書名:私の好きな日本人
著者:石原慎太郎
発行所:幻冬舎
発行年月日:2008/11/20
ページ:320頁
定価:1600 円+ 税
石原慎太郎の好きな日本人、日本武尊からはじまって10人について書いている。明治時代の日本海海戦の広瀬少佐(戦死後中佐)の話なかに司馬遼太郎の「坂の上の雲」は傑作と言われているが、作品が良いのではなくて。その時代を生きた秋山兄弟、広瀬等が傑作なのだと言っている。これは卓見ですね。
作家はあくまで脇で良いのでは?素材の良いものは良い。悪いものはやっぱり悪い。色々な作品を読んでみても素材が先。作家の技巧などはつまのようなものと言えるかも知れない。でも詩人は違う気もする。さとうはちろうみたいにとんでもない男。人格も、人間性もおかしい人。でも詩だけは凄い。こんな人もいるのですね。
織田信長、大久保利通(西郷隆盛の親友でありながら、人気が全くない大久保。でも実際は凄い人、近代日本の礎を作った人。でも鹿児島でも銅像の一つもない)、広瀬武夫、岡本太郎、賀屋興宣、横山隆一、五島昇、小林秀雄、奥野肇(湘南高校の美術の恩師)の10人。