日本史映画・安土桃山時代
歴史映画コーナーのトップに戻る
原始〜平安時代鎌倉〜室町時代戦国時代◎安土桃山時代◎江戸前期江戸後期明治〜戦前戦後〜現代

国盗り物語
1973年
NHK
大河ドラマ(全51回
スタッフ○脚本:大野靖子○演出:斎藤暁/村上祐二/伊予田静弘/山本誠/重光亨彦/田代勝四郎/上岡耕三○原作:司馬遼太郎○音楽:林光○美術:鯛正之輔/田坂光善/宮井市太郎
キャスト平幹二朗(斉藤道三)、池内淳子(お万阿)、山本陽子(小見の方)、三田佳子(深芳野)、高橋英樹(織田信長)、松坂慶子(濃姫)、近藤正臣(明智光秀)、火野正平(木下藤吉郎)、太地喜和子(ねね)、宍戸錠(柴田勝家)、寺尾聡(徳川家康)、金田竜之介(土岐頼芸)、伊丹十三(足利義昭)、杉良太郎(浅井長政)、松原智恵子(お市)、中野良子(お槇)、伊吹吾朗(細川藤孝)、林隆三(雑賀孫市)、江守徹(黒田官兵衛)、米倉斉加年(竹中半兵衛)、大友柳太郎(武田信玄)ほか
ストーリー僧侶から油売りとなり、さらに手段を選ばぬ謀略によりのしあがって美濃一国の支配者となった斎藤道三。その娘婿である織田信長と、道三の甥にあたる明智光秀の「道三の後継者」二人は共に天下取りを目指し、最後に本能寺で激突する。
解説司馬遼太郎の代表作の一つを原作に、斎藤道三から織田信長・明智光秀に至る「国盗り物語」を描く戦国ドラマ。同名の原作以外にも「梟の城」「播磨灘物語」「尻啖え孫市」「功名が辻」など他の司馬作品もとりこんだ脚本となっている(のちの「花神」も同じ)。本編映像は部分的にしか残っておらず、ほぼ総集編でしか鑑賞できない。
メディアDVD発売:アミューズソフトより総集編(前後編)

国盗り物語
2005年
テレビ東京/C.A.L
新春ワイド時代劇(510分
スタッフ○監督:井上泰治○脚本:宮川一郎○原作:司馬遼太郎○音楽:沢田完○撮影:長谷川光徳○美術:辻野大
キャスト北大路欽也(斎藤道三)、高島礼子(お万阿)、遠野凪子(小見の方)、鈴木杏樹(深芳野)、伊藤英明(織田信長)、菊川怜(濃姫)、渡部篤郎(明智光秀)、岡田義徳(木下藤吉郎)、倉田てつを(斎藤義龍)、田村亮(今川義元)、沢村一樹(徳川家康)、伊武雅刀(土岐頼芸)、相島一之(足利義昭)、酒井法子(お槇)、高木まみ子(お市)、中村敦夫(武田信玄)ほか
ストーリー僧侶から油売りとなり、さらに手段を選ばぬ謀略によりのしあがって美濃一国の支配者となった斎藤道三。その娘婿である織田信長と、道三の甥にあたる明智光秀の「道三の後継者」二人は共に天下取りを目指し、最後に本能寺で激突する。
解説大河ドラマとしばしば素材がかぶるテレビ東京のワイド時代劇の一つ。上記大河ドラマ版と原作が同じなので史実・創作とりまぜて話の展開はほぼ同じ(ただしこちらは他作品要素は入れてない)。なにせ時間が長いので総集編しか見られない大河版に比べると描き込みは多く、王道的戦国ドラマとして長時間も飽きずに見られる。
メディアDVD発売:ビクターエンタテインメント

風雲児信長
(初公開時「織田信長」、戦後公開時に改題)
1940年/1954年
日活
白黒映画(90分
スタッフ○監督:マキノ正博○脚色:観音寺光太○原作:鷲尾雨行○撮影:石本秀雄○音楽:高橋半
キャスト片岡千恵蔵(織田信長)、志村喬(平手政秀)、高木永二(斎藤道三)、宮城千賀子(濃姫)、香川良介(織田信秀)ほか
ストーリー「うつけ者」と呼ばれる異様な言動で周囲の眉をひそませる青年・信長。そんな信長に理解を示すのは父・信秀と守役の平手政秀、そして人質に来ている竹千代(のちの家康)ぐらい。そんななか信秀が死に、信長はその葬儀で…
解説名匠マキノ正博(漢字はいろいろ)により、まさに「皇紀2600年」という時期に製作された戦国武将もの。信長を跡継ぎにするのは「一天万乗の君のため」だとか父・信秀が言ったり、そこかしこに「皇国ニッポン」が匂わされるのは時局ならではだが、全体としては「信長青春編」といった好編に仕上がっている。
メディアDVD発売:コスモ・コンテンツ

紅顔の若武者・織田信長1955年
東映
白黒映画(92分
スタッフ○監督:河野寿一○脚本:結束信二○原作:山岡荘八○撮影:坪井誠○美術:吉村晟○音楽:高橋半
キャスト中村錦之助(織田信長)、高千穂ひづる(濃姫)、月形龍之介(平手政秀)、片岡栄次郎(前田犬千代)、進藤英太郎(斉藤道三)、柳永二郎(織田信秀)ほか
ストーリーうつけ者と呼ばれ、粗暴な言動の青年・信長。彼のもとへ嫁いだ斉藤道三の娘・濃姫は初めは呆れるが次第に信長に惹かれてゆく。父・信秀も周囲の批判をよそに信長の才能を買っていたが、急死してしまう。父の葬儀で乱行をはたらいた信長を諌めて守役の平手が切腹。やがて信長は舅の斉藤道三と運命的な会見を行う。
解説下記の「風雲児・織田信長」の4年前に製作された白黒版で、監督も脚本も主演も一部主要キャストも同じ。ただこちらは予算がなかったのか、桶狭間までは描かれず全体的に地味。たださらに若い錦之助演じる信長の「不良少年」ぶりの迫力はこちらの方が凄い。
メディア現時点でソフト化はされていない。

風雲児・織田信長1959年
東映
カラー映画(95分)
スタッフ○監督:河野寿一○脚本:結束信二○原作:山岡荘八○撮影:坪井誠○美術:吉村晟○音楽:富永三郎
キャスト中村錦之助(織田信長)、香川京子(濃姫)、月形龍之介(平手政秀)、里見浩太郎(丹羽万千代)、中村賀津雄(木下藤吉郎)、戸上城太郎(蜂須賀小六)、進藤英太郎(斉藤道三)、柳永二郎(今川義元)ほか
ストーリー信長は父親の葬儀で焼香を投げつけるなど尋常ではない振る舞いを繰り返し、政治向きのことは全て守り役の平手政秀に任していた。平手は信長の自立をうながして諫死し、悲しみから立ち上がった信長は尾張を狙う斉藤道三と会見しこれを圧倒する。やがて今川義元の大軍が上洛目指して侵攻、信長はこれを桶狭間に奇襲する。
解説人気急上昇期の中村錦之助(のちの萬屋錦之介)を信長役に据えた信長青春記映画。おなじみの名場面を次々と特に工夫もなく映像化しているが、荒々しい錦之助の信長役はイメージにピッタリ。信長・秀吉を兄弟揃い踏みで演じているのも面白い。信長・濃姫の夫婦の仲睦まじさもやけに目に付く一本。
メディアレンタル向けDVDあり。またディアゴスティーニから刊行されたDVDつきムック「隔週東映時代劇傑作DVDコレクション」に収録されたことがある。

若き日の信長1959年
大映
白黒映画(97分
スタッフ○監督:森一生○脚本:八尋不二○原作:大仏次郎
キャスト市川雷蔵(織田信長)、金田一敦子(弥生)、小沢栄太郎(平手政秀)、市川染五郎(平手甚三郎)、青山恭子(小萩)、月田昌也(木下藤吉郎)ほか
ストーリー傍若無人の言動で「うつけ者」と呼ばれる信長のもとに、今川と内通する山口左馬之助から娘の弥生が人質として送り込まれた。だが弥生は信長のそばにいるうち、彼の人間らしさと深謀遠慮に気づいてゆく。そんな中、守役の平手正秀が信長を諌めて自害。そして今川義元の軍が織田領へと侵攻してくる。
解説たびたび作られた信長青春ドラマの大映版。珍しく濃姫が登場せず、別のヒロインが立てられている。原作は大仏次郎の歌舞伎だそうで、まだ子役といっていい市川染五郎(現・松本幸四郎)も出演しているのもそのせいか。物語は桶狭間へ向かうところで終わる。
メディアDVD発売:角川ヘラルド映画

織田信長
1989年
TBS/東映
大型時代劇スペシャル(260分
スタッフ○監督:中島貞夫○脚本:高田宏治○撮影:津田宗之/堀正通/北村武士○美術:井川徳道/秋好泰海○音楽:佐藤勝○プロデューサー:中山正久/浜井誠○企画:日下部吾朗
キャスト渡辺謙(織田信長)、名取裕子(お濃)、真田広之(徳川家康)、篠田三郎(明智光秀)、黒崎輝(羽柴秀吉)、加納みゆき(お市)、根津甚八(浅井長政)、松方弘樹(斎藤道三)、若山富三郎(平手政秀)、十朱幸代(お今世)、千葉真一(織田信秀)ほか
ストーリー織田家の嫡男として生まれた信長は、その奇矯な姿とふるまいによって「うつけ者」と呼ばれ、家臣や母親らに疎まれる。だがその真の実力をお今世は見抜いていた。お濃と結婚し、その父・斎藤道三と会見した信長は弟との争い、桶狭間の戦いを経て天下取りへと乗り出してゆく。
解説正月時代劇らしい盛りだくさんの娯楽大作。おなじみの信長ばなしを一通りやるオーソドックスな内容だが、個人的には渡辺謙はもっともハマった信長役だったと思う。ただしめでたい正月の出し物ということで「本能寺」がバッサリとカットされ、安土城でめでたし、めでたしで終わっている妙な「信長」である。
メディアDVD発売:TBS

