まだ私が純朴だった頃、修学旅行先の津和野で乗ることがかなわなかった山口線にとうとう乗る日がやってきました。
教師生活25年!こんな嬉しい日は無いと感涙に浸る筆者なのでありました。(ウソ・ド根性ガエルネタ)
駅名 | 発着時間 | 列車番号 | コメント |
小郡駅 | 09:51 | 934M | 小郡駅に着きましたが1番線ホームは団体さんでごった返していました。(;_;) |
小郡駅 | 10:37 | 9521 | 16年ぶりにSLやまぐち号ちゃんとのごたいめ〜ん。そして装いも新たになって、はじめての乗車です。 |
地福駅 | 12:11 | 同上 | ここで7分間の停車、撮影タイムです。(笑) |
津和野駅 | 12:39 | 同上 | やまぐち号ちゃんとの黒煙デスマッチに勝利を収めましたが、全身煤だらけです。(笑) |
津和野駅 | 14:21 | 1043D | 転車台での撮影に思いの外時間がかかり、蕗めしを食べただけで小郡に戻ります。(号泣) |
小郡駅 | 15:23 | 同上 | いつの間にか車内で眠ってしまい、気が付くと終点でした。^^;;) |
柳井 | − | えびちゅ号 | ここからは車(えびちゅ号・笑)で柳井を目指します。 |
JR津和野駅を出て小郡方面に歩いて1〜2分のところにあります。
古い民家調の店舗なので、はじめて訪れる方でもすぐお分かり頂ける場所だと思います。^^)
ターンテーブルでの撮影で、すっかりお腹が空いたので、蕗めし(\700-)と食後のデザートに よもぎだんご(\350-)を注文しました。(笑)
甘辛く煮込んだ きゃら蕗 をたっぷり炊き込んだご飯、山椒味噌をのせた刺身こんにゃく、おみそ汁にお漬け物と
ボリューム満点で美味しいです。^^) ちなみに きゃら蕗と山椒みそは(多分)お土産用としても販売されていました。
よもぎだんごは、よもぎの香りいっぱいの暖かいおだんごで醤油味(みたらし風?)、きなこ、あんの3つの風味が楽しめます。
(注文してから暖めるので、時間に余裕をもって、お早めに頼んでおくと良いと思います。)
ちなみに、この2つをセットで注文すると\1,000-(\50-引き)になるのでお得です。^^)
食べながら店内を見回していたら・・・
蕗めしです。(\700-) | よもぎだんごです。(\350-) |
雀田駅から小郡駅に戻ると太陽もすっかりあがり、暑さ爆発でした。^^;;)
更に1番線ホームに移動するとお子さまをはじめとする慰安旅行の団体ご一行様でごった返しており、ただならぬ雰囲気です。
私を含め、みんなのお目当ては週末を中心に運行されるSLやまぐち号ちゃんことC57の1号機なのです。^^)
このC57ちゃんは別名「貴婦人」とも呼ばれ、昭和12年(1937年)から製造された旅客用機関車の傑作、その初号機です。
現役引退後は、京都の梅小路蒸気機関車館で余生を送っていましたが
昭和54年(1979年)から現役に復帰、今日に至っていますが、神戸での全検(定期点検)中に阪神大震災に見舞われ
再起不能とまで言われましたが、不死鳥の様に蘇った鉄道界の 星☆飛雄馬 なのです。(笑)
そんな貴婦人ちゃんがレトロ風味の5両の客車を引き連れてバックで入線してきました。
改めて眺めて見ると機関車の煙突には、烏帽子の様な集煙装置、そして和風の雅でやんごとなき客車
心の中でのあだ名を「おじゃる丸」ちゃんと名付けたのは、ちょっとだけナイショです。(C)NHK(笑)
はい!チーズ! (小郡駅にて・笑) |
レトロ風の小粋な客車です。 | 黒煙に包まれての入線です。(小郡駅) | 頬いっぱいに風受けて・・・(展望台) |
編成は、機関車側から明治(スハフ12 702)、大正(オハ12 703)、昭和(オハ12 702)、欧風(オハ12 701)、展望風客車(オハフ13 701)
から構成されており、全席指定席なので、乗車券の他に指定券が必要ですのでご注意下さいね。
今回の指定席は通路側だったので、まず最初に展望風客車の最後尾にある展望台に行きました。
ここは(SLやまぐち号の指定券さえあれば)自由に利用できるので、便利ですよ。^^)
やがて、やまぐち号ちゃんは、大リーグボール1号の様な軽やかな加速で走り出しました。意外に速度が早いので正直驚きました。
展望風客車です。 | 欧風客車です。 | 昭和風客車です。 | 大正風客車です。 | 明治風客車です。 |
仁保駅を過ぎると緑深く山高い様相を呈してきました。車内放送によると25パーミルの急勾配なのだそうです。
スピードも落ち、あえぐ様にC57ちゃんは客車を引っ張り、幾多のトンネルを駆け抜けます。
エアコンのきいた展望席からガラス窓一枚隔てた向こう、展望台では、老若男女の阿鼻叫喚がこだましています。(笑)
ふいに筆者の阿波踊り回路がドキューン&バキューンとひらめき、気が付くと外界へのドアを開き外に出ておりました。
