5月31日(木)  岡田斗司夫『フロン』の発行元である、海拓舎の方が営業にみえました。「私これ読みましたよ!とても面白かったです」と言ったら、「おかげさまで、今、品切れになっちゃって。6月中旬、重版です」とのこと。読みたい方は、今すぐ書店へ走れ!急がないと店頭在庫が切れるよ〜!

 先日のフジTVの深夜のドキュメンタリー「NONFIX」の『本のこと』は、まさにテレビ版『誰が本を殺すのか』でしたね。あれに書かれてた方もいっぱい出てきたし。草思社の社長さんとか、ブックオフの坂本氏とか。面識のある方もたくさん出てらした。

 やっぱりじかに本人の口から出る言葉というのは重みがあって、なかなか面白かった。が、いかんせんこの問題をたった1時間でやるのはちょっとキビシイかったんじゃないかな。もっと掘って欲しい問題がいっぱいあったのに、ざっとかすめるだけで精一杯になってたのがちょっと残念。たとえば、取次の方に向かって、インタビュアーが「どうしてCDみたいに本も事前予約販売ができないんですか?」と聞いていたのだが、この解答がはっきり聞きたかったよ。

 そうそう、取材されてたペヨトル工房は『解散日記』を本にして出版するそうな。6月だっけ?私も事前注文出したんだけど、どこの出版社だったかな?ちょっと今思い出せない(恥)。

 だいたいのことは知ってることだったのだが、中でも「これは!」と注目したのは、bk1店長の安藤さんが、棚構成を実践してみせてくれたところ。雑誌を特集によって2箇所に置くのはまあ、うちもやってますよ。別冊太陽を文芸と雑誌の2箇所に置いたりとかね。彼が口癖のように言ってる「本籍と現住所」ってヤツですね。彼がやってみせてくれた、あの書籍の並べ方は、わかるようなわからないような、ギリギリのカンジでしたね(笑)。そういや、安藤さんはついに7月からbk1内に個人書店を作るんですって?(笑)そうそう、自分で並べるほうが楽しいよね〜。

 本当にどこもかしこも苦しいんだけど、でも皆本が好きで、だからこそ心を痛めている。つぶれた書店の、ガランとした棚を見て、やっぱり涙が出そうになりました。本がなくなることはないと思うけど、出版社や書店が減っていくのを食い止めることはもう誰にもできないのではないか、と思う。つらいけれど、これが現実です。その現実を踏まえて、さて私たちはどうするか?ってことですね。生き残りたいのなら、グチを言うより何かアイデアを考えなきゃ!文句言ったって何も変わらないんだし。>と自分に言い聞かせてみたり。


5月30日(水) 最近のダメダメな自分に活を入れるため、今朝10時までに家事を全て終え(人間、やればできる!笑)、東京方面へ書店見学を決行。おとといの深夜27:15〜28:15にやっていたフジTVの深夜のドキュメンタリー「NONFIX」の『本のこと』に刺激されて、というのも多少あるが。(この番組についてもいいたいことがいっぱいあるが、今日は保留しておきます)

 まず最初に向かったのは往来堂書店。千駄木の駅を出た途端、すぐわかった。「ここ、町が生きてる!」小さな商店が道沿いに並んでるんですが、それがすごく元気なの。生き生きしてるの。ああ、ここって住み心地がいい町なんだろうな、と思いました。そして、往来堂もその中のひとつだったのです。

 私が噂に聞いてたのは、「まず雑誌が店の奥にあるのが特徴」でした。でも行ってみると、ごくフツーに週刊誌のラックは店先に出てる。中に入ってぐるっと見て納得。あのねえ、ここ、「雑誌をあえて中にしてる」っていう言い方は間違いです。この書店は、本を判形で分類してないんですよ。本の内容別にジャンルで分けてる。ヴィレッジ・ヴァンガードと同じコンセプト。たとえば旅行雑誌の上に、旅行の書籍の棚がある。ビジネス雑誌の上に、ビジネス書の棚がある。その本の中にも、文庫や新書も混じってる。これは文庫だから文庫の棚、雑誌だから雑誌の棚、というのではないんです。これは確かにお客様にとっては見やすいし、探しやすいですね。小さい書店の利点をよく活かしてる。

 何より興味深かったのは、文芸や人文、サブカルなどの棚。もうね、棚の1段1段がミニフェアやってるようなもんですよ。ちゃーんと棚にテプラでその棚のテーマが貼ってある。で、平積みはほとんどないです。文庫や、ご当地本くらいなもん。確かに、この書店の規模やお客様を考えると、どーんと積むより、こうして棚の面白さで勝負したほうが利口かも。例のテレビ「本のこと」で、ベストセラーが入らないと嘆いてた町の書店がありましたが、おそらく往来堂はそんなこと言わないでしょうね。

 とにかく、ここの書店は、方向性がはっきりしてる。どっちに向かってるか、どっちへ行こうとしてるのかがひと目でわかる。お客様の傾向をよく把握してて、ターゲットをちゃんと絞ってる。あいまいさがないんですね。主張がきっぱりしてる。とてもいい刺激になりました。

 唯一の疑問は、こういう特徴ある棚の場合、どうやってお客様の質問に答えてらっしゃるのか、ということ。もちろん棚を作った方がいらっしゃるなら問題ない。でもお休みの時なんかはどうしてるんだろう?笈入店長にご挨拶したかったのですが、あいにく不在だったので名刺を置いてきました。

 お次に向かったのは、旭屋書店池袋店。同期の社員がいたので、いろいろお話を伺う。どうもありがとう。(ちょっとFさんのことが心配。あまり自分で全部しょいこまないで下さいね>私信)

 ラストはジュンク堂池袋店。実は改装してから初めての来店。まず第一印象は、きれい!広い!鼻血が出るほど本がある!!(笑)ここはとにかく棚が死ぬほどあるから、たとえば「文章の書き方」というジャンルだけで棚が1本ある。「へー、こんな本もあるんだ!」という驚きが味わえるのがここの醍醐味。平積みもほとんどなくて、ここも棚で勝負の店ですね。でも往来堂と違って、棚の量、本の点数で勝負。ここも本好きにはたまらん店ですな〜。泊り込みで遊びたいくらいだ(笑)。ほら、アメリカのディズニーランドみたいにさあ。

 地下のコミック売り場で、ちはら嬢発見。タイトルも著者もよく覚えてないけど、こないだSFマガジンの書評で見たコミックを聞いたら(>最も迷惑な客>ごめんね〜ちはらちゃん)、すぐに持ってきてくださったところはさすが。ありがとう!(ちなみに『ボクらがここにいる不思議』流星ひかる、ワニブックス)しかしいきなり「ちよちゃんのガシャポン、ダブってますよ」ってアナタ…(笑)昨日の日記読んでたんか!!彼女の仕事用ケータイには、榊さん&かみネコが。すかさず私も自分の鞄につけてた同じブツを見せ、にっこり微笑みあう>おい。お忙しいトコお邪魔しちゃってごめんね。

 ちなみにその帰りに再チャレンジし、めでたくちよちゃん2つゲット!娘にもちゃんと1個あげました>昨日、娘と榊さんをとりあって譲らなかった非道な母は私だ(笑)。というわけで、絶不調からは見事立ち直ったのでした。>あれだけの回数やれば当然だって

 今日は脳みそフル回転で考え事をしましたよ。電車で本を読むひまもないくらい。乗ってる間、ひたすら思いついたことをがしがしメモに書いて、それとにらめっこしていたのでした。問題点や、アイデアもいろいろ出てきた。やっぱ刺激は必要だね。ううむ、私も頑張るぞ!