信長
KING OF ZIPANGU
1992年
NHK
大河ドラマ(全49回
スタッフ○脚本:田向正健○演出:重光亨彦/小松隆/小松隆一/柴田岳志/加賀田透/岡田健/吉川邦夫○音楽:毛利蔵人○撮影:三浦国男/佐藤俊憲○美術:田嶋宣助、青木聖和
キャスト緒形直人(織田信長)、菊池桃子帰蝶)、仲村トオル(羽柴秀吉)、芦田伸介(斉藤道三)、マイケル富岡(明智光秀)、中山美穂(ねね)、鷲尾いさ子(お市)、的場浩司(池田恒興)、前田利家(橋爪淳)、辰巳琢郎(浅井長政)、滝田栄(柴田勝家)、二谷英明(平手政秀)、宇津井健(林通勝)、田中健(佐久間信盛)、杉本哲太(丹羽長秀)、柴俊夫(滝川一益)、平幹二郎(加納随天)、フランク・ニール(ルイス・フロイス)ほか
ストーリー尾張の戦国大名の子として生まれた信長は超人・加納随天に導かれるように凄絶な戦国の世を生き、天下統一を目指す。その生きざまを宣教師ルイス・フロイスの目を通して描く。
解説意外にも信長一人を主人公にした大河ドラマはこれが初めて。人気の「信長」をネタにしたもののミスキャスト(信長と秀吉は逆だと思うぞ、普通)が目に付く。演出も過剰気味。
メディアDVD発売:NHKエンタープライズより完全版、アミューズビデオより総集編。

女信長
2013年
フジテレビ/東映
スペシャルドラマ(234分
スタッフ○監督:武内英樹○脚本:橋元裕志○原作:佐藤賢一○撮影:江原祥二/船橋正成○美術:吉田孝/辻野大○音楽:久石譲
キャスト天海祐希(織田信長/おちょう)、内野聖陽(明智光秀)、小雪(濃姫)、玉山鉄二(浅井長政)、長澤まさみ(お市)、伊勢谷友介(羽柴秀吉)、藤木直人(徳川家康)、中村獅童(柴田勝家)、西田敏行(織田信秀)ほか
ストーリー実際は女でありながら表向き男として育てられた織田信長。彼女は女ならではの斬新な発想で戦のない世を作ろうと天下統一を目指すが、その途上で浅井長政と恋に落ち、またそれが裏切られたために激しく怒って徹底的に攻め滅ぼしてしまう。そんな彼女が次に心ひかれたのは自分とよく似た構想を描く明智光秀だった。
解説佐藤賢一の同名小説のドラマ化で、民放で製作したものとしては久々に大がかりな戦国時代劇となった。そもそものアイデアがかなり無茶なのだが、作り自体は本格的で主人公が女であること以外は割とまっとうな信長伝になっていた。ラストは原作からだいぶ改変したようだが、後味は悪くなかった。
メディアDVD/BD発売:ポニーキャニオン

濃姫(I・II)
2012-2013年
テレビ朝日/東映
スペシャルドラマ(141分/132分
スタッフ○監督:猪原達三○脚本:後藤法子○音楽:安藤禎央
キャスト観月ありさ(濃姫)、城田優(織田信長)、平岡佑太(織田信行)、芝俊夫(織田信秀)、高橋和也(斎藤龍興)、笹野高史(平手政秀)、里見浩太朗(斎藤道三)、比嘉愛未(お市)、えなりかずき(木下藤吉郎)、臼田あさ美(寧々)、宇梶剛士(柴田勝家)、岡田浩暉(明智光秀)、篠井英介(今川義元)、中村俊介(浅井長政)ほか
ストーリー斎藤道三の娘・濃姫は「うつけ者」と呼ばれていた尾張領主の跡取り・織田信長に嫁いだ。信長の真の才能を見抜いた濃姫は、織田家中の紛争、桶狭間の戦いや美濃攻略、天下取りへと突き進む信長を陰から支えてゆく。
解説登場回数はそれこそ信長並みだけど主役になることはめったにない濃姫を主人公としたスペシャルドラマ。しかしなにぶん事績のまったく不明な女性であり、ドラマもおなじみの信長物語を濃姫目線でなぞっただけ。そのぶんムチャな場面はなかったけど、濃姫主役の意味はあまりなかったような…
メディア現時点でソフト化はされていない。

火天の城
2009年
「火天の城」製作委員会
カラー映画(139分
スタッフ○監督:田中光敏○脚本:横田与志○原作:山本兼一○撮影:浜田毅○美術:吉田崇○美術監督:西岡善信○音楽:岩代太郎
キャスト西田敏行(岡部又右衛門)、大竹しのぶ(田鶴)、椎名桔平(織田信長)、西岡徳馬(丹羽長秀)、福田沙紀(凛)、河本準一(羽柴秀吉)、笹野高史(木曽義昌)、緒形直人(大庄屋陣兵衛)ほか
ストーリー尾張の宮大工・岡部又右衛門は、天下統一事業をすすめる織田信長から壮大かつ斬新な城づくりを命じられる。又右衛門は信長の意向にあえて逆らって吹き抜けのない耐火性の強い設計案を作り、城を支える柱のための巨大な材木を得るため敵地武田領の木曽へと向かう。
解説同名小説の映画化で、有名な安土城の建設ドラマという異色の内容。だが「プロジェクトX」的感動映画にしちゃおうという企画意図(西田敏行はVHS開発映画でも主演してる)だったようで何かと「泣かせ」にもっていくのが鼻につき、突然忍者映画になっちゃうところとか変な詰め込みも見られる。きわめつけは安土城完成で映画はオシマイになり、それが間もなく全部無駄になってしまったという事実を全く描かなかったこと。
メディアDVD発売:東映ビデオ

明智光秀
〜神に愛されなかった男〜
2007年
フジテレビ/映像京都
カラーテレビドラマ(122分
スタッフ○脚本:十川誠志○演出:西川弘○撮影:津田豊滋○美術:西岡善信○音楽:菅野祐悟○企画:石原隆○プロデュース:保原賢一郎/重岡由美子/西岡善信/西村維樹
キャスト唐沢寿明(明智光秀)、長澤まさみ(ひろ子)、柳葉敏郎(羽柴秀吉)、大泉洋(明智秀満)、小西真奈美(おね)、隆大介(柴田勝家)、伊藤英明(堀秀政)、谷原章介(足利義昭)、上川隆也(織田信長)ほか
ストーリー上洛を果たした織田信長に仕える明智光秀は真面目一徹の性格で、性格も明るく信長の機嫌取りもうまい秀吉とはライバル関係。はじめ秀吉を嫌っていた光秀だったが朝倉攻めからの撤退戦を共に戦い、民心にもよく通じた秀吉に友情を抱くようになる。天下統一を目指す信長が暴君化してゆくのを憂えた光秀は自らが信長を討ち、さらに自身を秀吉に討たせることで平和な世を実現しようとする。
解説露骨な悪役扱いされることは少なくなった光秀だが、ここまで「いい人」に描いて主役に据えた映像作品は珍しい。本能寺の変は光秀と秀吉の共謀(?)ともとれる展開も一つの解釈だろうけど、ここまで自己犠牲にしちゃうと無理あり過ぎでは。なお、柳葉敏郎の秀吉役はこれが二度目。
メディアDVD発売:ポニーキャニオン

清須会議
2013年
フジテレビ/東宝/シネバザール
カラー映画(138分
スタッフ○監督・脚本・原作:三谷幸喜○撮影:山本英夫○美術:種田陽平/黒瀧きみえ○音楽:荻野清子○プロデューサー:前田久閑/和田倉和利○製作:石川隆/市川南
キャスト役所広司(柴田勝家)、大泉洋(羽柴秀吉)、小日向文世(丹羽長秀)、佐藤浩市(池田恒興)、妻夫木聡(織田信雄)、坂東巳之助(織田信孝)、鈴木京香(お市)、伊勢谷友介(織田信包)、中谷美紀(寧)、剛力芽衣(松姫)、浅野忠信(前田利家)、寺島進(黒田官兵衛)、篠井英介(織田信長)、浅野和之(明智光秀)ほか
ストーリー織田信長が本能寺の変であっけなく死んだ。信長の後継者を決定するべく、柴田勝家、羽柴秀吉、丹羽長秀、池田恒興ら重臣たちが清須に集合する。光秀を討ち取った秀吉は信長の次男で大馬鹿者の信雄を、勝家・長秀らは三男の信孝を立てようとそれぞれに画策。剛毅な武将だが人のいい勝家は人心収攬と策謀に長けた秀吉にとてもかなわない。さらに二人そろって信長の妹・お市の心を射止めようとしていた。
解説もともと大河ドラマ好きという三谷幸喜がその趣味を炸裂させて、おなじみの有名人が大集合しながら合戦ゼロの戦国ドラマを作り上げた。清洲会議という有名ではあるけど地味な素材を描いた舞台劇的ディスカッション映画で、豪華キャストとセットながらギャグは控えめ、全体としては小ぶりな印象になった。大泉洋の秀吉は凄まじいメイクでまさにソックリ。
メディアDVD発売:東宝

