貯蔵庫:小人の茶葉納品帳


2000年の納品帳

2000.01.29 葉々屋 ウバ・アッサム 2000.08.06 富良野 ラベンダーティ
2000.09.23 ミルクの香りの烏龍茶


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tea2000.09.23 の納品帳・ミルクの香りの烏龍茶

なりゆきの本棚にようこそ!のみと様のオフ会にお邪魔させていただいて、表参道の中国茶屋さん「遊茶」さんに行ってきました。

表参道の同潤会アパートの向かい側にあるこのお店は、たまにハーブを買いに行っていたお店「生活の木」のすぐ近所。
今まで前を通って気になりつつ、私は中国茶レベルは0なので、入ったことはなかったのでした。
なので、この日はパーティを組んでもらって(笑)の初潜入です。


お店は1階の茶葉・茶器のお店と5階の茶坊(喫茶)に分かれてて、まずは5階の茶坊へ。

落ち着いた感じの店内のそれぞれの席には、中央にやかん(?)と電子コンロ。
大きな窓際のカウンター席もあって、何だか一人で本を持ってお茶を飲みにきてもゆっくりできそうな雰囲気。


「茶譜」と書かれたメニューを開くと、青茶・緑茶・白茶……とそれぞれの種類ごとに、沢山の茶葉の名前が。中国茶も奥が深そう……。
茶葉ごとの説明文もまた面白くて、「バニラの香り」や「ミルクの香り」というのから、思わずおはなしで使いたくなるような「月光のようなお茶」なんてものまで。
お店のお兄さんにお勧めを聞きつつ、私はやや強め目で「バニラの香り」の青茶、「岩茶十里香」を選択。

ぼけちゃったけど、逸品金萱高山茶の茶葉。 しばらくすると、茶葉とお茶うけと、小さな沢山の中国茶器が運ばれてきます。
レベル0の私は淹れかたがわからないので(笑)、最初はお兄さんに手本を見せてもらいます。

お湯をすてるための茶器とかいろいろある中でも面白いのが、「聞香杯」という香りを楽しむための茶器。

一杯目のお茶をこの茶器に注いで、すぐに飲むための別の茶器に注ぎ換えます。
すると、空になった茶器に香りが残って楽しめるという……
香りだけを淹れる茶器というのも、ちょっと贅沢だけど、何だか粋ですね。

「岩茶十里香」は、あまりバニラという感じの香りではなかったのですが、濃い目の味といっても香ばしい感じで渋くなくて、美味しかったです。
お茶うけをつまみながら、何杯も淹れてちびちび飲むのがよいのです(^^)


やがて、他のみなさんの注文したお茶が、順にまわってきました。
たまに、途中で誰のお茶だかわからなくなってたり……(笑)

その中で驚いたのが、あの「ミルクの香り」の烏龍茶。

お店のお兄さんも「これはちょっと驚きますよ」と言っていたのですが、
微かに甘いミルクの香りがするのです。しかも、フレーバーティのように、いかにも香り付けしている、という感じではなく、本当に茶葉そのものの香りで。
これは本当にびっくりでした。

せっかく青山を散策するはずが、この日はあいにくの雨模様の空。
なので、何杯もお茶を淹れながら、のんびりとくつろいでました。楽しい時間でした(^^)。


さて、茶坊を出て1階のお店へ。
ここでは5階の茶坊で飲めるお茶の茶葉の他、茶器も展示・販売しています。

せっかくだから、飲んだ「岩茶十里香」を買おうかと思ったのですが、50g売りからで少々値段が青山価格(笑)。
代わりに25gから買える、あの「ミルクの香りの烏龍茶」を買いました。
その名も「逸品金萱高山茶」。

この「ミルクの香り」は衝撃だったみたいで、同じくこの茶葉を買ってる方多数(^^)

家に帰ってから、早速「逸品金萱高山茶」を淹れてみました。

と言っても、当然うちは中国茶の茶器は持っていないので、代わりに急須と湯のみにて。
(ちょっと茶葉が怒りそうですが……)
大きさが近い、ぐいのみ、という手もあったのですが、やめました(笑)

はじめは大体1分強くらいで、できたお茶は烏龍茶にしては色の薄い、どちらかというと薄い金色のお茶。

味もその色に似て、あまり強い香ばしさ、渋さはなく、さらりとした味。
そして、微かに甘い、まぎれもないミルクの香り。

さっぱりとした味に、この自然な甘い香りが、何とも気持ちをほっとさせてくれるのです。

「遊茶」のきんちゃくと、干支の湯のみにいれた金萱高山茶。
疲れて帰って来た時には、特にこの香りは有効かもしれないです……。
和菓子系の甘味にもよく合います。

何回か淹れられるのも嬉しいところで、私はよく、1杯目を居間で淹れて本を少し読みつつ飲んだあと、2杯目を部屋に持ち込んでPCに向かいながら飲んだりしてます。



おまけ。

5階の茶坊でお茶を飲んだ時、7人で8人テーブルに座って飲んでいたのですが、テーブルの残りの1席に、光り物系のあんちゃんが一人で来て座ってました。

よく来るのかな、と思ってみてたら、1杯目はお店の人に淹れてもらってたし、店を出る時には、中国茶の本まで買っていってました。

一見、あまりお茶を飲みそうなタイプではなかったのだけど……あんちゃん、もしかしてお茶にはまった?(笑)


……というわけで(何が?)この日、「一人でしぶく中国茶を飲める男」が至上命題になってました(笑)

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tea2000.08.06 の納品帳・富良野 ラベンダーティ

