安倍政権打倒・安保法制廃案への最良コース2つ

 

新しい民主主義勢力+5野党を結合させるカギは?

 

〔コース1〕共産党が手放さない妨害分裂棘抜き切る!

民主集中制・分派禁止規定・革命路線・党名という分裂棘

 

〔コース2〕「1人区32市民選対」主導+野党5党=無党派候補者擁立

 

(宮地作成)

 〔目次〕

   1、参院選勝敗展望−支持率現状推移のままなら、5野党惨敗自公過半数

   2、大逆転廃案全勢力志位に妨害分裂棘全面放棄を宣言させる圧力

   3、1人区32惨敗?→単一比例89に新しい民主主義無党派候補者多数擁立

   4、志位が棘抜き拒絶廃案勢力共闘不成立=参院過半数割れ絶望

   5、「1人区32市民選対」主導+野党5党=無党派候補者擁立パターンなるか

 

 〔関連ファイル〕       健一メニューに戻る

    『コミンテルン型共産主義運動の現状』ヨーロッパ終焉とアジア生き残り

    『「官僚主義的中央集権制」政党と党内外犯罪

      レーニン疑惑と宮本・不破・志位のウソ詭弁・疑惑

    『志位・赤い参院選謀略=「新提案」の真意・狙い』

      1、共産党型選挙共闘」成立見通し→民主・維新拒否で不可能

      2、志位「秘密報告」=1人区全32単独立候補戦略の目的・意義

    4、粛清・査問 5、逆説の90周年党史 6、逆説の戦後党史

    7、逆説の戦前党史

 

 1、参院選勝敗展望−支持率現状推移のままなら、5野党惨敗自公過半数

 

 支持率は、2015年安保闘争前後で、ほとんど変わっていない。むしろ、民主・維新の支持率ダウンによって、5野党合計は減っている。それにたいし、自公支持率合計は増えている。

 

    『既成政党支持率の推移』−2015年1月〜12月

    内閣・自民・公明支持率 時事15年1月〜4月統一地方選〜16年7月参院選

 

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

4

5

6

7

内閣

47.2

47.4

47.7

45.6

48.0

45.8

40.1

39.7

38.5

39.8

40.5

 

 

 

 

 

 

 

 

自民

26.2

26.5

27.0

25.3

23.2

24.2

23.6

24.1

23.3

24.2

22.8

 

 

 

 

 

 

 

 

公明

3.7

3.0

4.1

4.2

3.2

2.7

3.5

3.6

3.4

3.4

4.3

 

 

 

 

 

 

 

 

自公

29.9

29.5

31.1

29.5

26.4

26.9

27.1

27.7

26.7

27.6

27.1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    安保法制反対5政党支持率 時事

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

1

2

3

4

5

6

7

民主

 

6.1

 

6.6

 

4.6

 

5.6

 

5.4

 

6.4

 

5.5

 

5.6

 

4.9

 

4.2

 

5.7

維新

 

1.8

 

2.5

 

1.5

 

2.0

 

2.2

 

1.5

 

2.0

 

1.6

 

1.9

 

1.2

2.0

共産

2.9

2.4

2.1

2.4

3.6

2.8

1.7

2.0

1.2

2.3

1.8

 

 

 

 

 

 

 

 

社民

0.7

0.6

1.2

0.4

0.8

0.2

0.3

0.5

0.1

0.7

0.3

 

 

 

 

 

 

 

 

生活

0.3

0.0

0.1

0.1

0.3

0.2

0.2

0.1

0.2

0.2

0.1

 

 

 

 

 

 

 

 

合計

 

11.8

 

12.1

 

9.5

 

10.5

 

12.3

 

11.1

 

9.7

 

9.8

 

8.3

8.6

9.9

 

 

 

 

 

 

 

 

共産党支持率のみは、3.0%以上緑字

 

 2016年7月参院選まで、支持率現状推移のままなら、5野党は惨敗し、自公議席は過半数維持をする。「共産党型選挙共闘」成立の見込みは乏しい。「民主党主導選挙共闘」にしても、成立が難しい。安倍政権打倒安保法制廃案にするには、どうしたらいいのか。打つ手はないのか。

 

 

 2、大逆転→廃案全勢力が志位に妨害分裂棘全面放棄を宣言させる圧力

 

 支持率現状を大逆転させる上で、最良で、残された唯一の道があるにはある。イタリア共産党・フランス共産党選択・決断した宣言である。

 

    1、イタリア共産党の党改革・自己刷新・自己批判経緯

    2、フランス共産党の党改革・自己刷新・自己批判経緯

    3、日本共産党の党改革・自己刷新・自己批判皆無?

