日本史映画・原始〜平安時代
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◎原始〜平安時代◎鎌倉〜室町時代戦国時代安土桃山時代江戸前期江戸後期明治〜現代
○「日本誕生」1959・東宝
◇スタッフ
○監督:稲垣浩○特技監督:円谷英二
◇キャスト
三船敏郎(日本武尊・スサノオ)、原節子(天照大神)、鶴田浩二(クマソタケル)ほか
◇ストーリー
ヤマトの王子オウス(=日本武尊)は暴れ者だが純粋で人々から慕われていた。しかし不実な兄を殺したことから父や大臣達に疎まれ、クマソをはじめとする日本各地の征伐へと向かわされる。戦いの末にヤマトに帰ってきた彼を待ち受けていたのは・・・。
◇うんちく
東宝創立20周年記念の超大作。「ヤマトタケル」の伝説を主軸に「国産み」「天の岩戸」「ヤマタノオロチ」といった「古事記」の名場面を完全映像化。特撮の神様・円谷英二の手によるスサノオとヤマタノオロチの戦いの場面は、日本特撮映画史上の名シーンとして知られる。かなり原作に忠実だが、死んだヤマトタケルが白鳥に変身するラストシーン(感動的!)では火山噴火の大スペクタクルシーンが展開する。
○「ヤマトタケル」1994・東宝
◇スタッフ
○監督:大河原孝夫○特技監督:川北紘一○脚本:三村渉
◇キャスト
高島政宏(ヤマトタケル)、沢口靖子(オトタチバナ)、藤岡弘(クマソタケル)、篠田三郎(ケイコウ大王)、阿部寛(ツクヨミ)ほか
◇ストーリー
ヤマトの王子オウスは兄を殺したことから疎まれ、クマソ征伐を命じられる。ここでヤマトタケルの名をもらった彼は、やがて復活したスサノオと出会い、光と闇の神々の戦いに巻き込まれて行く。
◇うんちく
「日本誕生」をモチーフに「平成ゴジラ」のスタッフが制作したファンタジー冒険活劇。ストーリーは大幅に変更され、RPGのノリに近い(実際タイアップしたゲーム・アニメも制作された)。特撮に主眼が置かれており、クライマックスはツクヨミ(なぜか悪役)の変身したヤマタノオロチ(なぜそうなる!)とヤマトタケルの操る巨大ロボット(爆笑)の月面上(理解不能)での対決。話のタネにはなるので一度見て欲しい。
○「皇室と戦争とわが民族」1960・新東宝
◇スタッフ
○監督:小森白○原作・製作:大蔵貢
◇キャスト
嵐寛寿郎(神武天皇)、大谷友彦(長髄彦)、鶴田浩二(クマソタケル)ほか
◇うんちく
エログロ路線を突き進み末期症状に陥っていた新東宝がほとんどヤケクソのように放った一本。いわゆる「神武天皇」の東征建国神話を冒頭で映像化、その後は新東宝の過去の映画をツギハギして(昭和天皇関連で一部新撮りあり)太平洋戦争開戦と終戦秘話を語り、さらに記録映像を編集して戦後の皇室模様を浩宮(現皇太子)誕生まで描くという、物凄く変な映画。「明治天皇と日露大戦争」から続く一見右翼調のタイトルの最後の一本だが、「皇室のおかげで平和日本あり」というスタンスが貫かれている。内容の大半は戦中・戦後なのだが、神武神話を映像化したのはたぶんこの一本だけなのでここに置いてみた。
○「卑弥呼」1974・ATG/創造社
◇スタッフ
○監督:篠田正浩
◇キャスト
岩下志麻(卑弥呼)、草刈正雄(タケヒコ)、加藤嘉(オオキミ)、三国連太郎(ナシメ)ほか
◇ストーリー
古代の王国・邪馬台国はオオキミが統治しその娘・卑弥呼が神の声を告げて政策を決めていた。卑弥呼の異母弟・タケヒコが帰国すると、卑弥呼はそのたくましい肉体の虜となり、神託を乱していく。重臣ナシメは卑弥呼の神託を信じないオオキミを暗殺し、思いのままに国を動かそうと画策する。
