長野〜東北ツーリング

2006/07/09〜15

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2006/07/13 蔵王〜只見〜栃尾又温泉

出発前

 6時30分起床。

 隣の棟の壁がすぐ見える窓からは,勢いよく落ちる雨が見えた。

 朝食7時15分。朝食の内容はユース扱いも一般客も同じようだ。

 昨日玄関で寝転がっていた白猫が寄ってきて,物欲しそうな顔で前足を私の太股にかける。
 しつこくつきまとうが,私が持っているイカをねらっている模様。宿の人が「シロ,いいかげんにしなさい。」といって抱えて連れていった。
 バイクを見ると、シートの上に猫の足跡が。猫ってバイクのシートの上好きなんだよなあ。

 チェックアウト。昨日のビールは750円だった。合羽フル装備で出発。

 

今日のルート
今日のルート

 

蔵王

 県道254号〜県道51号とつないで,R457に合流,エコーラインに入る。

 山なんか見えやしない。登りヘアピンをクリアしていくと,雨が激しくなり,その上霧が濃くなって視界が50メートル程度しか効かなくなる。

 森の中を進むので,あまり景色は良くない道なのかなあ?地図ではよくわからなかったが,この道はかなり標高の高い所まで進み,蔵王山頂のすぐ近くまで行く。
 御釜方面に向かう有料道路ハイラインの入り口を通りかかるが,強風が吹き,激しい雨が吹き付ける中では,とてもじゃないが行く気にならなかった。

 山形県に入って,下りになるが,視界はさらに悪化。雨は小降りに。
 蔵王温泉に辿り着くが,西側の空が明るかったので蔵王ラインを走って山形市へ向かう。こちらはそれほど標高が高いところを走らないので,天候の変化は小さかった。しかし,エコーラインもこの道も,遠くが全然見通せなかったので,本当の魅力は全然わからなかった。もう一度来よう。

 


蔵王付近(クリックすると大きな地図が出ます)

 

 

山形道〜東北道〜磐越道

 山形蔵王ICから山形道に乗り,東北道へ向かう。村田JCTから東北道に入り南下。

 国見SAで休憩。このあたりでは雨は上がっているが,これから向かう先,会津と新潟が大雨になるという予報なのだ。

 東北道を南下すると雨が降ってきた。そして,それは土砂降りへと変化した。

 磐越道はさらにひどかった。磐梯山SAでバイク置き場に停めると,すでにそこにいたライダーの最初の一言が,「いやー,酷いね。」だった位だ。

 ここで昼食。喜多方ラーメンを食べるが,今一つ。ついでに食べたフライドポテトが揚げたてで凄く旨かった。

 


磐梯山SA

R252

 会津坂下ICでR252に入り,只見川沿いに西へ。

 下痢気味になったので道の駅柳津のトイレに駆け込み,さあ,と洋式便所にしゃがもうとして,いやな予感がしたのでトイレットペーパーを探すと,ふざけたことに芯だけ転がっていて,紙がない。
 隣にある和式便所の個室にはあるが,合羽を着込んでの和式便所はきつい。
 漏れそうになったので和式便所のトイレットペーパーをいくらか取り出そうと思うが,焦って力を入れると千切れてしまい,なかなか引っぱり出せない。
 スペアのロールを探すが,それもない。焦りまくりながら,少しずつ,なだめるように引っぱり出してなんとか必要量を確保,事なきを得た。

 腹をなだめて,出発。
 本当は谷の下の只見川の眺望が素晴らしいのだろうけど,今日は谷の中を霧が淀んでいるような感じだ。何故か冷気を感じる。川の水が冷たいのだろうか。

 ここはスノーシェッドがやたら多いのだけど,スノーシェッドの中にいきなり集落への分岐があったりしてびっくりする。

 


R252(クリックすると大きな地図が出ます)