太閤記
1965年
NHK
大河ドラマ(全52回
スタッフ○脚本:茂木章介○演出:吉田直哉ほか○原作:吉川英治○撮影:岩井橲周○美術:小林喬○音楽:入野義朗
キャスト緒形拳(豊臣秀吉)、藤村志保(ねね)、高橋幸治(織田信長)、稲野和子(濃姫)、佐藤慶(明智光秀)、石坂浩二(石田三成)、片岡孝夫(森蘭丸)、中村歌門(柴田勝家)、岸恵子(お市)、尾上菊蔵(徳川家康)、福田善之(竹中半兵衛)、島田正吾(千利休)、三田佳子(淀君)ほか
ストーリー尾張の農民の子として生まれた木下藤吉郎、のちの豊臣秀吉。草履取りから信長に見出された秀吉は次々と手柄を立てて出世してゆき、本能寺の変で信長が倒れるとすぐさま明智光秀を討ち、信長の後継者となるのだった。
解説まだ白黒時代の大河ドラマ第三作。まだ無名に近かった緒形拳がスターにのし上がり、石坂浩二の初仕事でもある。高橋幸治の信長が大変な人気で助命嘆願がNHKに送られ、「本能寺」の放送が遅くなったという伝説がある。映像はその第42回「本能寺の変」の回のみ現存しソフト化もされている(桶狭間の戦いのロケ現場など、ごく一部その回以外の映像も残っているとの話もある)
メディア第42回の映像のみNHKソフトウェア発売のDVD「NHK想い出倶楽部II〜黎明期の大河ドラマ編〜(3)太閤記」に収録。

おんな太閤記
1981年
NHK
大河ドラマ(全50回
スタッフ○脚本:橋田壽賀子○演出:北嶋隆/宮沢俊樹/富沢正幸/佐藤幹夫/上田信/橘高幸三○カメラ:中村一美/塩谷貞夫○美術:田坂光善/岡本忠士/吉保舜三/大鹿文明○音楽:坂田晃一
キャスト佐久間良子(ねね)、西田敏行(豊臣秀吉)、フランキー堺(徳川家康)、中村雅俊(豊臣秀長)、泉ピン子(あさひ)、前田吟(蜂須賀小六)、藤岡弘(織田信長)、夏目雅子(お市)、滝田栄(前田利家)、宅間伸(石田三成)、池上希実子(淀君)ほか
ストーリー足軽の木下藤吉郎、のちの豊臣秀吉と結婚した「ねね」は、天下人にまで出世してゆく夫をよく支える。秀吉の死後は隠棲し、徳川家康に天下太平を託す。
解説秀吉の糟糠の妻を主人公にした女性視点の「太閤記」。ヒットメーカー橋田壽賀子がオリジナルで脚本を手がけ、それまでにないホームドラマ的戦国ドラマに仕立て上げた。秀吉がねねを「おかか」と呼び、これは当時の流行語となった。
メディアDVD発売:NHKエンタープライズより完全版、NHKソフトウェアより総集編。

太閤記
1987年
TBS/東映
新春大型時代劇スペシャル(260分
スタッフ○監督:岡本喜八○脚本:高田宏治/野波静雄○撮影:北坂清○美術:西岡善信/小林勝美○音楽:佐藤勝○企画:日下部五郎/佐伯明○プロデューサー:清水敬三/中山正久/浜井誠
キャスト柴田恭兵(豊臣秀吉)、名取裕子(ねね)、安田成美(お市)、本多博太郎(徳川家康)、神山繁(今川義元)、隆大介(浅井長政)、石橋蓮司(足利義昭)、千葉真一(明智光秀)、十朱幸代(濃姫)、松方弘樹(織田信長)、松坂慶子(夢御前)ほか
ストーリー足軽の木下藤吉郎が出世して羽柴秀吉となり、本能寺の変で倒れた信長の仇を討つまでの物語。
解説年末年始の時代劇ブームが開始された時期の大型娯楽作。いかにも正月気分のお遊びがふんだんに盛り込まれている。とにかく光秀が自ら本能寺に飛び込んでいって信長を刺し殺すは、逃げる足利義昭を光秀が鉄砲で撃ち殺すは。挙げ句の果てに秀吉と光秀の一騎打ちの末、光秀は見事に切腹して果ててしまう(!)。開き直ってみれば確かに面白いが。監督が岡本喜八であったことに筆者が気付いたのはずいぶん後になってから。
メディアDVD発売:TBS

秀吉
1996年
NHK
大河ドラマ(全49回
スタッフ○脚本:竹山洋○演出:佐藤幹夫/黛りんたろう/柴田岳志/真銅健嗣/鹿島由晴/大友啓史/加藤拓/中島由貴○原作:堺屋太一○撮影:熊木良次/佐藤彰○美術:深井保夫/山下恒彦/小林喬○音楽:小六禮次郎
キャスト竹中直人(豊臣秀吉)、沢口靖子(おね)、渡哲也(織田信長)、高島政伸(羽柴秀長)、渡辺徹(前田利家)、真田広之(石田三成)、松たか子(淀君)、大仁田厚(蜂巣賀小六)、西村雅彦(徳川家康)、村上弘明(明智光秀)、赤井英和(石川五右衛門)、宅麻伸(浅井長政)ほか
ストーリー農民の子・日吉は諸国放浪のうちに明智光秀に出会い、武士になることを志す。信長に仕えた日吉はとんとん拍子に出世してゆくが、やがて光秀も信長の家臣となり、出世競争が始まる。やがて信長を倒した光秀を秀吉が倒し、秀吉はついに天下人となる。
解説竹中直人の過剰とも思える演技もあってかなりのヒットとなった今風太閤記。信長・秀吉の時代が「高度成長期に奇妙に重なる」といういかにも堺屋太一らしい強引な説明にのっかっている。秀吉の弟・秀長にスポットを当てたのは新機軸。晩年の秀吉の暗部については直接的に描くことは避け、一応のハッピーエンドにまとめていた。出演者関係の問題でもあったのかソフト化や再放送が大幅に遅れ(総集編が再放送された例はあった)、2012年になってようやく実現した。
メディアDVD発売:ジェネオン・ユニバーサルより完全版、アミューズソフトエンタテインメントより総集編。

利家とまつ
〜加賀百万石物語〜
2002年
NHK
大河ドラマ(全49回
スタッフ○脚本:竹山洋○演出:佐藤峰世/田村文孝/鈴木圭/伊勢田雅也/本木一博/井上剛/土屋勝裕/梶原登城○撮影:森本祐二/清水照夫/菱木幸司○美術:藤井俊樹/丸山純也/山内浩幹○音楽:渡辺俊幸○製作総指揮:浅野加寿子
キャスト唐沢寿明(前田利家)、松嶋菜々子(まつ)、反町隆史(織田信長)、香川照之(豊臣秀吉)、酒井法子(おね)、高嶋政宏(徳川家康)、萩原健一(明智光秀)、伊藤英明(前田利長)、及川光博(前田慶次郎)、三浦友和(前田利久)、山口祐一郎(佐々成政)ほか
ストーリー傾奇者で槍の名手、又佐こと前田利家は織田信長に仕え、愛妻のまつと共に「百万石」を目指して奮闘、信長・秀吉の統一事業を支えて加賀藩百万石の礎を築く。
解説若手人気タレントで主役を固めて製作された竹山洋作の戦国夫婦ドラマ。これまでさんざん脇役で登場してきた前田利家が主役だが要するに太閤記の裏バージョン。NHKの露骨なまでの視聴者媚びぶりと時代考証の破綻ぶり、行き当たりバッタリで「まつ」を異様に前面に押し出した脚本などなど、目に余る出来とも思えたが困ったことに視聴率は良かったりする。
メディアDVD発売:ジェネオン・ユニバーサルより完全版、アミューズソフトより総集編。

功名が辻
2006年
NHK
大河ドラマ(全49回
スタッフ○脚本:大石静○演出:尾崎充信/加藤拓/梛川善郎/久保田充/梶原登城/大原拓○原作:司馬遼太郎○音楽:小六禮次郎
キャスト仲間由紀恵(千代)、上川隆也(山内一豊)、舘ひろし(織田信長)、和久井映見(濃)、大地真央(お市)、柄本明(豊臣秀吉)、浅野ゆう子(寧々)、西田敏行(徳川家康)、坂東三津五郎(明智光秀)、永作博美(淀)、武田鉄矢(五藤吉兵衛)、筒井道隆(竹中半兵衛)、中村橋之助(石田三成)ほか
ストーリー戦災孤児・千代は浪人・山内一豊に拾われ、やがて夫婦となる。一豊は織田信長に仕え、平和を希求する千代の内助の功もあって次第に出世、秀吉、家康と権力者が変わりゆくなか、土佐二十四万石の礎を築く。
解説司馬遼太郎の同名小説が原作で、「内助の功」で有名な山内一豊の妻・千代を主人公にした戦国もの。人気若手俳優を主役に安土桃山をやればハズレはない、という要するに「としまつ」路線であるが、信長・秀吉の描かれ方が結構辛らつだったり、それなりに工夫はあった。
メディアDVD発売:ジェネオン・ユニバーサルより完全版

