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「リボルビング」の直訳は「回転」ということで、いわば毎月同じ金額で返済して
繰り回わしていくという意味で、多くの場合、カード関係で使われているものです。 通常、分割返済は元金や支払回数により、月々の支払額が決まってくるもの ですが、 このリボルビング方式は、月々の支払額を先に決めて、それに伴い回数が 後で決まって くる形となるものです。 ここで、どんな元金に対しても自由な月々支払額でよいかといえば、そうではなく、 当然、月々支払額に応じたその限度額が生じるものとなります。 例えば、500万円借入れし、月々1万円では、毎月の金利自体が1万円を超えて しまい、計算上、永久に支払いが終わらないどころか、逆に未払金利が増えていく 形に なってしまいます。 そうならない為に予め、月々返済コースと限度額を決めるものとなります。 一般的には、月々返済額の30〜60倍程度が限度額になっている様です。 このリボルビング方式は、一般的にはクレジットカードやカードローン等で多く使われ ており、限度額内であれば、いくら、何回使っても、毎月の支払は一定となります。 それによって、急に沢山のクレジットを使ったから、翌月から急に毎月支払額が大幅に 増えてしまって大変だ・・・ということがなく、電気料や水道料の様に毎月一定の経費 支払の感覚で、計画的で安定した支払が可能になるものです。 このメリットに対し、デメリットとしては、毎月一定支払額にする為に当然支払回数が 伸びる形となり、早く支払完了したい場合には、あまり向いていないものとなります。 また、結果的に支払完了まで何回になって、金利は総額でいくらになるのかは、 元利展開計算をしなければならず、非常に面倒で、わかりにくい面があります。 しかし、前述の、毎月の一定した支払いやすさをメリットとして、このリボルビング 方式が現在のカードの主流となっているものです。
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回 | 月々支払額 | 金 利 | 元金充当分 | 元金残高 |
30,000 | ||||
1 | 10,000 | 300 | 9,700 | 20,300 |
2 | 10,000 | 203 | 9,797 | 10,503 |
3 | 10,000 | 105 | 9,895 | 608 |
4 | 614 | 6 | 608 | 0 |
計 | 30,614 | 614 | 30,000 |
● 元金定額払い
毎月の支払の外側に金利が加算されるもので、「外掛け」という言い方も
ありますが、 実際の支払額は、そのコース+金利となります。
例:年利12%の場合
回 | 月々支払額 | 金 利 | 元金充当分 | 元金残高 |
30,000 | ||||
1 | 10,300 | 300 | 10,000 | 20,000 |
2 | 10,200 | 200 | 10,000 | 10,000 |
3 | 10,100 | 100 | 10,000 | 0 |
計 | 30,600 | 600 | 30,000 |
■■ その他のいろいろのリボルビング
この様な種類の他に、支払コースが「1万円コース」等の定額にするか、元金残高
に対して 「何%コース」等の定率で月々支払額を決めるの方法もあります。
これは、カード限度額が高額で、元金残高によっては、定額支払いであれば、
残高が減らない場合があるため、定率によって対応するものです。
● 残高スライド方式
また、支払コースが固定ではなく、前月度元金残高に対応してスライドして
支払額が 変化していく「残高スライド方式」等の形態も普及しています。
これは、通常のカード等の限度額は50万円程度の低額が一般的ですが、
これが限度額 100万円や300万円ともなると、前述の様にとても1万円コース
では、元金残高が減っていきません。支払いの都度元金残高を減らしていく
為に自動的に残高に応じて支払額が決められる方式がこの残高スライド方式です。
例えば 前月度残高200万円以上の場合は月々支払は4万円、100万円以上
の場合は2万円等と、残高にスライドして合理的に支払う形態も今広く普及して
いる ものです。
融資(カードローン)・キャッシングの場合
これまでの説明は主に、ショッピングクレジットカード等でのもので、月利計算
のみの 計算になりますが、これがキャッシング等の(お金を借りる)融資となると、
ほとんど の場合、日割り計算か、あるいは日割り計算と月利計算の混合計算と
なることになり 各社により、その計算方法の違いがありますが、どちらが得か
どうかは、そのときの 月の日数等により、若干の差が出る場合はありますが、
基本的には極端な差はあり ません。