5月29日(火) 実は、ここんとこ何かと絶不調である。どのくらい絶不調かというと、「すいんぐあずまんが」のガシャポンで、智が続けて4個も出てしまうくらい不調なのだ。あうう、ちよちゃんが欲しいのに〜!!!

 本日の新刊で、第21回横溝正史ミステリ大賞の、大賞である『長い腕』(川崎草志、角川書店)と優秀賞『中空』(鳥飼否宇、角川書店)が入荷。面白いのかニャ?

 あと傑作だったのは『ダーウィン賞!』(ウェンディー・ノースカット、講談社)。すっげーブラックユーモアなんだけどね。人類が賢くなるためには、進化の過程でアホな人間を削除してしまえと。で、笑っちゃうくらいおマヌケな死に方をした方に「ダーウィン賞」をあげちゃおう、という趣旨なのです。たとえば、自動販売機から力ずくでコーラを1本盗もうとして、倒れてきた自動販売機につぶされて亡くなった方とか(外国での話です)。アマゾン・コムではバカ売れしたそうですが、日本でこのテのジョークは売れるかな?

 岡田斗司夫『フロン』(海拓舎)に関して、もうちょっと書いてみようと思います。

 私は女なので、女の立場のことしかわからないのですが、少なくともここに書かれてる現代女性(未婚も、妻も、母も含む)の考えは、ずばり私たちのホンネです(100%とまではいいませんが)。私たち女性が常日頃考えているもやもやを、よくぞここまで的確に把握し、それを明確な文章として(しかも男性側から)書いたなあ、と感心するほどです。

 たとえばキーワードで挙げますと、「自分の気持ち至上主義」「現在、“結婚すること”は特に女性にとってデメリットばかり」「オンリーユー・フォーエバー症候群」「子育ては仕事です」「女性にとって家庭は安らぎの場ではない」などです。

 「自分の気持ち至上主義」…今の自分の気持ちが何より大事、という考え方。これは男女ともですが。

 「結婚は女性にデメリット」…私の実体験ですが、結婚してすぐのある晩。互いに仕事を追えて帰宅した夕食の後、ダンナはおもむろにその場で本を読み始めたのです。これには正直「えっ?」と思いました。これは「この後片付けをして、風呂を入れて、というのは全て妻の仕事だよ、オレはその間、本読んでるからね」という暗黙の示唆だと私は思ったわけですよ。つまり男性の生活って、結婚する前と全く変わらないのね。仕事して、帰宅して、寝る。でも女はどうですか。いきなり家事&育児全部をやらねばならない。今までの生活形態の一切を捨て、180度変身しなけりゃならない。捨てたくなけりゃ、仕事をしつつ家事&育児をやるという、さらに過酷な事態が待ってるわけです。これをデメリットといわずしてなんといいましょう(もちろん、結婚の100%がデメリットとは言いませんよ)。

 「オンリーユー・フォーエバー症候群」…たったひとりを永遠に愛する、という現代の女性の考え方。この呪縛にかかっていることが、全ての苦しみの元凶である、と。こんなのは幻想だよ、と。

 「子育ては仕事です」…これは言うまでもなく。

 「女性にとって家庭は安らぎの場ではない」…はいそうです、家庭は「家事」という名のお仕事の場ですから。これももちろん、100%とは言いませんがね。

 などなど、他にも「そのとおーり!!」と膝を打つことばかりなのですわ。

 本書に述べられているのは、かなりシビアな意見です。ヘタな男性が読んだら、絶望で真っ暗な気持ちになるかもしれません。女性にとってもつらいことはたくさん書かれています。「子育ては、自分ひとりでやるくらいの覚悟がないとダメ」とかね。そう、今の女性は、もう夫に、いや男に頼らず、自分ひとりで生きていくくらいの自覚がないとダメなんですね。

 岡田さんの提唱する「だから家庭から不要な夫をリストラせよ!」ってのは、そこまでしたらあまりに可哀想すぎると思う(笑)。でも、男性たちもこの本を読んで、少なくとも「今の女性はこういうことを考えているんだ」くらいは自覚&覚悟したほうがいいと思いますね。マジで、男のほうが女にずっと遅れてるよ、考え方が。大昔のまんま。

 しかし、なんだかめちゃめちゃ寂しい話ですね。自由を得たければ、孤独でいるしかないとは。当たり前といえば当たり前ですが。つーことは、これから結婚・出産するひとがますます減ることは確実でしょう。まあそれもよし。

 誤解のないように再度申し上げておきますが、なにも結婚・育児の全てに、いいことがひとつもないわけではありませんよ。よかったと思うこともそりゃ山ほどあります。でもやっぱり、心の中に、言いようのないもやもやした何かがあることも確かなんです。で、そう思ってる女性達は、それを見てみぬふりしてるか、あきらめるかしてやり過ごしてるんだと思います。


5月28日(月) 昨日は大変失礼致しました。年に一度の発作です(笑)。「僕」という一人称を使ってみたかったんですう。「僕」って、魅惑的な言葉だと思う。とても。

 岡田斗司夫『フロン』(海拓社)はすごいよ。まだ半分ですが。現代の家庭から始まって、夫婦について、結婚について、ひいては恋愛においての今の問題をここまでホンネで書いた本を私は知らない。呆然愕然。特に男性に読んでいただきたい本です。必読!もちろん女性にもだけど、女性は私なんぞが何も言わなくても、こういう本にアンテナがちゃんとピピッと反応してるようなんで。

 WEB本の雑誌恋愛小説談話室で、ヨシダさんが『ぶたぶたの休日』(矢崎存美、徳間デュアル文庫)を絶賛してくださった。う〜れ〜し〜い〜!オススメしたかいがありましたね、トトさん!


5月27日(日) 驚いた。まさかこんなところで君に会うなんて。こんな――第1次月面移民宇宙船の中で。

 そうか、君は結婚して姓が変わっていたのか。だから、およそ1000人にのぼる移民名簿を眺めてても気がつかなかったんだ。君に会わなくなってから、もう何年だろう?ええと、7年くらいか?

