4月30日(月) 遅番出勤でお仕事。『めちゃイケ大百科事典』(扶桑社)がめちゃ売れ(笑)。そういや、『チーズはどこへ消えた?』のパクリ本がいま続々と出てるんですが(笑)、こんなの誰も買わんだろうと思ったら、これがちょぼちょぼですけど売れてるんですよ。『バターはどこへ溶けた?』とか(笑)。装丁までそっくりだもんなー。

 大変なことに気がついた。『レキオス』(池上永一、文芸春秋)を読みかけのままだったああ!!こ、困ったぞ。5月3日までにはとても読めそうにない〜(涙)。『八月の博物館』(瀬名秀明、角川書店)も〜(滂沱)。セミナーのあとで、復習として読むか。とほほ。とにかく今は、忘れないうちにソウヤーレポを書きたいのだ!

 今回のセミナーは、「カナダSF邦訳単行本リスト」という印刷物を会場でパンフと一緒に下さったのがとてもありがたかったです。レポを書くのにとても便利。固有名詞がどうしても完全には聞き取れない&メモれないので、大助かり。スタッフの皆様に感謝です。ん〜、他の皆さんも書いてるけど、やっぱあの凶悪巨大サンタの話、読みたいよね(笑)。とりあえず日本で出版されたら、あの会場にいた人間は間違いなく全員買うと思うぞ(笑)。

 レポがあるので、新刊速報はちょっとお待ちくださいませ。

 リンクに、山之口洋さんの《復路のランナー》を追加しました。『われはフランソワ』(新潮社)、改訂版がもう上がってるそうですので、書店の方は注文してぜひ積みましょう。私もまだ買ってなかったので、入荷待ちなのだ。

 あー、まだ未完成だけど書いたとこまでアップしちゃおう!SFセミナー特別編、カナダSFの世界レポ!


4月29日(日) ただいま〜!行ってまいりましたよ、SFセミナー特別編(カナダSFの世界)inカナダ大使館!すっごく楽しかったあ〜。ソウヤー氏はとてもお話上手で、いっぱいしゃべって下さいました。おかげで、またしても17ページもメモを書いてしまいましたよ(笑)。しかし彼のしゃべりはホントに早かったので、すげー走り書き。読めるのか自分?(笑)バースディパーティ&レセプションでは、彼にサインをいただいてしまいました。訳者の内田昌之さんも一緒に。うれしい〜。

 企画は3つあり、「カナダSFの現在」、「ジュディス・メリルという人がいた」、「ロバート・J・ソウヤー インタビュー」。その後で「ソウヤー氏バースディパーティ」。

 なんといっても、ソウヤー氏のお話に非常に感銘を受けました。彼の考えてることって、すごく視野が広いんですよ。地球レベルなの。「SFは地球全体の文学」と言い、SFが日本とかカナダとかいう国境を越えて読まれるということは、世界中が未来に夢や希望を持っていることであり、それをうれしく思っている、と。時間のことにしても、知性生物のことにしても、すごく大きな考え方を持っている。で、それはカナダという国民性にも関係するらしい、というのを聞いてまたまた感銘。正直いって、カナダの人達の考えてることなんて想像したこともなかったので、それを考える機会を得ただけでも非常にいい体験でした。なんとかレポを書いてみようと思います。少々お待ちを。

 レセプションではカナダワインと、ダイノサウルスの形のでっかいケーキが登場。どちらもおいしかったです。ワインを3杯もあけて、すっかりごきげん(笑)。激務でやつれ、ほほがこけてたちはらちゃんと書店話に燃えたり(笑)。

 スタッフの皆様、お疲れさまでした。すごくいい催しでしたよ!5月3日も楽しみにしてますよ〜。それから、Mr.Sawyer,Thank You&Happy Birthday!(ホントに今日がお誕生日だったのね)


4月28日(土) いよいよ明日はSFセミナー特別編(カナダSFの世界)だあっ!すべりこみセーフで、昨夜『フラッシュ・フォワード』(ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)読了。ハラハラドキドキでした〜。面白かったです。でもいまだに理屈がよく飲み込めてなかったり(笑)。明日、皆に説明してもらおうっと。ほほほ。

 森山さんの4月27日の日記によると、ソウヤー氏はとてもいい方のようですね。楽しみだなあ〜。

 やっと『20世紀SF2』(河出文庫)を読み始めました。いいっ!すごくいいです!1巻もそうだったけど、なんかこのアンソロジーはすごく私の肌に合う。なぜだろう?ワタクシ的SFスタート本が、ブラッドベリとか『ミステリーゾーン』(文春文庫)だったせいかな?なんだか、とても懐かしく感じる。ひと昔前の、ノスタルジックでクラシカルな雰囲気。まるでセピア色の古い写真を見てるような気がします。こういっちゃなんですが、話としては皆ごくスタンダードなんですよ。典型的。ちゃんと落ちるべきところに落ちる。でもそこがいいのよ。

 今日の昼休みに読んだもの。「初めの終わり」ブラッドベリ。息子の乗ったロケットが宇宙へ飛び立つのを老いた両親が見送る、というただそれだけの場面を、これほど詩情豊かに書き上げるとは。さすがブラッドベリ。とにかく美しい、美しい文章です。痺れます。「ひる」シェクリィは、なんとなくナウシカの巨神兵の繭を想像しながら読みました。こわーい。この将軍はラピュタのちょびひげ将軍みたい。オチのシニカルさがいいです。「父さんもどき」ディックもこわかった〜。これは『盗まれた町』ジャック・フィニィと似てますね。背筋ぞわぞわもの。描写もすごくいい。「終わりの日」マシスン。地球最後の日の情景。ううん、今ならこんなに破滅的にはならないような気がするな。これが書かれた時代は今よりもっと未来に希望があって、だからこその絶望なのでは?などと皮肉なことを考えたり。ラストは涙が出そうになりました。「なんでも箱」ゼナ・ヘンダースン。これは『たんぽぽ娘』に入ってた話なので再読。で、今突然気がついたんだけど、これって安房直子の『きつねの窓』だ!ファンタジックな、大好きな話。


4月27日(金) 昨日ここに書いたオフコースの曲は「めぐる季節」だそう。土田さん、エマノン嬢、どうもありがとう!そういえば歌詞に「めぐる季節にあなたを歌う〜」ってあったね。

 えっと、もはや言い訳もできないくらい遅くなりましたが(笑)、銀河通信3月号アップ。周回遅れは、いったいいつ取り戻せるのでしょうか〜とほほ(泣)。今回のダイジマンの出たトコ勝負!はなんとキャプテン・フューチャー!なんてタイムリーなんでしょう。しっかし、よくこういう本持ってるよなあ〜(笑)。さすがだよ。アニメの画像がそのまま挿絵としてたっぷり入ってて、観てた方には懐かしさで涙がちょちょ切れるのではないでしょうか。私はこれのテレビ放映は全然観てないんだけど、なぜか主題歌だけは歌えるのだった(笑)。どっちを〜向いても宇宙〜どっちを〜向いてもみ〜らい〜♪

 星間宇宙船で広島さんが書いてた『パルプマガジン 娯楽小説の殿堂』(荒俣宏、平凡社)は本日入荷。ダイジマンはいそいそと購入してた模様(笑)。私はあまりよく見てないんだけど、やはり雑誌の書影がいっぱい入ってたみたいですね。

 本日買ってきたのは『20世紀少年』5巻(浦沢直樹、小学館)。『フラッシュ・フォワード』(ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)はもうちょっとで読み終わります。今、クライマックスなのだ!!


