患者・志位和夫の心療内科による精神鑑定カルテ

精神錯乱・狂気度の診察・検査入院シミュレーション

 

最終所見=狂気の沙汰言動頻発は、()大量減紙続発ストレス

()総選挙惨敗恐怖を基本原因とする強度の自律神経失調症

(宮地作成)

 〔目次〕

   1、志位和夫にたいする精神鑑定の要求多数と必要性

   2、狂気の沙汰言動の発症時期と頻発事例

      〔狂気の言動事例1〕、11年7月、連続12カ月間・前代未聞の党勢拡大運動期間発令

      〔狂気の言動事例2〕、11年7月〜「大運動」期間中、あせり・もがき9連発

      〔狂気の言動事例3〕、「大運動」中も大量減紙続発なので、延長2カ月間決定

      〔狂気の言動事例4〕、15カ月間「大運動」HN減紙→無総括→「大運動」継続

      〔狂気の言動事例5〕、「総選挙躍進」=「議席9→18の倍増」の荒唐無稽目標

      〔狂気の言動事例6〕、25回大会後の減紙を、解散までに増やせという狂気目標 (表1)

      〔狂気の言動事例7〕、党内・共産党系団体でのみ「議席倍増目標」絶叫→解散後党外

      〔狂気の言動事例8〕、5中総後37日間経っても「読了・徹底党員」29.0%・約9万人

                  だけ→異常なあせり→全国ネット315カ所党員集会で決起呼びかけ

   3、狂気言動と患者の生立ち・経歴・家族環境・常幹内環境との関連性有無

     1、生立ち―赤色血統書付き→ピアノ環境・東大肩書→最高権力者長男の家庭教師

     2、共産党専従経歴−赤色エリート出世階段→無菌温室速成培養=挫折体験皆無

     3、家族環境−妻子と別居中

     4、常幹内環境−不破社研分派常幹と党首との関係 (表2〜5)

   4、発症原因の推定=(1)大量減紙続発ストレスと(2)総選挙惨敗恐怖

   5、精神鑑定の相反する最終所見2つ

     1、「科学的検査入院」シミュレーション項目とその結果

     2、精神鑑定の相反する最終所見2つ

       〔第1所見〕、狂気のまだら的発症を伴う強度の自律神経失調症

       〔第2所見〕、正気・狂気診断基準が適用不能な異次元世界の赤色新興宗教教主

   6、異次元=四次元世界と赤色テロル型生命体独裁者の存在を描いた作家4人

     1、ユートピア小説分野における革命逆ユートピア小説の系譜 3DCG6枚

     2、ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』の『大審問官』伝説

     3、ザミャーチンと『われら』

     4、オーウェルと『1984年』

     5、村上春樹と『1Q84』

   7、治療方法・回復見込み−精神安定剤の限界→赤色生命体解党以外になし

 

 〔関連ファイル〕      健一MENUに戻る

     『「議席倍増」目標の荒唐無稽性+「総選挙躍進大運動」』

          衆議院議席96年24〜9→9→9→「18に倍増目標」

          高知県委員長「小指で逆立ちするような目標」と発言=言いえて妙

          15カ月間「大運動」無総括+11月16日解散で再延長「大運動」→日報体制

     『前代未聞1=15カ月間拡大運動でもHN4354部減紙

      前代未聞2=11年7月4日〜15カ月連続拡大運動期間』

     『志位が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想・データ6つ』

     『日本共産党の総選挙結果5回分データ分析』

      得票率10%以上小選挙区数96年190→162→65→52→09年28

 

     共産党『5中総・志位幹部会報告』 『5中総・志位委員長結語』

     志位報告『総選挙必勝全国いっせい決起集会』11月20日、CS通信で全国党員集会

 

 1、志位和夫にたいする精神鑑定の要求多数と必要性

 

 日本共産党委員長志位和夫の精神状態にたいする疑惑が多数寄せられてきた。彼の昨年2011年7月「90周年記念党勢拡大大運動」発令を含め、それ以降12年11月までの1年5カ月間における言動が異常だ、精神錯乱・狂気の沙汰頻発傾向が見られる。精神鑑定をする必要があるのではないか。その要求が党内外から強く出されてきた。

 

 たしかに、彼の言動は、どうもおかしい。志位は、資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首になった。他の赤色テロル型生命体党首14人ヨーロッパの赤色生命体党首たちは、全員が、生命体の死とともに死去したからである。赤色生命体の経営基盤は、赤旗新聞社である。総務省宛の2010年度政治資金報告書においても、政党運営収入の87.9%を赤旗日刊紙・日曜版売上金額に依存している。

 

    『日本共産党2010年度政治資金報告の表裏』11年11月30日

       1年間で、党費収入−7515万円、機関紙収入−5億4441万円

       月別党費納入党員数−4245人、党費納入率−1.0%など全指標衰退

 

 ところが、赤旗HN部数が、1980年355万部ピーク以降、32年間減り続けた。2012年には、126万部・35.4%に減った売上収入激減→赤旗新聞社倒産危機に直面した。この減紙ペースでは、3年〜5年で赤色生命体の余命が尽きる

 

    (表4、5)、党勢拡大32年間激減結果から見た議席倍増目標の荒唐無稽性

 

 しかも、政党であるからには、国政選挙・地方選挙の結果が生命体生死のバロメーターになる。ところが、2000年以降、国政・地方選挙の14連敗政党に転落した。次回総選挙においても、現在9議席→7議席への惨敗大方の予想である。

 

    (表2)、総選挙5回結果→「議席9→18」倍増目標の荒唐無稽性

    (表3)、選挙14連敗政党データから見た議席倍増目標の荒唐無稽性

 

 最後の赤色生命体生き残り党首は、どうしたらいいのか。あせり・もがき指令を7連発した。それらすべてが失敗した。赤色生命体の生き残り支部長1.5万人・党員21万人のほとんどが「大運動」参加を拒否したからである。

 

 精神錯乱・狂気の沙汰頻発現象は、もはや放置できない病状ステージVになったと診断できる。党首の精神錯乱・狂気は、赤色生命体の生死に直結する。もっとも、14カ国の赤色テロル型生命体・資本主義世界の赤色生命体党首が、狂気の沙汰を頻発させたケースは、発掘・公表されていないが。そこで、党首にたいする赤色精神鑑定を、診察・検査入院シミュレーションする。

 

 

 2、狂気の沙汰言動の発症時期と頻発事例

 

 志位は、正気なのか。それとも、気が狂ってきたのか。日本の政党において、党首が狂気の言動を頻発し、正気か、狂気かが大問題になったケースは、かつて見られたことがない。ただ、1989年〜91年、東欧・ソ連10カ国とその前衛党がいっせい崩壊したとき、赤色テロル型生命体党首10人が、正気だったのか。それとも、気が狂っていたのか、については不明である。

 

 彼が、精神錯乱・狂気とすれば、その事例は、いつから頻発し始めたか。以前から、ある程度あったと思われる。ただ、目立った最初の事例は、2011年7月3中総志位報告内容だった。ただ、これらのテーマは別ファイルにおいて、かなり詳細に検証してきたので、リンクでの説明を多用する。

 

 〔小目次〕

   〔狂気の言動事例1〕、11年7月、連続12カ月間・前代未聞の党勢拡大運動期間発令

   〔狂気の言動事例2〕、11年7月〜「大運動」期間中、あせり・もがき7連発

   〔狂気の言動事例3〕、「大運動」中も大量減紙続発なので、延長2カ月間決定

   〔狂気の言動事例4〕、15カ月間「大運動」HN減紙→無総括→「大運動」継続

   〔狂気の言動事例5〕、「総選挙躍進」=「議席9→18の倍増」の荒唐無稽目標

   〔狂気の言動事例6〕、25回大会後の減紙を、解散までに増やせという狂気目標

   〔狂気の言動事例7〕、党内・共産党系ベルト団体内でのみ「議席倍増目標」絶叫

   〔狂気の言動事例8〕、5中総後37日間経っても「読了・徹底党員」29.0%・約9万人

                だけ→異常なあせり→全国ネット315カ所党員集会で決起呼びかけ

 