 

 しかし、残された唯一の道があるにしても、志位に妨害分裂棘全面放棄を宣言させるのは、日本共産党の歴史的経緯から見て、並大抵の圧力では不可能であろう。

 

 日本共産党は、リンク3のように、1970年代後半・ユーロコミュニズム運動急接近した。接近度合いは、ジャポネ・ユーロコミュニズムと言われるほどになった。

 

 しかし、宮本顕治は、急接近・何度もの両党会談過程において、イタリア共産党・フランス共産党・スペイン共産党・イギリス共産党のヨーロッパ共産党すべてが、democratic centralism・分派禁止規定放棄を目指していることに疑惑→確信を抱いた。

 

 宮本顕治は、隠れスターリン主義者として、それら全面放棄動向恐怖と拒否感を強めた。そして、1982年〜85年にかけ、「日本共産党の大逆転」クーデター=4連続粛清事件を強行した。それ以降も、他政党・国民には、イデオロギーの壁・日本共産党嫌悪感」が根深く残り続けた

 

    『宮本顕治の異様なスターリン崇拝』高杉一郎『極光のかげに』批判の態度

      宮本顕治「抑留記『極光のかげに』内容の批判発言」問題

    『宮本顕治の「五全協」前、スターリンへの“屈服”』党史偽造歪曲犯罪資料

 

    3、日本共産党の逆旋回

    4、逆旋回遂行のための4連続粛清事件

     第1ユーロコミュニズム、スターリン問題の研究・出版活動粛清事件

        通称『ネオ・マル粛清』の『田口・不破論争』1978年〜『高橋除籍』

        その一つ『上田・不破査問事件』1982年

     第2、民主主義文学同盟『4月号問題』事件 1983年

     第3、平和委員会・原水協一大粛清事件 1984年 古在由重氏も粛清

     第4、東大院生支部の党大会・宮本勇退決議案提出粛清事件 1985年

          志位委員長の『汚れた手』出自 「党中央青年学生対策委員」当時

 

 志位は、宮本・不破・志位という「官僚主義的中央集権制」政党3人連続独裁者である。志位に妨害分裂棘全面放棄を宣言させることは、イタリア共産党オッケット新書記長フランス共産党ユー新全国書記と同じく、全面的な自己否定=党改革・自己刷新・自己批判を宣言することである。そんな大逆転行動を選択させることが、安倍政権打倒・安保法制廃案勢力にできるか?

 

 もっとも、オッケット新書記長やユー新全国書記は、全面的な党改革・自己刷新・自己批判の道選択・決断したのだが。圧力不足で、志位が、全面的な自己否定を拒絶したら、妨害分裂棘突き刺さったままで、2016年7月参院選の1人区32は惨敗する。

 

 

 3、1人区32惨敗?単一比例89新しい民主主義無党派候補者多数擁立

 

 1人区32中、「選挙共闘」成立の沖縄以外31区は、支持率現状推移のままならほぼ全敗する。となると、単一比例89区自公議員を落選させなければならない。そのためには、5野党候補者だけでなく、新しい民主主義勢力による無党派候補者多数擁立運動+自公議員落選運動の盛り上がりが必要になる。単一比例区なので、政党間候補者調整はない。

 

    『落選運動16年参院選』−安保法案成立議員落選運動、シールズが先頭

 

 5野党の支持率推移を見ると、安保法案反対票の上積みがあるにしても、過半数割れに追い込む議席を、5野党だけで取れる可能性は乏しい。自公議席を過半数割れにさせるには、新しい民主主義勢力による無党派候補者多数擁立運動が必要になる。

 

    2013年参院選結果 朝日 毎日 総務省16年参院選・非改選

        (10) 党派別名簿登載者別得票数、当選人数(比例代表)

 

 ただし、2016年参院選に向けた「安保法制成立賛成議員」落選運動の対象は、2010年参院選当選の自民党51人・公明党9人である。他の落選運動対象は、新人の自公立候補者になる。

 