◇うんちく
非常に前衛的な作品で、やや難解かも知れない。暗黒舞踊の人達が演じる不気味な異形の集団が謎の古代王国の雰囲気を盛り上げる。いわゆる「邪馬台国論争」に詳しい人は、気をつけて見ているといろいろと面白い要素が入っているのでお薦めする。畿内説・九州説をあれこれミックスさせている感じ。
○「火の鳥」
◇スタッフ
○監督:市川崑○原作:手塚治虫○脚本:谷川俊太郎○特技監督:中野昭慶
◇キャスト
若山富三郎(猿田彦)、尾美としのり(ナギ)、草刈正雄(天弓彦)ほか
◇うんちく
今のところ未見。もちろん手塚治虫のライフワーク「火の鳥」の「黎明編」の実写映画化である。「火の鳥」はアニメで描かれ実写と合成されている。
○「聖徳太子」2001年・NHKドラマ
◇スタッフ
○脚本:池端俊策○演出:佐藤幹夫
◇キャスト
本木雅弘(厩戸皇子)、ソル=ギョング(伊真)、中谷美紀(刀自古郎女)、緒形拳(蘇我馬子)、宝田明(物部守屋)、松坂慶子(推古天皇)、近藤正臣(用明天皇)、柄本明(穴穂部皇子)、今田耕二(小野妹子)ほか
◇ストーリー
6世紀、新羅人・伊真は密命を帯びて倭国に渡った。おりしも倭国の朝廷は二大勢力の蘇我氏と物部氏が対立し、大王の座をめぐる争いが絶えない。その中で伊真は仏教に基づく平和な理想の国家を作り上げようと理想に燃える厩戸皇子に出会う。厩戸は新羅出兵を企てる馬子と対立しつつ十七条憲法、冠位十二階といった政策を実現していく。
◇うんちく
ついに、という感じで製作されたNHKによる大型飛鳥時代ドラマ。「聖徳太子」の若き日を描くことを主眼にしているため後半にやや物足りなさも残るが、「初物」として力も入っており五年もの制作期間をかけた重厚なドラマ作りは見もの。多くの渡来人たちの存在も取り混ぜて古代日本を描いたことでも高く評価できる。
○「大化改新」2005年・NHKドラマ
◇スタッフ
○脚本:池端俊策○演出:片岡敬司
◇キャスト
岡田准一(中臣鎌足)、渡部篤郎(蘇我入鹿)、木村佳乃(与志古)、原田芳雄(蘇我毛人)、山口祐一郎(山背大兄皇子)、高島礼子(宝皇女=皇極天皇)、小栗旬(中大兄皇子)、伊武雅刀(蘇我臣石川麻呂)、吹越満(軽皇子)、仲代達矢(南淵請安)ほか
◇ストーリー
少年時代に東国・常陸から飛鳥にやってきた小豪族の息子・鎌足は幼なじみで学問仲間でもある蘇我入鹿と熱い友情で結ばれていた。二人の共通の幼なじみである与志古は入鹿に求婚されるが、与志古は鎌足の妻となる。入鹿は皇極女帝の後押しで蘇我氏の指導権を父・毛人から奪い、鎌足との約束を破って山背大兄皇子一族を滅ぼし、唐の圧力に対抗する徴兵を行うなど権勢を強めていく。鎌足は入鹿の暴走を止めるべく、中大兄皇子らと入鹿暗殺・蘇我氏打倒の計画を進めていく。
◇うんちく
「聖徳太子」の続編的位置づけの飛鳥時代ドラマ第2弾。誰もが知ってる有名事件「大化の改新」を、鎌足と入鹿の愛憎劇を主軸に青春ドラマ的にまとめている。フィクション部分が大半で歴史的事件は割と駆け足で処理されるのが歴史ドラマとしてはやや物足りなかったが、「聖徳太子」同様に手間ひまとお金をかけた画面作りは見もの。
○「額田王」某民放テレビドラマ
◇キャスト
岩下志麻(額田王 )、松平健(大海人皇子)、近藤正臣(中大兄皇子)ほか
◇うんちく
私は未見だが、つい最近存在を知った。おそらく最初の本格的「飛鳥時代映像」。キャスティングは絶妙だと思う。
○「死者の書」2006
◇スタッフ
○監督:川本喜八郎○原作:折口信夫
◇キャスト(声)
