プレイ中のゲーム(2002年)

 


過去のプレイ中のゲームデータ

〜1998  〜1999上半期  〜1999下半期  〜2000上半期  〜2000下半期

〜2001上半期  〜2001下半期


全年齢対象  


18歳推奨


18歳禁止  家族計画  はじめてのおるすばん  お約束LOVE

         バイナリィ・ポット  とらいあんぐるハート3 ★リリカル★おもちゃ箱 はじめてのおいしゃさん

         フローラリア  水月  みずかべ

         結い橋  いもうとブルマ 〜放課後のくいこみレッスン〜  しすこん〜妹魂〜

         Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜  初恋  しすたぁエンジェル


しすたぁエンジェル (PCゲーム Windows98/ME TerraLunar)

 

プレイ開始 2002−12−23
プレイ終了 2002−12−31

 

主人公は事故で記憶を失った青年。気づくと自分はどこの誰かも分からず、側をずっと付き添っていた自称妹の「流菜」(るな)の世話になる。妹とは言え、可愛い女の子と二人きりの生活でドキドキものかと思いきや・・・幼なじみの、引っ込み思案で男性恐怖症ながら、主人公には心を開いていて、ずっと主人公のことが好きだった「雛城 真美」(ひなしろ まみ)、主人公達の家の開かずの間にずっと放置されていた、プチパペット(コンシューマ向け汎用メイドロボ)のメムらと同居することとなる。可愛い女の子三人に囲まれウハウハの生活が・・・と思うのは早計。(ぉ 家事全般をそつなくこなす妹の流菜はともかく、真美は料理は超人的にドヘタ。メムに至っては、メイドロボでありながら、まともな家事は何一つ出来ないどころか、主人公の家に破壊と混沌をもたらす有様。(笑) 真美もメムも主人公が好きで、きわどい接近を主人公とすること一度ならずの為、これまた主人公のことが好きな妹の流菜も焼き餅を焼いて、主人公に当たる有様。(笑) かくして、主人公は記憶喪失でありながら、自分が何者なのか・・・と言う琴に悩んでいる暇もない有様。(大爆笑) 街で考え事をしてると、謎の美少女「深月」(みつき)とも仲良くなっていく主人公。かくして主人公の回りは、可愛らしすぎる美少女達に囲まれることに。(笑)
長く、そして短い夏休みはこうして幕を開け、主人公と4人の女の子達は一体どのような恋愛模様を描いていくのであろうか・・・

このゲームは、TerraLunarの処女作ですね。タイトルからして妹er向けのゲームとわかり、プレイしないとな〜と思いながらも、引越のどさくさで失念していたと言う曰く付きのゲーム。(^^; このソフトハウスの最新作は良作と評判高い「ロケットの夏」であり、作品の質の高さを期待されました。 因みに本作はソフトハウス曰く超絶対ご都合主義的恋愛妹アーカイブノベルだそうな。(笑)

本作のユーザーインターフェイスはやや不満。テキスト送りがマウスのクリックのみというのは、私のようにキーボード操作で行うのがメインの人間には辛いです。(^^; セーブ箇所が20カ所程度あるのはまあまあなのですが、おまけでえっちしーんリプレイがないため、名(迷)シーン集を作るには、ちょいと力不足のような。メッセージスキップ機能及び、バックスキップ機能はあり。スキップを未読既読問わずか、若しくは既読のみスキップかを選べますけど、問題なのは、明らかに共通シナリオでMSGが一緒であるにも関わらず、既読MSGスキップ出来ないと言う所が見受けられること。私のように時間に追いかけられながらプレイしている人間にはちょっと不親切に感じます。MSG送りも、ノーウェイトを選んであるにも関わらず、MSGを小出しに出されるため、私のようにせっかちな人間だと、MSG出終わったかと早合点し、ついマウスをクリックして、キャラボイスをスキップしたくないのにスキップしてしまうと言うポカをやらかしてしまいます。本作はそこそこの難易度持っているため、選択肢登場の部分でセーブが出来ないのも辛いです。 一番辛かったのは、おまけで用意されているのがCG集と音楽集のみで、シーンリプレイが無いことですね。これらの欠点は、やはり当時出来立てのソフトハウス故かと思いますので、今後の作品で解決されていることを願います。(^^;

音楽はPCMによる演奏。んで、その出来はと言うと、可もなく不可もなく。まあ普通の出来と言ったところでしょうか。シーンごとのイメージをきちんと表す曲であるとは思いますが、今ひとつ私の琴線に触れる名曲はなかったですね。唯一例外は、雛城真美のテーマ曲「トゥルース」ですか。これだけは大のお気に入りです。(笑) んで他の作業の時のBGMにしようとしても、窓がアクティブでないと音も止まってしまう仕様のため、残念ながら使えません。(げふ 非常に残念な作りですなあ。

CGは、やまとなをゆき氏によるもの。独特の絵柄であり、ちょっとくせがありますね。正直な話、私好みの絵・・・と言うわけではありませんが、ややろり系のCGなので、それ程苦にならずに見ていられます。(笑) 「ぺったん」な絵も美しいし〜(爆笑)バキバキバキ ぺったん・・・と言えば、この作品に出てくる女の子4人のうち、ナイスバディはメイドロボのメムだけなんですよね。他の女の子は主人公にぺったんと揶揄されるくらい、胸がちっちゃいです。もっとも「ちっちゃい方が好み」な私としてはむしろそっちの方がありがたいんですが。(爆笑)
因みに私が結構気に入っている立ち絵CGは、流菜が頭をくしゃくしゃとなでられて、喜んでいるところですか。思わず抱きしめたくなりました。(笑)

本作品は、メインヒロインのみフルボイス。ちょっと残念だったのが、サブキャラの中で存在感が大きい藤さん(主人公の父親の助手)が無声だと言うこと。初回特典の「みりめーとる」ではしっかりと喋っているというのに、この辺のギャップはいったい何なのでせう。(^^; 女の子達の声優さんは、どれも有名な方であり、演技力は折り紙付き。おおお!と思ったのは、メムの声を当てている方の演技。普段のボケっぷりを表現するしゃべりと、メムのオペレーター口調の落差。ギャグとシリアスの落差なんですけど、オペレーター口調のセリフがまた耳への通りがいい、優しいしゃべりなんですわ。プロの技術を見せて貰ったような思いがします。

えっちしーんはやや薄め。一応何のかんの言っても純愛系ですからこれは当然(笑) ただ初めての女の子に騎乗位やら後背位やらはないだろ!ってな位かな?(爆笑) 妹の流菜、真美ちゃんにはルートによってふたつのえっちしーんがあるのは嬉しい。(笑)

 

さて、シナリオ。初め私は子の作品をプレイした時、どの辺が「しすたぁエンジェル」なのかと悩んだモノです。何せ妹は「流菜」一人のみ。真美ちゃんは妹・・・というよりも後輩というイメージが強いし、メムは兄妹というイメージと遠いし。(^^; ただ、「しすたぁエンジェル」の意味が、某シスプリのように妹たちに囲まれた・・・の意味ではなく、「天使たる妹」としての意味だったのね。本作のトゥルーシナリオをプレイしてようやく分かりました。(^^;
本作は、序盤と中盤は、基本がギャグシナリオなのですが、終盤に近づくに連れシリアスに、切ないシナリオとなっていきます。女の子達と心を通わせていき、これから幸せに暮らしていくのだ・・・と思っていた矢先に・・・てな展開に持っていくにはまさに打ってつけの作りだと思います。流菜、深月シナリオの切なさは、他の女の子のそれを凌駕するものであり、彼女らのファンとしては、ホントに痛いシナリオとなったモンです。(^^; ゲームを始める前の印象では、とても切ない系のゲームだとは感じられなかっただけに、不意打ちを食らったようなモンでしたし。(^^;(笑)
考えてみたら、流菜、深月シナリオって、最後にはとりあえずハッピーエンドとはなっていても、実は問題が解決した訳じゃないわけであり。ただ単に彼女らの前に横たわっている運命から逃げないと決心したと言うことなのであって。その意味では完全無欠のハッピーエンドとは言えないのかも。それはいいのですが、深月シナリオに置ける流菜の扱い、クライマックスの部分ではちょっと引っかかったところが。(^^; 主人公の想いが、深月にあるのか、流菜にあるのかが、ぶれているように見えたのが残念。まあ完全なシナリオなんて早々書けるわけじゃないと言うことで目をつぶりますが、この点だけが残念かな。(^^;

流菜、深月シナリオが突出してよかったのが災いしたか、真美、メムシナリオがいまいちに感じたのは彼女らにとっては不幸かも。(^^; 二人のシナリオも水準以上のクォリティは持っているのですが、真美シナリオは、真美ちゃんへの感情移入が、彼女の性格に今ひとつ萌えられなかったことが原因で阻害され、メムシナリオは、切ない度は申し分なくも、「プチパペット」と「人間」の恋愛というモノに悩む二人・・・と言う私好みの設定が無かったために、今ひとつシナリオに乗れなかったのが、それぞれ障害になったモノと思われます。(^^;

またこういうマルチシナリオの場合、統一した設定というモノがあると思うのですが、本作の場合、各シナリオとのすりあわせに失敗したか、かなり矛盾が生じているのですね。をいをいそんな話聞いてないぞ〜みたいな、いつの間にかプレイヤーの知らないことが既知事実として扱われていたりとかしてましたので。

後、どうしても納得いかなかったのが、流菜、深月シナリオでのクライマックス。深月ちゃん、流菜ちゃん、主人公は一体どっちが好きなのかが分かりにくい表現方法になってしまっていますね。(^^; 両方とも好きなのならそれでも良いのですが、ならばそう言ったことに対する葛藤くらい見せて欲しかったです。(汗 この部分でテンションが下がってしまったのが非常に残念ですね。

本作品は及第点を軽くクリアするほどの出来であると思います。ただ、ハマリゲームに登録するには納得できなかったところがあったモンで・・・。(^^; ですが、私のように妹萌えで、かつ、切ない系のシナリオを好む方ならば、この作品をプレイしない理由はないですね。(笑)

 

さて、以下はキャラ別ネタバレ付き感想。ネタバレを気にされる方は読み進めないように願います。

 

 

メム(MM−○×)

世界で13台作られたプチパペット(コンシューマ向け汎用メイドロボ)試作機の1台。 メモリを破損しており、本来の「ご主人サマ」の記憶を失っている。そればかりか、メイドとしての知識も欠けているために、メイドとして・・・どころか、一般ピープル的水準から見てもダメダメな女の子。主人公を第2の「ご主人サマ」としてかいがいしく仕えるが、やることなすこと失敗ばかり。
正直プレイ始めた時は、「こんなメイドロボならいらね〜」と切実に思ったモンです。(^^;(笑)漫才の相方にはぴったりだとは思うのですがね。(笑) だけど、前のご主人が、他ならぬ主人公その人であり、前にもプログラムのバグによって少しずつ人格が崩壊していき、悲しい別れを経験した・・・等という展開を目の当たりにした時・・・愛しさで胸一杯になった現金なゆ〜ちゃん☆でございました。バキ メムのデバッグを主人公がやった時の彼の緊張感は、全てではないにせよ私にも理解できるモノです。言ってしまえばPCのマザーボードのBIOSアップデートですからねえ・・・失敗したら全ておじゃん。(爆 現に彼もアップデート後の再起動が上手く行っていませんでしたし、手に脂汗を握っていたことは容易に想像がつきます。(^^;
シナリオ的に良作と言えるのですが、残念ながらアンドロイドと人間との恋愛という、世間から見て祝福して貰いにくいカップルでありながら、それについての苦悩が余り見えなかったこと、特に、メムの感情と見える部分が、所詮は人がプログラムしたモノに過ぎないのだ・・・と言う問いかけをしておきながら、それに対する回答が十分に思えないのが私にとっては致命傷となりました。(^^; メム自身の、自分の「感情」というモノに対し、プログラムによる必然なのか、それとも、奇跡が起きて人の感情と同じモノを手にすることが出来たのか・・・と言う悩みみたいなのを、「メム自身」が考えてみて欲しかったす。主人公は勝手に自己完結しているからイイとして。(笑)(ぉ また、メムとのえっちをやるのも良いのですが、えっちの内容が人間の女の子と代わり映えしないのにも大減点。「汎用」の中に「セクサロイド」(性的サービスを行うアンドロイド)的な機能も含まれていたんだ!と感動くらいしなさいよ(笑)>主人公 

 

雛城 真美

流菜の幼馴染みで、主人公を「センパイ」と慕う。 極度のアガリ症で男性恐怖症だが、主人公だけは心を許している。 ある晩、なんとなく流れ星に願いをかけたことから、非常識事態に巻き込まれていく女の子。 アガリ症で、男性恐怖症は許せるのですが、ココまで酷いと、現実にこういう娘に好意を寄せられても、多分うっとうしいと思うしょうね。私ってば短気だから。(^^; 場合によっては30分近くも根気よく彼女の言葉を待っていた主人公には拍手を送りたいくらいです。(笑) しかし家事、とりわけ炊事が出来ない女の子は勘弁して欲しい。(/_;)(笑) しかも彼女の場合、炊事ベタは超人レベルだし。(汗 この点でも萌え度が著しく低下しておりました。(^^;

メムが現在から見れば超科学の世界を体現しているとすれば、彼女はオカルトの体現。己の願いを叶えるために、その対価として他者を不幸とする魔女(ただし見習い)。でも、自分が不幸だと信じ切り、他者の幸福を妬むとは言っても、基本的に心優しい女の子だけに、酷い琴を出来る訳もなく。そこまで苦労して、一体何を願ったのかと聞けば・・・「主人公に告白する勇気」 ときたもんだ。(爆笑) 使い魔バンデラスじゃないが「お前、バカか?」ですわね。(笑) しかしまあ、告白する勇気・・・確かに欲しいかもね。全ての人が等しく持っているわけではなく、それがないために単なる「友人」「きょうだい」(ぉぃ な関係に留まっている男女が如何に多いことか・・・
彼女は自分を不幸だと思っているが、確かに客観的に見ても、彼女は不幸。何故なら父親からの暴行であやうく命を奪われるところを、近所の人の通報で救われると言う過去があり、しかも実の父親はそのときの事件が理由で刑務所行き。トロくて暗いが故に、学校でも虐められると言うダブルパンチ。そこまでの仕打ちを受けながら、それでもあれだけ優しい娘に育っているのは、やはり彼女の本質がそう言うモノであったと言うことなんでありましょうね。(/_;) 

彼女はシナリオが二つ存在し、悪魔払いを終え、魔導書を奪われるところを主人公が次の契約者となる展開と、悪魔払いの儀式を深月ちゃんの協力を得てぶちこわし、魔導書の契約者は、ドジでいつまで経っても願いを叶えることが出来ない為に彼女のまま・・・と言う二つの展開があります。どちらもイイシナリオですし、ベストエンドとされているのが後者の方であるのは分かりますが、個人的には主人公が能力者となる前者のシナリオも捨てがたかったですね。悪魔払いでの余りの仕打ちに失語症となった真美に言葉を取り戻すために、自分の言葉を差し出すバンデラスの漢気ぶりが見られるのもいいですし。もっともこちらは、真美ちゃんが、許し難いほど酷い目に遭わされるのが最大の難点なんですが。(大汗 

流菜&深月

流菜は主人公の"自称・妹"。明るく元気で誰からも好かれる性格だが、主人公に対してだけは無邪気で無防備な態度をとることも。なにせいい歳をしていながら、未だに主人公と一緒に寝ようと(言葉通り、「寝る」)するくらいだし。私相手にこんな事してごらん?血が繋がっていようがいまいが(以下自主規制)。 彼女は「元」義妹。かつてはそれぞれの親の再婚によって、義兄妹となったが、結婚の解消によって他人に戻っているわけで。とは言え、一度は兄妹になったモノを今更他人・・・と言うのも確かに水くさいわね。(笑) 彼女は家事一般が非常に得意。世話焼きで優しくて、加えて主人公にベタ惚れとあっては、私でなくとも彼女の気持ちを受け入れる以外の選択肢を持たないのは当然でしょうね。(笑) 実際二人は、他の女の子と比しても、早いウチから恋人同士になってしまっているし。(笑)

彼女は後述の深月ちゃんとならぶ、本作のトゥルーヒロインの一人。流菜シナリオでは、深月ちゃんの琴は言及されないのであるが、彼女は沙希に逝った、双子の姉である深月ちゃんと同じ原因不明の致死性の病に冒されている。残り少ない人生を、兄である主人公と共に暮らしたいと想うのは人として当然の願いですよね。(/_;) ただ、「流菜シナリオ」であ、後述の「流菜&深月シナリオ」と比べて、それ程重い展開ではないんですよね。日本では使えない薬剤を使うためにドイツでの治療を行っているのに、彼女が兄と一緒に置いて置かざるを得ない・・・つまり兄の子を宿した、らPON状態になったために、日本で出来る治療を考える・・・と言う余裕があるくらいだから。そう、流菜シナリオは、らPONシナリオなんですな〜(笑)
まだ流菜ちゃんは高校生(推定)なのに、らPON・・・らPON・・・はらぼてばんざ〜い!バキバキバキ 

シナリオ展開は、トゥルーシナリオたる流菜&深月シナリオの方が秀逸ですが、個人的にはこっちのシナリオの方が好き(笑)バキ 残念ながらこちらのシナリオだと、主人公が記憶を失った・・・と言う設定の持つ重みが生かされないんですけどね。それはそれとして(お

 

深月ちゃん・・・かつて主人公の恋人だった義理の妹。主人公には妹が二人いた。一人は流菜ちゃん。もう一人は、若くして逝った、流菜ちゃんの双子の姉、深月ちゃん。初めは私、彼女を流菜ちゃんのもう一つの姿かと思ったんですよね。流菜=Lunar(月)=深「月」とね。実際は双子だったわけですが。主人公の記憶喪失が、愛しい妹、そして恋人だった深月ちゃんを失ったことからの現実逃避から始まった・・・と言う至極納得のいく設定となっており、「しすたぁエンジェル」というゲームタイトルが、天使となった妹の深月・・・と言う、まさにそう言う意味で付けられていたことも、彼女のシナリオを見ることで理解できるわけで。今とは全然違い、昔の流菜ちゃんはとても引っ込み思案な女の子で、兄である主人公とはあまり話もしなかったそうで。でも彼女は主人公が大好きであり、いつしか恋人同士となった主人公と深月を祝福しつつも、己の切ない想いをずっと秘め続け・・・こういう展開で来たか〜(/_;)と私などは思ったわけで。なにせ私、この手の展開は、「君が望む永遠」での涼宮茜ちゃんですっかり属性付けられてしまっているので。(/_;) 深月ちゃんにとっては、流菜ちゃんは可愛い妹。自分が亡き後は、流菜ちゃんに主人公とともに幸せになって欲しいと願う優しい娘、深月ちゃん。泣かせる双子姉妹じゃないですか。(/_;) そして折角流菜ちゃんの想いが通じたというのに、今度は自分も姉と同じ病に倒れなければならないとは・・・そして主人公も又、かつて見た、愛する妹を失うと言う悪夢が再び・・・と。今まで見た本作品の中のシナリオでも、比べものにならないほど痛い展開ですな。(/_;) 主人公が流菜ちゃんを勇気づけ、病と闘う決心を付け、幸せになろうとする姿を見て、深月ちゃんは天使見習いとしての試験に合格。天使となって消えていく彼女・・・。私としては、彼女にも人としての幸せが欲しかったところですが、一度死んだ人が生き返ることはないのだし、それは無理な相談ですわね。分かってはいるのですが・・・(/_;)

ただ、主人公と深月ちゃんとのえっちしーん。これはどう考えても、シーンを入れる場所を失敗しているとしか思えません。主人公はかつて深月ちゃんと恋人同士だったわけだし、二人が結ばれるのは当然としても、深月ちゃんを抱いた体で、流菜ちゃんも抱く主人公っていったいなんじゃい(^^; と言うことになりませんか?深月ちゃんへの愛を語った、その同じ口で、流菜ちゃんへの愛を語るなんて、よほど器用な人か、さもなくば「二人ともお嫁さん」を信念としている人以外には無理だと思います。(きっぱり まあ私は後者と見受けますが。(ぉぃぉぃ
#しかしこのときの流菜ちゃんとのえっち、かなり濃いんだよね。初めての女の子相手に、ア○ルS○Xまでやる普通?(笑)


初恋 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP RUNE)

 

プレイ開始 2002−12−08
プレイ終了 2002−12−14

 

主人公、初島 稔(はつしま みのる 名字変更不可 名前変更は可能。ただし名前を変えると、女の子は声で主人公の名前を呼んでくれません))は、聖桜館学園に通う二年生。外見はどちらかというと「可愛い」と女の子に思われるタイプの男らしい。(笑)  性格も外見に似てか、優しいタイプ。同い年の妹で、かつ同級生のちょっと小悪魔的な女の子「初島 杏」(はつしま あんず)にいいようにからかわれている有様(笑) この初島兄妹、もう高校生(推定)になろうというのに、登下校はもとより、昼の食事、とにかく一緒にいられる時間はベッタリ一緒。傍目から見て妖しい兄妹であり、周囲からはからかわれたり心配されたり。(笑) しかし当人達は自分たちの妖しさにちっとも気づいて無いという(爆笑)
そんなある時、彼の男友達の「鎌田 直矢」と女友達「加藤 美木」が付き合うことになった。二人が付き合うようになってから、女の子を意識するようになり、自分もまた女の子と付き合ってみようかなと、つきあいの長い悪友「二木 竜也」と話し合ってみたりして。 そう思っているうちに、なぜか気になる女の子達が主人公の前に立て続けに現れるように。いつもベッタリ一緒の妹の杏はもとより、杏の親友で、主人公達のクラスの委員長、世話焼きが大好きな「西村 陽子」(にしむら ようこ) 同じく主人公達のクラスメートで、聖桜館学園の中でも群を抜いて目立つ存在のお嬢様「高鷺 花梨」(たかさぎ かりん) 褐色の肌を持つ、とある南国人と日本人のハーフで、聖桜館学園に苦労して留学している健気な下級生「ココ・夏野・パルフェ」(ここ・なつの・ぱるふぇ) 気がついたら主人公のそばにいて、そしていつの間にか消え失せていると言う、神出鬼没、謎の美少女「椎名 柚純」(しいな ゆすみ) そして、主人公達より一つ上級生で、テニス部に所属、加藤 美木ちゃんを初めとした女の子達のあこがれの的、何故か大福をこよなく愛する、ちょっと(かなり)天然系の女の子「桜井 小桃」(さくらい こもも) 彼女らと繰り広げる、甘酸っぱく切ない、そして時には激しく心が痛い、初めての恋の物語・・・。

 

この作品は、ろり系の使徒達には余りに有名な(笑) ソフトハウス「RUNE」が出した恋愛アドベンチャーゲームっす。今までは明るくかる〜い雰囲気の、ろりろりなキャラが走り回るタイプのゲームを輩出してきたこのソフトハウスですが、今回の「初恋」でかなり移植な作りをしてきた・・・と言う情報をGETし、さくっとプレイすることになりました。(笑) プレイして納得。えらい切なくて痛いシナリオなんですわ。(^^; 詳細は後述しますが、RUNEというソフトハウスを見直す契機となりました。

ユーザーインターフェイスはほぼ満足。既読MSGスキップは搭載。ただ選択肢の場所に来るとMSGスキップが強制的に解除されるのはちょっと面倒。設定で選べるようにして欲しかったです。特筆すべきはバックログ確認機能。なんと声は勿論、CGをも含めてバックスキップ出来ます。この機能は実に素晴らしい。もう一度立ち絵の女の子の表情を確認したい時、見ほれたい時(笑)に使えますからね〜。この機能はありがたく一杯一杯使わせて貰いました。(笑) セーブ&ロードはいつでも出来ます。セーブ箇所は全部で20。ちょっと少な目ですね。(^^; ただセーブポイントに、今現在のルートに乗っている女の子の顔CGとタイトルが表示されるため、誰のシナリオのどの部分かが一目瞭然なのは嬉しいです。画像効果にかなり凝った作りで、コンフィグを呼び出す時、なめらかにアニメーションするのはさすがとしか。ただこういうのを付けると、動作重くなるんだよね。(^^; 私はAthlonXP1600+で能力的にはオーバースペックであるからいいのだけど・・・。おまけはCG集、えっちしーんリプレイ、音楽集と標準的。メニューは標準的でも、こちらも画面がアニメーションして凄いです。こういう細かいところに凝るのはとても嬉しいですな。(笑)

音楽はPCM音源による演奏。以前プレイした「リトルモニカ物語」同様、クラシック基調の優しい雰囲気のBGMですね。因みに私はこういう雰囲気の音楽が好きです。クラシックが好きと言うこともありますけどね。(笑) と言うわけで音楽の出来はgood、なんか他の作業CHU!にでもBGMとして使いたい気分です。(笑)

CGは野々村 幹氏によるもの。Fifth以来この絵のファンです(笑)。基本的にろり絵が得意らしく(ぉい 登場する女の子の体型がほとんどろり体型なんだよね〜(^^; みんな一応高校生(推定)のはずなのに、いいとこ中学生くらい。(笑) 何人かの女の子は私好みの「ふくらみかけ」だったし(爆笑)バキ ま。ちょっとくせのあるCGかも知れませんが、お勧めのCGだと言えましょう。(笑)

本作品は、全てのキャラでフルボイス。男もしゃべります。(ぉ だけど男だけ無声というのもなんか妙に感じるゆ〜ちゃん☆なので、この凝りぶりはうれしいですね。(笑) で、声優さんの演技なんですが、これがまた上手なんですわ。この上手な演技でギャグをかましたり、愛を語ったり、えっちで喘いだりと煩悩擽られます〜(笑)

えっちし〜ん・・・タイトルが「初恋」だけあって純愛系なので、残念ながら濃いえっちはありません。ただ着衣のままえっちと言うパターンが多い・・・っつ〜かほとんどじゃね〜か?(^^; ので、半脱ぎマニアには嬉しい設定かも(笑)バキ 私は生まれたままの、ナニも身につけてない姿を拝みたかったんだけどなあ・・・(しくしく

 

さて、いよいよシナリオ部分。最初、この作品をプレイした時は、タイトル通り、甘酸っぱく、不器用な男の子と女の子の恋の物語だと想像していたのですが、ファンタジー要素バリバリの、それも痛く切ないストーリー展開だとは想像もしませんでしたね。(^^; まあ良い意味で裏切られた作品だと思います。自分で生活を築き上げる力を持たぬ学生故に、自分達の力ではどうにもならない無力さに沈んだり、どんなに好きあっていても、周囲がその想いを認めてくれないと行った障害に苦しんだりと、切なさ炸裂(ぉぃ な展開。それだけにハッピーエンドに持っていけた時の安堵感はなかなかのものがあるでしょう。エピローグ部分のシナリオがやや薄く感じられた点はあるものの、切ない系のストーリー展開が好きな方にはなかなかいいお話・・・と、メインヒロインの雰囲気バリバリの小桃先輩をクリアするまではそう思ったんです。ええ。だけど、小桃先輩のストーリーに入った時「ホントに同じ作品のシナリオですか?(^_^;」と思ったほどの唐突&激痛いシナリオ。小桃先輩の表現の方法が少々稚拙なところが見受けられたため、まるで小桃先輩が「危ないおね〜さん」みたいな感じを受けてしまったのは正直大減点。(げふ メインヒロインの彼女のシナリオで、私にとって感情移入が少々阻害されてしまった所が、この作品の最大の難点でした。

また、私の一押しのキャラは、妹の「初島 杏」であることは当然として(ぉ 実は彼女と同じくらい萌えたキャラというのが、杏の親友「西村 陽子」だったりします。ちょっと強引な所はありますが、とても世話好きで、ナニより主人公のことが密かに好きで、主人公が激しく落ち込んでいる時、体を張ってでも慰めようと必死になる、例え自分の恋が破れても、主人公の幸せのために一肌も二肌も脱ぐそんな健気な彼女に惚れました。なのに・・・ああなのに! 彼女には独立したシナリオが与えられていないんですよ〜(号泣)  あくまでもとある女の子のシナリオからの分岐で入るしかないのデス。 これらがひじょ〜に残念な点でありました。(/_;)

メインヒロインたる小桃先輩のシナリオで感情移入が出来なかったことが響いていたため、ハマリゲームに登録するには至りませんでしたが、しかしながら登録したとしても可笑しくないほどの出来であったことは断言いたします。野々村氏のあの絵にアレルギー(ぉぃ がないのなら是非プレイしてみて欲しいですね。

 

さて、以下は恒例のネタバレ付きキャラ別感想。ネタバレ気にする方は読み進めぬよう願います〜

 

ココ・夏野・パルフェ

とある南国から留学してきた、異国人と日本人のハーフである、苦学生の女の子。実はとある国の王女様だったという秘密には正直びっくり。(^^; だってメイドと王女様なんて余りに身分違いが大きすぎるじゃないですか。それも一人で双方を兼ねるなんて。ずいぶんお姫様らしからぬお姫様だと思ったモンです(笑)
#このゲームの前にプレイした「Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜」のレティも王女っぽくない王女であった(笑) 

父王は厳しい人であり、結局表向きは主人公との交際を日本にいる時だけ限定でしか認めなかったようですが、なんだかんだ言っても娘に有利な賭をして、娘が勝つようにし向けているあたり、いずれの世界でも父親ってのは娘に甘いモンなのだな〜と思ったり。(笑) その意味で、ココちゃんのシナリオは一番安心して見ていられるものですね。(笑) 他の女の子とは違い、切なくはあっても痛くはないですから。

女の子としての魅力は高位レベル。(笑) なんせ本作の女の子達って、揃いも揃って料理音痴なんだもん。(^^; その中でも群を抜いて家事の能力が高い女の子がココちゃん。成る程メイドとしての能力を高く評価されるゆえんです。(笑) 幼い割にえっちに対しては積極的で、主人公の家のリビングで初めてのえっちでもうその悦びを覚えてしまい、なんどもなんどもえっちしまくったあげく、朝から臭い消しも兼ねて大掃除する羽目になるとわ(大爆笑) まあ、「し〜し〜」もやっていたんだから仕方がないんだけど。(^^;(笑) 普通の女の子、メイドとしての女の子、優しい王女様、怖い王女様と演技を使い分けてえっちも出来た彼女。萌え度の非常に高い女の子でございました。(笑)

 

高鷺 花梨

お金持ちのお嬢様。ピアノを得意としており、音楽との縁が余りない主人公も、ピアノの琴でお話をすることがホント多かったすね。ピアノの演奏の感想なんて、素人にはなかなか難しいでしょうに、何とかであってもこなした主人公ってそれなりに音楽の素質があるのでは?(笑) 人の顔と名前を覚えるのが極端に苦手で、未だクラスメートの顔と名前を覚えてないと言う設定にはちょっと共感を覚えてしまったり。(ぉぃぉぃ なにせ私も人の名前を顔を覚えるのが苦手ですから。(^^; 営業職に廻ったらどうするつもりだ?(ぉ<あたし ただいくら私でも面と向かって紹介された人を忘れるほど酷くはないぞ。(^^; 初めは彼女のそう言ったところは、「天然」とかそう言うのかと思っていたのですが・・・

彼女の父親が、主人公と花梨ちゃんの交際を認めないとけんもほろろだったとき、最初は身分違い故かと思いました。しかしそうではなく、主人公が傷つくのを避けるため・・・と言う事情だったのであり。冷たいイメージがあった花梨ちゃんの父親ですが、意外に優しい所があったりしたのですな。人は見かけに寄らないと言う良い例でしょう。(ぉ ただその事情というのが、私の想像を遙かに越えていました。(^^; まさか花梨ちゃんが父親によって作られた、花梨という今は亡き娘の魂を持った人形だったとは。(^^; 最初にココちゃんをクリアしていたため、この作品がファンタジー要素を含むものであると言うことを知らなかったモンで、女の子が人外であるということは想像の外でした。(^^; 器が長くは持たずにすぐにダメになってしまうため、新しい器に魂を移さなければならないのだが、そのとき記憶のほとんどを失ってしまうと言う。当然クラスメート達のことも。その事実は確かに父親の言うとおり、主人公を傷つけずには居られぬ残酷な現実でしょうね。本当に大事なことは、魂の移植後も忘れないと言うことで、ラストで主人公が忘れ去られないというのはまあ想像がつきましたが、花梨ちゃんにお茶目をやられて、忘れられてしまった・・・と思いこんで脱力する主人公の図はこれまた私の想像を超えていました。つくづく花梨ちゃんのシナリオって、意表をつく部分に恵まれてますな。(笑) ただ、いきなり何の前触れもなく、「魔術」というファンタジーの設定を持ち込んだのは失敗ではないでしょうか。そう言うものがあって当然・・・と言う世界であるとプレイヤーに思わせていない以上、唐突さを感じるのを否めないでしょうから。まあ笹井と言えば些細な瑕疵ではありますがね。(^^;

因みに彼女ってお嬢様らしく、けっこきつい性格しているよね。(笑) こあい女性が好みの使徒にはぴったりな女の子かも・・・(笑) 意外とファザコンな所がある・・・と言うのも私好み(笑) 父親が何故自分と主人公の交際を認めないのか知らない時分、父親と主人公をなんとか仲良くさせようと画策する彼女の図に、父親を大事にする部分が見え隠れして好感が持てたので(笑) 親御さんを大事にする良い娘さんだよね・・・(ほろり

