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硝子ケースの本−Old Books
 テーブルの傍らに、博物館の展示室にあるような、背の低い硝子ケースがある。

 硝子の箱の閉じた時間の中には、まるで化石や鉱石の標本のように、一冊ずつ本が眠っている。

 店主が収集した稀覯書かとも思ったが、低いテーブルに並べてある本達と、作りや古さはあまり差が見られない。


 「悪いな、そのケースの中は売り物じゃなくて、僕のものなんだ。」

 ますます不思議そうな顔の私に、済まなそうに、多少店主が言った。

 「本の原稿が遅れる度に,遅延金代わりに、作る本を一冊ずつもらってるのさ
。」

 また、ちょっとニヤリと笑って、店主は続ける。

 「で、必ず原稿は遅れるから、新しい本を作る度に、ここにも本が増えてくって寸法さね。」

◆ * ◇ * ◆

過去に作って、販売してた本達です。過去の悪行とも言うかも(笑)

在庫や、原稿自体や、データがもう残ってなかったり、今となっては恥ずかしかったり、

気に入ってるけど二度と作りたくはない(笑)などの理由で、今は販売はしていません。


地層のように、下に行くほど古いものとなってます。

ものによっては、販売終了とはなっていますが、通販の場合のみ再版できる本も

あります。ダメもとでメールにてお問い合わせくださいませ)

◆ * ◇ * ◆



そら とぶ ゆめ 〜Further along Edition〜 
2002.08.12発行 A5・124p 手作り \400
「一緒に飛ぼう、『休まない翼』!」
海の傍の観測所で風読みと共に暮らす、言葉を失った「るな」という名の娘。右の翼を失った鳥の民の旅人、「ツバサ」。
ふたりは遠く離れた場所で、今は失われた『機械』達に出逢って、空を飛んでいる夢を見る。
ふたりと、そして『機械』のうたを聴くために旅をする「機械技師」をめぐる、言葉と機械の物語。
モチーフ曲:『エデン』『旅人』『ふたりの記憶』/遊佐 未森
『psi-trailing』『飛行夢』『tears』/Zabadak
雪窓紅茶店でゆーっくりと一年の時をかけて連載した『螺旋の樹の物語』以来の長編。(そのうち半年は第三話を書きあぐねて止まっていたことはヒミツ(笑)。世界も『螺旋の樹の物語』と同じ背景世界で、何処かで見たような気がしないでもない人(どっちだ)も登場します
完成して、編集してみたら実に124ページの分厚さに到達した時は、いったいどうしてくれようと思いました(笑)。
『螺旋の樹の物語』同様に、拙いながらも現在の私の名刺代わりのような一冊。
ちなみに表紙はノーマル版と幻の非売品バージョンの2種が存在します。


ハーフ タイム シアター 
2001.11.16発行 B6・38p 手作り \400
工藤順子さんのアルバム『平日マチネー』の2曲をモチーフに、遠い移民星を舞台にしたおはなしの本です。
マチネの『雨やどりの木』は、蒼い砂の砂漠で天然の通り雨に出会った、砂絵描きと一本の木のおはなし。
ソワレの『砂漠とダージリン』は、紅茶屋さんの娘と、いつも不機嫌そうな植物学者M氏の、ダージリンをめぐるおはなしです。
モチーフ曲:『雨やどりの木』『砂漠とダージリン』/工藤 順子
マチネは横書き、ソワレは縦書きで、両面とも表紙でどちらからでも読めるという、けったいな作りの本です。
最初は2つのおはなしとも同じくらいの分量にしようと思っていたのに、『砂漠とダージリン』の方が、紅茶をいれるシーンを楽しんで書いているうちに、伸びること伸びること(笑)。なので、紅茶好きにおすすめのおはなしです(笑)
徹夜製本中に重大な設計ミスを発見して、危うくページが開けない本となるところでした……。そのせいで、いささか作りが良くないのが不満……。当初はおまけにダージリンをつける予定だったのに。


そら とぶ ゆめ 〜Takeoff Edition〜 
2001.08.12発行 A5・40p 手作り \300
Zabadakと遊佐未森さんの音楽をモチーフにした、飛行機乗りの娘、動かない翼を持つ旅人、機械のうたを聴く「機械技師」をめぐる、連作短編。
この本は前編で2話分が収められています。
モチーフ曲:『エデン』『旅人』/遊佐 未森
雪窓紅茶店でゆーっくりと連載していた『そらとぶゆめ』の第一話・第二話を収録。Zabadakサークルとしてイベントに出たのに、ふたを開けたら未森さんの曲だけだったという悲運の本(?)でもあります。8月の初売り時は、後編が200円引きになる「Boading Pass」入りでした。
表紙の装丁が『螺旋の樹の物語』と似てるのは手抜き……ではなくて、背景世界がおんなじ世界だから……としておこう、うん。


nector 
2001.05.04発行 A5・20p 手作り \300
冬至祭の夜の、配達夫とふたごの海の娘のささやかなおはなし。文章主体なのに全ページフルカラーという不思議な本。本当は絵本風にしたかったのだけど……。
モチーフ曲:『ネクター』/遊佐 未森
天然素材シリーズ第3弾(笑)。貝はかさばるので、展示するとき重ねられないという欠点があって困りました(笑)
ちょうど、コミティアが未森さんのコンサートと重なったので、「じゃあ記念に未森さんの曲モチーフの本を……。」と思って作ったのですが、歌詞のない『ネクター』なので、何処が曲モチーフなのかさっぱりわからないかも……。でも、コンサートで聴く『ネクター』がすごく綺麗で印象深かったので、つい。
ちなみにこの本、5冊印刷するとインク切れます(笑)。