 〔狂気の言動事例1〕、11年7月、連続12カ月間・前代未聞の党勢拡大運動期間発令

 

 志位は、「大運動」を提起した。それは、コミンテルン型共産党創立90周年記念として、党勢拡大を連続12カ月間やれという指令だった。この連続期間そのものが、狂気の沙汰だった。宮本顕治は、1958年第7回大会以降、党勢拡大運動を数十回〜百回前後指令してきた。不破・志位もそれを継承した。しかし、その運動期間は、2〜3カ月間だけだった。

 

 運動の最初から12カ月間連続党勢拡大運動を設定したのは、党史上初めてだった。党勢拡大期間は、党活動を一本足に矮小化する。それ以上の期間を命令すれば、支部・党員破壊家庭破壊を引き起こした。共産党系ベルト団体活動も停滞し、崩壊していった。

 

    前代未聞2=11年7月4日〜15カ月連続拡大運動期間』

    『前代未聞2つ−15カ月間でも減紙結果、拡大運動期間の狂気的長さ』

 

 〔狂気の言動事例2〕、11年7月〜「大運動」期間中、あせり・もがき9連発

 

 志位は、11年7月「大運動」を発令した。12年7月までの1年間期間において、あせり・もがきを連発した。それらは、かつてないほどの異様さを伴っていた。それらの性質をどう規定すればいいか。いずれも、狂気の発現ではないか。資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首は、それでも正気なのか、その言動から見て、気が狂ったと診断できるか。

 

 別ファイルの9項目において、党首の精神が正常か、狂気かを診察した。

 

    〔あせり・もがき1〕、「大運動」発令−「コミンテルン型革命政党」創立90周年党勢拡大

    〔あせり・もがき2〕、志位・市田による「革命政党」強調・連呼、「反共作戦」連呼

    〔あせり・もがき3〕、「大運動」12カ月間途中にHN拡大目標大幅引上げ強要と結果

    〔あせり・もがき4〕、「緊急支部会議開催」指令2週間→支部崩壊データを露呈

    〔あせり・もがき5〕、「全国活動者会議」5月24・25日開催−「大運動」目標総達成

    〔あせり・もがき6〕、「大運動」の大量減紙結果と総括レベル

 

    〔あせり・もがき7〕、全300立候補に逆戻り方針と供託金7億円以上没収政党継続路線

    〔あせり・もがき8〕、宮本・上田著作集刊行と2つの狙い・思惑

    〔あせり・もがき9〕、原子力平和利用堅持・原発ゼロ→反原発・脱原発を非科学と敵視

 

 〔狂気の言動事例3〕、「大運動」中も大量減紙続発なので、延長2カ月間決定

 

 「大運動」12カ月期間が終わりに近づいても、大量減紙が続発した。そのままなら、「大運動」を命令しても、大量減紙結果になることが明白になった。なんとか、その悲惨結果を回避できないか。宮本・不破・志位は、1958年第7回大会以降、「党勢拡大運動」を数十回〜百回前後指令してきた。期間後にいつも大量減紙は発生した。しかし、その期間が大量減紙結果で終わったケースは一度もなかった

 

 「90周年記念大運動」が、大量減紙結果に終われば、前代未聞データになる。それどころか、有権者は、資本主義世界最後の生き残り赤色生命体の病状が、回復見込みのないステージVに転落した真相を悟る。

 

 とりあえず、「大運動」期間を2カ月間延長するしかない。赤色生命体の死を少しでも先送りしよう。その延命治療方法は、党勢拡大期間延長しか残されていない。ただ、党中央が自ら、数十回〜百回前後の「党勢拡大運動」期間延長を指令したことは、かつてなかった

 

 拡大目標未達成名目で、中間機関が自主的に延長したとするカムフラージュ手口は、数十回使った。しかし、党中央自身が、延長を決定し、命令したのは、これまた前代未聞だった。しかし、いかなる延命治療方法でも使おう。ただし、「延長」という日本語を使わない。→「特別期間」と命名する。

 

    『党勢拡大12カ月間「大運動」と2カ月間「特別期間」結果』

 

 〔狂気の言動事例4〕、15カ月間「大運動」HN減紙→無総括→「大運動」継続

 

 「90周年記念党勢拡大大運動」期間は、結局、11年7月〜12年7月までの13カ月間+「特別期間」2カ月間=15カ月間になってしまった。しかし、赤旗HNは、大量減紙結果になった。その原因を総括することもできない。減紙部数だけは公表せざるをえない。そして、総括に頬かむりしたままで、さらに、「総選挙躍進大運動」と新規名による「党勢拡大大運動」継続するしかない。

 

    12年10月14日5中総志位報告の特徴と党勢拡大結果

      1、13カ月連続党勢拡大「大運動」+延長8・9月結果データ・総括 (表1)

      2、前代未聞2つ−15カ月間でも減紙結果、拡大運動期間の狂気的長さ

      3、15カ月間連続大運動の性質=狂気の沙汰3つ

 

 〔狂気の言動事例5〕、「総選挙躍進」=「議席9→18の倍増」の荒唐無稽目標

 

 志位は、5中総において、「総選挙躍進大運動」を提起した。その課題は、2つである。総選挙議席目標+党勢拡大目標だった。議席を「9→18の倍増目標」に設定した。常任幹部会員23人・中央委員全員+傍聴参加の地区委員長315人が、その「議席倍増」目標にたいし、満場一致で賛成し、決定したと報道されている。

 

 彼らの本心はどうなのか。面従腹背者はいないのか。志位和夫を除いて、「議席9→18の倍増目標」が達成できると思っている者は一人もいないと断言できる。選挙結果・党勢拡大データは、志位目標が、文字通り荒唐無稽だと腹の中では判断している。高知県委員長・中央委員が発した「小指で逆立ちするような目標」というつぶやきこそが本音であろう。

 

    『選挙結果・党勢拡大データと「議席9→18」倍増目標の性質』

     (表2)、総選挙5回結果→「議席9→18」倍増目標の荒唐無稽性

     (表3)、選挙14連敗政党データから見た議席倍増目標の荒唐無稽性

     (表4、5)、党勢拡大32年間激減結果から見た議席倍増目標の荒唐無稽性

 

 〔狂気の言動事例6〕、25回大会後の減紙を、解散までに増やせという狂気目標

 

 09年8月総選挙後≒第25回大会後、11年7月3中総「大運動」開始時点までに、赤旗HN18万4686部減紙だった。そして、15カ月間も大量減紙が続発したので、2010年1月第25回大会後は、赤旗HN18万9040部減紙になってしまった。「総選挙躍進大運動」の党勢拡大目標は、解散までに、減紙数HN18万9040部をすべて回復せよとした。

 

 12年10月5中総において、常幹23人を中心とし、中央委員全員+強制傍聴の地区委員長315人全員が、解散までに減紙数HN18万9040部を増やすと「もろ手を挙げ」大歓迎し、達成すると決意表明をした。しかし、結果は、5中総後1カ月目の10月末も、HN合計2727減紙だった。これで、党大会後で、HN合計19万1767部減紙になった。

 

(表1) 15カ月連続党勢拡大運動の増減結果データ

13カ月連続「大運動」+延長8・9月結果+再延長10月末結果

年月

10年1月

党大会

718

志位公表

8月末

実質数

15カ月結果

5中総公表

9月末

実質数

10月末結果

赤旗公表

党大会

後の増減

日刊紙

25

223750

1541

223500

598

27098

日曜版

120.4

104146

2813

1041460

2129

164669

HN合計

145.4

130

1265210

4354

1264960

2727

-191767

党員

40.6万人

31.8

215922

2

 

500

 

支部

2.2

2

15158

隠蔽

 

 

 

党員数・党員拡大数はいつもでたらめで、まったく信用できない

党大会後の増減は、10年1月第25回大会数値−12年10月末実質数

 

 〔狂気の言動事例7〕、党内・共産党系団体内でのみ「議席倍増目標」絶叫→解散後党外

 

