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電気ストーブ−Memo
 店の傍らには、古い造りだが一応は電気式の、小さなストーブが置いてある。

 ストーブの上には、使いこまれた真鍮製のやかんが乗せられ、口から白い湯気を漂わせている。

 どうも、お湯を沸かせる仕組みになっているらしい……

 ……と思った瞬間、やかんが勢いよく、汽笛のような高い響きを店中に響かせた。

「どれ、お湯も沸いたみたいだし、休憩にするとしようか。」

 やかんの知らせを待ちわびていたように、店主が伸びをして、店の奥から出てくる。

「お茶を淹れるから、一緒に一服、どうだい?」

◆ * ◇ * ◆

ここでは、イベントレポートとか新刊の作成状況とか、サークルに関わること……

……だけではなくて(笑)、近況とか、音楽のこととか、つれづれごとを

ふと気が向いた時に書いていく、つれづれページです。

……普段全然気が向かずに、修羅場時だけ気が向きまくる可能性も高いですが(笑)


◆ * ◇ * ◆



Sunday Diary 1−2002.10.22 (Tue)
いつもだと日曜日はお昼近くまで寝てるのに、この日は朝8:30に起床。
まずは北とぴあのチケットぴあへ、1月のZabadakのライブチケットを買いに出撃。
待ち時間の間、掲示板に書いた『六の宮の姫君』のからの流れで
『夜の蝉』(北村 薫/著)を再読していました。こちらはシリーズ2巻目。
大学生の「私」の日々を流れてゆく時間、そして日常にふと現れる謎、
そしてその謎の裏にある人の心(それは必ずしもきれいなものとは限らない)。
またその言葉と文章を綴る日本語が、穏やかで綺麗なのです。
ちなみに今日からは3巻目の『秋の花』を読み始めてます。
4→2→3とてんでばらばらな再読順序(笑)
個人的には『六の宮の姫君』が一番好きです。はやく文庫で『朝霧』出ないかなぁ。

で、8列目の中央付近と中々良いチケットをGetした後、表参道へちらほらと。
最初はSEE MORE GLASSとその向かいの猫グッズのお店に寄ろうかと思ったのだけど、
結局やめて、代わりに「遊茶」の支店へ行って特級金宣高山茶をカウンターで
飲みながら読書の続きをしてました。
この支店だと、マグで500円くらいから中国茶を楽しめます。
でもやっぱり逸品金宣ほどは、ミルクの香りはしなかったなぁ。

そしてその後……と続くのですが、今夜は眠いのでここまで。



北東北に進路を取れ−2002.10.17 (Thu)
先週の三連休に、大学時代の友人達と北東北へと旅立ってきました。
学生時代のノリで、無茶な旅程を組むことこの上なし(笑)
例えば、青森に行ったからには取りあえず津軽半島と下北半島の岬を踏破する、とか。
日々、宿の夕食の時間(と門限)に間に合うかの戦いを繰り広げながら
レンタカーで走りまわっておりました。疲れたけど楽しかった。
本州最北端の岬で見た夕景は綺麗で、串焼きホタテは美味でしたですよ。

今回旅程の中で、一番良かったのは、白神山地。
あまり時間が無くて、原生林の谷を流れる川沿いの遊歩道を
歩いただけだったのですが……。
まず、目が変になります(笑)
一見遥か遠くにありそうに見える山肌の樹々が、実は川の両岸の間近に
広がっていて、遠近感が妙になるのです。
そして、空気に、ただの森の匂いとは違う少し湿った不思議な匂い。
あるいは、それが原始の森の空気なのかも、と思ったり。
倒木にも、そしてその倒木を覆う深緑の苔にも、何処か威厳と言うか、
畏れというものがあって……。
友人は「マイナスイオンに酔った」と言ってました(笑)
肝心のブナの原生林の奥に踏み込む時間がなかったのがすっごく惜しい……
人で一杯の十和田湖に行くなら、ここで一日過ごす方がよかった〜、
と思ったのでした。

その帰り道、「夕食に間に合わない〜」と慌てながら、
何時終わるとも知れず延々と続く砂利の山道を泣きながら車を走らせていると。
街灯なぞあろうはずもない山道の日は暮れて、
何時しか灯りは車のライトと、上弦に近い欠けた月、だけ。
ここで「エンジンを切って外に出てみよう」ということになって、
人の灯りの絶えた世界へと、車から歩み出てみました。
そこには、満天の、本当に無数に散りばめられた、星。
そして、煌々と地上を照らす、月明かり。

今までおはなしの中で、散々月明かりを書いてきたと思うのだけど、
人の燈した灯りのない夜空に浮かぶ、月の明かりは、本当に明るいんだぁ……
……としみじみ思いました。
……逆に、新月の夜、雲に覆われた夜に訪れる闇が、どんなに暗いことか。

……と、まだ旅行疲れを残しつつ、ダージリンをお供に
小岩井牧場で買ったたまごケーキとバタークッキー(んまい!)を
頂きつつの旅行記でありました。



秋の夜長のつれづれごと。−2002.10.04 (Fri)
姉が、いずこからかたくさんの栗をもらってきたので、
ゆでて家族みんなして食べました。ほっこりと甘くて美味しい〜。
秋のささやかな幸せの味。

で、その栗を食べながら、皆でTVで『陰陽師』を観ていたりしました。
これじゃあ御子死んでるって、とか、あっさり恨みを捨てて愛に走る早良親王、とか
楽しそうな晴明のワイヤーアクションとか、つっこみどころが多い(笑)
ギャグかいこりゃあと思いつつも、何だかんだ言って面白くて最後まで見てしまったり(笑)
しかし、さすが野村萬斎、立ち振る舞いや手の動きが綺麗。
やや狐っぽい顔に浮かぶ妖しげな笑みといい、いかにも阿部晴明、といった感じ。

図書館システムの仕事で、児童書だけ置いてあるこども図書館に行ったのですが、
資料検索のやり方を見せる時に、検索語を何にしようかな……と思いつつ
「ナルニア」で検索したら、職員の方に「あら、渋いわねぇ」と言われました(笑)
ナルニア……渋いのかしらん?(笑)
確かに普通なら「ハリーポッター」とかで検索するだろうけど。

他にも、職員やバイトの子が反応したら面白いなぁと思いつつ、
「遊佐未森」とかで検索してみることもあります(笑)
「クラフト・エヴィング」とかも(笑)
こういうマイナーな言葉で検索するSEが現れたら、ぐーたらものなので要注意です(笑)

そのぐーたらものに無理に働かせると、ろくなことがないみたいで、
どうもここ数回の電気ストーブは、ふとシリアスになったりと不安定ですね……。
これじゃいかん、ということで、今日はほんとうに徒然に書いてみました。
明日は久しぶりのお休みだし♪

お供は葉々屋さんで買った、ダージリンのセカンドフラッシュ。
何処の農園のだったか忘れましたが、何処かキーマンみたいな風味があって、
ちょっと珍しくも美味しいダージリンです。





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Thanks to Az* for script