4月26日(木) あうう〜!!月末+ゴールデンウィーク前の、超新刊ラッシュ!めっちゃ忙しかったよ〜!

 きゃ〜!kashibaさん、早とちりしてごめんなさ〜い!(笑)血風おめでとう!

 昨日CDショップを覗いたら発売日だったので、つい衝動買いしたシングルCD『桃』(槙原徳之)。いいです。胸にささります。「1秒前の君にはもう2度と会えない」という曲もいい歌詞。音楽といえば、今、松嶋菜々子が出てる化粧品のCMで、オフコースの「あなたを見つめている〜だ〜けで〜」という懐かしの名曲が流れてますね(タイトルなんだっけ?)。小田さんはやっぱりいいなあ〜。ほれぼれ。パソコンやってても、この曲がかかると、はっとテレビを振り返ってしまう。あと平井賢の声も、なんだか惹かれる。

 昼休みにSFマガジン6月号をパラパラ。特集の「日本SF全集第一期 普及版」の、筒井康隆「上下左右」に仰天。なるほど、こりゃ文庫本収録不能だわ(笑)。すげー面白い!

 5月中旬の「2001SFフェア」では、、「1990年代SFベスト30」ランクイン作品がいろいろ重版されるようですね。『ヴィーナス・シティ』柾悟郎とか、『バベルの薫り(上、下)』野阿梓とか。海外では『ブルー・シャンペン』ジョン・ヴァーリィ、『占星師アフサンの遠見鏡』ソウヤーなど。なお、これら復刊本は5月3日のSFセミナーでも販売するそうです。

 永瀬唯さんが、『プラネテス』を絶賛している。うれしい。

 ブックガイドの「今月のチェックポイント」のオススメは『天象儀の星』(秋山完、ソノラマ文庫)。ううむ、推薦文読むと私の好みっぽいんじゃがのお。あの装丁を見て、やっぱり棚に戻してしもうたんじゃよ(笑)。どうしよっかな〜。

 『新・SFハンドブック』(ハヤカワ文庫SF)も本日ゲット。中身はまたあとでゆっくり。

 そうそう、SFセミナーといえば、夜企画の「ほんとひみつ はりまぜスペシャル」に、今年もダイジマンの名前が。もはや彼はこの企画には欠かせない存在になってる気が(笑)。ところでこれ、あの乱歩の『貼混年譜』(>字が違う?)覆刻版を見せてくださるのかな?


4月25日(水) 今朝、ネット書評界を揺るがす大事件が!なんと私の、いえ皆のこよなく愛する猟奇の鉄人が、日記をしばらくお休みされるというのだ(滂沱)。ああ、毎朝目覚めたらまずパソコンを立ち上げ、自分の掲示板をチェックし、その後kashiba日記を読むのを日課にしていたのに。しかも彼の掲示板の書き込みによると、そういう方は私ひとりではないらしい(笑)。本当に、本当に皆に愛されてるサイトなんだよなあ、というのを改めて感じました。

 や、確かにあの更新ぶりは超人技、神業である。毎日古本屋をチェックし、本を1冊読み、その感想を日記に書くというのは、想像を絶するハードさであろう。私なんか逆立ちしてもできないぞ。っていうか死にます(笑)。ひと月に10冊も読めないもんなあ、私。ネットやらなきゃ読めるんだろうけど。ほほほ。

 総統も前に日記に書いてたけど、読書とサイト更新とネット巡回、この3つをバランスよくやるのってほんっと大変なんですよ。どれかやってると、他がおそろかになってしまう。それを1年8ヶ月も、パーフェクトにやってらしたんだから頭が下がる。ホント、もう少し、手を抜けばいいのになと常日頃思ってました。あまりにつらそうなんだもん(1日1冊読書とか)。でもきっと、手抜きとかできない性分なんだろうなあ。kashibaさんって、本当にサービス精神旺盛な方なんですよ。オンラインでもオフラインでも。ひとが喜んでくれるなら、もう惜しみなくなんでもする(笑)。あの矜持にはホント、いつも影ながら敬服しておりました。

 kashibaさん、今まで、本当に楽しませていただきました。どうぞゆっくりお休みになってくださいませ。そして時間に余裕が持てるようになったら、また復活なさってくださいね。ご無理のない程度に。これからも掲示板は毎朝毎晩覗きますよ!当店にも遊びに、いやお買い上げにいらしてね!>商人魂(笑)

 大森さんは、昨日4月24日に無事男の子がお産まれになったそうで!おめでとうございます〜!!安産でよかったですね。今度お会いしたらゼッタイ「大森パパ!」とお呼びしよう(笑)。しかし名無しさんというのは(笑)。そこまでネタにしますか、ってひとのことは言えない私。ほほほ。名前、なんてつけるか楽しみだなあ〜。くしくも友人の子供も、同日夜に産まれたそう。おめでとう!

 他にも、ネット的にも個人的にも、この春はいろんな別れと出会いがありました。現在の人間関係というのは、時間という大きな川の流れの中での一瞬のすれ違いであって、永続的なものでは決してないのだと改めて思い知らされています。明日も、今日と同じ人たちに会えるとは限らない。どんなありふれた日でも、ニ度と戻らない、かけがえのない時なのです。…ちょっとさ、切ないね。

 関係ないけど当サイトはあと2ヶ月で3周年。もっと長くやってた気がするけど、まだこんなもんか。ああ、銀河通信紙版を入れるとプラス1年だな。3周年企画もぼちぼち考えねば。

 MOにホームページのデータと、メールを全部入れました。とりあえず、これで少しは安心かな。

 昨夜は『臨機応答・変問自在』(森博嗣、集英社新書)をふと手にとったら止まらなくなり、またしても夜更かし。とほほ。いやあ、あんまり面白い解答のところは、思わず付箋貼っちゃったよ!>んなことしてないで課題図書読めって。


4月24日(火) つつじが色鮮やかに咲いています。山吹の黄色も綺麗。そちらはいかがですか?