宮沢りえ(藤原南家の郎女)、観世銕之丞(大津皇子)、榎木孝明(大伴家持)、江守徹(恵美押勝)、黒柳徹子(語部の媼)、新道乃里子(身狭乳母)、三谷昇(長老)ほか ほか
◇ストーリー
奈良時代、藤原南家の郎女は写経をするうちに二上山に光り輝く仏の姿を見る。その姿を求めて嵐のなか当麻寺にやって来た郎女は、非業の死を遂げた大津皇子の亡霊と触れ合い、その霊を慰めるべく蓮の糸で刺繍を織り上げてゆく。
うんちく◇
「三国志」「平家物語」の人形設計でも知られる川本喜八郎がライフワークとして作り上げた人形アニメ。折口信夫の古代人の心を描いた難解な原作を人形アニメならではの幻想的な映像で描き出している。
○「天平の甍」1980・「天平の甍」製作委員会
◇スタッフ
○監督:熊井啓○原作:井上靖
◇キャスト
田村高広(鑑真)、中村賀葎雄(普照)、大門正明(栄叡)、浜田光夫(玄朗)、草野大悟(戒融)、井川比佐志(業行)、常田富士男(景雲)、藤真利子(平群郎女)、高峰三枝子(与呂志女)、古田日出子(小芳)、梅野泰靖(吉備真備)、高橋幸治(阿部仲麻呂)ほか ほか
◇ストーリー
遣唐使として唐に派遣された普照と栄叡は日本へ来てくれる高僧を探していた。そして唐を代表する高僧・鑑真に出会う。鑑真は幾度もの失敗の後、失明しながらも日本へついに到達する。
◇うんちく
井上靖の同名小説を名匠・熊井啓が映像化。海外文化の摂取に命を懸ける遣唐使の留学生達の群像を描く。実際に中国ロケも敢行し、なかなかの大作である。
○「大仏開眼」2010・NHK古代史ドラマスペシャル
◇スタッフ
○脚本:池端俊策○演出:田中健二
◇キャスト
吉岡秀隆(吉備真備)、石原さとみ(阿倍内親王=孝謙女帝)、高橋克典(藤原仲麻呂)、内山理名(由利)、市川亀治郎(玄ム)、國村隼(聖武天皇)、浅野温子(光明皇后)、笈田ヨシ(行基)、草刈正雄(橘諸兄)ほか
◇ストーリー
吉備真備と玄ムは遣唐使として唐に渡り、16年の留学ののち日本に帰国する。真備は阿倍内親王の家庭教師的立場となり、唐で学んだことを生かして理想の国づくりを目指すが、玄ムは巨大な仏像を造るという野心のために権力へと接近する。疫病の流行、貴族間の紛争と社会不安が広がるなか、聖武天皇は大仏建立という大事業にとりかかった。
◇うんちく
池端脚本による古代史三部作の三作目(当初は「壬申の乱」が予定されていたが…)。平城遷都1300年とのタイアップということもあり「大仏開眼」を素材としたが、内容的には吉備真備と藤原仲麻呂を軸とした政治紛争ドラマ。真備と孝謙女帝の関係が半ば恋愛的に描かれ、仲麻呂の滅亡まで描かれるにも関わらず道鏡は登場しない。予算が厳しかったのか、戦国ものの鎧を使いまわしていたのが悲しい。
○「紅顔の密使」1959・東映
◇スタッフ
○監督・脚本:加藤泰
◇キャスト
大川橋蔵(小田の武麿)、田崎潤(赤鷲)、一條由美(狭霧)、故里やよい(夜叉姫)、吉田義夫(悪路王)、伏見扇太郎(照日の王子)、加藤嘉(吉備の道玄)ほか
◇ストーリー
平安の始め、悪路王率いる蝦夷が反乱を起こし、大陸の浪人らを糾合して瞬く間に東日本を制覇してしまった。大和朝廷は陸奥の胆沢城に立てこもる照日の王子に援軍と密使を派遣する。密使・武麿は美少女・狭霧と共に蝦夷占領下の東国を突破する大冒険を繰り広げる。
◇うんちく
映画全盛期の子供向けプログラム・ピクチャーの一本。悪路王というのはアテルイのことなんだけど、もう話は無国籍そのもので蝦夷軍じたいモンゴルっぽいしロシア人やらアラブ人の将軍まで混じってる始末(笑)。クライマックスの無国籍大合戦は良くも悪くも日本映画らしからぬスペクタクルとなっている。
○「空海」1984・東映
◇スタッフ
