深淵編 |
魔道師アイゼル「さて、次なる客人は五千の集いの時に続いて、深淵の奥底に沈む宮廷からのお越しじゃ。
深淵世界の秘密を解き明かすべく旅を続ける方々や、魔王や魔人の類に魅せられし方々なら御存知の方も多かろう。【魔王ENTの混沌宮殿】より参られた魔王ENT殿と小姓殿である」
小姓:「RI財団の皆様、10,000HITおめでとうございます。 見習い魔道師シャミアナ:「陛下と小姓さま、いつもお世話になっております。はるばる混沌宮殿からのお越し、まことにありがとうございました」 ENT:「ぬう、何故、予がそんなことで祝いに駆けつけなければならぬのだ。むむ以前にも言った記憶が‥‥。デ・ジャヴか‥‥(笑)」 小姓:「《混沌宮殿》の10,000のHITのときに、【盟約の間】にお祝いいただいたじゃないですか!」 ENT:「労力がまるで割に合わぬぞ。12,000HITの時は無視されたしな‥‥。15,000HITのときは心しておくがよい(笑)」 見習い魔道師シャミアナ:「あっ、それはそれは‥‥すみません。そういえば陛下の宮殿の入り口には、記念の数を踏んだ方のお名前が載っていますね。今度からは、わたくしと我が師匠も、何か象徴的な数だった時は宣言するようにいたします」 小姓:「まあこんな狭量な魔王陛下は放っておいて、次にいきますか。 ENT:「あれはただの呟きだ。実際は他の所が大分変わっているだぞ」 小姓:「何せ、混沌というぐらいですから、化けること化けること、僕でも予想つかないぐらいなんです」 魔道師アイゼル:「ふむ、混沌宮殿の名に相応しき増改築というところか。うぅむ、しかし儂も『RPG禁断の間』をずっと探しているのじゃが、まだ見つからぬ(笑)。魔王殿にはさらに宮殿を広くしていただきたいものじゃ」 小姓:「‥‥という訳で、あまり実りあるインタヴューは期待できそうにないですね」 ENT:「大体、ここは《RI財団》のページなのに、《混沌宮殿》のことを述べても仕方あるまい。そもそも《RI財団》の視聴者で、予と《混沌宮殿》の名はどれほどの者が知っているのだ」 魔道師アイゼル:「深淵世界の秘密を解くべく、『ア・ルア・イーの魔道書』が収められし我らが《通火の塔》を訪れる客人の方々ならば、高名なる陛下の宮殿はご存知のはずと思うが‥‥」 見習い魔道師シャミアナ:「深淵の彼方、龍と夢魔の戦場の彼方、別の世界から偶然お越しになった方々でも、きっと記念に陛下の宮殿に寄られる方はおられるはずです。そうそう、この集いをきっかけに、陛下の宮殿に御興味を持たれる方もおられると思いますよ」 ENT:「ふむふむ」 小姓:「ええと陛下と僕に何か質問がお有りだとか‥‥」 魔道師アイゼル:「うむ。儂が先日姿を変え、東京なる地にての深淵の集いに行った時のことじゃ。集いのあとの宴の席にて、魔王殿の化身殿が‥‥」 小姓:「ああ《魔王酒乱説》とか、《魔王泥酔説》とか広まりましたね(笑)。何かしでかしましたか?」 魔道師アイゼル:「うむ、別に何もなかったのじゃがな。さしもの魔王の化身も酒には酔うと見える。いや愉快痛快。してやったりな気分じゃ」 見習い魔道師シャミアナ:「ですからお師匠様、またそんなくだらないことで張り合わないでください‥‥」 ENT:「ぬう、あの怪情報で、師匠からまで予の安否を気遣う問い合わせがきたぞ。皆心配かけたな。とりあえず予は無事だ(笑)」 小姓:「次は僕への質問ですね。はじめてじゃないかな(笑)」 見習い魔道師シャミアナ:「ええ。師匠から聞いたのですが、小姓さまは実は陛下の保護者であられるとか。確かに、お二人のやりとりを見ますとそのようなのですが、本当なのでしょうか?」 小姓:「保護者(笑)というか、僕は陛下のお世話役な訳ですが‥‥。 見習い魔道師シャミアナ:「それはそれは‥‥。最近は陛下の宮廷にも、いろいろな爵位をもった方々が揃ったそうですね。皆さん、陛下のお世話をするのでしょうか?」 小姓:「臣下協議の末、《摂政》を置こうかという話もあったのですが、宰相閣下が固持されたので不発に終わりました(笑)。何せ、陛下の代わりに《混沌宮殿》の更新しなくちゃいけませんから‥‥」 魔道師アイゼル:「なんと、混沌宮殿の更新は小姓殿がやっておられたのか! あれだけの広さとなると大変であろう。いつもご苦労なことじゃ。 見習い魔道師シャミアナ:「ところで、小姓さまは陛下に負けないほどの魔力を実はお持ちだそうですが、どうなのでしょう」 小姓:「まあ、魔力ってほどではありませんけどね(笑)。