 あ〜、それにしても昨夜のコナン君はカッコよかったなあ〜。うっとり。主題歌が変わってて、パラパラじゃなくなってたのはちょっと残念。ああ、映画見にいきたい!!娘は保育園で「エンジェリックレイヤー」をお友達に布教しているらしい(笑)。すかさず「日曜日の夕方5:20から、12チャンネルだと教えてあげなさい!」と入れ知恵する母(笑)。

 清水玲子の「輝夜姫」が、どんどん暗く重い展開になっていってる…ううう。始めから破滅に向かってる設定だとは思ってたけど、これはつらすぎだなあ。

 本日入荷した『日焼け読書の旅かばん』(椎名誠、本の雑誌社)は装丁がグー。同じタイトルの、茶色の文庫本(本の雑誌文庫と書いてある!^^)の書影が写ってるんです。もちろん架空の本よ。中には、椎名さんオススメの漂流本ベスト10などが書影入りで載っており、なかなか素敵なブックガイドになってます。

 『さよならダイノサウルス』乱読書きました。お次、『フラッシュ・フォワード』(ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)を読み始めました。おおっ、これもめっちゃ読みやすい!


4月23日(月) 日曜夜のドラマ「Love Story」の中山美穂は、自分に似過ぎててイヤ(笑)。私もこういうタイプ。だから「あいのり」は好きじゃない。恋愛をゲームとして扱うなんてこと、とてもできない。とか言ってるからダメダメなんだよな(笑)。

 『スタジアム 虹の事件簿』(青井夏海、創元推理文庫)読了。乱読書きました。モロに好みな話でした。私と本の趣味が合う方には、超オススメ。これを読んだら、帯に紹介してある『鈍い球音』(天藤真、創元推理文庫)が読みたくなりました。『遠きに目ありて』も。『大誘拐』はねえ、すっごい昔、このミスだか文春だかのミステリベスト第1位になった時に買ったんですけど、積読のまんま。角川文庫版。今探してみたけど、影も形もない。実家か、もしくは行方不明。とほほ。買いなおすしか。

 『ミステリ・オペラ』(山田正紀、早川書房)、非常にいい売れ行きです。うれしい〜。本日、速攻追加注文。お読みになった方、感想を教えて下さいませ。

 本日入荷した『ホテル・カクタス』(江國香織、ビリケン出版)は不思議な小説です。たくさん入った挿絵が、なんともいえず素敵な雰囲気を出してます。人物はまったく書かれてなくて、すべてヨーロッパ調の室内の絵。

 新刊速報、また更新。


4月22日(日) SFセミナー瀬名秀明アンケート、23日(月)、つまり明日締め切りですよ〜!まだの方、急いで!私も今日投稿しましたよ〜。

 で、このアンケート書いてて思ったのは、例えば「SFから読書に入った人」というのは、SFを「読みにくい」とかは全然思わないのか?という疑問。というのはですね、私は瀬名さんの「SF小説は売れない」という言説について、どう思われますか。「売れない」とお考えの場合、なぜ「売れない」のだと思いますか。あるいは「売れている」とお考えの場合、なぜこのような言説が蔓延しているのだと思われますか という質問の、「なぜ売れない」の解答に、「敷居が高いから」と書いたんですね。つまり読みなれてない読者には、SFって確かに難しいのよ。専門用語あるし、なにより世界がこの世に現存しない、あるいは誰も見たことない異世界(宇宙を含む)な場合、ものすごく想像力が必要でしょ?ぶっちゃけた話、現実とそう変わらない宮部みゆきのミステリ読むのに比べて、はるかに文字情報の脳内画像変換に骨が折れるわけです。でも、一番最初にSFからスタートした人には読みにくいなんてこと全然なくって、なんでも瞬時に想像できて、敷居なんて全く感じないのかな?と思ったんです。

 考えてみると、私がミステリをサクサク読めるのは、ひょっとすると母の影響だったのかもしれない。子供(といっても中学・高校くらい)の頃、ヒマだと親の本棚あさって、面白そうなの読んだりしてましたから(ああ、今思うとホントにそういう手持ち無沙汰な時間、というのがあったんだなあ。時間の流れる速度が今と全然違うよ。これが大人になるということなの?)。で、母の本棚にあったのは、松本清張だったのですよ。『点と線』を読んで衝撃を受けたそうで、文庫やノベルスをいろいろ持ってました。そんなにたくさんじゃないけど。

 皆様は、ヒマにあかせて親の本というかおうちにある本を手当たり次第に読んだりしたことはございませんか?イエス、という方が多いのなら、やはり子供を本読みにさせたければ家に本を置いておくこと、かもしれないですね。新井素子なんかこれの典型でしょ?読みたいな、と思ったらうちにSFマガジンが全部揃っていた、という(笑)。とすると、親の好きな本が子供の本の趣味を多少なりとも左右するのかもしれないですね。

 …でもミステリが読みやすいのは別に私に限らず誰でもそうなのかニャ?(笑)

 (ふと思ったけど、今の子は塾だ何だと忙しくて、例えば夏休みとかでも「ヒマでしょうがない」なんてことはないのかもなあ。)

 きゃー!kashibaさんMYSCON2レポ、超長いっ!!

 ああ、読書が進まない。他にやることもあるんだよなあ。

 新刊速報更新。


4月21日(土) なんなの、いきなりのこの寒さ!昨日と比べてマイナス10度、って天気予報の間違いかと思ったわよ!そういえば今日はミステリな方々はMYSCON2ですわね。いいなあ〜。レポ、楽しみ。

 昨夜は、同僚の歓送迎会&送別会でした。人事異動+ひとまわり年下の同僚のお別れ会。日本酒飲みすぎてぐらんぐらん(笑)。同僚の子は、入社したその日から違和感ないくらい(笑)うちの店によくなじんでいた、とってもいい子でした。大好きだったのに。突然のお別れは本当にショック&悲しかったです。しかしその子いわく、「店のことは、ネットで安田さんの日記読めば全部分かりますから(笑)」。おいおい。あ、写真もうできたよ〜>私信

 お餞別に、ちょうどその日発売になった『ぶたぶた』(矢崎存美、徳間デュアル文庫)と、その「ぶたぶた」によく似たぬいぐるみをセットでプレゼントしました。『刑事ぶたぶた』(廣済堂出版)は自分で買って読んでねー。これも文庫になればいいのだが。5月に出る予定の『帰ってきたぶたぶた』(徳間デュアル文庫)は、これなのか?それとも新作??