Tin Waltz 
2001.02.11発行 A5・40p 手作り \300
『Tin Waltz』の詞とホイッスルの響きをモチーフに、Tin Waltz結成当時に中里が書いたおはなしとYOICHIが描いた絵本を再録し、さらに現在の中里が書き下したおはなしを加えた、Tin Waltzによる『Tin Waltz』の本。
モチーフ曲:『Tin Waltz』/Zabadak
天然素材シリーズ第2弾。微かにローリエの葉が香る本です(笑)
個人的にTinWaltzでの活動に一区切りをつける意味と、原点に戻る意味もあって作ったTin Waltzの本。
昔書いたおはなしと、同じ題材を使って別のおはなしを書いてみることをしたのですが、結果、何だかライブで昔の曲を歌うような感じでした。やっぱり随分書き方自体が変わってて……。
相方YOICHI君は、絵描きでありながら、文章も理知的できれいなのです……って、一応文章書きの私よりうまいよぅ(涙)


Zabanetarium Live 〜8cm CD Size Live Report Book〜 
2000.12.30発行 シングルCDサイズ・12p 手作り 非売品
8cmCDサイズシリーズを作る原動力となった、2000年10月の五島プラネタリウムでのzabadakのライブの、レポートブック。ホームページで載せたライブレポートにイラストをつけたもので、冬のイベントの時におまけとして配布しました。
2000年10月7日の、五島プラネタリウムでのライブレポート
プラネタリウムシングルCDシリーズの締めくくり……というよりはおまけ。11月に本を作って力尽きていたので、最初は「新刊はないよ」と言っていたのですが、直前になって、冬の祭りに何もないのはちとくやしいと思い立って作った突発物。おかげでみんなから狼少年呼ばわり……。
……絵については、ノーコメント……。



Better Days Moon 〜8cm CD Size Image Story Book〜 
2000.11.12発行 シングルCDサイズ・30p 手作り \300
丸屋根の『月帽子織物店』で、星をちりばめた布を織る娘と、その織物店に眠る『機械』を訪ねてきた『機械技師』の、月祭りの夜のおはなし。
モチーフ曲:『星狩り』/Zabadak
プラネタリウムシングルCDシリーズ第二弾。残念ながら時間切れでCD栞はつけられなかったのですが、相変わらずボードと裁断機と、今回はさらにラッピングペーパーと格闘した、「再版したくてもやりたくない本」のひとつ。このおはなしも割と気にいってたりします。「機械技師」は、「そら とぶ ゆめ」に再登場中。
これと「C/W Planet」を合わせて、マキシシングルサイズで再版する、という笑い話もありますが……そんなことしたら何ページになるんだよぅ(涙)



C/W Planets 〜8cm CD Size Image Story Book〜 
2000.08.13発行 シングルCDサイズ・44p 手作り \350
祖父が残した、かつて『星座』を映す機械があったという、白いドームの建物『惑星館』。「光の人」という言葉。そして超新星が燈る夜に『惑星館』で出会った絵描きをめぐる、ある姉弟のおはなし。
モチーフ曲:『光の人』/Zabadak
プラネタリウムシングルCDシリーズ第一弾。掟破りの縦開きに加え、バージョンによっては歌詞カードやら、厚紙でシングルCD型の栞が入ってるやらで、もっともとんでもない本。固いボードは切るわ、ひたすら裁断機との格闘が待ってるわで、さすがに再版はしたくない……。
「C/W」は「Coupling with」のことで、当初はシングル『椎葉の春節』のC/Wの『光の人』『星狩り』で1つの本を作ろうとしてたのでした。が時間とページ数の都合で別々に。おはなしは、個人的に最近書いた中では一番気にいっています。



螺旋の樹の物語
2000.02.13発行 A5・86p オフセット \500
オルゴールを持って姿を消した彼女に、師匠に逢うために、僕は、小人の娘は、レールの上を歩いてゆく。ふたつのオルゴール、レール、世界、想いが交差する、Zabadakと遊佐 未森さんの音楽の連作短編。
モチーフ曲:『夜毎、神話がたどり着くところ』『Around the secret』『遠い音楽』/Zabadak
『時の駅』『ONE』/遊佐 未森 ほか
良くも悪くも、私にとっては名刺代わりのような、大切な本。
さすがに90ページ近くもの本を手作りで作ることはできないので印刷屋さんに発注したのですが、そうすると最低でも70冊くらいは印刷されてくるので、しかも厚くて長いから、なかなか売り切れずなくならない(笑)
ついに完売して、感無量です。
挿絵はYOICHI君が描いてくれています。オルゴールの絵がすごくきれいなのです〜。

◆ * ◇ * ◆

まだまだ過去の悪行はあるのですが(笑)

じょじょに追加していくので、もう少し待ってくださいね。

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