夏休みの本作りの修羅場のさなかに、2泊3日で北海道の富良野・美瑛に行ってきました。

美瑛の丘、綺麗でした〜(^^)
車で気ままに丘の道を走っていると、カーブを曲がる度に、何でもない場所なのだけど
妙に心惹かれる風景に出会ったりして……
雨上がりの丘や、ふと走った道にいきなり広がった向日葵畑とか……。

運転席から撮った丘
いちめんのひまわり 一方、富良野の目当ては、富田ファームのラベンダー畑。
ところが、大雨にやられてラベンダーの紫色や落ちてしまってちょっと残念……。
でも、見た目には鮮やかでなくとも、顔を近づけるとふんわりと落ち着く香りがちゃんとして、
やっぱり来てよかったと思いました。


で、その富田ファームでお土産に買って、今想いだしながら飲んでいるのがこのラベンダーティです。

かわいい壜入りのそのお茶は、純粋にラベンダーのみではなくて、ダージリンの茶葉に
ラベンダーをブレンドしたお茶でした。

最初ダージリンと知って、ダージリンははずれると渋いから大丈夫かなぁ、
でも結構きれいな若い茶葉が入ってるし……と少々不安気味に淹れたのですが。

あつあつのお茶をポットからカップに注ぐ時に、ふわぁっ、と微かにあのラベンダーの香り。
その香りに、すっかりのんびりとした気分になってしまったのでした。
ダージリンの香味も、ラベンダーを引き立てるようにほのかに甘くて、美味しかったです。

壜入りのラベンダーティ
できあがり。ダージリンより少し水色は濃くなるかも。 私は今までラベンダーティを飲むときは、100%ラベンダーのことが多かったのですが、
ダージリンや、燻した香りのしないまろやかなキーマンに、少しラベンダーを混ぜると 結構よいみたいです。
特に、ラベンダーだけだと香りがきつすぎて……という方はお試しあれ。
とりわけ、疲れた時に飲むと、気分も穏やかになれます。


そして私は、仕事帰りの夜遅くとかに、このラベンダーティを飲みながら
また北海道に想いを寄せてるのでありました……。

ラベンダーと、曇ってて見えなかった星空を求めて、来年リベンジかな(笑)

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tea2000.01.29 の納品帳・葉々屋 ウバ・アッサム

ページを移していて気づいたのだけど、去年って6月以降何も入荷していないのですね……。
しかも、今年ももう4月だし……この店の貯蔵庫、もう茶葉残っていないと違うかなぁ……。
いえいえ、相変わらず茶葉は飲みきれない程あったりするのですが、
最近は日常のお茶ばかりであまり目新しい茶葉や試みはやっていなかったせいがあるのです…。


さて、まだ寒さが盛りの1月最後の土曜日に、私は新宿から中央線快速に揺られていました。
目的は二つあって、一つはとある本の印刷を発注するために(笑)、国分寺へ。
そしてもう一つは、せっかく国分寺まで来たのだから足を伸ばして
中央線紅茶屋さんめぐり第一弾をば。

……ということで、遊佐未森さんもご用達だったという(笑)、国立の紅茶屋「葉々屋」さんに行ってきたのでした。


国立の大学通りには、お正月に友人と初詣に行った時に歩いたことがあるのですが、
広い道に大きな銀杏並木が続いていて、賑やかだけど何処か静かな感じがあって、
個人的に、もし一人暮らしするならこんな街に住みたいなぁと思っている街です。


その大学通りからモスバーガーを目印に左に一本入ってしばらく歩くと、
ビルかマンションかの1階に、ガラス張りの入り口から明るい光がもれているお店があります。
入り口の前には、「葉々屋」と書かれた小さな立て看板が。


こじんまりとしたお店の中は暖かいウッド調で、クリーム色の紅茶缶と、白い無地のティーポットが並んでます。
いかにもな「紅茶専門店」という感じがなくて、肩肘張らないで気楽に立ち寄れる雰囲気なのが嬉しいです。
茶箱が並んだカウンターには店主らしきおじさんと、店員のきれいなおねーさんがいらっしゃいました。


で、私はウバとアッサムの50g缶を購入。
大体、50g缶で400円〜600円といった値段。缶つきでこの値段は割とリーズナブルかも。
ダージリンはもう少し高かった気がします。
クリーム色の円筒型の缶がかわいいのです。



家に帰って、早速淹れてみました。
ウバって、ずっと前に飲んで、やや渋めで独特の味がするという印象を持っていたのですが、
このウバは、綺麗なオレンジ色の水色で、さらりとした飲み口。
そんなに味に癖がなくて、飲みやすい紅茶でした。

うちの家族もこの飲みやすさが気にいったのか、ふと缶を開けてみると、いつの間にかガンガンと茶葉が減っていってる(笑)
高いダージリンとかには手を出さないくせに……(笑)


アッサムは、いかにもアッサムという感じの濃い水色に、甘くてコクのある香り。
でも飲んでみると、ちゃんとコクはあるのだけどそんなに渋くなくて美味しいです。
ストレートで飲んでもけっこういけるお茶です。
2杯分いれて、2杯目長時間たっちゃっても渋くならないのが嬉しい。


どちらも値段は安いのに、美味しい紅茶でした(^^)。
特別な時に飲む紅茶というより、日常生活の中でちょっとした時間に飲みたい紅茶です。
やや、渋みが苦手であっさり目が好きな人向けかな?


それにしても、お店の雰囲気といい、値段と紅茶の味といい、
自分の家の近所にあったらいいな、という紅茶屋さんなのでした。あったら通いつめそう。
でも、上中里にはこういうお店はできないよなぁ……
……という訳で、一人暮しするならやっぱり国立がいいなぁ、というのを再認識しました(笑)

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