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個展

親愛なる皆様へ

大瀧文子ペーパーワーク展「宴」にようこそ。

初めてお越し頂いたお客様も、よく知っているお友達も、クライアントの皆様も、もっと私の作品を見て頂きたくって、時空を卓越した個展会場に御案内致します。

紙を折るイコール折紙の方程式、そんな常識では無い世界を私は表現したいのです。

日本人の私達にとって、あまりにも当たり前のこの折紙が、世界の人達にとっては、美しすぎるアートです。そして、日本人の誰でもできる事が意外にも難しくって、なぜならば、本当に地道な仕事作業です。

毎日毎日紙を折る。個展の前はそんな毎日です。紙だって、市販の折紙ではないのです。紙の選別、デザイン、構成、そして紙を切る。紙を切ることもとても大変です。なんたって、1万個以上の数を1枚の紙に線を引き切る、そして、折るのですから。準備が大変。お料理だって同じです。材料が命。新鮮なものほど、美味でしょ?いっくら料理が上手でも材料が新鮮でなけば、味が落ちてしまいますものね。それに愛する人に食してもらいたい。その健気な気持ちが大切です。見て頂くためには、愛情を一杯かけて、一生懸命作るのです。そんな健気な気持ちが伝われば本当にうれしいです。

実は毎日紙を折っていた時、夜中に囁く声が聞こえました。「私達を忘れないで」耳を疑いました。戦争中の日本の女性達の囁きでした。戦争に行った夫や息子、愛する人を待つ日本の女性達が、毎日思いを伝えるために鶴を折ってた事、その思いが伝わりました。なんて悲しい思いでしょう。

思いを伝えることも出来ない。そして何も出来ない、ただ待つだけで。

でも日本には折紙を折る素敵な思いを伝える事のできる贈り物があったのです。

忘れ去られた日本の情緒、そんな、思いを私は伝えられればと思ってます。

さあ、御一緒に宴の世界へ。

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