小田急バス私設ファンクラブ小田急バス車両図鑑 >いすゞ車(1987-1990)

小田急バス車両図鑑

〜いすゞ車(1987-1990年)〜


D888(P-LV314L、62年式)

 LVシリーズは1984年、武蔵境営業所に第1号が登場。追って町田、生田、吉祥寺、狛江の各営業所にも続々投入され、小田急バスの主力となっています。しかし314型は排気ガス規制強化の潮流の中で除籍が急ピッチで進み、2005年秋までに全車が引退しました。D888号車は16年間現役を続けた長寿車両として人気があり、私設ファンクラブでさよなら乗車会を企画、実施しました。9月18日除籍。(狛江営業所で、2003年8月31日)
D888さよなら乗車会

A892

A892(P-LV314L、62年式)

 LVシリーズは62年式の途中(889〜)から、それまで長年の標準だった出入り口表示の電光サインが廃止され、車体に直接レタリングされるようになりました(同時期の三菱車も同様の変更あり)。892号車は秋田中央交通に譲渡され健在です。(三鷹市北野2丁目で、1998年11月3日)
除籍車両追跡調査会・秋田中央交通(2001年7月調査分)

F921(P-LV314L、62年式)

 小田急バスで最後まで残った5Eボディー車。番号から見ると888号車よりもかなり新しいような気もしますが、実はどちらも1987年3月納車で、2週間ほどの違いでしかありません。2003年9月除籍。(柿生駅北口で、2003年9月10日)

C948(P-LV314L、1年式)

 LV314系は元年式のD945号車以降、ボディーが富士重工7E形になっています。元年式初期車までのグループは、屋根上に装備された冷房ユニット、車体色と微妙に異なる仕上げの窓枠などが特徴です。写真の948号車の方向幕が「調布駅」でなく「調布」とだけ表示されているのは、京王線調布駅北口にバスが乗り入れるようになる前、現在の調布消防署付近で折り返していたころの名残です。2003年11月除籍。(三鷹第三小学校入口で、2002年12月30日)

E965(P-LV314L、2年式)

 LV314系の最終新造車954〜977号車は、クーラーが床下に移って、すっきりした外観になりました。965号車は15年にわたって武蔵境管内を走り抜けた後、2005年3月、A977号車とともに生田へ転属。黒川駅〜マイコンシティ間など特送運用に使われていましたが、2005年7月に除籍されました。(新百合ヶ丘駅で、2005年5月5日)

A976(P-LV314L、2年式)

 LV314型式の投入は、976号車が入った1990年8月で終了。975号車までは除籍、977号車が生田で予備・特送車となった後、976号車は最長寿の現役車として注目されていましたが、2005年8月ついに除籍されました。(三鷹市下連雀1丁目で、2005年7月17日)

F705(P-LV318L、1年式)

 上記948号車などと同じ時期、生田・町田エリアでは高出力のLV318系が導入されました。町田配置分は当初からL尺車で、外観上は武蔵境などのLV314系とほとんど区別がつきません。2004年1月除籍。(町田営業所で、2002年10月26日)

E709(P-LV318L、1年式)

 生田だけに投入された貸切兼用車で、シートカバーとドリンクホルダー、ラジオ付きカセットプレーヤーなどを装備し、車体に広告を掲示していないのが特徴です。709号車は平日の朝、小田急多摩線・黒川駅とマイコンシティー(麻生区栗木にある工業団地)を結ぶ特定輸送で活躍しましたが、2004年9月に除籍されました。(生田営業所で、2004年6月12日)

E710(P-LV318L)

E710(P-LV318L、1年式)

 上記709号車と同時に登場した貸切兼用車です。写真は2000年7月、立正佼成会の団体輸送用に使われたときの様子で、これ以外にも709号車とともに団体輸送で幅広く活躍しました。2003年10月除籍。(東京都杉並区和田の環状7号線)

F740(P-LV318L、2年式)

 LV318系でも、713号車以降はクーラーが床下になりました。740号車は同型式のラストナンバー。運賃箱を外して予備車になった後も、サロンパスワールドレディスの特送運用などに活躍しました。2005年7月に除籍。(よみうりカントリークラブ前で、2005年5月8日)

E721

E721(P-LV318K、2年式)

 E701号車(63年式)以降3年間、生田では車体の長さがL尺車より約50センチ短いK尺車が導入されました。小回りのきくボディーに強力エンジンを積んで、多摩丘陵をかけめぐっています。同営業所では他の営業所に先駆け、正面・側面・後面の行先表示器を方向幕からLED表示器に交換しており、最終的には全車がLED化されるようです。2003年11月除籍。(生田営業所で、2003年7月6日)

E734

E734(P-LV318K、2年式)

 同じくK尺車を非公式側から撮りました。このグループは非常口の前1枚(公式側は中扉の前1枚)の細長い固定窓が外観上の特徴となっています。2005年1月除籍。(大谷引返場で、2002年5月25日)

D361(P-LR312J、2年式)

 狛江に投入された狭幅車両で、成04系統などで運用されていました。小回りが効くナロー車は、小田急引退後も秋田中央交通などで多数の車両が再起しています。361号車は2004年夏に除籍されました。(調布駅南口で、2004年7月4日)

B367(P-LR312J、2年式)

 この車も新車時は狛江配置で、のちに若林へ転属、小田急シティバス世田谷営業所委託となりました。委託車は運転席前面に小田急シティバスのシンボルマーク(赤い楕円形の中に白文字で「OCB」)を掲出しています。367号車は2004年夏に除籍されました。(世田谷営業所で、2004年4月3日)


D359(P-LR312J、2年式)

 2004年4月、日本女子大学の西生田キャンパスと向ヶ丘遊園駅を結ぶスクールバスの運行が始まりました。このため、小田急シティバス世田谷営業所へのエルガミオ投入で余剰となった359号車、360号車が狛江に里帰り。専用塗装を施され、府中街道を毎日往復していました。この2台の活躍は1年で終わり、D371号車、D372号車が後を引き継いでいます。(川崎市多摩区の稲生橋交差点で、2004年4月3日)


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