 当店ではただいま文芸書コーナーにて「のほほんペンギンフェア」開催中。『ペンギン、日本人と出会う』(川端裕人、文芸春秋)などからヒントを得て。ダイジマンに「ペンギンフェアやるんだよ」と言ったら、「…CMやってるから?」とツッコミが。あー、あの缶コーヒーのボスね(笑)。私も大好きだよ。「パパー、あのひと、まいってるの?」「うん、すごくまいってるね」。今は「あれは気合を入れてもらってるんだよ」@猪木だけど。(ところであのペンギンは本物なんだろうか、ぬいぐるみなのだろうか?)

 有名だから存知の方も多いと思いますが、このフェアで入れた『ペンギン大陸』(岩合光昭、小学館)の写真集はすっばらしいですね。ペンギンの群れの人口、いやペン口密度のすごさ!もんのすごいたくさんのペンギンが、氷の島の上に集まってるんですよ。これ、昔はビデオも出てたのね。見てみたかった!(注文したら品切れでした)

 娘に「ママのお店でねー、ペンギンの本いっぱい集めて売ってるんだよ」と言ったら、「ピングーのビデオも?」とツッコまれた(笑)。ううむ、商売の才覚あるかも。しかし娘よ、買い切り商品はだね(以下略)。

 あ、おとといの日記ではまたアホなことを書いてしまいました。「まぐまぐMagazine」ってのがホントに書店で売ってるとは知りませんでした。お客様がおっしゃってたのはこれだったのかな?あうう、恥ずかしい〜。教えてくださった方、感謝です。

 新刊速報更新。


4月19日(木) 先日のお客様のお問い合わせ。「すいません、『まぐまぐ』っていう雑誌おいてますか?」…お客様、それはメールマガジンというものなんです〜!(笑)

 ワイシャツにネクタイで日々働いてる書店員の男性の方々へ。あのネクタイ、仕事中にジャマじゃありませんか?本をよっこいしょ、と持てばだらんと垂れ下がってひっかかるし、本とすれるからすぐダメになるし。でね、考えたんですけど、書店員男子は全員蝶ネクタイにしませんか?オシャレでかわいく、実用的だと思うんだけどなあ。名づけて「書店員蝶ネクタイ運動」!どうっすか?(笑)

 『月下の一群』1,2(吉野朔実、集英社文庫)を読んでまた昨夜は夜更かしをしてしまった…。いやー、こんな話だったっけか!毬花と政親が出会ってくっつくハッピーな話、ということしか覚えてなかった(笑)。大意はあってるんだけど、弟なんて出てたんだねえ!すっかり忘れてたよ。この設定はまるで『ジュリエットの卵』そっくりだ。あれほどきりきりと痛い話じゃないけど。もう少しタッチが柔らかくふんわりしてる。吉野朔実がよく描く「死」や「絶望」はここにはない。もっと明るい、未来への希望がある。

 解説に書かれている、桝野さんの妹さんがおっしゃるとおり、名セリフが多いのも吉野朔実のマンガの特徴。私の好きなセリフもいっぱいあるけど、そうだな、政親の「どうして好きになったかなんて つまんない事きかないでよね」とか。あと、1巻目の173ページと207ページ。

 ポケミスの1700番がついに発売。『蹲る骨』イアン・ランキン。あと、今日出た『ミステリ・オペラ』(山田正紀、早川書房)はダイジマンいわく、「見た目『ハイペリオン』そっくり」です(笑)。あの厚さといい、イラストの雰囲気といい、ホントに似てますよ。

 あ、昨日の日記にちょっとネタバレっぽいのがあったので直しておきました。すみません!


4月18日(水) 横浜カレーミュージアムに行ってきました。胃薬飲みつつ(笑)。しかしここのオリジナルカレーの製造元が(株)ナムコというのはアヤシすぎませんか(笑)。味はけっこう本格派だったけどね。

 本当にちっぽけなことで、気持ちがくるくるひっくり返る。まるでオセロのコマのよう。今は白いほう。>ちょっといいことがあったらしい

 昨夜、『さよならダイノサウルス』(ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)読了。バリバリの本格SFでした。って当たり前か。恐竜はなぜ絶滅したのか?」と「火星に水がなくなったのはなぜか?」という謎への、彼の考えた解答なんですが、やー、この解釈は面白かった!時間テーマもからんで、まあなんて盛りだくさん!人間ドラマも入ってるんですが、それも全てこの「SF」を作る要素になってるんですね。パズルを組み立てるように、かちんかちんと物語のピースがつながっていく。いやいや、堪能いたしました。お次は『フラッシュ・フォワード』かな?

 電車の中で、『スタジアム 虹の事件簿』(青井夏海、創元推理文庫)半分読了。これ、ちょっとびっくり。ネタバレになっちゃうので書けないけど、こういうミステリもあるんだねえ!かなり異色のミステリ。だってねえ(くううっ、書きたいけど以下自粛)

 『月下の一群』(吉野朔実、集英社文庫)ってこんな話だっけか?すっかり忘れてるよ!


4月17日(火) あうう、胃が痛い〜。昨夜、アポロチョコを1箱やけ食いした私が悪いんだけど〜。ううう。

 kashiba掲示板でウワサの、「メフィスト」の喜国雅彦さんのマンガ「ミステリに至る病 すっ天々」をダイジマンに教えてもらって読む。わはは!古本マージャンっすか!こりゃわかる人間には爆笑だな。ださこんの「書棚の帝国」みたいに、みすこんでカードゲーム作ってみてはいかが?しかし、マジでいったい何枚カードが必要になるだろう(笑)。

 全然関係ないけど、ダイジマンの古本日記とかあったら、面白いだろうなあ。めっちゃ読みたいぞ。ゼッタイ書かないだろうとは思うが(笑)。

 「本の雑誌」読者アンケート。お題は「この連載に注目!」だそう。なるほど、これなら切手買ってこなくていいからラクだなあ。いろいろあるけど私のオススメはやっぱ、角川のPR誌「本の旅人」の「グーグーだって猫である」(大島弓子)だな。あと、SFマガジンの「SFまで10000光年」(水玉さん)かな。や、確かに全部理解してるわけじゃないけど(笑)。

 なんかめっちゃ眠い…。今日は早く寝よう。『さよならダイノサウルス』(ソウヤー、ハヤカワSF文庫)もうすぐ読み終わります。明日は『月下の一群』1,2巻(吉野朔実)が出ますよ!集英社文庫から。


4月16日(月) あ〜〜〜。ひとを傷つけて、その10倍自分が傷つく。傷つけたくない相手だから、なおさらつらい。でもだからといって、こちらがただ相手の行為にじっと我慢するだけ、というのには疑問をもたざるをえない。それは友人として、対等の関係とはいえないのではないか?

