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電気ストーブ−Memo
 店の傍らには、古い造りだが一応は電気式の、小さなストーブが置いてある。

 ストーブの上には、使いこまれた真鍮製のやかんが乗せられ、口から白い湯気を漂わせている。

 どうも、お湯を沸かせる仕組みになっているらしい……

 ……と思った瞬間、やかんが勢いよく、汽笛のような高い響きを店中に響かせた。

「どれ、お湯も沸いたみたいだし、休憩にするとしようか。」

 やかんの知らせを待ちわびていたように、店主が伸びをして、店の奥から出てくる。

「お茶を淹れるから、一緒に一服、どうだい?」

◆ * ◇ * ◆

ここでは、イベントレポートとか新刊の作成状況とか、サークルに関わること……

……だけではなくて(笑)、近況とか、音楽のこととか、つれづれごとを

ふと気が向いた時に書いていく、つれづれページです。

……普段全然気が向かずに、修羅場時だけ気が向きまくる可能性も高いですが(笑)


◆ * ◇ * ◆



ぐーたら雪魚の棲家は電気ストーブの前。−2004.02.19 (Thu)
♪天晴れ〜 天晴れ〜 大地の天晴れ!
(↑頭の中に残って、ぐるぐるリピートしてるらしい・謎)


……と言うわけで(何が?)、先日須藤真澄さんの
初期作品徹底救済蔵出作品集「マヤ」を入手して、のんびり読んでました。
この本は、過去の単行本に収録されなかった分の、残った10の短編や
古いイラストを全て集めて納めた、ご本人作の同人誌(笑)。
でも、書店流通しているのでコミックの多い本屋さんなら入手可能です。
オビの「もう、逆さに振ってもでません」のコピー文句にちょっと笑いつつ(笑)。

あまり内容に触れてしまうとネタバレになってしまうので、
須藤真澄さんの本をご存知な方でないとわからない表現になってしまって
申し訳ないのですが(まあ身内はみな知ってるしな……)
個人的には「電気ブラン」みたいな風になるのかと思っていたのですが、
読んでみたらどちらかというと「子午線を歩く人」の頃の雰囲気に近かったです。
アキラちゃんも再登場してるし(笑)。
(関係ないけど、「子午線を歩く人」の「今宵楽しや」という短編が
須藤真澄さんの短編の中で一番好きなのですv)


その「マヤ」の作品のひとつに「雪魚の棲処」という短編があるのですが。
この短編、先程話した単行本「子午線を歩く人」の中で、
予告の1コマだけ載ってて、肝心の本編は何処にも収録されていないという
ずっと謎に包まれていた短編なのでした。
(一説には、予告だけ描いて原稿は落とした、との噂も・笑)


以前にもこの電気ストーブで書いたかも、なのですが、
私の本作りの時のP.Nの「中里雪魚」は、この短編の題名から頂いているのです。

「ゆきな」って言葉の響きがいいなぁ、と思って。加えて私、雪好きだし(笑)。


で、じゃあ「雪魚の棲処」ってどんな話だろうと思って、
予告を裏切って絶対に変な話に違いない(笑)……と予測しつつ、
今回の「マヤ」に臨んだのですが……

……ネパール(?)を舞台にした、まともに、いいおはなしでした……
……予想が外れたっ(笑)。
「さかな 遠くまで行こう」……の呼びかけが好き。

……まあ、本編に一度も「雪魚」という言葉が出なかったのは置いておいても(笑)

あとがきで、何故最後まで収録しなかったかの10の理由が書いてあって、
どの理由がどの短編のだかはご想像におまかせします……となっているのですが、
多分、このはなしの理由は「時期を逸した感は否めないな」……
だと見てるのですが、果たして。

ということで、「雪魚の棲処」がどんなおはなしだか知りたい方は、どうぞ(笑)。
あ、YOICHI君は必修ということで(←名指しかい・笑)


 ***

それから。
ここのところ、CDやケーキ、チョコ……と、思いがけない贈り物が届きましたv
何ともびっくりして、嬉しくて……ここのところ少々沈み気味だったのですが、
すこし元気を頂けました。あらためて、ありがとうございます〜。

実際にはほとんどお会いしたことのない方々との、こんな繋がりって、
本来このホームページや、サークル活動がなかったら生まれようもなかったはずで
何とも不思議な感じがします。(まさに『銀河通信』のような……)
時には徐々に途切れてしまったり、不意に亡くしてしまうこともあるけれど、
こんないくつものささやかな繋がりを、大切にしていかなきゃ、と思います。
(あー……まあ、もちろん日常会ってる友人達もなー、と一応言っておこう・笑)
と、こんなとこまで読んでくださっている皆様にも、感謝を込めつつ。


……とか言いながら、メールなどなどいろいろと滞りまくっているのは
どーいうことだ、ぐーたらオーナー(爆)。
仕事とイベント準備でわたわたしてしまっていて、申し訳ありません〜。

しかも予測通り、今週末のコミティアでは、新刊はなかったり……(涙)。
それでも、ティア初売りの『桜』や、いつも数が少ない『harvest rain』なども
持っていきますので、会場に行かれるかたは、是非立ち寄っていってくださいませv



Muttoni Cafe−2004.02.16 (Mon)
渋谷パルコのロゴスギャラリーにて開催されている、
ムットーニ・カフェへ行ってきました。

ムットーニは自動からくり人形師。
オルゴールめいた不思議な造りの箱に込めた、機械仕掛けのからくり人形を
動かして、味のある口上とともに、ほんのひとときの夢の世界を見せてくれます。
年に一度開かれる、その新作展示発表・上演会が、このムットーニ・カフェです。

