電話06-6941-2483
住所:大阪市中央区鎗屋町2-4-14
ランチ11:30〜13:00 (L.O.)、ディナー18:00〜21:00 (L.O.) 日曜・第一月曜
地下鉄堺筋本町下車、松屋町筋へ。農人橋歩道橋を渡り100メートル歩いた右手。駅から7分。
2011年8月
この回の点数による評価は<9、4、4=17点>
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ヴィヴァルディが音で季節を表現するがごとく、シェフは料理で夏を絶妙に表現
食べたもの
◎黒オリーブのパン
◎ピスタチオのマシュマロ
◎気泡をたくさん含ませたトマトのパン
◎鱧 水茄子 エストラゴン
◎バターナッツカボチャ キャビア
◎ウナギ 淡路産玉葱と茗荷 黄色ピーマンのソース
◎パスタ トラットデマーノ 鮎 ルコラセルバチコのソース
◎白金豚のロース
◎桃とすもものコンポート ルバーブ フェンネルの花
◎ホワイトチョコレートの冷たいスフレ トラベンモスト コーヒーのくず
暑い夏に涼を求めたくなった人のためのオアシスのような料理群。
藤原シェフの料理の特徴は、地域の旬の素材を用い季節感あふれるものということになる。このフレーズはよく聞く平凡なものだけど、シェフの凄いところは、目に見えない季節という抽象的なものを料理で表現してしまうところにある。今回がまさにそれ。
「季節の押し売り」をしていないのに、食べるとしみじみ「夏だなぁ」と感じてしまう。
鱧や水茄子、満願寺とうがらし、そして抹茶にみえるルッコラの粉など、和食っぽさ(京っぽさ?)満載の素材を、欧州の歴史と技術と文化でメタモルフォーゼしたものが藤原料理。毎回遊び心が隠れていて、料理という表現方法の幅の広さにびっくりする。
ランチはディナーにくらべてコース全体の統一性やバランスが悪いと思っていたが、今回は素材、構成、量、満足感など、あらゆる意味で整っている極上のメニューでした。