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パソコンや車などの耐久消費財を買うときに使う、その商品だけのクレジットです。
クレジットカードと違い、比較的高額なものを扱います。一般的には信販会社での
取り扱いが多く、手続きも簡単で、手元に資金がなくとも欲しいものをすぐ手に入れる
ことができるものです。申込みをした後に、信販会社からの確認電話などを受け、
審査の上、取り扱いされます。
審査OKになりますと、商品の納品やクレジット契約書に基づき、クレジット会社により
顧客に代わって加盟店に商品代金を立て替えられ、その後に顧客が分割で銀行口座
振替などにより、クレジット会社へ返済していくものです。
クレジット会社では、顧客に代わって商品代金を立て替えるわけですから、
言い換えれば間接的にクレジット会社からお金を借りていることと同様の意味に
なります。分割ですので、当然、金利が掛かるわけですが、クレジット契約では
分割手数料などとされています。
それでは、パソコンと車のクレジットを例に解説します。
  
 ショッピングクレジット (パソコンをクレジットで)        

★アドオン方式計算
   
例 題
 パソコン一式価格:320,000円
 頭 金     :
 50,000円
 残 金     :
270,000円
 支払回数    :
     24回
 手数料率    :
アドオン16.37%(実質年率15%)
 毎月支払額   :
  8,000円ほど
 ボーナス月   :
30,000円加算×4回(7月と12月)

分割払手数料は、単純に残金270,000円にアドオン率16.37%を掛けると
算出されます。

  270,000円×16.37%=44,199円
  分割払合計=270,000円+44,199円=314,199円

この 314,199円 を分割するわけですが、アドオン方式での計算では、
これを均等払しようが、ボーナス併用払で月々支払を少なくしようが、その
分割払手数料は変わりません。
融資などでの実質年率計算では、ボーナスが後にくるか先にくるかで大きく
金利が違ってきますが、アドオン方式では、支払方法ではなく、支払回数で
手数料(金利)が決まってくるのです。

ここで、ボーナス加算の希望が30,000円ですので、24回ではボーナス
は夏冬で4回入りますので、
  30,000円×4回=120,000円がボーナス加算分
分割払合計の314,199円から120,000円を引いたものを100円単位で
24分割します。余りは初回に加算されます。
毎月支払額は
194,199円÷24回=8,091→ 100円単位で8,000円となります。
194,199円−(8,000円×(24回−1))=10,199円・・・・初回分
以上の計算をまとめますと、
-----------------------------------------------
 ・第一回目支払額 :  10,199円
 ・2回目以降支払額:
   8,000円×23回
 ・ボーナス月加算額:
  30,000円×4回
 ・合 計     :
 314,199円
-----------------------------------------------
ということになります。ボーナス月は月々支払額8,000円に30,000円を
加算した38,000円を支払うことになります。


 オートローン (車をクレジットで)              


ここでもオートローンの多くを扱っている信販会社などでの計算例で解説します。

★実質年率体系のアドオン方式計算

例 題
 車一式価格:1,830,000円
 頭 金  :
  230,000円
 残 金  :
1,600,000円
 支払回数 :
       60回
 手数料率 :
実質年率6%体系 (アドオン率 16%)
 毎月支払額:
20,000円ほど
 ボーナス月:
70,000円加算×10回(7月と12月)

オートローンの殆どの手数料表示は実質年率体系になっています。
この例でも、手数料は実質年率6%となっていますが、
これは、 「実質年率6%体系のアドオン率」という意味内容になります。
つまり、その回数での実質年率を均等払でのアドオン率に変換したものを
使う形になるもので、この場合、アドオン率変換すると、
60回払での実質年率6%は、アドオン率16%になるということです。
本来、実質年率計算では、ボーナスが後か先か均等かで、その金利は違って
きますが、ここでのオートローンの手数料計算では、アドオン方式ですので、
どの方法でも手数料額は同じになります。
つまり、ここでいう実質年率体系というのは、それをアドオン率に変えて、
アドオン方式で計算するのだということなのです。

アドオン率が判明していますので、この手数料計算も前項のショッピング
クレジットと同様の計算となります。

 手数料  1,600,000円×16%=256,000
 分割払合計=
1,856,000
 ボーナス分=
70,000円×10回=700,000
 均等分  =
1,856,000円−700,000円=1,156,000円
 月々支払額=
1,156,000円÷60回≒19,200円(100円単位)
 初回支払額=
1,156,000円−(19,200円×(60回−1))
                          =
23,200

----------------------------------------------------------
まとめ
 ・分割払手数料  =256,000円
 ・第一回支払額  =
23,200円
 ・2回目以降支払額=
19,200円
 ・ボーナス月加算額=
70,000円 (7月と12月)
 ※ボーナス月支払額は
19,200円+70,000円=89,200円
----------------------------------------------------------
以上の形になります。

アドオン方式自体は非常に簡単ですが、特にオートローンの場合は、
実質年率という言葉が前面に出てきますので、銀行融資のような実質年率
計算と混同することがありますので注意が必要です。
実際、オートローンの中にはメーカーなどによっては、本来の実質年率で
計算する場合もありますが、現状では、この実質年率体系のアドオン方式
での計算が主流となっているものです。