[住宅]
検討をしている背景
ようやく日本でも2020年にすべての新築住宅で建築省エネ基準の義務化が始まろうとしています。断熱施工のために、いままでより少し施工費が高くなりますが、健康分も含めてお得になるといった研究成果も出てきています。ただ、なかなか率先して断熱住宅を検討しようという施主さんが増えていないようです。2014年4月、2017年4月の消費税値上げの前に、駆け込みで契約をするといった状況が出ており、「値段のやすさ」は一番大きなところのようです。
リフォームや新築の雑誌や本はたくさん出回っていますが、「これだけキレイになる」「便利になる」といった具体事例はたくさん写真などで示されているのですが、「省エネ」「健康」については、写真にしにくいせいか、一応記載はされているものの、伝わりにくいのが実態です。
目的
断熱条件を操作できるようにして、実験をしながら、断熱の意味を納得してもらう。
検討経緯
初出 2013/11/22
文言修正 2016/05/10
画面イメージ1
1)透明の筒の底に、細かい目の布が張ってある感じで、筒に入っている水の高さに応じて、水が滴り落ちていく。
2)筒の水の高さは「室内温度」を意味する。
3)水面を一定の高さに維持するために、「暖房」という熱の供給が必要になる。
→水が滴り落ちていない布(ふた)の場合には、完璧な断熱ができていることを意味している。
→熱が逃げやすい布、逃げにくい布の違いがあるといったイメージで比較して捉えてもらえればうれしい。
ユーザが操作できるもの
1)窓や壁断熱などのレベルを設定する。暖房供給は止める。
断熱が完璧でない分、水が滴り落ちて、いずれ室内の気温が外気温と同じになってしまう。断熱をしっかりすると少なくなる。
2)暖房供給を開始する。温度固定、断熱レベル固定。
したたり落ちる勢いと、熱供給が一致するところで安定する。
3)温度設定を上げる・下げる。暖房供給は自動追随。
設定温度により、暖房負荷が変わってくる。
4)断熱レベルを設定する。暖房供給は自動追随。
断熱レベルにより、省エネが達成できる。
5)断熱レベルを設定する。暖房供給は固定。
断熱レベルにより、温度が変わってくる。夜に暖房を止めた時に、朝になったときの温度も比較できる。
→どれだけ水が流れでてしまったのかを、暖房で使われたエネルギー量(環境負荷)として感じてもらえたらいい。
最終更新時間:2016年05月10日 11時05分58秒