戦国疾風伝
二人の軍師
2011年
テレビ東京/C.A.L
新春ワイド時代劇(約330分
スタッフ○監督:赤羽博○脚本:尾西兼一○原作:嶋津義忠○音楽:濱田貴司○統括プロデューサー:佐々木彰○プロデューサー:山鹿達也/小川治/本間信行/須藤安芸子/小池敏子
キャスト山本耕史(竹中半兵衛)、高橋克典(黒田官兵衛)、奥貫薫(光)、京野ことみ(ちさ)、貫地谷しほり(楓)、尾崎右宗(黒田長政)、林泰文(栗山四郎左衛門)、本田大輔(母里太兵衛)、加藤雅也(織田信長)、西田敏行(豊臣秀吉)、余喜美子(ねね)、松平定知(徳川家康)、高橋和也(明智光秀)、橋爪功(黒田宗円)、山田純大(荒木村重)、中村雅俊(清水宗治)、高嶋政伸(源蔵)ほか
ストーリー美濃・菩提山城にいた竹中半兵衛は計略により主君斉藤氏の稲葉山城を奪取、あっさり返却して近江の山奥に隠れ住んだ。その才能を知った播磨の黒田官兵衛は半兵衛の隠れ家を訪ねるが、そこで半兵衛を軍師に迎え入れようとやってきた羽柴秀吉と運命的な出会いをする。半兵衛と官兵衛は軍師として秀吉を支え、官兵衛が荒木村重に監禁された際も半兵衛は官兵衛の子・松寿丸を救って友情に応える。半兵衛は病で世を去り、官兵衛は本能寺の変を機に秀吉を天下取りへと導き、秀吉の死後は半兵衛と語り合った理想の国づくりを実現すべく天下取りを狙う。
解説「秀吉に天下をとらせた男たち」をテーマに主役二人体制で製作されたもの。この放送後しばらくして2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」が決定しており、偶然ながら大河ドラマの同ネタを先駆けてやることになった。
メディア現時点でソフト化はされていない。

軍師官兵衛
2014年
NHK
大河ドラマ(全50回
スタッフ○脚本:前川洋一○演出:田中健二/本木一博/大原拓/尾崎裕和/藤並英樹/ 鈴木航○音楽:菅野祐悟○制作統括:中村高志○プロデューサー:勝田夏子
キャスト岡田准一(黒田官兵衛)、中谷美紀(光)、松坂桃季(黒田長政)、濱田岳(栗山善助)、速水もこみち(母里太兵衛)、塚本高史(後藤又兵衛)、谷原章介(竹中半兵衛)、江口洋介(織田信長)内田有紀(おのう)、竹中直人(豊臣秀吉)、黒木瞳(おね)、寺尾聰(徳川家康)、春風亭小朝(明智光秀)、生田斗真(高山右近)、田中哲二(荒木村重)、柴田恭兵(黒田職隆)、隆大介(黒田休夢)、片岡鶴太郎(小寺政職)、二階堂ふみ(淀殿)、田中圭(石田三成)、伊武雅刀(千利休)ほか
ストーリー目薬屋から播磨の小寺家家臣となり、姫路城主となっていた黒田家に生まれた官兵衛は若い時から軍才を発揮、台頭する織田信長の将来性を見抜いてその家臣・羽柴秀吉の補佐役となる。友人の荒木村重を説得に赴いた官兵衛は地下牢に一年監禁され、救出されるものの足を不自由にし人相も変わってより冷徹な策謀家へと変貌する。本能寺の変を機に官兵衛は秀吉の天下取りを後押しし、秀吉が暴君化して死去したのちは自らが天下取りへ乗りだそうとする。
解説これまでも戦国大河ドラマでは常連脇役であった黒田官兵衛がついに主役に。さわやか青年を絵にかいたような岡田准一の演じる官兵衛に前半違和感もあったが、監禁後に人相も性格もダーティーな雰囲気に変化する展開は好評でもあった。秀吉役の竹中直人、家康役の寺尾聰といった過去の大河の同役俳優の起用も話題になった。
メディアDVD発売:ポニーキャニオン/BD発売:NHKエンタープライズ

徳川家康
1965年
東映
カラー映画(143分
スタッフ○監督・脚本:伊藤大輔○撮影:吉田貞次○美術:川島泰三○音楽:伊福部昭○原作:山岡荘八○企画:岡田茂/小川三喜雄/天尾完次○製作:大川博
キャスト北大路欽也(松平元信)、中村錦之助(織田信長)、有馬稲子(於大)、山本圭(木下藤吉郎)、西村晃(今川義元)、田村高廣(松平広忠)、千田是也(雪斎)、加藤嘉(水野忠政)ほか
ストーリー今川と織田の二大勢力に挟まれた三河・岡崎の小大名・松平広忠に嫁いだ於大が男子を産み、竹千代と名付けられた。間もなく於大は今川家をはばかって離縁され、竹千代も今川家へ人質に差し出される途中で織田方に奪われるなど苦難の道を歩む。成人して元信と名乗り、岡崎に戻った直後、桶狭間の合戦で主君の今川義元が討たれ、元信は今川からの独立を決意する。
解説時代劇の東映が山岡荘八の大長編小説の映画化に挑んだ。当初はシリーズ化を想定していたが興行的にふるわず、映画産業自体の衰退もあってこの一作目だけで終わってしまったのが残念。トップタイトルは三度目の信長を演じた錦之助(桶狭間がクライマックスなのも過去作と共通)、途中から登場の北大路欽也もTVドラマと合わせて二度目の家康役。長大な原作の序盤のエッセンスを絞り込んだ内容となっていて、特に家康と生母於大の母子の絆が前面に押し出されている。
メディア以前東映ビデオからVHSソフトがレンタル向けに出ていたが、DVD以降のソフト化は確認できない。

徳川家康
1983年
NHK
大河ドラマ(全50回
スタッフ○脚本:小山内美江子○演出:大原誠/加藤郁雄/松本守正/兼歳正英/国廣和孝/高橋幸作○原作:山岡荘八○カメラ:吉野照久/中村一美○美術:内藤政市/蒔田穣/大鹿文明○音楽:冨田勲
キャスト滝田栄(徳川家康)、池上希実子(築山殿)、竹下景子(お愛)、大竹しのぶ(於大)、武田鉄矢(豊臣秀吉)、役所広司(織田信長)、藤真利子(濃姫)、夏目雅子(淀君)、江原真二郎(石川数正)、長門裕之(本多作左衛門)、石坂浩二(竹之内波太郎)、近藤正臣(松平広忠)、宅麻伸(松平信康)、成田三樹夫(今川義元)、吉行和子(北政所)、津川雅彦(大久保長安)ほか
ストーリー三河の小大名の子として生まれた竹千代、のちの徳川家康は幼い時に母と別れ、父を失い、織田・今川の二大大名のもとで人質生活を送るなど苦難の少年時代を歩む。やがて信長と同盟を結んでその統一事業を助け、信長の死後は秀吉と対決の末にやはりその補佐に回る。家康は太平の世を希求し、秀吉死後に関ヶ原の戦いで勝利、江戸幕府を開いて260年に及ぶ太平の時代の礎を築く。
解説山岡荘八の大長編小説を一年間でじっくり描いた大河ドラマ。滝田栄が「家康」というとんでもない配役で、さすがに秀吉死後から大坂夏の陣にかけては家康が理想化されすぎている嫌いも。まだ無名だった役所広司の信長役は強烈な印象を残し、彼の出世作となった。本作で大河ドラマは時代劇をいったんやめて近現代ものを製作する事に決まっていたため「最後」という覚悟から王道の大作として製作され、辛抱と苦労を象徴する「おしん、家康、隆の里」の流行語も生まれるなどヒットし、大河ドラマでは初めて完全版VHSソフト化がなされている。
メディアDVD発売:ジェネオン・ユニバーサルより完全版、アミューズソフトより総集編。

徳川家康
1988年
TBS/東映
新春大型時代劇スペシャル(260分)
スタッフ○監督:降旗康男○脚本:高田宏治○プロデューサー:日下部五朗
キャスト松方弘樹(徳川家康)、十朱幸代(築山殿)、緒形拳(豊臣秀吉)、山城新伍(織田信長)、千葉真一(石川数正)、長門裕之(酒井忠次)、野村宏伸(徳川信康)、真田広之(石田三成)、池上季実子(淀殿)、岩下志麻(北政所)ほか
ストーリー桶狭間の戦いから関ヶ原の戦いまでの家康の生涯を、女性遍歴も交えてコミカルに描く。
解説正月時代劇らしくお色気も取りまぜた(家康がしょっちゅう強精薬を飲んでたり、ヌードがやたら出てくる)娯楽時代劇。設定が凄いのが石川数正で、影の主役と言った役割。家康から秀吉に鞍替えした後、どういうわけか関ヶ原に現れ戦死してしまう。
メディアDVD発売:TBS

反逆児
1961年
東映
カラー映画(110分)
スタッフ○監督・脚本:伊藤大輔○撮影:坪井誠○美術:桂長四郎○音楽:伊福部昭○原作:大仏次郎
キャスト中村錦之助(徳川信康)、杉村春子(築山殿)、佐野周二(徳川家康)、岩崎加根子(徳姫)、月形龍之介(織田信長)ほか
ストーリー家康の長男・信康は武勇に優れた若武者で将来を嘱望されていたが、信長は自分の婿でもある信康にひそかに警戒心を抱く。信康は母である築山殿、妻で信長の娘である徳姫との間で苦悩し、ついには悲劇的な最期を迎えることになる。
解説戦前以来の時代劇の名匠であった伊藤大輔が、家康の悲劇の長男・信康をテーマに一本の映画に仕立てた異色作。当時乗りに乗っていた感のある錦之助が才能もありながら無念の最期を遂げる若者を熱演している。当然ながら本作の信長はかなりワル。
メディアDVD発売:東映