 

椎名 柚純

主人公の周囲に突然現れた、幽霊とおぼしき女の子。実はKanonの某あゆあゆのように、魂だけが肉体を離れて実体化した、いわば生き霊。 そう言う設定ではないかな〜とプレイ中に悟られてしまうのも、柚純ちゃんと某あゆあゆと状況が似ているためなんでしょうなあ。(^^; 柚純ちゃんは心臓の病をかかえ、体が弱く、難しい手術を受けなければならない。主人公との心の触れ合いの中、難しい手術を受ける決心を持つものの、手術が終わっても意識が戻らない。それもそのはず、そのころの柚純ちゃんの魂は、過去をずっと遡って幼い頃の主人公、そして生き霊としての姿で主人公の側にいたのだから。つまり私たちがプレイの最初から会っていた柚純ちゃんは、未来からやってきた柚純ちゃんであり、その柚純ちゃんが消えた後、転校という形で主人公の元に現れ、その後主人公と恋に落ちた本来の柚純ちゃんが、手術後に魂だけ過去に戻って主人公に会いに行く・・・と言う、まさに「時かけ」パターンのシナリオ。実は私、こういう「時かけ」パターンのシナリオって大好きであり(笑) それを上手に表現できたスタッフの力には感心しました。

だからこそ、主人公にとって初めての柚純ちゃんとのえっちは、柚純ちゃんにとっては二回目のえっちであり(一回目は主人公(プレイヤー)から見て未来の主人公と)、柚純ちゃんの初めてのえっちは、主人公にとっては二回目(一回目は主人公(プレイヤー)から見て未来から来た生き霊としての柚純ちゃんと)・・・と言う、時系列的に激しい矛盾が生じているわけであり。(笑)お互いの初えっちが、相手から見ると二回目というタイムパラドックスなんて初めて見たりして(爆笑)

そういえば、この娘もけっこうキツ目の性格をしていたりして。(^^; なんか「初恋」に出てくる女の子は「怖い系」の女の子の割合が多めの様な。(笑) ココちゃんも演技とは言え、怖い王女様のフリをしたことがあったし(笑) 怖い女の子が好みの人には(以下沈黙)

 

初島 杏

主人公、初島 稔の妹。本作品は、他の作品のように義妹義妹と大騒ぎせず、あくまでも「妹」としか表現しないので、もしかして実妹か・・・と言うかすかな期待を持たせてくれたんですが、ソフ倫の規制がある限り、そんな訳ありませんわな。(^^; 他の女の子のシナリオ内や、杏シナリオの中で何気なく説明されていたことを総合すると、主人公の父と、杏ちゃんの母が再婚したことによって、二人が兄妹になったようですね。つまり主人公から見れば、母親は義母であり、杏ちゃんから見れば、父親は義父と。だから主人公と杏ちゃんとの間には血のつながりがないわけで、正真正銘「義妹」なんですな。二人は兄妹ではあるが同い年。正確には主人公の方が一月だけ早く誕生日が来るらしい。だから主人公が兄、杏ちゃんが妹、なんですね。 感心したのは、二人が義理か実か・・・なんて琴を周りの人はどうでもよく思っているらしいと言うこと。つまりは二人は本当は義理ではあっても、実の兄妹とほとんど変わらない見方を美奈からされているのですね。

主人公と杏ちゃんは、推定高校生。普通これくらいの年頃になると、もう兄妹で一緒の行動というのはないですよね。(^^; だのに二人はと言うと、登校は必ず一緒。昼食も一緒。下校も原則一緒。勿論友達と一緒の場合はその限りではないが。家では兄妹故にいつも一緒にいるわけだから、要するに四六時中二人は一緒な訳であり。学校では二木達(主人公の友人)や西村達(杏の友人)とも一緒にいるから、仲間内以外の他者には意外に気づかれにくいが、明らかにこの二人は妖しいくらいに仲が良すぎな訳であり。(爆笑) でその妖しさに主人公も杏ちゃんも気づいてないと言うから何ともはや・・・。西村陽子ちゃんが何かと二人が禁断の関係になってないかと気を揉むのも分からないではないですな。(^^; 通常、兄妹で一週間ほど二人きりで生活するようになったからと言って、二人が過ちを犯さないかと心配する人はいませんが、この二人を見ていると確かにそう言う心配をしたくなりますわね。(笑) 友達ばかりか、母親まで二人の間を疑って掛かるとあっては、もうかなりの妖しさを醸し出しているようでありますが。(^^;
このベタベタさは、主人公がそうしたいから・・・と言うよりはむしろ、杏ちゃんが望むからのようで。小生意気であり、しょっちゅう兄を兄とも思わぬ態度で接する妹とは言え、懐いてくる妹をむげに引きはがすことなど、兄としては出来る相談ではないですな〜(笑) まして杏ちゃんのように、兄に構って欲しくてわざと怒らせるようなことをしたり困らせたり・・・と言う、幼さ丸出しの妹とあっては・・・

本作品では、ここのところ私がプレイしていた妹モノで端折られるところが多かった、主人公が妹に「女」を感じてしまう課程がキチンと表現されています。チアリーディングの練習をする杏ちゃんの姿やパンチラシーンに思わずドキドキしてしまったとか、お約束のお風呂でバッタリ・・・とか(笑) 杏ちゃんの兄に対する想いは、彼女のシナリオでは「幼い頃に書いた婚姻届を大事な宝物としてしまっていた杏」が一押しですが(笑)、他の女の子でのシナリオでも、分かりやすい形で見えていますからね〜。兄の見えないところで、兄のことを褒めたり、兄への想いを告げたりと、妹erとしては嬉しすぎる行動をしていたようですからねえ。見てて萌え転がっていたゆ〜ちゃん☆でありました。(笑)

主人公と杏ちゃん、二人を見ていると、特に杏ちゃんの幼さが目に付きますね。先ほどから何度も述べているように、兄の後ろをちょこちょことついてくる行動もさることながら、辛いからと言って、大人用の歯磨きを使えず、子供用のイチゴ味歯磨きを使うわ、お片づけが出来ず、リビングと散らかし放題にして母親にしかられるわ、高校生にもなって、まともな料理を作れず、炊事を共働きの母親に任せきりだわ。普通、高校生くらいになると男女問わず、親が共働きで家事が出来ない場合は、大概の家事も子どもの方でも出来るようになるのですがねえ。これは明らかに親の教育が失敗していると思わざるを得ませんね。(お しかしだとすると、杏ちゃんが兄に兄妹以上の愛情を示すのも、幼さ故・・・と言えるでしょうね。だから本来ならば、杏ちゃんが主人公を男として意識したとしても、相対的に大人である兄の方でそれは幼さ故・・・と分かってあげなければいけないんだよね。そのまま受け入れてしまったら、「妹の幼さにつけ込んで妹に手を出す鬼畜兄」と罵倒されても仕方がないんじゃないかあ〜と思ったり。(笑) 主人公がそれを出来なかったのも、両親の経常的な不在から来る寂しさが主人公の中にも存在し、それが故に妹の気持ちに絆されてしまった・・・と言う所じゃないかな。こういう表現を出来るシナリオさんって、かなりの実力派であろうかと。

興味深かったのは、兄妹である二人がらぶらぶ〜(ぉぃ であることに、友人達の反応が賛否両論だったことか。普通こういう場合は、否シールド!バキ、もとい、否ばっかりで、賛・・・は無いと思ったんですが。(^^; 兄妹の不毛の愛の荒野を突っ切るのをわざわざ背中押しする人がいるんだから(笑) でもおかげで、「禁断の愛」というイメージが薄れてしまったのは非常に残念。(ひねくれ者) まあそれはともかく、友人達の意外な理解の良さが、後半の二人の間柄が親バレしてしまったとき、特に母親の反応がきついことに対して違和感を感じる理由となってしまっていますね。(^^; 二人は義理の兄妹なんだし、恋人同士になったからと言って、なんでそこまでヒステリックに二人を糾弾する必要があるのかなと。(^^; 母親にしてみれば、血の繋がらぬ息子を含め、二人の子どもたちを「兄妹として」育ててきて来た自負があり、それを揺るがしたが為・・・と言う琴を考えられますけど、ならば劇中でそう言うシーンを出して貰わないとねえ。(^^; 親バレの理由も余りにお間抜け。リビングでKISSなんかするヤツがあるかい。(笑) 禁断の愛・・・というのは、愛し合っている所を見られないように、場所を選ぶのが楽しいんじゃないか!バキバキバキ 二人のこの緊張感のなさ、何とかしてください。(/_;)(笑) 個人的には、二人の関係が兄妹から恋人に変わって、戸惑いや照れなんかを感じながら、ベタベタする・・・と言うシーンをもっとたくさん見たかったんですがねえ・・・(/_;)

二人の両親は、互いの仕事の忙しさ故の留守がちを非難しあい、二人の道ならぬ恋の発覚と共に、離婚の危機を迎えることに。親の反対にめげかけつつも、それでも自らの気持ちに偽ることなく、想いを貫き通す子どもたちの心に引っ張られ、結局仲良くし直す。(笑) 家庭崩壊の危機の始まりも終わりも自分たちの関係・・・と言う皮肉な展開も、杏ちゃんが好きな言葉「雨降って地固まる」なんでしょうな。それにしても普段、妹erとして敢えて無視している「兄妹の道ならぬ恋は、なによりも親不孝な恋である」という現実をこうも痛々しく見せつけられるとは正直思っていませんでしたね。(^-^; 私にとって一番好きなストーリーであると同時に、もっともいや〜んなストーリー展開かも。(ぉぃ

 

桜井 小桃

本作品のトゥルーヒロイン。そして本作品中、もっとも悲劇的なヒロインであります。(^^; シナリオの痛さといったら、他の女の子のを束ねて掛かっても太刀打ちできないくらいですから。(^^; なにせ主人公と彼女がくっつくことで、主人公の親友「二木竜也」クンとの仲が壊れるわ、竜也クンがストーカーと化すわ、小桃先輩は交通事故で急死し、その後を追うように竜也クンが自殺するわとま〜ドロドロしたシナリオ。(汗 他の女の子のとのシナリオで、竜也クンが小桃先輩ぞっこんであることはよ〜く分かっていたつもりだったし、小桃先輩と結ばれることで、竜也クンとの友情にひびが入るくらいは覚悟していたんですがね、ココまでドロドロした展開になるとは想像の範疇を越えていました。竜也クン、悪役になりきってしまい、すっかり壊れてしまうし、見ていて痛々しいなんてモンじゃなかったす。 ココまで痛くするする必要がどこにあるんだ〜と絶叫したくなるくらいです。(涙

彼女のシナリオはいわゆる「輪廻転生」ものであり、あの名作「久遠の絆」のように、時を越え、世代を越えて愛し合う二人が結ばれる・・・と言う類の話です。現在、そして10数年後というシナリオを書いているため、他の女の子のシナリオに比べ少し長めのシナリオですね。「君が望む永遠」のように、ドロドロした展開ではあっても、心を強く打つ作品・・・と言うことであればよかったのですが、残念ながら彼女のシナリオは、少なくとも私には賛同できかねる部分が多々ありました。(^^; 

小桃先輩は、何故か前世の記憶を持っており、前世では恋人同士だった主人公と出会った時、積極的にアプローチを掛けてきます。その行動が余りにも唐突かつ突飛な為、彼女のファンにはまことに申し訳ないのですが、小野寺浩二氏著「妄想戦士ヤマモト」での「前世女」という言葉がまず頭の仲に浮かんでしまいました。(^-^; 私にとって納得のいく前世ものとは、1)初めてあった時から何故か惹かれあう 2) 調べてみて(もしくは前世の記憶が戻って)二人は恋人同士だった と言う流れでなければならず、前世で恋人同士だったからという理由だけで、現世でも恋人同士になろう・・・としているとプレイヤーに思われがちなシナリオを見せられると、単に「前世の記憶に振り回された男女」という風に感じてしまうのですな。普通の人が持つはずのない前世の記憶、それを小桃先輩が持っていたと言うことは、よほど前世での悲恋に思い残すことがあったと言うことだと考えられるのですが、残念ながらプレイヤーに見せて貰った前世の記憶の中には、それを想起させるものが私には見あたらないんですよね。ただ、前世での二人が義理とは言え姉弟だった、禁じられた恋故に結ばれることがなかった無念を現世で晴らしたい・・・と言う部分は分かるのですが。(^^; 親の薦めに抗しきれず、婚約者との結婚に承諾してしまったり、それを責める弟(主人公の前世)のなだめ方がまさに姉が弟にするやり方そのものなんで(なだめるためにえちぃまでは、普通の姉弟ではやらんだろうけど。(^^; ) 弟に対する辛く激しい恋心・・・と言うイメージではなかったですね(^^;。小桃先輩の前世での婚約者が、二木竜也クンの前世だった・・・と言うことで、現世での竜也クンの失恋による狂乱ぶりに一応納得のいく理由をつけているのですが、前世での竜也−小桃−主人公の三角関係の描写が全くない状態では、説得力が弱いようにも思えます。(^^; 結局時を越えての恋愛というのに感情移入をさせるためには、そのスタート部分での大正時代での三人の心の葛藤をもう少し緻密に書く必要があるのではないでしょうか。

現在から十数年後の第二部に入り、主人公は小桃先輩の転生した姿である小さな小桃ちゃんと出会い、前回とは逆に主人公の側から、小桃ちゃんへ前世へのアプローチを掛けることになる。前世と来世で立場が逆になると言う描写はなかなかのものと認めます。ただ、ここでもちょっと引っかかるところが。 自殺した竜也クンが転生して、小桃先輩と全く同年輩の少年として人生をやり直して居るんですが、これもちょっと私の死生観と相容れないものがあったため感情移入を妨害されてしまっていました。(^^; 現世で上手く行かなかったからと言って、安易に死を選んで、来世で人生をやり直す。そう言う安直な選択をした竜也クンに何のペナルティもなしで転生し出来ていると言う世界には、自殺というものに厳しい目を向ける私には許し難い存在だったりしました。生まれ変わっても、教師と生徒という関係のために、おおっぴらに付き合うことが出来ないと悩む小桃ちゃんに、竜也クンがする悪魔のささやき「もう一度死んで転生し、新しい人生を歩め」。 明らかに自殺教唆ですな。れっきとした犯罪でございます。(爆 そもそも教師と生徒の関係って、生きる死ぬと大騒ぎするほどの障害じゃないと思うのですが。(^^; 卒業するまでの三年間を我慢すれば、後でぴーざーがーしようと結婚しようとそれは大人同士の責任の範疇。まあ周囲からは先生の側に「スケベ」と罵声を浴びせかけられることはあろうかと存じますが、それは税金だと思って割り切らないと。(笑) 

まあそんなこんなで、私にとっては、痛いわ納得いかないわと散々な小桃シナリオではありますが、小桃先輩&小桃ちゃん自体は好きなんですよ。(笑) 小桃先輩のちょっと天然が入っているところや、ふんわりとした優しい雰囲気。小桃ちゃんの子どもっぽい所とか(劇中で乳歯を抜くトコに思わず萌えてしまった(爆 ) 小桃ちゃんとの背徳感溢れるえちぃしーんなども相まって、キャラクターに対する思い入れというのは、ホントに強いものがありますな。それだけに、シナリオの荒さが残念でなりません。(/_;)

 

番外 西村 陽子

主人公の同級生。主人公の妹、杏の無二の親友。ハッキリ言いましょう。私が一番萌えた女の子って実は彼女だったりします。同点首位で杏ちゃんと。(笑)バキ だってだって、彼女くらい健気でお人好しな女の子ってそうはいないっす。(/_;) 親友の兄である主人公に秘めた想いをもちつつ、それでも主人公が他の女の子と仲が良くなっている時は、そのフォローもしっかりと行う。好きな人が幸せになって欲しい・・・と言うのが恋愛の本道とは言え、ココまで徹底して出来る人なんているのかしらん。(/_;) 杏シナリオでは、陽子ちゃんの主人公の思いを、杏によって主人公にばらされた上、杏の当て馬的役割を強いられてしまったにもかかわらず、お返しに杏が如何にお兄ちゃん娘だったかを主人公にばらしたとはいえ、基本的に恋のキューピット役を果たそうとする彼女にはホントじーんと来ましたよ。ええ。(/_;)

彼女と恋人同士になれるエンドもあるにはあるのですが、小桃先輩ルートからの分岐という形を取り、彼女専用のシナリオがあるわけではないです。小桃先輩の死で激しく落ち込んでいる主人公を慰めるために、己の体を主人公に差し出して・・・みたいな、彼女らしい不器用な励まし(^^;方ですが、主人公のサポーター役に徹する彼女らしいエンドですね。これだけ言い娘さんなんだし、ここは一つ奮発して、彼女のシナリオを作って欲しかったとつくづく感じました。


Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP オーガスト)

 

プレイ開始 2002−11−23
プレイ終了 2002−11−28

 

吟遊詩人として、あちこちを旅してきた主人公「クリフ・クラウド」(名前変更不可)。一つ下の妹「シルフィー・クラウド」の手紙を人づての、人づてで受け取るも、判読不明の状態になっていたため、三年ぶりに故郷に帰ることに。帰る早々、挙動不審な美少女に関わることに。あまつさえその美少女は、妖しげな男達に拉致されかけていたのを、男気を出して救出したのはいいが、懐かれてしまい(ぉひ 一緒に生家の教会に帰る羽目に(笑)。 教会に戻ると、シルフィーが未熟ではあるものの、しっかりとシスターとして頑張っている。再会を喜ぶ兄妹であるが、大好きな兄に連れてきた女性がいるのを見てシルフィー大ショック(/_;)(笑) 誤解が解けてやれやれとなるものの、妖しさ爆発の少女は自らを「レティシア・アップル」という、いかにも偽名っぽい名前は名乗るわ、この年に不釣り合いな高価な宝石をもって宿代にしようとするわ、挙動不審なこと極まりない。(笑) それもそのはず、この少女は現王家の一人娘、即ち王女の「レティシア・ラ・ミュウ・シンフォニア」であり、そのことがクリフの幼なじみで姫の護衛騎士を務める「エレノア・フォートワース」から明らかとなる。 なんでもレティシアは社会勉強をしたいと父王にだだをこね、仕方ないと、とある貴族の家に置かれるも、本来の社会勉強にはならないと気付き脱走したらしい。(笑) 酒場「転がるりんご亭」で給仕をする仕事を見つけた彼女は、ここで勉強させて欲しいと父王にエレノアを通じて手紙を出し、認められ大喜び。(笑) 酒場の看板娘「レイチェル・ハーベスト」の指導の甲斐あってか、少しずつ仕事を覚えていくレティシア。酒場の常連の美少女「ラピス・メルクリウス・フレイア」 をも巻き込んだ、レティシアを中心とする騒動のなか、どんな恋物語が始まるのであろうか。

本作品は、新鋭ソフトハウス「オーガスト」の第二作目に当たります。前作「バイナリィ・ポット」がなかなかの秀作であったため、また先行者(ぉぃ の評判もなかなかのモノがあったため、購入に至りました。(笑) 主人公の妹「シルフィー」がめっちゃ萌えであると言う情報が最後の一押しになったのは言うまでもありませぬ。(爆笑) 

本作品のユーザーインターフェイスはなかなかの出来の良さです。既読MSGはスキップ出来るのは勿論、バックスキップも行数制限があるものの可能。しかもヴォイスつき。(笑) 女の子の萌えな台詞を何度も聞き返せますわ。(笑) セーブ箇所は80カ所と十分すぎる量。ただ惜しむらくはセーブのコメントを変更できないことですね。これができないため、どの部分のセーブデータなのかロードしないとさっぱり分かりません。(^^; セーブデータコメント変更機能を是非付けて欲しいと思います。 因みにおまけはCG集、シーンリプレイ、音楽集、後シナリオコンプした後に出現するおまけシナリオ。おまけシナリオはおちゃらけたのやら、後日談やらとなかなかに豊富。(笑) 

音楽はPCMによる演奏。音楽の出来はと言うと、及第点と言ったところっすね。突出した出来ではないものの、シーンを盛り上げるのにしっかりと貢献できる出来であると考えます。もっとも何か別の作業をしているときのBGMに使いたいと思うか・・・?と問われると私としては難しいところですね。(^^; ただこのゲームは、ウィンドウがアクティブになってなくとも、動作は止まらないため、そう言う使い方は可能ではあります。(笑) 因みに一番好きな曲は「静寂の光」 教会のテーマですが、どちらかというとシルフィーのテーマという雰囲気ですね。

CGは、全作同様、べっかんこう氏によるもの。バイナリィ・ポットのときよりも慣れたか、より安定したCGになっていると思います。ヒロイン5人のうち、3人までがろり系であることが好感度非常に高いです。(爆笑)ガス みつみさんの雰囲気がある、私好みのCGであることも手伝い、ゲームへの愛着をより増しています。(笑)

本作品は、女の子のみフルボイス。レティシアの鳥居花音さんや、エレノアの海原エレナさん、レイチェルの北都南さん等有名人揃いでございます。従って演技力は抜群。えちぃしーんの煩濃度UPもばっちり(笑)バキ 愛しい女の子への思いをつのらせること疑いないでしょう。(笑)

えっちし〜ん・・・基本的に純愛系の作品であるにもかかわらず、意外と濃い作りっす(爆笑) 一ヒロインに三回もえっちシーンがあって、しかも色々なシチュエーションがあって、18禁ゲームらしさを出していると言えましょう(大爆笑) でもよく見ると、女の子は美奈、処女であり、主人公とのえっちが初めての・・・と言うのにもかかわらず、正常位による初体験が皆無なんだよね。いきなりバックとか、騎乗位とか、そう言う凝ったのばかり。(ぉ クリフ、もうちょっと女の子を労ってあげては?(ぉひ

 

さて、シナリオ。本作品はメーカーがファンタジックお姫様ADVと銘打つとおり、お忍びできたお姫様と、市井の青年との恋物語なんですね。従って、他の4人の女の子達とのラブストーリーはあくまでもサイドストーリー的存在なのであり。(^^; お姫様のレティシア以外の女の子と主人公が結ばれた場合、レティシアの存在意義があまり感じられない作りになっています。(^^; 女の子それぞれのシナリオ自体は、甘い恋愛ストーリーであり、また完成度は決して悪くないため、私好みのストーリーに仕上がっていたわけであり、だからこそその辺だけがちょっと気になりました。 雲の上の存在だったはずの姫君が意外と気さくな人柄であり、そんな姫君が世話になった市井の男性に一肌脱いで、恋の橋渡しをした・・・なんて展開だったら私としては大満足でしたね。(笑) 後気になったことは、女の子の側がクリフを好きになった理由はゲームプレイで大体感じられるのだけど、クリフの側が何故女の子達に心惹かれたのか・・・と言う部分の描写がいまいちであったこと。特にこれは、妹であるシルフィーのシナリオに顕著でした。シルフィーのクリフへの想いというのは、極端なお兄ちゃん子(言ってしまえばブラコン(笑))であるというその一点で納得(ぉぃ なのですが、クリフは、シルフィーシナリオに於いても、直前まで「一人の妹」と言うスタンスをとっているんですよね。妹に女を感じてしまった、とか、妹だが女の子として好きになった・・・と言う描写はほぼ皆無。精々シルフィーとエレノアの泉での水浴びシーンを覗いて、幼なじみと妹が、女の子の体つきになった琴を再確認し、思わず見とれてしまった部分くらいですか。その状態で妹から告白されたからと言って、いきなり妹と男女の仲になったのでは、クリフって一体何者?と思わざるを得ません。(^^; 他にもオーガストのお約束「メインヒロインのノーマルエンド後にトゥルーエンドへの道が開かれる」により、実はレティにはトゥルーエンドがあったりしますが、このトゥルーエンドも、あたし的には今ひとつでした。 トゥルーエンドが基本的に切ない展開であり、そう言うシナリオが好きな私としては、それなりに評価はするのですが、ラピスの設定が、ラピスシナリオとレティトゥルーエンドでは食い違っていたり、そして何より、例え国を守るためとはいえ最愛の女性よりも、二度と戻れぬ旅を躊躇せず選ぶクリフの行動に違和感を感じてしまったのが致命傷でした。女の子それぞれのシナリオがいわゆる「らぶらぶ〜☆」な私好みの展開であっただけに、トゥルーシナリオの荒さがつくづく残念です。(^^;

細かい不満点があったりするため、残念ながら「ハマリゲーム」に登録するほどにははまりませんでしたが、キャラ萌え要素は申し分のない出来でしたので、少なくともプレイして損をしたと思えることはないでしょう。(笑) 妹erな人や、ろりろり〜なキャラが好きなメンツならば、是非プレイしてみて欲しいっすね。(笑)

 

さて。以下は恒例「キャラ別ネタバレ感想」。 ネタバレを嫌う方は読み進めぬよう願います。

 

 

レイチェル・ハーベスト(愛称 レイ姉さん)

主人公やシルフィー、エレノアにとっては幼なじみであり、また姉的存在。(笑) 転がるりんご亭の看板娘・・・っつ〜か、酒場の親父の一人娘ですな。(笑) けっこがさつな性格をしているようだが、家事一般を高度なレベルでこなしますぜ。だてに酒場の看板娘やっていませぬ。(笑)  弟みたいな存在だった男の子が、いつの間にかたくましくなって自分を愛する存在となった・・・と言う展開は、年上好みの方には堪えられぬ魅力があろうかと思います。(笑)

さて、彼女は義賊「シャドウムーン」なるもう一つの顔を持っているわけですが、正直唐突な展開と思いましたね。(^^; と言うのも、彼女のシナリオの中で、初代シャドウムーンに対する自らの想いというのが全然出てこないまま、この話が出てきてしまっているので。そもそもシャドウムーンが暗躍していると分かった時点で、初代の血族であるレイチェルや親父さんにも、なんらかの監視なり捜査なりの手が伸びそうなのですが。(^^; 王になれると言う話があったクリフが全てを捨てて、レイチェルと駆け落ち、見知らぬ街で酒場経営するというエンドはいいのですが、仲間との絆が断たれ気味なこのエンドは、ちょこっとわたし的には切なかったです。(./_;)

因みに私は彼女をいの一番にクリアしたので、本作が中世の剣と魔法の世界ではなく、SFチックなお話であることがさくっと分かってしまいました。(ぉ

 

エレノア・フォートワース(愛称 エル)

主人公から見れば、同い年の幼なじみ。シルフィーには姉的存在。 レイチェルから見れば妹的存在(笑) レティの護衛を担当する王国騎士で、剣の腕前は王国でもトップクラスらしい。でもそんな彼女も、何故かクリフには敵わなかったりするんですよね。エルシナリオでは、エルは剣術大会で優勝するわけですが、その優勝者が一介の吟遊詩人に勝てないと。・・・クリフって一体何モン?(^^;(笑) まあそれは良いとして(ぉ クリフが剣の修行を止めたのは、表向きはエルと一緒の剣の練習で怪我をして、それをきっかけに剣を振るえなくなったと言うことになっているが、実はそうではなく、剣によって紛争が解決するわけではなく、むしろ泥沼の争いになることが多いと言う現実にクリフが気づいてしまったから。立場無いのがエルであり。彼女は自分のせいでクリフが剣を捨てたと思い、せめてクリフの分も自分だけでも剣を極めねば・・・と言う強迫観念に苛まれていたわけであり。その意味でクリフのエルに対する責任は重いですな。(ぉ で、「剣では紛争を解決できぬ」と言う、剣士にとっては自己否定にも繋がるこの問題に対する問題提起をしたのは立派だと思いますが、それについての何らかの答えを物語の中では出してないような気がします。(^^; 結局エルは、主人公共々地位も名誉も捨て駆け落ちしてしまっているし。(笑) まあこれって、剣を兵器に置き換えれば、今の人間社会に対応する問題に変わるので、そうそう「正解」というものは無い命題でありましょうが、シナリオさんの思うところと言うのを聞いてみたかったように思いますね。

剣と鎧をいつも身につけているため、とてもそう見えないが、実は彼女はとても家庭的な女性。そのギャップはなかなか萌えますね。(笑) その「家庭的」という部分を引っ張って、漢の夢「裸エプロン」まで見せてくれるとは思いませんでしたよ。(爆笑) クリフに開発されすっかりえっちになってしまい、「えっちな女の子は嫌い?」と激しく不安げにクリフにたずねるエルには煩悩擽られまくりでございました。(笑)バキ

 

ラピス・メルクリウス・フレイア(愛称 ラピス(そのまんまやねん(汗)

湖の畔に住む、魔法使いの少女。どう贔屓目に見ても10歳前後にしか見えない、まさに私好みのろりろり娘さん(笑) しかしその実体はと言うと、不老不死の体故に215歳だという。(^^; 年齢だけで言えば、とてもろりどころじゃありませんな。(汗 ただ、精神年齢は傷つきやすく繊細な少女そのものなんで(無論図太いトコもあるが(笑)) あまり年齢に拘る必要もないでしょう。(笑) 彼女は永遠の美少女なのです。(うむ

ラピスに関する一番の問題点は、ラピスシナリオとレティトゥルーエンドでの彼女の設定が全然違うこと。これに尽きます。(^^; ラピスシナリオでは、彼女は不老不死の呪いがかかっていて、それがために仲良くなった友人とも別れを余儀なくされる悲しい運命を余儀なくされると言う設定ですが、レティトゥルーエンドでは、彼女は人間とは別の存在と言うことになっております。宇宙船が自分の分身という言い方をしていますので、機械、もしくは生体アンドロイドの類であると推察されますね。従って彼女が不老不死なのは当たり前。呪いでも何でもないので、不老不死を解除する・・・と言うラピスシナリオでの彼女の台詞が宙に浮いてしまうわけですな。(^^;
設定がブレてしまっていることには目をつぶるとしても、ラピスシナリオは一番中途半端なシナリオになってしまっていると言わざるを得ません。(^^; ラピスは劇中で、「不老不死の呪いを解くことが出来る、何百年に一度の星の配置が明日来る」と言っています。不老不死の呪いを解くと、その後彼女はどうなるか・・・と言うことは、彼女自体良くは知らず、場合によっては、一気に200年が過ぎ去り、彼女は死んでしまう可能性もある・・・と言う折角ヘヴィな設定を持ち込んでいたのに、クリフの「そんな危険なことはすべきではない」という意見にあっさりと乗ってしまい、何百年に一度の機会を見過ごすというのはちょっと違うんじゃ?(^^; 吟遊詩人らしく、人生を旅人に置き換え、旅の道連れは、それがいつか分かれる琴になると分かっていても、それでもいたほうがいい・・・と言う言葉を例に挙げ、ラピスに対し、共に人生を歩んでいきたいと、即ちプロポーズ(笑)すると言う点には、私も同意できる部分ではありますが。(笑)

ところで、ラピスの愛称ですが・・・ラピスたん、ラッピー・・・ラピスの愛称はいくつも提示されるも、全て彼女から却下を受け。(笑) まあ私もラピスたんとかラッピーとかじゃ可哀想な気もしますがね。(^^;(笑) 彼女の居ないところでは、ラピスたんと読んであげたいっすが。可愛いし〜(うひひ

ラピスシナリオのテーマは、永遠の命を持つが故に、友人、恋人との別れを永遠に繰り返す苦しみと、永遠に別れを経験する琴となっても、それでも人との交流を忌むべきではないと言う部分にあろうかと。かなり深淵なテーマに成り得たであろう彼女のシナリオが描ききれなかったのは痛恨の極みですね。(/_;) 彼女はあたし的に萌えなキャラだけになおのこと。

長く生きていても、人との交流を避けてきた期間が長く、そのせいなのか彼女は200歳を超える年齢であるにもかかわらず、人間的に幼めに思えます。朴念仁とも言える、人の心の機微が理解できず、恋愛感情にはテンで疎いトコと言い、人の中で揉まれてない人間はいくつ年を重ねても成長しないと言う生きた見本と言ったところでしょうか。そう言う部分が妙にリアルに感じる設定を作っているだけに、惜しい作りのシナリオですねえ。(ほろり

因みに彼女にもえっちシーンがあり・・・どう見てもノ|\学生にしか見えない彼女とのえちぃシーンは犯罪っぽくていいですな〜(笑)バキ 

 

シルフィー・クラウド(愛称 フィー)

主人公、クリフの妹。表向きは血の繋がった兄妹と言うことになっているが、彼女が攻略可と言うことを知ってしまった段階で、クリフとシルフィーが実の兄妹ではないと言うことが分かってしまうのが、現在のソフ倫コードの野暮さかげんが分かりますね。(^^; シルフィーはやや年少ながらも、親が作った教会を親の留守中懸命に切り盛りし、シスターとしての仕事をぎこちなくはあっても一生懸命こなす、健気で優しい娘です。エレノアやレイチェルが言うに、かなりのお兄ちゃんっ子で、教会の雨漏りも兄に直して貰うのだと聞かなかったそうな。父も母も遠い地に新たな教会を造っていてそちらの運営に忙しく、また兄も吟遊詩人としてあちこちを放浪しており、たった独りぼっちで頑張ってきたシルフィー。一番甘えたい盛りに兄貴が居なかったわけで、ブラコンが進行するんはある意味当然ですな。(/_;) シナリオが進むにつれ、兄を異性として好きになっていることを、ラピスのネコ「ピア」に胸の内を明かしているシーンを見たとき、「妹だろうが何だろうがお嫁さんにしたるわい!」と心の中で叫んだのは、きっと私だけではあるまい。(笑)バキ