 それにしても君ときたら、ちっとも変わってないね。周囲の声なんて耳に入らないみたいに、宇宙船のシートで本に没頭しててさ。しかも、今時そんな紙の文庫本なんて時代錯誤なもの読んでるヤツいないぜ。皆、デジタルブックだよフツー。もう紙なんてもの自体が貴重品だしな。なのに、相変わらずカバーも帯もとっちゃって、むき出しで読んでるし。何より驚いたのは、その本だ。ハインラインの『地球の緑の丘』。それは昔、僕がSF好きの父からもらったのを君にプレゼントしたんだ。その中の一篇「鎮魂歌」のことを僕が話したのを、今も君は覚えているだろうか。君と本の話をするのが、あの頃の僕は何より楽しかったんだ。

 人間が遥か昔から憧れ続けていた夢がようやくかなって、僕らは月に移り住む。果してそれが成功するかどうかは誰にもわからない。でも、ついにここまでこれたんだ。うれしくてドキドキしている。遠足に行く子供とまるで同じだよ。

 きっと、君の子供は月で生まれ育つ最初の世代になるだろう。元気で大きくなることを祈ってるよ。そして、さらに遠いいつの日か、月の子供たちは月から火星へ、さらに遠くの星ぼしへ、と出て行くことになるだろう。想像するだけでわくわくする。そして遥か先の世代の僕の子供と君の子供が、いつか遠くの星で出会ったり、なんて考えるのはあまりにロマンティックすぎるだろうか?

 さあ、もうすぐ到着だ。


5月26日(土) 午前中、湯川さんがご来店。遠くからわざわざ足をお運びいただき&お買い上げいただき、感謝!

 ようやっと、当店にもハヤカワSFフェア入荷。明日には店頭に並ぶ、かな?

 今、これを書きながら、ビデオ「クレヨンしんちゃん ブタのヒヅメ大作戦!」を見ています。これも暗黒タマタマも、いつもレンタル中でさあ、やっと借りられたのよ!(ちなみに暗黒のほうはまだレンタル中。)ううむ、ウワサどおり、面白い!よくできてるよ!映画パロ満載だね。

 『昔、火星のあった場所』(北野勇作、徳間デュアル文庫)、読了。ええっと…パーツがばらばらな気がするんですけど…?ほんのちょっぴりだけわかったような気もするんですが…あくまで気がするだけですが…。たぶん、私の頭では15%くらいしか理解できてないと思う。何度もじっくり読まないとダメかも。っていうか誰か説明してください〜!!いや、わかる人は果たしているのか?

 昨日ここに書いた、ネット書店との提携に関しては、あちこちから報告を頂きました。ご協力、ありがとうございます。売上成果はみな報告が来るorネットで結果を見られるようですね。売上の数字に関しては、だいぶ格差はあるようですが、私の想像よりはずっと売れているようでびっくりしました。よき哉よき哉。ヒラノさんも星間宇宙船で書いてますが、そうそう、自分の薦めた&自分の好きな本が売れるとうれしいよね〜!

 今夜は早く寝ないとなので、新刊速報は明日。


5月25日(金) 朝からショックなことが。

 新刊ラッシュで、今日はめちゃめちゃ忙しかったです。やぎだんなさん、せっかくいらしていただいたのにお話もできずすみませんでした〜。お買い上げ感謝!

 本日入荷の大物。『黄金の島』(真保裕一、講談社)、『続巷説百物語』(京極夏彦、角川書店)、『恋するために生まれた』(江國香織&辻仁成、幻冬舎)、井川遥写真集などなど。みんな、売れてくれよおっ!!『恋するために生まれた』は買って読んでしまうかもしれない…。

 前に自分用に予約していた、『さくらのお道具箱』が入荷しました。わーい。でも、これで5000円はちょっと高いぞお、講談社様。ステーショナリーセットなんですけど、思わず単価を計算しそうになってしまった。3000円くらいでも作れるでしょ、これ。でも、さらに7月にはポスター集6500円だかを予約販売するらしい。今度はTシャツつきなんだよなあ、くううっ。注文してた『乱れ殺法SF控』(水鏡子、青心社文庫)も買いました。まだ買えたのね、よかったよかった。91年6月現在の新刊案内チラシも入ってたぞ!(笑)

 そうそう、東京創元社さんイチオシの新刊、『三人目の幽霊』(大倉崇裕、東京創元社)も先日入荷。これはハードカバーね。えっと、出版社に入った女の子が、なんと落語雑誌の担当になってしまい、彼女がまあいろんな事件にあう、という北村薫の「私」シリーズみたいな話らしいのですが。私も今度読んでみようと思ってます。

 昼休みには、今日発売の「SFマガジン7月号」を読んでいました。表紙の絵が素敵。キース・ロバーツ特集ね。ああ、『パヴァーヌ』(扶桑社)、まだ積読のままだ…。あとはSFセミナー2001のレポが載ってます。

 昨日ここに書いた『中継ステーション』(シマック、ハヤカワSFシリーズ)の件は、総統解説は正解だ、の声が(笑)。や、あってるとは思うけどね(笑)。

 『昔、火星のあった場所』(北野勇作、徳間デュアル文庫)。なにこのタヌキって、動物の狸じゃないのか!ううむ、ますます『かめくん』ぽいではないか!もうちょっとで読み終わります。

 ねえねえところでさあ、今ほうぼうのサイトで、bk1とかes!booksとかと提携して本売ってるじゃないですか。で、その結果報告って全然聞かないんだけどさあ、あれって自分の売上成果って報告来るの?だよねえ、ポイントとかつくわけだから。で、ひと月どのくらい売れてるんですか?効果あるの?情報求む!


5月24日(木) 今度、きちんとした喪服や靴を買いに行こうと思います。もうそういう年齢なんだな、としみじみ感じました。

 本日、『ぬかるんでから』(佐藤哲也、文藝春秋)入荷。ほー、これが大友克洋の装丁かあ。山之口洋さんが仰るには、正統派の幻想小説(短篇)だそうです。

 昨夜、『中継ステーション』(シマック、ハヤカワSFシリーズ)読了。私が読んでたのは、ずっと前にkashibaさんに売っていただいた銀背だったのです。まだ文庫が復刊される前だったのよ。そのまま途中まで読んだっきりにしてあったのを、思い切って読了。確か去年のSF大会の夜に、総統たちと話して爆笑した記憶があるから、あの後読み始めたわけだから、ほとんど1年越しくらい?(笑)

 今回はサクサク読めました。以前読んでたときは、こののんびりした感じが眠くなっちゃってどうもねははは、ってカンジでイマイチぴんとこなかったんです。でも、『20世紀SF 2』(河出文庫)の「隣人」を読んで、彼をすっかり気に入ってしまって。「田園作家」のひとことで、すごく納得がいったんですよ。要するに、あののんびりしたところが彼の味だったわけですね。そのツボをつかめば、読了するのは簡単でした。イノックってば、なんていいヤツなんでしょう。この田舎の人間の素朴さ、善良さがなんともいい味出してますね。とても素敵な気持ちの良い話でした。最後の章がなければもっと心地よかった気がするのですが。

 でえもお、やっぱりい、総統の言ってたあらすじとはちがーう(笑)。や、あってるんだけどさあ、総統の説明じゃ、まるっきりギャグじゃん!(笑)
宇宙人「(超高音の裏声で)ヤア!ボクハ宇宙人サ!キミに土産をアゲヨウ!ハイッ!」
イノック「ありがとう、でもこれ使い方わかんないなー、まいっか」…確かこんな解説だった気がするぞ(笑)。
これはー、人の心の美しさをテーマにしたですね、田舎の一軒家を
舞台としながらも大宇宙にまたがる壮大なSFでしょ?ね?ま、彼の解説のオカシさがこの本を私に読ませるに至ったのだから、総統には感謝だが。むろんkashibaさんにも。

