はんがーのっく日誌 |
1998年・冬(1997/12-1998/02) |
12/23(tue) | 早田俊幸と福岡国際マラソン |
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マラソン・駅伝のシーズンまっただ中である。日本人の駅伝好きは、近年ますます高まっているようで、毎週のように、テレビで駅伝大会の中継がある。 もちろんマラソンも人気が高く、一般的には駅伝より注目度は上である。 しかし、実業団では違うようで、マラソンより駅伝の方が優先されるらしい。 早田選手の突然の鐘紡退職アコム入社は、そう言った企業の事情と彼のマラソンに打ち込みたい気持ちとの葛藤の産物らしい。マラソンを目標とする早田と駅伝をメインに考える実業団の話し合いはついに接点を見ることなく、現在も早田は実業団登録ができない状態である。しかし、先日の福岡国際マラソンの結果は、彼の近年の不調を吹き飛ばす、気持ちの良いものであった。 早田選手は、東海北陸自動車道の各務原IC〜美濃IC間開通記念マラソン大会の時、世間にデビューした。その大会で注目されていたのは、高校生の実井謙二郎で、この大会も彼のための大会だと言われていた。しかし、そのゴールテープを真っ先に切ったのは、全く無名の高校生、早田俊幸だった。 選手と企業や陸連の関係については、色々な意見があるだろうが、今の日本は、選手が自分の実力を試すための充分な条件がそろっていないことは確かである。 福岡では、まずまずの結果を出した早田選手だが、さらに重要なのは次回の走りである。ひとりで歩み始めた、早田選手の次に期待したい。 |
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