    2010年参院選結果 読売 東京自民党51人・公明党9人

 

 

 4、志位が棘抜き拒絶→廃案勢力共闘不成立=参院過半数割れ絶望

 

 志位は、妨害分裂棘全面放棄を宣言するかどうか。彼は、一連の地方選挙においても、民主・維新激減にたいし、共産党への一時的軒下雨宿り現象が続いているので、到底放棄宣言などするはずがない

 

 志位が、棘抜き全面拒絶をすれば、廃案勢力「選挙共闘」は不成立になる。廃案勢力は、参院選結果において、安倍・自公政権を過半数割れ追い込むことが絶望的になる。

 

 志位「新提案」=「国民連合政府」「選挙共闘」支持し、無条件・無批判・手放し賛同・絶賛している共産党支持学者・文化人多数は、この厳しい政党間力関係の現状→参院選結果予想を、認識できているのだろうか?

 

 共産党アレルギー世論の一端が、大阪ダブル選挙結果に現れた。この2見解にたいし、学者文化人はどう評価するのだろうか。

    【内藤慎二の野党ウオッチ】大阪ダブル選で露見した「共産党アレルギーの破壊力 志位氏の熱い視線に民主党は戦々恐々?

    ビジネスジャーナル自民党候補者、共産・シールズの応援がアダで落選…選挙演説で「アベ政治許さない」

 

 (宮地)の参院選結果予想は、現状支持率のまま推移すれば、安倍・自公政権を過半数割れ追い込むことは絶望的ということである。志位が、妨害分裂棘全面放棄宣言をしない限り、大逆転は起こりえない。

 それなら、今後、なんの希望も持てないのか

 

 そうでもない。まだ、希望は残っている。先の話しになるが、それは、2018年12月任期までの解散→総選挙である。300小選挙区がターゲットである。

 ただし、12016年7月参院選において、廃案勢力共闘不成立→(2)沖縄以外の参院選1人区全敗→(3)2018年12月総選挙においても、不成立→(4)300小選挙区も全敗→(5)安倍・自公政権過半数割れ絶望になる。

 

 (2)参院選1人区全敗になったとき、廃案勢力は、愕然とする。その時、全敗の根本原因が、「官僚主義的中央集権制」政党妨害分裂棘だと明確に認識できるか。志位の抽象的な「共産党アレルギーをなくす努力をします」とマンネリの空約束だけで、具体的に何もしないうそつきにたいし、怒りをぶつけられるのか

 

 志位にたいし、具体的な妨害分裂棘抜きをせよと、廃案勢力あげての圧力を掛けることができるか。廃案勢力がその深刻な課題に目覚めないかぎり、衆院選300小選挙区も全敗する。

 

 廃案勢力による強力な棘抜き圧力・共産党批判が沸騰しなければ、志位妨害分裂棘全面放棄宣言をする可能性は皆無であろう。資本主義世界唯一生き残りのコミンテルン型犯罪政党=日本共産党は、1社会的歴史的地政学的条件の面で、(2)党内外条件の面でも、妨害分裂棘全面放棄宣言をしたイタリア共産党・フランス共産党の諸条件とは大きく異なる。

 

    1、イタリア共産党の党改革・自己刷新・自己批判経緯

    2、フランス共産党の党改革・自己刷新・自己批判経緯

    3、日本共産党の党改革・自己刷新・自己批判皆無?

 

    廃案勢力は、強力な棘抜き圧力・共産党志位批判を浴びせるべきか、

      Or not to be, that is the question.

 

 

 5、「1人区32市民選対」主導+野党5党=無党派候補者擁立パターンなるか

 

 2015年11月19日、学者の会・シールズらの呼びかけにより、野党5党と合同で、参院選1人区対策の会議が初めて持たれた。その内容は、産経記事にある。それが、どのようなパターンになるか、まだ分からない。「1人区32市民選対」主導→無党派統一候補者擁立+野党5党支援というパターンになれば、展望が開けるが

 

 このケースなら、「5野党選挙共闘」不成立でも、参院選は1人区32市民選対主導でたたかえるが? 志位・共産党妨害分裂棘抜取なし・拒絶でも、かまわない。

 

    産経【野党再編】野党5党×「シールズ」など反安保法団体 参院選協力で一致

       枝野氏「どういう候補なら…ご教示いただければ」11月19日

 