5人のヒロインの中では一番の年少なのに、一番えっちに積極的というそのギャップが可愛くて良いですね。(笑) しかもえっちのシチュエーションが一番萌えたし。(笑) 夜、兄の部屋を訪れ、「お兄ちゃん、きょ、今日は・・・しないの?」と顔を真っ赤に染めながらも、可愛くえっちのおねだりはするわ、深夜の教会で、兄を想いながら、激しくひとりえっちはするわ、私の右脇腹の浪漫が光速回転しまくりでした。(/_;)(大爆笑) 義理とは言え、兄妹でありながら、男女の仲になってしまったクリフとシルフィー。やっぱこういうのは回りの人間にバレるようですな。(笑) 実際エルやレイチェルに感づかれていたし、レイに至っては遠回しに神の教えに背く関係になってないかと聞かれる有様。(笑) すらっとぼける主人公の神経の太さにも笑えますが、何より笑えたのが、クリフから「よく分からないから具体的に」とツッコミを受けたとき、赤くなりながらもう良いとレイチェルが引いたところか。(笑) そりゃ〜具体的に「妹とえっちしているんじゃないの?」なんて聞けるわけないしね〜(大爆笑)

クリフにいつも一緒にいると約束して貰ったシルフィー。だが聖神官への道が開けたとき、その修行のため3年間は帰れないと聞いたとき、シルフィーは悩む。だけど自分のやりたいこと・・・人々を少しでも救える力を持つためには、敢えて兄と一時的に離ればなれになってもその道を選ぶシルフィー。体はまだ幼いけど、精神は立派に大人になった瞬間ですね。(/_;) 兄は国王として国を統べ、妹は聖神官として宗教面でのフォロー。二人ならば国をきっちり治めていけるでしょうなあ・・・ありがちなエンドかも知れないけど、ほのぼのとした良いエンドであったと思います。

因みに彼女とトゥルーヒロインのレティだけがエンドを二つ持って居るんですね。しかもこの二人、攻略の難易度が高いこと高いこと。かなりの強者でも引っかけ選択に引っかかり、バッドエンドを何度も見る羽目になっているようです。その意味でこの二人こそが、本作品のトゥルーヒロインと言うことであろうかなと。(ぉいぉいぉい シルフィーのハッピーエンド以外のもう一つのエンド「SisterEnd」。クリフが自分とシルフィーが血のつながりがないことを知らずに、妹としてシルフィーを守っていこうと決意するエンドです。あれよあれよという間にシナリオが終わってしまうので、正直勿体ない感じが致しましたが、シルフィーみたいな女の子なら、妹として見守っていくのも良いなあと表有本は思ったり。(ぉ

#表有本ってなんだよ(笑)>あたし

さて、シルフィーが一押しのゆ〜ちゃん☆故にさんざ褒めちぎりましたが、問題点が全くないわけではありませぬ。(^^; 一番の問題点はやはりクリフのシルフィーに対する気持ちの変化が見えなかったことですね。シルフィーはもともとブラコン故に、兄であるクリフに対し恋心を持っていることは見ていてハッキリと分かるので良いのですが、クリフの方は、プレイしている段階ではどうみてもシルフィーのことを、あくまでも「妹」としてしか思ってない様にしか見えませぬ。親の日記を読んで、シルフィーとクリフが実の兄妹ではないと分かってしまり、兄にどう接して良いのか分からず混乱するシルフィーの表現は良かったし、血のつながりが問題なのではなく、兄妹としてずっと過ごしてきた日々、それこそが真実なんだと結論づけるまでの二人の心の動きは納得いくのですが、シルフィーの、クリフへの愛の告白があるその直前まで、シルフィーをあくまでも妹としてみていたはずのクリフが、告白された途端にシルフィーを妹としてではなく、一人の女の子として見ている・・・見たいな展開になってしまっては、余りにも興ざめではないでしょうか?(^^; 久方ぶりに再会したシルフィーがいつの間にか大人の体つきとなっていて、その変化にどぎまぎするクリフとか、妹に女を感じてしまって戸惑うクリフとか、そう言う部分の描写が欲しかったゆ〜ちゃん☆でございました。(^^; 

 

レティシア・ラ・ミュウ・シンフォニア(愛称 レティ)

シンフォニア王国の王女。本作品のトゥルーヒロイン。王族にありがちな高慢な態度はみじんにも見せず、他に類のない気だての良さを誇る王女様です。(/_;)(笑) 気さくとは言え、立ち居振る舞いや言動に気品が満ちあふれているあたり、やはり高貴な方であると思い知らされますが、それにしてもとにかく可愛いのよね。(/_;) 彼女のシナリオで彼女の琴を知れば知るほど、その魅力に心惹かれること疑いありませぬ。因みに主人公とは従兄妹にあたり、主人公の出自が明らかになると、女の子のシナリオによっては「お兄さま」と呼んでくださります。(笑) つまりはレティもまた従妹ではあるが、とりあえず妹だったわけで。本作品が妹er達に受けが良いもう一つの理由に気づいたという。(爆笑)

オーガスト伝統の、トゥルーヒロインにはノーマルエンド後にトゥルーエンドへの道が開かれると言う設定通り、彼女のシナリオにも、ハッピーエンドとトゥルーエンドがあります。ハッピーエンドはホントにハッピーエンド。クリフはレティと結婚するために、王となる試練を受けなければならないが、もし失敗すれば黒こげ。まさに命がけの試練。それにうち勝ち、主人公は新たな王となり、そしてレティを后とする。めでたしめでたしとなるエンドでし。試練と言っても、実際の所、本人は何もするわけでもなく、初代シンフォニア王の血を引くものと引かない者を失われた文明の機械によって選別するだけであり、先王の一人息子であった主人公が試練にうち勝てないはずが無く、そして主人公が王族、それも先王の息子であるという琴は、他の女の子のシナリオでも明らかになっていることもあり、プレイヤーに与える緊張感に欠けていたですね。(^-^; ハッピーエンドは盛り上がりに欠ける所があるのは否めない事実ですね。

対するにトゥルーエンド。ハッキリ言って非常に切ないストーリーです。(/_;) レイチェルシナリオでちらっと出ていたこともあり、薄々プレイヤーも気づいていたことでしょうが、この世界は地球の中世の世界などではなく、地球とはまた別の惑星に存在する国家。それも僅か人口10万人程度の。彼らの祖先は215年前に地球から宇宙船シンフォニア号に乗って移住してきた地球人であり、地球と同じ轍を踏まぬよう、進みすぎた文明を放棄し、中世の時代まで退行させた世界を作り上げ、そして住人達もそう言う移住と言った過去のことを忘れ去ってしまい、真相は王家のものだけが知る・・・と言う状態になっていたらしい。で、シンフォニアからの連絡がないため、地球は改めて移住計画を練り、大挙シンフォニアに押し寄せてくる危険が生じ、誰かが地球まで言って状況の説明をせねばならない。だが地球までは光の速度を持ってしても45年の歳月が必要であり、当然シンフォニアの仲間達とは永遠の別れは必須となる。その任を主人公、クリフが名乗り出る。みんなを守るために、愛する女性と敢えて分かれて。45年の歳月をかけ、ようやく地球にたどり着くも、地球は既に移民計画を放棄していた。つまりはクリフがやったことは結果として無駄だったわけであり、クリフはたった一人異世界に放り出された格好となる。だが、そうではなく、たった一人だけ、クリフの琴を良く知っている人物が地球にいた・・・それは・・・ こっそりとシンフォニア号に忍び込んでいた最愛の女性レティ。 レティとの再会で物語は終わりを告げます。 OVAの稀代の名作「トップをねらえ!」でも、同じように果てしない時間の流れに流され、愛する仲間達と同じ時間を歩めなくなってしまい、自分たちだけが一万二千年後に飛ばされてしまうと言う切ないシーンがありましたが、あれとほぼ同じだと思えば分かりやすいでしょうな。私はそう言う時間と空間をテーマとするお話は大好きなので、こういう展開には弱いのです。(/_;) 

トゥルーエンドは正直、ハッピーであるとは言えないでしょうねえ。確かに最愛の人とは共にいられるようにはなっていますが、地球という見知らぬ世界で、レティ以外は誰も知るものはなく、シンフォニアでの仲間達はすでに(ラピスを除いては)会うことは叶わぬ状態ですから。無論吟遊詩人をやっていた主人公のこと。新しい地でもそれなりにやっていけるだろうし、なにより側にはレティがいる。幸せをこれから作り出していくことは出来るでしょうけどね・・・。(/_;) これに比べれば、シンフォニアの国王となって、レティを后としてこれからの人生を歩むと言うハッピーエンドの方がよほど安心したシナリオと言えますでしょうね。結果としては無駄になった星々への旅をしなくても済んだ分。(/_;) 一筋縄ではいかないシナリオを良く作ったモンだと感心いたしました。

ただ、同時に批判的に感じる部分も多いですね。(^^; 沙希にも言った、クリフのレティに対する愛情を疑いたくなるようなあっさりとした決断もさることながら、SF部分の世界観がプレイヤーに対して余りにも置いてけぼりを食らわせすぎ。(^^; まあ主人公、クリフはSFの部分は殆どナニも知らないのだから、それにプレイヤーも同調させようと言う制作スタッフの考えがあるのかも知れませんけどね。(^^; SFの設定でも、いわゆる設定マニアと言われる面々には物足りないと思える部分もあるでしょう。例えばチキュウの進みすぎた科学を捨てて・・・と言う下り。人は便利になったらなかなかそれがない時代には戻れぬもの。はたして20世紀末から21世紀初頭の時代まで戻れるモンでしょうか?(^^; 移民政策を放棄したとは言っても、他の星々には移り住んだ人たちはいるでしょうし、そう言った人たちとのチキュウとの外交問題等の政策は一体どうなっているのか? 話をシンフォニア王国に戻して、僅か215年程度で、自分たちの祖先のことを忘却の彼方に持っていけるのか?そもそも進んだ民主国家の世界に住んでいたはずの宇宙船のクルーが、わざわざ中世の身分の上下がある世界を構築する理由がどの辺にあるのか等々・・・ツッコミどころが余りに多すぎますね。(^^; 

しかしながら、後日談で出てくるレティのセーラー服姿はマジ萌えました。(笑)バキ やっぱレティって中学生くらいの女の子だったんだな〜(ぉぃぉぃ 街娘レティも、お姫様レティも萌え萌えだけど、あたし達が済んでいる時代にシフトしたレティもまた萌え萌えであることが、よ〜く分かりましたよぉ。(笑) そんだけでも許しちゃいます。(ぉひ!


しすこん〜妹魂〜 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP AngelSmile)

 

プレイ開始 2002−11−03
プレイ終了 2002−11−07

 

主人公「橘 直樹」(たちばな なおき 名前変更不可)は、どうしょうもないくらい、妹の「橘 みゆき」(たちばな みゆき)の琴が好き。この場合の「好き」とは、兄弟愛の好きではなく、男女愛の「好き」ね。まあタイトルの通り、重傷のしすこんである。(ぉ 妹に異性を感じるようになったのは、幼い頃、みゆきからファーストキッスを貰ったとき以来。その後何度もそのシーンが夢の中で出て来ては魘され、妹に心配をかける始末。妹のみゆきは、学力優秀、スポーツも弓道をやっておりまさに文武両道と非の打ち所のない女の子。そんな可愛い女の子が妹として兄に甲斐甲斐しく日常の世話をしてくれる。勿論毎日の弁当もみゆきが作ってくれる。こんな愛しい妹が身近にいると言うだけではなく、二人の親は、母親は早くに死に、父親は仕事で忙しく米国まで出張中ということで一緒には住んでおらず、まさに兄と妹が二人きりの生活。妹を異性として好きであっても、兄妹であるが故にその一線を越えることに激しく躊躇しており、満たされぬ毎日を過ごす直樹。そんな彼の心の癒しは、妹のみゆきと似た雰囲気を持つ、国民的アイドル「天河 あゆみ」(てんかわ あゆみ)。彼女に入れ込む毎日。
しかしそんな日常も、米国にいる父親からの突然のエアメールによって終わりを告げる。 なんと、妹のみゆきとは血のつながりが無く、また父親が米国で再婚することとなり、その新たなる母となる女性の娘というのが、自分が入れ込んでいるアイドル、あゆみちゃんであり、と言うことは、アイドル、あゆみちゃんと自分が義妹ということに。
と言うわけで、好きな女の子が一人は実妹から義妹に、ひとりは雲の上の存在から、身近な義妹としての存在になり、手の届く距離に。 その板挟みになった直樹はどうするのか(笑)

 

この作品は、AngelSmileのリリースした、まさに妹erのためのゲームっす。(笑) このソフトハウスの存在は全く知らなかったのですが、特異なタイトルを持つ本作をゲーム雑誌で見つけ、その存在を知ることとなりました。(笑) 妹を女の子として好きになってしまうも、妹であるが故にその気持ちを表に出すわけに行かず、妹似のアイドルにその気持ちをぶつけるも、そのアイドルまでが義妹となって自分の元にやってくる・・・と言う、あまりに美味しい設定と、主人公の切ない悩みに共感出来たため、絶対買うと心に決めたものです。(笑)

このゲームのインターフェイスを見た覚えがあるなと思ったら、とらぶ〜のと似ているわけで。(笑) まあ双方ともシーディーブロスの傘下だからでしょうか。MSGスキップ機能は、既読のみ、既読未読問わずと選べ、MSGのバックスキップも100MSGまでは可能。セーブファイルは30個とまあまあ、おまけモードもCG、えっち回想、音楽と必要な分は全てそろっており、不満な点は特にはないですね。特に褒める部分もないですが。(^^; あ〜因みに、おまけはCG集、音楽集、イベントリプレイっす。ただシナリオコンプしたときに出てくる、選択肢つきえっちイベントリプレイなんかもあったりします。凝ったことしますな〜

音楽はCD−DA。特に突出した出来の音楽ではないですが、雰囲気はしっかり出した音楽ですね。ただえっちし〜んの音楽の一つが、昔のストリップでの音楽みたいな懐古調なのは勘弁して欲しいかも。(笑) 他の作業のBGMに使える仕様ではない(窓がアクティブでないと音楽も止まる)ですが、CD−DAなので、CDプレイヤープログラムを使えば聞けます。(笑) もっともそう言う目的で聞くほど、魅力的な音楽ではないのが残念ですが。(^^; 後、しすこん主題歌「いつでも Love Tension」ですが・・・歌の出来があんまり・・・っつ〜か、ハッキリ言えば「自主規制」な出来です。(汗 歌っているのは、あゆみ役の「榊 るな」さんなのですが、演技の方はあんなに上手いのに、どうして歌の方は・・・(/_;)(ぉ もしかして、あゆみが歌っている・・・と言うことで、わざとあのような歌い方をしているのかも・・・しれないの・・・ですが・・・(ぐふ

このゲームのCGは、little氏によるもの。実はそれ程私好みのイラストではありません。(^^; 胸が小さいと悩むあゆみちゃんが胸にアレを入れているのに、入れてないときの大きさと、入れているはずのポスターの写真での胸の大きさが一緒などの矛盾があるなど、荒さがあるのは事実。だけど可愛いイラストであるのに変わりはなく、キャラ萌えのじゃまにはなっていません。(笑) 

このゲームは、女の子達はフルボイスです。演技力については全く問題ない、いあ、むしろ良い方でしょう(笑) 喜怒哀楽の表現は上手く、またえっちの時の喘ぎ声が煩悩くすぐること疑いなし。(笑) 

えっちし〜ん・・・右脇腹の浪漫廻ること疑いなし。(大爆笑) 主人公、妹に対する思いを10年間も抑えてきたわけであり、その反動か、毎日がえっち三昧。(笑) 妹の側も、なんだかんだで兄に引きずられ、最初は恥ずかしがっていても、そのうち自分の方から「可愛く」おねだりするようになるとあっては・・・(笑) エスカレートして学内でのえちぃやら、アルバイト沙希でのえちぃやら、はたまた公園での露出プレイ、し〜し〜、コスプレえっちなど、えっちのシチュエーションが実に多様(笑) まさに「妹にあ〜んな琴や、こ〜んな琴をやるゲーム」となっておりまする。(笑) 好感度もしくは淫乱度といえばいいのか、ある程度のえっちの知識がないと見られないえっちイベントなどもあり、ゲーム性もなかなかのもの。何度もプレイしたくなりました(笑)

さて、シナリオ。このゲームは沙希に述べた通り、夢にまで見た愛しい妹「みゆき」と、自らも大ファンの超人気アイドルが自分の妹となった「あゆみ」との物語。最初、主人公とあゆみちゃんは、Pia2ばりの最悪の出会いから、いがみ合ってばかりいたが、お互いの気持ちが分かるに連れ、徐々に仲良くなり、それに、みゆきちゃんが嫉妬する・・・と言うお約束なパターンで展開していきます。(笑) あゆみちゃんには、自分の妹「みゆき」の影を負っていたという事情はあるためか、言ってみれば主人公にしてみれば、愛する人が二人いるようなもんですな。そんなこんなでどちらか一人だけ選べられるはずもなく、雰囲気に流されるまま、あゆみちゃんとみゆきちゃん、二人とも関係を持ってしまう主人公。いきなり二股がけ、それも相手が義理とは言え妹に・・・と言う鬼畜パターンでスタートする本作品。どちらかとだけ恋人としておつきあいすると言う不自然パターンから自由にいられるこの展開には正直感心しました。(笑) 彼と同じ立場に立たされたなら、二人とも手を出すか、さもなくば真面目な男ならば、二人ともプラトニックを貫くか・・・ですわな。10年間以上自分の気持ちを抑えてきた主人公は、前者を選んだと言うことでしょ。(ぉひ 実際問題、一つ屋根の下で二人の妹を二股掛けをやっていれば、いくら内緒にしようにも、さくっとバレると思うのですが(^^; まあ人は「辛い現実より、甘やかな虚像の世界に留まりたがる」習性もあるし、まさか二股かけられれていると思わないし、また思いたくもないから、なかなかバレるものでもない・・・か。(^^; 特にあゆみちゃんは、主人公とみゆきちゃんが実の兄妹だと思っているから、まさか兄妹で恋人同士などとは思うはずもないし。・・・う〜む、これってやはり、あだち充氏原作「みゆき」の関係と一緒かも。(おおお

まあそう言うわけで、二人の妹達と、毎日とっかえひっかえ、えっち三昧。あんな可愛い妹と相思相愛になってしまえば、それも当然の展開だし、えっちのイベントが目白押し・・・と言うのも、プレイヤーとしてはとても嬉しい展開なのですが(笑) ただあまりにえっちの比重が多すぎ、主人公とみゆき、あゆみとの愛情の育みのシーンや、みゆきとあゆみの姉妹としての絆の成長の部分、これらの表現が希薄になってしまったのは痛恨の極みですね。この希薄さが、終盤のシリアスな展開になったとき、「ストーリー展開には感動できるが、そこまでに持っていくまでの家族愛をいつの間に築き上げたんだ?(^^;」という違和感に繋がってしまいました。また一シナリオをスキップ無しでプレイした場合、4〜5時間ほどかかるボリュームを持ちながら、共通イベントが多いため、スキップ機能を駆使すると、あっという間にシナリオが終わってしまうと言う作りも、やや問題ではないかと。 同じ日に二人の妹から同時に夜のお誘いが入って、どちらかだけどえっちしたにもかかわらず、すっぽかされた方の女の子のリアクションを意図的に排除するのも、リアリティを著しく欠く結果となっているのも残念。
みゆき、あゆみシナリオの他にも、あゆみちゃんの同僚「白鳥 うらら」(しらとり うらら)ちゃんや、直樹&みゆき兄妹が通う学校での教師「秋吉 さゆり」さんとのエンディングも折角用意していながら、えっちしたらあっという間にゴールインと言う強引すぎるシナリオを作っているのも減点対象。二人ともなかなかキャラが立っていただけに、もうちょっと言い扱いをして欲しかったなとつくづく思います。(^^;

まあ細かい不満は多々あれど、全般的には私好みの作品に仕上がっていました。(笑) 流されるまま二人の妹と関係してしまう優柔不断な主人公。自分勝手な思いこみの激しい主人公。えっちに無節操な主人公。どれもこれもまるで自分の姿を見ているようで、激しくいや〜ん。(爆  だけどそれが故に、この作品に激しく感情移入できたわけであり。(笑) 二人とも好き・・・と言う理由だけで、二またをかける主人公が、それが結果として、愛する女の子を悲しませる。例えどちらを選ぶにせよ。選ばれた方も選ばれなかった方の気持ちを思いやって。自分のやった鬼畜の報いを、一杯受けることとなる主人公。いつも私が意図的に忘却していたことをしっかりと認識させてくれましたね。(げふ

残念ながら他の方のこの作品の評価は余り高くないようでありますが、少なくともこの私の浪漫回路にヒットする出来であったことは間違いありません。(笑) 妹erを自認する方ならば、この作品をプレイして損はないでしょうな。(笑) ハマリゲームに登録はしませんが、プレイして損のないゲームであると、私、ゆ〜ちゃん☆は断言いたします。(笑)

 

さて、以下はネタバレ付き感想です。ネタバレ気にする方は読み進めないでください〜

 

 

秋吉 さゆり(あきよし さゆり) 

かつての主人公と、現在のみゆきの担任の先生。橘兄妹の良き理解者・・・はいいのだが、普通の兄妹に比して仲良すぎる主人公とみゆきちゃんにツッコミ入れなかったのが最大の欠点じゃないでしょうか。(ぉぃ 主人公には妹離れ、みゆきちゃんには兄離れするようにし向けるのも、教育者のお仕事だと思うんだけどな〜(笑) 教師ではあっても、ことえっちに関しては全くの初心者マーク。主人公とのえっちで恥ずかしがり、おびえ、怖がる彼女は、主人公が言うように「可愛い」んですよね。(笑) その意味では、歳が上であっても可愛い「妹」の資格十分なのでありましょう。それは認めますが、そう言う表現をもちっと多くやって欲しかったな。えっちしてからあっという間に恋人同士になって、妹たちにはさんざんヤキ入れられて、でも結局分かって貰えました・・・では、妹たちとの恋愛はいったい何だったん?って琴になるでしょ〜。(^^; 実に勿体ない・・・

 

白鳥 うらら(しらとり うらら)

あゆみが所属するプロダクションの後輩。「妹にしたい芸能人No.1」だそうな。(笑) まあ確かにその気持ちは良く分かりますね。とおっっっってもろりろりな女の子だし(笑)バキ ただヘアスタイルと顔立ちは余り私好みじゃないな。(ぉひ 表裏の落差が激しい彼女。何故か主人公は、口汚く毒づく彼女の言葉を聞くことが多いのだが、あゆみをけ落としたいと思うその行動がギャグに繋がるギャグメーカでもあったり。(笑) でも彼女にも過去に切ない思い出があったりするわけで、その救いを主人公に求めるのはいいとして、「三人目の妹」と喜ぶ主人公の気持ちは正当なモノとして理解するとして(激ぉ これまた一度のえっちであっという間にシナリオエンドでは納得いかないぞ〜(^^; 二股ならぬ、三つ股な展開に何故持っていかないのだ。(笑)ガス

結局彼女も、沙希のさゆり先生同様、攻略は可能であってもシナリオはペラペラで、あくまでも「おまけシナリオ」な領域を脱していないわけであり。どうせやるんなら、徹底したシナリオを作って欲しかったなあ・・・・

 

 

天河 あゆみ(てんかわ あゆみ)

主人公と義理の兄妹となったことで、本名「橘 あゆみ」。 現在大人気の歌って踊れてドラマにも出まくりの国民的アイドル。 彼女のシナリオは、「アイドルが自分の妹になる」コレにつきます。しかも最初の出会いが最悪のパターンだっただけに、初めは犬猿の仲。主人公もあゆみちゃんのファンであり、あゆみちゃんをホントは好きなわけだが、「天河 あゆみ」を好いていても、「橘 あゆみ」はキライ・・・ってトコでしょう。(笑) 同じようにあゆみちゃんも「橘 直樹」はキライでも「お兄ちゃん」は好きなわけで。(爆笑) 手の届かない存在だった女の子が、自分の妹として同じ屋根の下で暮らす。初めは喧嘩していても、やがてお互いのことを知るに連れ惹かれあうと言う、恋愛の王道を行っています。 この手の話は私も好きなのですが、残念ながら禁断のイメージを何よりも好む私としては、かつて実妹だと思っていた女の子との禁断の恋愛という要素を持つみゆきちゃんの方により魂を引き寄せられているわけで。(^^; わがままだけど、実はとても寂しがり屋、気が強く普段は兄と喧嘩してばかりなのに、ベッドの上では素直な女の子になる・・・と言う、琴線鷲掴みな性格しているのに、ホント残念です。(^^;バキ

初めは直樹を蛇蝎のごとく嫌っていたあゆみちゃん。それが変化した理由の一つが、幼い頃の思い出。直樹は交通事故に遭いそうになったあゆみちゃんを救った、命の恩人であり、そしてあゆみちゃんの命を救う代償として、怪我をした直樹の記憶を失わせてしまった。二またをかけていた直樹が、真剣に自分の想いと向かい合い、本当に好きなのがあゆみちゃんだと言ってくれていても、過去の記憶をすっかり忘れてしまっている前科がある直樹がまたいつ自分のことを忘れてしまうのかと言う恐怖。 好きだと言ってくれている人の言葉を信じきれないあゆみちゃんの切なさ。終盤にかけてその切ないストーリーを見せてくれました。これだけいいお話を作ってくれているのも関わらず、そう言う切ない心の触れ合いの部分が不足していたように思える序盤から中盤の作りが惜しまれます。(^^;

みゆきシナリオにおける、彼女の大人ぶり、健気さというのは、見ていても痛々しいモノがありましたね。失恋の痛みに耐えているあゆみちゃんなのに、それでもみゆきちゃんを気遣う。選ばれた方のみゆきちゃんの方が、自分の魅力を信じ切れないが故に心理的に不安定になり、あゆみちゃんにまで八つ当たりまでしてしまったというのに。 あゆみちゃんはわがままな女の子だけど、だけど家族を思いやる気持ちは誰にも負けない。その気持ちが、クライマックスのシーン「コンサート会場でのみゆきへの呼びかけ」に繋がるわけで。正直このシーンで、ちょこっと目が潤みました。(笑) あゆみちゃんの心優しい部分に琴線が触れて。自分の想い人を奪われてもなお、家族として、みゆきの姉としての慈愛を見せる彼女の魅力は素晴らしかったですね。 それだけに、あゆみちゃんとみゆきちゃんの絆を深めていくシーンが少し少なく感じたのが残念なことなのである。(^^; えっちに比重を置きすぎましたな・・・。

  

橘 みゆき(たちばな みゆき)

主人公が10年以上に渡り恋い焦がれていた妹。学力優秀、運動抜群、文武両道で、しかも気だてが優しいと、およそ非の打ち所のない妹(笑) でもって、みゆきちゃんが好きだった主人公同様、幼い頃から主人公のことを異性として好きだったみゆきちゃん。こんな可愛い妹と親不在で一緒に住んでいながら、よ〜も今の今まで手を出さないでいられたモンだと、わたくし、ゆ〜ちゃん☆は、驚嘆を禁じ得ません。(ぉぃ その長すぎるお預け状態の反動で、妹二人とも手を出す鬼畜兄貴に堕落したのも必然と言えるのかも知れませんがね。(ぉぉ ただ、彼女のシナリオでは、あゆみちゃんの登場の頃から、みゆきちゃんは焼き餅焼くわ、わがまま言うわで、評価が減点法方式にならざるを得ないと言う、ちょっと可哀想な表現方法になっていますね。(^^; あゆみちゃんは、最初最悪の印象から、後々評価が上がっていく加点方式であるのに対し。 みゆきちゃん萌え萌えな方には、ちょこっと納得行かないかも知れませんが、でもね、だけどね、あたし的にはね、愛しい妹から焼き餅を焼かれたり、我が儘言われたりするのは、「漢の本懐」なので、ちっとも気にならないどころか、むしろ喜ぶべきなのですよね〜。(笑)

みゆきちゃんは、小学校の頃に、主人公と血のつながりがないことを知っていた。母親の残した手紙から。幼いみゆきちゃんには、さぞショックな現実であったと思われます。だって、実の兄妹ではないと言うことは、最低限、兄妹という繋がりですら愛しい人との間に残されないから。成長して、義理の兄妹は結婚できると知ったときは知ったときで、告白の前提となる実の兄妹ではないと言う事実を兄に告知することで、自分との絆が断たれる不安。自分を単なる妹としてしか見て貰えてないだろうと言う諦念。さぞや苦しい年月であったと推察されます。(/_;) だからこそ、私も二人が結ばれたときは嬉しかったんですが。主人公が沙希にあゆみちゃんとデキちゃっていた・・・と言う事実に目をつぶることが出来ていれば。(爆
因みに、こういう展開も私は好きですが、どちらかというと、妹のみゆきちゃんには、主人公との血のつながりがないことを知らない上で、主人公に恋い焦がれていて欲しかったように思います。(ぉひ そうなればいわゆる「禁断の愛」っぽくていいし〜(笑)バキバキバキ

主人公とみゆきちゃんが結ばれたとき、みゆきちゃんは言います。「私、お兄ちゃんがしたいと思うときにはいつでもいいよ」と。だから扉にカギはかけないでおく」って。この言葉を聞いたとき、煩悩が頭のてっぺんから突き抜けたような感じが致しました。(/_;)(笑) あゆみちゃんとも同居しているので、みゆきちゃんの部屋で事が済んだ後おねんね・・・と言うわけに行かないのが残念至極バキ 主人公から弓道で頑張ったご褒美にナニが良い?と聞かれたときの「みゆき、今夜・・・お兄ちゃんにいっぱい可愛がって欲しいな・・・」 こんな台詞聞いて、その夜妹の部屋に行かないようなヤツは男じゃないと、私、ゆ〜ちゃん☆は断言いたします。(爆 他にも、兄を想ってひとりえっちに耽るし〜んやら、えっちに溺れたシナリオ限定で見られる、公園で野外し〜し〜を主人公に見せるしーんなど、可愛い妹が快楽に身をゆだねるし〜んがあまりにてんこ盛りすぎ。(/_;)(大爆笑)

勿論良いことばかりではありません。(ぉ あゆみちゃんの影響を受けてか、みゆきちゃんも凶暴性を帯びてくるんだよね。(ぉ だけどそう言うところも、人間くさくて私は好きです。(笑) アルバイト沙希でグルグル巻きにされて、床に転がされるのはいや〜んだけど(笑) こあい女性が大好きな某神様には彼女がぴったりかな?バキバキバキ

クライマックス、みゆきちゃんは家出をします。主人公の愛を信じ切れず。確かにその行動は我が儘かも知れないけど、だけど彼女を責めるのは違うよね。全ての元凶は二股掛けをやった主人公の側にあるのだから。(ぉ まあそのことは主人公もよく分かっているんだけどね。(ぉぉ で、主人公の元に戻るように、自分のコンサート会場でMSGを送るあゆみちゃん。甚だしい公私混同なんだけど、あゆみちゃんの同じ年齢の大事な義妹への想いが伝わる名シーンでした。主人公への想いが届かなかったあゆみちゃんの方が、より輝いたシナリオになっているのは、良かったのか悪かったのか。(笑) でも、あゆみちゃんには輝いて欲しかったからこれでよかったのか・・・

 

(おまけ)「二人ともお嫁さん」シナリオ

やっぱりあった「姉妹丼」シナリオ(笑) まあこのエンドがあることは、パッケのイラストを見れば一目瞭然なんだけどね。(笑)
義理とは言え妹を二人とも恋人にしてしまう外道と言えば外道なシナリオだけど、だけどコレが本作のトゥルーシナリオでありましょうね。何故って、みゆきもあゆみも、主人公にとっては欠くべからざる大事な女性。確かに主人公のあゆみへの想いは、主人公がみゆきへの禁断の恋を逸らせるために、雰囲気が似ている彼女へ傾倒していた・・・と言うモノだが、一緒に住んでいて、天河あゆみ、ではなく、橘あゆみとして、妹として、女として好きになっていた訳であり。それはまさに主人公が、全く等価でみゆきとあゆみを好いていた琴であり。
だからこのストーリーに入ったとき、みゆきは言います。「私たち二人とも全く同じように愛してくれないと、ちょっとでもバランスを崩したら・・・私たち、終わりだよ」と。
その言葉通り、ゲームプレイで、ちょっとでも二人を愛するバランスを崩したら一気にバッドエンド。(^^; 私も二度ほどやったかな。(爆 と言うのも実は私、みゆきとあゆみを比較してしまうと、どうしても天秤がすこ〜しみゆきの方に傾いてしまうんだよね。(^^; これは好きな女の子のタイプがモロみゆきちゃんだからであって、別にあゆみちゃんが琴線に触れないと言うわけではないのですが。 だから本来ならば、この私は、このシナリオに入る資格なんかないんだよ〜(吐血&血涙

