志位党旗びらき=6中総と同じになる前触れペテン2つ
総選挙総括ペテンと党勢拡大数字ペテン=「自己検討・自己分析」中身
「得票数・得票率ともわずかな前進」評価と「昨年の減紙3万部」数値
参院選目標−議席ほぼ倍増・650万票・得票率10%+赤旗拡大21.9万部以上
(宮地作成)
〔目次〕
1、志位党旗びらきあいさつとペテン2つ=「自己検討・自己分析」の中身
2、総選挙総括ペテン「得票数・得票率ともわずかな前進」評価→6中総も同じになる(表1)
3、党勢拡大数字ペテン「昨年の減紙3万部」数値→6中総も同じになる(表2〜5)
4、参院選目標−議席ほぼ倍増・650万票・得票率10%+赤旗拡大21.9万部(表6〜10)
〔議席目標〕、議席ほぼ倍増−比例代表改選3→5人全員当選
〔得票数目標〕、650万票−356.3万票→650万票へ182.4%=得票数もほぼ倍増
〔得票率目標〕、10%−6.10%→10%へ約4%アップ (表7)3人目議席の順位動向?
〔赤旗拡大目標〕、党大会後3年間HN減紙数21.9万部−7月参院選までに全部回復
〔関連ファイル〕 健一MENUに戻る
『共産党の参院選結果5回分データ分析』議席−1・得票−84万票・得票率−1.70%
MF生『10年参院選−共産党の都道府県別成績』得票数・率とも各地で大幅後退
『供託金の26億8400万円国庫垂れ流し政党』供託金支援基金納入拒否党員58%
共産党『2中総志位報告1』参院選総括 『報告2』党建設・選挙方針
参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売
1、志位党旗びらきあいさつとペテン2つ=「自己検討・自己分析」の中身
志位和夫は、2013年1月4日、党旗びらきであいさつをした。そこで、総選挙総括と2012年の党勢拡大結果を報告した。そして、6中総を2月2〜3日に開くとした。それ以前、総選挙に関する常幹報告やマスコミに、総選挙結果にたいする「自己検討・自己分析」をすると約束をしていた。その最初が「党旗びらきあいさつ」内容であり、次は2月2〜3日予定の6中総報告である。
志位和夫『参院選勝利へ"三つの国民的役割"発揮を−2013年党旗びらき』
党旗びらきあいさつ内容は、見過ごすことができないレベルの重大なペテンを2つ含んでいる。その性質は、(1)共産党比例代表投票有権者368万9159人・(2)支部長1.5万人・(3)党費納入党員21万人を騙す資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首の政治ペテン犯罪と言える。
「自己検討・自己分析」とは、支部・党員・読者を欺くための志位式赤色日本語なのか。6中総報告内容も、党旗びらきあいさつ内容と、ペテンレベルにおいて同じになると思われる。
2、総選挙総括ペテン「得票数・得票率ともわずかな前進」評価→6中総も同じになる見通し (表1)
志位あいさつ中、総選挙結果・評価はどうだったのか。
「結果は、比例代表で369万票、9議席から8議席への後退となりました」。「私たちが、「出発点」と位置づけた2010年参議院選挙との比較では、わが党は、比例代表で得票を356万票から369万票に、得票率を6・10%から6・13%に、わずかですが前進させました」。
総選挙総括・評価はこれだけしかない。「1議席後退、得票数・得票率わずかな前進」とする全体総括・自己評価をどう考えたらいいのか。
09年総選挙結果との比較に、沈黙・隠蔽した。そもそも、出発点なら、同一種類選挙の09年総選挙比例票である。(1)参院選比例代表は、全国1選挙区である。(2)総選挙比例代表は、11ブロックであり、その合計である。異なる比例代表システムの得票数を比べることは、選挙総括として根本的な誤り=欺瞞になる。これほどの支部・党員騙しの総選挙総括はないであろう。
志位・市田・不破らは、2010年参院選大惨敗結果から、12年総選挙においても、得票数激減と予想した。そのため、(4中総決定)において、比較の出発点を激減した参院選比例票の356万票に設定した。そうしておけば、総選挙で125.4万票激減をしても、「わずかですが前進」と、支部長1.5万人・党費納入党員21万人を騙し続けることができる。
「わずかですが前進」とは、正確にはどれだけなのか。
2012年総選挙比例代表368万9159票−2009年総選挙比例代表494万3886票=−125万4727票になる。
