揺れる想い 1993.5.19 BGDH-1005 |
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全体的な印象 ポカリスエットのCMソングはビーイングの指定席になっていたが、93年のポカリスエットのCMはZARDのこの曲が担当することになった。そしてこの曲はZARDとしては初めてのCMソングだった。 ZARDの新しい境地を拓いた曲だと思う。さわやかさを前面に押し出した曲は考えてみるとこの曲が初めてだった。それはジャケット写真にも影響している。 ポカリスエットのCMは大量にオンエアされ、それはこの曲のプロモーションビデオの役割を果たした。そして、セールスは大変良かった。この曲の大ヒットで、ZARDはトップアーティストに登りつめた。 延期が続いていたアルバム(仮題は「君がいない」だった)も、この曲と同じタイトル「揺れる思い」としてリリースされることになった。そしてそのアルバムリリース、品切れ騒動はZARDのトップアーティストとしての地位を確固たるものとした。アルバムは当時としては珍しい(1年に1作程度しか出なかった)ダブルミリオンに輝いた。
揺れる想い 作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 編曲:明石昌夫 イントロから音が小さい粒子になって光りながら部屋中に散らばっていくようなイメージがある。こんなアレンジをする男、明石昌夫が金髪グラサンの強面の親父だとは誰も思わないだろう。 大変さわやかなイメージであって、この路線は「負けないで」の励ましソング路線と並んでZARDの切り札となる。 恋のはじまりを歌っているこの歌詞は、泉水節が炸裂しながら、それでもストーリーが一貫しているという珍しいケース。ZARDの詞の中でトップクラスに位置する出来の良さだろう。 収録アルバム
Just for you 作詞:坂井泉水 作曲:栗林誠一郎 編曲:明石昌夫・池田大介 音だけ聴くとさわやか路線のスローバラード。私はこの曲がカップリングの中でトップ3にはいるくらい好きだ。個人的ベストを作ると必ず入れる。泉水さんの声質の良さも大変良く引き出されている。 歌詞はよ〜〜〜く読むと、初めて彼氏と一夜を過ごそうとする女性の気持ちを歌ったもののように読める。あまり子供向けじゃないな。 収録アルバム
ジャケット・ブックレット 真っ青。しばらく続いたセピア色路線を転換する青色路線。この路線は夏に向けてリリースされる作品に増える。写真は泉水さんの超どアップ写真。どアップ写真はこの後「心を開いて」「運命のルーレット廻して」でも使われることになる。 クレジットを読むとマネージメントオフィスがスターダストプロモーションになっており、まだこの時期の泉水さんはスターダストのタレントだったことが分かる。
セールス
初登場1位で、2週1位をキープした。2週1位はZARDの作品中唯一のこと。登場週数20週はZARDのキャリア中2位(1位は「マイ フレンド」)。総売上139.6万枚もZARDのキャリア史上2位(1位は「負けないで」)。 この曲が好調だったので、シングルの買い控えを防ぐためにアルバムリリースが延期されたのだろう。
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