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第10回マウンテンサイクリングin乗鞍参戦記
■ プロローグ ■
 今年も行ってまいりました、”坂馬鹿大会 in 乗鞍”

 昨年は初の参加で、MTBで挑戦したのですが、今年は念願のロードレーサーを手に入れ、2度目なので、コースの様子も、大体わかっているし、坂道を中心に、たまには練習したし?...昨年は、乗鞍スカイラインでオーバーヒートした車も、買い替え、万全の体制で乗鞍にのぞんだつもりだったのですが...

 では、レポートです。

■ 大会前日 ■

 大会前日は、パソコン通信の友達と待ち合わせをした。
 Mさんの奥さんの、MTBには驚いた。なんと!実測重量 9.2kg ...(*_*) だそうです。実際持ってみても、あきらかに、私のおNEWのロードより軽い。

 逆に某サイクル雑誌編集部のSさんの自転車は、
”TIME が悪かったとき言い訳できるように?”...(本人談)
泥除け&ライト(しかも電池付き!)のフル装備であった。

 Rさんは、まだ、丸岡での落車のキズが痛々しく、
”丸岡以来、全然走っていない”...(本人談)
とのことでしたが、決戦用を含めホイールを二組も輪行で持ってくる、気合いの入れよう。

 適当な時間になったので、宿に戻り、最近どうも疲れ気味のため、明日のためにも、大人しくして体を休めた...
と、言いたいところだが...
 落ちつきのない性格なので、夕食のビールで気分が良くなり、外をブラブラするは、帰ってきて、また食堂で、ビールにつまみ...
ちょっと飲み過ぎたみたいなので、就寝前に、念のために二日酔いの薬を飲んでいると...
妻:”なにしているの?気分悪いの?”
私:”いや、ケッコウ飲んだけど大丈夫。だけど念のため薬を飲んでおくの
   だよ。これで明日は万全の体制で走ることができる。”
妻:”万全と言うのは、お酒を飲まないで体調を整えることだと思うけど”
私:”・・・・・・”

 酔った勢いで、早めに寝たものの、3時頃目覚めると...
 なんと少し気分が悪い...5時頃再び本格的に起きて、軽くサイクリングしてみるが、やはり気分が悪い。いつもは、朝食からモリモリ食べる方なのだが、気持ち悪くて、ほとんど食べられない...(;_;)

 ホントに、
”あきれて、モノが言えない”...(妻談)
とは、このことで、自分でも自分が情けないやら、腹立たしいやら...
 昨年の記録更新に、待望のロードレーサで、乗り込んだ私としては、もう、目の前マックラである。
(でも、Sさんのように、言い訳の用意はできたぞーーー...)

■ スタート〜第1チェックポイント ■

 体調が悪いと言っても、記録を目指す上でのことで、完走目的なら、そんなに問題なさそうな状態なので、スタート地点に向かう。昨年は、スタート時間が大幅に遅れ、ずいぶん待ったので、今年は、結構ぎりぎりにスタート地点に向かったので、後ろの方に並んだ。あいかわらず、3800人の人と3800台の自転車はスゴイものである。

 スタートの合図とともに、ゆっくり走り出し、今年も、スタート地点で、応援している家族を、逆に写真で撮る。

 しばらくして、人もばらけたところで、体調をみるためにも、少しペースアップすると、心拍数はスグに160を超えてしまった。普段の練習でも、140〜150で精々160位なので、これで最後までもつのか、心配でしたが、思ったより辛くないので、そのままいくことにした。

 第一チェックポイントの遥か手前で、後ろから、大きな声が...
なんと早くも、クラスE/40代のTOP選手がきた。その早いこと早いこと、とてもついては行けない...(^^;)

 でも、回りをみると、2000番台(31〜35歳)のゼッケンも、増えてきた。このあたりは、ペースをつかむため、悪いとは思ったけど、できるだけ人の後ろについて、一定のペースで走ることに気をつける。

 景色としては最もつまらない第一チェックポイントまでは、なんとか無難に走ることができた。給水ポイントは混雑していたけど、しっかり給水して上へと向かう。しかし、今年は不覚にも、Rさんのアドバイスのように女の子から受け取ることができなかった。