 2015年安保闘争は、新しい民主主義を産み出した。

    学生・シールズ8月シールズの反対デモ・集会経過(9月)

    学者・各大学 弁護士 元長官 市民 ママの会 新劇・映画・音楽 僧侶・宗教者

    議会 新聞

 

    『参院選1人区』ウェブ』→ニュースも

    『参議院一人区 - Wikipedia1人区リスト・データ

    『「落選運動」に本気な貴方へ 〜2016参院選に向けて 成瀬 裕史 ...選挙情勢

    『2016年参院選はどうなる?(1960年安保と2015年安保B)』

 

 安保法制反対5政党支持率合計を見ても、既成5政党国政選挙当選力は低く、2016年7月参院選に向けて大幅にアップする見込みはない

 

    『2016年参院選・野党共闘の議席試算』共闘しても後退しかねない

       『―情勢を理解するのは未来を変えていくため!』10月11日

 

 一方、新しい民主主義運動が、〔コース1〕共産党が手放さない妨害分裂棘民主集中制・分派禁止規定・革命路線・党名という分裂棘抜き切ることができるか。新しい民主主義運動の力量から見て、志位の反対・拒絶姿勢を見通せば、7月参院選までには不可能であろう。

 

 新しい民主主義運動が、1)落選運動だけをやって、(2)既成5政党による選挙運動に任せ、当選を期待するのは、もはや幻想である。

 

(3)党員でない無党派候補者を、新しい民主主義が捜し出し、擁立し、当選させる運動なしには、安倍・自民・公明を落選させ、憲法違反の安保法制を廃案に持ち込むことは不可能である。

 

 (4)もちろん、新しい民主主義による選挙運動から、既成5政党を排除する必要はない。ただ、候補者選定過程における主導権を奪われなくする。すでに、民主・維新は、1人区の「立候補者調整」会談を始めた。志位新提案」は、すでに水面下で始まっていた民主・維新協議察知した「乗り遅れあせり・後出しじゃんけん」である。

 

 (5)「1人区32市民選対」を、各区でばらばらにでも発足させる。既成5政党による「1人区対策」とのスピード争いになった。

 

 (6)大量の選挙ボランティアを募る。自公統一候補者選挙体制による網の目のような集票システム上回るボランティア数が必要になる。

 

 (7)「1人区32市民選対」には、どのような多様・複雑なミッションが待ち構えているか。以下は、(宮地)の愛知県共産党専従15年間・県選対部員だった体験にもとづくヒントである。

 

 1、市民選対のたまり場設営→選挙事務所の場所決定、電気・水道・ガス

 2、大量の選挙ボランティアを募る→の配置・任務分担

 3、新しい民主主義運動の基本政策・方針決定→宣伝ビラ・パンフ作成→配布

 

 4、党員でない無党派候補者を公募→選考→決定→候補者宣伝資料作成

 5、選挙資金カンパ−小選挙区供託金300万円(得票率10%以下なら没収

              +選挙財政数百万円の予算作成

 6、宣伝体制−ハンドマイク隊、候補者カー必要有無

 

 7、県内全市町村毎のミニ市民選対設立→SNSによる情報交流ネットワーク

              選対ニュース作成・瞬時送受信

 8、自公統一候補者の経歴・動向・政策・安保法制成立国会言動情報収集

             →SNSでミニ市民選対に瞬時送受信

 9、統括チーム選出−全体の掌握、選挙方針提起

 

 まだ無数にあるが、大学祭実行委員会体験者なら、一定の類似経験を持っている。そんなに、ミッション・インポシブルではない。既成5政党による1人区立候補者調整→決定前に発足させる。決定後に、立候補者を下ろさせるのは、至難の業になる。

 

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 〔関連ファイル〕

    『コミンテルン型共産主義運動の現状』ヨーロッパ終焉とアジア生き残り

    『「官僚主義的中央集権制」政党と党内外犯罪

      レーニン疑惑と宮本・不破・志位のウソ詭弁・疑惑

    『志位・赤い参院選謀略=「新提案」の真意・狙い』

      1、共産党型選挙共闘」成立見通し→民主・維新拒否で不可能

      2、志位「秘密報告」=1人区全32単独立候補戦略の目的・意義

    4、粛清・査問 5、逆説の90周年党史 6、逆説の戦後党史

    7、逆説の戦前党史