2012年総選挙比例代表368万9159票−2010年参院選比例代表356万3556票=+12万5603票という「わずかですが前進」からくりになる。
125万4727票減ったのにたいし、12万5603票増えたというのは、前代未聞の詭弁である。政党としての品格をなしていない。
このようなペテン総括操作をする志位和夫とは何者なのか。
そもそも、2012年12月総選挙結果の評価・総括において、2010年参院選結果と比べた政党やマスコミは皆無である。そんなことは、恥知らずでとてもできない。どこも、誰もやらない比較をする人間をどう考えたらいいのか。狂気の自己保身と惨敗責任逃れの破産人間でなければ、こんな芸当は打てない。
彼の狂気度は別ファイルで精神鑑定を試みた。しかし、この常幹総括は、狂気度が一段とエスカレートし、2013年7月参院選までにさらに悪化させる可能性が強い。
『患者・志位和夫の心療内科による精神鑑定カルテ』狂気の言動事例8項目
支部長1.5万人・党費納入党員21万人は、このような人間失格・気が狂った党首とともに、崖を駆け下り、赤色の湖で溺れるのか。
(表1) 09年総選挙・12年総選挙・10年参院選の比較データ
比例代表 |
議席 |
増減 |
得票数 |
増減 |
得票率 |
増減 |
09年総選挙 |
9 |
|
494万3886票 |
|
7.03% |
|
12年総選挙 |
8 |
−1 |
368万9159票 |
−125万4727 |
6.13% |
−0.9% |
|
|
|
|
|
|
|
10年参院選 |
3 |
|
356万3556票 |
|
6.10% |
|
12年総選挙 |
8 |
|
368万9159票 |
+12万5603 |
6.13% |
+0.03% |
ただ、7月参院選の結果・総括においても、同じペテン手口を使うことができるか。「直近の国政選挙結果との比較」ペテンを再度使えるか。それをするのなら、12年12月総選挙結果−得票数・得票率との比較になる。
そうなれば、(1)得票数比較−参院選356万票でなく、直近総選挙368万票、(2)得票率比較−参院選6.10%でなく、直近総選挙6.13%を「7月参院選の出発点」にしなければならない。そんな「出発点」は到底設定できない。志位・市田・不破ら3人独裁者は、どちらの「出発点」を選択するのか。それとも、6中総においては、惨敗責任逃れの日本語「出発点」をお蔵入りさせるか。
3、党勢拡大数字ペテン「今年の減紙3万部」数値→6中総も同じになる (表2〜5)
党勢拡大に関するあいさつ内容は次だけである。
「一つ数字を紹介いたします。昨年1年間で、全党の努力によって拡大した読者は、日刊紙と日曜版をあわせますと約32万人にのぼります。たいへんなエネルギーをここに注ぎこみ、これだけの数の読者を増やしているわけです。しかし同時期に、約35万人の読者を減らして、差し引きでは3万人の読者減となりました」。
2012年1月〜12月で、赤旗HN+32万−35万=差引3万人減紙となったと、報告した。この数字は信用できるのかを検証する。
〔ペテン疑惑1〕、12年年間HN拡大+32万・減紙−35万・差引3万人減紙の信憑性
そもそも、志位は、今まで年間の拡大・減紙・差引数字を公表したことが一度もない。宮本・不破も公表したことがない。12年1月4日に党史上初めて公表した狙いは何か。党旗びらきの目的は、(1)総選挙大惨敗結果のペテン的自己評価と、(2)参院選に向けた総決起、(3)第25回大会以降約21.9万部以上減紙回復の党勢拡大である。
年間3万人有権者が共産党から大量離脱しただけとするペテン数値によって、10年1月第25回大会以降の3年間で約21.9万部以上減紙した衰弱死状況を、支部長1.5万人・党費納入党員21万人から隠そうとしたのか。年間減紙実態は、3万人どころではない。
〔ペテン疑惑2〕、32年間の減紙データと2012年年間減紙データに基づく真っ赤なウソ
宮本・不破・志位らは、1980年ピーク以降、赤旗部数増減の長期データを発表したことが一度もなく、隠蔽している。せいぜい、前回国政選挙比か前回党大会比しか言わない。それらは、増でなく、すべて減っている。もちろん、その間の年間データを公表したこともなかった。
1980年以降、30年間で、HN355万部−145.4万部=209.6万部・59.0%読者が、日本共産党を支持できない、誤った路線・体質の政党であるとして大量離脱してきた。
(表2) 30年間連続減紙政党=読者大量離脱政党
年 |
80 |
82 |
85 |
87 |
90 |