○監督:佐藤純弥○脚本:早坂暁
◇キャスト
北大路欣也(空海)、加藤剛(最澄)、丹波哲郎(桓武天皇)、森繁久弥(空海の叔父)ほか
◇ストーリー
時は平安遷都が行われた頃、日本仏教界にも新しい波が押し寄せていた。そんなころ都にやって来た少年真魚(まお)はやがて出家し、全国を渡り歩く。そして人生の真理を知るべく遣唐使として唐へ渡る。
◇うんちく
真言宗の開祖・弘法大師空海の生涯を描いた大作。伝記映画だが宗教色は案外薄い。最澄との友情と確執、「薬子の乱」まで持ち込んでの無理矢理な合戦シーンもあり、それなりに長時間を飽きさせない工夫はしている。中国ロケも行い(監督の佐藤純弥は海外ロケの多さでは定評がある)、国内でも海上シーンが船一隻作って撮影された(以前平戸港につないであったが、現在は撤去)。
○「竹取物語」1987・東宝/フジテレビ
◇スタッフ
○監督:市川崑○特技監督:中野昭慶
◇キャスト
沢口靖子(かや)、三船敏郎(竹取)、若尾文子(竹取の妻)、中井貴一(大伴大納言)、春風亭小朝(倉持皇子)、石坂浩二(帝)ほか
◇ストーリー
時は9世紀の末。竹細工を売って暮らしている竹取夫妻は貧しさからたった一人の娘「かや」を死なせて嘆いていた。そんなある夜、近くの山に天から何か巨大なものが落ちてきて、その翌日、竹取は竹林の中で「かや」そっくりの幼女を拾う。夫妻はその娘を「かや」として育てるが、「かや」は急速に成長、たちまち絶世の美女として評判になる。三人の貴公子が「かや」に求婚するが、「かや」は三人に三つの珍宝を持ってくるよう条件を出し、いずれもこれを果たせない。やがて「かや」は自分が月の世界からやって来たこと、そして月からの迎えが来ることを悟る。そして満月の夜に巨大な飛行物体が都の空に出現する。
◇うんちく
円谷英二が製作を夢見たという、「かぐや姫」こと「竹取物語」の映像化。珍しい平安ものの映像作品としても楽しめるが、東宝特撮映画の流れを汲む作品でもあり、龍が出現するミニチュア特撮や、ラストの宇宙船出現シーンなどはなかなか見どころ。もっともラストのあれは「未知との遭遇」そのまんまだからなぁ…空飛ぶ牛車に乗って去っていくシーンなどのほうがファンタジックで良かったような気もするのだが。
○「母恋ひの記」2007・NHK時代劇スペシャル
◇スタッフ
○演出:黛りんたろう○原作:谷崎潤一郎○脚本:中島丈博
◇キャスト
黒木瞳(北の方)、劇団ひとり(藤原滋幹)、内山理名(右近)、川久保拓司(藤原敦忠)、長塚京三(藤原時平)、大滝秀治(藤原国経)ほか
◇ストーリー
菅原道真を追い落とした藤原時平が権勢を誇った時代。下級公家の藤原国経は80を過ぎていたが若く美しい北の方を愛し、一子・滋幹をもうけていた。しかし北の方は時平によって強引に奪い取られ、幼い滋幹は最愛の母と生き別れになってしまう。二十年後、成人した滋幹は時平と北の方の間に生まれた父違いの弟・敦忠に母と会わせてくれるよう頼むが、敦忠はなんとしても二人を会わせまいと画策、自身の愛人である右近を滋幹の妻に押しつけてしまう。。
◇うんちく
谷崎潤一郎の短編「少将滋幹の母」のドラマ化。劇団ひとりという意外なキャスティングで描く異色の平安マザコンドラマとなった。冒頭で菅原道真の怨霊(とされる雷)に時平が剣を抜いてこれを鎮めるシーンがある。

○「風と雲と虹と」昭和51年(1976)NHK大河ドラマ
◇スタッフ
○原作:海音寺潮五郎
◇キャスト
加藤剛(平将門)、緒形拳(藤原純友)ほか
◇うんちく
