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電気ストーブ−Memo
 店の傍らには、古い造りだが一応は電気式の、小さなストーブが置いてある。

 ストーブの上には、使いこまれた真鍮製のやかんが乗せられ、口から白い湯気を漂わせている。

 どうも、お湯を沸かせる仕組みになっているらしい……

 ……と思った瞬間、やかんが勢いよく、汽笛のような高い響きを店中に響かせた。

「どれ、お湯も沸いたみたいだし、休憩にするとしようか。」

 やかんの知らせを待ちわびていたように、店主が伸びをして、店の奥から出てくる。

「お茶を淹れるから、一緒に一服、どうだい?」

◆ * ◇ * ◆

ここでは、イベントレポートとか新刊の作成状況とか、サークルに関わること……

……だけではなくて(笑)、近況とか、音楽のこととか、つれづれごとを

ふと気が向いた時に書いていく、つれづれページです。

……普段全然気が向かずに、修羅場時だけ気が向きまくる可能性も高いですが(笑)


◆ * ◇ * ◆



谷山浩子さんのコンサートと京都散策のこと−2001.10.08−2002.03.23 (Sat)
土曜日にちょっと仕事関係で京都に行く用事があったので、
だったらせっかくだし(笑)、と金曜日にお休みを取って谷山浩子さんのコンサートに行ってきました。

谷山浩子さん知ってる方向けに、一応、曲目を。

1 窓          2 うさぎ
3 May        4 まっくら森のうた
5 子守歌        6 ニャコとニャンピ
7 ねこの見た夢     8 あたしの恋人
9 テングサの歌     10ひとりでお帰り
11逢いたくて      12さよならのかわりに
13カントリーガール   14海の時間
15約束         16月見てはねる
En小さな魚


個人的に良かったのは、『子守歌』『ひとりでお帰り』『会いたくて』『月見てはねる』のあたり……。
『子守歌』って久々に聴いたけど、こんないい歌だったっけ……と再発見。
『ひとりでお帰り』は、いつ聴いても胸にぐっと来ます……。
お客さんからのリクエスト(曲目6から9)で、とんでもない曲が連発して、浩子さん途方に暮れてました(笑)



コンサート・ライブって、何処か日常を離れたお祭り的な空気も感じられる所の好きなのですが、見知らぬ土地でのコンサートだと、さらにその気分が倍化されて、不思議な気分です。
そのぶん、終わる時の残念さも倍化されるのだけど。



もちろん、せっかく京都まで来たので、コンサートだけでなく散策もしてきました。
清水から、三年坂・二年坂・石塀小路を抜けて八坂神社までとか、
哲学の道、西陣、下賀茂神社とかをてくてくと。


哲学の道が、すごくよかったなぁ。金曜だから人も少なくて。
疎水沿いに1.8km、全部踏破して、後で足が痛くなった(情けなや……)
歩いている間、何故かこれも谷山浩子さんの曲だけど『夢の逆流』や『冷たい水のなかを君と歩いてゆく』が頭に流れて……
(……って『冷たい水のなか……』って主人公死んじゃう曲なんですが……(笑))
あとは石塀小路も、古い街並の迷路みたいな感じで。


二日目あたりからすでに風邪の兆候が出ちゃったので、繁華街めぐりする体力が尽きてしまったのが残念。



お土産に買って帰ったのは緑寿庵清水の金平糖。
伝統的な製法で、さまざまな味付けをした金平糖は、甘味がすっきりとして本当に美味しい!
買ったのはラ・フランス味(笑)、天然サイダー味、紅茶味(フォションの茶葉を使ってるらしい(笑))だけど、ほかにも20種くらい小さな袋で売ってて、すごい目移りしたのでした。
もっと買ってくればよかった……。残念なり。



そうさく畑 東京12のこと−2002.03.23 (Sat)
都立産業貿易会館で開かれた、そうさく畑 東京12に行商に行ってきました。お立ち寄りくださったみなさま、ありがとうございました(^^)

都立産業貿易会館での行商は初めてだったのですが、この日はたまたまだったのかわからないのだけど、2階から5階の展示場が全部別々のイベントで占められていて、まるでここはイベントのデパートか、といった感じでちょっとカルチャーショック(笑)

