小田急バス私設ファンクラブ・実録シリーズ
9月23日、24日に実施された無料試乗会の様子です(取材は23日)。
午前11時ごろ三鷹駅に行くと、小田急バス本社の方々が見守る中、C109号車が発車を待っていました。ほとんどの便で立ち客が出る人気ぶりで、家族連れも多く見られます。駅前のこの位置は以前から自家用車などの駐停車が多い所で、警備員が人待ちの車を懸命に排除していました。
C109号車の車内は従来の赤とんぼ仕様車と全く同じで、外観の派手さと対照的。ロータリーを一周して玉川上水沿いの一方通行路に入ると、小型車リエッセの本領発揮で、狭い道も難なくクリア。大通りばかりの北野線や三鷹台線とは違う視点を提供してくれます。
数分で美術館前停留所に到着し、ほとんどの乗客が入れ替わりました。立派なバスベイやベンチが設けられ、三鷹市の意気込みのほどがうかがえます。(この調子で万助橋や明星学園入口など、はるかに利用率が高い既存の停留所もぜひ改修してほしいところ)
立派な鋳物製の停留所ポール。三鷹駅前も同仕様のものが建っています。
美術館を出たC109号車は、狐久保交差点を右折し、連雀通り商店街に入りました。このルートは「おまけ」のようなもので、現行の鷹63・鷹64・吉14系統などで十分なアクセスが確保されており、なぜこの路線になったのか理解に苦しむところです。
例えば美術館前からいずみ通り・仲町通りなどに直接入り、地域内をこまめに停車していけば地区住民の足にもなり、三鷹駅までの距離も短くなるのですが、どうも三鷹市当局はコミュニティバスに関して工夫が足りなさ過ぎるように思えてなりません。
ジブリバスが三鷹駅に戻ってきました。道路さえ込んでいなければ、循環線は一回り10分で行けるようです。沿道でもジブリバスの注目度は抜群で、通過時間にわざわざ子供を呼び出している人も見かけました。
試乗会は24日にもあります。その次は9月30日の美術館プレオープンイベントに、黄色のバスが登場。続いて10月1日、明星学園線ともども正式開業となります。