新浅川鉄道の部屋小田急バス私設ファンクラブ実録シリーズD888さよなら乗車会 >ツアー当日

D888さよなら乗車会

〜いよいよツアー当日〜


▲調布駅南口に登場した特製エプロン付きD888号車

 8月31日昼、調布駅南口ロータリーの降車ポール付近に、総勢20名のツアー参加者が集合。管理人は受付事務に余念がなく…と言いたいところながら、さぁエプロン付きでバスが来るぞ、と内心そわそわしています。そんな中、予定通りにやってきた本日の主役、私設ファンクラブ号! メンバーが一斉にカメラを向ける中、掲示板情報を見て参集したと思われるメンバー外の人も写真を撮ったりしていました。座席が埋まったのを確認して、D888号車はゆっくりとロータリーを一周、いよいよツアーの幕開けです。


▲京王バスとD888号車(府中市の車返団地)

 D888号車は鶴川街道との交差点を直進、府中市に入り、まずは鷹52系統が来ている車返団地の引返場へ。ここで1回目の撮影タイムとなりました。集合写真を撮った後、各自思い思いに撮影していると、京王バスが2台で引返場に入ってきました。調布駅〜是政駅の新規路線開業に先立つ試乗会でした。試乗会のお客さんからも注目されていたようですが、京王の調布車庫と小田急の狛江営業所では運転士さん同士も顔見知り、和やかな時間が流れていきました。


▲稲城市役所前を通過するD888号車(車内から)

 車返団地を後にしたD888号車は、稲城大橋有料道路を渡って、生田・町田営業所管内に入ります。稲城大橋は制限60km/h、道玄坂の雑踏や多摩川住宅の生活道路ではまず出せない速度ですが、アクセルをベタ踏みして運転士さんは頑張りました。橋を過ぎればしばらく平らで、D888号車は鶴川街道を快調に飛ばしていきました。
 坂浜交差点を左折すると、平尾団地への峠越え。稲02系統などの定期便、よみうりカントリークラブへの臨時直行バスも通りますが、高出力仕様でない狛江の車には厳しい区間です。2速ギアであえぎながら、峠を登るD888号車。エンジン音の迫力に酔いしれるツアー客をよそに、「このままバスが壊れないか心配だぁ」というドライバーの独り言が聞こえてきそうです。


▲生田のエルガに挟まれたD888号車(新百合ケ丘駅)

 13時45分ごろ、D888号車は新百合ケ丘駅ロータリーに到着、ここで約20分休憩します。とはいうものの、ロータリーには生田と町田のバスがいっぱい、しかも生田の最新鋭E9038号車も出迎えているという状況では、お茶で一服という気持ちにもならないのが私設ファンクラブの性。デジカメを構えてロータリー周辺を動き回っている間に、休憩時間はさっさと終わってしまいました。
 新百合ケ丘駅からは、この夏開業したばかりの新25系統の経路をたどって、たまプラーザ駅へ向かいました。横浜市青葉区に入って、平崎橋交差点から山内中学校方面へ折れる道は、これまた狭い上に急な上り坂。生田の短尺車などは難なく通過するところでも、D888号車にとってはちょっと大変なようでした。たまプラーザ駅もバスロータリーに入りましたが、止まらずにすーっと回って元の道に戻ると、車内は笑いの渦に…。一般のお客さんに「あれーっ?」という感じで見られていたようでした。


▲前方のE701号車もそろそろ…(川崎市宮前区の清水台交差点)

 たまプラーザ駅から平崎橋に戻ると、後は向11系統のルートをたどります。美しが丘西1丁目から北部市場方面、横浜市と川崎市の境界付近は、またまた急な上り坂の狭いカーブ。「こんな所いくのかぁ〜」という声も出ましたが、行くのです、前方のE701号車も頑張って通ったのです。
 この難所を越え、さらに専修大前の山越えをクリアすると、世田谷通りの根岸陸橋。以後は平地でD888号車も一息、ほどなく多摩川を渡り、狛江に帰ってきました。
 解散予定の狛江駅には、計画よりも大幅に早い15時すぎに到着しました。本来ここでツアーは終了のはずでしたが、「ご希望なら狛江営業所第二車庫で撮影できます」とアナウンスしたところ、何と全員が営業所行きを即断。「これじゃたまプラと同じだ」と爆笑しつつ、狛江営業所に無事帰着し、今日の行程ではおそらく一番長い時間の撮影会に突入しました。さらにその後、約半数のメンバーは調布市内の居酒屋になだれ込み、バス話を肴に杯を交わしたのでした。


▲狛江営業所第二車庫に到着、降車するツアーの皆さん。お疲れさまでした

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