無謀な上流探索5「清流と小さな堰1」


賀茂川もだんだん狭くなり、川幅はせいぜい10mくらいのもので、
もう堰もあまり見えなくなりました。川の流れもどんどん急になって
きていますし、当然坂もどんどんきつくなります。しかし何故か
ママチャリは転進しません。もう坂は本当にキツクなってきて、
途中で別の自転車に追いつかれ、抜かれました。グヤジイ・・・。
相手も普通の自転車なのに・・・。川を見ると、途中の川の中に
オジサンが一人いて、優雅に釣りなどしていらっしゃいました。

「釣れますか?」と声をかけますと、「ええ、まあ」てな感じで、
彼はよく自転車でそのアタリに来るそうで、彼はこのアタリでは
持越峠が一番眺めがいいと教えてくれました。彼もよく行くそうで、
「ほほう、持越峠ねえ。行ってみるか。」と私も思い、またまた、
上流へと向かわなくてはならなくなったのです。まあ、普段は
運動をあまりしませんから、たまにはいい運動だと思って自転車を
こぎだしました。時間は8時過ぎくらいですか、出発してからもう
4時間になりそうでした。

進みますと、途中にもまだ堰のような構造物があり、順次写真に
収めつつ自転車を進めました。白梅橋という橋もあり、周りを
みると白梅スポーツクラブと言う看板を掲げた、腐った建物が
ありました。なんに使っていたのでしょうねえ。このころには私の
自転車は乗り物であったり、荷物であったりしていました。動力の
付いたものにすればよかった・・・。
しばらく行きますと持越峠へと向かう
分岐路にさしかかりました。見ますと、持越峠の方にに向かいますと、
賀茂川の流域から外れてしまうのです。「むむ、これではいかんぞ。
賀茂川の堰一番を探しに行くのだから。」と、持越峠とは別の方を
進みました。


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