持っていた本は販売中の4種類で、古書店なので新刊はなし(←しつこい)。先着の何名様かに、雪窓から奪ってきた葉々屋のウバをおまけにつけてました。

お客さんの層もあってか、一番人気は『nector』でした。
「会場内を見てて、いちばんきれいだったので」と言ってもらえた時は嬉しかった(^^)
あと、「300円で大丈夫ですか?」……て、もはや原価は考えないことにしてます……(笑)

あとは、今日は思ったより『螺旋の樹の物語』が売れて、とうとう残り在庫が5冊以下に……。ついにここまできたかと、感無量です。11月ティアには持っていかないかも……。


印象に残ってるのは会場のBGMに、妙にツボをつくのが多かったこと(笑)
他の曲にまぎれてこっそり、zabadakの『アジアの花』やkarak、谷山浩子さんまで出てきて、すごいなぁ……と思ってたら、なんとSENSの曲まで。(しかも、ハートビートナイトのオープニングの曲〜!……って普通わかんないよね)
他にも、久保田とかALFEEとか、懐かしい曲も結構ツボでしたわ……。


そうさく畑は、他のイベントと比べて会場やお客さんの雰囲気がのんびりしてるのがいいですね。通路も広めだし、何より殺気立った(?)漢たちがいないし。
せっかくなので、一度のんびりスペースを廻って本探しをしてみたかったのだけど、今日は一人参加だっかのでお店を空けられなかったのでした……。残念なり。




……と、行商も終わって、これから雪窓のヤローは次の原稿に専念……と思いきや、何やら25日中までに間に合わせたいと、別の改築作業をやってるみたいです。
ちなみに、間に合わなかったら来年回しらしい(笑)。しかもその確率は高し……。


掲示板、メールのお返事がちょっと遅れちゃってますが、今しばし待ってやってくださいませ〜。



行商準備の合間に須藤真澄さんのおはなしを読むのこと−2002.03.23 (Sat)
月曜のイベントに向けて、げしげしとカラープリンタを働かせながら、合間にこれを書いてます。
この量の紙を、これから折ったり切ったりすると思うと、気が遠くなったり……
……実は今週末って、新刊ないのに修羅場なんじゃあるまいか(涙)



須藤真澄さんのHP『おさんぽ王国』を見にいったら、まんがに関する100の質問と回答が載ってて、面白くて読みふけっているうちにだんだん原本が読みたくなったり(笑)
なので、最近本棚から引っ張り出して、順番に読み返したりしてます。
(そんな暇あるなら、おはなし書くなりページ更新するなりしろや……)




『おさんぽ大王』(ダー○の神殿……(笑))や『ゆずのどんぐり童話』(ぞなもち(笑))も笑いのテンポがよくて面白いのですが、やっぱり「じじばばさかな」のたくさんでるファンタジがお気に入りだったりします。


一番好きなのは長編の『アクアリウム』なのですが、短編にも良いおはなしがいろいろあって、特に単行本『子午線を歩く人』に収められた最後の3つのおはなしは秀逸なのです。
(この3つ、みんなじいさんかばあさんか魚が出てくる……(笑)



例えば、ラストの『今宵楽しや』。


酒屋のおじいさんと真澄という女の子が、ふと思いついて、雪の降る夜に一日だけの雪見の立ち呑み酒屋を開くおはなし。楽しそうな所が大好きな座敷わらしが、客にまぎれてやって来るかもと、期待しながら。


ささやかなおはなしだけど、楽しそうなお客さんに、おじいさん、そしてそれを見てる真澄の表情が、なんともふんわりするのです。



ぐうたらだったり、忙しかったりもしつつも、ふと思いついたように楽しいことが散らばっているささやかな日常が、何だか好きで、大切に思えてくる気がします。




と、100の質問に戻ると、一番最後の質問から出版カレンダーをたどると、なんと11月に、今まで未収録のファンタジーを集めた単行本が出るとのこと(^^)


嬉しい〜、と同時に個人的に気になるのが、今まで予告編しか載っていなかった『雪魚の住処』が、果たして収録されるのか、いったいどんな話なのか(笑)


きっと、予告編を覆した変な話だと踏んでるのだけど、どうか(笑)






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Thanks to Az* for script