94 |
97 |
00.9 |
04・1 |
06・1 |
10.1 |
大会 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
HN |
355 |
339 |
317.7 |
317.5 |
286 |
250 |
230 |
199 |
173 |
164 |
145.4 |
内H |
54 |
50 |
40 |
35 |
(30) |
(28) |
(25) |
||||
内N |
232 |
200 |
190 |
164 |
(143) |
(136) |
(120.4) |
||||
増減 |
−16 |
−21.3 |
−0.2 |
−31.5 |
−36 |
−20 |
−31 |
-26 |
-9 |
-18.6 |
|
累計 |
|
−16 |
−37.3 |
−37.5 |
−69 |
−105 |
−125 |
−156 |
−182 |
−191 |
−209.6 |
(表3)は、2012年10月共産党5中総〜10月末結果のデータである。
(表3) 15カ月連続党勢拡大運動の増減結果データ
13カ月連続「大運動」+延長8・9月結果+再延長10月末結果
年月 |
10年1月 党大会 |
7月18日 志位公表 |
15カ月結果 5中総公表 |
9月末 実質数 |
10月末結果 赤旗公表 |
党大会 後の増減 |
10月末 実質数 |
日刊紙 |
25万 |
−1541 |
22万3500 |
−598 |
−2万7098 |
22万2902 |
|
日曜版 |
120.4万 |
−2813 |
104万1460 |
−2129 |
−16万4669 |
103万9331 |
|
HN合計 |
145.4万 |
130万 |
−4354 |
126万4960 |
−2727 |
-19万1767 |
126万2233 |
党大会後の増減数は、12年7月18日志位公表〜12年10月末実質数
(表4)は、2012年1月〜12月末までの赤旗「日本共産党の活動ページ」公表の毎月末HN差引データである。赤旗は、(1)毎月末の拡大数・(2)減紙数を公表したことがなく、(3)差引数のみである。具体的部数に沈黙し「後退」としただけの月もある。減紙は、赤字のみで−記号を付けない。拡大数は青にした。
(表4) 12年1月〜12月末までの赤旗公表毎月HN差引データ
月 |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
年差引 |
日刊紙 |
後退 |
後退 |
2123 |
20 |
79 |
1036 |
1431 |
532 |
259 |
598 |
1276 |
5725 |
|
日曜版 |
後退 |
後退 |
8865 |
1369 |
397 |
4557 |
8314 |
1026 |
701 |
2129 |
5188 |
28760 |
|
HN |
後退 |
後退 |
10988 |
1389 |
476 |
5593 |
9745 |
1558 |
960 |
2727 |
6464 |
34485 |
27051 |
合計は、後退1、2月データを除く→2カ月間で3000〜4000部減紙推定
11月拡大数は総選挙直前の「1カ月間期間限定読者」→12月大量減紙
(表5) 志位ペテン数字と、実際の年間拡大数・減紙数・差引数
2012年 |
志位ペテン数 |
実際の年間拡大数・減紙数・差引数 |
疑惑 |
|
年間HN拡大数 |
+32万 |
差引+5カ月間合計・2万3667 |
年間HN拡大数不明 |
+32万も増やした? |
年間HN減紙数 |
−35万 |
差引−7カ月間合計・5万0718 |
年間HN拡大数不明 |
−35万の仕組みの謎 |
年間HN差引数 |
−3万 |
差引−2万7051 |
後退≒約−3万 |
|
(表4)データから、2012年度HN差引数−3万数値は、事実と思われる。毎月の赤旗公表数値からウソはつけない。差引−2万7051部≒約−3万となる。
となると、(1)、年間32万部増えたというあいさつは本当なのかという疑問が出る。それを検証する。ただし、年間拡大数は、志位が、党史上初めて公表した数値なので、比較する情報は皆無である。