 本日の新刊、『臨機応答・変問自在』(森博嗣、集英社新書)はすっげえ傑作です!名著!森ファンはもちろん必読。森助教授が、学生達の質問を、ずばずばと斬って斬って切りまくっております!いやあ、おっかしいよ、これ。彼独特のシニカルな解答に思わずにやり。いいなあ、彼には悩みなどないのだろうなあ。

 あと、なぜか戸川純の『樹液すする、私は虫の女』が復刊。ABC出版より、1500円。しかしなぜ今?(笑)

 ペヨトル工房が復活した、のかな?「夜想2−:+」(夜想2マイナス0号)が創刊されるそうです。B5変形、オールカラー160ページ、4月21日発売、1500円。特集はチェコのアニメーション作家、「シュヴァンクマイエル」。ただし直販なので、当店は入荷せず。

 新刊速報更新。


4月15日(日) 午前中家事を片付けて、午後は葛西臨海公園へ。行きは少し渋滞。天気は快晴。潮の香りをはらんだ風が心地よかったです。外の空気はやっぱりいいなあ。けっこうな人出で、家族連れやカップルがたくさん。だれも皆、表情がゆったり穏やかで楽しそうで、いいカンジでした。うっかり落とした帽子をカップルの女性に拾っていただきました。どうもです。フェレットの飼い主の会みたいなのがオフ会(っていうのか?^^)をやってて、たくさんのフェレットを見てしまいました。イタチみたいなやつ。ん?イタチとはちょっと違う?(笑)あと、水族館でペンギンに見とれたり。ほんっとにキミたちは気持ちよさそうに泳ぐねえ。

 帰りにパソコンショップでMOドライブを衝動買い。ずっと欲しかったのよ。パソコンがいつぶっこわれるかと思うと、気が気じゃなくて。2万で買えるとは、安くなったものだ。さあっ、データ全部バックアップするぞお。つっても今度時間があるときにね。キーボードカバーも買い換えてスッキリ。

 今、新しいトヨエツのドラマ「Love Story」(なんつーベタなタイトルだ!)を見終わったところ。豊川さんが小説家で、中山美穂が編集者。話が話なだけに書店の場面も多く、ついつい「ん?これはどこの店だ?」とチェックしてしまう哀しいサガ(笑)。


4月14日(土) 『さよならダイノサウルス』(ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)に出てくるトロエドンを山崎さんに教えていただきました。感謝!けっこうスマートな恐竜なんですね。敏捷で利口そう。

 先日の、当店でのレジバイトの子と私の会話。「安田さん、今日、こげぱんの本を3冊も買っていかれたお客様がいましたよ」「えっ!?こげぱんを!?自分で見る用と、保存用と、将来オークションに出して売る用の計3冊も!?」「…違いますよー、3種類です!」ああ、そういや先日出た新刊でトータル3種類出てたんだった。いかんいかん、近くにいるマニアなひとのおかげですっかり思考回路がヘンになっていたよ(笑)。

 ふと思い立って、出版社の従業員の数を調べてみました。情報源は『日本の出版社 1998』(出版ニュース社)。ただし、97年9月のデータなので、今現在はおそらく各社とも、もう少し減ってるんじゃないかな。あ、ちなみにこれはあくまで正社員で、バイトその他は入ってないと思います。

パロル舎    3名
未知谷     3名
出版芸術社  6名
本の雑誌社  10名
評論社     10名
久保書店    12名
晶文社     13名
みすず書房   24名
東京創元社   29名
幻冬舎      29名
新人物往来社 50名
早川書房    101名
文芸春秋    397名
新潮社     500名
講談社     1160名

 いかに少人数でがんばってらっしゃるかがよくわかりますよね。本の雑誌社の営業なんて、すぎえさんおひとりだし。彼ひとりで全国を回ってらっしゃるんですよー!小さい出版社ではままあることですがね。それにしても、大変だろうなあ〜。なんか熱を出して倒れたと日記にありましたが、大丈夫なのかなあ。あまり無理なさらないで下さいよ〜。


4月13日(金) いきなり昨日のおわび。『図説ロボット』の続編が『ロボ・サピエンス』だと書きましたが、これは全く別の本みたいです。森山さん、情報ありがとう!

 『さよならダイノサウルス』(ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)、噂に違わず読みやすい!びっくりするくらいつるつる読めます。もう半分近く読了。ワタクシ的海外SF読破ペースとしては、おそらく最速(フツーはもっととろい^^)。話もテンポよく、読者をぐいぐいひきこみます。わー、恐竜がしゃべってるよー!おっ、ニムさんもちょうど読んでる最中っすね。

 しかし未来として書かれてる2000年がもう過去になってしまってるというのは不思議な気分。ちなみにこの小説の中ではトリプルゼロ不況というのが2000年にやってきてます。まあ、当たらずとも遠からずってトコですが。

 ひとつだけ残念と言うかアレなのが、挿絵が入ってたらいいのにな、ってこと。野田大元帥じゃないけど、やっぱSFに挿絵は必要でしょう。だって、言葉だけじゃどんな恐竜かイマイチ想像つかないんだもん。って私がアホだからですか?(笑)えっと、トロエドンってホントにいたの?それとも架空の恐竜?図鑑調べりゃ載ってるのか?恐竜の知識がある方なら当然知ってる常識?とにかく、私の貧困な想像力を補う挿絵を、文中に入れてくれるとうれしいなあ。それだけで、初心者にはすっごくすっごく読みやすくなると思うんですけど。ハヤカワ文庫SFは全点挿絵挿入希望!(笑)あ、もちろん創元SF文庫もね。>ワガママすぎます

 昔、クラッシャージョウとか読んでる時は、ところどころに入ってる挿絵がとてもうれしかったものです。もちろん、安彦さんの描くキャラが好きだったこともあるけど、やっぱり頭の中でイメージがふくらませやすくなるじゃないですか。

 ところで、ソウヤーの必読図書はあとどれだろう?『占星師アフサンの遠見鏡』(ハヤカワ文庫SF)はぜひ読みたいんだけど、セミナーには間に合わなさそうだよね?たしか4月下旬に復刊だったよね?