■ 第1チェックポイント〜中間点 ■

 混雑から抜け落ち着いたところで、時計をみると、なんと!昨年より3分も早い。しかも、そんなにオーバーペースという感じはしない。しかも、回りが開けてきて、乗鞍の雰囲気が出てきて、気分が良くなってきた。
 こうなるとげんきんなもので、朝の体調不良なんか忘れてしまった...(^^;)

 大体同じ様なペースの人は、なんとなくわかるモノだが、なぜかマイヨグランペールを、着たおじさん(同じクラスの人ですが...(^^;) が、いきなりペースを上げて抜いていったかと思うと、しばらくすると、ヘロヘロと前を走っているので、追い抜くと、また、いつの間にか、すごいスピードで、抜いていく。またこっちが追い抜く...と、言うことを繰り返していたのだが、ついに、追い越されることはなくなった。

 中間チェックポイントの少し前で、なぜか前方に、Mさんの姿が???
いつもの通りグイグイと、坂を登っているが、なぜか雰囲気が少し違う?
おかしいなと思っているうちに、追いついてしまった。声をかけると、
”どうも今日は、あんまり調子よくない?!”...(本人談)
とのこと。やはり、調子のいいときのMさんのリズムと、どこか違う。

”(どこまで持つかわからないけど)いけるとこまでいきまーーーす。”
と、声をかけて、お先に失礼する。


■ 中間点〜第2チェックポイント ■

 やっとの思いで、中間点に到着。
 中間点での TIME も、昨年より、5分あまり早い。気分はいいけど、まだ半分。しかも、これからが、コンクリート舗装の激坂を含む地獄の一丁目。

 ここまでは、42*21T or 23T で、走ってきたのだが。ココからの、坂ではついに秘密兵器? 26T のお世話になる。しかし、激坂だけでの使用のつもりが、緩くなっても、23T に戻すことができない...(^^;)
 でも、周りの人も、みんな辛そうなので、自分だけではないとガンバル!

 これまでに、後発の40代50代のクラス、MTBのクラスの、TOP集団の人たちが段違いのスピードで抜いて言ったけど。このあたりで、今月号のFR誌の乗鞍攻略法のロードバイク編に載っていた、Tさんと思われる、ネオコットカーボンが抜いていった。Tさんは、58歳とのことであるが、”凄い”の一言である。


■ 第2チェックポイント〜ゴール ■

 第二チェックポイントでの TIME は、昨年より10分近く早い。目標時間よりずーーっと早く、ここからは、そんなに激坂もないし、ゴール付近の大雪渓も見えてきて、ロケーションは最高!と、気をよくして走っていると...

 超強烈な向かい風が!...ビューーーーーーーーー!!!
しっかりハンドルを持ってないと、飛ばされそうな勢いである。そんなに、急な坂ではないのだろうけど、辛いことこの上ない。なんとか、人の後ろについて、風を避けようとしても、全然効果ナシ。一番楽しいはずの、最後の登りが一番辛いモノになってしまった。
(ひぇーーー、なんの恨みがあって、こんなひどい仕打ちを!)

 しかし、最後の1kmあたりから、逆に追い風になり、少しだけ、気持ちよく走れた気がした?。

 ゴール地点では、訳の分からないチップ(ゴール判定の参考になるらしい)を、用意したり、それを箱に入れたり、カードを受け取ったり、渡したりと大忙しで、ゴール前後は、大混雑であった。


■ ゴール〜下山 ■

 ゴールの混雑を抜けて、TIME をみると、昨年より約10分良いタイムだ。
 MTBから、ロードレーサーになったのが、一番の要因だろうけど、それにしても、予想以上の大健闘だ。しかし、2年目にいきなり好記録を出してしまったために、来年からの目標がなくなってしまった...(^^;)

 ゴール地点を”ボー”として見ていると、スグにMさんが来た。スゴイ混雑でみんな自転車を押してゴールしている。せっかくの感動のゴールがこれでは台無しである。

 M(奥さん)を発見して、少しお話ししていたら、
”こんなにスゴイ向かい風は始めて、
 「もう走りたくないよーーー」と、思ったわ、”...(奥さん談)
との事だったが、顔は、晴れ晴れしていた...

 寒くなってきたので、後ろ髪を引かれる思いで、下山した。
この参戦記は、PCVAN JCYCLE#2ボードにアップした内容を一部修正したものです。


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