そこで、別情報から考える。志位は、支部数を2.2万→2.1万→2.0万ところころ減らしてきた。しかし、実質支部数は、2012年現在1.5万に激減している。1支部あたりどれだけの赤旗拡大をしたのか。常幹は、どの時点においても、赤旗拡大支部は30%〜40%と公表してきた。他60%〜70%支部は、もはや赤旗拡大運動をボイコットしている。対象者が絶滅したからでもある。または、賽の河原の石積み拡大運動にうんざりしてきたからである。
支部1.5万×30%〜40%≒4500〜6000支部
年間拡大320000部÷4500〜6000支部≒1支部当り年間拡大数71.1部〜53.3部
忠誠派であるにしても、一つの支部が、2012年度1年間で、71.1部〜53.3部も増やしたとは、考えられない。年間32万部増えたというあいさつは、志位常習の真っ赤なウソではないか。
(2)、年間35万部減ったというのも、年間3万部減紙との関連でのウソではないか。拡大申請する直後〜1・2カ月後から、減紙申請が続出しなければ、こんな数値にならない。私の専従13年半の経験からも、こんな年間ペースはなかった。
年間減紙350000部÷4500〜6000支部≒忠誠派1支部当り年間減紙申請数77.7部〜58.3部
この数値も考えられない。
志位は、2000年11月、「党員50万人拡大5カ年計画」を決定した。党員40万人→5年間で50万人にする計画だった。5年後の2005年にまったく増えなかった。彼は、なんの総括もしないで、スルーした。その後、(1)2011年、40.6万人→(2)理由も言わないままで、31.8万人と公表した。(3)2012年の実質数は党費納入21万党員に激減している。
彼の党勢拡大計画・結果公表データは、ウソ・欺瞞に満ちている。党内犯罪システム政党党首として、かなりの人数を腐敗→「トゥフタ」党員に変質させてきた。「トゥフタ」用語の歴史的発生を説明する。
『志位和夫「党員5カ年計画」の欺瞞性と空想性』党員数の三重帳簿の欺瞞
『党費納入党員数から見た「5カ年計画」の空想性と犯罪性』「トゥフタ」
スターリンが決定した「5カ年計画」は、(1)大粛清・大量殺人・囚人労働産業を伴っただけではない。(2)それは、必然的に、ソ連全国民とソ連共産党員とに深刻な思想腐敗を蔓延させた。その一つとして、有名な「トゥフタ」というロシア語がある。ジャック・ロッシ『ラーゲリ強制収容所注解事典』(恵雅堂出版、1996年)から、一部引用する。
「トゥフタ−偽物、うそ、ごまかし、見せかけだけの仕事、公式の報告の中ではじめから嘘と承知の過大に見積もった指数。≪トゥフタ」という用語は1920年代半ば、ソロフキー監獄の刑事常習犯の使う言葉の中で初めて現れた。ここからトゥフタという言葉と制度はソ連邦の全ラーゲリに広がり、1930年代終わりには世界初の社会主義国の全土にわたるものとなる。
≪トゥフタ≫は≪TFT≫(重肉体労働の頭文字3字)に由来する。ソロフキー島の刑事常習犯はTFTのカテゴリーに入れられると、こう考えたのだろう:≪俺たちにTFTをやれっていうのかい? それならtefetaを見せてやろう!≫。後にトゥフタはこう解釈された:架空労働算出技術。トゥフタ隆盛の環境を生み出したのはレーニンである。トゥフタの誕生は論理的帰結にすぎなかった。生産の収益性と能率によってではなく、計画遂行の量的指標によって、指導職員の評価と報奨の原則があるからである」(P.209)。
トゥフタという思想腐敗現象を、世界最初に小説形式でリアルに告発したのは、ソルジェニーツィンの『イワン・デニーソヴィチの一日』である。全世界が、その実態に衝撃を受けた。彼は、(1)強制収容所内の腐敗実態の描写・告発に留まらず、(2)ソ連国家・ソ連作家同盟の思想腐敗の実態を「ウソによって成り立つ社会」と規定し、(3)たった一人で、国家・共産党・KGBに立ち向かった。トップからウソをつき、真実を怖れる体質を持つブレジネフと共産党は、彼を逮捕し、西側追放にした。それは、創作活動の源であるロシアの大地から、作家を引き剥がすという、ソ連文学者にたいするもっとも残酷な共産党式生殺し処刑だった。
4、参院選目標−議席ほぼ倍増・650万票・得票率10%+赤旗拡大21.9万部以上 (表6〜10)
志位は、1月4日党旗びらきにおいて、参院選目標も提起した。これらは、6中総でも同じ目標になると思われる。
〔議席目標〕、議席ほぼ倍増−比例代表改選3→5人全員当選
〔得票数目標〕、650万票−356.3万票→650万票へ182.4%倍=得票数もほぼ倍増
〔得票率目標〕、10%−6.10%→10%へ約4%アップ
〔赤旗拡大目標〕、党大会後3年間HN減紙数21.9万部−7月21日参院選までに全部回復せよ!