奇跡的にもNHKの倉庫から全話の録画テープが発見され、現時点で完全版が見られる最古の大河ドラマ。腐敗する中央政界に反旗を翻し、関東に独立勢力を築こうとした平将門を主人公に据えたもので、現在のところ大河ドラマ史上最古の時代を扱っている。
○「陰陽師」2001・「陰陽師」製作委員会
◇スタッフ
○監督:滝田洋二郎○原作・脚本:夢枕獏
◇キャスト
野村萬斎(安部清明)、伊藤英明(源博雅)、今井絵理子(蜜虫)、真田広之(道尊)、小泉今日子(青音)ほか
◇ストーリー
鬼、怨霊、妖怪が横行する平安京。陰陽師・安部清明は超人的な術を用いて次々と奇怪な事件を解決していく。清明に術を破られた陰陽師・道尊は、封じ込められていた桓武天皇の弟・早良親王の怨霊を呼び起こし、都を大混乱に陥れる。清明と親友の博雅は道尊に戦いを挑むが…
◇うんちく
夢枕獏の人気小説を原作者自らも積極的に関わって映画化、純和風のファンタジーホラー時代劇映画(?)として成功した作品。何と言っても主演・野村萬斎の、いかにも「超人」的な存在感には圧倒される。
○「源氏物語」TBSドラマ
◇スタッフ
○原作:紫式部○脚本:橋田寿賀子○演出:鴨下信一
◇キャスト
東山紀之(光源氏青年期・夕霧)、片岡孝夫(光源氏壮年期)、大原麗子(藤壺・紫上)、泉ピン子(末摘花)、長山藍子(六条御息所)、沢口靖子(夕顔)、岸本加代子(朧月夜)、古手川祐子(明石上)、丹波哲郎(桐壺帝)、橋爪淳(頭中将青年期)、竹脇無我(頭中将壮年期)、坂上忍(柏木)、若山真由美(三の宮)、香川照之(惟光)、石坂浩二(藤原道長の声)、三田佳子(紫式部)ほか
◇うんちく
もちろんあの超有名な古典小説の橋田脚本によるドラマ化。前後編合わせて7時間にも及ぶ大作で、紫式部が道長(声のみ)に催促されつつ物語をしていく構成になっている。源氏役は第1部を東山紀之、第2部を片山孝夫(のちに仁左衛門)が担当、東山紀之は第2部では源氏の子・夕霧を演じ、大原麗子も藤壺と紫上の二役を演じた。リアリティよりも「絵」になることを優先、絵巻物を思わせる舞台劇的なセットが使われるなど工夫も多い。
○「羅生門」1950・大映
◇スタッフ
○監督:黒澤明○原作:芥川龍之介
◇キャスト
三船敏郎(盗賊)、森雅之(武士)、京マチ子(武士の妻)、志村喬(薪売り)ほか
◇ストーリー
平安時代、荒れ果てた羅生門の下で語られる不思議な物語。ある武士が盗賊に殺され、妻が犯された。ところが検非違使の取り調べに対し、盗賊、武士の妻、武士の亡霊の証言は全く食い違う。そして通報者の薪売りの証言も・・・。
◇うんちく
芥川龍之介の「藪の中」を原作にした、日本映画のみならず世界映画史上屈指の名作と言われる歴史的作品。ヴェネチア国際映画祭でグランプリを獲得、黒澤明監督の名を世界的なものとした。平安時代を舞台にしているが、テーマは人間のエゴイズムを追求した普遍的なもので、「法廷映画」の趣もある。なお同じ題材で「MISTY」という作品が最近作られている。
○「炎(ほむら)立つ」平成5年〜6年(1992〜1993)NHK大河ドラマ
◇キャスト
渡辺謙(藤原経清・藤原泰衡)、村上弘明(藤原清衡)、渡瀬恒彦(藤原秀衡)、里見浩太郎(安部頼良)、佐藤慶(源頼義)、佐藤浩一(源義家)ほか
◇うんちく
珍しく東北地方のみを舞台とした大河ドラマで、「前九年・後三年の役」から源頼朝の奥州征伐まで、奥州藤原氏の興亡を描く大河ドラマ。第一回では回想として坂上田村麻呂とアテルイの戦いが見られる。
◎原始〜平安時代◎鎌倉〜室町時代戦国時代安土桃山時代江戸前期江戸後期明治〜現代


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