 通勤本は、『昔、火星のあった場所』(北野勇作、徳間デュアル文庫)。まだ1/4くらいだけど、うーん、なんかよくわからん話だぞ!(笑)今回はタヌキだってえ!?タヌキと人間が火星を取り合うだと?で、鬼って何よ??これも『かめくん』みたいに、やっぱりネタをぽんと投げてその後フォローなしなのか?っていうか、こう曖昧にぼかして、裏に何があるかは読者の想像まかせ?やっぱ、この方はそういう手法なの?それならそれでいいのだけど。私はこういうの、決してキライじゃないな。


5月23日(水) 雨も降ってたし、結局遠出を諦める。遠出っつったって東京なんだけどさ。ははは…。

 いつまでも逃げててもしょうがない。午後、腹を括って、乱読一挙4冊分を書く。もう、脳みそを雑巾のように絞って絞って書きましたよ(笑)。昨夜、『ホテルカクタス』(江國香織、ビリケン出版)読了。これねえ、江國版『くまのプーさん』です!乱読書いててひらめいた。なんともいえず、淡々としたいい味わいの本です。こういうの、すごく好きだなあ。

 星間宇宙船でのディクスン・カー情報、ありがとうございます>皆様。なんかやっぱりひょっとして、彼の芸風って、バカミス系なんですか?(笑)思わずミステリマガジン2001年4月号を読み返しちゃいましたよ。

 πRさんに刺激されて、自分の読んだ本リストを作ろうかという野望を密かに抱いている今日この頃。乱読には書いてない読了本のページを作ろうかな、と。志だけはあるのだが、いつになるやら…。コミックなんかはゼッタイめんどくささに負けそうだなあ(笑)。


5月22日(火) まだなんとなくカラダも心もくったり。

 アニメ「エンジェリックレイヤー」の主題歌の「なんだかどこか私に似てる」という歌詞のところで、みさき(主人公)とヒカル(お人形)が手をつなぐシーンがあります。なぜか私はいつもここで、くっと胸がつまって、思わず涙が出そうになるのです。そんなこと思うの私だけだろうか?

 本日、ハヤカワepi文庫が入荷。同僚がひとこと、「うわー字がでかい!」装丁はなかなかよかったですね。巽孝之の平凡社新書の新刊、『「2001年宇宙の旅」講義』も入荷。

 昨夜、『皇帝のかぎ煙草入れ』(ディクスン・カー、創元推理文庫)読了。ふ、古い(書かれている時代が)!なんとこれ、1942年の作品だそうで。で、日本で出たのが61年。うわ、馬車が走ってるよ!と同時に飛行機も飛んでるんだけど。そうねえ、トリックは悪くない。でも途中でわかったぞ。さすがに動機はわからなかったけど。う〜ん、悪くはないのだが、やっぱり今読むとそれほどではないかも。中学・高校の、まだミステリを読みはじめの頃に読めばもっとインパクトがあったかもなあ。ミステリに詳しい方、カーのオススメがほかにありましたらぜひ教えて下さいませ。

 あ〜、乱読が溜まりまくっている。でも文章を書く気力が萎えている…困ったなあ。本を読むほうの気力はあるのだが…。『昔、火星のあった場所』(北野勇作、徳間デュアル文庫)の前にちょいと浮気して『ホテル・カクタス』(江國香織、ビリケン出版)を読むつもり。これはぜひハードカバーで買いましょう。装丁がなんとも魅力的なので。『片想い』(東野圭吾、文藝春秋)なんかもガーッと読んでしまいたいのだがなあ。明日は銀座まで「アランジフェア」に行こうかと思っていたが、どうしようかな。うーん。


5月21日(月) 緑が目に染みるように美しい。1年中で1番好きな季節だなあ、5月って。あとは9月、10月のすっと涼しくなった頃。

 ハヤカワ文庫SFフェアは、本日取次に入ったという情報が。というわけで、おそらく今週中には店頭に並ぶでしょう。

 珍しく、日記を書く気力がない。ネタもない(笑)。


5月20日(日) 本日の娘の起床時間、朝5:30(!)。子供って、自動的に体内時計がサマータイムに変わるのかもしれん。実に動物的で自然だよなあ、とは思う。でもさ、とばっちりをうけた母は死ぬよ(笑)。

 でも昼間は近所の子たちと外へ遊びに行ってくれたので、けっこうのんびり本が読めた。カーを読もうと思ったんだけど、今日のようないいお天気の休日は、やっぱ『ぶたぶたの休日』(矢崎存美、徳間デュアル文庫)でしょう。ごろごろしながら読了。う〜ん、相変わらずの山崎ぶたぶた。いいねえ〜。ああ、私もどっかの街角でふいにばったり会えたらいいのに!今回の私のお気に入りキャラは、誇大妄想気味の宅急便屋さん(笑)。

 なんかぶたぶたと寝不足のせいで、頭がぽや〜っとしている。やらなきゃ、と思ってることはあるのに、気力が出ない。あ、『栗林かなえの犯罪』(吉野朔実、小学館プチフラワーコミックス)も本日ゲット&読了。うん、これは吉野さんらしくてなかなかいいカンジ。しかし、そろそろ吉野さんの長編新作が読みたいニャー。

 そうそう、山本周五郎賞は『五年の梅』(乙川優三郎、新潮社)と、『白い薔薇の淵まで』(中山可穂、集英社)でしたね。あ、土曜日の朝刊に載ってた第一回本格ミステリ大賞とかいうの、『壺中の天国』(倉知淳、角川書店)と新潮選書の『日本ミステリー事典」が受賞したそうですね。

 新刊速報、更新。


5月19日(土) 船橋を襲撃にいらしたπRさんを、ダイジマンと迎え撃つ(笑)。私の仕事が終った後、3人で飲みに行き、SFだのミステリだの古本だのの話に花を咲かせる。やー、πRさんてすごいわ!この人、根っからのマニアの血が流れてるよ!(笑)読書記録の話にはひたすら仰天。ちゃーんと『SFハンドブック』(旧版のほう)を新刊時に2冊、帯つきで買ってるとか。これを聞いたとたん、ダイジマンの目がキラリーン!と輝いたことも忘れず書いておこう(笑)。

 ちなみに、今うちの本棚から引っ張り出してきたものは、90年9月発行の4刷でした。初版は90年7月。2ヶ月で4刷もしてたんだ!すごい!マイ本棚でこれの隣に並んでたのは、『故郷まで10000光年』、『永遠の終わり』、『ソラリスの陽の下に』、『幼年期の終わり』などなど。ひー、持ってたことすら忘れてたっす!(笑)きっとね、ハンドブック読んで、「じゃあ、これとこれは読んでみよう!」と思って意気込んで買ったんだろうなあ、11年前の私。たぶん、たぶんティプトリー以外は未読だと思う。

 ハンドブックのオススメで読んだのは、『夏への扉』、『火星年代記』(これでちょっとブラッドベリにハマって、何冊か読んだ)、『たったひとつの冴えたやりかた』(これが気に入って『愛はさだめ、さだめは死』とか買って少し読んだ)あたりかな。『われはロボット』も読んだような気がするんだけど本が見つからないなあ。

 とにかく、このハンドブックに背中を押されていろいろ読みましたよ、ええ(という方は私以外にも多いハズ)。SFをSFと意識して読んだのは、おそらくこれが初体験でした。

 ああ、なんか脱線しているぞ。あとは文庫解説の話とか、SF表紙かるたを作ったら面白そうだとか、自分の持ってる本を読破できるかとか、憑き物を落とす話とかいろいろ。とても楽しかったです。またいらしてね、πRさん!