このシナリオのキモは、先程述べたように、「二人を全く平等に愛することが出来るか?」なんだよね。このシナリオに入った以上、どちらかだけを愛し、どちらかだけと結ばれると言うことは認められません。最後の方でどちらかと「お前だけを愛している」と言っても、言われた方は悲しい顔をして拒絶してしまいます。これは、みゆきちゃんもあゆみちゃんも、主人公だけではなく、みゆきちゃんはあゆみちゃんを、あゆみちゃんはみゆきちゃんをそれぞれ大事に想っているという意思表示であり、自分だけを主人公から愛して貰うわけには行かないから・・・と推察されるわけですな。それはいいのですが、上で述べたように、みゆきちゃんとあゆみちゃんを結ぶ強固な絆を作り出した経過をゲーム中での表現が足りないため、単なるゲーム性を表すだけに終わってしまった感があって残念でなりません。(^^; このあたりをもっとキチンと表現してくれれば、このゲームを一も二もなく「ハマリゲーム」に登録していたのですが・・・。

普通じゃないかも知れない、三人の関係。一人の男性が、二人の女性を愛し、しかもその二人は妹。二人の妹は、愛する兄を二人で共有。だけどその「普通じゃない」関係も、三人にとっては、かけがえのない関係。男はその危ういバランスを取りながら、二人の妹と愛を育んでいけるのだろう。この三人に幸あれ・・・(ほろり


いもうとブルマ 〜放課後のくいこみレッスン〜 (PCゲーム Windows95/98/ME/2000/XP 萌。)

 

プレイ開始 2002−10−27
プレイ終了 2002−11−02

 

主人公、葉山 勇(名前変更可)のお隣に住む、神原家の三姉妹とは、子どもの頃からのおつきあい。で、ご多分に漏れずこの三姉妹は、主人公のことが好きだったりする。(笑) 三姉妹の長女で少しボーイッシュでがさつ、主人公のことが好きなくせに自分の気持ちに素直になれない、だけどそんなところがとても可愛い、水泳部に所属し、魅惑的なみじゅぎ姿を披露してくれる(笑)バキ(ただし、のっとすくぅるみじゅぎ(;_;)) 神原 千夏(かみはら ちなつ) 及び、三姉妹の次女で、大人しく引っ込み思案、子どもの頃から体が弱く、しょっちゅう主人公の背中に背負われ病院に行ったことも。それだけに、子どもの頃から主人公のことが誰よりも好き。新体操部に所属し、魅惑的なれおたあど姿を披露してくれる(笑)神坂 彩(かみさか あや) そして三姉妹の末娘で、言葉遣いや行動が少し幼く、またちょこっと(かなり)ドジで、絵に描いたような可愛い妹と言ったタイプの女の子。運動が苦手のため、体育祭ではチアリーディングをやり、魅惑的なチアリーディング姿を披露してくれる、神坂 奈々留(かみさか ななる) 
この三姉妹の親と、主人公の親が近々結婚することにより、もうじき幼なじみから義兄妹となる、主人公と三姉妹。小さい頃から、女の子と達は主人公のことを、千夏は兄ぃ(あにぃ) 彩はお兄ちゃん(おにいちゃん) 奈々留はお兄たん(おにいたん)と呼んでいたが、本当に兄妹となってしまうわけで。(笑) そんな微妙な時期に、ふとしたことがきっかけとなり、使われなくなった旧体育倉庫でえっちな琴をしてしまう主人公と三人の妹たち。それがきっかけで双方ともに火がついてしまい、えっちな琴には全然知識がない妹たちを、兄である主人公が少しずつえっちを教えていくことに・・・ 義理とは言え、兄妹である彼らが背徳的な行為を、学校という公の場で、それもブルマ着用な体育着で行うという何重にも背徳的行為を行う。その行く末は如何に・・・

 

このゲームは「萌。」という、新生ソフトハウスの処女作っす。ブランド名にふさわしい、「妹」「ブルマ」という超巨大萌え要素をひっさげた作品を作ってきました。(笑) この二つの萌え属性を持つ私としては、そのソフトの存在を知ったときから、プレイせずにはいられなかったという(爆笑) なにせ私は、トゥルー・ラブストーリー3に於いて、女の子達が体操着でブルマを着用せず、スパッツとなっていることに激しい衝撃を受け、血涙を流したことがあります程、ブルマに美を感じる使徒であります故(こら 
しかし・・・一発目からいきなりこんな強力な萌え要素を持つ作品をリリースしてしまっていいのかしら・・・後続かなくなった・・・なんて琴にならなければいいけど。(^^;

この作品はビジュアルアーツ汎用のシステムを持っているため(っつ〜か、萌。と言うソフトハウス自体が、ビジュアルアーツ系) ユーザーインターフェイスはそれ系のゲームと同じもの。ビジュアルアーツの作品を多くやられる方なら、あああれか・・・と分かって貰えるでしょうね。 さてこのゲームは、放課後に三人の女の子の中から任意に一人選んで、えっちのレッスンを施し、女の子のえっちに関する知識や悦びを教えていく・・・と言う、言ってしまえば調教ゲーでございます。(お 一日一人、三レッスンを施し、レッスンの内容で女の子の隠しパラメーターが変化、えっちの習熟度が五段階表示で上がり、新しいえっちのメニューが増えていく・・・と言う形ですね。従って同じMSGを何度か読まされる部分も出てくるので、既読MSGのスキップ機能はもちろんあり、またバックスキップも可能。セーブ&ロードは任意の場所で行えます。また、一度覚えたえっちの内容、及び習熟度はリプレイ語に灰色表示でパラメータ表で見せてくれるため、自分がどのシーンを未だ見てないか・・・と言うのが分かるような仕組みになっています。と言うわけで、突出した出来ではない、また不満が残る出来でもない、ごく標準的なユーザーインターフェイスであると言えましょう。

音楽はPCM音源。若干のシーン別のBGM、及びキャラクターのテーマBGMでの構成の為、音楽面で感動する琴は無かったですね。(^^; ただ雰囲気を良く表現した音楽であることは認めます。他の作業中のBGMにするほどの出来ではないですが、ゲームの中でのBGMとしての出来なら及第点と言ったところ。ただ・・・主題歌だけは超逸品(大爆笑) 歌詞のあまりのおバカぶりにも笑わせてくれますが、歌の中で出てくる女の子のモノローグな部分がウルトラ萌え萌え(大爆笑) サンプルMP3が http://moe.product.co.jp/で落とせますし、また歌詞も記載されていますので、是非此処で落として聞いてやってくださいませ(笑)

CGは葛葉 恭司氏によるもの。私の好みに合う、とても可愛いCGを描いてくださいます。(笑) まあろりが入ったCGではありますが、ヒロイン達は推定高校生なので、ろりが苦手な人でも大丈夫・・・と思います。(お

このゲームは三人姉妹のフルボイス。声優さん達もそれぞれのキャラクターにあった上手な演技を見せてくれます。ただ彩ちゃんの声だけがちょっと大人しすぎかな?(^^; 確かに彩ちゃんは引っ込み思案という設定だけど、あれだと「根暗」なイメージ出てしまうのでもう少し明るめの演技の方が良かったように思います。

えちぃしーん・・・沙希ほど述べましたように本作品は調教ゲーでございますので、えっちしーんこそが本作品のメインでございます(笑) 12パターンのえっちメニューに、5段階の習熟度と一人60パターン、三人いますので計180パターンものえっちしーんが。(笑)ただしCGは5段階の習熟度いずれも共通で、表情や服の有り無しなど細部が違うだけですが。(ぉ
最初はえっちを恥ずかしがるだけだった妹たちも、えっちの悦びを知るにつれ、いつの間にか妹たちの方からえっちをせがむように。調教ゲーはこれが醍醐味なんですよね〜(笑) 声優さんの演技も巧さも手伝い、右脇腹の浪漫が光速回転すること疑い無しですね。(ぉひ
因みに五段階の習熟度ですが、単純にそのえっちだけをやっていれば順番に上がるわけではなく、ある程度妹たちのえっち度が上がった後、新しいえっちメニューを覚えた場合、いきなり高い段階の習熟度から始まりますので、意外に低いレベルの習熟度を落としがちになります。こういう部分がゲーム性を高めていると言っても良いでしょう。スキップ機能が搭載されていますし、また一プレイに掛かる時間も30分くらいですから、コンプはそう難しくはないかと。簡単とは言えませんが。(^^; 

んで、シナリオ・・・ですが、残念ながらこの作品は調教ゲーであるゆえか、シナリオ部分が非常に弱いです。(^^; 勿論全くないわけではなく、えっちレッスンの合間に出てくる妹たちとの会話の中で出てくる選択肢により、妹たちと主人公のエンディングが変化する・・・と言う部分もあります。愛を語らうハッピーエンドや、えっちに溺れるエンド、みんなお嫁さんなエンドも勿論ありまっせ(ぉ わたし的にはもう少しエンド別のシナリオを充実させて欲しかったと言う不満があり、ハーレムエンドもまさにその問題を内包しているのがホントに残念でありますが、何と言っても「妹」「ブルマ」で、えっち調教ゲーでございます。そう言うゲームであるという認識を持って買う分には、不満が無いどころか超お勧めと言っても良いでしょう(笑)

「妹」「ブルマ」    萌え要素として強大な力を誇るこれらを見事に組み合わせている本作品、どちらか片方でも属性を持っているなら是非買いです。(笑) と言うわけでハマリゲームに登録〜☆(笑)


結い橋 (PCゲーム Windows95/98/ME/2000/XP うぃんどみる)

プレイ開始 2002−10−17
プレイ終了 2002−10−22

 

とある場所にある小さな街、要町。此処にはその昔天使が舞い降りたという伝説がある要神社がある。此処は不思議な結界で囲まれており、外がどのような気候であろうと、のどかな常春を保っている。そんな不思議な現象故に、全国的にも有名な観光地となっている。ただ、その神社に残っているのは「天使はこの地に降り立つけれど、決してこの地に住まうことは叶わない」という謎のフレーズのみ。 そこで12年前から、主人公「高月 一海」(たかつき かずみ 名前変更不可)の義母「高月 琳」(たかつき りん)と入れ替わるように「有坂まつり」(ありさか まつり)が巫女をやっている。彼女は主人公と同い年であるが、不思議なことにこの神社の巫女は、神社の結界から出ることは叶わぬ為に、彼女は学校には行っていない。結構大変な身であるのだが、持ち前の苦を苦としないおっとりした性格が幸いしてか、毎日を楽しく過ごしているようである。(笑) まあ幼なじみたる主人公達を初めとする、生まれつきの病気により足が不自由であるが、明るくてさわやかな性格、クチより沙希に手が出るちょこっと乱暴(笑)な女の子「桜井 知絵」(さくらい ちえ)、主人公の義妹で天真爛漫、少し、というかかなり幼い部分が見えども、主人公を甲斐甲斐しく世話してくれるという、妹属性の持ち主には血涙を流すほどありがたい女の子「高月 未依」(たかつき みい)らが遊びに来ているから暇をもてあますことはないし、日々の生活に必要な物品は、仙台の巫女である主人公の母が世話しているしね(笑)

さて、要神社は12年に一度しか開かれない祭りがあり、このとき初夏であるにも関わらず季節はずれの雪が降る。そして巫女の交代が行われるわけであり。そんな時、まつりさんの妹である「有坂 詩奈」(ありさか しいな)が神社にやってきた。なにやら大事な用事を携えてきたようであるが詳細は不明。(ぉ そんなこんなで祭りが始まるまでの12日間。主人公はそれぞれの女の子達とどのような交流をしていくことになるのだろうか・・・

この作品はうぃんどみるの処女作ですな。もっともスタッフは別のソフトハウスの方々でもあるようですが。どうやら別名ブランドっと言ったトコっすか?(笑) そのいずれのソフトハウスも私は知らなかったのですが、知人の薦めもあってやってみることにしました。(笑)

このゲームは選択肢を選んでいくことによって、各々の女の子のシナリオに乗っていく、いわゆる恋愛アドベンチャーゲームっすね。既読MSGのスキップ機能はあり、シーンごとスキップも可能。MSGのバックスキップも声つきで可能。セーブデータは60個もあり、しかもセーブ箇所にCGが付加されるためどこのセーブ部分かが一目瞭然、そして前の選択肢に戻る という機能もあり、まさに至れり尽くせり。ユーザーインターフェイスの面で不満な点はありません。(笑) 

音楽はPCM音源ですね。OdiakeS氏が手がけていることもあり、突出した出来ではないものの、必要十分なクォリティを持っています。ただ非常に残念なことにこの音楽ファイルが独自ファイルに変換されているため、BGMとして使うことが出来ないんですな。(^^; ゲームプログラムがアクティブになっていないと、音楽も止まってしまう仕様故。かなり良い出来の音楽だけにホントに非常に残念・・・もしかして、将来サウンドトラックとして発売するため?(おおお

CGはこ〜ちゃ氏によるもの。ハッキリ言って可愛いです。(笑) ちょこっとだけろりも入っているし〜(ぉぉ 未依ちゃんや詩奈ちゃんが、その魅力を爆発させていますな〜(笑) 

因みにこのゲームはフルボイス。知絵ちゃんのお父さんや、主人公の父親もしっかり喋っておりやす。(笑) 男の声なんぞどうでもいい・・・といってしまえばアレですが、男だけ無音というのも、正直違和感ありますからね。入れて置いて正解ではないでしょうか。(笑) 演技は正直巧いすね。 まつりさんの方言(訛り?)がちょこっと妖しいトコありますが。(^^;

えちぃしーん・・・調教系とかそう言う系統のゲームではないため、そう言う方面での濃さはないですが、攻略する女の子は義妹、幼なじみ、めいど、そして巫女さん姉妹ですぞ? そ〜ゆ〜シチュエーション系萌え萌ええっちが楽しめまくりますので。(大爆笑)バキ 因みに私にとって一番萌ええちぃだったのは、当然妹の未依ちゃん(笑) お風呂場えっちあり、裸エプロンあり、どんどん主人公によってえっちになってハマっていくし(笑) 十二分に楽しめました(笑)バキ

さて、シナリオ。このゲームは要神社という、言ってしまえば超常現象の具現化したような存在があることから分かるように、ファンタジーの要素が入っております。当然謎、伏線といった物が張り巡らされているわけであります。その設定は唸らされるものがあるものの、惜しい琴に消化し切れていない模様。(^^; 主人公は冒頭で、彼自身が異能の持ち主であることを明らかにしており、またその父もただ者ではない琴を示唆しているのですが、物語を通して見ても結局その謎が明かされずじまい。主人公達の一族は一体何者なのか?という疑問をそのままにされてしまっては欲求不満もたまるというモンです。(^^; 他にも丸一日以上かかる手術をやっておりながら、手術終了したその日のウチに退院、あまつさえかけっこまでやれるという、知絵ちゃんの驚異的な快復力。これについて知絵ちゃんシナリオに於いてまったく説明が無いというのはあまりに不親切ではないでしょうか?(^^; トゥルーヒロイン格のまつりさんや、その妹、詩奈ちゃんのシナリオでおぼろげに説明されているのですが、美奈が美奈一番最初にトゥルーヒロインクリアするわけではないのですし、このやり方は作品に対する違和感を煽るだけではないかと。他にも医者の里美さんや義母の琳さんがただ者では無いことをアピールしておきながらも、結局そのことについての謎解きしてくれないなど、消化不良を感じさせる部分がありました。この点が非常に残念に思います。 後、実はこのゲームには「姉妹丼エンド」なる素晴らしきものがあったりするのですが、これが期待はずれに終わりました。(^^; 独立したシナリオではなく、別のシナリオからの分岐であり、しかも姉妹丼に突入する経過が強引すぎ。(^^; リアリティに激しく欠ける展開と合っては感情移入が妨げられるというモンです。これさえ・・・これさえ及第点であればこのゲームを「ハマリゲーム」に登録した物を!!!!!(あお〜ん

ただこれらの欠点を差し引いても、このゲームはキャラ萌え要素がひじょ〜〜に大きく、作品全体の底上げをしておりますな。(笑) 妹、幼なじみ、めいど、巫女、特に未依ちゃんなぞ幼なじみを除く全ての属性を刺激するという超反則技披露するし(爆笑) それぞれの属性の持ち主の浪漫回路を痛いほどに刺激することは間違いないでしょうな。(うひゃひゃ
一押し!といえるほどのインパクトはないものの、キャラ萌えしたいプレイヤーであればプレイして絶対損はないでしょうな。(笑)

 

さて次はキャラ別感想でも。ネタバレ入っているため気にされる方は読まないでね〜

 

桜井 知絵

主人公の幼なじみ。生まれつき足に病気を持っており、その為歩くときには杖を離せない。しかも父子家庭で母親の名前も顔も知らないという。こういう展開だと大概暗いとかひねくれたりしがちだが、明るく朗らかな性格をしている(笑) よほど家庭と友達に恵まれたのであろうと推察されます。(/_;) 詮索しない主人公のため、彼女の家庭の事情というのはよく分かってないのだが、実は里美先生が彼女の母親。まあプレイしていて薄々感じてはいましたが(^^; ただハッピーエンドだとその辺の事情が見えないという作り方するとは思わなかった。(^^;(笑) 人には自分の出自を知りたいと言う欲求があるわけだし、その辺のこだわりをもうちょっと持っても良いように思えたんだけど、病気となっている骨の部分を丸ごと人工のの物に交換するという里美先生の手術方針に「母親から貰った体を簡単に切り捨てられない」と躊躇。 この言葉に彼女の見知らぬ母親への想いがぎっしり詰まっていました。見事なシナリオ展開であると思います。惜しむらくは顕著に見られた説明不足感ですね。どうやら知絵ちゃん自身、天使の因子を持つ女の子のようで。それが中途半端に発現したために足が不自由となったのを、里美先生が開発した杖、これがなんと人工知能付き、これが超常の力を発揮して天使の因子を持つ知絵ちゃんをアシストしていた。故に手術後の快復力が異様に強く、手術後すぐ退院とあいなった・・・と「他の女の子のシナリオ」で推察されたわけですが、彼女のシナリオでその一連の謎解きをやらなければ、単に異様なシナリオ・・・と言うことで、プレイヤーに違和感を与えるだけではないでしょうか?(^^; 身障者の、自らの傷害に対する微妙な想いや、先天性の障害を持った子を産んだ母親の苦悩をリアルに描くだけの力量がありながら、この点が非常に残念でなりません。

因みに彼女のえっちしーん、家業がめいど服喫茶店だけに、めいどな展開てんこ盛り(笑) おまけにメガネっ娘めいどとバリエーションまで持たせ(大爆笑) めいど専科な幼なじみえっちを堪能させていただきました。(笑)

 

高月 未依

主人公、高月 一海の義理の妹。幼い頃母親を失い、その後父親が、先代の巫女であった琳さんと結婚。その琳さんの娘である未依ちゃんが妹になったと言うことで。しかし義理とは言え、本当に幼い頃から兄妹として育ってきただけに、感覚的には実の兄妹と変わらない訳ですな。それだけにこの二人の関係は禁断のかほりがほのかに漂ってきますね。(笑)
天使の因子を持ったまま生まれたために、神社から出た瞬間から、天使の因子を持つ未依と、人間としての未依に分離してしまった未依。元は一人の人格だけに、お互いがお互いの持ってない人格の一片があったりする。私たちがいつも見ている未依ちゃんが年齢の割に行動が幼いのも、その辺に理由があったりするようで。可愛いから許すけど。(笑)
神社の中に残ってしまったもう一人の未依ちゃんの、飾らぬ隠さぬ主人公への思いを見せつけられ、自分の中の主人公への本当の想いに気づくと言う展開は、いわゆる義妹シナリオとしては王道でしょうね。(笑) 「最初のウチは兄弟として一緒にいるだけでよかったけど、だけどだんだんそれだけでは足りなくなって・・・」「近すぎたために見えなかった自分の想い」 妹erならば、この展開で右脇腹の浪漫回路が廻らぬ訳がないでしょう(笑)

残念ながら彼女はトゥルーヒロインではないです。(/_;) その代わりと言っては何ですが、「妹」「めいど」「巫女」 これら萌え属性をその一身に持っているという優遇され過ぎな立場を持っております。(大爆笑) 無論「妹」の属性をビンビン刺激すること必定。もう一人の未依ちゃんと主人公がキスしている所を見てしまい「私もキス、して欲しい!」とおねだりする未依ちゃん。「兄妹だからそれは変」と尻込みする主人公に「変でもいいの!して欲しい」と再度おねだりする未依ちゃん。萌え転がりました。ええ。(笑) 兄妹という立場にありながら、恋人同士となった主人公と未依ちゃん。いつも一緒に住んでいるだけに、えっちの歯止めが利くはずもなく。(笑) えっちの衝動が一番激しい年代だけに、溺れていく溺れていく(笑) お風呂場でえっちするわ、新婚夫婦みたいに裸エプロンでえっちするわ、どんどん主人公によってえっちになっていく未依ちゃんが愛しく感じてかないませんでしたね。(/_;)(笑) 琳おかあさんが「お願いだからあんまり家の中でイチャイチャしないでね? 私居づらくなっちゃうから(^^;」と言うくらいだから、いかに二人がヤリまくりであったか推察できるというモンでしょう(大爆笑) ヒロイン属性を持つ私でありますが、この作品に限って言えば、未依ちゃんシナリオが一番良いと感じますね。(笑)

 

有坂 詩奈

要神社の巫女、有坂まつりさんの妹。初めて会ったとき、取っつきにくそうな感じを受けさせたり、顔つき、ヘアスタイルを見て、「痕」の楓ちゃんを連想したのは私だけではあるまい。(笑)バキ 正直に言いましょう・・・トゥルーヒロインのまつりさんより、詩奈ちゃんの方がずっと私の琴線に触れていたりします。(/_;)バキバキバキ いあ別に、ろりだから・・・と言うわけでは・・・(アセアセ  甘えんぼでまつりさんにべったり。で、まつりさんを故郷に連れ帰るために来たはずが、まつりさんがこの世界にすっかりなじんでいること、この世界のおもしろさを知ったこと、そして一海の魅力に魅入られたこと・・・から、自分もこの世界に残ることに。なにげに某女神のスクルド様を連想させる女の子っすね。(笑)バキ

このゲームで彼女らが何者であるかは、結局明示されることはなかったですが、どうやら雪女系の者達のようで。天使と言われる彼女らが、この世界で生きていくため、結界の中で体を少しずつ少しずつ、12年の年月をもって人と同じように変えていく・・・と言う設定。大好きだった姉が、此方の世界に残ることとなり、その結果12年も逢えなくなってしまったとあれば、この世界の琴にいい感情を持たないのは当然のことでしょうね。ただ・・・詩奈ちゃんっていったいくつなんでしょうね。(^^; 見たところ13〜15歳くらいにしか見えませんが、だとすると、まつりさんと分かれたのは1〜3歳頃では。(爆 そのころの記憶なんて、大きくなったら殆ど残ってないでしょうに、そこまで姉に執着するというのはちょっと設定がアレかも・・・
彼女は、まつりさんが無事にこの世界で生きていくこと、12年の年月を無駄にしないために、自らを結界のための人柱になろうとします。結界の柱になったからと言って死ぬわけではなく、結界と同化していつまでもまつりさんと一緒にいられるのだそうですが、それは彼女にとって幸せな結末とは強弁できないでしょう。(^^; その余りの激情ぶりに正直違和感を感じないでもないですが、其れが彼女なりの優しさの表現なのだ・・・と思えなくもないです。

彼女は「天使」達の狭い世界しか知らず、よって超世間知らず。素でギャグを返したりとボケっぷりをかましてくれます。(笑) そう言うところが超らぶりぃ(笑) こういう女の子には、あ〜ゆ〜ことや、こ〜ゆ〜ことををしえてあげて・・・バキバキバキ(危険な妄想 まあそれは冗談として(ぉ、下着を着てないと言う設定には正直驚いた。(^^; 確かに昔の日本ではそう言う風習だったけど・・・お陰で主人公同様、煩悩をくすぐられてしまったよ(笑)バキ 考え方がごく真っ当な、普通な女の子なんだけど、だけどそう言う普通とはちょっと、いあ、激しく違った部分を見せつけられると言う、そのギャップが何とも言えない魅力を見せてくれますね。(笑)

えっちし〜ん・・・は、犯罪と思ったら負けだ。思ったら負けだ・・・(激ぉ 胸が小さいから・・・と恥ずかしがる詩奈ちゃんに「それがいいんじゃないか!」と力説する主人公。思わず激しく同意してしまったじゃないか〜〜(/_;)(笑) ろりろりばんざ〜いバキバキバキ

 

有坂 まつり

本作のトゥルーヒロイン。彼女が自分の世界からこの世界にとどまることを決心したのは、主人公の存在があったからこそらしい。それだけ主人公のことを好いていながら、他の女の子シナリオでどうしてあれほど暖かく主人公のことを応援できるんだろう・・・彼女の底なしの人の良さには感涙の極みっす。いあホント。(/_;) 妖しげな方言喋るのが彼女の特徴みたいですが、妹の詩奈ちゃんが普通のしゃべりであることを考えると、この世界に来てから身に付いた方言のようで。まつりさも詩奈ちゃhも、こっちに来てからTVに釘付けだったからなあ・・・きっと時代劇だとかそう言うのとかで付いたんではないかなと。(笑) でもそのあたりのエピソード無いんだよねえ。見せて欲しかった。(爆

思いっきり天然な、そしていぬちっくな巫女さんな彼女、あたし的に理想的な巫女さんであることは間違いないでしょうな。(笑)(な・・ばっかりや(笑)) ぼ〜としているように見えて、しっかり物事を考えている彼女。自分がこの世界にいていいものかどうか悩みます。自分がいることで、色々な人に無理をさせてしまっているからということで。まあ美奈好きでやっている苦労ゆえ、ホントは甘えていて良いのでしょうが・・・(ほろり そしてクライマックス。主人公は彼女のために、結果として命をはって彼女を守ろうとしますね。主人公自身気づかなかった、内に秘められた異能の力を以て。詩奈ちゃんシナリオでは、超人的な力を持つ親父に最後はフォロー受けていましたが、まつりさんシナリオでは全て自力で。出番無くなった親父が嘆くこと嘆くこと。(笑) まあそれはいいとして(ぉ 同じ姉妹に対してなのに、主人公が発揮する異能の力は桁違い・・・と言うあたり、やはり彼女がトゥルーヒロインであるという琴なのでしょうか。 主人公の異能の力の源泉がどこにあるのか、とか、後、父親の正体がなんなのか。そもそも主人公の先祖に「天使」の因子を持つものがいるのかどうか・・・と言うことについて全く言及がないまま、こういうシナリオ展開に持っていくのは、かな〜り強引ではないかと思います。(^^; 同じ琴は詩奈ちゃんシナリオにも言えましたが、ただ彼女の場合、トゥルーヒロインではないことで、謎が全部明らかでなくとも大目に見られる・・・と言う側面がありますし。(^^;; まつりさんがトゥルーヒロインである以上、そう言った謎に対する言及は絶対必要ではないでしょうか。このあたりが残念に思いますね。

えっちし〜ん・・・ まつりさんって胸おっきい・・・バキ でもおっきいからこそ出来るえっちというのもあるわね。(笑) パイズリの楽しみはおっきくないとねえ・・・(笑)バキバキバキ 目隠しえっちなんかもかなり萌えたりするのですが・・・ほんっっっっっっっっっっっっっっっっっっっとに主人公、まつりさんで初めてなのか?と疑いたくなりましたね。(おお

とっても残念だったこと。それは「姉妹丼シナリオ」バキバキバキ 基本はまつりさんシナリオであり、詩奈ちゃんにもある程度目配りをしておけば、まつりさんおんりぃシナリオからの分岐で入れるシナリオっす。 「みんなお嫁さん」を信条とする(ぉひ私としては、このシナリオを以てトゥルーシナリオとしたかったのですが、余りに強引な展開故にプレイ終わってなんじゃこりゃ〜と叫んだのは内緒(おおおおお 何が気に入らないかって、まつりさんの側から姉妹丼を提案、それもかなり強引に・・・と言う点ね。(/_;) 実は私が一番理想とする姉妹丼の展開は、「水月」のアリス、マリア姉妹のそれだったりします。アリス、マリアは姉妹レズの関係にあり、その二人が同じ男性を好きになった故、それぞれ一人が他の二人を恋人として好きな以上、三人で仲良く・・・と言う展開がご都合主義とはいえ、誰も傷つかない最善の展開だったりするわけですな。(大爆笑) 本作品のまつり&詩奈姉妹もそのケースに相当するように思えます。えっちし〜んを見れば特に(煩。 ただ詩奈ちゃんの方はおぼろげながらまつりさんに対する愛情が、姉に対するそれ以上の物があるようには見受けられるものの、まつりさんの方は妹に対する愛情以上のものは見えませんでした。プレイの中では。(^^; だからまつりさんの姉妹丼の提案が余りに唐突すぎる印象を与え、現に主人公も詩奈ちゃんも絶句していたわけだし。(^^; 詩奈ちゃんの主人公への想いは、憧れ・・・のレベルにとどまっているようにしか見えず、だからこそ、エピローグでも身を引こうとするわけで。(^^; まつりさんの強引な説得で、三人いつまでも・・・なエンドになだれ込んでしまうのは、いくら「一杯お嫁さん」な私でも許せるレベルを超えてしまっています。(/_;)バキバキバキ
独占欲は愛情表現の一つであると信じる私としては、まつりさんの行動は主人公に対する愛情が薄い?と勘ぐってしまうこともあり。(/_;) いくら底なしのお人好しとはいえ、もうちょっと苦悩とか、ためらいとか、そう言う感情を見せて欲しかったですねえ・・・。若しくは、詩奈ちゃんに対する愛情が、妹に対してのそれ以上のものを見せつけるとか(笑)バキバキバキ
う〜ん、実に惜しい、惜しい展開であった・・・ドカバキゲシ


みずかべ (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP F&C FC01)

プレイ開始 2002−09−30
プレイ終了 2002−10−05

2002年のコミケでF&Cが発売した、水月の壁紙集&ミニゲームが収録されたディスクっす。(笑) 反響の大きさに、9月下旬に一般発売もされました。水月にはまったならデフォで買うべき存在です。いじょ。 バキバキバキ
・・・ってこれじゃレビューにならないですな。(笑) んでは真面目に・・・

沙希も言ったように、本作品は「水月」ファンディスクっすね。☆画野郎さんを初めとするスタッフのCGerさんやゲストさんの書き下ろし壁紙がまず一押し。(笑) なにげにメインヒロインの那波さんより、マリアリス双子姉妹のイラストの方が遙に多いのは気のせいでしょうか?(笑) あ、鈴蘭ちゃんのイラストも多いですね〜(笑) ちょこっとやばいのもあるし。(爆笑) 世の中ろりが正義となりつつあるのはまことに嬉しい限り。(激ぉ

そしてあたし的に一番期待していたミニゲーム。これはもう一つの水月と言うべきストーリーっすね。話の展開で判断するに、おそらく水月本編の那波シナリオのその後・・・と言ったところです。此方に出てくる那波さんは、本編の那波さんとは違い、心ここに在らざるといった雰囲気はなく、また盲目のハンデを持っているわけではない、ごく普通の女の子女の子した女の子です。(笑) 本編のあのミステリアスな雰囲気の那波さんも良いですが、私としては此方の那波さんの方が捨てがたい魅力があったり・・・(どきどき

ストーリーは、運命的な出会いをした那波さんと透矢クンが恋に落ち、そしてそれが、那波さんにとっての親友、透矢クンにとっては幼なじみたる花梨ちゃんとの三角関係に繋がって・・・という、まあありがちな展開です。(笑) ただ、本編の各女の子達とのシナリオと、上手に絡められた展開であることは疑う余地がないっす。そもそも「水月」が「夢と現」をテーマにしているため、水月本編のここにこう繋げるか〜と唸らされることしばしば。ミニゲームといいながら、そのボリュームは本編の一シナリオと全く同じなので、遊び甲斐があるというモンです。本編でもそうでしたが、この作品でも透矢クンはモテモテであり(笑) 鈴蘭ちゃんが七夕でお願いする「みんなで透矢ちゃんのお嫁さんになれますように」なお願いがすっごく嬉しかったりします。(/_;)(大爆笑)バキバキバキ

本作のメインヒロインはあくまでも那波さんでありますが、香坂マリア、アリス姉妹もまたその位置にあったりします。(ぉ 那波さんが姉妹に対し、自分と重なる部分を見いだして、何かと接触するからなのでありますが、ここまで他の女の子よりひいきされているとあっては、やはりマリアリスはファンの皆様に愛されている・・・という琴を理解せずにはいられません。(笑) マリアリスシナリオの部分では、「二人ともお嫁さん」が認められている(ぉ ので、もしかしたら「那波さんと花梨ちゃん二人ともお嫁さん」な展開も期待できるか・・・と思ったですが、残念ながらそれは存在しませんでした。(爆 花梨ちゃんの台詞の中で「ハーレム」なる言葉が何度か出ていたので、期待していたんですけどね〜。まあこれを認めちゃったら、このシナリオの存在意義が亡くなっちゃうから致し方ないんでしょうけど・・・。お陰で今回のストーリーでも切ない思いをさせられましたよ・・・選ばれなかった女の子の切なき気持ちが身にしみすぎて。(ぐふ 透矢クンの優柔不断ぶりがかなり鼻につくシナリオ展開でありましたが、だけどあれだけ可愛い女の子達に好かれれば、その気持ちも分からないでもないでしょう。

