がんばれ!! 救急戦隊!!

番外編、7月9日にレンタル開始された、オリジナルVシネマ、
「激突!新たなる超戦士」の感想です。
例によって長くなってしまいましたが・・・。(^_^;

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OV 激突!新たなる超戦士

 今回、本編放映中に珍しく、オリジナルのしかも単体ビデオということで、自分でも知らず知らずのうちに、期待してしまっていたんでしょうね。
なにしろ、レンタル開始日の前日に借りてしまったくらいですから。(^_^;

そして、その第1印象はもんのすっごっく 中途半端!であった・・・。

 まず、主役がわからないんですよ。
「激突!新たなる超戦士」ってわりには、思ったよりもジークは活躍しなかったし、あっけなくやられてしまった感がありますしね。
 京子さんは、ジークテクターをまとっても、直接戦ったのはインプスたちだけ。「超戦士」ってほど強いという印象はありませんでした。
 巽兄弟は、今回着装した姿が多かったですし、しかも敵を倒していません。いつもなら、敵を倒してから巨大戦ですが、今回はゴルモアが勝手に巨大化して、そのまま巨大戦にもつれ込んじゃいました。

敵は敵で、「獣魔王ゴルモア」というキャラクタが登場したのに、災魔一族も戦いに参加して、しかも途中であっさり引き下がってしまって、余計に半端感が高まってしまいました。

まあ、でも良いところがないわけでもないので、見ていきましょう。(^^)

 まず、オープニング。これはビデオのオリジナルですね。兄弟たちが出動して、着装して、ゴーライナー発進。そして1人1人がアップになって…
というのはかっこいいですね。これ、そのまま本編のオープニングにしてもいいんじゃないいでしょうか。

久しぶりにレッドラダー、グリーンホバー以外の99マシンの活躍が見られましたね。ブルースロワー、イエローアーマー、ピンクエイダーの3台ですが、そう言えば、この3台が合体したビクトリーウォーカーって、第1話以来、登場してませんねえ。久しぶりに見たい気もしますが…。

そして京子先輩登場。本編では、最近おとなしかった京子さんですが、ここでは本領発揮してますね。あの大災害に、消火器1本でどうするうもりだったんだろう…。ま、ないよりはマシかもしれませんが。
しかも、災害現場に向かうのに笑顔だし…。ちょっとデリカシーがないと思うぞ。
「みんな、お待たせ!」「誰も待っちゃいないぜ!」えらいショウ!よく言った。(^^)
あ、別に私、京子さん嫌いなわけではないんですけどね。ただ「あんたバカァ〜」はもういい加減にやめろよなって感じ。あれはみやむ〜ファン、というかアスカファンのためにあるようなセリフだと思うので・・・。

今回のスペシャルキャラ・ジークですが、ジークテクターのデザインは、もろにメタルヒーローですね。登場シーンのポーズも、まんまって感じです。
さらに「とどめだ!」と言ってゴルモアを斬りつけるところなんか、目まで光っちゃって、もうまさにギャバン・ダイナミック。斬りかたも一緒だったし。
私はメタルヒーローも大好きなのですが、戦隊の中に出てくると、なんだか違和感を感じてしまいます。今回、あまり感情移入できなかったのは、そのせいもあるのでしょうか。

ゴルモアはゴルモアで、カラミティ・ブレイカーも効かず、ゴーゴーファイブをあれだけ苦しめておきながら、災魔にはあっさりと捕まってしまうし、災魔との取引、交換条件が「ゴーゴーファイブに手出しをさせないこと」ってのも、あまり説得力がないような気もします。
ジークとのやりとりにしても、「お前の攻撃では、俺のシールドはやぶれん!」と言っておきながら、あっさりやぶられちゃうし。なんか、「大魔女グランディーヌに匹敵する力を持つ獣魔王」というわりには、そのすごさが伝わってきませんね。剣が揃ってないと大したことないみたいだし、揃ったらすぐ巨大化してしまいましたしね。
そして、ゴルモアの巨大化に伴い、あっさり引き下がってしまった災魔兄弟。まあ、本編でもまだ決着ついてませんし、しょうがないですね。ですが、今回の災魔は、ほんとにちょい役くらいでよかったのではないかという気がします。

今回のビデオの中で、一番インパクトがあったのは斬られるマツリちゃん!でした。私的には。
けっこうショッキングですよね。子供たちにとってはなおさらではないでしょうか。こういうのって、けっこう記憶に残ったりするんですよね。トラウマにならなきゃいいんですけど。(^_^;
そのあとの襲ってくる男兄弟たちは、マツリちゃんに比べるとインパクトが薄かったのですが、ダイモン、顔恐いぞ、いやマジで。

