はんがーのっく日誌 |
08/03(mon) | ドーピングで揺れるツール |
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’98ツール・ド・フランスが、ドーピング疑惑で揺れている。有力選手を数多く抱えるフェスティナのマネージャーが、ドーピング剤を大量に所持していて逮捕され、さらに選手のドーピングデータまでも発見され、チーム全員が事実上の失格となった。 捜査の手は、他のチームにも及び、犯罪者扱いされたことに反発した選手たちが、第17ステージをボイコットした。 自転車のレース(とりわけ約20日間にわたって 4000km近く走るグランツールと呼ばれる大会)は、非常に過酷で、レースの終了時まで体力を維持し続けることは一般の人間には到底不可能である。 ドーピングというものが、世に知られるようになったのは自転車競技からだそうで、近年の超人的に高速化されたレースを見ていると、自転車レース界はきわめて灰色っぽい色に見える。 ツールのドーピング問題は、nifty の、FVELO#10や、フィッツの伝言板でも、話題となっている。 今回のツールのドーピングについては、マスコミやwebでは、2つの問題取り上げられている。一つは、ドーピングそのものの是非について。もう一つは、捜査の方法とそれがツールという舞台で行われたことである。 前者については、いろいろ意見もあるが、 UCI でも、他のスポーツ界でも全面的に禁止されており、人の生死にも関わる問題なので、現時点では間違いなくNGである。 後者については、ヨーロッパの自転車レース界では、普段事実上、ドーピングは、野放し状態になっていながら、(日本を除く)世界中がもっとも注目するツールの舞台で、最高パフォーマンスを持った選手たちを標的にしたことは、個人的には残念でしかたない。 |
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