〜小田急バス除籍車両追跡調査会・番外編〜

各地で見つけた元小田急車(2)


児童公園に鎮座する廃車体

 除籍車両追跡調査会・廃車体分科会は、廃車体を求めて神奈川県内の集中取材を実施。いずれも元番号などが確認できる状況でなく、元・小田急バスという証拠は得られませんでしたが、各種情報や外観などから可能性の高い2件を撮影してきました。
 まずは、昭和30年代後半の三菱ふそうMR系と思われる廃車体。住宅街の児童公園内に、全身水色に塗られたボディーが鎮座していました。地元自治会の集会所か倉庫として利用されているようですが、車体はかなり傷んでおり、心ない落書きもみられました。
 その後、この車の由来は長らく不明でしたが、2004年9月の宮下橋さん、祖師谷1丁目さん共同調査により、昭和38年式の元若林車であることが判明しました。(この項2004.11.3追記)

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▲元B699(三菱ふそうMR490)=神奈川県相模原市で、2003年4月6日


ツートンカラーになったECM

 続いて調査隊は、国道246号から小田原厚木道路に入って、小田原市内へ。JR御殿場線の線路に近い畑の中で、元狛江のECMとおぼしき廃車体を発見しました。ここも運送会社の物置きになっているようでした。
 このほかにも廃車体情報はあり、漁港の行き止まり道やバスが入れそうもない森の中も探索するなど、この日の(この日も?)調査会は正に肉体労働。副会長(私)の強い要請で実現したJR東海道線撮影会(EF66-100番台、185系など)を挟んで、満開の桜も秀峰富士もそこそこに、目を皿のようにして廃バスを探す一日でした。

 ※追記=その後、ねこ会長が2005年12月に実施した調査により、この車は元狛江車であることが確認されました。塗装は赤一色に変更されています。(この項2005.12.23)

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▲元D323(いすゞK-ECM430N)=神奈川県小田原市で、2003年4月6日

▲上記、元D323号車は赤一色に塗り替えられた=2005年12月23日


伊豆の片隅で余生を送る元武蔵境車

 ねこ会長が伊豆半島を走行中、廃業となったホテルの敷地に、小田急カラーそのままの富士重ボディー車を発見。元・武蔵境の元年式LVであることが分かりました。よく見ると、3本の白線は黄色に変えられています。

▲元C951(P-LV314L)…静岡県下田市で、2005年12月23日 撮影:ねこさん(公道から撮影)

▲小田急時代のC951…大成高校前で、2002年7月28日


撮影用バスになった狛江車

 宮下橋さんから、撮影用車として余生を送っている狛江車の写真をいただきました。詳細は不明ですが、都内の運輸サービス会社が所有し、映画のロケやスタッフ輸送に使われているとのことです。

▲元D960(P-LV314L)…撮影:宮下橋さん

▲小田急時代のD960…狛江営業所で、2004年2月21日

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