モンゴル紀行その2
その2の2 ゲルの組み立て方
 ゲルの構造は、木とフェルトで出来た組み立て式移動住居。円形の屋根には防水性の布を掛け、天井の中央はストーブの煙突を出すほか、明かり取りになります。ゲルの真ん中にストーブが置かれ、冬は家畜の糞を燃料としてたくそうです。ソファーベッドなどがあり、夜は当然、ベッドになります。床にはジュウタンが敷かれ、南側に入り口のドアが付いています。一番奥が主人、ドアを入って右側が女性、子供、左側は男性、お客の席とのこと。夜の照明はランプ、南ゴビで訪れたゲルでは発電機を備えていました。牧草を求めて移動するには、すぐたたんで運べることが大切なのです。ここが遊牧民族と農耕民族の大きな違いでしょう。 
   




細い木材でまず円形の枠を作る。
屋根の天井部分が持ち上げられ、屋根の骨組みが出来上がる。
骨組みができると、ロープで固定され、フェルトの布地を掛ける




雨からフェルトを守るリンネルの布地を掛ける




最後にヤクと馬の毛で作ったロープで結んで完成する。ゲルにはモンゴルの人々が伝えてきた2000年の歴史が刻まれている




観光用ゲル。10〜20個の集落となっており、食堂、トイレ、シャワーは別棟になっている(南ゴビで)
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