 これら11年間における選挙データのどこから「議席9→18の倍増目標」が出現するのか。国政選挙戦略の常識として、議席・得票数・得票率とも倍増しなければ、目標達成は到底できない。志位は、「議席倍増目標」が大歓迎されている、と誇大な自己宣伝をし、自ら酔っぱらっている。自分の言葉で酔っぱらってしまう狂気の自己陶酔党首に変質している、と診断できよう。

 

 志位は、『5中総結語』において、「議席倍増」10回・「総選挙躍進大運動」7回と、合計17回も連発した。これらの目標・「大運動」を、全党が大歓迎したと、自己陶酔している。共産党演説会・共産党系ベルト団体の会議・集会多数にも出かけ、「議席倍増」目標・「大運動」を気が狂ったように宣伝している。どこでも、大歓迎を受けたと自画自賛している。

 

 本当にそうなのか。半分に減ったが、まだ生き残っている1.5万支部長・21万党員で、「議席倍増目標」「総選挙躍進大運動」を大歓迎したり、目標達成ができると思っている者は一人もいないと断定できる。そこで、アンデルセン童話『裸の王様』を思い出した。裸の王様とは、2回の妄想目標と無総括・沈黙→3度目の荒唐無稽目標を掲げ、17回絶叫パレードを開始した志位と同じではなかろうか。

 

 〔狂気の言動事例8〕、5中総後37日間経っても「読了・徹底党員」29.0%・約9万人だけ→異常なあせり→全国ネット315カ所党員集会で決起呼びかけ

 

 志位は、11月20日「全国いっせい決起集会」を指令した。「全国いっせい」と言うが、集会数・参加党員数に沈黙した。通常なら、その数値を報告するはずだが、沈黙とはどうもおかしい。なぜ隠すのか。そのデータを推定する。

 

 ()、決起集会数は、全国いっせいなので、315地区と同数で、315カ所+αである。()、集会の性質は、11月16日解散4日後における「315地区の緊急いっせい活動者会議」だった。()、全会場への参加党員数を隠蔽した。推計として、地区規模により異なるが、315会場×50人〜150人≒1万5750人〜4万7250人になる。

 

 ()、集会への志位報告は、CS通信を使った。通常のディスプレイでは、その会場・人数にたいし小さすぎる。志位の声は聞こえても、全員には見えない。プロジェクターを使って、拡大したかどうかは分からない。

 

    志位報告『総選挙必勝全国いっせい決起集会』11月20日、CS通信で全国党員集会

 

 異常なあせり集会・315カ所の同一時刻・CS通信・いっせい地区活動者会議とは、党史上初の形態だった。その背景に、何があったのか。

 

 10月14日5中総・「総選挙躍進大運動」開始から37日経っていた。11月16日解散4日後である。その期間、1.5万支部・党費納入21万党員の5中総決定に基づく動きはまったく鈍かった

 

 鈍いどころか、「総選挙躍進大運動」決定になんの決起もしなかった全党規模で、支部・党員が動かなかった。むしろ、その実態は、5中総の「議席9→18の倍増目標」と「第25回大会後2年10カ月間=34カ月間におけるHN減紙19万1767部を解散までに回復せよ」という荒唐無稽目標・党勢拡大方針にたいする全党的なサボタージュ・拒否反応だったと考えられる。

 

 1.5万支部・党費納入21万党員の内、誰一人として、そんな馬鹿げた目標を達成できると思う者はいなかった。こんな方針を出すのは、どう見てもおかしい。志位は気が狂ったのではないか。党首が狂気になったとしたら、われわれはどうするか。()総選挙に向け、何もしない。()5中総討議を拒否する。()赤旗号外配布・政策ポスター貼りを一切やらない。()票よみもしない。

 

 志位は、この前代未聞支部・党員による党活動停止状態=サボタージュ荒唐無稽目標にたいする総選挙活動停止という隠然たる全党規模のレジスタンスに直面した。彼は、愕然とした。前代未聞のサボタージュにたいし、前代未聞の全国315カ所の同一時刻・CS通信会議を招集した。その党史上初の全国ネット活動者会議おいて志位は次の5点を報告した。

 

 〔1、5中総読了・徹底党員数29.0%〕

 

 志位公表31万党員×29.0%≒8.99万人。10月14日5中総後、37日間経っても、31万人−約9万人=22万人5中総を読むのを拒否している。「徹底」とは、党員が党中央決定を読まないので、地区専従や支部長が口頭で概要を説明した党員数のことである。

 

 赤旗・5中総文書をきちんと「読了」した党員数は、「徹底」数を引けば、約5万人に減る。となると、「読了」党員数は、5万人÷31万人≒わずか16%しかいないことになる。

 

 〔2、5中総討議・具体化支部数76.3%〕

 

 志位公表2万支部×76.3%≒1万526支部37日間経っても、2万支部−約1万526支部=4740支部5中総を討議することを拒否している。または、実質的に崩壊したか、それとも、すでに支部解党を選択している。

 

 〔3、赤旗号外配布率9.75%、政策ポスター張り出し率41%

 

 5中総に基づく「議席9→18の倍増目標」を全面に掲げた全戸配布号外を、3200万枚印刷した。それが37日間経っても、312万枚しか配布されていない。312万枚÷3200万枚≒配布率9.75%に留まっている。支部が、「議席倍増目標」など、馬鹿げているとし、意図的に配布サボタージュをしているのか。

 

 それとも、党員高齢化で、3200万枚配りの体力・足腰が全党的に萎えてしまったのか。未配布号外は、3200−312=2888万枚ある。それは、どこに放置されているのか。

 

 政策ポスターの張り出し率も41%である。37日間経ってもポスター枚数の59%はどこに放置されているのか。これも、サボタージュか?

 

 〔4、対話21.2%、支持拡大=票よみ16.3%〕

 

 対話212万人しかない。212万人÷目標1000万人37日間経っても、21.2%である。支持拡大とは、共産党式「票よみ」数のことである。共産党は、日本語「票よみ」が嫌いのようである。37日間経っても、支持拡大数106万票しかない。12月4日公示の14日前になっても、106万票÷得票目標650万票≒16.3%しかない。

 

 〔5、志位和夫経歴=書記局長になってから22年間、日本共産党委員長12年間〕

 

 志位が、いかなる意図で、報告の最後に、こんな経歴を言ったのかは分からない。「吾輩を崇拝せよ! この偉大なエリート経歴のオレについて来れば、目標を達成できるぞ」とでも、錯覚させようとしたのか。

 

 「私は、書記局長→委員長で、22年間全党の先頭に立ってきた。科学的社会主義政党にふさわしい立派な総選挙方針、諸提言、党内外から絶賛され支持されている議席倍増目標も提起した。それにたいし、主役の支部や党員は何をしているのか。素晴らしい5中総決定を読まない、支部討議を拒否する。全戸配布号外配らない。政策ポスターを張り出さない。対話・支持拡大に踏み出さない。」

 

 「議席9→18の倍増目標など荒唐無稽だ小指で逆立ちするような馬鹿げた目標だとし、全党的にサボタージュを始めたのか。」「22年間ものエリート書記局長・委員長にたいし、賛同のいっせい決起でなくいっせい任務放棄という反党分派行動に出たのか。」

 

 「総選挙に向け、決起せよ! 総決起だ! 今決起しなければ、いつ決起するのか!」「たしかに、この間、常幹秘密手当毎月50万円×12カ月間×22年間=1億3200万円を、専従給与と別に受け取った。その金額批判する党員や地区専従がいる。しかし、それは、私の奮闘にたいする正当な報酬である。」

 

 

 3、狂気言動と患者の生立ち・経歴・家族環境・常幹内環境との関連性有無

 

 患者の生立ち・経歴・環境を、まず確認する。もちろん、彼の言動が、精神鑑定を必要とする症状なのか、まったく正気の正常人間なのかの診断が大前提になる。異常性があるとの診察結果になったら、生立ち・経歴・環境が、精神錯乱・狂気の沙汰言動を発生させる環境要因になっているかどうかという面から、この問診・検査は必要である。その面だけから検討する。

 

 〔小目次〕

   1、生立ち―赤色血統書付き→ピアノ環境・東大肩書→宮本長男の家庭教師

   2、共産党専従経歴−異様なまでの赤色エリート出世階段→無菌温室培養=挫折体験皆無

   3、家族環境−妻子と別居中

   4、常幹内環境−不破社研分派常幹と党首との関係

 