のぼうの城
2012年
「のぼうの城」フィルムパートナーズ

カラー映画(145分)
スタッフ○監督:犬童一心/樋口真嗣○原作・脚本:和田竜○撮影:清久素延/江原祥二○美術:磯田典宏/近藤成之○音楽:上野耕路○プロデューサー:久保田修/小川真司
キャスト野村萬斎(成田長親)、佐藤浩市(正木利英)、榮倉奈々(甲斐姫)、成宮寛貴(酒巻靭負)、山口智充(柴崎和泉守)、西村雅彦(成田氏長)、上地雄輔(石田三成)、山田孝之(大谷吉継)、平岳大(長束正家)、市村正親(豊臣秀吉)ほか
ストーリー豊臣秀吉の小田原攻めが行われ、天下統一が現実のものとなろうとしていた。北条氏に属する忍城城主・成田氏長は小田原に参陣するも勝ち目なしとみてひそかに秀吉軍への投降を指示、日ごろ農民たちと混じって遊ぶなど武士らしからぬのんびり屋で「のぼう様」とあだ名される成田長親が留守を預かることに。しかし進駐してきた長束正家の高飛車な態度にカチンと来た長親は投降を撤回、まさかの徹底抗戦を開始してしまう。功名心にはやる石田三成は忍城に壮大な水攻めをしかけるが…
解説和田竜の原作小説はもともと映画用に書かれた脚本をもとにしており、発表以来9年がかりでようやく映画として完成した。戦国時代の終焉を前に最後のひと暴れをしてみせた男たちのドラマを史実をもとに娯楽性たっぷりに描き、日本映画としては久々の戦国スペクタクル映画となった。かなりユニークな主人公は野村萬斎以外考えられないハマりぶりで、後味もスポーツ映画に似てさわやか。なお、水攻めのシーンが津波を連想させるとして一部修正して公開が一年延期になった経緯がある。
メディアDVD/BD発売:アスミック・エース

千利休 本覚坊遺文1989年
西友/東宝
カラー映画(107分)
スタッフ○監督:熊井啓○脚本:依田義賢○原作:井上靖○撮影:栃沢正夫○美術:木村威夫○音楽:松村禎三○製作:山口一信○製作総指揮:高丘季昭
キャスト三船敏郎(千利休)、萬屋錦之介(織田有楽斎)、奥田英二(本覚坊)、加藤剛(古田織部)、上條恒彦(山上宗二)、芦田伸介(豊臣秀吉)ほか
ストーリー利休の弟子、本覚坊に織田有楽斎が問う。「なぜ利休は切腹したのか?」と。本覚坊は利休の思い出を振り返りながらその真相を明かしてゆく。
解説三國連太郎版「利休」と競作になった利休映画。「お吟さま」では秀吉だった三船が利休役。さすがに三船が演じると「芸術家」というより「武将」イメージの利休となった(むろん、狙ったところだろう)。全体的に哲学性が強く、海外での評価も高かった。
メディアDVD/BD発売:角川書店・キネマ旬報社

利休1989年
松竹/勅使河原プロダクション
伊藤忠/博報堂
カラー映画(135分)
スタッフ○監督:勅使河原宏○脚本:赤瀬川原平/勅使河原宏○撮影:森田富士郎○美術:西岡善信/重田重盛○音楽:武満徹○原作:野上弥生子○製作:山内静夫/峰村永夫/渡邊一夫○製作総指揮:奥山融
キャスト三國連太郎(千利休)、山崎努(豊臣秀吉)、田村亮(豊臣秀長)、松本幸四郎(織田信長)、中村吉右衛門(徳川家康)、岸田今日子(北政所)、坂東八十助(石田三成)、中村橋之助(細川忠興)、井川比佐志(山上宗二)ほか
ストーリーヨーロッパ人も来日し「地球」という概念も伝わった安土桃山時代。信長の時代から茶を指導した利休は、信長亡き後権力者となった秀吉にも茶の指導をする。成り上がり者の秀吉と、独特の美意識に生きる利休とは次第にすれ違いが生じ、悲劇へと向かってゆく。
解説三船敏郎版「千利休」と競作になった利休映画。華道家元である勅使河原監督の美意識が散見される映像で、歴史上の有名人も数多く登場し(後に首相となる細川護熙まで1カット出ている)、三船版に比べると全体的に派手で絢爛豪華。ただストーリー自体は細かいエピソードの淡々とした積み重ねで盛り上がるところもなく、利休切腹の原因については観客の想像に任せる形になっている。
メディアDVD発売:松竹ビデオ

豪姫
1992年
松竹/勅使河原プロダクション
テレビ朝日/博報堂
カラー映画(142分)
スタッフ○監督:勅使河原宏○脚本:赤瀬川原平/勅使河原宏○撮影:森田富士郎○美術:西岡善信/重田重盛○音楽:武満徹○原作:富士正晴○製作:奥山和由/磯邊律男/小田久栄門/勅使河原宏
キャスト宮沢りえ(豪姫)、仲代達矢(古田織部)、長澤俊矢(ウス)、笈田勝弘(豊臣秀吉)、松本幸四郎(高山右近)、井川比佐志(徳川家康)、すまけい(蒲生氏郷)、山本圭(細川忠興)、真野響子(お吟)、三國連太郎(喜多淳斎)ほか
ストーリー前田利家の娘で秀吉の養女となった豪姫は、奇矯ないでたちと男勝りの言動で周囲を振り回す。千利休が秀吉によって切腹させられると豪姫は古田織部の下人・ウスを使ってさらされていた利休の首を奪い取り利休の養女お吟のもとへ届けさせ、さらに命を狙われたウスの逃亡を助ける。時は流れ、夫・宇喜多秀家を流刑にされ隠棲していた豪姫はウスと再会、旧知の古田織部と茶会を催すが織部は徳川から切腹を命じられてしまう。
解説「利休」とほぼ同じスタッフで製作された続編的映画。当時アイドルとして絶頂期の宮沢りえが男勝りのお姫様を演じるのが売りなのだが、映像の美しさは確かなものの話自体はかなり抽象的で史実の背景事情を知らないとかなりわかりにくい。
メディアDVD/BD発売:松竹ホームビデオ

忍びの者1962年
大映
白黒映画(105分)
スタッフ○監督:山本薩夫○脚本:高岩肇○原作:村上知義○撮影:竹村康和○美術:内藤昭○音楽:渡辺宙明○製作:永田雅一
キャスト市川雷蔵(石川五右衛門)、藤村志保(まき)、岸田今日子(いのね)、伊藤雄之助(百地三太夫)、西村晃(木猿)、若山富三郎(織田信長)ほか
ストーリー伊賀の下忍・石川五右衛門は首領の百地三太夫はその妻と密通したうえ死なせたために、その代償として京で盗賊となって資金集めをさせられ、さらには天下取りの野望に突き進む織田信長の暗殺も命じられる。実は全ては三太夫の策謀で、それに気付いた五右衛門は恋人のまきと共に非情な忍者の世界から逃れようとするが…
解説共産党機関紙「赤旗」に連載された「階級闘争」的な忍者小説を、共産党員である山本薩夫がリアルな忍者を描く娯楽活劇として映像化、大ヒットして人気シリーズとなった一本。白土三平の忍者劇画ともよく似ている。
メディアDVD発売:角川エンタテインメント

続・忍びの者1963年
大映
白黒映画(94分)
スタッフ○監督:山本薩夫○脚本:高岩肇○原作:村上知義○撮影:武田千吉郎○美術:内藤昭○音楽:渡辺宙明○製作:永田雅一
キャスト市川雷蔵(石川五右衛門)、藤村志保(まき)、天知茂(服部半蔵)、山本圭(森蘭丸)、石黒達也(鈴木孫一)、東野英次郎(豊臣秀吉)、山村聡(明智光秀)、永井智雄(徳川家康)、若山富三郎(織田信長)ほか
ストーリー伊賀忍者集団は織田信長の攻撃を受けて壊滅、五右衛門も息子を殺されて雑賀衆に加わり、信長への復讐をはかる。五右衛門は明智光秀を煽って本能寺の変を起こさせ、信長殺害に成功するが、直後に天下をとった秀吉により雑賀も壊滅、五右衛門は秀吉の命を狙うべく聚楽第へと侵入する。
解説大ヒットした前作に比べ「歴史劇」の趣向が強くなり、本能寺の変に至るおなじみの話が詳しく描かれる。信長・秀吉の暴君性がかなり強調されており、五右衛門が彼らに挑む展開は前作以上に悲惨で救いがない。史実通り五右衛門は釜煎りにされるラストだが(釜煎り直前まで)、山本監督の意図をよそに大映はさらなるシリーズ続行を決めて五右衛門は死なないことになり、第三作「新・忍びの者」が製作された。第4作からは主演は同じだが霧隠才蔵に主人公を変えてシリーズは続行された。
メディアDVD発売:角川エンタテインメント

忍者秘帖・梟の城1963年
東映
カラー映画(91分)
スタッフ○監督:工藤栄一○脚本:池田一朗○原作:司馬遼太郎○撮影:鷲尾元也○美術:富田治郎○音楽:鈴木静一
キャスト大友柳太郎(葛籠重蔵)、高千穂ひづる(小萩)、大木実(風間五平)、本間千代子(木さる)、織田政雄(豊臣秀吉)ほか
ストーリー忍者の本拠地・伊賀は天下統一を目指す織田信長の攻撃を受け壊滅した。生き残った上忍・葛籠重蔵は他の伊賀の生き残りたちと共に豊臣秀吉暗殺計画を進める。しかし同じ伊賀出身の風間五平は立身出世をはかって敵にまわり、重蔵たちを窮地に陥れる。
解説司馬遼太郎の実質デビュー作となった忍者小説を東映が映画化。監督はまもなく「十三人の刺客」を作る工藤栄一で、当時の東映が新しい時代劇像を目指して苦闘していたことが忍ばれる一作。原作の要素はだいぶそぎ落とされ(五平=石川五右衛門という要素もカット)、カラッと明るいハッピーなラストになっちゃう中途半端な映画になってしまった。
メディアDVD発売:東映ビデオ

