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2001年から2006年はお休みしました
9/18/07記
びんぼうダイバーのコンセプトを書いたのは今から7年前で、それから数年は「復活した」と本人も思っていた。ところが、やはり子持ち社会人ともなれば雑用もあればいろいろとあるもので、FDGという器を用意したものの結局次第に形骸化していく運命を辿った。私個人的には、海に行けなくても楽しめる趣味はないかと考え始めた時に薔薇の栽培とめぐり合い、そのままどっぷりとはまって行った。薔薇の趣味は高じていくつかのバラ会に入ったり、役員をやったりする内に気がつくと第2期ダイビングブランク期の記録が第1期ブランクの記録を上回る3年10ヶ月となっていた。薔薇作りも意外に奥が深くて楽しいので、ダイビングのブランクを危機感を持って捉えられなくなっていた。もう一つの大きな要因は腰痛とそれに伴う坐骨神経痛による脚の痛みである。これが慢性化してきて気分的にもダイビングに行くどころではなくなっていた。腰痛と坐骨神経痛の対策を色々と試みた結果、自分なりにやっと納得できる予防法を確立し、その結果かなりの長い間、痛みから遠ざかれるようになった。そろそろ潜りに行きたいなあと思い始めたとき、ブランク脱出の機会は実は意外にも家族旅行だった。
ここ数年、夏休みに家族で海に出かけていたが、海水浴のできる場所ではあってもダイビングのできるサイトではなかった。ところが、今年、行き先に選んだのは西伊豆の浮島であり、ホテルとダイビングサービスが隣接していることが分かった。子供達に体験ダイビングを勧めてみたらやりたいとのこと。体験ダイビングに付き添うという名目ができた。またとないチャンスなのでついでにファンダイブもできないかと目論んだ。家族旅行の日程は随分前に決めてあったのだが、ダイビングをしようという気になったのが間際だったので機材のオーバーホールが間に合わず、重機レンタルしないといけない。初日に体験ダイビング付き添いで2日目にファンダイブだとレンタル費用が2日分必要で倍の出費となる。これでは家族旅行の手前まずい。この辺の事情を現地サービスのサンセットリゾートダイブセンターに投げたところ、体験ダイビングの説明とプールワークの間に私がファンダイブに行き、戻ってきたら皆で海へ行くというスケジュールを提案していただいた。これならレンタル費用も1日分だしファンダイブを諦める必要もないので申し分なかった。
ダイビング自体も久しぶりだったかボートダイブはもっと久しぶり。ファンダイブはボートだった。潜行時にかなりどきどきしたが着底時までに平常心を取り戻し、後は存分に楽しめた。体験ダイビング自体も浅いながらもガイドをしていただくという感じで、子供達の潜る様子を見るのは楽しかった。2日目以降は潜らなかったが、家族旅行から戻り、写真を現像したりログ付けをしたりしている内に「また行きたい」という気分が高まってきたので行くあてもなかったもののレギュレーターをオーバーホールに出し、外堀を固めてみた。
しかし、BCの方はインフレーターのオーバーホール要と判断して家族旅行にも持っていかず現地レンタルとしたのだが、袋がずたずたでエア漏れなどという軽症のレベルではないことが膨らませてみると明らかだった。インフレーターをオーバーホールしてもBCとしての機能を果たさないとなると、やるだけ無駄となる。これまでこのBCを使っていて浮力に問題があることを感じていなかったのは、このところずっとドライスーツで潜っており、浮力調整はドライでやっていたので、BCは単なるハーネスとしての役割しかさせてなかった。だから袋がずたずたでも気にならなかったという訳だ。ウエットスーツでこのBCを使うとなると、まずはエア漏れを修理する必要があるがメーカーからは見放されたので、自分でアクアシールを使って雨の休日を丸2日費やして修理してみた。
昔のダイビング仲間に声を掛けて日程を決めてみたが土壇場でアクシデント発生のため延期となった。秋、特に10月後半は「バラ展」があるので忙しくて海どころではない。再度日程調整した結果、既にドライスーツでも熱すぎない時期になっていた。いわゆるセルフダイビング(ソロじゃないよ)を4年振りにやったことになる。これまでに経験したことも無いほど海は水が澄んでいて透視度が半端じゃなく良かった。バラの手入れの急がしい冬場へと突入することになるが、月一回は無理でも二ヶ月に一回位のペースで海に行き続けたいと言う思いを新たにした。
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11/14/07記