大リーグボールを迎え撃つ左門豊作の様な心持ちで暗くて長い青春の門の様なトンネルとの死闘の幕が切って落とされました。
光と闇と煙が交差し天使の手招きが見え、昇天しかけた時にトンネルの連鎖が断ち切れ、からくも勝利を収める事ができました。(笑)
しかし勝利の美酒に酔いしれるワケには行きません。
地福駅でのおじゃる丸ちゃんの撮影に早めに備え、長門峡の手前で本来の座席、明治風客車の最前列左通路側に移動しました。
トンネルに入りましたが 展望台にいました。(笑) |
トンネルを抜けると、そこは黒煙だった。(笑) | 麿も一休みでおじゃる。(笑) | メーテル〜ぅ(笑) |
遂に地福駅に到着しました。ここでは7分間の停車の為、乗客がホームに降り思い思いに撮影を行いますが
一足先にダッシュし、一撃離脱モードで混雑を避け、シャッターを押すことができました。^^)
地福を出発すると終点の津和野駅まで約30分の道のりですが、右に左に緩やかなカーブが続き
展望台からは、おじゃる丸ちゃんの後ろ姿がチラリと見え、気分はもう星野鉄郎です。(笑)
残念ながらメーテルに会うことは叶いませんでしたが(笑)、太鼓谷稲成神社が見えてきたので終点・津和野駅はもうすぐそこです。
山の斜面に見えるのが太鼓谷稲成神社です。 | 終点・津和野駅です。 | 出撃!国際救助隊!(笑) | 轢かれる〜ぅ(ウソ) |
津和野駅に着いたら、早速、転車台へレッツゴー三匹です。じゅんちゃ〜ん!(死語)
照りつける日差しの中、踏切を越えて、駆け足で向かいますが思いの外、距離があり、ビールが欲しくなりましたが我慢です。^^;;)
ここでの撮影を終えたら、すぐ津和野散策をしようと思ったのですが、この日に限ってなかなか、おじゃる丸ちゃんは転車台に来ません。
やっと来たかと思ったら展望風客車を転車台に連れてきただけで肩すかしをくらい、やっと撮影できたと思ったら14:00前だったので
観光を断念、食事だけ取り、トンボ帰りで津和野駅の改札に向かったのでした。(涙)
食事もそこそこに津和野駅に戻ってきた理由は、本日最後のお目当て気動特急 おきちゃんに乗りたかったからです。
この おきちゃんに使われている車両・キハ181系ちゃんは国鉄時代の面影を色濃く残す数少ない世界遺産です。(笑)
おっと説明している間におき3号ちゃんがホームに滑り込んできたので、早速乗ることにしましょう。
さあ、出発です。
ちなみにキハ181系ちゃんですが(平成12年4月現在)JR西日本後藤総合車両所に44両、京都総合運転所に25両のみとなり
朝からフル稼働の鉄道乗りまくりの旅も今日はこれでおしまい。自動車で高速道路に乗り、本日のお宿に向かうのでした。<つづく>
キハ181系ちゃんは、キハ80系ちゃんをベースにエンジンの出力を強化し山岳走行用として昭和43年(1968年)に投入されました。
おきちゃんとしては、昭和46年(1971年)新大阪〜出雲市間の特急として投入、その後、昭和47年には鳥取〜小郡間に区間変更
更に平成元年(1989年)には下関まで延伸され(おき2号)、最盛時には6両編成と栄華を誇っていました。
(5両編成だったらターボレンジャーだったのに残念!笑)
米子行きのおき4号ちゃんです。
気動特急 おき3号ちゃんです。
大きな窓で見晴らし良いです。^^)
現在は禁煙指定席(1号車)、喫煙自由席(2号車)、禁煙自由席(3号車)の3両編成になっています。
残念ながら3号車が混んでいたので、泣く泣く2号車に乗りましたが、幸いな事に煙草を吸っている人がいなくて難を逃れました。^^;;)
座席こそ交換されていましたが、外観同様、内装も(トイレを含めて・笑)ほとんど当時の面影をとどめており、嬉しくなりました。
空と緑いっぱいののどかな風景です。
気動車三つどもえです。(小郡駅にて・笑)
大出力500psを誇るディーゼルターボエンジン(DML30HS)が唸りをあげているはずですが車内は意外と静かです。
以前、下関〜東萩間で在来気動車キハ23系、47系ちゃんに乗った時の工事現場の様なけたたましさがウソの様です。^^;;)
席に座ると青く大きな窓から見える景色は先程のやまぐち号ちゃんの12系客車のそれとはひと味違います。
青空の下、山と田園地帯を力走する姿に安心して気が抜けたのか安らかに眠ってしまい気が付くと終点・小郡駅に到着してしまいました。
ホームに降りて車両を撮影した時にヘッドマークを見ると「おきらくリゾート」などと書かれており
遊び心いっぱいである事に気づいた時には失楽園でした。(意味不明・笑)
特急として定期運行されているのは、はまかぜちゃん(播但線)、いそかぜちゃん、くにびきちゃん(ともに山陰本線)
いなばちゃん(智頭急行線経由)、そして今回乗車した おきちゃん(山口線)だけとなってしまいました。
そう遠くない未来に現役を退く事になるかも知れないので、それまでにはいそかぜちゃんに乗りたい
と密かな野望を胸に秘め小郡駅を後にしました。