 1、生立ち―赤色血統書付き→ピアノ環境・東大肩書→最高権力者長男の家庭教師

 

 両親とも、教師党員という家庭だった。男でピアノ演奏が趣味とは、特殊希少ケースである。大学中もピアノを習い、弾く環境にあったか。大学1年生の時、小選挙区制反対運動をきっかけに日本共産党に入党した。東大在学中、宮本顕治の長男宮本太郎・現北大教授の家庭教師を務めていた。1979年、東京大学工学部物理工学科卒業。

 

 この東大生は、両親とも、党員という赤色血統書付きで、東大肩書は、宮本顕治好みの毛並の良さを満たしていた。厳密な身辺・思想調査の末、彼を、長男の家庭教師という重大な党任務に付けた。最高権力者長男の家庭教師を誰にするかということは、党常任幹部会にとって重要なテーマだったからである。

 

 任命した東大生の学生運動体験レベルは不明。東大学生支部内の任務・活動内容も不明である。重大機密の党任務のため、学生支部活動など一切やらせなかった可能性もある。志位は、『プロフィール』において、学生運動・東大学生支部活動に熱中したと書いたが、具体的内容は何もない。

 

 

 2、共産党専従経歴−異様なまでの赤色エリート出世階段→無菌温室速成培養=挫折体験皆無

 

    wikipedia『志位和夫』 志位和夫HP『プロフィール』

 

 1980年、東京都委員会専従、都委員会勤務員(26歳)

 

 彼は、地区委員会専従を一度も経験していない()、315地区の地区専従は、あらゆる階層の支部を直接担当し、支部の実態を知る上での専従活動の第一歩の場である。()、都道府県委員会専従は、一部「直属」支部担当をのぞいて、支部との直接的関係を持たず、専門部活動を通じての各地区委員会という一級下の中間機関にたいする指導・点検をする「党内管理部門」の任務を持つ。

 

 通常は、20歳代なら、最低でも、数年間、地区専従体験を経てから、都道府県委員会専従になる。1950、60年代ならともかく、80年代において、地区専従を経ずに、いきなり「党内管理部門」専従になるのは、きわめて異例なことである。

 

 なぜなら、彼には、それまでに、高く評価されるような、東京都レベルでの大衆団体・運動経歴、民青専従経歴、理論活動・発表経歴など、何一つないからである。それとも、宮本・不破体制には、「霞ヶ関官僚キャリア育成システム・27歳税務署長」と同じような、陰湿な「東大出・党官僚キャリア・システム」が、作動しているのか。

 

 1982年、中央委員会専従、中央勤務員・青年学生対策委員(28歳)

 

 4000人の共産党専従のうち、党中央本部には、党中央公報部の「中日新聞」への正式回答で、中央委員と勤務員が800人いる。それは、赤旗記者、社会科学研究所所員、新日本出版社社員も含む。彼が、2年間で、「党中央・青年学生対策委員」になったのも、異例のことだった。宮本顕治が、彼を、なぜそこまで引き立てたかは、下記の連続抜擢のやり方を含めて、一つの宮本顕治と志位和夫との個人的関係疑惑となっている。

 

 1985年、第17回大会東大院生支部粛清の先頭の役割(31歳)

 

 同年7月から党大会直前まで、東大院生支部の『党大会・宮本勇退決議案』提出運動とそれへの粛清事件が発生した。そこにおいて、「中央勤務員・青年学生対策委員」志位和夫は、宮本顕治の直接指令を受けつつ、上田耕一郎副委員長、河邑赤旗記者とともに、粛清の先頭に立った。宮本顕治は、彼の粛清手腕、宮本擁護と宮本指示への絶対服従・遂行を高く評価した。

 

    『東大院生支部の『党大会・宮本勇退決議案』提出運動』

 

 1987年、第18回大会−最年少の准中央委員(33歳)、書記局員(34歳)

 

 宮本顕治は、その論功行賞として、彼を「最年少の准中央委員」にした。さらに、翌1988年には、書記局員に任命した。

 

 1990年、第19回大会−中央委員と同時に、新書記局長(35歳)

 

 宮本顕治は、彼を「中央委員・新書記局長」に超・超・大抜擢をした。

 

 1994年、第20回大会−党大会・中央委員会報告デビュー(40歳)

 

 宮本顕治は、彼に「党大会・中央委員会報告」をさせた。これは、志位和夫の党大会報告デビューだった。そこで、彼は、丸山批判キャンペーンの総仕上げとして、以下分析する丸山眞男批判報告をした。これは、彼にとって、「宮本無条件擁護、宮本絶対忠誠心」を発揮する二度目の舞台となった。

 

 一つは、東大院生支部の「党大会・宮本勇退決議案」提出での宮本擁護とあれば、手段を選ばない粛清を平然と行うという、実践面での党派性(=宮本盲従性)の証明である。志位委員長の「汚れた手」出自は、ここにある。

 

 二つは、この丸山批判報告での、戦前における宮本中央委員の革命活動の栄光を、「すべて真理だった」として、別ファイル「4種類の詭弁」を駆使して、守り抜くという、理論面での党派性(=宮本盲従性)の高さを、全党に披露した。

 

 かくして、彼は、「デビュー報告」で、いきなり、別ファイルで分析するような「詭弁術」を使いこなす手腕を見せた。そのレベルの志位和夫なので、偉大な詭弁家宮本・不破に続いて、「綱領全面改定」という、新・委員長としての「デビュー仕事」を、立派になしとげた。

 

 ただし、彼の理論水準をあまり高く評価するのも、彼の実態にそぐわないかもしれない。この「デビュー報告」については、別の評価が成り立つ。それは、宮本・不破が書いた「丸山批判」文の、たんなる「朗読者」にすぎなかったとする見方である。

 

    『東大院生支部の党大会宮本勇退決議案提出への粛清事件』志位の「汚れた手」出自

    『志位報告と丸山批判詭弁術』「汚れた手」出自と「4種類の詭弁」駆使

 

 彼の共産党専従トントン拍子出世経歴の特徴をどう評価できるのか。それは、異様なまでの赤色エリート出世階段だった。その性質は、宮本顕治が、彼を最高権力者長男の家庭教師という重大任務者に任命した時点から3代目後継者になりうる素質・党派性を備えているかどうかを観察し、かつ、不破哲三に次ぐ3代目後継者へと狙いを定めた上で、無菌温室速成培養をしたと判定できる。

 

 赤色生命体最高権力者は、東大生長男家庭教師時間前後に、個人的な会話を交わしたり、自宅で家族・長男とともに食事をする機会が何回もあったと考えられる。その結果、東大生は、卒業後、就職もしないままで、いきなり代々木式無菌温室において、超赤色エリートとして速成培養された。そして、ちやほやされ、挫折体験皆無で、こらえ性が本質的に欠落した埋伏患者になった。

 

 資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首=代々木式無菌温室での純粋培養者は、赤色生命体生死の最大危機に直面し、こらえ性欠落体質→狂気の沙汰頻発をついに発症させた。

 

 かくして、東方の島国におけるコミンテルン型赤色生命体は、()東大経済学部卒最高権力者()東大理学部物理学科卒最高権力者()東大工学部物理工学科卒最高権力者という連綿と3代続く東大卒トップ閥政党を誇示している。最高権力者長男家庭教師あがりの戦後政党創業3代目で、挫折体験皆無トップは、精神錯乱・狂気の沙汰頻発症状から抜け出すことができるか。

 

 3、家族環境妻子と別居中

 

 妻子と別居中は事実である。ただ、別居の理由・期間は不明。

 マンション住まい。不破哲三と同じく、ボディーガード・運転手兼用の党本部専従を配備している。不破のように、専属料理人2人も配備しているかどうかは不明。

 

 また、別居が、彼の狂気の沙汰言動頻発の引き金になっているかどうかは不明。マンションに帰っても、妻子が別居では、趣味のピアノを弾く気分になれない。

 

 4、常幹内環境−不破社研分派常幹と党首との関係 (表2〜5)

