負けないで 1993.1.27 BGDH-1031 |
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全体的な印象 まず声質にやられた。そして、その印象的なメロディーにやられた。そしてジャケット写真を見てびっくりした。私のこの曲との出会いである。 ZARDの最大のヒット曲であり、代表曲。コアなファンでない限り、ZARDの曲を1曲挙げろと言われたらこの曲を挙げるだろう。 曲、歌詞、声質、ジャケット、カップリング、全てが素晴らしい作品だが、アレンジがダリル・ホールの曲のパクリなのが惜しい。 TV出演はこの曲が最後になった。この時の泉水さんは実に美しく、また、歌唱もTV出演中一番良かった。しかし、勿体ないことにこの後TVに出て歌うことはなくなってしまった。このTV出演の模様は「ZARD BEST The Single Collection」の二次特典のビデオで見ることができる(ビデオは3種類有るが、いずれにも収録されている。)。このビデオが出る前は、TVのランキング番組の歴代チャート特集でたま〜〜にちらっと(サビの部分だけ)この出演の際の映像が出る程度で、私はその映像を録画して何回も何回も見た記憶がある。そして、泉水さんが写真写りが良いんじゃなくて、本当に美形なのだということ、むしろ動いている方が綺麗だと言うことを確認した。
負けないで 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:葉山たけし ZARDの代表曲。この曲=ZARDに近いパブリックイメージがある。 イントロから印象的だが、このイントロはダリル・ホールの「DreamTime」のパクリなのが残念。ほとんどそのまま。こういうことをやるのは明石昌夫かと思っていたら編曲は葉山たけしだった。 曲自体は「DreamTime」にそれほど似ていない。でもコード進行は似ているかな?元気なイメージで(まあ、アレンジがうまくはまっているというのもあるのだが。)、「パステルカラーの季節に恋した」あたりも非常に印象的で、大変うまくサビに繋がっている。 詞はもう泉水ワールド炸裂であって、全編通すと殆ど意味不明であるが、個々のフレーズは印象的なものばっかり。TV番組「カウントダウン100」に寄せた泉水さんのコメントを思い出すと、「失恋した男の子を励ます曲」だったと記憶している。「今宵は私と一緒に踊りましょ」のあたりは好きだなあ。励まされるべき「あなた」がおちゃらけてすっとぼけている様子が見えてくる。前の歌詞とのつながりは良くわからないが。ZARD=励ましソング的印象はこの曲による部分が大きいと思う。 声質も一つの完成形に達していて、優しさと柔らかさが大変良く出ていると思う。 収録アルバム
Stray Love 作詞:坂井泉水 作曲:川島だりあ 編曲:明石昌夫 川島だりあ作曲のロッカバラード。壮大なイメージの曲で大変印象的で、何度も聴きこむうちに好きな曲の一つになった。この曲をはじめ、川島だりあ作曲のZARDの曲は良い曲揃いだ。この後シングル「Just believe in love」のカップリングとして「Ready,Go!」というカップリング曲中人気ナンバーワンの名曲も作られることになる。川島だりあにはもっとZARD曲を作ってもらいたいものだ。 歌詞は泉水さんらしくなく、大変な職業作家的なまとまりの良さを見せていて、恋愛の節目を描いている。 収録アルバム
ジャケット・ブックレット ZARD唯一のカメラ目線ジャケット。セピア色の色使いもこの後大流行する。この「ねじ式」ポーズも含めて工藤静香がオリコンのインタビュー記事の際に真似していなかったっけ? 泉水さんの表情も最高で、やさしさとクールさを共存させた微笑みが素晴らしい。それにしても、なんでこんなに無造作な髪型でこんなに綺麗に見えるのか不思議なくらいだ。 この作品から遂にメンバーがクレジットされなくなった。TV出演はしているが、発売時点でこの作品を最後に今後TV出演を止めることが決まっていたのかもしれない。
セールス
現時点でZARD最大のヒット。初の1位獲得曲であり、そして初のミリオンセラー。登場週数もZARDのキャリア中3位。 この曲は初登場1位になったわけではなく、2位→3位→2位ときてようやく4週目にして1位を獲得している。ZARD史上唯一の初登場以外で1位を獲得した曲となっている。この曲はヒットした割には1位獲得週数が1週のみだが、それも仕方なく、「ロード(The 虎舞竜)」、「時の扉(WANDS)」、「YAH YAH YAH(CHAGE & ASKA)、「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない(B'z)」などのそれぞれのアーティストの代表曲と上位を争っていた。
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