4月12日(木) 娘もすっかり「エンジェリック・レイヤー」を気に入ってしまい、もうすでに10回くらい録画したビデオを観ている。カエルの子はカエル?(笑)ふたりで主題歌を練習中。「夢はここに〜あ〜るよ〜♪」

 本の雑誌5月号を買う。おっ、笹塚日記に「銀河通信」の文字が!うふふふ〜うれしい〜。いっそ、笹塚日記もWeb日記にしませんか、目黒さん?(笑)オンラインと紙面と両方ってことで。あちこちリンクも張れるし、楽しいですよん。お忙しそうだから無理かな?あ、「十二国記」ファンは、北上次郎氏の新刊めったくたガイドをぜひ。今日出た『IN・POCKET』(講談社文庫)も小野不由美特集で、北上次郎のすごくいい書評が載ってます。

 kashibaさんの掲示板を読んで気になっていた『スタジアム 虹の事件簿』(青井夏海、創元推理文庫)も買ってしまう。さっそく著者のあとがきを読む。おっ、出てる出てる、「猟奇の鉄人」!この文庫が出た経緯を読んで驚く。へー、最初は自費出版だったんですか!それが新保教授の目にとまって、本の雑誌に紹介され、それを読んだ謎宮会葉山さんからkashibaさんへと、輪が広がっていったらしい。そして東京創元社の戸川さんからのお手紙で、めでたく文庫になったそうな。わー、なんか素敵なお話!ここの東京創元社の方とお会いするくだりはホントにいいので、興味ある方はぜひこのあとがきをお読みになってみて下さい。本を作るって、素敵ですね。

 しかもこの文庫、新保さんの薦め方がうまいんだわ!北村薫『空飛ぶ馬』シリーズが好きでたまらない人に、ですって?そりゃ、私のことでんがな!(笑)安楽椅子探偵ものなんですね。楽しみ。

 星間宇宙船で、りゅーしさんが激賞してた『短歌はプロに訊け!』(本の雑誌社)をぱらぱら読む。わはは!なんだこれ、こんなにむちゃくちゃな笑える本だったのか!こりゃ、短歌のコーナーに積んだのは間違いだったな。むしろサブカルやエッセイコーナーに置くべきだったか。うまいポップ立ててね。しかし、吉野朔実さんの短歌は私のような素人にはよくわかりましぇん(笑)。なんともいえぬ不思議な感触の歌ですね。

 あ、星間宇宙船でご質問のあった、野田大元帥の『図説ロボット』の続刊ですが、5月下旬に『ロボ・サピエンス』というのが河出書房新社から出る予定だそう。まだ予定、みたいですけど(笑)。

 SFセミナーの予習スタート。通勤本に『さよならダイノサウルス』(ソウヤー、ハヤカワ文庫SF)。おお、いきなりタイムスリップしとる!(笑)おうちでは『八月の博物館』(瀬名秀明、角川書店)。うーんでも順番にクリアすべきかな?


4月11日(水) 『模倣犯(下)』(宮部みゆき、小学館)、昨夜4時間ぶっつづけで読み、ついに読了。1週間かかりましたな。まさに至福の時でした。とにかく、こんなに長いのに、全く話がダレることがないのよ。ずううっと同じテンション。これだけ読者を惹きつけて離さないというのはすごいことだと思います。

 この方の本はいつもそうなんだけど、読んでいると頭の中で映像が勝手にどんどん動いてゆきます。脳にダイレクトに接続した、バーチャルな映画を観てるよう。いちいち想像する必要なんかなくて、脳が、目から読み取ってる文字を瞬時に脳内画像に変換することができる、そんな文章なのですよ。4時間集中して読んでるときに、ふと我にかえると、現実の自分は床に体操座りをして、ひざに本を載せて読んでいる。「あれ?今、あたしなんでこんなとこにいるの?だって今目の前で、すごい事件が起こっていたとこだったのに」。しばし、自分が読書している、ということすら忘れるほどでした。もう本当に、その物語の中にどっぷりのめりこんでいたのです。これを至福といわずしてなんといいましょうか。

 しかし実はこれ、とても不幸な話なんです。絶望の話。ものすごくつらい話。日本中を騒がせた、とある残虐な犯罪の、その加害者と被害者たちの話。平凡でささやかな生活を営んでいた人々が、いきなり不幸のどん底に突き落とされる話です。彼らを陥れ高笑いする、悪魔とも呼べる人間の話です。この物語には、善も悪も、とにかくさまざまな人間の感情がそれはもうたっぷり書かれています。読者は彼らにいちいち共鳴してしまうので、もう感情の波が胸の中で荒れ狂う状態になってしまいます。

 本当につらい話なのですが、でもこの本を「暗いから」と避けて通ってはいけないような気がするんです。人間の中にある悪とはなんなのか、善とはなんなのか、人間の本当の強さとはなんなのか、正しいものとはなんなのか。宮部さんはこの問題に、まっこうから勝負を挑んでいます。やはり犯罪というのは悲しみしか持たらさないものである、という宮部さんの訴えが、静かに強くこの物語からは聞こえてきます。犯罪は全てを破壊する。そんな当たり前のことを改めて思い知るためにも、全ての人に読んでいただきたい傑作、力作です。連載3年、加筆2年の超大作。おそらくワタクシ的今年前半期のベスト1。長さは苦になりません。本当に読みやすい本ですからご安心を。

 しまった、また日記が乱読状態だあ(笑)。乱読はこちら

 絶望書店さんの、「本を直接売る話」。興味深く拝読。

 書店で実際にお客様と接していて思うのは、本をゲットする方法を知らないお客様が多いな、ということです。今、ネットなり直販なり、実にさまざまな方法がありますよね。で、どうしても欲しいという情熱を持って、自ら手間をかけて、積極的にそこにアクセスなさって本をお買い上げになる方はいいのです。そのほうがその方にとって便利なら。しかし、それは本当にごくごく一部の方です。

 実際、ものすごくささいな質問でも書店に電話がきますよ。ネットで検索すりゃ一発なことでも。調べる方法をご存知ないのか、面倒だからか。とりあえず、なんでもかんでも書店に聞く。

 尋ねられた本がない場合、「そちらは在庫がないのでお取り寄せになりますが」と申し上げると「中身見て買いたいから」と尻込みなさるお客様も、まだまだ店頭には多い。こういう方にはネット販売は向いてない。「ないの?だったらいいや」で済まされる方も多いです。面倒と読みたい情熱をはかりにかけて、面倒が勝ってしまうのですね。

 (そう、とにかくラクして買いたい、のではないでしょうか。今のお客様は。早くインターネットテレビが普及して、たとえばぼうっとテレビ見てて、たまたまつけてた「ほんパラ!関口堂書店」や「おはよう日本」で今紹介してる本が、手元のリモコンをぽちっと押して注文しただけで家まで宅配で届く、そのくらいしてほしいと望んでいるんではないでしょうか。っていうか、そのくらい業界がお客様側にすりよらないと、本なんてもはや買ってくれないのではないか。)