5月18日(金) 「十二国記」の新刊、『黄昏の岸 暁の天()』ホワイトハート版売行き状況を星間宇宙船に書き込んでくださった皆様、ありがとうございます!本日も、店頭ではよく売れておりました。あ、今日は徳間デュアル文庫も入荷。『ぶたぶたの休日』(矢崎存美)、『昔、火星のあった場所』(北野勇作)をゲット。表紙でぶたぶたが黄色いリュックをしょっている!か、かわいい〜!!(でも中身はオジサンなのであった^^)

 本日入ってきてびっくりしたもの。『月にひらく襟』(鳩山郁子、青林工藝社)。これ、コミックなんだけど、どう見ても長野まゆみの世界をそのまま漫画化したものっぽいんだよね。一瞬、長野さんご本人が書いてるのかと思いましただ。うーん、ちょっとこれは買ってしまうかも。彼女はいったい何者だ!?

 明日から、当店で「目黒考ニが選ぶ面白本フェア」を開催いたします!!この10年くらいで、彼が「本の雑誌」の「新刊めったくたガイド」などで絶賛した本をピックアップして並べてみました。ラインナップ見ると、けっこう懐かしかったり。『火車』、『リプレイ』、『戦慄のシャドウファイア(上、下)』、『グレイベアド』、『雷電本紀』、『いまひとたびの』などなど。『透明人間の告白』なんかは絶版で残念。お近くの皆様、よろしかったらぜひお越しを!

 『今はもうない』(森博嗣、講談社文庫)、読了。がーーーーーん!うっそお!またやられちゃったよもう!(笑)私ってホント、ミステリ作家のいいカモだよな。なんでもころっとひっかかっちゃうんだもんなあ。見事に一本取られました。完敗。

 今読み始めてるのは『皇帝のかぎ煙草入れ』(ディクスン・カー、創元推理文庫)。とダイジマンに言ったら、すぐに「えっ、マジ?あの解説が中島河太郎の?」といわれた。…ぴんぽんです。なぜそういうのがすぐ出るの、キミは?(笑)さすが創元フェチ。

 これ、実はミステリマガジン2001年4月号のカー特集を読んだ時に、「ま、カー初心者はこのあたりから入ってみるか」と試しに買ってそのまま積読になっていたもの。思ってたより読みやすいですね。あと、こないだ復刊された『囁く影』(ハヤカワ文庫)は持っているのです。kashibaさん絶賛だったから、つい、ね(笑)。というわけで、煙草入れが読み終わったら、ぶたぶたと火星に行こう!

 星間宇宙船でのゆうさんの書き込みによると、なんと『光の帝国』(恩田陸、集英社文庫)がドラマ化ですって!!秋に放映だそう。今、陰陽師やってるアレだよね、ドラマDモードって。『ネバーランド』も7月からドラマ化だし、恩田さんすごいじゃん!


5月17日(木) 本日、同僚が「これ、安田ママが好きそう」といって教えてくれたコミック。おおお〜っ!紺野キタさんの新刊ではあーりませんか!私が彼女のファンだとよく見抜いたな(笑)。『夜の童話』(ポプラ社)。ううむ、あなどれないなあ、ポプラ社。こないだの『ひみつのドミトリー 乙女は祈る』もポプラ社だったんだよね。

 星間宇宙船での話題。そうか、池上さんの言ってたのはゲッター3だったのね!(笑)私は「キャタピラ」というのを聞いて、なぜか自動的にガンタンクと脳内変換したらしい。でもゲッターロボも全部見てたよ〜。1号が赤くて、2号が青かったんだよね?>もうかなりうろ覚え。でも歌は歌える。「若い命が真赤にもえ〜て〜♪」

 「十二国記」の新刊、『黄昏の岸 暁の天()』ホワイトハート版がめちゃめちゃ売れてます。先月、普通の講談社文庫版がバカ売れしたんで、もうホワイトハートはそんなに動かないかなと思ってたら甘かった!!(笑)皆様、両方お買い求めなのでしょうか?それとも、ホワイトハートまで待ってた方が大勢いらしたんでしょうか?どちらかを、あるいは両方をお買い上げになった方、星間宇宙船まで情報求む!!ちなみに私がファンだったら…やっぱ両方買っちゃうかなあ〜。山田さんの絵、いいもんねえ。

 『今はもうない』(森博嗣、講談社文庫)、昨夜から読み始めました。あと1/3。萌絵ちゃん、大活躍の巻(笑)。


5月16日(水) 昨夜はよしださん5月15日の日記で笑い死に。「やっぱり人の日記は面白い」ですと?あなたが一番面白いよっ!

 本日休養日。まったりと昼寝&読書。ああ幸せだ〜。『Y』(佐藤正午、ハルキ文庫)を昨夜から読み始めたら止まらなくなり、イッキ読みにて読了。まさに『リプレイ』日本版。面白かったです。乱読は近日中の予定。時間SFというよりは、この手法は時間ミステリだねえ。と思ってたら、解説によると著者は大のハヤカワ・ミステリファンだそうで。納得。『ジャンプ』(光文社)がミステリ方面で評価されてたのも、なんとなくうなずける。って未読だけど。今度読んでみよう。

 風野ドクターの掲示板がにぎやかですね(笑)。あえて口は挟みませんが、私にはこないだのSFセミナー特別編でのソウヤー氏の言葉が印象に残ってます。以下、自分のレポから引用。

 「(カナダは)土地は広くても、非常に人口の少ない国です。そんな国では、ジャンルというのは無意味です。カナダの書店では、私の本は普通の小説、一般書として売られています。特にSF、というくくりはありません。私はカナダではごく普通の作家として知られています。しかしアメリカでは、私のことを知ってるのはSFファンだけです。私はカナダでの読まれ方を好みます。文学は文学です」

 「文学は文学です」。これって非常に的を得てないかな、と思うのですよ。どんなジャンルだろうと、物語は物語。人間という、想像好きな動物が頭の中で作り出した、もうひとつの世界。

 食わず嫌いももったいないとは思うけど、別に無理をする必要もない。素直に、自分のアンテナを信じて、自分が面白そうだな、と思ったものを選んで読めばいいと思う。誰でも、自分の本棚が一番センスいいと思うでしょ?(笑)それは、自分の好きな本ばかり入ってるからだもの。

 自分のサイトをぼーっと見てて、DASACON5レポのファイルがないことに気がつき、あわてて作成。ほかにもちょこちょこ手直しなど。まこりんさん、URLの変更忘れててごめんなさい!本日直しました。


5月15日(火) 『ペロー・ザ・キャット全仕事』(吉川良太郎、徳間書店)、『ドッグファイト』(谷口裕貴、徳間書店)、『大魔神』(筒井康隆、徳間書店)が入荷。『大魔神』はカバーを外すとあらびっくりよ!ホワイトハート版の『黄昏の岸 暁の天(上、下)』(小野不由美、講談社文庫)も入荷。やっぱこっちの絵のほうがいいっしょ!