さて、本編のお当番の女の子は・・・那波さんとマリアリス(爆笑) えっちしーんは本編からのCG流用があるのが痛いですが、テキストは変えられています。それも煩悩度がより増す方に(笑) なればえっちシナリオに萌える我々、それ程のダメージではないでしょう。(笑) 勿論追加のえっちしーんがあり、そちらはCGも書き下ろしです。(笑) 本編よりろりろり度が上がっているのは気のせいでしょうかね?(ぉ で、水月の特徴である「し〜し〜」シーンは健在、っつーより、本編よりパワーアップしている(爆笑)なんせ「でゅあるし〜し〜」という荒技まであるし。(大爆笑) 本編のほうでちとぬるいと思った人も、これならば大満足でありましょう。(笑) 私の右脇腹の浪漫が光速回転したことはいうまでもありません。(笑)

この作品は「水月」のファンディスクであり、当然水月をプレイしたことがある人が購入するわけでありますが、「水月」の世界に魅せられたのなら、本作品の購入は必須ですね。(笑)


水月 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP F&C FC01)

プレイ開始 2002−09−09
プレイ終了 2002−09−23

 

主人公「瀬能 透矢」(せのう とうや 名前変更可)は、勉強もよくでき、眉目秀麗、そして弓道の腕は全国レベルを誇る。当然女の子には人気のある男の子。(笑) だが父親が運転する自動車が事故を起こし、父親とともに透矢も昏睡状態に陥る。やっと目覚めたとき、透矢は記憶を失っていた・・・。目覚めたとき、それを一番最初に喜び彼に抱きついたのが、自称彼専属のメイド「琴乃宮 雪」(ことのみや ゆき)。 だが彼は彼女のことも覚えてない。落胆するもいつか記憶を取り戻すだろうと記憶を取り直す雪。そして目覚めたと知り、早速親友達が彼を見舞う。彼の幼なじみの一人で、彼と同じく弓道部に所属、実家が神社で巫女をも務める、よく言えばおおらか、悪く言えばがさつ、しかしながら、弓道着と巫女服を着ているときは美奈の絶大な支持を受けるほどの美少女である「宮代 花梨」(みやしろ かりん) 花梨の大親友で頭脳明晰、しかしながら運動が超苦手であり駆け出すとすぐに転ぶちょこっとドジっ娘で、眼鏡がチャームポイントの女の子「新城 和泉」(しんじょう いずみ) そして、花梨と同様幼なじみで弓道部に所属、ちょっとおちゃらけた性格ながら、友人に対する気配りを忘れぬいい男「大和 庄一」(やまと しょういち)。 記憶を失った透矢に依然と変わらぬ態度で接する優しい友人達である。そんな彼らに支えられ、記憶を失ったままではあるが、無事病院を退院。日常生活に戻る。しかし夜な夜な夢の中で黒い長髪の美少女を射殺すと言う悪夢に苦しめられる透矢。失った記憶を取り戻すきっかけを持っているかも知れない、夢の中の美少女。彼女とそっくりな女の子を現実の世界で見いだす。彼女の名前は「牧野 那波」(まきの ななみ)。漆黒の長髪と、真っ白の肌、そして光を写さぬ、色素の抜けた赤い瞳、盲目の美少女である。 彼女と透矢との関係は?そして、毎夜の悪夢の意味は?透矢の記憶は果たして戻るのか・・・

 

本作品は、F&C FC01がリリースしたビジュアルノベル形式のゲームです。(FC01はノベルアドベンチャーゲームと表記) 絵師が「Canvas」で有名な☆画野郎氏なので、その絵に惹かれたと言うのと(笑) 私の前にプレイした方からの報告で「えちぃしーんでし〜し〜が満載」という情報で買う気になったというバキバキバキ 以前からF&Cの作品は、シナリオ部分に弱点があると言われていますので、シナリオ部分にはあまり期待してなかったのですが、プレイしてびっくり。その重厚ぶりと、テーマの秀逸さに圧倒されました。プレイ前は、とにかくし〜し〜なえちぃしーんがあると言うことしか目に入ってなかったこともありますが(^^;(笑)バキ

ユーザーインターフェイスは、さすが老舗のソフトハウスだけに、不満な点はありませんね。満点と言っても良いでしょう。通常のセーブ&ロードに加え、クイックロード、クイックセーブ機能もあり、制限有りとはいえバックスキップ機能、既読MSGのスキップ機能、選択肢しくじったと思えば一つ前の選択肢に戻ることも可能と、至れり尽くせり。カスタム機能でマウス操作を自分好みに変更できる所までもあり。もっとも説明書片手でないと分かりにくいかも知れませんけど。(^^;

BGMはCD−DA音源。曲の出来は及第点と言ったところでしょうか。それ程突出して出来が良いわけではないですが、シーンの盛り上げに十分以上に貢献しています。特に切なさあおりのシーンの曲は秀逸っすね。曲が心にに染みいり泣けてきたくらいっすから。(/_;)

なお本作品は今時のゲームには珍しくボイス無しです。オープニングやエンディングにも歌詞が入ってないため、サイレントぶりは徹底していますね。まあビジュアルノベル形式である故、声は必要ないと思いますし、脳内で補完入れれば良いだけ(ぉ

CGは・・・可愛いです。ろりろりです(笑)バキ いあホント文句付けよう無いっすね。(笑) ☆画野郎さんの魅力大爆発と言ったところでしょうか(笑) ただちと「ろり」が入った絵故、花梨ちゃんや雪さんあたりはともかく、和泉ちゃん、アリス、マリアちゃん、**ちゃんあたりの絵が「ホントに喰っても良いのか?(^^;」と思わせるところがありますけどね。(笑)ガス

んで、えっちしーん・・・し〜し〜の琴は置いといても、割に濃いめですな。(笑) キャラによっては「後ろの穴」なんてのもあったりするし〜 (ぉひ まあ鬼畜系のゲームじゃないので、そう言う意味での濃さはないっすが。(笑) し〜し〜のシーンが、ほぼ全ての女の子に用意されているんで、そう言うのが苦手な人にはちょこっとハードルが高いかも知れませんが、それ程凝った表現がある訳じゃないので、まあひいてしまうほどでも無いんじゃないかなと(笑) 

シナリオ部分。沙希に述べたように、可愛いろりろりなCGとし〜し〜だけのゲームとは訳が違い、「夢と現実、そして時間」「輪廻転生」を日本神話を絡めてテーマにしている、実に重厚なストーリーとなっています。そして主人公が記憶喪失になることで、何の取り柄もない自分と思いこみ、記憶を失っていない頃の完全無欠とも思える自分に対し強いコンプレックスを持つという表現、これがまたいいのですね。主人公のその苦しみと、主人公に関わる女の子達の切なさ、苦しさもキチンとリンクさせたシナリオ展開も実にいいです。ええ。

主人公を取り巻く女の子達は、主人公とは色々な縁があり、それが故に切ない恋心を抱いているわけで。主人公が誰を選んでも決しておかしく無いという展開。プレイをしていて攻略対象としている女の子以外の反応が痛くて参りました。(^^;(笑) 私の悪い病気「みんなお嫁さん」を発現することができなかったのが何よりも切なかった・・・ガスガスガス

実際にゲームプレイをやれば、誰がメインヒロインか・・・といえば那波さんだと言うことは一目瞭然だと思います。実際つくづく思ったのですが、那波さんシナリオを一番最初にプレイするモンではありませんなあ。(^^; 物語の謎のかなりを彼女の部分で明かされているということからも。(^^; よって私としては那波さんのシナリオは一番最後に取っておくことを強くお勧めしますね。特に那波さん以外の女の子のシナリオは、一見まったく那波さんとは縁がないように見えて、実はシナリオ相互で密接に関係している部分ってのが多数あります。その部分が那波さんのシナリオで解明した為に、ああ成る程〜ここでこう繋がっていたのか!と感動すること請け合いです。
那波さんシナリオは、夢と現実、時間の存在について、とにかく語られまくりなもんで、他の女の子のシナリオとは比較にならぬ位に難解。(^^; 私のような単純な頭の持ち主にはちとパンクしそうです。(ぉ お陰で彼女のシナリオだけリプレイを何度もさせられる羽目になったのは私だけではないでしょうねえ。(^^; ただ、「水月」という言葉が、仏教での言葉でもある・・・と言うこと、そしてその意味「万物は空なり」(空=空虚)を友人から教えられたとき、実にゲーム名が那波さんシナリオの象徴になっていると感じます。

ただ重厚なシナリオであることは疑いの余地がないのですが、プレイしていてあれっ?と思ったことがいくつか。伏線を引いておきながら、埋めっぱなしで終わってしまったネタが多いような気がします。例えば海底神殿?の琴とか、和泉ちゃんと、彼女の父親の対立、そして和泉ちゃんの父親と主人公との関わり、涙石の正体や、「山ノ民」についての表記などなど・・・どうもシナリオさんが重厚にしすぎて自分自身でも収拾を付けきれなくなったような気配が濃厚ですね。(^^; こういう所が本作品のシナリオ分に百点を付けられない理由でありまして。ただそういいつつも、少なくとも私自身にはそう言う欠点も無視し得るレベルと思います。シナリオさんには今後の精進と活躍に期待したいところです。

少々シナリオに消化不良なところがあるのはともかく、テーマのよさ、恋愛ストーリーの萌え度(笑) ろりろりなえちぃ(爆笑)バキ 等々、素晴らしい作品であったことは疑いないでしょう。2002年を代表する作品と言い切っても過言ではありますまい。 よってハマリゲームに登録です(笑)

 

さて、以後はキャラ別ネタバレ感想でも。ネタバレ気にする人は読まぬように願います。

 

 

 

 

新城 和泉

宮代 花梨の大親友。お金持ちのお嬢様で、メガネっ娘、かな〜りのドジッ娘で、歳に似合わぬろりろり体型という、実に私のツボを突いたキャラクターになっています。(/_;)(笑)バキ 海に遊びに行くとき、何故か彼女は漢の夢「すくぅるみじゅぎ」を着てきてくださるし(/_;)(爆笑) しかも名札にひらがな「いずみ」正直サービス良過ぎ。(大爆笑)

彼女は主人公の幼なじみではないが、その親しさは決して花梨ちゃんに劣るモノではない・・・と思う。(笑) もっとも主人公が記憶喪失になった段階で、幼なじみであるか否かは意味を成さない。幼なじみで無いことを残念に思っている彼女にしてみれば、今の関係の方がいい・・・というのは皮肉なことですね。 強引なやり方で故郷の開発を主導する父親に激しく反発・・・とか、メガネが実は彼女にとっては他者との障壁となっていると言う彼女の心の闇、親友と思い人を奪い合う琴への葛藤、その表現は及第点だと思います。ただ、彼女が激しく反発している父親が、殆ど主人公と関わらないシナリオとあっては、せっかくの設定を無駄にしているような気がしてなりませぬ。(^^; 目的のためには、人の命を奪うことをも辞さぬと言う激しく強引な父親・・・と言う彼女の弁だけでは、父親の全体像にはなっていないんですね。「父親には気を付けて欲しい」という、彼女の忠告も、結局空回りしているようなものだし、故郷の開発・・・と言う設定が、なんら主人公達との関わり合いになってないのは大減点であると思いますね。(^^; 特に彼女のシナリオが「水月」のテーマとはちょっと逸れているように思わせるならばなおのこと、その部分を強く表すべきであると思います。すくぅるみじゅぎ(笑)の文字に父親への思いが込められている・・・と言う秀逸な設定を見ているだけに、なおその気持ちが強く感じられてなりませぬ。

キャラクターに対する思い入れとは裏腹に、シナリオ的にはあまり評価できないトコが彼女の不幸といえるかも。(^^;

 

宮代 花梨

がさつで乱暴、でも他者を思いやる気持ちは人一倍強く、自分の好意を外に隠すのが苦手で、友人達からも「分かりやすい」とからかわれる・・・という、最低一人以上欲しいと思わせる幼なじみ(笑)バキ しかも「がさつで乱暴」という部分が実は「そうでなければならない」と思わせる彼女の意図的な姿で、実際は傷つきやすい繊細な気持ちを持つ女の子であると言う設定には唸らされました。「そうでなければならない」という部分が主人公とも被ると言う点にも。 幼なじみ属性をこれでもかこれでもか〜とくすぐる女の子でありました。(笑) 初えちぃが成功した翌日、痛みを庇いながら歩く彼女を気遣えば、「や〜偽善者がいる〜」と返す彼女には大笑いしましたねえ(笑) 友人達は信じないけど、実は私が水月で一番萌えているのは、この花梨ちゃんだったりするんですよね。ええ。(笑)

後述の雪さんシナリオでも書きますが、花梨ちゃんってば雪さんシナリオでもちゃっかりヒロインの座を乗っ取ってしまっているんですよね(笑) 雪さんを捜しに二度と会うことのないかもしれぬ主人公を引き留めるために、雪さんの代わりを務めると、えっちな琴でも何でも望むことは何でもしていいと、腕と取り泣きじゃくる彼女。こんなシーン見せつけられ、さくっと花梨ちゃんを選んでしまった私を誰が責められますでしょうか?(/_;)(笑)バキバキバキ 幼なじみとは言え、その存在感は素晴らしいモノがありますな(笑) 那波さんがトゥルーヒロインならば、彼女はメインヒロインと言ったところでしょうか?(笑) 

彼女のシナリオは、幼なじみの恋愛の王道と言ったところでしょうか。近くて遠い幼なじみという関係、つい意地を張ってしまい、友人との恋の橋渡しをしてしまう、だのに結果として友人から思い人を奪ってしまったことに対する後ろめたさ。わたし的には満点のシナリオの流れであると思います。(うむ 沙希の和泉シナリオでも、親友同士の恋のさや当ては表現していましたが、シナリオの秀逸さにおいては此方の方が数段上ですね。和泉ちゃんは好みのキャラクターだけに、彼女のシナリオでもそう言う秀逸さがあって欲しかったのは言っても詮無いのかも知れませぬが(^^; 

自分に対して自信を全く持てない花梨。その彼女が唯一拠り所にしていた末莉^h^h祭りでの舞、それにすら何故か失敗してしまい「マヨイガ」の住人となってしまった花梨。その彼女を現世に引き戻そうとする主人公に対し、惜しみない協力を申し出る和泉と庄一。青春ドラマのノリに近いですが、私はそう言う展開が大好きです。(笑) そしてクライマックス、夢の中の少女に対し、自分のパートナーとして花梨を選んだ主人公が、少女との決別の儀式として矢で射抜くシーン。このシーンで花梨、ナナミ、そして主人公・・・それぞれの切ない心情が滝のように私の内に流れ込んできて、正直泣けました。ええ。(/_;) かつて前世では恋人同士だった少女と主人公。この世界では結ばれることが無くとも、それでもお互いの幸せを願って止まぬ二人の心意気にね。(/_;) ひいきが入っているかも知れませんが、トゥルーヒロイン「那波」さんのシナリオをも凌ぐ名シナリオではないかと思っています。

 

琴乃宮 雪

主人公専属の「自称」メイド(笑) 基本的に主人公に対してベタ惚れであり、その態度を隠そうともしないし、そんな彼女と一つ屋根の下で一緒の生活をしていても、友人達が何も言わない・・・と言う、ある意味凄い関係であると思います。(笑) 主人公が大好き故、その甘やかしぶりは半端じゃなく、彼女に対抗できるのは、他作品となりますがMarronの「秋桜の空に」で登場する「すずねえ」くらいじゃないでしょうかねえ。(笑) こんな美人で気だてがいい女の子と一緒に住んでいて、な〜んにもないなんてのは、主人公が如何にアレであることがよく分かるというモンです。(ぉひ 私が主人公と同じ立場なら、光速で手を出している自信がいっぱいあります。(/_;)(笑)バキ ましてや、主人公が留守の間に、主人公のベッドの上で主人公の匂いをかぎ、枕をおまたに挟んで激しく一人えっちしているなんて王道シーンを見せられていちゃあ・・・なぜそこでおそわね〜、言葉で嬲って「検閲削除」しね〜とゲームプレイCHU!に激しく言った私でありますし。(こら

彼女は、かつてこの国の支配者階級から激しく忌まれ、そして今は「世界」からも忌まれる「山ノ民」。主人公が幼い頃、子ども故の残酷さで言い放った言葉も言霊?としての力を持ち、ストーリーの中途でいなかったことにされます。(^^; 初めはこういうギャルゲーのお約束LOVE(ぉで、ストーリー展開嬢支障がある場合、意識的に排除される・・・と言うアレかと思ったんですが、雪さんシナリオをプレイして納得。(^^; お約束でも何でもなかったわけで。花梨ちゃんシナリオでのクライマックス直前、マヨイガの琴を父の書斎で調べているとき、優しい人の口調でマヨイガの琴について説明する声が聞こえたという。花梨ちゃんシナリオでは、それが誰のことか分からなかったけど、雪さんシナリオで、雪さんのことだと分かったわけで。花梨ちゃんシナリオでは途中で雪さんは、世界から消えてしまい、消えてしまった雪さんのことを、主人公はもう覚えていない。(汗 殆どONEの「えいえんのせかい」と被りますな。 その意味で雪さんというのは薄幸すぎる美少女ではないでしょうか。この世界に存在することすら許されず、あまつさえマヨイガでたった一人でいなければならないなんて・・・何という残酷すぎる(汗 

雪さんシナリオクライマックスでは、夢の連鎖の中、幾度か忘れかけるも、それでも何とか主人公は雪さんのことを覚えている。でも、他の人は雪さんの琴は覚えてない。でも庄一は、彼らしい表現で雪さんの存在を認める。雪さんの居場所「マヨイガ」に主人公が行くと言うことは即ち、主人公もまたこの世界から消えてしまうと言うことも気づかせて。で、ここで一つ提案するわけですな。いつも側にいて身の回りの世話をしてくれた雪さんの代わりに、花梨はなれないかと。会ったこともない女性に主人公を取られたくない花梨ちゃんは、一も二もなくその提案に乗り、主人公の手をしっかり掴んで泣きじゃくりながら、なんでもするから、何をしても良いからと懇願するわけですな。さて主人公の分身たる私はどういう行動を取ったかというと・・・正直に言いましょう・・・・ごめん・・・雪さん・・・だったんだよねえ。(/_;)バキバキバキ 独りぼっちの雪さんがマヨイガにいるってのにねえ・・・でもボクは泣きじゃくる花梨ちゃんの手を離すことができなかったんだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ(げふ
雪さん元に行く選択肢を選べば、雪さんと会える。選ばれしものである主人公がマヨイガにいけないはずがないから。そして雪さんと二人だけの世界で幸せに暮らすのでしょうが・・・ですがこれって見方によってはバッドエンドに見えませんかねえ。(^^; ONEの「えいえんのせかい」に行ってしまった主人公のような雰囲気がバリバリするんで。願わくば雪さんと主人公は「花梨ちゃん達、みんなのいる世界で幸せに」生きて欲しかったす。 その意味で、私には余りにも雪さんシナリオは切なすぎたですな。(^^;

 

香坂 アリス & 香坂 マリア

近所の教会に住む双子の姉妹。年齢はお約束により明記されてませぬが、行動と体型から小学校5〜6年生から中学生と思われます。(^^; 双子であっても、姉のアリスは幼い外見に似合わぬ大人びた言動なのに対し、妹のマリアは外見通りの幼い娘。なにせ結構大きい年齢のはずなのに、母親に甘えん坊やるんですからねえ。(笑) こんな幼い娘に「自主検閲」な琴をやれるとは正直思いませんでした。(爆笑) ゲーム始まってしばらくして出てきた「姉妹レズシーン」を見たとき、ゆ〜ちゃん☆は思いました。「双子姉妹二人ともお嫁さん」こそがトゥルーエンドであると。(きっぱり) 双子丼ばんざ〜いバキバキバキ

この年齢の女の子を、それも二人一緒に喰えるゲームをプレイできるなんて、なんて私は幸せモンなんでしょう・・・ガスガスガス

 

まあそれはおくとして、(ぉぃ この二人のシナリオは「水月」の本来のテーマとは全く関わり合いが無く、言うなれば外伝的なシナリオっすね。ただ魔女たる二人の特性である「自我の薄さによる他者からの影響の受けやすさ」というものは、トゥルーヒロインである那波にも言えるため、那波の存在を分かりやすく解説するという意味合いがこのシナリオにあるだと思われます。その意味では、彼女たちのシナリオも、その存在を否定されるものではないですね。決して私がろりだから認める・・・という訳じゃないです。(ぉひ

親子の縁が薄い二人が渇望する、自分たちの居場所。双子のどちらかを選ぶにせよ、若しくは初めから両方を選ぶにせよ、行き着く沙希は二人が渇望するものを主人公が与える。この展開は私は好きですねえ。(笑) 人によっては家族を渇望する本人の希望もあったとはいえ、幼い女の子をらPONにしてしまうマリアエンドを強く推す方もいらっしゃるでしょうが。(爆笑)

# まだマリアには学校もあるだろうに、ど〜すんだよ主人公(大爆笑)

 

大和 鈴蘭

主人公の親友である、大和 庄一の妹。初めから登場するわけではないので隠しキャラ的存在っすね。ま〜それはいいのですが、実は彼女、外見から判断するに、どうひいき目に見ても小学低学年。(^^; やたら人に肩車をして欲しがるところといい、男の子である主人公のお膝の上にちょこんと座っても、回りのみんなは何も言わないことと言い、行動パターンがまんま小学低学年だし(笑) だから当初私も彼女はPia2のかぁるちゃん同様、マスコットガールの様なモンだろうと高をくくっていたんですが・・・激しく甘かった。喰えるんですよ。ええ。喰えるんですよお兄さん。(爆

シナリオ後半において、主人公が鈴蘭ちゃんの夏休みの宿題を見てあげるイベントがあるっすが、そこで出ている問題は中〜高校生の数学だったりするのが、外見と中身のギャップの激しさを示唆しているのであると思うのですが、だけど高校では「給食」はないし、清水寺から飛び降りる覚悟で大幅に譲歩しても、鈴蘭ちゃんが中学生より上・・・ということはないでしょうなあ。ろり好きの私もちょこっと彼女を喰うことには抵抗を感じないではいられなかったり(笑)バキ だって幼いと言うだけでもインパクト強いってのに、あの日ゆえのタンポンを抜くやら、はでなし〜し〜をやるやら、あまつさえ本番すらやるやら・・・こ〜れはかなりプレイヤーを選ぶゲームだよなあ(笑)(いまさら

まあ背徳的なえちぃはおいといて(ぉひ 実は私、彼女のシナリオが一番安心できたんですね。なぜならこの世界に影響を及ぼしているナナミ様を縛っていた悲しみをヘアピンで救ってあげ、その結果みんなが幸せになっているんで。(^^; 他のシナリオでは消えなければならなかった雪さんも、彼女のシナリオだけでは消えずに残ることを許されているし、那波さんも不幸にならずに済んでいるし。主人公もまた不埒にも「みんなお嫁さんにして、みんなと一緒に幸せに暮らしたい」などとほざいているし。(一部捏造(笑) 鈴蘭ちゃんシナリオでありながら、エンディングでは恋人同士の雰囲気は出してはいないけど、彼女を媒体にしてみんなを幸せにできそうな雰囲気が漂うこのストーリーは好きだったりします。(笑) 水月というストーリーの本来の持ち味は、切なさ煽りにあることは分かっているんですがね。(^^;

 

牧野 那波

誰しも認める、本作のトゥルーヒロイン。水月という世界の全ての謎は彼女の元に収斂される。主人公「透矢」の前世「七海」と彼女の前世「ナナミ」は、かつて夫婦であり、戦乱により非業の別れを余儀なくされたことから、全ての悲しみが始まったのですな。本来この世界には「牧野那波」なる人物は存在しなかったはずなのに、幼い頃の主人公がナナミが側にいることを強く願ったことと、彼女の父親(実は義理)が亡き母の影を追い求めたことから、ナナミが牧野那波としてこの世に引き寄せられた・・・ということらしい。いつも心ここに在らざるという、天然が入った雰囲気も、彼女のそう言う事情があった故なのですな。生まれつき目が見えぬというハンデも、それを全く感じさせない強さは、ONEのみさき先輩を彷彿します。(笑) そう言えば那波さんは盲人杖を使っていませぬが、みさき先輩も盲人杖を使ってませんでしたねえ・・・(ぉひ

この世界に影響を及ぼす存在であるナナミ様と、那波さんは同一の、そして異なる可能性の存在という、ちとややこしい関係にあるので、故に那波さんは月に一度の発情期や、存在が希薄になったときにナナミ様の人格が登場、激しいえちぃを要求すると。(^^; しかしナナミ様と七海って一体どんな夫婦生活営んでいたのやら。いきなり後ろの穴でのえちぃなんて余りにも濃すぎ。(爆笑) ナナミ様の人格の影響もあるのでしょうが、処女で在るにもかかわらず、えちぃに対して照れがなかったのは残念かも。(笑)バキ

那波さんシナリオでは、水月の本来のテーマである、「夢と現実」「過去、現在、未来という名の時間の流れの曖昧さ」これらが色濃く語られています。アニメーション映画「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」で夢邪気が語っていたあの話を、さらに複雑に語っていると言えば分かりやすいでしょうか。(笑) ただあの映画を見たときもそうでしたが、テーマが一般的ではないことも手伝い、一度のプレイで理解しきれないほどの難解さを見せました。(^^; 特にシナリオ後半にはいると、プレイヤーは夢と現実の相互の切り替わりの波状攻撃を受けることとなり、もうどっちが現実でどっちが夢なのかさっぱり分からなくなります。これはおそらくシナリオさんが意図的にやっていることで、那波さん曰くの「現実とは、夢の中で見ている夢」という説明を、シナリオを通じてやっているのでしょうね。そう言うわけで彼女のシナリオは、私のような単純な頭の持ち主には、リプレイ必須といえましょう。(汗 

那波さんは言います。「夢とは見過ごされてしまった可能性の世界」だと。今見ている現実の世界も、無数にある夢の世界の一つに過ぎないと。これは雪さんシナリオや、花梨シナリオでも語られたことですが、そのレベルは那波さんの方がずっと上。(^^; クライマックスシーンではもう何がなんだかよく分からず、何度も繰り返し読んでなんとか理解してた・・・と思う。(汗 一年前の主人公にはできなかった那波さんの救出を、過去の回想夢の中で達成するという荒技で行ったとき、正直泣けましたねえ。(/_;) 「たった一日だが、かけがえのない大切な一日」 そのとき那波さんは主人公「透矢」と心を本当に通わせることができたのですから。 たった一日なれど、十分に充実した時を過ごし、そして結ばれた二人。午前0時となって、思い出の一日が終わり、主人公が戻っていく世界は、ミステリアスな雰囲気を醸し出す那波さんではなく、女の子女の子した、透矢に恋するごく普通の少女として存在する世界でした。私たちがずっと追ってきた、かつての那波さんが夢に見たという、透矢に恋する少女だった自分・・・という世界。「私、この世界が良い」という台詞から、この那波さんが私たちの見た那波さんであろうというのは分かるわけですが、それでも絶対に間違いないと言い切れない、そこはかとない不安が、このストーリーで心から安心できないものにしています。(^^;
幾千年もの時を越えて、ようやく幸せな世界をいくつもの悲しみの中で見いだせた。透矢と那波さん。その幸せを願うが故に・・・なんですが・・・。

いつか出るであろう、水月のビジュアルファンブック。こんなにこれが出るのを楽しみにせざるを得ない作品というのも、そう多くはありませぬ。故に私は水月という作品を強く推すわけで。 できればたくさんの人とこの作品で共鳴したいなあ。し〜し〜やろりろりと仲魔になれればもっと嬉しい(爆笑)バキ


フローラリア (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP Xuse(純米)) 

 

プレイ開始 2002−08−02
プレイ終了 2002−08−11

 

主人公、「橘 洋介」(たちばな ようすけ 変更不可)は、青央学園の園芸部の部員。でもって2年B組の男子級長。本人自身はごく普通の園芸好きな男としか思っておらぬが、実はかな〜りのモテ男君(^^#)(笑) 一年の時無理矢理男子級長にさせられたとき、同じように女子級長に推薦された琴で親しくなった、ちょっとお人好しで、そしてちょっと?ドジなトコのある可愛らしい同級生 「白瀬 憂」(しらせ うい) 洋介が級長を務めることから縁が出来た、ちょこっとタカビーなお嬢様、だけどツッコミに弱く、すぐおろおろとしてしまうところがとてつもなく可愛い、生徒会長で主人公の先輩に当たる「三ノ宮 由佳里」(さんのみや ゆかり) 洋介とは同じ中学の出身で、そこでの園芸部の後輩であり、主人公の後を追いかけるように青央学園に入学してきた新入生、洋介を兄のように慕い、思いっきり甘えまくる、いかにも女の子女の子した(笑)女の子「加賀 御文」(かが みあや) これら三人の少女が、それぞれの経緯により主人公に対し思いを抱いてる・・・と言う、実に羨ましい環境に主人公はいるというわけであり。(ぉ んで、主人公はこの三人の内一人が前から好きだったりするわけであるが、勇気が無く告白できないでいた。 そんなある時、幼なじみであり、初恋の女性であり、主人公が園芸を始めるきっかけを作った人であり、主人公が小学6年の時大学進学で主人公の元を離れていった年上の女性「麻生 鈴音」(あそう すずね)が、ひょっこり主人公の元に戻ってきた。主人公の通う学校の新任教師として。主人公の父が海外赴任する為、主人公の面倒を見てあげる・・・と言う名目で、あろう事か主人公と同じ屋根の下で同居することに。そればかりか、鈴音の高校時代からの友人で、同じ教職に進み、同じ学校に赴任してきた体育教師の「槙 いずみ」(まき いずみ) 主人公の担任で、学園内人気ナンバー1女性教師、そして鈴音とは大学時代のサークル仲間という縁を持つ「櫻井 詩乃」(さくらい しの) の二人までが主人公と同居する羽目に(笑) 同居するのは良いのだが、寄った勢い、その場のノリ、嫉妬に燃えて・・・と様々な理由で洋介は美人女性教師達とエッチする羽目に。女性教師達の誘惑の技術は相当たるモノであり、主人公は好きな女の子がいるというのに、その誘惑にふらふらと・・・

果たして主人公は、誘惑に負けずに好きな女の子と純愛を貫き告白できるのか・・・? それとも・・・

このゲームはXuse(ザウス)(純米)がリリースしたゲームであり、メーカー曰く「誘惑vs純愛アドベンチャーゲーム」だそうな(笑) 因みにXuseにはRPG等本格的ゲームを扱う「本醸造」と陵辱調教系など鬼畜ゲーを扱う「吟醸」 んで、純愛など清純派なゲームを「純米」とブランドを分けているようで。もっとも中身を見ると、吟醸の方がリリース数が多いような・・・(ぉ 純米は今回のフローラリアが初めての作品ですね。ネットでは純愛なのにえろえろとかなり評判よかったため、プレイする気になったという私。(笑)

本作品のユーザーインターフェイスの出来はまあまあですね。MSGスキップ機能はありますし、MSGバックスキップ機能もあり。セーブ&ロードは任意の場所で行え、しかもタイトルも自分で付けられます。セーブ場所が30カ所とまあまあの数ってトコ。名場面集を作るくらいは可能かな?? ゲーム画面はフルスクリーンとウィンドウモードの両方を選べますが、ウィンドウモードは16bitのみしかサポートしないのは大減点。(^^; 私はいつも画面を32bitに合わせているため、ウィンドウモードにするために16bitにするのは余りにも面倒すぎます。
おまけはもうデフォルトとも言えるCG集、エッチイベントリプレイ、音楽集。必要にして十分といえましょうが、ちと残念だったのが、エッチイベントリプレイがいきなりエッチシーンから始める所ね。私はエッチになだれ込む前フリの方も好きだったりするんで。(ぉ

CGは可愛いです。綺麗です。ろりろりもあります(笑)バキ 胸がぺったんとゲーム上ではさんざ言われている、いずみさんの胸が、あたし的にはでっかいと思えると言う点を除けば文句なしと言える出来ではないかな?(笑)バキバキバキ

BGMはPCMによる演奏。曲の出来はあたし的にはまだまだ・・・のレベルですね。(^^; エッチシーンの曲が定型にはまった作りになっているところとか。ただポイントポイントでは、なかなか気に入った曲もあります。「FAIRYLANDの君へ」がその一つですね。今後のスキルアップに期待・・・と言ったところでしょうか。