 

 資本主義世界最後の生き残り赤色生命体は、志位・市田・不破ら3人独裁者政党である。そこには、常任幹部会員23人がいる。志位は、トップといっても、常幹内力関係は複雑である。

 

 筆坂秀世が、その雰囲気を著書において暴露した。志位が常幹会議で、方針提起・報告を終える。すると、不破常幹がその内容にたいし、「僕の意見は違うな」と発言し、志位報告内容をひっくり返してしまう筆坂秀世は、彼への粛清前・常幹時代、そのケースを、常幹会議内で何度も直接体験した。

 

 不破哲三は、宮本顕治が2回目の脳梗塞で倒れ、再起不能になった時点、党内クーデターを起こした。彼は、宮本秘書団私的分派ほぼ全員の合法的解体=常幹解任・格下げをした。そして、クーデター・メンバーを中心とし、不破社研分派を結成した。その詳細は、別ファイルで検証した。常幹内力関係という以上、不破クーデターの経緯現状を確認しておく必要がある。

 

    『不破哲三こと81歳上田建二郎の策謀』80歳過ぎても党内実権を継承・維持

 

 第21〜22回大会における合法的な役員人事異動に基づく引退・格下げリストによって、党内クーデターの全貌が初めて党内外に知れ渡った。そのリストと引退・格下げ時期と経過を確認する。

 

(表2) 宮本秘書団私的分派・側近グループ解体措置

名前

出身

14回大会党内地位

1977

20回大会地位

1994

人事措置

(21)=21回大会、(22)=22回大会

諏訪茂

宮本秘書

常任幹部会員

死去

死去

宮本忠人

宮本秘書

常任幹部会員

常任幹部会員

引退(21)

小島優

宮本秘書

幹部会委員

常任幹部会員

引退(21)

白石芳郎

宮本秘書

幹部会委員

常任幹部会員

格下げ(21)、引退(22)

宇野三郎

宮本国会秘書

中央委員

常任幹部会員

格下げ(21)、引退(22)

金子逸

宮本秘書

常任幹部会員

格下げ(22)

佐々木陸海

宮本秘書、議長室室長

常任幹部会員

格下げ(21)、衆議院議員排除(2000年)

有馬治雄

宮本秘書、議長室室長

常任幹部会員

引退(22)

有働正治

宮本秘書

幹部会委員

格下げ(21)、引退(22)、参議院議員排除

吉岡吉典

宮本秘書

准中央委員

幹部会委員

留任(22) 参議院議員引退(2004年)

 

    『不破哲三の「宮廷革命」第21、22回大会−1997年、2000年』引退・格下げ時期と経過

 

(表3) 不破グループに変節→宮本分派裏切・自供・分派全員資料提出

名前

出身

14回大会党内地位

20回大会地位

人事措置

小林栄三

宮本秘書

常任幹部会員

常任幹部会員

留任(1) 病気引退(22)2001年死去

上田均

宮本秘書

幹部会委員

常任幹部会員

留任(22) 2011年も財務・業務局長

岡宏輔

宮本議長室室長

宮本秘書

議長室室長

留任(22)→幹部会委員・党史資料室責任

 

 「宮廷革命」とは、表面だけを見れば、党大会における人事変更であり、除名・除籍などの規律違反措置を伴っていない事実を意味する。ただ、最初にHPで検証した時点では、なぜ分派活動規律違反処分でなく、引退・格下げという平和的手口での党内クーデターが可能になったかは、調査したが分からなかった。

 

(表4) 社会科学研究所リスト13人と中央役員・部署

名前

年齢

中央役員

党中央部署

備考

不破哲三

79

常任幹部会員

社会科学研究所長

2011181

山口富男

55

常任幹部会員

社会科学研究副所長

不破へ茶坊主インタビュー者

緒方靖夫

62

常任幹部会員

副委員長、国際委員会責任者

不破中国・チュニジア訪問同行

笠井亮

57

常任幹部会員

政策委員会副責任者

衆議院議員

小池晃

49

常任幹部会員

政策委員会責任者

参院落選→東京知事選立候補

足立正恒

71

中央委員

学術文化委員会・宗教委員会責任者

川田忠明

50

中央委員

平和運動局局長、国民運動委員会

田村一志

47

中央委員

宣伝局次長

盛美彰

55

中央委員

「前衛」編集長

田川実

45

准中央委員

書記局員、国際委員会委員

辻慎一

45

准中央委員

書記局員、学術文化委員会事務局次長

谷本諭

39

准中央委員

政策委員

小野秀明

社会科学研究所事務局長

中央役員と党中央部署は、共産党HPに記載したデータ

 

(表5) 実質的な不破分派メンバーの他リスト4人

名前

年齢

中央役員

部署

備考

市田忠義

67

常任幹部会員

書記局長

浜野忠夫

77

常任幹部会員

副委員長、人事局長=粛清も担当

小林栄三→3代目ベリア

上田均

75

常任幹部会員

財務業務委員会責任者

元宮本秘書団分派→留任

岡宏輔

62

幹部会員

党史資料室責任者

元議長室室長→昇進

 

 社会科学研究所とは、本来何をする所か。日本共産党にとって、社会科学研究とはマルクス・レーニン主義研究とその研究成果発表を指す。ところが、このスタッフは、不破以外、誰もそのマルクス・レーニン主義研究成果を著書・「前衛」論文として発表したことがない。せいぜい小池晃が選挙政策を発表するか、は自分の担当部署の現状分析論文を執筆する程度だけである。

 

 この研究所スタッフを見れば、共産党HPにおける党中央の他委員会・局と比較してもまるで性質が違う、異質な部門である。そもそも、13人中常幹5人、中央委員・准中央委員7人もがいる。「前衛」編集長までもいる。彼らは、党中央部署も他委員会・局のトップを兼ねている。

 

    共産党『中央委員会の機構と人事』→社会科学研究所13人リストと部署

 

 それなら、神奈川県津久井に移転させた社会科学研究所の本質・狙いは何か。それは、完璧なまでの不破社研分派の結成である。上田建二郎は、1997年党内クーデターを平和的秘密裏に遂行した不破グループを率いてきた。彼は、第25回大会79歳になった時点で、それを不破社研分派として公然化し、合法化した。

 

 社会科学研究所会議が、()津久井の上田建二郎名義敷地989.72坪3階建て不登記ビル内で開かれようと、()党本部内であろうと、合法的に不破社研分派会議が自由にできる。

 

 党首志位は、常幹内や常幹会議において、不破社研分派メンバー包囲されている。彼らは、不破常幹を含め8人いる。常幹会議における党首報告後、不破・平常幹がその内容にたいし、「僕の意見は違うな」と発言し、志位報告内容をひっくり返してしまう。他常幹たち全員は、沈黙で、平常幹の一言にたいしひれ伏す。そんな体験を、筆坂秀世証言のように何度も味わさせられたら、党首の精神状態はどうなるのか。

 

 この不破手口の性質は、秘密結社最高メンバー23人内部における赤色テロル的で隠微ないじめとも規定できよう。私は、名古屋中北地区常任委員時代、同種の赤色テロル的いじめ体験を2年間も味わわさせられた。詳細は別ファイルに載せた。この異様な環境は、精神錯乱・狂気の沙汰頻発の心的要因になりうる。

 

    『「拡大月間」システムとその歪み』→私への報復継続

 

 

 4、発症原因の推定=()大量減紙続発ストレスと()総選挙惨敗恐怖

 

 診察・問診の結果、患者・志位和夫が、精神錯乱・狂気の沙汰症状を頻発していることは間違いない。それらの症状ケースは、精神面で正気の人間が行う言動から、かなり逸脱している。それらの言動は、異常な病的現象と診断される。

 

 コミンテルン型共産党で、資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首が、精神異常を発病させているかどうかは、慎重に診察する必要がある。もし、正気でないとしたら、その発病原因を推定できるか。

 

 患者・志位和夫の生立ち・経歴と家族環境・常幹内環境などを問診した。生き残り党首が置かれている責任の重さや、迫られている政党課題の深刻さが、発病原因になっている可能性が高いと推定される。生活・党内環境、課題の遂行見通しが、患者に重くのしかかっている。正気を失わせるようなプレッシャーがのしかかっている。