 『臨機応答・変問自在』(森博嗣、集英社新書)、読了。乱読書きました。あー、『フラッシュ・フォワード』も『祈りの海』も書いてない〜。

合宿編レポ、ダイジマンに指摘されたところを訂正しました。やー、やっぱ10日たってると、もうすっかり忘却の彼方だわ(苦笑)。大変失礼致しました。他にも間違いなどあればご一報くださいませ。


5月14日(月) 星間宇宙船でオクマンさんに教えていただいた、第14回山本周五郎賞候補作。決定は17日(木)だそう。

『ライオンハート』 恩田陸(わーお!)、新潮社
『五年の梅』 乙川優三郎、新潮社
『白い薔薇の淵まで』 中山可穂、集英社
『天国への階段』 白川道、幻冬舎

 さてさて、栄冠は誰の手に?

 なんとなんと、kashibaさんがご結婚!!く〜っ、鉄人、さすがだよ(涙)!おめでとうございます〜!しかしここの掲示板の祝辞はどれを読んでも爆笑だね。くすくす。眞明さんが星間宇宙船に書いてくださった『古書店めぐりは夫婦で』『旅に出ても古書店めぐり』(ともにハヤカワ文庫)をお祝いに、ってのはいいなあ(笑)。実際やりそうだし。

 実は先日、プレステのゲーム「テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート」をやっと中古で発見し、買ってしまったのだが(笑)、これが案外難しい。大昔、ファミコン(スーファミの前よ)時代にテトリスは極めたので(ラストステージまでクリアして、コサックダンスと花火を毎晩のように見てたのよ!)、これも楽勝だと思ってたのに〜。やはり私のレベルはファミコン止まりということか(泣)。

 道を歩いてる時に、建築中のビルで、てっぺんに赤白の縞のクレーンが乗っかってるのを見かけると、ついついプレステの「A列車で行こう 4」を思い出してしまう。あのテーマ曲が頭の中で流れ出す。そのたびに面白いなあと思うのだけど、現実から、ゲームという架空の世界が作られたわけでしょ。なのに、私は現実を見て「ゲームみたいだ」と思うわけなのね。わかります?現実がゲームを真似てるような錯覚を受けるのですよ。なんか楽しくないですか、こういうの?

 ちょっと話がずれるけど、昔、大島弓子がエッセイマンガで「今の子は、おとなになったら団地の風景に郷愁を感じるのだろうか」みたいなことを書いてたんですが、まさに今、そういう時代になってるよな、と映画「耳をすませば」を観てて思いました。私自身がそうだから。でも、それも実に素敵なことだと思うのよ。

 今、読みかけ本をクリアすべく健闘中(笑)。通勤本に『臨機応答・変問自在』(森博嗣、集英社新書)。森さんは、実によくわかってらっしゃる。こういう方に教わってみたかったねえ。

 本日買ったのは『スタープレックス』(ロバート・j・ソウヤー、ハヤカワ文庫)。そうそう、昨日の毎日新聞の書評にソウヤーさんが写真入りで載ってましたね。あと『Y』(佐藤正午、ハルキ文庫)。これはタイムトラベルフェアでもあがってて、ずっと読みたいなと思っていたので。

 SFセミナーレポ、ちょっとだけ修正。瀬名さんのとこです。合宿編レポもやっとこさアップ。しかし10日もたつとほとんど覚えてないよ(笑)。間違いなどありましたら、またいつものごとく教えてくださいませ。


5月13日(日) そりゃね、昨夜2時に寝た私も悪い。でもさ、でもさあ!頼むから日曜朝6時半に母を起こすのはやめれ〜>娘。セーラームーンのばかあ〜>八つ当たり(笑)

 今夜の「あるある大事典」は「更年期障害」。娘がぼそっと「ママこれ見たほうがいいよ」と言うので、きっとニラんで「なぜ!?」と聞いたら「ママけんこうでおおきくなったほうがいいもん」だって。うるうる、一瞬でもムッとした母を許して〜。でもママはもう大きくはならんのよ(笑)。

 es!booksの「みんなの書店」。確かにこれは楽しそう。お遊びで誰でもネット書店が作れちゃうのね。本好きなら喜んでやりそう。

 昨日の日記でまたガセネタを(汗)。谷川史子さんという漫画家は、りぼんコミックスから『くじら日和』などを出してる方でした(例が古すぎ?)。総統、メールを下さった土屋さん、どうもありがとうございます〜。

 今ごろになってやっと『祈りの海』(グレッグ・イーガン、ハヤカワ文庫SF)読了。山岸さん、ありがとうございました。読んでてすっと入ってくるタイプの文章ではないので、後半ちょっと息切れしましたが、どれも驚天動地のSFネタ満載で、面白かったです。全部きちんと理解してないかもしれないけど(笑)。瀬名さんの解説も素晴らしい。ワタクシ的ベストは「百光年ダイアリー」。これはweb日記書いてる方は必読(笑)。ゼッタイ面白いと思うよ。

 コミックでは、サイトウマサトクさん絶賛『ハチミツとクローバー1』(羽海野チカ、宝島社)読了。笑った笑った!元気な大学生たちのラブコメ。吉野朔実の『月下の一群』みたいなキャンパスものの、21世紀バージョンというか。今書くと、こんなカンジなわけねえ。読み比べるのもまた一興かも。キャラがみんな元気いっぱいで個性的。おバカなようでいて実はけっこう繊細だったり。実に愛すべき人たちです。山田鉄人がいいなあ(笑)。

 ああ、セミナーレポも直したいんだけど(風野ドクター、訂正メールありがとうございます!)、頭痛がするんで今夜はアウトだ〜。


5月12日(土) 最近よく星間宇宙船に書き込みしてくださってる、広島さんがご来店。なんと愛媛から!遠いところからわざわざ足を運んでくださり、ありがとうございました。しかもお土産までいただいてしまって、超恐縮です〜。ブツはもちろん、古本(笑)。ダイジマンの分まで、すみませんでした。

 先日店にいらした東京創元社の営業の方の話によると、ホントに6月に『夜のフロスト』が出るらしいです。『火星のプリンセス』くらいの厚さ(皆様、わかりますね?^^)で、1300円!その火星シリーズの続きも、6月下旬にホントに出るらしいです。あと、5月23日発売の『三人目の幽霊』(大倉崇裕、東京創元社、ハードカバー1800円)は、創元の編集がイチオシの作品だとか。北村薫や加納朋子ファンにぜひオススメだそう。ってもろ私じゃん!(笑)創元さんは最近、日本ミステリ作家の傾向がまとまってきてますよね。いわゆる「日常の謎」路線。北村、加納のおふたりに加え、倉知淳、光原百合、『ミミズクとオリーブ』の芦原すなお、『スタジアム 虹の事件簿』の青井夏海(なかなかいいカンジで売れてるらしいっす)などなど。この方向で、『三人目の幽霊』も売っていきたいそうなので、ご興味ある方はぜひ。ってまだ出てないですけど。

