書名:極楽寺の歩み
著者:飯田 照蔵
発行所:願弘山蓮華院極楽寺(酒井杲胤)
発行年月日:1982/8/8
ページ:208頁
定価:非売品
横浜市緑区西八朔町にある真言宗豊山派寺院極楽寺の歴史書です。真言宗というのは空海の宗派で、高野山、東寺などが主な本山寺院ですが、豊山(ぶさん)派というのは長谷寺(奈良・桜井市)を本山とする派です。横浜市北部にも真言宗豊山派の寺院は多くあります。王禅寺も慈眼寺なども。
極楽寺山門極楽寺山門、極楽寺本堂極楽寺本堂、極楽寺鐘楼極楽寺鐘楼の修復の過程などがまとめてあります。また落成法要の記念に2泊3日の本山へお礼参拝、京都・奈良の旅行の様子(これが一番詳しく名文)が書かれています。一度訪れてみたいお寺です。
仏教で言うと真言宗、禅宗など宗派が違う、しかし大本はお釈迦様ですね。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教も実は宗派の違いだけで大本は同じ、でもさも違ったように思い込んでいるけれど真言宗、禅宗の差程度の違いですね。
真言宗豊山派寺院の極楽寺は、顯弘山蓮花院と号します。極楽寺の創建年代等は不詳ながら、元海(天文2年1533年寂)が中興、慶安年間(1648-1651)には杉山神社領として5石6斗の御朱印状を拝領したといいます。
極楽寺
極楽寺の概要 山号 顯弘山
院号 蓮花院
寺号 極楽寺
住所 横浜市緑区西八朔町175
宗派 真言宗豊山派
極楽寺山門極楽寺山門
極楽寺本堂極楽寺本堂
極楽寺鐘楼極楽寺鐘楼
極楽寺の縁起
極楽寺の創建年代等は不詳ながら、元海(天文2年1533年寂)が中興、慶安年間(1648-1651)には杉山神社領として5石6斗の御朱印状を拝領したといいます。
新編武蔵風土記稿による極楽寺の縁起
(西八朔村杉山社)別當極楽寺
新義真言宗、王禅寺村王禅寺末、顯弘山蓮花院と號す、中興開山元海天文二年に寂す、客殿九間に七間南向なり、本尊大日は坐像にて、長一尺許、慶安年中社領の御朱印を賜ふ、其文左にのす。
武蔵國都筑郡西八朔村、極楽寺杉山明神社領同村之内五石六斗事、任先規寄附之訖、全可収納、幵境内山林竹木諸役等、免除如有相違者也。
慶安二年八月廿四日御朱印(新編武蔵風土記稿より)
国立国会図書館デジタルコレクション - 新編武蔵風土記稿
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/763987/39
極楽寺。横浜市緑区西八朔町にある真言宗豊山派寺院
https://tesshow.jp/yokohama/midori/temple_whassak_gokrak.html