 

 発病原因として、いろいろあるが、最大なものは2つだと推定されよう。()大量減紙続発ストレスと、()総選挙惨敗恐怖である。2つともが、最後の赤色生命体党首の神経をむしばむ。そのデータは、別ファイルに載せた。

 

    『前代未聞1=15カ月間拡大運動でもHN4354部減紙

     前代未聞2=11年7月4日〜15カ月連続拡大運動期間』

    『志位が恐怖で打ち震える総選挙惨敗予想・データ6つ』

 

 

 5、精神鑑定の相反する最終所見2つ

 

 〔小目次〕

   1、「科学的検査入院」シミュレーションとその結果

   2、精神鑑定の相反する最終所見2つ

    〔第1所見〕、狂気のまだら的発症を伴う強度の自律神経失調症

    〔第2所見〕、正気・狂気診断基準が適用不能な異次元世界の赤色新興宗教教主

 

 1、「科学的検査入院」シミュレーション項目とその結果

 

 精神鑑定の最終所見を出すには、もちろん、表面からの診察・問診だけでは不十分である。「科学的社会主義政党」を自称する党首にたいしては、「科学的検査入院」が不可欠である。患者の脳内検査を精密にしなければ、彼は、その最終所見に納得しないであろう。

 

 「科学的社会主義政党党首を名乗る患者」にたいする「科学的検査入院」によって、なにを調べるか。心療内科は、彼の脳内状況をあらゆる検査手段によって鑑定をする。

 

 ()、MRI検査で、党首の脳内を全面的に調べる。()、CTスキャンも使う。()、アイソトープ検査によって、患者の脳内血流状況を見る。()、脳波検査も当然行う。脳波4つの波が正常かどうか。()、血液検査・尿検査はもちろんである。

 

 「科学的検査入院」シミュレーションは、患者・志位和夫脳内に病的異常数値がなかったと証明した。となると、やはり、志位和夫は正気党首なのか。気が狂っていないのか。それなら、彼の精神錯乱・狂気の沙汰頻発事例にたいし、どのような精神鑑定最終所見を出したらいいのか。

 

 2、精神鑑定の相反する最終所見2つ

   〔第1所見〕、狂気のまだら的発症を伴う強度の自律神経失調症

   〔第2所見〕、正気・狂気診断基準が適用不能な異次元世界の赤色新興宗教教主

 

 〔第1所見〕、狂気のまだら的発症を伴う強度の自律神経失調症

 

 心療内科の精密検査は、脳内に病的異常数値が見られないとなった。となると、その診察判定が難しい。精神錯乱・狂気の沙汰事例が、頻発といっても、まだら的発症と言える。

 

 (診察判定1)、情勢分析内容は、我田引水で、「科学的社会主義政党」に有利な面しか言わない。しかし、一応まともである。

 (診察判定2)、総選挙方針でも、荒唐無稽性がある。しかし、荒唐無稽にしても目標数値設定能力はある。

 

 (診察判定3)「議席9→18の倍増目標」という荒唐無稽宣伝をしている。しかし、その相手組織は、共産党の機関・共産党系ベルト団体集会だけである。それ以外の一般組織・集会においては、沈黙している。それを言えば、馬鹿にされ、あざ笑われるだけだと分別能力がある。

 

 それらは、狂気のまだら的発症に留まっていると鑑定できる。結論として、患者・志位和夫にたいする精神鑑定の最終所見は、正気からまだら回数の逸脱をしているが、強度の自律神経失調症と判定する。または、統合失調症になるか。

 

 〔第2所見〕、正気・狂気診断基準が適用不能な異次元世界の赤色新興宗教教主

 

 正気か狂気か、という診断基準が適用できるのは、どのような人間なのか。それが適用できないタイプの人種がいるのだろうか。適用可能なのは、無宗教・民主主義レベル世界に住む人である。ところが、強烈な赤色新興宗教教主にたいしは、適用できないと思われる。

 

 宗教は、人類誕生とともに発生した。多様な宗教の中から、数千年前までに、主なものは、キリスト教・イスラム教・仏教という3大宗教に収斂されてきた。マルクス・レーニンは、「宗教は阿片だ」ときめつけ、その絶滅政策の上に、社会主義的人間が形成されるとした。レーニン・スターリンは、宗教・宗教家にたいし、全滅作戦を繰り広げた。彼らは、ロシア正教の聖職者・信者を70万人以上銃殺し、教会を破壊した。没収した教会財産を自分たちの党独裁・党治国家維持資金に使った。

 

    『聖職者全員銃殺型社会主義とレーニンの革命倫理』レーニン・スターリン約70万人殺害

 

 しかし、人類は、精神的居場所としての宗教を捨てていない。新興宗教も無数に生まれ、消えてきた。1917年、レーニン・トロツキーらは、単独武装蜂起・単独権力奪取クーデターで国家権力を奪った。レーニンは、最高権力者5年2カ月間中に、世界で初めての党独裁・党治国家を創設した。その体制は、マルクスのプロレタリア独裁という犯罪理論を基軸とし、Democratic Centralism・分派禁止規定に基づく反民主主義の赤色テロル型生命体となった。

 

 うぬぼれた排他的攻撃的エリート政党・党員が、その生命体を構成した。それは、マルクス・レーニン主義を基本教典とする赤色新興宗教に変質した。ただ、3大宗教は数千年生き残っている。それにたいし、マルクス・レーニン主義教という赤色宗教の生存期間はきわめて短かった。その新興宗教は、1917年誕生から、1989年〜91年までの約75年間で、資本主義世界において死滅した。

 

 その本質的な反民主主義欠陥を抱えつつも、東方の島国においてのみ、赤色生命体=赤色新興宗教と教主、および、赤色新興宗教信者21万人が2012年現在も生き残っている。

 

 新興宗教教主はどのようなタイプ・性格の人間なのか。信仰心は、異様なまでに強烈である。赤色生命体教団には、民主主義はない。官僚主義的中央集権制で、上意下達の教団運営システムである。その党内犯罪システムを放棄すれば、瞬時に組織崩壊に至る。日本共産党という新興宗教の教主も、ぬけがら人間になり、毎年600万円の秘密特別手当も失う

 

 東方の島国にただ一人生き残る赤色生命体教主は、レーニン・スターリンの赤色テロル型生命体という新興宗教の系譜に連なる人間である。彼は、資本主義世界において75年間で死に絶えた赤色生命体教団最後の一人教主になった。()国家権力を所有する赤色テロル型生命体教団教主や、()非政権の赤色生命体教団の教主は、どのような世界の住民と規定できるのか。彼らの精神状態や人間性は、SF的に見れば、異次元世界=四次元世界人間だったから、わずか75年間で、一人を残して死滅したのではなかろうか。

 

 そのタイプのSF的な四次元世界人間にたいしては、無宗教・民主主義レベル世界に住む人に適用できるような精神鑑定の最終所見を出すことはできない。

 

 異次元世界=四次元世界とそこでの人間群像の存在を想像した作家はいないか。それを連想すると、4人が思い浮かぶ。

 

 

 6、異次元=四次元世界と赤色テロル型生命体独裁者の存在を描いた作家4人

 

 〔小目次〕

   1、ユートピア小説分野における革命逆ユートピア小説の系譜 3DCG6枚

   2、ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』の『大審問官』伝説

   3、ザミャーチンと『われら』

   4、オーウェルと『1984年』

   5、村上春樹と『1Q84』

 

 1、ユートピア小説分野における革命ユートピア小説の系譜 3DCG6枚

 

 ユートピア小説といえば、歴史的に無数ある。人類は、古来からユートピア幻想に憧れてきた。それは、様々なユートピア小説を産み出したと共に、現実を反映した逆ユートピア小説も受け入れられた。ハックスリー『すばらしい新世界』のアンチ・ユートピア小説もその一つである。資本主義政治・経済の弊害は、そこからの脱出選択肢・オルタナティブとしての社会主義・共産主義幻想を思想・運動面で活発にした。

 