 あと、もひとつびっくりなことが!6月に集英社コバルトから、『クララ白書1』(氷室冴子)と『丘の上のミッキー1,2』(久美沙織)が復刊されるそうです!!懐かしさに涙がちょちょ切れる方も多いのでは?(笑)ただねえー、イラストが違うのよね。『クララ』は谷川史子(って「りぼん」の『耳をすませば』のひとよね?)、『ミッキー』は竹岡美穂だそう(こちらは名前すら知らないわ〜)。『ミッキー』といえばめるへんめーかーでしょう、やっぱ!!あ、6月1日発売だそうです。

 昼休みに、土田さんイチオシの『城昌幸集』(ちくま文庫)を読んでみる。ほー、面白い!古めかしさがなんともいい味を出している。昔の文体って、カタカナが微妙にひらがなに混ざってるのが面白いやね。短篇集なので読みやすいし。一応ミステリでいいのかなあ?タイトル忘れたけど、2つめの話が面白かった。オチが絶妙。これと別の、つきあった女がなぜか皆死んでしまう男の話も面白かった。今の彼女と駆け落ちするため待ち合わせてるんだけど、でもこの彼女も自分のせいで死んじゃったらどうしよう?っていろいろ妄想するんだけど、果して?って話。これもオチがよかった。

 やっとこさ、『20世紀SF2 始めと終わり』読了。トロすぎます>私。ぐわー、なんか今月はダメダメだあ!


5月10日(木) 今、「TVチャンピオン」に高千穂遥が出ててびっくり。審査員でしたが。

 やっと『われはフランソワ』(山之口洋、新潮社)再入荷。自分も買わねば。あ、山之口様、SFセミナーで瀬名さんが、山之口さんのアンケート解答を「丁寧で本質を突いたお答え」と、大変喜んでいましたよ>私信

 昨日の日記の古本ネタに、星間宇宙船で反応続々!(笑)なるほど、「思った通り買えば良し」ですか。で、誰が凡人ですって?(笑)>皆様

 本日「本の雑誌」6月号入荷。特集は「最強の脇役!」。こないだのSF大会を思い出しますな(笑)。

 ここんとこ、レポとか更新にかまけてばかりで本を全然読んでない。うがー!!今夜は読書日にします!


5月9日(水) 本当は1日寝ていたかったのだが、えいやっと気力をふりしぼって、本八幡のヴァージンシネマまで映画「名探偵コナン 天国へのカウントダウン」を見にいく。レディースディで女性1000円の日だったので、観客はほとんど女性。つっても全員で15人くらいだったでしょうか。大丈夫なのか、映画館。ひとごとながら心配してしまう。あ、「A.I.」の予告見ました。これ見に行きたいな。

 内容はまあまあ。後半のアクションはなかなかでしたが。コナンよりも、蘭や少年探偵団たちがカッコよかったような。どっちかというと、前の「名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」のほうがワタクシ的には好み。

 お洋服なんかも見たかったんだけど、疲れ気味なのでまっすぐ帰ることに。が、途中で古本屋を発見!ついふらふらと入ってしまう。店の奥にSFコーナーがあって、なかなかの品揃え。パラフィンのついた本を、棚から手に取ってひとつひとつ見てるだけで楽しい〜。欲しいなと思ってた、シマックの『都市』(ハヤカワ文庫SF)を見つけ、速攻ゲット。うれしい!初版で500円てのはどうですかね?>ダイジマンほか古本の皆様。『レ・コスミコミケ』(カルヴィーノ、ハヤカワ文庫)が2000円なのはさすがにちょっと考えてやめた。私、古本市場価格の相場がわからないので、こういう時大変困るんすよ。あと、どれが絶版なのかも全然わからない。勉強不足を痛感。でも確かシマックは全滅してたはずだよな。

 帰宅するや否や、ハヤカワ文庫の目録(2001.1月発行)を見ていろいろチェック。ほー、これが生きててあれが死んでるのか。ううむ、こういうのをきちんと把握しとくのは必要不可欠なのだなあ、と今更ながら思う。

 ところで、『都市』をほしがっていたのは、例の『20世紀SF 2』(河出文庫)で読んだ、シマックの「隣人」がとてもよかったからです。中村融さんの解説に、シマックのことを「田園作家」と書いてあって、なーるほど!と納得。そういや『中継ステーション』も読みかけだったわ。『20世紀SF 2』はもうすぐ読み終わります。スタージョンでちょっとひっかかり中。なんかヘンテコな話(「たとえ世界を失っても」)。ああ、最近ちっとも本を読んでない!!

 そうそう、WEB本の雑誌「WEB本の談話室」が先日オープン。SF談話室の室長は大森さんです。SFの話をしたい方はぜひ。って今覗いたら、『永遠の森 博物館惑星』(菅浩江、早川書房)が推理作家協会賞(長編部門および連作短篇集部門)ですって!!『残光』(東直己、角川春樹事務所)と同時受賞。でも『永遠の森』がこの賞ってのは、ちょっと不思議。や、なんでもうれしいけど。

 新刊速報、更新。


5月8日(火) 静かで暖かな、気持ちのいい5月の雨。そちらはいかがですか?

 朝、ひばりが高い空でさえずってるのを聞きながら、娘と緑の畑を眺めつつ歩きます。「あれはにんじんのはっぱだよねー?」「そうだよ、あっちはそら豆ね。あ、とうもろこしの芽が出てるよ」などと話しながら。なーんて書くと、船橋はド田舎みたいですが(笑)、街エリアと田園エリアがうまくミックスされた、とてもいいところです。私は大好き。

 MOE6月号はハイジ特集。あのアニメは本当によかった。今見ても全く色褪せてない。高畑さんのインタビューを読んで、やはり作り手が丁寧に心をこめて作ったものは、地味だろうと、しっかり人の心を動かすよなあ、と思いました。わかる人にはちゃんと届く。「アルプスの少女ハイジ公式サイト」があるらしいんだけど、見つからなかった。発見した方、教えてください〜。あと、アランジアロンゾ展覧会情報が載ってます。ううっ、行きたい!アランジムービー、見たいよお。

 SFセミナー本会の瀬名秀明企画で、特に印象に残ったのは、徳間デュアル文庫の大野さんのご意見でした。いわく、「SFは、現実と折り合いの悪いティーンエイジャーや、折り合いの悪いまま大人になってしまった人たちに必要な文学なのではないか?」これはモロに刺さりましたね。そうか、私は現実と折り合いが悪かったのか。そういわれてみれば、私の好きな本は皆、アンリアルノベルだなあ。SFに限らず、すべての本は、私にとって「夢の翼」なんです。キザな言い方ですが。