エッチシーン・・・前評判通り、純愛ゲームなのに、えらい濃いえっちシーンで。(笑) ひとつには女性教師達とのエッチシーンが多いこともあげられるのですが、トゥルーエンドで見られる学生エンドの女の子とのエッチシーンも充分濃いです。ええ。(笑) そして何よりも「すばらしい!(/_;)」と私を感涙させたのが、数多く存在する「3Pエッチ」でしょうか。(爆笑)バキバキバキ いやもう、たとえば鈴音さんといずみさんと主人公の3Pシーンでも一つではなく二つあったりと、とにかく充実(笑) このシーンの為だけに本作を買っても損はないと言っても良いのでは?(ぉひぉひ
純愛なのにえろえろ・・・と言う、一種矛盾した表現が成立させるとはホントに素晴らしい(爆笑)
しかし何と言っても、一番萌えるエッチしーんと言えば、やはり鈴音さん絡みのでありましょうな。(笑) 鈴音と主人公は所謂幼なじみで、まあ姉と弟みたいなモンであり、この二人がエッチするというのは、姉弟でいけないことしているようなモンであり。(うひ そこをいずみに突かれるも「だって私ブラコンだも〜ん」の一言で済ます鈴音さん。あんたは偉大じゃ。(大爆笑)

# 私は妹のブラコンのみならず、姉のブラコンも超正義と認めるものである。(激ぉ

さてとシナリオ。 このゲームはプロローグ終了後に、「主人公が前から好きだった女子生徒」を決めることで、それぞれのシナリオに流れていく・・・と言う作りになっています。つまり今までのこの手のゲームとは違い、主人公の行動でそれぞれの女の子へのシナリオに分岐すると言う形を取らず、最初に攻略する女の子を決めるわけですな。こういう作りもなかなか良いんじゃないでしょうか。(笑) もっともこの作り方では、いわゆる「二股がけ」や「みんなお嫁さん」等という鬼畜な行動は認められないわけでありますが。(笑)バキ 作品自体「純愛」をうたっている以上致し方ありませんわね。(ぉぉ

# もっとも教師達だけ限定のハーレムエンドがあるってのは大サービスですな。(大爆笑)

お互いに秘密を作ってしまったが故に壁が出来てしまい、素直になりきれなかった由佳里さんとの不器用な恋。恋に臆病であったが為に、兄と妹のような関係というぬるま湯につい浸かってしまうも、兄と妹はいつかそれぞれの恋人が出来て終わることに気づかず、互いに傷つけ合う不器用だった御文ちゃんとの恋。他の女性と肉体関係を持ってしまったことに対する後ろめたさから、好きになるための「資格」に拘り、また、なまじエッチを知ってしまったために交際の順番をすっとばしていきなりエッチに持っていってしまう醜態を晒すなど、まさに青春自体特有の不器用な憂ちゃんとの恋。それぞれ見事にまとめていると思います。ちっと話が類型過ぎて沙希が読めて来るという点はありますけどね。(^^;

沙希ほど「女子生徒」と言いましたが、最初の段階で教師側を選ぶことは不可能。最初に言った「誘惑vs純愛アドベンチャーゲーム」の名称通り、女性教師達は誘惑する側で、主人公はその誘惑に乗るか乗らないか・・・と言う選択を強いられる、と言う設定の上であるため、コレは仕方がないことでありましょう。女性教師達とのエンドは、形の上では彼女らの誘惑に負けた・・・と言うことになりますか。ただそれはいいとしても、女性教師達とのエンドコースに乗ったとき、かつて好きだった女子学生へのケリがキチンと付けられていないのが非常に残念。**ちゃんの琴は好きだったけど、だけど今は**さんの琴が好きだ・・・な告白で全て終わらされたら、主人公、タダの浮気モンじゃね〜か。(汗 女性教師達も主人公が自分への想いを吐露したとき、もうちょっと悩むべきじゃないのかなと。(^^; いや、当初言われているような淫乱な女性であるなら悩む理由もないのだけど、彼女らは彼女らの事情があって、主人公のことを憎からず思っていたわけであるから。まして女子生徒達は、自分らの教え子でもあり、彼女らの気持ちもよく承知しているわけで、そんな生徒達から主人公を奪ってしまうことに良心の呵責を見せているくらいなのにね。(^^;
それに、女性教師達の過去をモノローグだけで語るのは、あまりにも説明不足ではないかな?過去に挫折を味わったと思われるいずみさんや、余りに痛い過去を背負う詩乃さん。過去をもう少し詳細に記してくれたなら、彼女らが主人公に求めたものがより切ないほどにわかったでありましょうに・・・

このゲームは誘惑に負けず、ずっと想っていた女の子への思いを貫くのが本筋なのだろうとは思います。だけど、それを認めるには、あまりにも女性教師達の事情が切ないのですな。であればこそ、女性教師達とのエンドも女子生徒エンドに負けない作りのシナリオにして欲しかったとつくづく思います。特に、「以前から好きだった」というのであれば、鈴音さんもまたその資格があるのでは?と思わされたのですなあ。 なにせ幼いながらも鈴音のことを大好きであったのだから。他の女性教師達とは、幼なじみという一点で鈴音は別格で、トゥルーヒロインっぽいイメージが合ったわけであり。例えば耳かきイベントで甘えまくる主人公に嬉しそうにする鈴音さん。いずみさんや詩乃さんとエッチしたと聞かされたときに見せた激しい嫉妬、幼なじみ属性持っている人には堪えられぬ魅力があるでしょう。(笑) と言うわけで、彼女のシナリオにはかなり期待していた部分があったのですが・・・残念ながら扱いは他の教師達と同じでありました。(ぐふ

女性教師達とのエンドさえ満足できれば、この作品、一も二もなくハマリゲーム登録だったのですが・・・しかしながら、女子生徒シナリオはそつない出来ですし、それにエッチシーンの濃さ、質ともに天下一品であることを考えれば、十分プレイを勧めるに値するゲームであったと、私、ゆ〜ちゃん☆は思います。(笑)


はじめてのおいしゃさん (PCゲーム Windows95/98/ME/2000/XP ZERO)

  

プレイ開始 2002−05−12
プレイ終了 2002−06−02

 

おとなしくての〜んびりやさん、だ〜いぶ天然入っている可愛い女の子「朝倉ゆうな」ちゃんと、ちょっち気が強くて活発だけど、実はとっても寂しがり屋さんなキュートな女の子「朝倉まいな」ちゃんは、双子の女の子。二人のお母さんが急病で倒れていたところを、医大を卒業したてのおにいちゃん「雅文」(変更化)が助けたところから三人の交流が始まった。

いろんなお話ししているウチに、いつしかお互い好きになっていく三人。ゆうなちゃんやまいなちゃんが、おにいちゃんの病院で診察を受けるとき、おにいちゃんはいろ〜んな診察を二人に。勿論真面目に・・・もだけど、ちょっぴり、いや、ぐっとえっちな診察も・・・(ぉ

 

このゲームは、鬼畜ゲーであまりに有名な(笑)バキ 「ZERO」がリリースした、超ろりろりゲー「はじめてのおるすばん」の続編ですね。続編と言っても、ヒロインは前とは総入れ替えで、全作のヒロイン「しおり」ちゃんと「さおり」ちゃんは、まいなちゃん達のお友達・・・と言う設定になっています。(笑)

本作品はビジュアルアーツが販売元なので、システムはビジュアルアーツ汎用のものと同様っす。と言うわけでユーザーインターフェイスは可もなく不可もなく。MSGスキップ機能は未読MSGに入った時には止まる仕組み。強制スキップさせたい時はCTRLキーで対応。セーブ&ロードは任意の場所で行え、また簡単なメモ書きも自動的に付与されます。セーブ箇所は20カ所で少し少な目ですが、おまけにしーんリプレイがあり、しかもその機能は、えっちの部分だけではなく、その前フリの部分もしっかり再生してくれるので、わざわざ名場面集を作る必要が無し。この辺は「はじめてのおるすばん」といっしょでございます。(笑)

BGMはPCM音源。曲の出来はハッキリ言って良いですぞ(笑) 一番お気に入りの曲はゆうなちゃんのテーマだったりします。(笑) 前の「おるすばん」の時もそうでしたが、このシリーズ、ずいぶんと腕のいい作曲家が関わっているようですな。(笑) しかしながら前回の「おるすばん」の時はwavファイルだったのが、なんか独自ファイルに変換されているようで。(^^; ゲームを起動しないと音楽を楽しめなくなったのは残念で。(ぉ

CG・・・相変わらず萌え〜なイラスト。(笑) キャラクターはゆうなちゃんとまいなちゃん、そしてしおりちゃん、さおりちゃんだけなので、超ろりろりなのは致し方がないことでありますな。(爆笑) ただ・・・ゆうなちゃんとまいなちゃんは、しおりちゃん、さおりちゃんと比べても明らかに胸がぺったんだったり。いあ。全然無い・・・と言った言い方がいいんじゃないかな。(ぉ おかげさまで「はじるす」は何とかプレイできても、こっちは・・・と言うプレイヤーも結構いたり。(ぐふ かくいう私もぺったんの度が過ぎた為、残念ながら萌え度がやや低めになったのは紛れもない事実ですな。 勿論そのくらいで挫けるボクじゃなかったですが。(ぉひ

さてシナリオ・・・と言いたいところですが、本作も前作同様、とりたててシナリオ・・・と言うのはありません。(ぉ なにせひたすらえっちしまくるゲームですので。(爆笑) 前作のさおりちゃんやしおりちゃんは、既にお兄ちゃんに調教済み(ぉひ の状態からゲームが始まっていました。それについては賛否両論でしたが、今回は「はじめて」からしっかりとありまっせ。(笑) ただ、はじめて・・・からのえちぃ調教のため、「おるすばん」に比してややおとなしめになっておりますね。し〜し〜とかも「あんまり」ないし。(ぉ ゆうなちゃんやまいなちゃんも、淫乱度は、しおりちゃんやさおりちゃんに比しておとなしめですな。双子姉妹レズもいまいちのれなかったようだしバキ しおりちゃんやさおりちゃんはそれこそノリノリだったのに・・・バキバキバキ
その点過激なえっちをお好みの方々にはちょっと物足りない部分があるかも知れませんな。(笑) ただ「おるすばん」に比べて、コスプレえっちとかの濃度は上がっています。(爆笑) そう言うのが好きな人ならば、多少えっち度が下がった位でこの作品の魅力が損なわれることはないでしょうな。(うひ

主人公は医者でありながら、その立場を悪用して、ゆうなちゃんやまいなちゃんにあ〜んなえっちや、こ〜んなえっちを、医療器具を使ってやったり。ハッキリ言って外道ぶりは前作の主人公以上ではないかな〜と。(ぉ 二人が主人公にベタ惚れだからまだいいようなものの。(ぉぉ でもそう言う外道をやっていながらも、基本的にゆうなちゃん、まいなちゃんにベタ惚れな主人公だからであろうか、 ちゃ〜んと医者らしいこともやっているわけで。感動的なストーリー(ぉ も交えてと、実に落差の激しいお話作りもやっているんですな〜。プレイしていて主人公が善人なんだか悪人なんだかよく分からなくなってきます。(笑)

 

この作品、ハッキリ言ってろりの使徒御用達。それも相当数のろり度の持ち主でないとプレイが厳しい模様。私も何人もの方にお勧め申し上げたのですが、約壱名を除きコンプを宣言してくれた方はいませんでした。(ぉ よほど抵抗が強いものと推察されます。(ぉぉ しかしながら、ろりの同志たる人たちならばこの作品はわざわざ薦めなくともプレイするでしょうな。(笑) なにせ「はじめてのおるすばん」おんりぃなイベントが大繁盛する位の人気ぶりですから。(笑) と言うわけで私、ゆ〜ちゃん☆は本作品を同志に限り名作であると宣言いたしましょう(笑) たうぜん「ハマリゲーム」に登録でございます。(ぉ


とらいあんぐるハート3 ★リリカル★おもちゃ箱 (PCゲーム Windows95/98/ME/2000)



2001年にリリースされた、「とらいあんぐるハート3」のアミューズメントソフト。ミニドラマやタイピング形式モグラたたきゲーム、クイズゲーム、イラスト&設定集、そしてとらハ3サウンドトラックと、6,800円の値段で十分おつりが来るほど中身が濃いソフトであります。(笑) 

この中で私の一押しはというと、やはりミニシナリオっすね。「ミニ」とは言っても、本編の一シナリオ並みのボリュームはあります。(^^; 日本語は正しく使いましょう(笑)バキ>スタッフ殿
で、タイトルは「魔法少女 リリカルなのは」 −たいせつなものはなんですか。 
あ、こら!そこの非ろり趣味の使徒、引くんでない。(/_;)(笑)いあま〜確かに、某プリテ○ーサ○ーを連想する魔法少女なストーリーではあるんですが、ヒロインは勿論小学低学年としか思えぬ「なのは」なのであります故、ろりろりな使徒にとっては血涙が出るほど嬉しい設定であることに間違いはないのですが(笑)バキバキバキ でもね、このストーリー、別に某「はじめて」シリーズのような「ろりろり」「だけ」をウリにしている訳じゃないっす。(/_;)バキ とらハ3本編では語られることがなかった、士郎と桃子の出会いや、メインキャラクター達の悲しき過去が詳細に語られている上、美由希と、その生みの母「御神美沙斗」のぎこちなくも、ほのぼのとした母娘関係を描いているあたりが、すげえ心に響いたりするので。(/_;)

ストーリーは3の1年後。恭也も忍も風芽丘を卒業し、他の娘達も進級、フィアッセも一年のコンサートを終えて、再びこの街に戻り、年が変わったことを除けばいつも通りの生活に戻った、5月頃の琴・・・、なのははある時、ある使命を持って異世界からやってきた、外見が妖精のような女性から、この世界にばらまかれた「種」の回収を手伝って欲しいとお願いされる。
その為の力として、この世界で言う「魔法」、そしてそれを操る為のツールとなる「レイジングハート」というステッキを託されて。こうしてなのはは、魔法少女として、昼間は普通の学童(ぉ、そして夜には魔法少女として、みなの記憶を吸い取ってしまう種を回収する大変なお仕事をする琴に。仲魔達との友情、そしてとある琴がきっかけで知り合いとなった、同年代ほどの男の子「クロノ」との淡い恋・・・。なのはの想いはどこに・・・・ ってなストーリー。・・・って、だから引くなと言うのに。(^^;(笑)>非ろりろりな使徒達

まあストーリーは魔法物という、ちと「とらハ3本編」と比較すれば破天荒な設定かも知れませぬが、ストーリー展開自体は至極マトモ、かつ、重いテーマを語っていると思います。 この世界に、人の記憶をエネルギーに変換し凄まじき力を持てるようになる「種」をばらまいた張本人は、人の持っていたくない悲しい記憶だけをターゲットにするつもりであったが、持っていたくない悲しい記憶を捨てることが果たして良いことなのかどうか・・・と言う問いかけをやっていますね。 悲しい記憶も楽しい記憶も、そして無くしたくない大事な記憶も、捨て去りたい忌まわしい記憶も・・・それらの記憶背負いながら生きてきた人たちにとって、それらがあってこそいまの自分があるのだから、奪われて良い記憶なんて無い!と言うなのはの思い。正論ですな。だけどこれは全てが過去のこととして、少なくともいま現在は平穏かつそれなりでも良いから幸せである人にとって言えることでもあるわね。(^^; いま現在を不幸と想っている人にとっては別の意見もあろうと思いますが・・・。 でも少なくともとらハ3のキャラ達は、過去にとても辛い思い出を抱えた人たちばかりですが、それが故に他人に優しくできるとてもいい人達になっているわけで。世の中こういう人たちばかりだったら、どんなにか世界は幸せで包まれるにねえ・・・(しみじみ

前述の通り、人の記憶を取り込もうとする「種」・・・これらがとらハ3のヒロイン達にもとりつき、本編では語ってないそれぞれのヒロインの悲しい過去がプレイヤーに明らかになります。特に忍の回は必見ですね。何故に忍は両親が死んだにもかかわらず悲しいと思えなかったのか、いや、悲しいと思えないことが悲しかったのか、その詳細が明らかになっています。これは本編では語ってない部分故、彼女のファンなら絶対見て欲しいっすね。 ノエルX忍なシーンもあることだし。(爆笑)バキバキバキ
そして、桃子と士郎の出会い・・・。その中、幼い頃の恭也と美由希が出てくるんですが・・・幼い頃の美由希ってば、恭也にベッタリだったんだね。(/_;) 恭也も良いお兄ちゃんやっているし。こういう関係がとらハ3本編まで続いていて、かつ、美由希が恭也を「おにいちゃん☆」と呼んでいてくれれば、とらハ3を「ハマリゲーム」に登録していたこと間違い無しだったのに・・・(/_;)(笑)バキバキバキ
・・・等というおちゃらけは横に置くとして(ぉ 桃子のストーリーはすげえ泣けます。桃子さんはこういう辛い思いしていたんだな〜と。そして、どれ程士郎を、恭也を、美由希を大事に思ってきたんだな〜と・・・。 私のように涙腺が緩い人は気を付けてください。(/_;) 
後・・・美由希の本当の母「美沙斗」 本編ではこあ〜い女性でしたが、ホントは照れ屋な女性だったのね。家の前うろうろして不審人物と思われたり、美由希との会話が続かず、石のように固まったり・・・彼女曰く、不破の家は細い体つきの方が多いとのこと。うん・・・確かにお風呂場のシーンでは・・・バキバキバキ
いあホント、年上なのに「可愛い」と思える女性でした(爆笑) 

後、このシナリオでは、「フィリス、なのは、桃子」の攻略可能とありますが、断っておきますが「フィリス」は除いて、他の娘は恭也じゃないですぞ?(ぉ あまり過大な期待はせんように・・・(ぉぉぉ それと、なのはが攻略可能ゆ〜ても、いまの小学生の「なのは」が攻略できる訳じゃないっす。ろりろりな使徒達にはその点注意願いたいかも。(激ぉ

なのは達と、そして彼らと対立する立場の人にとって共通の敵「ヒドゥン」 これについての描写がいまいち迫力無かったのが残念でありますが、「人間」というものについてよく語られた良作であると私は考えますね。このミニシナリオ狙いで買うというのもありでしょう。(笑)

さて、以下はミニゲームについての感想などを。あんましリキ入れてプレイしてないので、感想は簡単ですが。(^^;(笑)

 

晶のダイナマイトハンマー!

タイピングモグラたたきゲーム。ミニキャラのレンが背負ったアルファベットと同じキーをたたき、消していくのですが、他にも色々な技を使って同時に複数のミニキャラを消していったり、レン以外のキャラをたたいてしまうとダメージになったりと、結構凝った作りになってますな。気分転換にやるにはホントちょうど良いんじゃないっすかねえ。(笑)

 

鳴海横断・ハイパー・クイズでPON!

とらハシリーズの各キャラが出してくるクイズを指定時間内に解いていくクイズゲームっす。地理、音楽、料理、酒・法律、自動車、軍事系、妖怪・昔話、動物、医療等々と、各キャラの得意分野から出てくるんで、まあ実に多種多彩。しかも「こんなん一般人に分かるか〜(汗」なカルト問題もPONPON出してくるので、なかなかクリアは大変です。(^^; 幸いコンチニュー機能はあるので、ゲームオーバーになっても根性でクリアは出来ますけど、よほどの雑学マニアか、そうでなくば自分の得意分野に絞って勝負を掛けないとクリアは困難すね。因みに私は「医療、酒・法律、自動車、動物」系に絞りました。(ヘタレ野郎) 料理、軍事系はほぼ全滅(ぐは
一応各ステージごとにストーリーがあるので、無味乾燥なクイズゲームではないのが実に良いですね。(笑) とあるステージにあるフォオレさんのお茶目がとても面白かった(爆笑)

 

おさわり時計・らぶらぶパートナー

実に妖しげなネーミングっすが、要はデスクトップアクセサリーね。(笑) 沙希のクイズでクリアするごとに、パスワードが出てくるので、それを入力する度に使えるキャラが増えていくわけで。コレを使えるようにしたいが為に、クイズに夢中になったこともあり。(笑) で、コレですが・・・体のあちこちをクリックすると、それに応じてしゃべってくれるんですな〜(笑) それも女の子の服の種類によって変わるところも多く、意外に遊べます。因みに、胸や「ぴ〜」なトコをクリックしたときの女の子の反応がまた・・・バキバキバキ
リリカルおもちゃ箱のヒロイン、なのはも当然いるわけですが、この娘も・・・・バキガスベキ(やめんかバカ者)


バイナリィ・ポット (PCゲーム Windows98/ME オーガスト

プレイ開始 2002−04−01
プレイ終了 2002−04−07

主人公「洋一」は若くしてネットカフェ「バイナリィ・ポット」を経営する店長。もっとも店自体は父親から譲り受けたようなモンであるが。(ぉ 店員は女性ばかり(笑)で全部で四人。いとこで幼なじみ、幼なじみ故遠慮無い言葉を投げかけるも、主人公の境遇を思い、バイナリィ・ポットの派手な制服嫌っていながらも、なんだかんだで一生懸命仕事をする優しさを持つ「羽根井 優希」(はねい ゆき) 主人公の父親が店長だった頃からスタッフとして仕事を行い、現在の主人公の重要なブレインとなっている、ちょっとおっとりとした年上の女性で、パソコンのことについての知識に置いては右に出る者はいないほどの強者である「吉野 佳澄」(よしの かすみ) 主人公がかつて通っていた学園での後輩で、少々内気ではあるが、料理についての技術は筋金入りの女の子「諏訪 奈都子」(すわ なつこ) 奈都子の親友で、奈都子に誘われバイナリィ・ポットでアルバイトすることになった女の子で、初めての接客業のアルバイトであるにもかかわらず、その天性の明るさと度胸の良さでそつなくこなせるも、極度の味音痴故に、料理が***の女の子「川中島 里美」(かわなかじま さとみ)。彼女らとともにネットカフェを営業している。 またこの店の常連客であり、なにげにPCに詳しそうであることが分かるものの、その素性は良く分からない美少女「小津 千歳」(おづ ちとせ)という女の子もいたり(笑)
実は主人公、仕事が終わるとネットゲーム「ワールド」にはまる生活を送っている。このネットゲーム「ワールド」は、単なるネットゲームではなく、仮想空間の中でありながら、現実世界と全く同じ五感を感じることが出来ると言う超リアリズムがウリでのネットゲームである。この世界では主人公は「アキ」という名前のプレイヤーを演じ、この世界での「キャスト」と呼ばれるNPC「ミリィ」とともに「ワールド」の中での自衛集団「ハンター」に所属、その活動の中、ワールド内でも有名な存在となっている。
現実世界におけるバイナリィ・ポット、仮想空間「ワールド」内での人々との交流、そんな中主人公「洋一」はどんな人たちとの繋がりを得ることが出来るのか・・・

このゲームは新鋭ソフトハウス「オーガスト」が最初に送り出した恋愛ADV形式のゲームです。テーマの一つがネットゲームと言うことで、ネットゲームをやったことがない私としてはあまり縁が無さそうなゲームだったんですが、登場キャラに二人ともL系がいたりするモンで、急遽プレイすることになったという・・・(笑)バキ まあそれはともかく(ぉひ 前述の通りネットゲームがテーマの一つだったりするので、ウルティマオンライン等、現実世界のネットゲームにはまった方々なら、こういうゲームに感情移入するのは容易なことではないかと。まして「ワールド」は五感も忠実に再現するという、現在の科学ではまだまだ無理なことが可能になっている世界を描いていることもあり、ネットゲーはまりのメンツには夢のシチュエーションでありましょう。誰かがんばって開発してくれと思っているんじゃないでしょうか。(笑) まあツッコミを入れさせて貰えれば、ワールド内での精神的衝撃がきつすぎたことにより、精神が現実世界に戻ってこられなくなる「喪失者」という現象があるようでは、国が許可を下ろさないような気もしますけどね。(^^;

この作品のユーザーインターフェイスは、正直出来は余り良くないですね。(^^; セーブ&ロードは任意の場所で出来るのは良いのですが、いちいちメニューを呼び出さないといけないのは正直面倒です。またMSGのバックスキップも可能ですが、可能な行数には制限がありますね。(^^; ただMSGスキップは設定で既読のみ、もしくは無差別と選べますのでその点は良いかな。 おまけはシーンリプレイとBGM、そしてCG集と必要にして十分なモノです。(笑)

CGは「べっかんこう」氏によるもの。なにげに「みつみさん」ライクなトコが見受けられますが(笑) 可愛いCGであることに疑いを挟む余地はありません。(笑) 立ちCG、イベントCGともに良い出来なのですが、いかんせんイベントCGの枚数が少なすぎますね。(^^; 出来たばかりのソフトハウスなのであまりその辺に力を入れられなかったのかも知れませんが、もう少しがんばって欲しかったように思います。

本作品は女の子のみフルボイス。声優さんはこの界隈では有名な方を使っていることもあり、演技に不満はありません。(笑) その方面で期待はずれになることはないでしょうね。(うひ

BGMはPCMによる演奏。曲の出来は悪くないです。突出して出来が良いわけではないですが、シーンに良く合う曲作りをしているようですね。

えっちしーんは・・・基本的に純愛系のゲームであるので濃いえっちしーんはありません。(笑) もっとも初めての女の子に羞恥心の強いバックからの体位を要求して恥ずかしがらせる主人公が清純といえるかどうかは緒論あるかも知れませんが(笑)バキバキバキ まあこのゲーム、どうひいき目に見てもCHU!学生や、擬人プログラムとはいえ、どうひいき目に見ても/|\学生にしか見えない女の子とも「ぴ〜ざ〜が〜」出来る点を考えれば、過激なシーンなど無くとも十分といえるかも知れませんが。その筋の方々には(お

さてとシナリオ。クリアできる女の子は全部で6人。もっとも二人一組で同じストーリー展開の上に乗っかっていますので、事実上シナリオは三つに分けられますね。私は個人的に奈都子ちゃん、千歳ちゃん、ミリィと言った女の子が割と一押しっぽかったのですが、残念ながら彼女らとのエピソードはサイドストーリーっぽかったですね。(^^; 現実世界と仮想世界ワールドとのリンクも余り行われず、現実世界は現実世界、ワールド内はワールド内と分離してしまっているように見え、相互の世界とのリンクが上手く行っていないように思えました。
設定を見ておそらくは・・・とは思っていたのですが、やはりいとこで幼なじみである優希ちゃんがトゥルーヒロインですね。彼女だけシナリオが二つ、それもトゥルーシナリオに至っては長いストーリー展開になっているあたりが雄弁に物語っています。そして他の女の子の話では今ひとつ現実世界と仮想世界ワールドとのリンクが弱かったと思える部分も、彼女のトゥルーシナリオに於いてはその不満がばっさり消えてなくなったくらい。(ぉ 優希シナリオがあった為評価があがったと言う点は否定できませんね。この点ちょっと残念かも。

洋一にせよアキにせよ、一人でがんばっているように見えても、実はたくさんの人たちからの力を得られたからこそ、現実世界でも仮想世界ワールドでも高い評価を貰えていたという事実。もともと彼自身は自意識過剰の男ではなく、ある程度控えめな人が、さらにその現実に気づく・・・と言うシナリオ展開の点で評価高いですね。現実世界と殆ど変わらぬ仮想世界を作れた時、仮想が現実になる・・・と言う問いかけも奇抜でいいかと。ハマリゲームに登録するほどのインパクトはなかったですが、ネットゲームに夢中になったことがある方、特にL系の属性持っている方にはお勧めできるんじゃないでしょうか。(笑)バキ


お約束LOVE(PCゲーム Windows95/98/ME/2000 林組)

プレイ開始 2002−02−03
プレイ終了 2002−02−10

主人公は、とある学園に通うごく普通の少年。ある時彼は下校途中で一人の女占い師に声をかけられる。その女占い師によれば、本来一本しかない「運命の赤い糸」(将来結ばれる相手と繋がっている目に見えない糸ってあれね。(笑))が複数ついているのだそうな。将来ハーレムかと単純に喜ぶ主人公に対し忠告を入れる女占い師。曰く、「複数ある代わりに、普通の人に比べて非常に細く頼りない糸。このままでは全部切れてしまい、主人公は一生独身のまま」なんだそうな。近く訪れる主人公の誕生日に一緒にいてくれる女の子こそが運命の人となるのだが、もしその日を一人で過ごすことになれば、主人公は一生・・・。(ちーん)
主人公と繋がっている赤い糸の相手は全部で5人。幼なじみで実家の神社で巫女をしていて、実は幼い頃からずっと主人公のことが好きな「柳 雛子」(やなぎ ひなこ) 勝ち気で負けず嫌いな転校生で、つい最近主人公の隣に引っ越してきた、かわいいポニテの女の子だが起こるとすぐに蹴りを入れる「彩辻 悠」(あやつじ ゆう) 主人公のクラスメートで、特撮とコミック、アニメオタク、主人公の前では快活なのに、ほかのクラスメートの前では目立たぬようひっそりと振る舞っているため存在感0な女の子「倉橋 冥」(くらはし めい) 主人公がバイトしているペットショップを経営する美しい未亡人、亡き夫に操を立てつつも、実は欲求不満に苛まれる不憫な女性「笹岡 朋美」(ささおか ともみ) 公園で主人公と出会った謎の美少女。彼女らとなぜか怒濤のごとくに主人公は知り合いとなる。(笑)

というわけで、自分の本当の思いに気づくまでのどたばたを「お約束」な展開てんこ盛りで表した恋愛アドベンチャー形式ゲーム(笑)

この作品は、ソフトハウス「林組」が最初に出したゲームですね。どっちかっつーとキャラデザインが「村上水軍」氏によるゲームというイメージが強かったですが、「お約束」な展開をこれでもかこれでもかと引っ張る点がすごい面白いのであると聞いたので、プレイする気になりましたという。(笑) 村上水軍氏のイラストも後押しして(爆笑)
で、プレイしてなるほどと納得。女の子の転校生と出会い頭に衝突して、ぱんちゅを見てしまったことでどつかれるわ、幼なじみと登校中にいたずらな風で、ぱんちゅが見えてしまい、思わず凝視して引っぱたかれるわ(笑) 落としためがねを這い蹲って「メガネ、メガネ・・・」と探すわ、設定がお約束すぎてちっとも謎になってない、謎の女の子とか、もうとにかくありとあらゆる「お約束な展開」を詰め込みまくる本作品。その徹底ぶりにはむしろ好感を持ちましたね。(爆笑)]
ゲーム自体が、TVアニメを意識した作り方をしているので、ゲームプレイをしてながらいつの間にかTVを見ているような気がしたり。なにせ他メーカーのゲームの広告などを入れたりすることで、「〜の提供でお送りいたします」なんてやられてはね。(笑) 因みに一番最初のプレイではこのコマーシャルはスキップできませんが、二回目以降はスキップできるので、うざさは無いです。この辺の作りは良心的かと。

本作品のユーザーインターフェイスは及第点と言っていいでしょう。MSGスキップ機能は搭載されており、MSGバックスキップも声つきで可能。萌えた女の子の声を繰り返し聞けますぜ(笑) セーブは任意の場所で行え、かつゲーム起動時からのロードに限られますが、セーブした場所をサムネイル形式で表示、一度やってしまったセーブ動作をキャンセルし、復元までできるという親切さ。デビューしたてというのにこの良さは、どこぞのソフトハウスも見習って欲しいかも。(ぉひ

おまけはCG集、音楽集、そしてえっちしーんリプレイ。(笑) 定番ですが必要にして十分ですね。(笑)

CGは村上水軍氏による原画と言うこともあり、女の子は実にかわいいです。(笑) イベントCGがもっと多かったら言うこと無かったかな?