12年総選挙目標は、「議席9→18の倍増目標」だった。結果は、−1議席=8議席という泡沫政党に転落した。13年参院選目標は、総選挙議席倍増目標と変わらず、議席ほぼ倍増目標=改選3議席→5人全員当選にしてある。
〔得票数目標〕、650万票−356.3万票→650万票へ182.4%倍=得票数もほぼ倍増
〔得票率目標〕、10%−6.10%→10%へ約4%アップ
参院選5回結果データは、下記(表6〜8)に載せた。これらの結果データは、志位の参院選目標・方針がいずれも、荒唐無稽であることを、事前証明しているが。
2010年7月参院選において、民主党の大敗北とともに、共産党もあらゆる指標で全面惨敗した。
(1)、議席−東京選挙区への鞍替え比例代表現職小池が落選し、改選比例代表4議席から1議席減らした。参議院全体で、非改選3議席と合わせて、合計7議席から、6議席に減るという泡沫会派へとさらに転落した。
(2)、得票数−比例代表が−84万4376票だった。選挙区の得票数は、−90万8172票へと激減した。
(3)、得票率−比例代表得票率も−1.38%になった。選挙区得票率は−1.41%だった。
(表6) 参院選の議席・得票数・得票率と比例代表増減
年度 |
議席 |
得票数 |
得票率 |
||||||
選挙区 |
比例代表 |
選挙区 |
比例代表 |
選挙区 |
比例代表 |
||||
増減 |
増減 |
増減 |
|||||||
1998 |
7 |
8 |
875.9 |
819.5 |
15.66 |
14.60 |
|||
2001 |
1 |
4 |
-4 |
536.3 |
432.9 |
−386.6 |
9.87 |
7.91 |
−6.69 |
04 |
0 |
4 |
-4 |
552.0 |
436.3 |
+3.4 |
9.84 |
7.80 |
−0.11 |
07 |
0 |
3 |
-1 |
516.4 |
440.8 |
+4.5 |
8.70 |
7.48 |
−0.32 |
10 |
0 |
3 |
-1 |
425.6 |
356.3 |
−84.4 |
7.29 |
6.10 |
−1.38 |
13 |
|
(2) |
-1 |
|
|
|
|
|
|
議席増減は、改選数=6年前比例代表当選数にたいする増減
比例代表投票率は、07年58.63%→10年57.92%で、−0.71%微減
選挙区・比例代表の合計当選議席は、15→5→4→3→3と減り続けている。参議院議席非改選との合計は9→7→6に減った。
04年参院選比例代表得票数+3.4万票増加と、07年+4.5万票増加は、投票率アップによるものである。実質的には、04年数万票減少・07年17.7万票減少だった。2回とも得票数を減らしている。
これで、日本共産党は、この13年間に、国政選挙8連続惨敗をした。(1)2000年6月総選挙、(2)2001年参院選、(3)2004年参院選、(4)03年11月総選挙、 (5)07年の参院選、(6)09年総選挙、(7)10年参院選、(8)12年総選挙における連続敗北・後退である。東京都議選3回敗北を合わせれば、選挙12連続惨敗政党になった。
(表7) 得票率・当選順位下落データと2013年当落予想
年 |
比例代表得票率 |
比例代表定数48中−当選順位と落選 |
||||
増減 |
1人目 |
2人目 |
3人目 |
4人目 |
||
01 |
7.91 |
−6.69 |
8 |
20 |
32 |
45 |
04 |
7.80 |
−0.11 |
9 |
22 |
35 |
47 |
07 |
7.48 |
−0.32 |
10 |
23 |
36 |
49以下落選 |
10 |
6.10 |
−1.38 |
13 |
28 |
43 |
60位で落選 |
13 |
下がる |
減る |
下がる |
下がる |
下がる→落選 |
49以下落選 |