 レポ、合宿編も書かなきゃなー。こっちはざっと感想のみの予定。


5月7日(月) だ、だめだあ〜。ね〜む〜い〜〜〜〜〜〜〜。寝ないと死んでしまううう。

 SFセミナーレポ本会編、2つめの海外アンソロジーの企画までアップしました。パネリストの山岸真さんに、下書きを添削していただきました。ご本人によるデータ補足・修正済みでございます(笑)。山岸さん、ありがとうございました!ホントに、私のレポは決して自分ひとりの力でなく、皆様の惜しみないご協力によってできているのですよ。いつもながら感謝です。

 あ、3つめのジェンダー企画はちょっと疲れちゃったので、レポはパス。すみません。4つめの瀬名秀明企画も、今書き上がりましたのでアップしちゃいます。例によって、間違いなどあればご一報くださいませ。


5月6日(日) ゴールデンウィーク最終日。なぜかネットで話題騒然の映画「クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」を見にいっちゃいましたよ。ママは「名探偵コナン」がいいよお、ってさんざんごねたのにー、多数決で却下されました(涙)。ふんだ、水曜日にひとりで行ってやるう!

で、クレヨンしんちゃんですが…泣けました(笑)。ダメなんだって、最近涙腺ゆるいから〜。お父さんの回想シーンなんかもうぼろぼろ。あとでさんざん娘にバカにされました。これねえ、ターゲットが子供じゃねえよ!オトナの、というかちょうど小学生くらいの子供がいるお父さんお母さん向けの映画!1970年の万博の頃に子供だった、オトナたちへの映画です。私はといえば、当時4歳。団地で近くに住んでた子が万博に行ってきて、お土産に万博の地図になったハンカチをくれたのを覚えています。すごく気に入って、宝物にしてました。

 その頃の風景の記憶はかなりおぼろげなので、あの映画のシーンに狂喜乱舞とまではいきませんでしたが、当時あれを実際に見た、そうねえ、30代後半〜40代あたまくらいの人間には、モロにツボだったでしょう。でもやっぱり私も懐かしかったですよ。有名映画パロも盛りだくさん。

 とにかく、お父さんのシーンが泣けたよ!しんちゃんの頑張りにも泣けたよ!なんか、いつものおバカなしんちゃんの話と違って、めちゃめちゃマジな話でした。かなりブラックだしなあ。過去を振り返ってばかり、なのかもなあ、私たち。未来から目を背けてるのかもしれない。しんちゃんのセリフも単純だけどよかったねえ。

 しかしこれ、子供は楽しかったのかな?娘は「おもしろかった」って言ってたけどね。

 新刊速報、ひさびさの更新。

 SFセミナーレポ本会編、鋭意作成中。でもかなり疲れています〜。こんなことして意味があるのだろうか。といいつつも書いてしまうのだろうけどな〜。


5月5日(土) こどもの日。でもお仕事。昨夜は7時間寝たけど、まだ眠いです〜。店でkashibaさんと遭遇。『プラネテス』1巻(幸村誠、講談社)をお買い上げいただき、ありがとうございました!ほかには末弥純の画集『魄』(朝日ソノラマ)なども。

 先日店で見つけてびっくりしたもの。『トンパ文字ポストカード』(デザイン編、エスニック編/マール社)。私は手書き文字そのまんまの、エスニックのほうがいいな。

 昼休みに「活字倶楽部」2001年春号を読む。おおっ、寮美千子さんのインタビューが!すっかり有名になりましたね、この方。あとは秋山瑞人さんのインタビューも面白かったです。

 SFセミナーレポ本会編、池上永一の企画のみアップ。しかしどうしてこんなに眠いの?>徹夜をひきずっているらしい(笑)。早く書きたいという気力はあっても体力が〜。

 あ、カウンタめでたく昨日(5月4日)で25万突破!皆様ありがとうございます〜!


5月4日(金) ただいまです。SFセミナーから帰ってまいりました。またしても徹夜しちゃいましたよほほほ!帰宅してから4時間ほど爆睡しましたが、まだ気を抜くと意識を失ってしまう状態です(笑)。

 いやー、それにしても今年もいろいろと楽しゅうございました。池上永一さんと瀬名秀明さんが、まさかあんなにパワフルだったとは!!場内騒然。ほんっと、圧倒されっぱなしでしたよ。ワタクシ的にもうひとりすっげーと思ったのは、中村融さん。短篇のタイトル言っただけで「(原稿用紙)50枚」とかって間髪いれず答えられるってのは(笑)。

 オークションも、もう明け方だったんでみんなハイになっててむちゃくちゃ(笑)。「100円から」って言ってんのにみんな「200円!」って叫ぶんだもん(笑)。しかも一度や二度じゃないのよ。なんだか知らんけど、やたら笑いっぱなしだったオークションでした。私は文庫6冊ゲット。新刊は2冊、両方サイン本。うっふっふ。

 江戸川乱歩の「はりまぜねんぷ」もさわってきたっすよ。小浜さん@東京創元社さん、ありがとう!!

 しかしなんといっても、夜企画「ほんとひみつ」で観客をうならせたのは、ダイジマンの創元推理文庫&早川文庫目録コレクション!と文庫はさみこみチラシの収集ファイル3束!あの本フェチの方々が「こ、これはすごい!」と感嘆の声をあげていましたからねえ。「彼こそホンモノの書痴」という言葉もささやかれていました(笑)。u-ki総統すら、「いやあ、私は自分が普通の人間だったんだということがよくわかりましたよ、安心しました」とつぶやいていましたから。ほほほ。MZTさんも同意してたけど、それはどうかな?(笑)

 レポもそのうち書きますので、少々お待ちを。とりあえず宿屋に泊まって、ヒットポイント回復しないと(笑)。


 

5月2日(水) ちょっとさすがにダウン気味なのでもう寝ます〜。SFセミナー参加予定の皆様、明日お会いしましょう!


5月1日(火) まだ書きかけの状態のSFセミナー特別編、カナダSFの世界レポを昨夜遅くにアップしましたところ、いろんな方からメールや書き込みで訂正のご指摘が。うれしいですうう。山岸さん、u-ki総統林さんのむのむさん、ありがとうございます。大幅改訂&ソウヤー氏の会場からの質疑応答部分を追加いたしましたので、昨夜読んだ方も再度お読みくださいませ!!ほかにも何かあれば、ご教授くだされば幸いです。

 ご本人の日記によるレポはこちら。どなたか訳してください〜〜>えいごはにがて(笑)。じ〜っくり読めば、なんとなく大意くらいはわかりますけどね。

 あっ、内田昌之さん(4月30日)、どうもありがとうございます(思わずパソコンに向かっておじぎしてたり^^)。確かにソウヤーはとっても読みやすいです。内田さんの訳が読みやすい、というのもあるのでしょう。『さよならダイノサウルス』でいっぺんにファンになってしまいましたよ。次は、ソウヤーのインタビューにもよく出てきた『スタープレックス』を読もうと思ってます。ぜひアフサンの第2部、第3部を訳してくださいませ〜。

 


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