このゲームはヒロインはフルボイス。一部野郎もしゃべりますが、まあ彼の場合が外見が外見だけに、また彼とのエンディングもあったりするから・・・なんでしょうが。(ぉ ちなみに演技はうまいですぞ。その方面の出来の善し悪しで萎え萎えになることはないと、ゆ〜ちゃん☆は保証いたします。(笑)

BGMはPCM音声による演奏。曲の出来は及第点をクリアしていますね。何度も聞きたいほど出来がいい・・・というほどではないですが、シーンの雰囲気をちゃんとつかんだ出来ではあると思います。ちなみに私のお気に入りの曲は「青春のメモリー」ってトコっすね。(笑)

えっちしーん・・・主人公がやや・・・っつーか、相当スケベな為、結構えっちしーん多めでありますが(笑) これでもやっぱ純愛系ゲームということもあり、そんな凝ったえっちしーんは無いです。(笑) そうはいっても、ヤりたい盛りの主人公とヒロイン。快楽を覚えてしまうとえっちに病みつきになるという展開は結構ドキドキモンかと(笑) なにせ純朴な女の子が羞恥とおねだりの板挟みになったり、えっちなおねだりを主人公に言わされたり。そういう系統が好きな人なら・・・ねえ・・・(笑)

さてとシナリオ。前述の通り「お約束」で固められたゲームですが、充分笑いを取れる作りをしているので、お約束が鼻につかず、むしろおもしろさを煽る形になっているのは充分褒めるにふさわしい出来でありましょう。まして、「定番」という意味のお約束・・・と言うだけではなく、人と人との間に交わす「約束」という意味の「お約束」と言う意味も掛けている部分をも見せた時には、その見事さにはずいぶんと感心させられたモンです。ただ、主人公が発情した犬のように節操がないところがちょっと鼻につくのと(^^; 後、ある女の子と結ばれていながら、他の女の子にちょっかいを出すのはいいとして(いいのか?(ぉ ) 浮気をしたことに対するフォローが全くなされていない部分までもが「お約束」となってしまっているのは評価できかねますね。(^-^;)  どの女の子も主人公のことはそれなりに真剣に思っているわけだし、そう言う女の子を二股かけている以上、ただで済まぬ修羅場になることは容易に想像できるだけに、そう言う部分を語るのをさける、今までの恋愛ゲームのお約束に沿ってしまったのがねえ。(^^; 主人公に付いている複数の赤い糸。それを一本に絞ると言うことは、すなわち他の女の子を振ると言うこと。そのつらさも語っても良かったんじゃないかな・・・あんましやると「君が望む永遠」のようにドロドロしてしまうってのは分かりますけどね。(^^;(笑)

結局大ハマリと言うほどにははまったゲームではありませんが、それでも「お約束」な展開をおもしろく語ったと言う点では大いに評価できる作品ですね。このゲームを買って損をしたと思うことはそれ程無い・・・と言う出来であることは認めます。まして村上水軍氏のイラストが好きなら、パッケ絵で買っても惜しくはないでしょう。(笑)

んでは恒例キャラ別感想でも。 ネタバレ気にする方は読み進めないでね〜

 

笹岡 朋美(ささおか ともみ)

主人公のバイト先であるペットショップのオーナー。若くして未亡人であり、死んだ旦那に操を立てつつも、躯を苛むえっちな本能に悩まされる・・・まあ昼メロにありがちお約束なシチュエーションな女性。(^^; 年齢不詳ですが見たところ二十代後半と言ったところでしょうか。 主人公もヤりたい盛りの男の子だけに、いつえっちに走ってもおかしくないのに、そのたびに邪魔が入って・・・ってなお約束な展開も笑えました。(笑) まあさすがに大人の女性だけに、自分のやっていることが主人公のためにならないと悟るや、身を引こうとする健気さも持ってますので、それが余計愛しさを煽ると言うことなのでしょうか。いあ、可愛らしい女性であることは十分に認めます。(笑)

ただ・・・ごめんなさい! 年上過ぎて私の右脇腹の浪漫は、今ひとつ回りが悪かったです。バキ

 

倉橋 冥(くらはし めい)

アニメコミック特撮マニア。なぜかクラスでは存在感が薄く、主人公以外のクラスメートとはマトモに話をしたことがない。いわゆるストーカーと言われるような、自分の思いこみでどんどん沙希に進んでいき、人の言うことをちっとも聞かないと言う、正直私の苦手とするキャラクターですね(^^; ただ彼女が言うように、好きなものや興味あるものを、他人と同じでなければならない・・・などという没個性を要求する琴は絶対変だ・・・と言う点には思い切り首を縦に振りたいですね。 思いこみの激しい女の子だけに、そう言う女の子を心底愛おしく思う主人公であれば、さぞこのカップルは強固な絆で結ばれたカップルとなることは想像に難くないっすな。(笑)

 

謎の美少女

顔と声、そして話の展開を見て、実は主人公の親友の神崎 薫(かんざき かおる)の本来の姿である・・・と言うことに気づかぬ人はまずいないでしょうな。(爆笑) ただ、展開次第では、薫の妹「香」という、超ブラコンの妹・・・と言う美味しい設定になるのですが、此方は薫君が正真正銘の男であり、主人公が彼に男同士の恋愛を強制されるといういや〜んな展開に持って行かれたのにはまいりました。(吐血 主人公が薫には同性愛的な思いを寄せられ、薫の妹の香からも同じく思いを寄せられる・・・と言う三角関係な展開ならまだ許せたのですが・・・バキバキバキ(やめい
このゲームが主人公の視点で進められていると言う構成上、薫ちゃん側の「主人公に思いを寄せながらも、それを伝えることが出来ぬもどかしさ」というのを描ききることが難しいというのは、やむを得ないのですが、分かっていてもちょっと残念ですね・・・・。(^^;

しかし主人公、バッドエンドの時には、一緒に誕生日を迎えてくれる人に、薫君まで選んでいたな。(^^; この際男でも構わないということなんであろうが、あたしゃとてもそこまで割り切ることは出来ないぞ。(^-^;

 

彩辻 悠(あやつじ ゆう)

ポニテの女の子は乱暴・・・と言うお約束があるようですが、彼女も「お約束LOVE」というゲームの中に於いては、まんま乱暴者でしたな。(笑) ケリの強力さは主人公を放課後まで気絶させるほどのもの・・・と言うところから、何か武道をやっているのかと思ったが、どうやら別にそう言う訳じゃないようで。(笑)
因みにこの娘、主人公の幼なじみだったのね。幼い頃のお約束「大きくなったらお嫁さんにする」その一。(お (その二は雛子ちゃん(ぉぉ )ここで「お約束LOVE」のお約束が「幼い頃の約束」の意味も持っていると言う部分で感心したものです。約束そのものは覚えていても、誰と約束したのかを双方とも忘れている・・・と言うのが、主人公も悠ちゃんも似たもの同士という琴なのでしょうか。実にお似合いのカップルなのだと言えなくもないですが。(笑) ただこのシナリオ展開から、私は悠ちゃんと雛子ちゃんが本作品のメインヒロインであることを確信したところもありますね。パッケやCMに入る時の一枚CGを見ても、そのことは如実に表されているし・・・・(ぉ

初めは激しく反発する間柄ながら、怪我をした悠ちゃんをおぶって自宅まで送る主人公の絵。正直「同級生」の美沙シナリオを思い浮かべてしまったですが、それってきっと私だけでは無いと思うな。(笑) 同級生の美沙ちゃんもこの時以後、主人公を意識するようになったが、本作品の悠ちゃんもその例外ではないし。(笑)こういうのも「お約束」なのかしら。(笑)
だけど私はこういう展開が非常に好きなのである。(大爆笑) 悠ちゃんは最後に述べる雛子ちゃんに続く、私にとって激しく萌えられる女の子であると言い切りましょう。(うむ
えっちの快楽に溺れ、主人公を挑発する格好で主人公の部屋でくつろいでいる・・・なんて美味しい展開、いくら疲れていたとはいえみすみす見過ごす主人公は男じゃねえな(笑)バキ
乱暴な女のこなれど、思いを寄せた男には素直になっていく、そんなお約束な展開も、私にはとても嬉しかったですな。(笑)

 

柳 雛子(やなぎ ひなこ)

主人公の幼なじみ。幼い頃は泣き虫で「泣きやまないとお嫁さんにしてやらないぞ」な主人公のせりふが無いと、なかなか泣きやまなかったらしい。(笑) 要するにここでも「幼い頃の約束」をしてたのですなあ。主人公、幼いのに二股がけとはやるじゃん。(ぉ 大人になってずいぶんと落ち着いた雰囲気を持つようになった雛子ちゃん。もちろん実家が神社と言うこともあり、巫女さん姿をすると言う、とっても美味しそうな雛子ちゃん(笑)バキバキバキ でもそんな彼女も、主人公に前では幼い頃の彼女と全く変わってなかったのですね。主人公への思いもそのままに・・・け、健気じゃ〜(/_;) さすが悠ちゃんと並ぶ、本作品のメインヒロインでございます。

因みに、彼女は同じ幼なじみの悠ちゃんとは違って乱暴な女の子ではないですが、じめっとした抗議をする・・・と言うトコがあるだけに、付き合いにくいイメージがありますね。(^^;
下着に見とれてしまった主人公にパンチかませて先に行ってしまって、平謝りの主人公にようやく許したとか、あんまり主人公がえっちにガツガツしていたため、躯目当てと雛子が誤解、しばらく冷たくされたあげく、えっちをしばらくお預けにする条件で許したりとか、見かけのひ弱なイメージとは裏腹の、女の恐ろしさというのを見せてくれた時にはちょっと引いたかも。(笑) まあそう言うところも彼女の魅力なんでありましょうが。(笑) えっちの快楽を覚えた時の彼女の乱れぶりも、 右脇腹の浪漫が光速回転させるに十分でありましたし。(爆笑)

しかし・・・テーマがテーマだけに難しいと言ってしまえばそれまでなんすが、同じ幼なじみ同士、雛子ちゃんと悠ちゃんが主人公を取り合う三角関係を見てみたかったり(バキ
二人ともお嫁さんだったらもっとよかったのに(爆笑)バキバキバキ<無理言い


はじめてのおるすばん (PCゲーム Windows95/98/ME/2000/XP ZERO)

プレイ開始 2001−01−19
プレイ終了 2001−01−26

観月 しおり(みづき しおり)ちゃんと観月 さおり(みづき さおり)ちゃんは、主人公の隣に住む双子の女の子。鍵をなくして自宅から閉め出されて泣いているところを主人公に助けられ、以来急速に親しくなった。 そんなある夏休み、しおりちゃんはお料理教室、さおりちゃんはバスケットクラブに通うことになり、しかもなんの偶然か、しおりちゃんがおでかけのときは、さおりちゃんがおるすばん。さおりちゃんがおでかけのときは、しおりちゃんがおるすばんと言うことに。たった一人でおるすばんをさせるのはちょっと不安と言うことで、お母さんが二人が懐いている主人公に、一緒におるすばんをしてくれるようにお願いした。しおりちゃんとさおりちゃんが大好きな主人公、元より夏休みは暇なだけに異論があろうはずがない。(笑)
最近双子がえっちな琴に興味を持っていることだし、これを機会にいっそう仲をよくしようと思う主人公。さてさてどんなおるすばん生活になるのか・・・

 

この作品は、鬼畜ゲーム専門メーカ(ぉひ ZEROが出した、ろりろりな使徒御用達のソフトでございます。どっちかっつーとドロドロした感じの鬼畜ゲーを輩出してきたソフトハウスだけに、こ〜んなライトで、かつ、ろりろりな作品を出してきたこと自体、すっげえ意外感を感じたモンですが、プレイしてみてやっぱり「あの」ZEROだなあとつくづく思った次第。(爆笑) だってねえ。方向性は違うとは言え、れっきとした超鬼畜な作品だもん。(^^; ヒロインのしおりちゃんとさおりちゃんは、どう見たってノ|\学生。それも体型から判断したら、ヘタすると低学年の方(汗。 女の子の言動からの判断では高学年の方なので、たぶん二人は幼児体型と言うことなのでしょうが、どっちにしたって・・・ねえ。(^^;(笑)
そう言う女の子に対して、「あ〜んな琴」「こ〜んな琴」をやりまくるやりまくる。しかも後述しますがえっちしーんはノーマルなえっちからスタートなんて可愛い作りではなく、女の子二人はノーマルなえっちはすでに開発済み。(大汗 つまりは処女じゃないのですわ。(げふ お陰で「ちゆ12歳」見る限りでは、フライングでソフトを買った方から二人が処女でないことを暴露された時、某にちゃんねるのスレッドでは号泣した方がいっぱいいたとかどうとか。 処女を奪ったのが主人公であったことが唯一の救いであったと感涙する人すらもいたと言うことから、いかに本作品がろりの使徒達に注目を浴びた琴が分かろうと言うモンです。(大爆笑)

本作品はビジュアルアーツが販売元なので、システムはビジュアルアーツ汎用のものと同様っす。と言うわけでユーザーインターフェイスは可もなく不可もなく・・・と言ったところでしょうか。MSGスキップ機能は未読MSGに入った時には止まる仕組み。強制スキップさせたい時はCTRLキーで対応。セーブ&ロードは任意の場所で行え、また簡単なメモ書きも自動的に付与されます。ホントは自分でも書き込めるようなシステムの方が良かったすが、まあそれは贅沢というモンでしょうか。(^^; セーブ箇所は20カ所で少し少な目に思えますが、実はこのゲーム、おまけにしーんリプレイがあり、しかもその機能は、えっちの部分だけではなく、その前フリの部分もしっかり再生してくれるので、わざわざ名場面集を作る必要が無いのですな。だからイベント発掘に専念できるというわけで、20カ所もあれば十分でありましょう。(笑)

おまけは前出のイベントリプレイ、CG集、BGM集とお馴染みのものが一通りそろっています。(笑) イベントリプレイは前述の通り満足のいく作りでありますので、このゲームが「ひたすらえっちしまくりゲーム」で在ることを考えれば非常にありがたい出来だと言えましょう。(大爆笑)バキ

CGは・・・可愛い、実に可愛いイラストであります。(/_;) ろりろりなイラストであるだけではなく、高いレベルでのCGのクォリティを維持しております。こんな可愛いCGで、えっちしーんを描くわけですから、いかに右脇腹の浪漫が光速で回転するか良く分かろうと言うモンでしょう。(大爆笑)ガス

BGMはWAV音源です。曲の作りなのですが、これがまた結構出来が良いのですわ。曲数は少ないのですが、まあ定価5800円のおるすばん価格(笑)を考えれば、別に少ないと文句言うほどのことではないでしょう(笑)。因みに私が好きなBGMはさおりちゃんのテーマ。(笑) ろりで鬼畜なゲームとは思えぬ、ハイクオリティな音楽を楽しめますぞ(笑)

 

さて、本作品はストーリーを重視した作品ではありません。ひたすらえっちしーんを堪能する、いわゆる「ヤりゲー」とでも言える作品です。従って感動的なシナリオを望む方には全然お勧め出来ないんですが(^^; しかしながら、ろりろりな女の子達との禁断の遊びを堪能したい向きには、実に打ってつけのゲームなんですな。(笑)ガス しかも、えっちしーんは、しおりちゃんとさおりちゃんが既に基礎的なえっちに付いては開発済み(爆 なので、いきなり放尿やら羞恥プレイやら自慰プレイやら露出プレイやらと濃いえっち満載。しかも女の子二人ともMの素養があるため、ソフトSMの真似事までやってみたり、も〜やりたい放題。 あまりの展開に、ネットでも「付いていけない」という人たち続出。(笑) もっとも作品の内容がアレなんで、ついていけたと言ってしまったらそう言う趣味の持ち主と思われるのがイヤさに、そう言っているだけであろうと、私ゆ〜ちゃん☆は考えているのですが。(爆笑)バキバキバキ

一般人な方、特に放尿とかにアレルギー(ぉひ ある人にはあんましお勧めできませぬが、ご自分にろりの属性があることを少しでも自覚があるのなら、本作品は実にお薦め・・・いや、プレイは「神より与えられし試練(ぉ」のレベルであると言い切りましょう。私、ゆ〜ちゃん☆は、ろりとしては初心者のそのまた入り口レベルでしかないのですが、本作品を自信を持ってお勧めいたします。(笑) と言うわけでハマリゲーム登録〜(笑)

 

以下はちょっとネタバレな感想を上げます。ネタバレ気にする方は読まないでね〜

 

 

えっちしーんのなかで、しおりちゃんとさおりちゃんのお母さんの琴が出てくるんだけど、このお母さん、結構淫乱だったりするのよね。(笑) 個人的にはお母さんとのえっちしーんが欲しかった・・・っつーか、母娘丼の4Pしーんが実に欲しかった。(/_;)(笑)バキバキバキ 何せお母さんがしおりちゃんとの電話中に、他の野郎とえっちしている琴を、主人公が電話越しで察してしまうイベントがあるけど、あのとき私は激しい嫉妬感を感じましたから。(ぉひ
後ラストシーン。お母さんは単身赴任のため、しおりちゃんとさおりちゃんを祖父母の元に預けるとあるけど、母子家庭で単身赴任ってなに?(^^; 初プレイの時はうかつにも気づかなかったけど、プレイを進めるウチに ??? と思ったわけで。 通常単身赴任というのは、自宅を構えていたり、子どもの教育上の問題で引っ越すことが叶わぬ夫婦がやむを得ず、仕事の都合で片方が一人で遠くに赴任することを言うわけでそ。しおりちゃんとさおりちゃんの一家は母子家庭であり、またアパート暮らしだから、母娘一緒に引っ越すのが何故出来ない?
つまりは・・・しおりちゃんとさおりちゃんは母親の都合で捨てられたのではないだろうか。(/_;) 再婚相手が子連れを嫌がったとかで。だとすると脳天気なゲームの中に、とんでもない切ないストーリーを入れているな〜と思ったわけであり。い〜よい〜よ、そう言うことなら二人とも私が面倒みたると思ったのは、きっと私だけではあるまいて。(/_;)ガス

女の子達の好感度により、しおりちゃんエンド、さおりちゃんエンド、そして双子エンドとありますが、どう見たってこのゲーム、「双子エンド」がトゥルーヒロインのトゥルーエンドだね(笑)
お嫁さんに押し掛けてきた双子と3Pなんて展開、他のエンドの中にはないし、  そもそも主人公、双子の両方にちょっかい出していて、かつ、双子もそのことを知っていてそれを容認しているわけであるし。どっちかだけどハッピーエンドなんてのがそもそも無理でしょうに。(ぉひ しおりちゃんとさおりちゃんの双方から、どちらを選ぶかと詰め寄られた時の主人公のせりふって、一見筋が通っているように見えて、実は超鬼畜なことを言っているわけで。両方を選択するのが当たり前みたいな子と言っているからねえ。倫理観が破壊されそうになる人が続出したであろうな。(笑) しおりちゃんはさおりちゃんの琴が好きで、さおりちゃんもしおりちゃんの琴が好き。美人双子レズと言う、希有な展開に持って行けた主人公の作戦勝ちと言ったところでしょうか?(おおおお 私にとっては実に理想的な展開でありました(大爆笑)ガスガスガス


家族計画  (PCゲーム Windows98/ME/2000 D.O.)

プレイ開始 2002−01−02
プレイ終了 2002−01−05

主人公、沢村司(さわむらつかさ 名前変更不可)は、人と連むのを嫌い、孤独を好む青年。家族のぬくもりを知らぬままに成長して、世間の冷たい風に当たってきたことが原因である。彼の仕事は中華料理店「ろんろん」で店員のバイト。たま〜に系列のホストクラブにヘルプに行くことからも、それなりの美形であるというわけで。(笑)  

さて、そんなある日。仕事中に一人の行き倒れの少女と出会う。見るからに中国娘。しかも風俗関係の服を着ていると。関わればモロに妖しくて危険なことに巻き込まれることはハッキリしているというのに、彼の上司、劉さんにしばらくかくまってやれと言われたこともあり、面倒を見る羽目に。

それをきっかけに芋蔓式に彼に関わり合ってくる人々。自分の母親を探すため日本にやってきた天真爛漫で按摩が得意(笑)な、中国人の少女、「王 春花」 司と春花が一緒に住んでいるところに乱入し、いつの間にやら行動をともにするようになった元敏腕企業戦士(自称)で、今は頭のネジとれまくっている、特異な言動が目立つ中年男「広田 寛」 結婚詐欺師に騙され、自殺を図るも死にきれず司に助けられた、流されやすく一人で暮らしていけない故に、司に依存しながら生きる道を模索しようとする女性「板倉 真純」 司の高校時代の同級生で、かつて司が心を交わしたと思っていたにもかかわらず、拒否され司の前から姿を消したが、司がホストクラブにヘルプに行ったときに再会、再び縁が出来た少女「大河原 準」。 春花をねらって攻撃を加えてきた中国人達のためにアパートを追い出された司達が、雨風しのげる場所を探し求めた場所で出会った、とある事情でホームレスをやっている、趣味がやおい系の同人誌という(笑)推定中学一年生の「河原 末莉」。司達が無断居住している屋敷の正当な所有者で、毒舌を言わせたら右に出る者がいないほどの力を持ち、生業とする絵描きでは、描いた対象の人物を不幸にせずにはいられないと言うとんでもない画力の持ち主「高屋敷 青葉」。 司を含め計七人、彼らに共通する点は「家族の欠如」。 7人のそれぞれに欠けているものを互いに補い合い、助け合う為に、赤の他人が家族を装い一緒に居住すると言う相互扶助計画
「家族計画」
(計画命名者、寛) 元々他人であり、また計画に対する賛同の度合いも異なる7人である。そうそううまく行くはずもない。様々なトラブルが間断なく巻き起こり、そのたびに司が仲裁にあたる。本来孤独を好む彼故にそんな生活に疲労感を覚えつつも、奇妙な安堵感を覚える司。彼らの家族計画が、彼らにどのような未来をもたらすのであろうか・・・
と言う内容のビジュアルのベル形式のゲーム。

この作品は、えろげ〜界では老舗といえるソフトハウスD.O.が出したビジュアルのベル形式のゲームです。シナリオライターがあの名作「加奈〜いもうと〜」の山田一氏によるものであり、その卓越なシナリオでネット上でじわじわと人気を博してきた作品ですね。(笑) タイトル、そしてあらすじから分かるように、本作品のテーマは「家族の絆」。登場する人物はそれぞれに家族と言うものに対しては様々な感情を抱いています。あこがれ、嫌悪、羨望etc・・・。しかし心の根底では皆一緒。「家族の絆に対する渇望」ですね。家族を拒否、嫌悪するものですら。 そう言うキャラ達の葛藤が、卓越したシナリオによってプレイヤーに激しい切なさ、キャラに対する愛しさetcな感情を惹起させる、実に見事な作品に仕上がっています。
ゲームの進行は、序盤及び中盤は各女の子共通。主人公の行動によって心を通わせた女の子のシナリオに乗る形になっていますね。序盤及び中盤においてはギャグてんこ盛りで大きく笑わせ、終盤の方で女の子達のそれぞれの事情に司が関わり合っていき、女の子の持つ心の傷を彼が癒していく、そう言う展開であります。従って初プレイの時は、デキスト量が膨大で読み応えがあることもあり(笑) 読了まではほぼ一日つぶすことになりますが、既読MSGスキップ機能を使えば、中盤までは同じ琴もあり、プレイがサクサクと進む琴となります。(笑) 事実私も正月の三が日で全てのシナリオ終わらせたくらいです。この辺の作り方は賛否両論ありそうですね。

なお、本作品では今時珍しくキャラボイスはありません。D.O.の他の作品ではキャラボイスはありますので、ソフトハウスの方針ではなく、どうやらシナリオライターの山田一氏のこだわりのようですね。正直ボイスがないのは寂しい気もしますね。(^^; もちろん無いからと行って本作の魅力が些かでも欠けることはないのですが。

ユーザーインターフェイスは満足できる出来ですね。既読MSGスキップ機能は搭載。読み返す量に制限はありますがバックログ確認も可能。セーブ&ロードは任意の場所で行え、セーブデータには自動でタイトルが付与されます。もっとも自分でもタイトルを付けられるようにしてくれればもっと良かったですが。(^^;
ゲームの難易度は低め。この手のゲームのセオリーを守っていけば、自然に思っている女の子のシナリオに乗ることが出来ます。ただ一人の女の子を除いて・・・ですが。(^-^; そう言うとラップを設けるあたりが、もしかしたらこの娘がトゥルーヒロインなのかと思ったりもしました。司との関係が他の娘と比べて特殊だし。(ぉ もっともプレイしてみれば本作には固定のトゥルーヒロインはおらず、プレイヤーが最も大切に思った女の子がトゥルーヒロインとなるので、その点はご心配なく。(笑)

おまけはBGM集、CG集、そしてえっちシーンリプレイ。これだけあれば不満ないですね。(笑) 

CGは、色塗りの部分が少し単調で薄いのが難点かな?キャラクターは可愛いんだけど。(^^; またせっかくCGもデッサンが少しずれている部分があるのが残念。またCGの数もやや少な目かも。この辺は今後改善していただけると嬉しいかな?

BGMはCD−DA。音楽をあのI'veが担当していることもあり実に良い曲です。ちなみに私が一番気に入っているのは、OPテーマのオルゴールバージョン「貝殻」ですね。使われるシーンが感動のシーンに使われることが多いこともあるのでしょうが。(笑) OPテーマ「同じ空の下で」もいい雰囲気ですし、EDテーマ「philosophy」も。物語をまとめるいい雰囲気あります。

えっちし−ん・・・この作品はテーマがテーマだけに、過激な性表現はないです。(笑) えっちしーんはあくまでも、司とヒロインが想いの交流としての手段、愛情表現としてありますので。蛇足な雰囲気を感じさせないのは、シナリオライターの腕の賜物といえますね。 まあ強いて言えば末莉ちゃんのえっちしーんが濃いかな?年齢が年齢だけに、また妹としての位置づけの女の子を抱く故の罪悪感に司君が苛まれているし。(爆笑) 右脇腹の浪漫がグルグルと回る唯一のシーンでしたね。(笑)バキ

さてシナリオ。前述の通りテーマが家族の絆、そしてメインキャラクターがそう言う方面で心に傷を持っている人たちで、司をはじめとする登場人物のかなりの割合で幼少期に「児童虐待」を受けているというだけに、キャラクターに対するプレイヤーの思い入れというのは相当強くなるものと思われます。特にこういったテーマに関心を持つ方ならなおのこと。
児童虐待に対して知識の無いプレイヤーであれば、本作品には愕然とさせられ、またこんな酷い親がいるはずがないと思えるかもしれませぬが、こういう事例は架空ではなく、実際にあることなんですよねえ。(^^; 
幼い頃につけられた心の傷に、大きくなった今も苦しむヒロイン達。その描写の痛々しさ、生々しさは、実際にそういった経験を持つ人々の声をスタッフがキチンとリサーチしていること(もしくはスタッフ自身の経験か(^^;))を示唆しますね。 シナリオライターの山田一氏の配慮なのかもしれませんが、プレイヤーがひいてしまうほどのあまりの痛い経験というのはヒロインからは巧みに排除されています。児童虐待に対して関心を持っておられる方ならば、ヒロイン達以上の虐待を受けた実在の人々はいることはご存じでしょう。ただ会った琴のない方の体験談とは異なり、ゲーム中で感情移入したキャラクターがそう言う目にあった・・・というのは、正直私たちに与えるダメージの度合いはずっと大きいですからねえ。(^-^; 切なく、痛いシナリオではあるが、かといってその度が過ぎず、エンディングはすっきりとして安心できるハッピーエンドに持って行っているシナリオライター氏の手腕には脱帽するばかりです。

「家族」を喪失している者達が表面上はどうあれ「家族の絆」を渇望する様。その見事な描写には、家族を喪失した、もしくは崩壊させられた経験のない方であっても感情移入はひしひしと感じられますでしょうし、ましてそう言う経験をしたことのある方ならば尚更、キャラクター達の心理描写には共感できることでありましょう。
本作品は、主人公、司とヒロイン達が皆と協力しあい心の傷を癒し、成長していくか・・・を語った作品。感動を確実にもらえる作品故に、そう言った作品を求める人には、絶対外せない作品であると、私、ゆ〜ちゃん☆は自信を持って断言いたします。

言うまでもないことですが、ハマリゲームに登録〜

さて、以下は恒例ネタバレ付きキャラ別感想。ネタバレを好まぬ方は読み進め無きように願います。

 

高屋敷 真純(たかやしき ますみ 本名「板倉 真純」)

家族計画に於いては母親役を務める、30歳の女性。母子家庭に育ち、早く母親を楽にしてあげたいという気持ちが却って自分自身を追い込み、結婚詐欺師にいいように弄ばれるという悲惨な人生を送ってきた。(^^; 彼女は唯一、子供時代には不幸な人生を送ってないと私は思う。確かに母子家庭で貧しかったかもしれないが、あれだけ母親思いの女性に育ったんだもん。いい母娘関係を築き上げてきたことは想像に難くないですね。
またそれだけに、そういう彼女を食い物にした結婚詐欺師の卑劣さと、自分が不幸であったと思いたくないが故に、騙されていると解っていながら結婚詐欺師との関係を清算できいない真純さんの行動には、主人公の司と同様激しい憤りを感じてしまったり。(^^; こういう心理的葛藤はよく見ることだけに余計に生々しいです。(汗 私は司君とは違い、甘えられるのは別に嫌いじゃないが、ああいう完全依存型はちょっと大変かも。(^^; 保護欲くすぐられるのは間違いないだろうけど。(笑)

真純さんシナリオのハッピーエンドはある意味私にとって最も望ましいエンドですね。一度はバラバラになった仲間達も再び集って新たに家族としてやり直している未来だから。ただあまりにも強引な展開故に、その幸せを信じ切れないもどかしさがあったり、また司が自分の実の両親についての真実を知ったことの描写がないまま、両親と写真を飾っているところが「なんじゃこりゃ」と思わせられるのは痛恨の極みかも。(^-^;

 

高屋敷 準(たかやしき じゅん 本名「大河原 準」)

家族計画に於いては次女となる。司と同じ二十歳で街の便利屋(アングラ取引あり)を生業とする、内向的な守銭奴という面白い性格をしている女の子(笑)。結構辛辣なことを言う割には押しが弱く、強く押されると引いてしまう。そういったところは守ってあげたくなるよね。(笑) 街の便利屋さんをやっているだけに法的知識が豊富で、家族計画の中では知恵袋役ともなっている。 司とはかつて高校時代(推定)に「契約」という形でつきあっていたが、司が本当の意味での交際を求めてきたため、契約違反と言い張り司の前から姿を消す。司は本当に好きになった女の子とは結局心の交流をもてなかったことに強いショックを受け、排他的な性格がよりました訳だが、実は準は幼い頃実父から性的虐待を受けており、また、自分がいる養護施設が必要とする金を何とか工面しようと売春までやっている彼女・・・自分には司とつき合っていく資格がないと思いこんでいたため、あえて「契約」という形のつきあいで自分をごまかしていた・・・というなんとも悲しすぎる経歴を持っている。(/_;)
私はほかの女の子のシナリオでプレイしていたとき、正直彼女が司を好きになっているかどうか確たる自信がなかった。何せ彼女は感情をあまり表に出すことが無く、行動も意味不明な部分が多かったし。(^^; ただ樹の上での大げんかの時に、彼女が本当は司の思いが欲しいことに薄々とは気づいてきましたが。またそれだけに、彼女のシナリオを早くみたかった・・・という点はありましたね。(/_;)

彼女は幼い頃、実の父親から性的虐待を受け、実の母親からは毒殺されそうになるという、なんとも救いようのない目に遭ってます。そんな彼女の境遇に私が激しく痛さを感じるのは、彼女の境遇が、決してドラマやゲームの中だけでの特殊な状況ということではなく、実際にそう言う目に遭う女の子が現実に存在するという事実があるからである。(/_;) この手の家庭内の闇というのは、恥となるためか長らく世間の目からは隠されていたのであるが、最近の児童の権利を守る運動の成果によってか、そう言う家庭内の闇に光を当たられ、そう言う悲惨な状況が存在する琴を世間に知らしめることとなった訳であり。
彼女にとって救い(といえるかどうかは微妙だが(汗) 実際に受けた被害は女の子の部分を触られた程度であり、性交渉まで強要されていたわけではないが、実の母親からは父を誘惑した嫌らしい娘呼ばわりされ、あげくにしつけと称した飯抜き、とどめは食事に毒を盛られるというこの事実だけで、彼女に大きなトラウマが形成されたということを理解できぬ人がいるというならお目にかかりたいくらいです。(/_;) おかげで彼女は他人の作った食事をとることができず、栄養ブロック剤が唯一の食事となってしまっているのだから。(/_;)
準が受けた性的虐待の場合、娘を本来守ってあげるはずの母親が逆に娘に辛く当たることは多々あることらしい。よく言われる「浮気はどのケースも女が悪者とされる」と言うことと無縁では無かろう。すなわち、夫がいる女房が浮気した場合、尻軽な女房が悪いと言うことであり、妻子ある旦那が別の女と浮気した場合、旦那を誘惑した女が悪い、と言う風に。
このケースの場合も、悪いのは父親ではなく、父親を誘惑した娘・・・と言うことになってしまう。むろんこれはとんでもない言いがかりであり、本作で準やその双子の妹「景」が絶叫していたように、幼い子どもがそんな琴をするはずも、また望むはずもない。小さい子どもに、そんなことが分かるはずもない。全ては未熟な子どもに大人と同様の価値観を強要する大人が悪いのであるが、残念ながら人間は理屈では割り切れぬ存在であり、感情が全てとなることも少なからずあり。結局準と景は近所の住人の通報により親からは引き離され施設にはいることとなるが、これで彼女らの不遇な環境が終わったわけではないのが何とも切ない話であります・・・。

春花が蛇頭から逃げてくるときギッて来た麻薬を、準は施設を守るための資金として内緒で売り払ってしまう。それが司、そして自分が大事にしていた「家族計画」を壊してしまうことに繋がる琴は分かっていながら。確かに準がやったことは許されることでは無かろう。だが「家族計画」と同じだけ大事な、自分の出た養護施設を守ることと板挟みになってしまった彼女には、他に選択肢がなかったと思えば・・・。 エピローグで準が言っていた、春花や司から「気にしてない」という言葉をもらってしまったら、一生負い目に感じなければならない・・・と言う言葉の重み、ラストの感動を引き出す、いい要素となっていますね。実の家族からは貰えなかった家族のぬくもり、それを自分たちの努力で作り出した「家族」によって与えられ、過去の呪縛から解き放たれた準。 いあ、見事なシナリオでございます。私が心打たれ、好きなストーリーであることは言うまでもないでしょう。