ダイブマスターの資格更新を断念した理由は色々あったものの、決定的だったのはPADIの保険システムの変更だった。それ以前はティーチングステータスでなければ保険に入る義務はなかったのだが、一律に保険に入ることが更新の条件になってしまった。ダイブマスターがインストラクターになるための単なる過渡的資格であるなら、この考え方も理解できるが、私はインストラクターになる必然性が無かった。インストラクターは単にかっこつけるためとか、ショップ登録して安くタンク代を上げるためになるというのでは動機として弱すぎる。講習をしてダイバーを養成することに魅力を感じなければインストラクターになる意味は無い。少なくとも私にとってはそうだった。ダイブマスターも保険に加入するという意味は、海で起こり得る事故に対するリスク管理の一環なのだという趣旨は理解できたが、活動が下火になっていったFDGを考えた時、それならいっそのこと、責任を参加者個人に均等に配分する方がダイブマスターが責任を引っかぶることよりも健全に思えた。自立したダイバーとはそういうものだという定義を自分なりに設定していたからだ。それに年間で何回も海に行かないダイブマスターが年会費+保険料を払い続けることは「びんぼうダイバー」にとってはかなり苦しいことであった。ダイビングで収入を得ない限り高価すぎると思った。逆に収入を得ようと考えると、潜りたい時に潜りたい所に、好きなように潜ることはできないし、時間的制約もあってできそうにないことが分かった。また、インストラクターを目指すダイブマスターに仕事の口はあっても、そうでないダイブマスターには年間で単発の収入をいくつか得て\4-5万を稼ぐことは簡単なことではない。
薔薇の世界にのめり込むに連れてFDGの活動は完全に停止した。完全なブランクダイバーになってみて、「海に行きたい」という純粋な思いの強さを再認識した。自分でパーティーをコントロールしたいという気持ちのないことも確認できた。やるべきことはメンバー集めをすることではなく、海に行く仲間をキープすることだと思ったものの、安くあげるセルフダイビングにこだわり過ぎたため、また薔薇の忙しさにかまけて、海行きのチャンスを逃し続けていた。
単にファンダイブをやろうと思っても、最近ではスクーバダーバーの認定(オープンウォーターより海洋実習が2本少なくて認定されるランク)同士ではバディー潜水ダメでプロ(ダイブマスターあるいはインストラクター)の監視下でのみ潜って良いらしいし、経験本数30本以下のダイバーにはショップを通して来ない限りタンクを貸さない現地ダイビングサービスとかの存在を考えるとアドバンストオープンウォーターダイバー程度の認定は必須と思えるものの、それ以上はむしろ全く不要である。だから、Cカードの提示を求められた時にマスタースクーバダイバーのカードを見せても何の意味もなく、アドバンスのカードを見せようかとも思うのだが、最高ランクのを見せろと言われたら、どっちを見せれば良いのだろう、失効ダイブマスター?マスタースクーバ?
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03/21/08記
アンダーウォーターフォトの世界も明らかに時代はデジタルになっている。ニコノスすら見かけない。このホームページは、基本的に写真無しでこれまでやってきたが、銀塩写真をデジタイズすれば掲載可能である点に目をつけ、第2期ブランク脱出後からログブックに写真を載せ始めた。もちろん全て銀塩写真からデジタイズしたものだ。比較的手間はかかるが、写真を厳選して載せれば、大した作業ではないだろうと考えてやり始めた。今や、デジカメで撮った写真をそのまま載せられるのに何を今更と思われるだろう。ビンボウなのでデジカメ用のハウジングに手が出ないという消極的かつ現実的な理由とは別に敢えて言い訳を試みるなら、ポジフィルムの色再現性を挙げることができる。現像に出し、出来上がってくるまでのタイムラグがあるので、その間にシャッターを押していた時の興奮は冷めている、別の言葉で表現するならば、何を撮ったか忘れているとも言える。だから、写真屋で受け取ったスリーブをスライドビューワーの上に置き、ルーペで眺める時、大げさに言うともう一度感動を味わうことが出来るという訳だ。この瞬間のために銀塩が止められないのだと思う。一応、デジタイズの手順について書いておくので、銀塩派の方からのアドバイスなどもいただけると嬉しく思うと共に、デジタイズで悩んでいる方がもしいれば、お役に立てればと思う。
1)スリーブから選んだカットをマウントする
2)マウントしたスライドをスライドビューワーの上に置く
3)三脚に取り付けたデジカメでスライドを写真に撮る。私の場合、NIKON D50+中間リング+MICRO NIKKOR 60mmで露出を4-5段階変えて撮っておき、後でPCモニター上で適正露出のjpgファイルを選ぶ。
4)トリミングと解像度変更を行なって容量の小さい画像ファイルに変換する。この作業はAdobe Photoshop Elementでやっている。
5)これをアップロードして出来上がり。
自分で審査員になった積もりで1本のダイビングから3カットあるいは6カットを選んでいる。更に気に入ったものはスライドを写真屋に持って行き、FUJIのRPプリント(ダイレクトプリント)で2Lとか六つ切りにして部屋に飾るようにしている。上の手順でデジタイズしたファイルを例えば2Lサイズでプリントアウトしたものと比べるとこれは大きな違いである。当初、RPプリントに紙焼きしたものをスキャナーで取り込みデジタイズすることを検討したが、スキャナーは1枚の絵の取り込みに時間がかかり過ぎるので、止めた。
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