比例代表定数48における共産党の当選順位下落スピードは3人ともきわめて激しい。2010年4人目は、60位で落選した。2013年参院選になっても、共産党得票率が、4回の下落傾向から見て、もはやアップすることはない。10年2人目の28位のドント式順位は、13年に下落する。
07年順位は、10、23、36位だった。それが、10年当選者は前回より1人減の3人だが、10年当選順位は13位、28位、43位となっており、3人目が危うい滑り込みといえる。市田忠義は04年選挙では個人名得票数19万9930票だったが、10年は8万3806票と半減以下。順位も9位から13位に下げた。
最大の問題は、2013年参院選における3人目の順位である。定数48中、2010年は43位だった。13年に、43位→49位以下へと順位が6下がるかどうか。49位以下になれば、改選議席3→2議席に減る。
(表8) 衆院選・参院選・都議選12連続惨敗データ
2000年不破規約・綱領路線確立以降、前進した選挙皆無=衰弱死進行政党
年 |
種類 |
議席 |
得票数・万 |
得票率・% |
備考 |
|||
増減 |
増減 |
増減 |
得票数増の真相 |
|||||
00年 |
衆院選 |
26→20 |
−6 |
663 |
−47 |
11.23 |
−1.32 |
|
01年 |
都議選 |
26→15 |
−11 |
74.8 |
−5.5 |
15.63 |
−5.7 |
|
01年 |
参院選 |
15→5 |
−10 |
432.9 |
−386.6 |
7.91 |
−6.69 |
|
03年 |
衆院選 |
20→9 |
−11 |
459 |
−204 |
7.76 |
−3.47 |
|
04年 |
参院選 |
5→4 |
−1 |
436.3 |
+3.4 |
7.80 |
−0.11 |
実質数万票減 |
05年 |
都議選 |
15→13 |
−2 |
68.0 |
−6.7 |
15.57 |
−0.06 |
|
05年 |
衆院選 |
9→9 |
±0 |
492 |
+33 |
7.25 |
−0.51 |
実質30.1万票減 |
07年 |
参院選 |
5→3 |
−2 |
440.8 |
+4.5 |
7.48 |
−0.32 |
実質17.7万票減 |
09年 |
都議選 |
13→8 |
−5 |
70.7 |
+2.7 |
12.56 |
−3.01 |
実質13.2万票減 |
09年 |
衆院選 |
9→9 |
±0 |
494.4 |
+2.4 |
7.03 |
−0.22 |
実質15.5万票減 |
10年 |
参院選 |
4→3 |
−1 |
356.3 |
−84.4 |
6.10 |
−1.38 |
|
12年 |
衆院選 |
9→8 |
−1 |
368.9 |
−125.4 |
6.13 |
−0.91 |
|
13年 |
参院選 |
3→(2?) |
(−1) |
得票数・投票率は比例代表。参院選半数改選議席→当選議席
3つの選挙種類が異なるが、ここでは時系列データ。(表)の増減は同種選挙の比較
このデータを見ると、2000年以降、東京都議選だけでなく、衆院選、参院選においても、日本共産党は、衆院選2回の±0議席を除いて、議席と、得票率をすべて減らしている。総選挙・参院選・都議選の得票数増加5回は、投票率アップによるもので、実質的には、(表)備考欄のように5回とも得票数を減らしている。実質的得票数減少5回データを合わせれば、得票数も12回連続惨敗政党になった。
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参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売
共産党『2中総志位報告1』参院選総括 『報告2』党建設・選挙方針
〔赤旗拡大目標〕、党大会後3年間HN減紙数21.9万部−7月21日参院選までに全部回復せよ!