田子倉ダム

 しばらく走り,只見ダムが見えてきた。それほど大きくないな,と思っていると,ばかでかい堤体が見えてきた。田子倉ダムだ。
 道を塞ぐようにそびえ立っているので,どうやって進むのかと思って先に進む。すると、ヘアピンカーブの連続が始まり,ぐんぐん標高が上がる。堤体の頂上まで上がると,駐車場があった。しかし,人気がなく,売店も全て閉鎖,横殴りの雨が吹いている。すぐに退散,先を急ぐ。

 しばらくダム湖を横目に見ながら進むのだが,遠くに小さなダムのようなものがあり,放水している。近づいてみると,それはスノーシェッドで,山からの水が滝となって流れ落ちているのだった。

 この道,崖にへばりついて進んでいるわけで,天気が良ければ絶景だろうなぁ,とガスの切れ間から遙か谷底に見えるダムの湖面を見ながらそう思った。

 六十里越トンネルを過ぎ,新潟県へ。下りが始まるが,総雨量20ミリ以上で通行止め,迂回路なし,の警告板にビビる。長い下り坂が終わり,R252がR17と交わる地点,小出が近づいてきた。

 トリップメーターを見ると,0が揃っている。今回の旅の総走行距離が2,000キロを超えた。

 ガソリンがやばくなってきたので給油。今回の旅行は金の減りが早い。2日目に金を下ろしたのに,5日目の今日,もう金が一万円一枚だけになってしまった。
 ガソリンスタンドを出て,すぐに郵便局を探し出し,金を下ろす。

 R252からR17を南下し,R352に入って東に進む。このR352への分岐,商店街らしきアーケードがあったのだが,アーケードの向こうの建物の殆どが只の民家になってしまっていて,日本のシャッター街の行く末を先取りしているように感じた。

 


田子倉ダム

 

栃尾又温泉

 R352を進み,奥只見シルバーラインへの分岐を過ぎた後,栃尾又温泉への案内表示があった。

 今日の宿泊先は栃尾又温泉の自在館。旧館が大正時代の建物,というのが気に入って予約している。

 到着して,バイクを停めると,バイクにブルーシートをかけてくれた。また,合羽とヘルメットはボイラー室で乾かしてくれると言う。随分と気が利く。

 部屋は,予想通り渋い部屋。二部屋を使えるので広々。ただし,障子(襖ではない)で廊下と仕切ってあるだけなので,防音は期待できない。旅館のすぐ横を流れる沢のせせらぎが,かなり大きな音で聞こえる。

 夕食前に大浴場「下の湯」に行く。ここは,栃尾又温泉の旅館が共同で利用するようになっており,各旅館から渡り廊下で行けるようになっている。私が入ったときは誰もおらず,独り占め。

 お湯は,加熱していない源泉であるため,35度程度のぬるい湯。ゆっくり長く浸かる。窓が曇りにくくできており,外がよく見える。また,開けることもできるので,セミ露天的に使うことも可能。
 しばーらくのんびり浸かり,加熱している上がり湯で暖まって上がる。泉質も確かで満足。

 夕食は,安い方のコースを選んだが,十分。多すぎて忍耐を要するまで至る直前の分量。全て山の幸。味も良く,この旅で一番旨かったと思う。

 貸し切り風呂も使えるので,9時から3つある貸し切り風呂の一つ「うさぎの湯」に入る。こちらは最初入った「下の湯」と違って,洗い場があるので,体を洗う。

 貸し切り風呂と行っても,それほど狭くなく,中浴場といったレベルの広さ。

 こちらのお湯は源泉を加熱しているが,かけ流し。ただ,入った感触では肌が突っ張る感じがあり,うまくお湯が入れ替わっていないような印象も。

 


栃尾又温泉


栃尾又温泉自在館。渡り廊下の左側が私が泊まった旧館。

本日のまとめ

 本日の走行距離2,026キロ。
 総走行距離406キロ

 雨の中悲惨なツーリングだった。そして、R252とR352はいろいろな意味で忘れられない道となったのであった。
 反面、栃尾又温泉には良い印象が残った。

 

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