長持ち唄 |
御柱見物の楽しみのひとつとして無くてはならない長持連がある。 長い棹(さお)に重い長持をつけユッサユッサと息を合わせ、上下に揺らせながら諏訪大社周辺を練り歩く長持姿は実にかっこの良いものである。
御柱長持の元来、御柱の曳行にあたって曳き綱を運んだり、警護の武士や徒士の荷を運んだり、御柱奉仕者の荷物をまとめて運んだりしたものと伝わるが、その形態は時代とともに段々と形を整え、単に荷物を運ぶことを超え、担ぐ所作に長持唄を加え、各地区独自の形態を整えることにより、御柱に乗ったり曳いたりへの参加ができなかった女性など街道に集まる見物人を楽しませるものに変化していった。
その他、長持箱をつけずに直接諏訪大社への献上米俵をつけて運ぶ、長持も下社方面では見ることができる。今では、御柱祭には欠くことのできない催し物のひとつである。 |
- 諏訪にナー 名高きヤレヤレ 御柱祭の 今日はナー 山出し 登りかけナーヨー
- 諏訪のナー 御御柱ヤレヤレ 申寅の年 今年やナー 寅(申)年 お目出度いナーヨー
- 祭り祭りと 数あるけれど 諏訪の 御柱 日本一
- 男見るなら 七年一度 諏訪の木落し 坂落し
- どうせ乗るなら 木落しお乗り 諏訪の男の 度胸だめし
- ござる長持や 御柱御用 かつぐ若衆は 諏訪の花
- 御小屋出て見りゃ 明神様の 森が見えます ぽのぼのと
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(本文は、昭和49年3月10日発行、御柱冊子「おん柱」を原文に作成) |