梟の城
Owl's Catsle
1999年
「梟の城」製作委員会
カラー映画(138分)
スタッフ○監督:篠田正浩○脚本:成瀬活雄/篠田正浩○原作:司馬遼太郎○撮影:鈴木達夫○美術:西岡善信○音楽:湯浅譲二○プロデューサー:角谷優/鯉渕優○制作統括:羽佐間重彰
キャスト中井貴一(葛籠重蔵)、マコ・イワマツ(豊臣秀吉)、鶴田真由(小萩)、上川隆也(風間五平)、葉月里緒菜(木さる)、中尾彬(徳川家康)、根津甚八(服部半蔵)ほか
ストーリー忍者の本拠地・伊賀は天下統一を目指す織田信長の攻撃を受け壊滅した。生き残りの上忍・葛籠重蔵は徳川家康の筋から依頼を受けて秀吉暗殺を謀る。しかし同じ伊賀の下忍・風間五平は武士として出世するため秀吉側につき、重蔵と対決する。
解説司馬遼太郎の実質デビュー作となった忍者小説を篠田正浩監督が映画化。久々の本格忍者映画となった一本。セットなどにCGを取り込んだりアクションシーンにリアリティを追求するなど意欲的な作品だが、いささかシナリオが散漫で盛り上がりに欠ける。ただ秀吉は物凄く似てる(笑)。
メディアDVD発売:ポニーキャニオン

忍者武芸帳
1967年
創造社
カラー映画(117分)
スタッフ○監督・脚本:大島渚○脚本:佐々木守○音楽:林光○原作・原画:白土三平
キャスト(声)山本圭(重太郎)、戸浦六宏(影丸)、小山明子(明美)、佐藤慶(坂上主繕)、松本典子(蛍火)、小松方正(蔵六)、渡辺文雄(織田信長)、林光(木下藤吉郎)、小沢昭一(ナレーター)ほか
ストーリー時は戦国、民衆を率いて信長ら戦国大名と戦う、謎の忍者・影丸がいた。超人的な能力を持ち彼を支える「影一族」、明智光秀の影武者となる忍者・主膳とその妹・蛍火、そして主膳を仇と狙う剣客・重太郎らが織りなす壮絶な戦国絵巻。
解説白土三平の代表作である忍者劇画を、鬼才・大島渚が「映画化」した異色作。白土の原画(みたところ印刷物から撮ったものではなさそう)を編集して画面に映し、そこに声と音声・音楽を重ねて映像化している。言ってみれば紙芝居に近い実験作品。白土の原作をほぼ忠実になぞり、二時間に凝縮することに成功している。当時の時代性もあって濃厚な「民衆闘争史観」が原作以上に滲んでいる気も。
メディアDVD発売:紀伊国屋書店

忍者武芸帖・百地三太夫1980年
東映
カラー映画(117分)
スタッフ○監督:鈴木則文○脚本:石川達男/神波史男/鈴木則文○撮影:中島徹○美術:佐野義和○音楽:バスター○アクション監督:千葉真一○企画:日下部五朗/本田達男
キャスト真田広之(鷹丸)、蜷川有紀(おつう)、志穂美悦子(愛蓮)、佐藤允(弥藤次)、渡辺文雄(徳川家康)、小池朝雄(豊臣秀吉)、夏八木勲(服部半蔵)、千葉真一(不知火将監)、丹波哲郎(戸沢白雲斎)ほか
ストーリー豊臣秀吉の命により、不知火将監が伊賀の首領・百地三太夫を倒した。将監の狙いは百地一族の財宝にあったのだがそのありかを示す短刀は逃亡した三太夫の遺児・鷹丸が持っていた。明で成長した鷹丸は日本に帰国し、新たな「百地三太夫」として父の仇を討とうとする。
解説はっきり言って「アクションもできるアイドル」真田広之を売り出すための企画。これが初主演となる真田広之が鍛え上げた肉体によるノ―スタントアクションを次々と繰り出す。忍者映画のノリなのだが同時期のジャッキー=チェンを意識したらしいカンフーアクションも盛り込まれ、香港映画風味でもある。
メディアDVD発売:東映

GOEMON2009年
「GOEMON」パートナーズ
カラー映画(128分)
スタッフ○監督:紀里谷和明○脚本:紀里谷和明/瀧田哲郎○撮影:紀里谷和明/田邉賢二○美術監督/ビジュアルコンセプト:林田裕至○音楽:松本晃彦○製作:一瀬隆重/紀里谷和明
キャスト江口洋介(石川五右衛門)、大沢たかお(霧隠才蔵)、広末涼子(茶々)、ゴリ(佐助)、奥田瑛二(豊臣秀吉)、中村橋之助(織田信長)、伊武雅刀(徳川家康)、寺島進(服部半蔵)、要潤(石田三成)ほか
ストーリー豊臣秀吉が天下を取り、世は一見平和を謳歌していた。そんな大阪に出没する大泥棒・石川五右衛門。実は彼にはかつて織田信長に救われて忍者に育てられた過去があり、信長の姪・茶々にほのかな思いを抱いていた。ある盗みをきっかけに「本能寺の変」の黒幕が秀吉であったことを知った五右衛門は秀吉の暗殺を謀る。
解説登場人物はほぼ全て安土桃山時代の実在人物ばかり、展開も大筋で史実に沿ったものになるのだが、アニメチックなCG全開で描かれた日本のようでそうでないような世界風俗ごった煮状態のファンタジーワールドの「安土桃山」を舞台にした異色時代劇アクション。江口洋介が五右衛門を豪快に演じ、もっとハチャメチャになるかと思ったら意外に大真面目な着地をする。
メディアDVD発売:ワーナーホームビデオ

黄金の日日1978年
NHK
大河ドラマ(全51回)
スタッフ○脚本:市川森一/長坂秀佳○演出:岡本憙侑/宮沢俊樹/高橋康夫/原嶋邦明/渡辺紘史/外園悠治○原作:城山三郎○美術:斉藤博巳/佐藤武俊/竹内光鷹○音楽:池辺晋一郎○制作:近藤晋
キャスト市川染五郎(呂宋助左衛門)、栗原小巻(美緒)、根津甚八(石川五右衛門)、川谷拓三(杉谷善住坊)、丹波哲郎(今井宗久)、林隆三(今井宗薫)、竹下景子(桔梗)、鶴田浩二(千利休)、島田陽子(細川ガラシャ)、小野寺昭(小西行長)、鹿賀丈史(高山右近)、高橋幸治(織田信長)、緒形拳(豊臣秀吉)、児玉清(徳川家康)ほか
ストーリー商人たちの自由都市・堺に育った助左は主人の今井宗久にその才覚を認められ、貿易船に乗り込んだ。嵐にあってルソン島に流れ着いた助左は現地の人々と絆を結び、帰国後は信長・秀吉の統一戦争の陰で各地に奔走、やがてルソン貿易に乗り出し、壺を買い付けて大きな利益をあげ「呂宋助左衛門」と呼ばれる大商人に成長する。しかしそれまで協力関係にあった豊臣秀吉は天下人となると堺の自治を認めず、助左衛門たちを弾圧し始める。
解説実在すら疑われる伝説的人物・呂宋助左衛門を主人公に商人の自由都市・堺の興亡を描く大河ドラマ。大河史上初の海外ロケ(フィリピン)を実現したことでも知られる。城山三郎「原作」となっているが脚本と小説が並行して執筆された初のケースでもある。「太閤記」の信長・秀吉を同じ配役にし、権力を握った秀吉が悪役化してゆく過程を描いたことも話題となった。
メディアDVD発売:NHKソフトウェアより完全版。以前VHSで総集編も発売されていた。

茶々 天涯の貴妃(おんな)2007年
東映
「茶々天涯の貴妃」製作委員会
カラー映画(128分)
スタッフ○監督:橋本一○脚本:高田宏治○原作:井上靖○撮影:栢野直樹○音楽:海田庄吾
キャスト和央ようか(茶々)、寺島しのぶ(小督)、富田靖子(はつ)、渡部篤郎(豊臣秀吉)、高島礼子(大蔵卿の局))、余貴美子(北政所)、原田美枝子(お市)、中村獅童(徳川家康)、松方弘樹(織田信長)、中林大樹(豊臣秀頼)、谷村美月(千姫)、黄川田将也(真田幸村)ほか
ストーリー信長の妹・お市と浅井長政の間に生まれた茶々・はつ・小督の三姉妹は戦国の興亡のなか父と母を失い、運命に翻弄されるように茶々は秀吉の側室に、小督は家康の子・秀忠の妻となってそれぞれに子をもうける。秀吉が死に、天下人となった家康は豊臣氏を滅ぼしにかかるが、茶々は秀吉の遺児・秀頼を擁して大坂城を断固守り抜こうとする。
解説東映久々の戦国映画で井上靖の「淀どの日記」を一応原作としているが、良くも悪くも東映らしい奔放史劇。宝塚男役スター・和央ようかの初主演映画という売りもついてしまったため男装甲冑に身を固めた淀どのが家康本陣に来るとか、大坂城大爆発といったトンデモシーンがある。浅井三姉妹はそのままでも十分劇的だし、悲惨な戦場の描写など「女たちの戦国もの」として見どころもなくはないのだが。
メディアDVD発売:東映