 それは、ユートピア小説ジャンルの一部として、共産主義幻想に基づく革命ユートピア小説を産み出した。チェルヌイシェフスキー『何をなすべきか』とレーニン『国家と革命』の2つである。しかし、社会主義運動の高揚において、その一側面として暴力革命テーマとテロル問題も浮上してきた。理論・運動だけでなく、体制としてのソ連が出現した。

 

 そこでのレーニン・ボリシェヴィキの大量殺人犯罪と、一党独裁・党治国家における共産党犯罪も現実のものとなった。それらの思想・運動・体制は、必然的に革命ユートピア小説を産み出した。ドストエフスキー、ザミャーチン、オーウェルらの革命ユートピア小説の系譜である。

 

 彼ら3人が描いた革命ユートピア小説の舞台は、異次元=四次元世界だった。そこでの主人公は、赤色テロル型生命体独裁者3人である。

 

 21世紀になって、村上春樹が『1Q84』を出版した。それは、3人と異なり、直接的な革命ユートピア小説でない。しかし、『1Q84』は、ユートピア小説の系譜に連なると位置づけられる。しかも、その舞台は、日本に誕生した一種の疑似革命組織である。そして、主人公青豆の相手は、テロル型生命体独裁者にしてある。

 

 2、ドストエフスキーと『カラマーゾフの兄弟』の『大審問官』伝説

 

 ドストエフスキーは、ロシアにおけるナロードニキのテロルとその将来展望から、『悪霊』→『カラマーゾフの兄弟』中に「大審問官」という作中小説で予言した。

 

 彼は、1849年、28歳のとき、フーリエらの社会主義思想に共鳴し、ペトラシェフスキー事件に連座し、シベリア流刑となった。彼は、チェルヌイシェフスキーの革命ユートピア小説『何をなすべきか』に対し、1964年『地下室の手記』によって、地下室の住人というロシア人の国民的根源像を対比させ、ユートピア水晶宮の世界とその「浅薄な活動家たち」を徹底して批判した。

 

 その水晶宮ユートピア批判と活動家像批判の延長上に、『罪と罰』のラスコーリニコフが誕生してくる。さらに『悪霊』『カラマーゾフの兄弟』の「大審問官」伝説で、革命思想殺人事件を探求し、革命の四重底、五重底を洞察し、革命ユートピア小説のジャンルを確立した。もちろん、ドストエフスキーの諸作品の奥行きは深く、このジャンルに収まりきらないことはいうまでもない。

 

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『大審問官』の冒頭 「神の栄光のために国じゅうで毎日のように焚火が燃えさかり、

「壮麗な火刑場で心あしき異教の徒を焼きつくす」という異端審問のもっとも恐ろしい時代だ」

「おびただしい数にのぼる住民の前で、ほとんどまる百人におよぶ異端者たちが、枢機卿

である大審問官によって一度に焼き殺されたばかりのところなんだ」

 

『大審問官』 15世紀すぎて再び現われたキリストと、彼を捕らえた大審問官

「人々がわれわれのために自由を放棄し、われわれに服従するときこそ、

はじめて自由になれるということを、われわれは納得させてやる」

 

『ドストエフスキーと革命思想殺人事件の探求』3DCG6枚

HP『大審問官ダイジェスト』 google『ドストエフスキー』

 

 3、ザミャーチンと『われら』

 

 ザミャーチンは、ドストエフスキーの系譜に連なり、レーニンの大量殺人犯罪体制同時期体験から、『われら』を執筆した。

 

 ロシア革命の現実を体験し、レーニンの『国家と革命』という“小説”に対し、1921年『われら』恩人、守護局支配、反乱鎮圧の肥大国家権力=秘密警察支配管理社会という革命ユートピア小説を対比させた。革命によって獲得された筈の「自由」「幸福」の内容がどのように変質させられたかを、ドストエフスキーの洞察を継承しつつ、SF小説のスタイルで告発した。

 

 それはレーニン批判にとどまらず、スターリン体制洞察した内容にもなっている。SF小説というスタイルだけに、守護局システムは意図的に誇張して描かれ、宇宙船インテグラルの反乱もその目的、綱領、計画がやや抽象的で、具体性に欠ける所がある。

 

 しかし、それらをSFスタイルでなく、現実のものとして書けば、直ちに粛清されていたであろう。それでなくとも『われら』は、反ソ宣伝のもっとも悪質な代表的作品として、ソ連崩壊まではソ連国内での一切の出版を禁じられ、ザミャーチンの存在さえもソ連文学史上で抹殺されていた。

 

 ただ、『われら』の思想には、上述のような権力をとったマルクス主義は「自由」「幸福」概念を逆転させるという政治的告発の他に、もう一つの側面がある。1920、21年時点では想像上、理論上でしかない宇宙船建造が可能となる生産力、科学技術の発達時代になれば、逆に<われ>というアイデンティティは希薄化し、<われら>となる、即ち科学技術、社会管理システムの進歩と人間倫理、文化総体の進歩とが反比例の関係になるのではないかとした科学技術、生産力発達管理社会への強烈な批判がある。

 

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『われら』「想像力摘出手術」 「全員急いで大外科手術を受けよ、

恩人万歳!」「私も、想像力摘出手術証明不携帯のかどで逮捕され、

テーブルに縛りつけられ、大手術を受けさせられたのである」(298頁)

 

『われら』「ガス室とガラスの鐘」 「その日の晩、あの方、恩人と同じテーブルに

座っていた。私は(初めて)有名な「ガス室」にいたのだ。あの女性が連れてこられ

た。彼女はガラスの鐘に入れられた。鐘の中から空気がポンプで抜き取られると、

彼女は頭をうしろへそらし、眼を半分閉じ、唇を噛みしめた。彼女は引き出され、

電極の力を借りて、急速に意識を回復させられ、また鐘の下に入れられた。かくし

て三回反復された。しかし、彼女は依然として一語も語らなかった。」(299頁)

 

『ザミャーチン「われら」と1920、21年のレーニン』3DCG12枚

wikipedia『ザミャーチン われら』

 

 ハックスリーの『すばらしい新世界』のアンチ・ユートピア小説に共通するものがある。その点で、『われら』はドストエフスキーの思想を継承しながら、彼を超える、もう一つの普遍的洞察を提示したアンチ・ユートピア小説ともいえる。

 

 ザミャーチンの『われら』はロシア革命の内部で、ロシア語で書かれ、ソ連国内における最初のレーニン批判・告発文学作品として忌み嫌われ、抹殺され、正当な評価がなされていない。ドストエフスキー、ザミャーチン、オーウェルの愛読者の私としては、この文でザミャーチンの再評価、ソ連崩壊後の名誉回復を図ろうとした。つい熱が入りすぎて、レーニン批判も考慮に入れたため、長すぎた政治的『われら』評論になってしまった。

 

 4、オーウェルと『1984年』

 

 オーウェルは、スペイン内戦に参戦し、カタロニアでたたかった。統一戦線政府内部において、フランコとの戦闘とともに、スペイン共産党・スターリン派遣のソ連共産党とも対決した。

 

 彼は、ザミャーチンの影響も強く受け、その評論も書き、革命逆ユートピア小説をさらに充実させた。『カタロニア賛歌』に描かれたスペイン内乱での個人的体験を基にして、スターリン批判を強め、『動物農場』『1984年』という不朽の名作を書いた。「今後とも残る英語小説」というイギリスのアンケートでは、ジョージ・オーウェルの『1984年』は、いつもベストテン上位に入るほど著名である。

 

説明: http://www2s.biglobe.ne.jp/My%20Documents/gaikotu.jpg  説明: http://www2s.biglobe.ne.jp/My%20Documents/1984_2.jpg

『1984年』 「偉大な兄弟があなたを見守っている」

「党への忠誠を除けば、愛もなくなるであろう、“偉大な

兄弟”への愛を除けば」 (党の3つのスローガン)「戦争

は平和である 自由は屈従である 無知は力である」

 

『1984年』 「ウィンストンは公開裁判の被告席に立ち、

一切を自供し、見境もなく他人を告発していた」「自分の

後ろには一人の武装看守が従っていた。長い間、待ち侘び

ていた弾丸が、自分の頭蓋骨を貫いて行くところであった」

 