 

高屋敷 春花(たかやしき はるか 本名「王 春花」)

家族計画に於いては三女となる。天真爛漫で、辛いことがあっても表情に出さず、明るくのどかに生きていく女の子。(笑) 按摩が得意で、快楽の絶頂のまま気絶させることが出来る特殊能力を持っている(爆笑) 事実彼女の按摩を受けた真純さんや末莉ちゃんは、その後恋愛感情に近い想いを春花に向けているし(笑) 願わくば春花と末莉、真純さんと3Pや4Pの世界を見たかった・・・バキバキバキ

全ての物語は、行き倒れとなっていたこの娘を司が拾ったことから始まった。母親を探すために日本に密航したものの、密航の手引きをした蛇頭から身柄を別の組織に引っ張って行かれてしまい、そこで売春を要求されて小さなバックを一つ持ったまま逃亡、行き倒れているところを司に拾われた春花。初めは司を利用するだけのつもりだったが、司の真摯な想いに惹かれて行くのは当然の結末といえましょう。司に方でも、かつての恋人だった準に続き、彼女にだけは心を開いていましたしね。ある意味トゥルーヒロインと言っても良い存在ではないでしょうか。クリアするのにトラップがあるという、いや〜んな部分があることも含めて。(^_^;;(笑) このゲーム、実は目当ての女の子だけに優しくし、他の女の子には素っ気なくすると言う、恋愛ゲームの基本を守っていればその娘のエンドに持っていけるのであるが、彼女の場合はそれをやるとシナリオに乗れませぬ。とある選択肢でとある選択をしないと行けないのよね。(^^; 他にも、司の上司、劉さんの暗躍の内容が詳しく分かるのも彼女のシナリオで・・・だし。とにかく彼女が物語のキーを握っている琴には間違いないでありましょう。

彼女のシナリオに乗ると、他の女の子シナリオではなかった、春花の母親との再会に司も付き合うことになりますが、春花は何故か直接母親と面会することをせず、遠くから見てるだけに留めます。そう。春花は自分の出自を知っていた。自分が望まれて生まれた娘ではないことを。昔中国に留学していた春花の母が、中国人の暴漢達にレイプされ、その結果身ごもってしまった娘であることを。春花の母は、その事実を風化させることが出来るほどに強くはなく、その事実を見せつけられると精神的に追いつめられパニック状態になってしまう。
春花がそう言う複雑な境遇にいることは、彼女の行動を見れば分かりそうなものだが、それを察することが出来るほどには、司もまだ大人じゃないと言うことでありましょうね。(^_^; いあ、春花が大事な余り、そう言うところに気が回らなかったのであろうか。まあいずれにせよ、司のそう言う青いところは決して不快ではないですが。 むしろ大事な人に対する熱意というものを感じますがね。

過去の不幸な事実を受け止めることが出来るほどに強くない母。その為春花は自分の琴を母親に分かってもらうことが出来ない。ならばせめて母親のためにやってあげられることを春花にさせてあげようと司が図ったこと。自分のつとめる職場「ろんろん」に母の一家を招待し、そこで春花に母の接待をさせること。色々な経緯があって春花の料理を食べてもらうことになろうとは司も思わなかったであろうが(笑) 彼のアイディアには拍手を惜しみなく与えましょう。(笑) しかしこのシーン、自分でも予想以上に感動したんですよね。 母には決して自分の身分を明かせぬ娘。母を抱きしめることも、母に抱きしめてもらうことも出来ぬ娘。料理を食べさせるだけではなく、司のとっさの思いつき、春花の得意な「按摩」によって母と触れ合わせると言うアイディア。春花の按摩が得意という設定を、こういう場面で持ってくるシナリオさんの巧さには正直唸らせられました。初めて母に会いに行ったとき、そうとは知らず仲が良くなった腹違いの妹を抱きしめたときの春花の涙。そして何故悲しくなるのか分からずに涙を流す妹。正直に言いましょう。このシーンには負けました。ええ。ゆ〜ちゃん☆もこのシーンには堪えられず泣けました。ええ。(/_;) 春花シナリオ最大の盛り上がりの場と言っても過言ではないでしょうね。

終盤で明らかになる、春花をねらう中国人マフィアの謎。劉さんの企み。正直言って事情を知っても、私には劉さんを責める気にはなれなかったですね。劉さんはもう一人の司。経緯は異なれど、司の家族計画と全く同じコンセプトで立ち上げた組織。肉親である妹の楓以外には心を許さぬ劉さんが、唯一司には笑顔を見せた。やったことが許される琴ではなくとも、劉さんが司をファミリーの一人に加えたかったのは紛れもない事実。それも妹の婚約者として、自分の本当の肉親となることを切に望んだことも。私が司であれば正直ぐらついたでしょうね。そこまで自分をかってくれる人とあれば。まして楓さんってとても好感が持てる少女。劉さんの言うとおり愛情というのは育てていくもの。おそらくきっと司と楓さんは巧くやっていけることでしょうし・・・。ただ春花という大事な人がいる司には、とうてい呑めぬ条件ではあるのは重々承知していますが。(/_;)

結局春花は、司に迷惑をかけまいと、劉さんの指図に乗り自ら入管に出頭。不法入国者として強制送還を受ける訳っすが、その後の展開がセオリー通りであり、その点物足りなさを感じました。司が中国大陸まで追いかけていく琴は分かり切っていたし。(笑) むろんエピローグまでにギャグを入れるとは思わなかったですけどね。(笑)

最後に法律をちょこっとでも知っている身から一言。入国管理法という法律を甘く見てはいけませんぞ。(^^; 一度不法入国をすると、その人は上陸拒否期間を5年も与えられます。エピローグではあの後何気にすぐ追っかけたような雰囲気ありますが、いくら婚姻届を見せても、春花はしばらくは日本に再入国出来ませぬ。司も苦労することになるでしょうな。(笑)
まあ司もへたくそながら広東語を話せるようになっているようだし、勉強しまくって中国まで行っていると言うことも考えられ得るので、余計な心配なのかもしれないが。(笑)

 

高屋敷 青葉(たかやしき あおば 本名「高屋敷 青葉」)

家族計画に於いては長女。もっとも家族計画に対しては司以上に激しく反発していたため、長女としての役割を演じることはほとんど無いのだが。(^^;

とにかくタカビー。人から軽んじられるのを嫌い、気に入らない人物には容赦のない毒舌で相手を打ちのめし、生業としている絵描きでも、凄まじい画力によって相手を不幸のどん底に陥れる力は、ある意味あっぱれ。彼女に出会ってすぐ可愛いと想う人は、あんまし居ないんじゃないでしょうか。(^-^;バキ
ただ・・・全ての女の子のシナリオを全てコンプする前に感じたことだけど、彼女のシナリオって凄い出来が良いのですわ。それは全ての女の子をコンプした後も変わりませぬ。彼女のシナリオこそ、この「家族計画」という作品のテーマを語り尽くしていると言っても過言ではないでしょう。キャラクター的には私は末莉ちゃんに諸手をあげて忠誠を誓うのですが(ぉひ シナリオ的には圧倒的に青葉シナリオの方に軍配を上げます。末莉ちゃん萌えな人が、あえて青葉シナリオを勧めると言うこの事実を覚えて貰えると幸いであります。

彼女は最愛の祖父から残された祖父の家を相続するも、他の相続人の嫌がらせにより土地だけを悪徳業者に転売されてしまう。結果家は彼女の者でも、土地は別の所有者の元に行ってしまった。法律の定めにより、彼女には他人の者になってしまったその土地に家を構えておける権利を与えられるものの、地主には借地代を支払わねばならず、その借地代を工面するため、不本意ながら司達を居候として家に住まわせ、彼らから借家代を徴収、その上がりで地代を払うことでなんとか家を維持できているという事情がある。
日本を代表する大会社を経営する彼女の両親にとっては、実の娘である青葉さんは自分の事業の発展を図る道具に過ぎず、政略結婚として人格に大きく問題のある男の元に、自分たちの嫁に出して平然とするような親である。そんな親を青葉さんは激しく嫌い、婚約者の元から離れ、それを理由として親からは勘当されるも平然としている。
彼女にとっては家族というのは、不本意な生き方を強制させた憎き存在に過ぎず、例えまねごとであっても家族を演じる理由がない。彼女にとって本当の家族というのは、幼い頃かわいがってくれた祖父ただ一人。その人も亡くなってしまった今、彼女にとって必要ば家族という者は存在しない。青葉はそう言う十字架を背負った女性である。

そんな彼女故、彼女を家族として扱い、必要以上に関わり合おうとする末莉ちゃんに対しては激しく拒絶し、彼女とのもめ事が絶えない。家族を渇望する末莉ちゃんと、家族を拒絶する青葉。まさに水と油でありますな。(^^; ただ根っこにある部分「家族の絆に対する渇望」は一緒なんですよね。表現の仕方が180度違うだけで。頑なな青葉さんの行動に対していらだちを感じることもありましたが、でも彼女の境遇を考えれば・・・ね。なんとか彼女の心に巣くう深い闇と氷を消し去ってあげたいと、やきもきさせられました・・・

青葉シナリオを絶賛するのは、青葉さんの家族を憎む心とは裏腹に、家族の絆に対する激しい渇望という矛盾した気持ちを表しているだけではない。その展開の見事さにある。シナリオ後半、青葉さんは、幼い頃の日記を見つけだし、祖父と一緒に埋めたタイムカプセルを掘り出そうと躍起になる。それは亡くなった祖父と自分を結ぶ、目に見える形での絆であるから、探し出そうと躍起になるのは当然だが、それにしても行動が異常だと思っていたら・・・実は青葉さん自身が否定したがっていた事実が。祖父は青葉さんを愛していなかった。両親のように虐待はしないものの、空気のように青葉さんを無視していたのである。青葉さんが唯一の心の支えとしていた優しかった祖父という像は、青葉さんが自分を守ろうとして作り出した偽りの幻影。何という痛い展開かと思いました。(^_^; 
でもこれで終わってしまったら、出来は良い単なるほろ苦いシナリオ。私が感嘆せずにいられなかったのは、もう一つ隠された事実があったこと。祖父は青葉さんと全く同じだった。信じていた自分の息子に裏切られ事業から放逐され、まだ仕事が出来るのにも関わらず隠遁生活を余儀なくされて、人を信じることが出来なくなっていたこと。同じ境遇の青葉さんを哀れに、そして愛おしく思うも、余生の短い自分では彼女を守り通せることは出来ず、悲しい思いをさせるくらいならいっそのこと懐かせない要にしようと悲しい決心をしていたことを。冷たくあしらっているように見えた青葉さんの祖父は、その態度とは裏腹に何よりも青葉さんを大事にしていたと言うことを。
これを見せつけられたとき、やられた!と思いましたよ、正直。二段構えのどんでん返し。相手を強く思う心とは裏腹の不器用な行動。しかし不器用だからこそ余計に光ってくる、相手を思う心。全ての闇を取り払われ、永久凍土を思わせる氷のような心も溶け、素直な、本当に素直な青葉さんを見たとき、激しい愛おしさを感じたのは紛れもない事実であります。(笑)
いあ、本当にシナリオの秀逸さには脱帽せざるを得ません。

青葉さんの激しい、そう、本当に過激なほどに激しい求愛の言葉。浮気をしたら殺し、私も死ぬって。(^^; それは確かに苛烈な言葉であるが、それは司に対する何よりの信頼と深い愛の裏返し。彼女にここまで深く愛されたのなら、男の本懐というものでしょう。私自身、彼女の告白シーンを見たとき、ホントにじーんと来ましたから・・・
いつぞや末莉ちゃんが言った、司と青葉さんが結婚し、末莉ちゃんを幼女として迎え、三人で暮らす・・・と言う計画、実は私にとっても依存がなかったりします(笑) もっとも青葉さんはあんまし乗り気じゃなかったようだか。(爆笑) まあ末莉ちゃんは将来絶世の美女になることは間違いないらしく、青葉さんの言う「本当の魔女というのは、末莉のような女を指すのよ!」という言葉には強い説得力がありますね。(大爆笑) だって末莉ちゃんって、無邪気に人の心に入り込もうとするからねえ。そう言う彼女の性格を分かっているだけに、末莉ちゃんを牽制する青葉さんが激しく愛おしかったのは間違いありませぬ。(笑)
末莉ちゃんを信頼の置けるところに預けると言って、司と青葉さんの元に置いた寛の目は、確かだったのだとこのエピソードでつくづく思わせられました。

#因みに、司と末莉ちゃんがけんかし、末莉ちゃんが出ていったと見せかけて屋根裏に潜んでいたのは実は私も気づいていたり(笑)

エピローグ、すっかり棘が取れて丸くなった青葉さん。全然威張ってないのにも関わらず、それでも彼女に頭が上がらぬ司君。まあ人の格の違いというモンでしょうな。(爆笑)
末莉ちゃんの遂行する真・家族計画の進捗状況があまり思わしく無いという、私にとってはあまり嬉しくない状況なのですが、しかし逆にしばらくは新婚の二人が誰にもじゃまされず、子づくりに励めるという側面も。それに末莉ちゃん達自身が、新婚の二人に気を利かせている節もあるようだし。(笑)  かつて家族に裏切られた青葉さんが、家族の絆を信じて、自分で新たに作っていくことに他ならない。すこししんみりとしてはいるものの、将来の明るさに思いを馳せられる、実に良いエンディングであったと、ゆ〜ちゃん☆は思います。

 

高屋敷 末莉(たかやしき まつり 本名「河原 末莉」)

家族計画に於いては四女。彼女の存在が家族計画の発足を決定づけた。 両親を亡くした後親戚に預けられるも、親戚宅での冷たい仕打ちに耐えられずホームレスをやっていると言う切ない状況にあった所を司達と出会い、寛の提案した家族計画に強く賛同。半ば強引に事実上のリーダーである司に計画を認めさせた、弱そうに見えて結構心の強い女の子。(笑)
ソフ倫規定により年齢を明記はしてないものの、とある学校の一年生であること、ブラをつけてないことや、劇中お赤飯なイベントがあることから、どうやら13歳であろうと推定される。
従って彼女に色々と世話を焼く司に対し、冷やかし半分に「ろり」「ペドフィリア」という言葉を投げかけられることしばしば(爆笑)。 年齢相応にえっちの知識が薄い割には、いわゆ「やおい」系の同人誌に凝っており、放浪生活でもその手の同人誌を手放さないと言う、ある意味立派な女の子でもある。(ぉひ

プレイ当初、また、他の女の子でのシナリオでは、彼女が家族に対して異様とも言える執着を示すのは、自分にとって絶対無くしたくない大事な家族を失ったために、無くしたものを再び手にしたいという想いから・・・と思っていました。それは分かるとしてどうにも解せなかったのが、異様に自分の存在をアピールしたがり、家事などを率先してやろうとする琴。元々体力が弱いこともあり、倒れることもしばしば。 そこまでして自分の居場所を作ろうとするのが分からなかったですね。司が言うように、13歳というまだ幼い年齢でありながら、アルバイトを一生懸命やり、家賃や食費も入れている以上、そこまで気を遣う必要が無いというのに。彼女のシナリオに入って成る程と納得。彼女は実の親からも必要とされてない存在だったのですな。(/_;) ぐうたらな両親でろくに働かず、本当は作るつもりが無かった子どもをこさえてしまい、自分たちの生活を圧迫しているとしか感じていなかった娘の末莉。末莉ちゃんはそんな親に対し、なんとか自分の存在を認めてもらおうと、一生懸命勉強したり家事をやったりと奮闘していたのですね。年齢にそぐわない家事の上手さは彼女のそう言う生活環境がそうさせていたのですな。 そして、だから、自分を空気のように存在を無視する青葉に対して、嫌がられようとも何度もアプローチを掛けていくのですね。家族からは害悪しか貰えなかった青葉にしてみれば、自分を家族として扱おうとする末莉の行動は迷惑きわまりなかったでしょうが、でもそんな彼女もいつの間にか末莉の存在を認めていくと言う、そう言った描写は本当に見事としか言いようがないです。

他の女の子のシナリオではあっさりと解決した末莉の家出騒動。いあ、家出というのは語弊があって、本来の彼女の保護者、すなわち親戚の家に戻っただけなのだが、末莉シナリオではこじれにこじれましたね。(^^; 他の女の子のシナリオでは、結局親戚の家に戻るもイヤなことしかなく、家族計画の元に戻りたいと切に願い、結局元の鞘に戻るわけですが、末莉シナリオでは、頑迷に戻るのを拒んでいます。親戚宅が決して居心地が良いわけではない、いや、むしろ親戚宅の良太が末莉ちゃんを虐めている訳で一分一秒とでも居たくないにもかかわらず。ここら辺のギャップが私には理解し辛かったですね。(^^; まあ推定するに、末莉シナリオでは、末莉の司に対する想いは言うまでもなく強く、司に迷惑を掛けたくなかったのかもしれませぬが・・・。
実はこの家出イベント、プレイしていて私、心臓と胃に悪かったです。(^-^; 家出初期、末莉ちゃんから司に助けを求める電話があり、そのせりふの中に「このままでは良太に汚されてしまう」というのがあり、末莉ちゃんが親戚宅でどういう扱いを受けているか良く分かってしまったから。(吐血 養い子に対し、実子が性的嫌がらせをするというのは、実際に良く聞く話であり、親の悪い意味での対応は、末莉ちゃんの親戚と同様、自分の子どもが性的嫌がらせをやっていても止めるどころかむしろ推奨したり、もしくは嫌がらせを受けた側の子どもに対し「嫌らしい子だから誘惑した」と決めつけ、折檻を加えるというパターンがあったりします。このままではいずれ取り返しが付かないことになるのが分かっていながら、それでも司の元に戻ろうとしない末莉ちゃんに対しては、その頑迷さにいらだちを感じるとともに、自分の気持ちに素直になれぬ(っつーか、司にも世間体がある故致し方が内面もあるが(^^;)司の煮え切らぬ態度にも苛立ちを禁じ得ませんでしたね。(^-^; 本当は司が末莉ちゃんに「俺にはお前が必要だ」の一言で全てが解決するんだけど、それを世間体で言えない司。分からぬでもないのだけどさ〜(ぐふ 電話での近況報告では心配掛けまいと嘘を司に言う末莉ちゃん。 春花の一件で崩壊し始めている家族計画でも、末莉ちゃんに心配掛けまいと敢えて真実を言わぬ司。互いを思いやる気持ちのすれ違い。その描写は見事だけに、よりいっそう痛さを感じましたね。

結局司は末莉奪回に動く。養護施設に勤める、準の双子の妹「景」の協力を得て。自分自身親から保護を受けている身のくせして、末莉ちゃんに対し一丁前の保護者役を気取る、良太の傲慢さには、プレイしていい加減我慢の限界に達していたので、実にタイミングが良かったす。(ぉ しかし間一髪でしたな。もう少し遅れてれば、末莉ちゃんに一生に残る心の傷が付いたでしょうし。(^-^; 司の良太に対する脅しっぷりに拍手(笑)バキ 末莉ちゃんをろくに面倒を見てない、むしろ虐待していたにも関わらず、いけしゃあしゃあと多額の養育費を要求する良太の両親見て、良太が何故ああなのか良く分かりましたが(ぉ ただ、会話を陰で聞いていた司と景の話の中で、司の過去に受けた虐待の話題が出たとき、人間というのはいかに理屈ではなく感情の生き物であるか・・・と言う琴が良く分かりますわね。(^-^; まあそういう琴は社会一般でも良く聞くことでもあり、今に始まったことではないのですが。(ぉ
末莉ちゃんを良太の両親の元から引き離す法的根拠「児童福祉法第28条」とは要するに、今回のケースのように、末莉ちゃんを養護施設に入れることに対し、保護者が反対をしている場合、家庭裁判所に申し立てを行い、入所を進めることね。つまり劇中では末莉ちゃんは司の元に戻っているけど、法的には景の勤める養護施設に保護されることになるのですな。もちろん良太の両親はそれに対し異議を申し立てることは出来るけど、家庭裁判所で彼らの言い分が通ることは、末莉ちゃんを虐待していた証拠がある上に、末莉ちゃん自身の証言からまずあり得ない。寛が言うようにこのまま金貰って引き下がった方が、彼らにとって丸得なわけで。(ぉひ 私だったら彼らに金を上げたくはないが、事態を早く終わらせるためと、司達自身、春花のこともあって警察の目が向くことを避けねばならない琴を考えれば、これが最善の方法だと認めざるをえませんね。(^^;
しかし大笑いしたのは、激高した司が良太の両親に浴びせた、言葉にならぬ罵詈雑言を青葉が見事に通訳した琴音。(大爆笑) 毒舌が得意な青葉と言うことを知っていたけど、ああもよどみなく罵詈雑言を分かりやすく話せる彼女の才能ってホントに凄いと思いましたよ。(笑) 笑えるシーンなれど、実は青葉が末莉を受け入れた一瞬。実に良い展開っすね。

せっかく末莉ちゃんを奪回したのに、その日を境に崩壊のスピードを上げる家族計画。しばらくは崩壊の事実を知られないようにと、居なくなった準の代わりを景に務めて貰うが、双子でもキャラクターは別々であることが良く分かった。(笑) 景がレズリコン(レズでロリコン)であることが分かったのがより楽しかったけど。(爆笑)
でも、あのシーン見て、準シナリオ同様、景のシナリオも見てみたかったなとつくづく思いました。むろんこれは「家族計画」というテーマにそぐわないから無理なのでしょうが。(^-^;

寛の計画終了宣言後。末莉ちゃんを捨てないと約束したのに、意地の張り合いと、気持ちのすれ違いで、末莉ちゃんの両親と同じ琴をやってしまった司。末莉ちゃんを置いて高屋敷家を出ていった琴を褒めはしないけど、ただ、末莉ちゃんが自分のなけなしの貯金と自分の体を司に差し出して、自分の元に居てくれと懇願するシーンで、末莉ちゃんを諭した琴だけは褒めていいかな?末莉ちゃんと司が結ばれるのが、ああいう損得勘定であってはならぬと思うから。だけどあのシーンは正気痛かったです。(/_;) 13歳の女の子が体を差し出してでも・・・と思い詰めるそのことに。(/_;) これと同じ痛みは、準が施設を維持する金を得るために売春をしていたことを知ったときと同じでした。
・・・と思ったが、要は、司が自分の気持ちに素直になれば、末莉ちゃんも、あそこまで追いつめられなかったんじゃないかよ。(爆 やっぱダメじゃん。>司
自らの犯した過ちに気付き、高屋敷家に戻るも家は放火により炎上。炎上している邸宅に飛び込み、閉じこめられたままの末莉を救出するも息をしてない末莉に取り乱す司。それを引っぱたいて正気に戻す青葉。身を挺して司と末莉をかばう青葉。あのシーンは黒衣を着た魔女ではなく、まさに黒衣を着た守護天使だった青葉。青葉様が何故人気があるか、この辺だけでも分かるでしょうね。(/_;) このシーン見ても分かるように、司と末莉が結ばれるまでには、こういう家族計画での仲間達の力があってこそなので、だからこそ皆には祝福して欲しかったんですよね。残念ながらそう言う展開ではなく、エピローグでも長らく皆とは音信不通になっていて、家族計画での仲間の絆の描写が弱かったのが、私としては痛恨の極みだったですね。(/_;)

全ての事件の終結後、末莉ちゃんとと司は一緒の生活をする。とりあえずは妹と兄として。遠慮せず末莉ちゃんを抱いてしまえとけしかける劉さんの言葉も、幼いが故に兄妹間の愛情を男女の愛情と混同している可能性がある故、もう少し待ちたいと言う司の意見、どちらも正しいのでしょうね。ただ司の行動は、もしかすると自分の思い人を年相応の男に奪われてしまう琴になるわけで。まあ兄妹としての絆はあるから、それはそれでほろ苦いくはあっても良いのかも知れませんけど。末莉ちゃんにしてみればその方がいいのかも知れませんけど。(/_;) 何せ劉さん自身、昔、妹に愛の告白されたことがあるらしいから。(^-^; そしてそれに対する返答が「自分はホモだからお前の気持ちに応えられない」ではあんまりだと思うぞ。もちっとマシな断り方はなかったんかい。(^-^;;;;(笑)
まあ司にとって幸運だったのは、末莉ちゃんの周りにいる男の子達にはロクなのがいなかったことか。(^^; 年齢を考えれば、あの年頃の男の子って、素直に自分の気持ちを伝えることが出来ず、それが嫌がらせをするという形を取ることが多いのは仕方がないのもあるのですが、それにしても良太のやっていることは常軌を逸していますな。私でなくとも、同年代の男の子には、末莉ちゃんを任せられないと思うでしょうよ。(^^;

末莉ちゃんのえっちしーん・・・やばい、やばすぎ。(^^;(笑) 三回目でようやく成功するし。体がちっちゃいから上手く行かないのでしょうな。そう言う女の子とえっちする背徳感と、少女特有のなめらかな肌触りの魔力にすっかり溺れる司君。ああ、とうとう君もろりの仲魔入りを・・・(ち〜ん でもまあ、この年代の少女が持つ魔力と言うヤツなんでしょうかねえ。(^-^; つくづく複雑な思いに駆られたゆ〜ちゃん☆でございました。

エンディング。家族計画の仲間達とは結局最後まで直に会うことはなかったですね。ただ息災でいることが、とある委員会が立ち上がって、ゆっくりとであるが確実に目的に邁進していることで分かるだけ。まあ最後の最後の方で、再び仲間達に会いに行くイベントがあるので、紛れもなく「家族計画」が再生した琴が分かるのですが。ただ仲間とワイワイやっているのが好きな私としては、ちょこっと物足りない展開だったのは事実です。(^^; しかし、自分の子どもを、かつての一癖もふた癖もある仲間達と似たように育てるとは・・・末莉ちゃん凄すぎるぜ。(^-^; あれから猛獣数年経っているだろうに、外見はちっとも変わらぬあたり、やっぱ末莉ちゃんって魔性の女だったのね。(/_;)(笑)バキ

シナリオ的には、青葉様シナリオに大きく軍配を上げるけど、私の一押しとしてはやっぱ末莉ちゃんですね。うん・・・

 

番外 以下はクリアできない、もしくはクリアする気もないけど(ぉひ 味のあるキャラクターについて述べたいと思います。(笑)

 

高屋敷 寛(たかやしき ひろし 本名 「広田 寛」)

家族計画に於いては父親役。既知の存在以外の者と司に揶揄されるほど、奇特な言動が目立つ男だが、司とは良い漫才コンビとなっている。司にしてみれば迷惑きわまりないのだが。(笑) 彼が提案した「家族計画」を、この場の事実上リーダーである司が末莉の強い要望に押されて承認したことによって、家族計画が発動した。元敏腕企業戦士と自称するだけはあり、様々な知識や、何故か強大な、いや、強大すぎる戦闘能力を持っていて、家族に降りかかる暴力が彼によって未然に防がれたことも一度や二度ではない。ゲーム終盤までプレイしても謎の多い人物である。

実は彼のような父親こそが、理想的な父親なのかも知れませんね。少なくとも私にとってはそう思えます。普段はバカやっていても、やるべき琴はしっかりとやり、その圧倒的な力で家族の身を守る。司は反抗期に入った長男よろしく、父親に刃向かっても、軽くあしらわれ、むなしく跳ね返されるのみ。男の子にとって父親とは超克の対象であり、寛と司は、その良いモデルになっていますね。 私も父親になるのだとすれば、出来れば彼のようになりたいモンです。まあお下劣なギャグやったりするつもりはないけど。(^^; 

そんな一見理想的な父親像を演じる寛も、実は家族計画を立ち上げたこと自体が、本当は父親失格であったというオチは、余りにも皮肉なことであります。事業を行うも、経営を失敗させ、債権者からの追求から家族を守るためとはいえ、離婚して家族の元からは失踪した寛。後に彼自身で述懐しているが、事業、仕事に夢中になり、家族のことが疎かになっていた寛。根はとても真面目な彼なのでしょう。家族を捨てた呵責に耐えられず、狂気に逃げ込み、そして自らが捨てることで失った家族の温もりを欲して、狂気の中で司達を巻き込んで「家族計画」を立ち上げた。私は個人的に、こういう家族を捨てる父親に対しては侮蔑の念しか持たぬのですが、まあ彼の場合は例外とすべきでありましょう。(^^; 少なくとも家族を捨てたとは言っても、そうすることが最善の選択であり、そしてそれ以外の選択肢は無かったのでありましょうから。そして家族を捨てたことに苦しみ、狂気の中で放浪したのだから。

正気に戻ってからは、事態に対する適切な判断を下せる力を持ち、家族を守っていくのに必要不可欠な存在であった寛。家族計画終了宣言を行い、実の家族の元に戻ると宣言するということは、家族計画での家族を捨てることに他ならない。「あんたのやっていることは、子どもを捨てた俺の親と一緒だ」と絶叫する司の言い分はあまりに正当。寛の能力を持ってすれば軽く除けられる司のパンチを敢えて受ける・・・それが彼の贖罪の一つのつもりでしょうが、なんともやるせないシーンでありますね。家族を守るべき「父親」という存在について考えさせられる、良いキャラクターになっていると思います。

劉家輝

中国人ファミリーの頭目とその妹。家輝は経歴や、やっていることを考えれば、もう一人の司と言っても良いでしょうね。ただ司は7人の家族を作っただけだが、家輝は世界に覇を広げようとする集団のボスの違いはあるけど。(^_^; 家輝は交通事故に遭い掛けたところを司に助けられ、お礼にと渡した金を「金が欲しくて助けたわけではない」と司に拒絶され、それ以後司の漢気に惚れ込み、とあるごとに自分の身内にならないかと勧誘する。妹の楓曰く、家輝が心から笑顔を見せるのは司の前だけなんだそうな。司の人的魅力の賜物であろうけど、でも家輝の気持ちも分かりますわね。最愛の妹、楓と結婚してくれさえすれば、司ははれて自分の弟。紛う方無き自分の身内。家輝にとっては最高に望ましい展開なのでありましょう。
彼は身内の楓や、そして身内にしたいと思う司すらも自らの勢力拡大に利用している。利用してしまっては家族ではない。司からも、また楓からもそう諭されるが、彼の立場としては、諭されたからと言って止めることは出来ないでしょう。組織が大きく成長し、組織自身が自らの意識を持ってしまった段階では、創始者といえども・・・いや、創始者だからこそ、自分の私情を消して、敢えて鬼とならねばならないこともあるでしょうし。(^-^; 似たもの同士でありながら、進む道が異なってしまった二人を見る気がいたします。

楓さん。CGすらなく、言葉でのみその存在を知ることの出来るキャラですが、それでもこれだけの存在感を持たせられているには凄いと思いますね。(笑) 正直CGが欲しかったと切にそう思います。自分で曰く、拳法と勉強しか能がないと言っておりますが、気だての優しさ、そして何より、春花シナリオで見せたような、自分の思い人が本当に大事に思っている娘の元に連れて行くと言う、他人を思いやる優しさをもつ、実に出来た娘です。そう言う気高く、健気な娘だけに、なおいっそう愛しさが募るというものでしょう。(/_;) 無理と分かっていても、彼女のハッピーエンドも見てみたいと思わせられましたねえ。
昔、楓は実の兄である家輝に恋心の告白をしたことがあるらしい。 こんな可愛い娘であれば私であれば受けてしまいそうになるが、よく耐えたモンである。(/_;)(笑)<家輝 まあ断り方は最悪だったけど。(ぉ 前で見せたことのある兄妹のドツキ漫才、正直おもしろ方ですね。(笑) サブキャラとはいえ、ここまでの存在感を見せたのは見事としか言いようがありません。

久美 景

大河原準の双子の妹。高校卒業後も引き続き施設に残り、養護施設の職員として働いている。準とは反対に感情を大きく表に出す、結構明るい娘なのだが、押されると弱く、実は引っ込み思案という点は姉と一緒らしい。(^^; 姉の準と同様、高校時代の司に恋心を持っていたらしい。つくづくもてる男やのぉ。(^^;(笑)<司
準同様、幼い頃に両親から受けた虐待から、食生活は栄養ブロック剤だが、準とは違って牛丼も食えるようだ。受けたトラウマの大きさの違いが良く出ていますね。(^^;
準シナリオでは、準の優しさを分かっていながら、複雑な事情と環境故に準に素直になれない苦悩の妹を見事に演じていたが、末莉シナリオでは、実はレズリコンであることが発覚。(爆笑) 餌食となった末莉ちゃんがちっとばかり哀れであったが。(^^;(笑)
崩壊し始めた家族計画をなんとか維持しようとする司の良いアドバイサー役になったりと、決して少なからぬ存在感を見せているので、彼女のシナリオも欲しかったという声も多いですね。私自身もそう思いますし。(笑)

一番の傑作は、末莉シナリオに於いて双子の妹という設定を生かして、いなくなってしまった準の身代わりを演じたことか。(笑) 双子とは言え性格が大きく変わるだけに、ガワだけ準でも中身は景そのものってのが笑える点なんですがね。(笑) しかし司をペドだろりだといぢめる景もまた可愛い(笑)バキ サブキャラであっても、存在感はメインキャラ並みの好キャラであったと断言いたしましょう。(笑)


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