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店主−Circle Information−創作イベントの紹介


ここでは雪森古書店店主が、参加した際の印象に基づいて

独断と偏見で(笑)、オリジナル創作ジャンルのイベントを紹介してみようと思います。

ある意味偏った説明ですが、参考になれば嬉しいです。

……なお独断と偏見なので反論とかはあまり受けつけません(笑)


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◆ * ◇ * ◆


COMITIA
サークル数1000〜1500 主な開催場所:有明ビックサイト
一般入場時にカタログ購入必須(700〜1000円) ただし売切の場合はフリー
オリジナル創作ジャンルのイベントでは、最大の規模を誇る、パイオニアです。
2・5・9・11月の年4回と開催回数も多く、雪森古書店も、このイベントに一番多く参加しています。


最大手だけあってコミックや小説、グッズにCDと、本当に個性豊かな創作物が集まっています。

その中でも「自主制作漫画誌展示即売会」を謳うだけあって、特にコミックについては本屋さんで売っている商業誌では読めないような、優れた感性の作品も多いです。
探すのは大変ですが、こんなおはなしもあるんだ、と自分の琴線に触れる本に出逢えることも。

描き手もさることながら、本の読み手もまた真剣な人が多く、何より静かに熱い創作魂(笑)に満ちたイベントでもあります。


……ただ、サークル数・一般参加者数の増加、イベントの大型化につれて、そういったCOMITIAながらの空気が薄れてきているように感じるのも事実で、ちょっとだけ淋しい限り。
ジャンル分けのないランダム配置とかがあった頃が、少し懐かしかったりもします(笑)。(ついでに、規模が大きくなるとお客さんの足も早くなるので、うちのような弱小サークルは売上が減ったりもします・涙)。


そうさく畑・東京
サークル数300〜500? 主な開催場所:大田区産業プラザPIO
カタログ購入必須?(300円くらい?)
神戸が本拠地の、こちらも老舗のオリジナル創作イベント。カタログの文面などにも、微妙に関西の雰囲気を感じます(笑)。
東京での開催は年2回くらい。ちなみに雪森古書店は2度ほど参加してます。


COMITIAが静かな熱気(笑)があり、人混みも多いのに比べて、そうさく畑はアダルトジャンルを禁止していることもあってか、全体的にのんびりした穏やかな雰囲気。

サークルの番号が「何番目何番地」と町をもじっていて、館内放送の「ご町内のみなさま〜」の呼びかけが、その雰囲気に拍車をかけます(笑)。
途中でスタッフさんがお茶とおせんべいを配りに来てくれたり、とか。

座って読める、小説用の見本誌(各サークルで売っている本のサンプルです)スペースがあったりして、COMITIAに比べると小説の比率が少し高い、かも。


難点は、COMITIAと近い日程で開催されたり、何故か知人の結婚式などによくバッティングして、中々参加できないこと(……って個人的な・笑)

一度、買い手としてゆっくりまわってみたいイベントでもあります。


ORIGINAL蘭
サークル数80〜150? 主な開催場所:浦和コルソ
カタログ購入任意(200円くらい?)
女性の主催者による、非常にお洒落で雰囲気の良いオリジナル創作イベント。
その一方で同人誌に対する考え方は筋が通っていて、ためになるところも。

紅茶や無料のコーヒーのコーナーがあったり、カタログを買った際に配られるビー玉で、作品、スペース、ファッションの三部門に一般のお客さんが投票して賞を決める企画があったり。

サークルの比率としては、グッズと文芸がやや高いです。


スペース数は少ないので、じっくり本を探す方にとっては物足りないかもしれませんが、とても雰囲気が良いのと、入場時のカタログ購入が任意なこともあって、創作イベントがどんなものだろうと試しに覗いてみる方にはおすすめのイベント。


難点は、イベントの性質上サークルの8、9割が女性なので、男性のサークルにとってはある意味でとっても肩身がせまいこと(笑)。男性サークル、どうも隔離されてる感があるし……(笑)。
まるで大学の時の学科を見るようです(うちの学科は8割が女性でした・笑)。


ちなみに雪森古書店は『百年の満月』で、ベスト作品賞トップタイをGetしました〜。
(ジャンケンに敗れて賞は逃しましたが・笑)
装丁の凝ったかわいい本を作るのは、何も女性だけとは限らないのだよ、ふふふ。
(……って、どういう自慢のしかただか・笑)


コミックマーケット
サークル数30000〜35000 主な開催場所:有明ビックサイト
カタログ購入任意(2000円〜2500円)
こちらは創作のみのイベントではなく、ありとあらゆるジャンルが結集した同人誌イベントの総本山。夏のお盆と年末の年2回、あの広大なビックサイトを2,3日間全館貸切で開催されます。

上記の他のイベントと比べると、サークル数の値だけでも充分馬鹿げていますが(さらにその全サークルの情報を載せたカタログの厚さも馬鹿げてます・笑)、この数でも収容しきれず、抽選により約30〜40%のサークルが参加できないという……。

本作りをされている方のHPで、「夏祭り」「冬祭り」「受かった」「落ちた」と言ったらほぼ確実にこのイベントのことを差します(笑)。

さらに全国どころか海外からも一般参加者がはるばる上京し、人気のサークルには長蛇の列ができ、会場内のみならず周辺の交通機関に至るまで、人混みであふれるほどになります。しかも時期がまた、夏の猛暑のさなかか、冬の寒波のさなかという……(笑)。


それほどまでして、何故に……といったところですが、やっぱりそこに本があるから、でしょうか……(笑)?
サークルとしてもやっぱり受かれば嬉しいし、落ちると何か物足りないという(笑)。

いわば、年2回のお祭り、です。


正直、イベントに足を運んだことのない方にはお勧めはできない(日によっては怖いオーラの人も大勢いるし・苦笑)ですが、それでも怖いもの見たさで行かれる方は、午後12時過ぎに入場して2時台には脱出(笑)することをお勧めします。
また、カタログのまんがレポートは、楽しい上にどんなイベントだか非常に参考になります。