実は僕のファンクラブなんてのもあったりします(笑) どうも応援ありがとうございます」 ENT:「ぬうう、予を差し置いてこやつめ‥‥。‥‥一応、予にも近衛騎士団や四天王がいるのだが‥‥」 小姓:「別に僕は近衛騎士団なんていりませんよ。ファンクラブありますし(笑)。 ENT:「‥‥どこまでも小憎らしい奴‥‥」 見習い魔道師シャミアナ:「ファンクラブですか。うふふ、わたくしもそのうち、入会させていただきましょう」 魔道師アイゼル:「犬猿の仲に見えるが、魔王殿と小姓殿のぴったり合った息が、混沌宮殿を支えておるようじゃな」 小姓:「とりあえず、こんなところでしょうか」 ENT:「待て待てせっかく来たのだから、我々だけ話しても仕方がない。10,000HIT突破を迎えてこれからの展望でもお話願おうではないか(笑)」 小姓:「あっそれもそうですね。だってここは《RI財団》様の10,000HIT記念ページなんですから(笑)」 ENT:「予の更新希望としては、『ア・ルア・イーの魔道書』にある《物語の書》の予告『黒き剣の呪い』にいたく興味がある。さて責任者召喚!」 見習い魔道師シャミアナ:「お師匠さま、こ、この召喚呪文は‥‥???」 魔道師アイゼル:「むぅ通火座の魔法を極めたこの儂も存ぜぬ‥‥これが魔王殿の魔力なのかっ?」
見習い魔道師シャミアナ:「お師匠さま、いわしまんとは何語でしょう??」 魔道師アイゼル:「偶然にも儂がかつて用いた偽名と同じ‥‥うぅむ上代語ではないな。土鬼の言葉かも知れぬ。あの魔道書を記した御仁なのか??」 謎の魔道師:「いにしえの盟約に従い、深淵の底に沈む宮殿の主よりの質問に答えよう。 見習い魔道師シャミアナ:「青き山の学院‥‥?? どこかの都市の私塾でしょうか??」 謎の魔道師:「だがしかし、後輩たちの力不足と人材不足により、この集いは完全に途絶えてしまった。今や、当時の贄たちがどこで何をしているのかも知れぬ。 魔道師アイゼル:「諸行無常とはいったいどこの国の言い回しじゃ? 妖精王国七つの大都アルリャ=イルエ栄えし頃の古語か‥‥??」 ENT:「そうか、何はともあれ、続きには期待しているぞ。おおそうだ。『秋の夜の夢、猫の夢』も《演劇の書》に載らぬのか?」 魔道師アイゼル:「おお、あの物語か。儂が深淵の集いの折、開門の儀を執り行った時は、それほど好評ではなかったが‥‥。確かに未だ、開門の儀を助けし《演劇の書》にはその章が現われなんだ」 謎の魔道師:「(困っている)むむむ、次はそうくるか。別の面子を贄に執り行った時は好評だったのが開門の儀の分からぬところよ。あの物語は開門の儀に使えるようにするべく《演劇の書》に載せる価値があるのか迷っておる。実は私も“しなりお”というのを作るのが苦手だ‥‥」 ENT:「とりあえず、楽しみにしているぞ。今後の更新を‥‥(笑)」 謎の魔道師:「(また困っている)むむぅ‥‥私は電脳の海にて書物を記す理を独力で学び、独力でこの魔道書を書き記した。普段は星界にて厳しい職務に追われ、また同時に電脳の理を極めんと今もなお学び続ける身。
見習い魔道師シャミアナ:「いきなり消えてしまわれた‥‥。お師匠さま、今の最後のことばはなんだったのでしょう?」 魔道師アイゼル:「ううむ。シャミアナよ、そなたも魔道書を読み、みずから記すために普段は使わぬ上代語を学ぶであろう。恐らくはそれに近いこと」 小姓:「ではそろそろ‥‥あんまり長居をすると後の方がつかえてしまいます」 ENT:「今回はこれぐらいで勘弁してやるとしよう(笑) 今後も末永い発展を祈っているぞ」 小姓:「《混沌宮殿》の方もよろしくお願いします。気軽に遊びに来て下さいね」
|
見習い魔道師シャミアナ:「あっ、陛下と小姓さまはもうお帰りですか。どうも、わざわざ御足労ありがとうございました。近衛騎士団や四天王の方々にもよろしくお伝えください」
魔道師アイゼル:「うむ、世話になった。この《通火の塔》を訪れる方々にも、【魔王ENTの混沌宮殿】の在処をしかと伝えておこう。『深淵とその彼方の秘密を知りたくばぜひ訪れるべき場所なり。あるじは“魔王”なれど恐怖する必要なし』とな」
見習い魔道師シャミアナ:「それでは皆さん、星々の巡る約定の時にまたお会いしましょう‥‥」
RI-Foundation > Access 10K > 深淵