ゴルモアにやられてしまうジーク。必死に救うゴーレッドや、付き添う京子さん。「あなたが命を懸けているように、彼らは5人の青春のすべてをかけているのよ」というセリフは、ちょっとなあ・・・。青春をかける、ってどういうことなんでしょうね。まあ、若者だからってことなのでしょうか。
ジークの回想シーン、ゴルモアとの戦いですが、なんでジークテクターをつけていないんだろう…。リリアの犠牲によって、ダークソードをはじき飛ばしたわけですが、そのダークソードが地球にまで飛来しているわけで、それを追いかけてきたジークだから、あの時点でジークテクターは存在しているはずなのですが・・・。
しかも、やられている獣魔ハンターの仲間達も、1人としてテクターをつけていませんでした。もしかして、彼らにとってテクターというのは宇宙服のようなものなのでしょうか。でも、そうするとジークが地球でテクターをはずすのは矛盾してますね…。

巨大戦になり、グランドライナー登場です。でも、劇中で「シャドウソードとダークソードはマイナスエネルギーの固まり」という説明があったので、マイナスエネルギーには、プラスエネルギーのビクトリーロボで対抗するのがいいんじゃないかと思ったのですが・・・。
そしてグランドライナーでの巨大戦は昼間から夕方までの長時間に及んでいます。電磁波の影響は大丈夫なのでしょうか。
ジークテクターを受け継いだ京子さん。苦戦しているゴーゴーファイブのもとへ駆けつけ、ビクトリーロボで戦う旨の指示を出します。そして自身はブレイバーソードと一体化し、ジークの命がエネルギーとなって…。
という展開ですが、グランドライナーでやられているときは夕方。ビクトリーロボの合体シーンは昼間。合体完了したら夜。と、なんか見ていて気になりました。気にしすぎかな・・・。

横回転しながら迫ってくるゴルモアですが、これはどー見ても、RVロボの「激走斬り」ですね。
そして楯回転で対抗するビクトリーロボ。目ぇまわりそーですね。これ。(^_^;
「剣よ!光を呼べ!ビクトリープロミネンス!」これ、京子さんが言っちゃいましたね。個人的に、ちょっと引いてしまいました。
やっぱ、決めゼリフはゴーゴーファイブ(つーかマトイ兄さん)に言ってほしかった気がします。

まあ、とにかくゴルモアを倒したゴーゴーファイブ。「グランディーヌに匹敵する力を持つ」敵を倒したわけですから、この戦いを分析すれば、というかジークのパワーを分析できれば本編の最終決戦でも、かなり有利になるのではないでしょうか。
このOVが本編とどのように絡んでくるのか、また、全く無視されるのかは興味があります。

戦い終わって、1人たたずむ京子さん。そっと歩み寄るショウ。いいですね。なんだかんだ言って、京子さんとは一番つきあいが長いわけですからね。京子さんの肩を抱くショウ…
夕日を見つめる兄弟たちと京子さん。みんないい表情ですね。(^^)

そして、夕日が「重ね三剣」の紋章にかわって、それがジャケットの背中にかわって、ジャケットを投げ捨て・・・。いいです。うまいです。
エンディングのプールは、完全なサービスですね。だって、ストーリーとは何の関連もありませんもんね。(^^)
まあ、戦い終わって、戦士の休息だと思えば納得です。
ミントから出てくるサンドウィッチと紅茶には驚きましたが。あれって、誰が作ったんでしょう。
5人並んで走っている兄弟たち。1人1人がアップになって、着装後のポーズが出て…。いいですね。いつもと髪型が違うマツリちゃん。走っているせいもあるのでしょうが、すごいことになってますね。かわいいですけど(^_^;

現在、本編の方が、とてもシリアスに展開していると思うんですね。正直なところ、本編に水をさされたような印象を受けてしまいました。
おそらく、夏休みに合わせてのビデオだと思いますが、少し前のコミカル路線の頃に出ていれば、また違った印象になったと思うのですが・・・。

本編が終了して、しばらく経ってからこのビデオをもう一度見たときに、どういう印象を受けるのでしょうか?
そのときに、面白いと感じられれば良いな、と、思います。

えー、今回なんか厳しいことを長々と書いてしまったような気もしますが、いろいろな要素があって、こういう結果になってしまいました。
私自身は、「救急戦隊ゴーゴーファイブ」は大好きです。誹謗・中傷をしているつもりはまったくありません。一視聴者の素直な感想だと受け取ってもらえれば幸いです。

最後に、こんな文章をここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございます。

みなさんの感想も、聞かせて下さいね。(^^)