志位は、党旗びらきあいさつにおいて、2012年1年間の(1)赤旗HN拡大数32万部−(2)減紙数35万部=(3)差引減紙数約3万部と自白した。1年間のHN拡大数−減紙数=差引数を公表したのは、1958年、宮本顕治が計画的党勢拡大路線を確立して以降、54年間で党史上初めての歴史的なデータ告白だった。志位は、党中央極秘情報を党内外に漏らした偉大な委員長なのか。
そのデータから、いろんな疑問が湧く。まず、2010年1月第25回大会後の3年間なら、どれだけの減紙数になったのか。志位は、このデータを隠蔽している。それを推計する。
(表9) 党大会後3年間の減紙数推計=21.9万部
赤旗 |
10年1月 |
12年10月末 |
11月末 |
12月末 |
3年間増減 |
3年後実質数 |
13年1月末 |
日刊紙 |
25 |
−2万7098 |
+1276 |
−5725 |
−3万1547 |
21万8453 |
|
日曜版 |
1204 |
−16万4669 |
+5188 |
−2万8760 |
−18万8241 |
101万5759 |
|
HN合計 |
145.4 |
−19万1767 |
+6464 |
−3万4485 |
−21万9788 |
123万4212 |
|
これら数値の基礎は、上記(表3〜5)データである
12年11月末拡大数は、総選挙直前での「元読者への期間1カ月間限定読者」→すぐ大量減紙
次なる疑問は、3年間HN減紙21万9788部の年間減紙リズムである。志位は、(1)12年が年間HN3万部減紙と公表した。それなら、(2)10・11年2年間で約18.9万部減った計算になる。どうもおかしい。12年の1年間HN3万部減紙と、10・11年2年間との格差が極端すぎる。3年間パターンを推計する。10・11年減紙を、機械的に2分割する。2年間で約18.9万部減÷2≒年間平均9.45万部になる。
(表10) 党大会後3年間の大量減紙パターン推計
赤旗 |
2010年1月 |
2010年末 |
2011年末 |
2012年末 |
13年7月参院選 |
13年秋26回大会 |
HN減紙 |
−18.6 |
−9.45 |
−9.45 |
−3.0 |
|
|
累計 |
|
−9.45 |
−18.9 |
−21.9 |
|
|
2010年1月第25回大会の減紙数18.6万部は、06年1月第24回大会から4年間の減紙数
党全体の3年間減紙リズムはどうなっているのか。
(1)第25回大会直後から定例の大量減紙噴出→(2)10年5月頃まで大量減紙続発→(3)10年6・7月の参院選直前の強制的増紙申請→(4)参院選直後7月末から定例の大量減紙噴出→(5)11年7月3中総まで大量減紙続発→(6)3中総「党勢拡大大運動」中も減紙続く→(7)2011年末までの2年間で、18.9万部減った、という減紙リズムだった。
支部長1.5万人・党費納入党員21万人の赤旗拡大へのかかわりは、どうなってきたのか。
(1)、支部・党員のまわりには、もはや赤旗新規対象者はいなくなっている。32年間に及ぶ賽の河原の石積み拡大運動でプールは干上がった。総選挙・参院選での得票数・得票率激減データが別証明になっている。国政選挙でこれだけ共産党投票有権者が減っているのに、赤旗新規対象者が増えるという逆転現象は起こりえない。
(2)、志位が、何十回となく「支部が主役」と催眠日本語を振り掛けようと、なんの効き目もなくなった。「党勢拡大大運動」+延長の狂気の15カ月間も大量減紙に終わった。地区の点検・追及が厳しくなれば、「元赤旗読者に1・2カ月間の期間限定再購読」をむりやり、義理に訴えて、日曜版800円か日刊紙3400円をカンパ要請的に懇願するしかない。もちろん、限定期間オーバーになれば、すべて減紙になる。実態は、それ以上の部数が減る。
(3)、点検・追及がさらに脅迫的に厳しくなれば、脅迫者からの逃げ口がもう一つある。それは、自腹拡大申請である。この虚偽拡大申請は、支部長・機関紙係が、自腹で、日曜版800円を払う。その資金は、国政選挙供託金支援基金の年間1200円納入義務をボイコットし、800円に振り替え使用する。党費納入金額は党員ごとにばらばらなので、専従は、供託金支援基金が党費に入っているのかを点検できない。
支部長1.5万人・党費納入党員21万人による志位騙し手口が頻発する。党中央と支部・党員がお互いを騙し合うという「革命政党=トゥフタ政党」が出来上がっている。
志位はどうするか。7月21日参院選までの拡大目標を、2月2日6中総から6月末までの5カ月間だけで、3年間=36カ月間で減った21.9万部を増やせという荒唐無稽命令を出す。ただし、5カ月間だけで21.9万部を増やせとは、あまりにも狂気じみているので、(1)党大会時点部数回復、または、(2)10年参院選部数への回復という抽象的数値で、ペテン師ぶりを再発揮するか。
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〔関連ファイル〕
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