江〜姫たちの戦国〜2011年
NHK
大河ドラマ
(全46回)
スタッフ○脚本:田渕久美子○演出:伊勢田雅也/野田雄介/吉田努/田中正/清水拓哉/桑野智宏○音楽:吉俣良
キャスト上野樹里(江)、宮沢りえ(淀殿)、水川あさみ(初)、鈴木保奈美(お市)、豊川悦司(織田信長)、岸谷五朗(豊臣秀吉)、大地康雄柴田勝家)、大竹しのぶ(おね)、石坂浩二(千利休)、平岳大(佐治一成)、AKIRA(豊臣秀勝)、富田靖子(春日局)、向井理(徳川秀忠)、木咲直人(徳川家光)、北大路欣也(徳川家康)ほか
ストーリー信長の妹・お市と浅井長政の間に生まれた三姉妹の末娘は近江にちなんで「江(ごう)」と名づけられる。生まれた直後に父・長政が自害したため父を知らぬ江は叔父の信長に「父」を見て憧れる。成長した江はまず佐治一成、それから秀吉の甥である秀勝の妻となり、さらに家康の子・秀忠と再婚して後の徳川家光を産み、姉・淀殿と大坂の陣で対峙することになる。
解説これまで何度も描かれてきた「浅井三姉妹」のうち、秀忠の妻・家光の母となった「お江」を主人公に信長・秀吉・家康の時代を描いた。「篤姫」でヒットを飛ばした脚本家によるものだが、最近の女性戦国ものの常で主人公を強引に歴史的事件に絡めたり、現代劇的感覚のドラマ作りが目につきすぎて大河ファンからはブーイングが多かった。大河が露骨に視聴率稼ぎで視聴者に媚びてくるとどうなっちゃうかという典型であった。
メディアDVD/BD発売:アミューズソフトエンタテインメントより完全版

独眼竜政宗1959年
東映
カラー映画
(87分)
スタッフ○監督:河野寿一○脚本:高岩肇○撮影:坪井誠○美術:鈴木孝俊○音楽:鈴木静一
キャスト中村錦之助(伊達政宗)、月形龍之介(伊達輝宗)、岡田英次(片倉小十郎)、浪花千栄子(喜多子)、山形勲(畠山義継)、佐久間良子(千代)、大川恵子(愛姫)、大河内伝次郎(勘助)、徳大寺伸(石田三成)、佐々木孝丸(豊臣秀吉)ほか
ストーリー豊臣秀吉が全国を制覇しようとしているころ、奥州では若き武者・伊達政宗が日の昇る勢いだった。政宗は秀吉の放った刺客に襲われ、命は助かるものの片目を失明する。ショックでふさぎこむ政宗だったが、次第にそれまで見えていなかったものを知り、成長してゆく。そんな折、父・輝宗が畠山義継に拉致され…
解説信長に続き、錦之助・河野寿一のコンビで製作された政宗青春ドラマ。政宗が刺客に襲われて失明する、母親がとっくに死去している、輝宗の死が小田原参陣直前など、史実を改変した部分も目につくが、一人の若者の苦悩と成長のストーリーは錦之助の迫力もあって見ごたえあり。
メディアDVD発売:東映ビデオ

独眼竜政宗1987年
NHK
大河ドラマ
(全50回)
スタッフ○脚本:ジェームス三木○演出:樋口昌弘/吉村芳之/西村与志木/木田幸紀/諏訪部章夫○撮影:白井政治/後藤忠/吉岡慎悟○美術:小林喬/藤井俊樹○音楽:池辺晋一郎○制作:中村克史
キャスト渡辺謙(伊達政宗)、桜田淳子(愛姫)、北大路欣也(伊達輝宗)、岩下志麻(お東の方)、秋吉久美子(猫御前)、西郷輝彦(片倉小十郎)、三浦友和(伊達成実)、原田芳雄(最上義光)、真田広之(松平忠輝)、沢口靖子(五郎八姫)、勝新太郎(豊臣秀吉)、津川雅彦(徳川家康)、樋口可南子(淀君)、八千草薫(北政所)、奥田瑛二(石田三成)ほか
ストーリー米沢の戦国大名・伊達輝宗の子として生まれた梵天丸、のちの伊達政宗は幼い時に病で片目を失い自身の姿にコンプレックスを抱く。若くして当主を引き継いだ政宗は急激な領土拡張を図るが、そのために父を無残な死に至らしめてしまい、さらに母親に毒を盛られ弟を殺すという悲劇も味わう。時代が豊臣秀吉から徳川家康へと移ってゆくなか、政宗はひそかに天下取りの野望を抱き続ける。
解説しばらく近現代に走った大河ドラマが時代劇に復帰した作品。ジェームス三木の脚本でマイナーな主人公ながら意外なほどの高視聴率を上げ、大河ドラマ史上屈指の名作として人気は今なお高い。渡辺謙の政宗の印象が強烈でこれが大きな出世作となった。なお、初回と最終回で発掘された政宗本人の頭蓋骨が紹介されており、「本人が“出演”した唯一の大河」ともなっている。
メディアDVD発売:ジェネオンエンタテインメントより完全版、アミューズビデオより総集編。

臥竜の天
〜伊達政宗・独眼竜と呼ばれた男〜
2013年
BS-TBS/C.A.L
スペシャル時代劇(90分?)
スタッフ○監督:吉村芳之○脚本:尾西兼一○原作:火坂雅志○音楽:濱田貴司
キャスト椎名桔平(伊達政宗)、榎木孝明(片倉小十郎)、秋吉久美子(保春院)、原田夏希(愛姫)、金山一彦(伊達成実)、伊武雅刀(徳川家康)、津川雅彦(豊臣秀吉)ほか
ストーリー「独眼竜」と呼ばれ、若くして東北を制覇しようとしていた伊達政宗は、小田原攻めの秀吉のもとへ向かう直前に母親から毒を盛られ、やむなく弟を殺害する。秀吉に屈服したかに見えた政宗だったが葛西の一揆を裏からたきつけ、その密書を秀吉に示されると花押に針の穴がないといって切り抜ける。やがて秀吉が朝鮮に出兵すると政宗も渡海する。
解説BS-TBSが唐突に作って放送したスペシャルドラマ。そもそも東日本大震災で被害を受けた宮城県応援企画であったらしく、エンディングでも被災地の様子が映された。演出にあたったのは大河「独眼竜政宗」も演出した吉村芳之で、出演者も一部かぶっている。ただ予算はかなり少なかったようで全体的に安っぽさがにじみ出たドラマになってしまった。
メディア現時点でソフト化はされていない。

関ヶ原
1981年
TBS
創立30周年記念ドラマ(354分)
スタッフ○演出:高橋一郎/鴨下信一○脚本:早坂暁○原作:司馬遼太郎○音楽:山本直純○制作:大山勝美
キャスト森繁久彌(徳川家康)、加藤剛(石田三成)、宇野重吉(豊臣秀吉)、三船敏郎(島左近)、三國連太郎(本多正信)、高橋幸治(大谷吉継)、細川俊之(直江兼続)、杉村春子(北政所)、三田佳子(淀君)、丹波哲郎(福島政則)、藤岡弘(加藤清正)、国広富之(小早川秀秋)、松坂慶子(初芽)、栗原小巻(細川ガラシャ)、田中健(原マルチノ)ほか
ストーリー太閤・豊臣秀吉が死んだ。その死を待っていたかのように天下取りに動き出す徳川家康。五奉行の一人で忠義に厚い石田三成は豊臣家を守ろうと家康の野望に立ち向かう。慶長五年九月十五日、関ヶ原で三成と家康はそれぞれ大軍を率いて激突、一時は勝利を確信する三成だったが…
解説石田三成を主人公にすえた司馬遼太郎の小説を、TBSが開局30周年記念作品としてドラマ化。豪華というほかないオールスターキャスト、早坂暁の脚本による群像劇が秀逸で長時間をまったくあきさせない。ちょっと三成がカッコ良すぎという気もしなくはないが。
メディアDVD発売:TBS

関ヶ原
2017年
「関ヶ原」製作委員会
東宝映画
ジャンゴフィルム
カラー映画(149分)
スタッフ○監督・脚本:原田眞人〇撮影:柴主高秀〇美術:原田哲夫〇音楽:富貴晴美○原作:司馬遼太郎純〇製作:市川南/佐野真之〇製作総指揮;上田太地/豊島雅郎
キャスト岡田准一(石田三成)、役所広司(徳川家康)、有村架純(初芽)、平岳大(島左近)、東出昌大(小早川秀秋)、伊東歩(蛇白/阿茶)、大場泰正(大谷吉継)、松山ケンイチ(直江兼続)、キムラ緑子(北政所)、北村有起哉(井伊直政)、音尾琢磨(福島政則)、松角洋平(加藤清正)、中嶋しゅう(赤耳)、和田正人(黒田長政)、壇蜜(妙善)、西岡徳馬(前田利家)、遠藤憲一(豊臣秀吉)ほか
ストーリー太閤・豊臣秀吉が死んだ。その死を待っていたかのように天下取りに動き出す徳川家康。五奉行の一人で忠義に厚い石田三成は豊臣家を守ろうと家康の野望に立ち向かう。慶長五年九月十五日、関ヶ原で三成と家康はそれぞれ大軍を率いて激突、一時は勝利を確信する三成だったが…
解説司馬遼太郎の同名小説の二度目の映像化にして初の映画化。どうしても傑作の上記TBS版と比較してしまい、時間的制約などから前半の駆け引き部分が非常に分かりにくい。また近年の研究動向も反映して従来説とは異なる部分も多く、TBS版との差別化を図るためかキャラクター設定もいろいろ変更している。合戦シーンの規模・迫力については日本映画史上屈指といっていい。
メディアDVD発売:

天地人
2009年
NHK
大河ドラマ(全47回)
スタッフ○脚本:小松江里子○演出:片岡敬司/高橋陽一郎/野田雄介/一木正恵/尾崎裕和○原作:火坂雅志○音楽:大島ミチル○プロデューサー:吉永証○制作統括:内藤愼介
キャスト妻夫木聡(直江兼続)、常盤貴子(お船)、北村一輝(上杉景勝)、阿部寛(上杉謙信)、笹野高史(豊臣秀吉)、深田恭子(淀殿)、小栗旬(石田三成)、松方弘樹(徳川家康)、吉川晃司(織田信長)、長澤まさみ(初音)、城田優(真田幸村)、松田龍平(伊達政宗)ほか
ストーリー直江兼続は上杉謙信に小姓として仕え、その薫陶を受けて育つ。謙信死後に勃発した上杉家の内紛では景勝を助け、謁見した秀吉から家臣にならぬかと誘われてもこれを突っぱねる。秀吉の死後、家康が天下取りに動き出すと石田三成と連携、「直江状」を出して家康を挑発する。
解説「愛」の前立ての兜で有名(?)、智将とされる上杉家家老・直江兼続の生涯を描く大河ドラマで、「三傑」が登場する定番の戦国ものではあるが家老クラスが主役というのは異例。折からの「歴女」ブームに乗ろうとしたらしくイケメン男優ぞろいの大河ドラマとなった。
メディアDVD発売:ジェネオンエンタテインメントより完全版

将軍
Shōgun
1980年/アメリカ
NBC
TVミニシリーズ(全5回・547分)
スタッフ○監督:ジェリー=ロンドン○脚本:エリック=バーコビッチ○原作:ジェームズ=クラベル○撮影:アンドリュー=ラズロ○音楽:モーリス=ジャール
キャストリチャード=チェンバレン(ブラックソーン)、島田陽子(まり子)、三船敏郎(吉井虎長)、ジョン=リー=デイビス(ロドリゲス)、ダミアン=トーマス(アルビト神父)、目黒祐樹(柏木近江)、フランキー堺(柏木矢部)、高松英郎(文太郎)、金子信雄(石堂和成)ほか
ストーリーイギリス人ブラックソーンは17世紀初頭の日本の海岸に漂着した。ブラックソーンは将軍の座を目指す有力大名・虎長と知り合い、日本の文化に驚かされながら、通訳をするキリスト教徒の娘まり子と恋に落ちる。ブラックソーンはポルトガル商人、イエズス会宣教師らの策謀、さらには虎長と石堂和成の将軍の座をめぐる争いに巻き込まれてゆく。
解説家康に仕えたイギリス人ウィリアム=アダムスをモデルにしたアメリカ製時代劇で、欧米で驚異的な視聴率を記録した作品(編集・映画化もされた)。三船敏郎以下、日本俳優陣も豪華な顔ぶれで確かに見応えはある。しかし日本人が見ると、それこそ「変なニッポン」のオンパレードでなかなか笑える(まぁまだましな方だけど)。外国人が思い浮かべるサムライ・ニッポンの全てが凝縮されたような作品。
メディアDVD発売:パラマウント・ジャパン

真田太平記
1986年〜1987年
NHK
新大型時代劇(全45回)
スタッフ○脚本:金子成人○演出:大原誠/門脇正美/永野昭/小林信一/国広和孝/田島照/高橋幸作○原作:池波正太郎○カメラ:吉野照久/沖中正悦/河野祐一○美術:内藤政市/藤井俊樹/佐々木和郎○音楽:林光○制作:榎本一生
キャスト渡瀬恒彦(真田信之)、丹波哲郎(真田昌幸)、草刈正雄(真田幸村)、遙くらら(お江)、榎木孝明(樋口角兵衛)、紺野美沙子(小松殿)、小山明子(山手殿)、加藤嘉(矢沢頼綱)、中村梅之助(徳川家康)、長門裕之(豊臣秀吉)、中村梅雀(徳川秀忠)、清水紘治(石田三成)、村井国夫(大谷吉継)、加藤武(本多忠勝)、夏八木勲(壺谷又五郎)、中村橋之助(向井佐助)、木之元亮(向井佐平次)、円谷浩(豊臣秀頼)、岡田茉莉子(淀君)ほか
ストーリー信州・上州にまたがる地域を治める小国大名・真田家。主筋である武田家滅亡後、織田から豊臣へと天下が移りゆくなか、真田昌幸は巧みな情報戦と策謀により勢力を拡大する。やがて関ヶ原の戦いとなると、長男の信之は徳川へつき、昌幸と次男の幸村は豊臣方にまわった。関ヶ原ののち紀州九度山に蟄居していた幸村は大坂の陣で豊臣方に参戦して壮絶に散り、信之は江戸幕府に警戒されながら用心深くしたたかに生き抜いてゆく。
解説池波正太郎の長編小説をドラマ化、一年かけて放送した大作。大河ドラマが近代を扱った時期に作られたドラマで、「準大河」扱いだがやや低予算。いわば「中小企業の戦国ドラマ」で、丹波哲郎演じる昌幸の「謀将」のイメージが余りにもピッタリ。忍者たちの活躍も見物だった。
メディアDVD発売:ジェネオンエンタテインメント

真田丸
2016年
NHK
大河ドラマ(全50回)
スタッフ○脚本:三谷幸喜○演出:木村隆文/吉川邦夫/田中正/小林大児/土井祥平/清水拓哉/渡辺哲也/保坂慶太○音楽:林服部隆之○プロデューサー:清水拓哉/吉岡和彦〇制作統括:屋敷陽太郎/吉川邦夫
キャスト堺雅人(真田信繁)、大泉洋(真田信之)、草刈正雄(真田昌幸)、長澤まさみ(きり)、吉田羊(稲)、高畑淳子(薫)、木村佳乃(松)、黒木華(梅)、内田聖陽(徳川家康)、斉藤由貴(阿茶)、小日向文世(豊臣秀吉)、鈴木京香(寧)、星野源(徳川秀忠)、山本耕史(石田三成)、片岡愛之助(大谷吉継)、藤岡弘、(本多忠勝)、藤井隆(佐助)、遠藤憲一(上杉景勝)、高嶋政伸(北条氏政)、哀川翔(後藤又兵衛)、竹内結子(茶々)、桂文枝(千利休)、近藤正臣(本多正信)ほか
ストーリー織田信長の攻勢により武田氏は滅亡、武田の家臣であった真田昌幸は謀略の限りを尽くして戦国の世に生き残りを図る。その次男の信繁はまず上杉景勝、続いて豊臣秀吉に仕えて武将として成長してゆく。秀吉が死に徳川家康が台頭すると昌幸・信繁は石田三成と結びつき、信繁の兄・信之は徳川方について真田家は分裂。上田合戦で徳川を破った昌幸と信繁だったが関ヶ原の戦いの結果、紀州九度山に幽閉され昌幸はそこで生涯を終える。やがて大坂の陣が起こると信繁は大阪城に入り、出城「真田丸」を築いて徳川軍を翻弄する。
解説上記「真田太平記」とほぼ同ネタなのだが、巷間広まる「幸村」ではなく「信繁」で通し(ラストでちょっと「幸村」に触れたけど)最新研究動向なども取り込んで全く別のドラマに仕立てた一本。三谷流の細かいギャグ風味やマニアックなキャラ立て・筋書きが好評を呼び、大河ドラマとしては久々に話題作となった。コーエー戦国ゲームでおなじみの「シブサワ・コウ」氏が状況説明CGを担当、「真田太平記」の幸村役だった草刈正雄が昌幸を演じるなど(他にも「真太」出演組がいた)、話題は豊富だった。
メディアDVD発売:ポニーキャニオンより完全版、NHKエンタープライズより総集編。

琉球の風
DRAGON SPIRIT
1993年
NHK/NHKエンタープライズ
大河ドラマ(全23回)
スタッフ○脚本:山田信夫/水谷龍二○演出:吉村芳之/榎戸崇泰○原作:陳舜臣○撮影:白井政治○美術:石村嘉孝○音楽:長生淳○主題歌:谷村新司○制作:音成正人
キャスト東山紀之(啓泰)、萩原健一(楊邦義)、小柳ルミ子真鶴)、渡辺篤郎(啓山)、原田知世(阿紀)、工藤夕貴(羽儀)、江守徹(謝名親方)、小林旭(徳川家康)、仲村トオル(豊臣秀吉)、ショー・コスギ(震天風)、沢田研二(尚寧王)、室田日出男(島津義久)ほか
ストーリー日本で戦国時代が終わり、統一が進んでいたころ、南海では独立王国・琉球が貿易で栄えていた。医者の楊邦義と真鶴の間の子・啓泰は幼くして両親と生き別れになり、琉球王国の重臣・謝名親方の薫陶を受けて琉球を支える若者に成長する。その琉球へ薩摩の島津氏が侵攻、全土を征服してしまう。
解説大河史上初、というより歴史映像史上初の沖縄史ドラマ。また初の試みとして半年間の放送となり、次作「炎立つ」と共にこれまで描かれなかった「地方」が主な舞台とされた。いかにも陳舜臣の原作らしく、架空の人物がやたらと有名人に絡み合う。アメリカのニンジャ映画で成功したショー・コスギが出ているのも話題。後に琉球語バージョンも製作された。冒頭は前年度の「信長」のラストからつながっており仲村トオルの秀吉が出てくる。
メディア現時点でソフト化はされていない。総集編のみNHKアーカイブスで視聴可能。


原始〜平安時代鎌倉〜室町時代戦国時代◎安土桃山時代◎江戸前期江戸後期明治〜戦前戦後〜現代
歴史映画コーナーのトップに戻る