 書店というのは、本が欲しいけどどうしたらいいかわからない、という方を助けることもしてると思います。ネット販売も直販も知らない、それどころか本のタイトルすらもうろ覚え、ほら、こないだテレビでやってたあれよ、あれ。そんな読者のあらゆるファジーな問い合わせに答え、本を手に入れるお手伝いをする。文庫目録のひき方すら知らないお客様のために、書店員はいるのですよ。まさに、本と読者との仲介役なわけです。仲介など必要ない、という方はどうぞご自分でガンガン動いて本をゲットしてください。全然オッケーです。私はオンライン書店も直販も大いにやっていただきたいと思います。同時にリアル書店も。それぞれ長所があるんだし、必要としてる方がいるんだし。どんな方法であろうと、本を読みたい方が買うことができればそれでいいんです。

 新刊速報、更新しました。


4月10日(火) ビデオにとっておいた「エンジェリック・レイヤー」を見る。ああっ、またしてもハマってしまいそうな予感が。や、やばい!こんなおたく全開アニメに!(笑)>何を今さら

 星間宇宙船でも話題になってますが、昨日発売の「メフィスト」に、「十二国記」の短篇が載ってます。タイトルは「華胥」だそう(皆様、情報感謝です!)。これが掲載されてるせいか、当店はいつもより若干配本が多かった模様。最近売れが落ちてた「メフィスト」ですが、「十二国記」効果でまた上がるかな?

 『模倣犯』下巻、いよいよあと半分!ラストスパートかけたいので、新刊速報は明日までお待ちを。さあっ、読むぞお!


4月9日(月) 今日は大ショックなことが!!ひとつはワタクシ事。うううっ、さみしいよう悲しいよう。

 もうひとつは、明日発売予定の『上と外 5』(恩田陸、幻冬舎文庫)が発売延期になってしまったこと(涙)。6月だそう。ううむ、恩田さん、やはりラストのまとめ方に悩んでいるのか?辛抱して待ちますから、どうぞじっくり練って下さいませ!

 明日発売の、扶桑社の週刊ミニカーコレクション(タイトルうろ覚え、トレジャーストーンみたいなやつね)の雑誌を見たダイジマンのつぶやき。「あれいいよなあ、SFでもああいうのあったらいいよなあ。毎週違う人でさあ、“今週はディッシュ!”とかさあ〜」「…え?それって、ディッシュのフィギュアがついてくるとか!?」「違うよ〜!(笑)」……ああ、『週刊世界の文学』みたいなヤツってことか。一瞬想像したぞ、トマス・M・ディッシュのフィギュア(笑)。マッチョマーン!

 『模倣犯』、下巻突入。重いけど会社にも持っていき、5分の通勤電車でも、昼休みでも読んでます。とにかく先が読みたいの!!


4月8日(日) お腹は回復方向。しかし依然として寝不足の頭痛が。せっかくの休みを寝不足回復に使ってしまうダメダメぶり。

 某所のお花見をあきらめて、近所の公園でお昼を食べつつお花見。もう、家の周りはすっかり葉桜。鳩が地面に降りると、芝生に散った桜の花びらがふわっと舞い上がる。敷物をしき、ごろんと寝っころがる。ああ、気持ちいい〜。地べたから雲を見上げると、自分がひどく小さく感じる。

 新刊速報更新しました〜。5月の文庫を半分ほど。また後日追加します。『模倣犯』上巻、あともうちょっとで読み終わります。


4月7日(土) 昨夜からお腹こわしてます。ストレスか。ちょっとね。寝不足続きで頭痛も。全部自業自得ですが。

 それにしても今日の夕方の月はすごかった。月面の海が、肉眼でもくっきり見えてびっくり。突然目が良くなったのかと思ってしまった。ああ、望遠鏡欲しいなあ。せめて双眼鏡。娘がもうちょっと大きくなったら買おうかな。そして宇宙の神秘を見せて感動させ、いつかSFの道に!(あれ?)

 うちの近所の高校は、今日が入学式だった模様。朝、照れくさそうな高校生と、うれしそうな母親という二人連れをたくさん見かけました。どちらの気持ちもわかるだけに、なんだかほほえましい。

 もうご存知の方も多いと思いますが、4月13日に講談社文庫から出る、小野不由美の「十二国記」の新刊のタイトルは『黄昏の岸 暁の天』になるみたいです。で、5月に同じものがホワイトハートから、上下巻として出るそう。

 ちょっと前に『水晶散歩』(沖積舎)という歌集が出たんですけど、この井辻朱美さんて、あのハヤカワとかでいろいろ訳してる井辻さん?短歌も作ってらしたんですか?

 4月6日の青木みやさんの日記に目ウロコ。へー、書店員じゃなくて、お客様に棚の編集をしてもらうわけ!それはちょっと面白いかもね。どこの書店でもやれる企画というわけではないけど。烏書房さん、太っ腹だなあ。フットワークの軽さもいいですね。応援しますよ!売れるといいですね。

 SFセミナー公式サイト。フルで申し込みましたが、果してホントに行かれるのか?こちらは瀬名秀明さんのアンケート。セミナーの企画に使いたいそうなので、ぜひご協力を。私も一票投じるつもり。非常にSFに対する熱意のこもったアンケートです。彼の真摯な姿勢に、そこまで考えてらしたのか、と改めて敬服。彼のため、というよりむしろ自分のSF観を試されるような、直球ストレートな質問多し。

 新刊速報はちょっとお待ちを。明日できるかな。『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(田中啓文、ハヤカワ文庫)読了。乱読は、どうしようかなあ〜(笑)。


4月6日(金) 北野勇作ファン、喜べ!5月26日に、『昔、火星があった場所』が徳間デュアル文庫になります!!うむ、これを読めばもう少し『かめくん』の謎が解ける…のかな?(笑)

 本日の注目新刊。『魔の淵』(ヘイク・タルボット、ハヤカワポケミス1701)。ダイジマンが、「そうかあ、ポケミスも1700番代に突入かあ〜」と感慨深げでした(笑)。いやしかし問題はそんなことじゃなくて、ちょっとうろ覚えだけど、これはミステリ者が待ちに待ってた本!なんでしょ?昔、密室ミステリのベストのアンケートをとったら堂々の第2位で、でもずっと読めなくて幻の傑作だったそうな。貫井徳郎さんが解説を書いてらっしゃいます。

 もうひとつの注目新刊。『たれゆくままに』(末永ひかる、小学館)。そう、たれぱんだの絵本なのだ!今回はストーリーがちゃんとあって、それはもう笑えます!ぜひ店頭でお読みになってみて!