上演を開始するまでは、展示されている箱は閉じていたり、見えていても
人形は静かに眠っているのですが、この箱や人形がどんな動きをするのか、
想像するのもまた楽しいです(笑)。

そして灯りを落として、ムットーニの前口上とともに
スイッチが「パチリ」と入れられると、ほんのひとときの幻のように
からくり人形が息を吹き込まれたかのように動きだします。
また、暗がりの中に細やかに輝く光がすっごく綺麗なのです〜。
ムットーニもどこかお茶目なおじさまで(笑)、口上も楽しい。

例えば「Coffee Break」という作品。
誰もいない部屋に、こつ、こつと靴の音がして、扉が開きます。
そして、誰もいないのに、椅子だけが引かれて、机の上のオルゴールの蓋が
そっと開いて、しばしの間もの哀しいオルゴールの調べが流れます。
そして、机の上のコーヒーカップが、まるで口に運ぶかのようにふわりと持ちあがって。
部屋の奥の鏡の中だけに、何処か淋しそうなシルクハットの男性の姿が、ひとつ。
やがて、コーヒーカップを机の上に置き、椅子を引いて、足音は部屋から遠ざかってゆく……。

……以上、全てからくり細工。

他にも、萩原朔太郎の『猫町』を題材にしたからくり人形とか
(「今だ!」と叫んだところで街の窓々に映る化け猫が可愛い・笑)
ひととき不思議な空間を楽しんできましたv
しゃがんだり(後ろの人が見えないから)立ち上がったりで、腰が疲れますけど(笑)
29日まで、パルコパート1のB1F、ロゴスギャラリーで開催してます。
ただし、土日は事前に会場で整理券をもらっておく必要があります。
世田谷文学館にも、何点か作品があるそうで、見に行きたいなぁ〜と思いつつ。

   ***

先日、ネット上で、ある方の訃報に触れました。
それ以来、少し、ごく緩やかなショックにずっと包まれてしまってたり。

ネット上でのことだけに(直接はほとんどお話したことがない方で)、
本当に全くと言ってよいほど、最初は実感を伴わなくて、
その分、衝撃と悲しみは真綿で絞めるように、言葉でうまく表せないような
感情を伴って静かに包んできたような気が、します。
少しずつそのショックも薄れつつなるのだけど、
未だにその方の創った音楽を聴き直すことは、できなかったり。

今はただ、その方に安らかな眠りがあることを、祈るばかりです。



ミュージック・プラネット−2004.02.09 (Mon)

休日出勤中の職場の光景、そのいち。私のPC上(笑)。
スヌーピーキャップ集めていた頃は、ペプシコーラばっかり飲んでて身体に悪そうでした……
(後ろの方に、ビームが効かなそうな変な奴が混じってますが・笑)
仕事が忙しくなると、妙にこういうものを集めたくなったり(笑)。

……と、こんな風に携帯で写真撮ったり、好きな音楽をヘッドフォンで聴いたり
私服のままできままに仕事できるのが休日出勤のいい所です。
……って、やらないにこしたことはないのだけど。でも平日もこんな風なら能率あがるのに。


……と、土曜日が仕事だけで終わってしまうのも淋しいので、
帰り際に、葛飾区郷土と天文の博物館プラネタリウムに足を運んで
「ミュージック・プラネット」のZabadak特集を見てきました。

「お花茶屋」という何処かのどかな名前の駅で降りて、
植え込みのある住宅街の道をのんびり歩いた先にちょこんとある、小さな博物館。
正面に、プラネタリウムの天球形のドームが顔を覗かせてます。
後ろで輝いてるのはお月さま。

半円形のちいさなドームにそびえるのは、ひとつだけの球体でできた
最新式のプラネタリウム。いろいろな技を見せてくれます。
地球から見た星空だけでなく、月の表面からみた星空(地球がゆっくりと満ちかけしてゆきます)
そして何と、小惑星Zabadakから見た星空まで。
(でも、流れ星機能は、五島プラネタリウムの方が素朴で好きかも……)
選曲もなかなか良い選曲で、ゆったりとZabadakの音楽を聴きながら夜天の星を
楽しんできましたv
1曲は、三択で客席のボタンから好きな曲がリクエストできるというコーナーも
(ヒラサワのインタラクティブ・ライブ、みたい?・笑)

曲目は、まだ3月も二回あるので今はヒミツにしておきますが、
もしかしたら2月と少し変えるかも、とのこと。
ちょっと都心からは遠いですが、気が向かれた方は、是非どうぞ。

ちなみに、私の中ではプラネタリウムというと、五島プラネタリウムの影響で
 Zabadak:『tears』 Karak:『私が見てる』 新居昭乃さん:『人間の子供』
……といった印象が強いです(聞いてないというに・笑)

もうひとつ、忘れないように自分メモ。
ずっと息を潜めていた、上野洋子さん率いるマーシュ・マロウが
メンバー一新して、3/27にライブをやるとのこと。
……横浜、氷川丸の船上で、しかも谷川俊太郎さんの朗読とのジョイント
ってどんなライブだか(笑)。ちょっと気になります〜。
……しかし、チケット取れるのかなぁ。がんばろう。





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Thanks to Az* for script