◆行き当たりばったりおやじ◆
今年は、家内制私設応援団が同行不可能ということで、初めてTCN(東京サイクリストネット)のメンバーと同宿させていただくこととなった。
一人旅なので、荷物は適当に手当たり次第積めば楽勝だと思って、全然準備していなかった。ところがいざ準備し始めると、”あれを忘れた、これがない”でドンドン遅れていく。おまけに出発直前になって、HRMを電池交換に出していたことを思い出してあわてて受け取りに行く、結局予定出発時刻を50分ほどオーバーしてしまった。
乗鞍高原には3:30を少し回った頃についたが、少し急いで休まないで運転してきたためか、腰が痛い。
◆今年も結局ビールおやじ◆
とりあえず宿へ向かい、お世話していただいたつーとんさんを探しご挨拶して、受付会場へ向かう。
昨年と同じ場所で、URATAさん夫婦、こたやん、がっちゃん発見。テーブルの上のビールと顔色を拝見すると、かなり待たせた様子。申し訳ありませんでした。
受付を済ませて戻ると、みんなで私の自転車を見ている。今年は(も?)金穴でタイヤ1本すら買えなかったし、このところ自転車に乗っていなかったのでメンテも全然していない。当然、日本のインターネット界が誇る自転車フリーク?の鑑賞に堪えられるモノではないので、顔から火がでるほど恥ずかし思いをした。しかたなくその恥ずかしさから逃れるため、ビールを買いに走った。(決してビールを飲みたかったからではない...(^^;)
しばらく話していて、RYO(北海道)さんを探しに行くことになった。
方向音痴の私は、RYOさんを探せないばかりか、みんなともはぐれてスゴスゴと宿へ戻る。
部屋へ入って、TCNのメンバーに顔見せする。SLOWさんやまるねさん、はすさんは、前回会場やコース上で初めましてのあいさつはすませてあるが、普通の格好で道を歩いているのを見るのは今回が初めてだ。普通と順序が逆のところが、netの面白いところである。十兵衛さんは今回の最年少、さすがに若い。はすさんのお友達の Wさんは、長身の本物アスリートでバイクのサドル位置がひときわ高いのが印象的。スターウォーズ第1作を17回も見た Peteさんは、よくしゃべりよく飲む。vaiさんは、ヒルクライム向きの顔?をしている。
夕食では、今までのTCNでは一番ビールが売れたそうだが、私には無関係であることを
付け加えておこう。
◆好天に気分をよくして気合いを入れるおやじ◆
朝起きると意外なことに、いい天気である。少なくとも曇り空を覚悟していた昨日までのちょっとグレーな?気分とは大違いである。
宿の前で準備をしていると、Peteさんがアップから戻ってきたが顔色が暗い。なんと後輪のスポーク折れとのこと。予備がないので残りのスポークのテンションを調節して走ることに。比較的スマートな人が多い今回の TCN坂馬鹿では、Peteさんは重量級の部類なのでちょっと心配である。
固定ローラーを持ってきたが天気がよいので、近くをのんびり走って軽くアップする。みなから遅れて会場に行ったら、もう人で埋め尽くされどこにいるのか全然わからない。
探しているうろついてるうちに、同じTCNジャージを着た、RYO(TCN)さんを発見。奥さんのサポート付きでうらやましい。
しかし、毎年思うのだが会場を埋め尽くす3000人ののりくらいまーと3000台のBikeは圧巻である。このパワーを見る限り、人間はまだまだ捨てたモノでないと思う。
部門ごとにスタート地点に移動する間に、TCNのE部門組と合流。
道路にでてスタートを待っているてゴール方向見ると、今年は晴れているおかげで乗鞍岳がはっきりと見える。 なんといっても晴れた乗鞍を登るのは気分がよい。よし今日は3年ぶりに 90分を切るか。と気合いが入ってくる。
◆気合いが空回りおやじ◆
どこかのテンション高いおやじの気合いを入れるかけ声のあと、スタートの号砲がなり、時計のストップウォッチのスタートボタンを押した。目標はこの表示が90分を示す前にゴールすることである。
とりあえず第1CPまでは、適当な人の後ろについてペースを作ることとする。心拍数は160のつもりだったが、ペースがあがらないので165で行くことにする。
URATAさんを探すが、周りにはそれらしき人はいない。今年は天気がよいから、ずーっと先に行ってしまったのだろう。
国民休暇村の手前のカーブで、ウサギの格好して写真撮っている子を発見。逆写する。
自分としては、とても良いペースで淡々と標高を重ねていく。
ところが!
第1CPで時計を見たら、26分!なんと昨年より遅い!目標の90分が、早々と音を立てて崩れていく。
◆重箱の隅をつつくおやじ◆
まるねさんは昨年も90分を切るペースだったので、第2CPすぎたあたりで追いつかれて引いてもらえばちょうど上手い具合に90分が切れるという計算であった。しかし、ふと気がつくと横を黙って追い抜いていく。
あわてて追いついて一言かけるが、激坂のインコースをスイスイとダンシングで登っていく姿を見て、後ろにつくのをあきらめる。
大会要項には、100%登りのコースです。とあるが、実際はわずかに下っている区間が各々300m程度だが、3箇所ほどある。正確には”96%登り”と、いったところである。JAROにチクりたいところだが、実はいつもこのわずかな下りはありがたいのである。チクったばかりに道路改良して、貴重な下りをなくされると困るのでやめておこう。
◆気分爽快げんきんなおやじ◆
あとから確認したら中間点・第2CPのタイムは、昨年よりわずかに早かったのだが、昨年のタイムを忘れていて、第1CP以降は元気が出ない。
数十メートル先に、ウイリエールらしきカラーの自転車を発見。しかしどうも髭もないようだしフォームが浦田さんらしくない。見れば見るほど違うところばかり目につくが、今の私に必要なことはやる気である。
無理矢理、”あれは浦田さんだ!”と思いこんで後を追う。
その無理もきかなくなってきたところで、私の目に包み込むようなハイ松と、手が届きそうな青い空が飛び込んできた。
汗くさいおやじの気分がさわやかな少年になれるひとときである。
◆写真を撮るおやじ◆
同宿のTCNのメンバーやその他の知り合いが上ってこないか、カメラを構えていると、いきなり外国人が話しかけてきた。nitive englishには弱いのよ。と、一瞬たじろいだが、よく聞いてみると流暢な日本語だった。お互いにアクション写真を撮ろうと言うことだったので、ウインドブレーカーを脱いで自転車に乗って登る。
その後、はすさんを発見。もう少し下に、SLOWさんの知人のカメラマンがいるので、TCNだというと撮ってもらえるとのこと。
それらしき人を発見して図々しくもお願いした...(^^;)
今年はなぜか下るときに人が多くて、後半はずーっと周りに人がいる状態だった。そこで気がついたのだが、クライマーは下りが下手だ。(もちろん自分も下手だが。)コーナーで自分のラインを全く無視してアウトインアウトで回る人がほとんどで、さらにその間をぬって抜いていく人がいる。
事故多発により、乗鞍開催が不能になることだけはさけて欲しい。それ以前に自分の身を無意味に危険にさらすようなまねはやめよう。
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