静寂 - 男鹿線 -
上野 21:41-(2021:あけぼの)-6:52 秋田 7:06-(1123D)-8:14 男鹿 8:30-(1126D)-9:24 秋田 10:27-(3012M:こまち12号)-12:08 盛岡
小雨の降る東京を、〔あけぼの〕で発った。雨は水上を過ぎ清水トンネルに入るまで降っていた。新清水トンネルを抜ける途中、土合駅のホームが右側に流れる。
寝台列車でなかなか熟睡できないのはいつものことだが、うつらうつらしていると鶴岡に近づいていた。2001年4月30日。夜明けは快晴、酒田に近づくころにははじめて鳥海山の全姿を見た。田んぼには既に水が張られ、「逆さ鳥海富士」も眺められる。
秋田から八郎潟の南脇を抜けて男鹿半島へ。天王(てんのう)〜船越(ふなこし)で渡る八郎潟放水路には可動橋があると聞いたが、掛け替えられたのかそのようなものは見当たらない。
一時間で男鹿。ひっそりとしている。新しくできる大型店は郊外の道路沿い、最近は駅前のほうが静かな傾向にある。
桜前線はちょうど東北から北海道へと駆け抜けているところだ。「函館に上陸」というニュースを聞いての東京出発だった。
朝に日本海を眺めておきながら、今日の目的地は太平洋側。まずは〔こまち〕で盛岡へ。角館の桜は盛りを過ぎた頃か。山間に1本だけ薄桃色の花を咲かせる木も多い。
昼過ぎに盛岡新幹線ホームに到着。数ヶ月間で何度も来ていると、遠くへ来たという感触がわかない。