 『模倣犯(上)』(宮部みゆき、小学館)、半分読了。今年前半のワタクシ的ベスト1の予感。すごいです。市井のごく普通の人々が、ある日、なんの前触れもなくむごい犯罪にまきこまれる。まさに「ある日突然、破壊される人生」。この被害者の悲劇があまりに見事に描かれていて、ただただ打ちのめされます。昔、『火車』を読んだときの感動を思い出しました。ただひたすら、登場人物の感情に圧倒され、飲み込まれる。怒涛の波のようなものが、胸に迫ってくるのです。昨夜も、ぼろぼろに泣いてしまいました。

 この方は、本当に小説を書くためにこの世に生まれてきた、稀有な天性の作家のひとりではないでしょうか。宮部みゆきと同時代に生きられたことを、このうえなく幸せに思います。


4月5日(木) 本日、『スカーレット・ウィザード 5』(茅田砂胡、中公Cノベルス)入荷。よく売れてました。これで最終巻なんですって?デルフィニアよりずいぶん短いですね(笑)。

 『仮面ライダークウガ超全集(上)』(小学館)も入荷しましたよ〜、やぎだんなさん!>私信。重版かかったのかな?5冊しか入ってないので、お早めにねっ!

 昨夜から、いよいよ『模倣犯(上)』(宮部みゆき、小学館)読み始めました。今、上巻の1/4くらい。ううん、これは確かに体壊すかも(笑)。昨夜も12時半に寝るつもりが、あと1章だけ、とついつい読みふけってしまった。睡眠不足で頭痛がするよ〜。というわけで、今夜は続きを読みます!


4月4日(水) 自分のしたことに後悔はしてない。あの苦しみこそが幸福であった、といつか思うのでしょうか。 

 洗濯と、パソコンと、娘を病院に連れて行くのと、買い物で終る休日。メールの整理と、タイムトラベルフェアのリスト作成で、ほぼ半日を費やす。いやあ、それにしてもリスト作るのって、想像を絶する大変さだったよ!私には向いてないわ。たったこれだけのリストで疲れ果ててしまい、ださレポも書く予定だったが断念。しかし皆よくもまあ、嬉々としてこういうの作るよなあ(笑)。あのリストマニアな方々の情熱はいったいどこからくるのだろう?尊敬しますわ、まったく。

 というわけで、遅くなりましたが、リスト完成。書き込みにご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。


4月3日(火) あんまりいいお天気だったので、昼休みにひとりでふらりと会社を出て、近くの公園にお昼を食べに行きました。散歩するビジネスマンや、赤ちゃん連れのお母さん方でけっこうな人手。コンビニでおにぎりとお茶を調達し、満開の桜を愛でながらぱくつく。風が吹くたび、花びらがざざっと舞い散る。ああ、気持ちいい〜。さて、食後に取り出した文庫本は、『銀河帝国の弘法も筆の誤り』(田中啓文、ハヤカワ文庫)>その選択はどうよ?(笑)ああ、頭の中にも駄洒落の花が咲く〜とくらぁ。

 『ぶたぶた』(矢崎存美、廣済堂出版)、乱読書きました。

 えっ、毎日新聞社「アミューズ」が休刊になるってホント!?これ、古本屋特集とか、神田特集とか、本関係の特集が多くてけっこういい雑誌だったのになあ。


4月2日(月) 道端の雑草たちが、元気に咲いている。大好きなオオイヌノフグリ、ほとけのざ、はこべにペンペン草。庭先にはれんぎょうが花盛り。この花を見ると、ああ春がきたなと思う。クロッカスに菜の花、えにしだ、たんぽぽ。春の訪れは黄色い花が運んでくる。

 なんとか保育園に行かれるほど体調も復活し、今日から娘は年長組。担任の先生は「おとこのこがわるいことするとねー、カンカンにおこる」そう(笑)。私はこの先生大好きだねえ。

 今夜は、テレビで映画「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」放映。もちろんビデオに撮りました。「お前のことが好きだからさ」…きゃーっ!コナン君、カッコイイ〜!!(横で娘の冷たい目)

 本の雑誌社のすぎえさんが営業にいらしたので、あれこれ話す。『模倣犯(上、下)』(宮部みゆき、小学館)があちこちで売り切れはじめてるとか。うちはまだありますよ〜ん。もっと売れてほしいなり。3月は文芸書の売上がけっこうよかったので、とてもうれしいのだ。他にもちょっとうれしい話など(まだヒミツ)。

 kashibaさんから売っていただいた、キャプテン・フューチャースターターセット16冊をダイジマンから受け取る。ありがとうございます!1冊も持ってなかったのでうれしいです〜。 

 『ぶたぶた』(矢崎存美、廣済堂出版)読了。なんか全編爆笑&ほのぼの系の『刑事ぶたぶた』と比べて、哀愁ただよう切ない話が多いような気がしました。乱読は後日。

 「夢」について。たぶん、私は本を読むことによって、「夢」を見ているんだと思う。現実の、会社行って帰宅して家事やってネットして寝る、という生活だけではとうてい得られない夢。決して現実がつまらない、というわけではないんだけど、現実だけでは何かが決定的に足りない。心の中に、ここではないもうひとつの世界がないと生きられない人間なんだ、おそらく。私には、現実と夢が半々くらいでちょうどいい(という割合はフツーじゃないですかねやっぱ?)。夢を食べる獏みたいに、私は本を読む。

 新刊速報更新。6月に、『バルタザールの遍歴』佐藤亜紀が文春文庫になりますよ〜。


4月1日(日) 昨日とはうって変わっていいお天気。風邪っぽいせいもあって、ひたすらごろごろ。

 『刑事ぶたぶた』(矢崎存美、廣済堂出版)、乱読書きました。『ぶたぶた』(矢崎存美、廣済堂出版)も、もうすぐ読了。読む順番が逆になっちゃった。またしても読みながらゲラゲラ笑っていると、娘「また、ぶたぶたよんでるの〜?」うむ、学習したな、娘よ(笑)。こちらはぬいぐるみのぶたぶたが、いろんな職業についてる短篇連作集。でもやっぱ、どんな職業よりも刑事が天職のような気がしますね(笑)。

 今朝の日経新聞に、北上次郎氏が『模倣犯(上、下)』(宮部みゆき、小学館)のとてもいい書評を書いてますね。私は彼の書評がとても好きです。お体裁でなく、誠心誠意、心から褒めているから。この方は褒めるのもその逆も、非常に自分の気持ちに正直に書いてると思うから、信用できる。こう、心を動かされるんですよね。やっぱりハートの入ってる文章は、人をゆさぶるよ。さて、いよいよお次はこれに取りかかるかな?

 心が石でできてたらよかったのにな。何にも傷つかず、思い悩むこともなく。なんでこんなにヤワなんだろう?

 


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