『オーウェルにおける革命権力と共産党』3DCG7枚

wikipedia『オーウェル 1984年』 google『ジョージ・オーウェル』

 

 5、村上春樹と『1Q84』

 

 村上春樹は、『1Q84』3部作を、2009年5月〜10年4月にかけ、新潮社から発行した。20〜21世紀日本は、オウム真理教によるサリンを使った大量無差別殺人事件に揺れた。オウム真理教という新興宗教とは何か。新興宗教教主とサリンを製造し、大量無差別殺人を遂行する信者たちは何者なのか。

 

 教主と信者集団の犯罪行為にたいしては、刑法による死刑・有期刑で断罪できる。しかし、なぜ、無差別殺人を遂行したのかという精神状態の鑑定はできなかった。推測しかない。

 

 作者は、その謎にたいし、3部作で挑んだ。彼は、もう一つ別の新興宗教=山岸会の実態も調べ、小説の素材にしてある。『1Q84』という題名にあるように、その基本背景・素材として、オーウェル『1984年』の連想と繋がっている。『1984年』の「9」を「Q」に変えただけという題名に狙いが現れている。

 

 しかも、『1Q84』は、オーウェルだけでなく、それ以前のドストエフスキー、ザミャーチンらの革命ユートピア小説の系譜に位置づけられる。しかし、3人とは、大きな違いがある。いろいろあるが、ここでは以下3つの点だけを挙げる。

 

 〔違い1〕、革命展望や赤色テロル型生命体の現実体制を背景にしていない

 

 ドストエフスキーは、ナロードニキという赤色テロル型政治組織とテロル、それがレーニンに受け継がれる赤色展望を描いた。ザミャーチンは、レーニンと同時期の赤色テロル型生命体の実態を、SF的に書き換えつつ、そのまま描写した。

 

 オーウェルは、スペイン内戦参戦における生々しいスターリン体験から、『カタロニア賛歌』→『動物農場』を書いた。さらに、スターリンの1935〜36年における4000万人銃殺・粛清・強制収容所送りの情報から、赤色テロル型生命体の党独裁・党治国家『1984年』として描いた。執筆は1948年である。未来の赤色テロル型生命体構想として、「48年」を「48→84」に入れ替えた。

 

 3作家とも、現実に存在した赤色テロル型生命体の団体、国家体制に直接基づく革命ユートピア小説だった。

 

 それにたいし、村上の対象は、国家体制でない。もっとも、新興宗教といっても、大量無差別殺人を遂行した組織である。それは、一種の疑似日本革命を目指した赤色新興宗教とも言える。

 

 〔違い2〕、他3小説の相手が、赤色テロル型生命体独裁者3人だった。そこでの主人公たちは、迫害・追放・殺害されるだけだった。『1Q84』の女主人公青豆は、逆にテロリストに成長し、独裁者殺害に成功する

 

 3作品の相手は、「大審問官」「恩人」「BIG BROTHERBB」という独裁者である。キリストは、「大審問官」に逮捕され、一言も発しないで、追放される。「恩人」BIG BROTHERBBは絶対的権力者で、そこでの主人公たちは抵抗もできない、しない。

 

 しかし、オーウェルが執筆した1948年から、61年後に発行された『1Q84』の女主人公青豆は根本的に違う。彼女は、3次元世界から、異次元=4次元世界にワープした。そして、一種の疑似日本革命を目指した赤色新興宗教独裁者と対決する。被迫害者でなく、独裁者を殺害する目的に基づき行動するテロリストに成長していく。4次元世界の支援者の助けを借りつつ、独裁者殺害に成功した。

 

 〔違い3〕、他3小説とも、現実世界との接点がなかった。『1Q84』は、21世紀3次元世界→「月が2つある」別次元=4次元世界へのワープ→3次元世界に戻るワープという隣接・移動可能な2つの世界と舞台設定をした

 

 「大審問官」は、カラマーゾフの兄弟中のイワンがアリョーシャに小説中小説として語る仮想世界だった。「恩人」BIG BROTHERBBも、レーニン・スターリンの大量殺人犯罪者をそのまま写しつつも、現実世界との接点を描かなかった

 

 それにたいし、『1Q84』の青豆は、最初、3次元世界人間だった。彼女は、高速道路脇の錆びた鉄梯子のような非常階段をよじ登って、突如、「月が2つ」ある4次元世界にワープした。作者は、何度も「月が2つ」情景を描いている。その描写によって、読者に異次元空間にいるという具象体験をさせた。独裁者殺害後、今度は、天吾とともに2人で、高速道路脇の錆びた非常階段を降りる。そこは、「月が一つ」だけの3次元世界だった。

 

 作者は、「月が一つ」の3次元世界から、「月が2つ」ある4次元世界へのワープ、再度の帰還を描いた。次元が異なる世界が、隣接し移動可能な存在状況とした。

 

 『1Q84』は、ドストエフスキー、ザミャーチン、オーウェルらの革命ユートピア小説の系譜に位置づけられる。しかし、21世紀になって、このようなユートピア小説が産み出されたのは、日本の疑似革命の大量殺人犯罪をした新興宗教状況を反映している。しかも、この東方の島国において、資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首赤色生命体独裁者信者21万人を今なお虜にしている。これら両者が併存できるような共通する社会心理的環境があったのだろうか。

 

    wikipedia『1Q84』あらすじも google『1Q84』

 

 東方の島国型独裁者は、『ハーメルンの笛吹き男』→『裸の王様』→赤黒い『悪霊』の系譜に位置づけられるのか。また、「大審問官」→「恩人」→「BIG BROTHERBB」と同種な人間なのか。それとも、まったく異なる赤色生命体党首なのだろうか。

 

 

 7、治療方法・回復見込み−精神安定剤の限界→赤色生命体解党以外になし

 

 〔第2所見〕の系列に連なる患者・志位和夫の病状だったら、どうなるのか。

 

 彼は、ザミャーチン『われら』モデルのレーニン、オーウェル『1984年』モデルのスターリン直系である。たしかに、党独裁・党治国家を所有する赤色テロル型生命体党首ではない。非政権で、衰弱死過程に突入している党首にすぎない。また、資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首である。一人だけ死に遅れた赤色生命体党首として、狂気の事例を頻発している。

 

 もっとも、村上春樹『1Q84』のモデルは、オウム真理教で、副次的に山岸会を位置づけている。志位和夫をモデルにもしていない。ただ、大量殺人犯罪者・大嘘つきレーニン・スターリンの思想・精神状況を何も受け継いでいないか。その場合、異次元世界党首にたいする精神鑑定→治療方法はありえない。

 

 〔第1所見〕狂気のまだら的発症を伴う強度の自律神経失調症としたケースならどうか。

 

 そのケースでは、患者・志位和夫の病状にたいする治療方法はあるか。回復見込みはどうなのか。強度の自律神経失調症にたいしては、精神安定剤の投与がある。ただし、それは、副作用を伴う。東方の島国における赤色生命体の専従と支部長多数〜推定数百人が、長期間の党勢拡大運動環境によって、自律神経失調症になった。かなりが、安定剤の副作用として、顔が月のように膨れるムーンフェイスを発症した。安定剤の服用には限界がある。

 

 赤色生命体党首を続けたままで、失調症からの回復見込みがあるか。それはない。患者が、党首を引退し、組織から離脱することも考えられない。となると、資本主義世界最後の赤色生命体生き残り党首が、自ら解党を選択する以外に、病気から回復することはありえない。

 

 ただし、党首がこのような病状を抱えたままなら、生き残っている実質1.5万支部・党費納入21万党員はどのような影響を受けるのか。彼らの選択肢はいくつかある。

 

 ()赤黒い『悪霊』と化した赤色生命体党首に引きずられ、崖を駆け下り、湖で全員が溺れる。()、『ハーメルンの笛吹き男』についていき、洞窟に閉じ込められる。()、それとも、「王様は裸だ!」「小指で逆立ちするような目標だ!」という赤色生命体少年の叫び声に目覚め、レーニンの犯罪理論の呪縛を敢然と断ち切るか。

 

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