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電気ストーブ−Memo
 店の傍らには、古い造りだが一応は電気式の、小さなストーブが置いてある。

 ストーブの上には、使いこまれた真鍮製のやかんが乗せられ、口から白い湯気を漂わせている。

 どうも、お湯を沸かせる仕組みになっているらしい……

 ……と思った瞬間、やかんが勢いよく、汽笛のような高い響きを店中に響かせた。

「どれ、お湯も沸いたみたいだし、休憩にするとしようか。」

 やかんの知らせを待ちわびていたように、店主が伸びをして、店の奥から出てくる。

「お茶を淹れるから、一緒に一服、どうだい?」

◆ * ◇ * ◆

ここでは、イベントレポートとか新刊の作成状況とか、サークルに関わること……

……だけではなくて(笑)、近況とか、音楽のこととか、つれづれごとを

ふと気が向いた時に書いていく、つれづれページです。

……普段全然気が向かずに、修羅場時だけ気が向きまくる可能性も高いですが(笑)


◆ * ◇ * ◆



ちいさな花を探すような−2009.06.09 (Tue)
ささやかすぎる旅にでた
この全てがおはなしで 積み重ねられる物語ね

(「おめでとう」より)

popoyansの『祝日』が最近のおきにいり音楽です。
ふたりぐみおねいさんのやわらかなダブルボーカルとギターの音色で
疲れた帰りの電車や、家に帰ってお茶を飲みながら
もへーと聴くと和みます。
(相変わらず余裕がないしのぉ……)
間違っても仕事のBGMにしてはいけません。

なんとなく、中国茶の合う音楽。



そのままふとんで冬眠に入るのも−2009.04.28 (Tue)
さすがにあんまりなので、もうしばし。

前回の『ゆずゆずり』にて、真冬の引越しの場面があって。
細やかな描写で綴られた、雪まで積もった中での引越しは、
寂しさとも相まってしまうようで、
さすがの雪好きの僕でも、ちょっと躊躇するものがあるなぁ……と
思いながらページをめくっておりました。

……と、ふと気づいてみれば、うちも今年の後半に引越しを控えていて、
真冬とは言わないまでも、冬の引越しだよなぁ、と想い巡らすこの頃。

「引越し作業中に、思い出にひたってはいけない。」
「荷造りとは、なんと切ないものなのか。」
……とは、文中にあったシワスの弁。

僕の生まれてこのかたの引越し歴は、
「東京都北区の都会のエアポケットのような小さな町」
 →「神奈川の海が近いそれなりの町」
 →「神奈川の海が近いそれなりの町」(つまり同じ市内)
と、まだ2回で、初冬の引越しが実行されれば3回目。

最初の引越しの際は、もう住んでた時間が長かったからか(二十幾年……)、
何だか時間が経っても、いつでも戻れるような感覚があって、
あまりそこまでの寂しさというか、何というかは、なかった気がします。
むしろ短い時間にいろいろあった、今の町を離れるようが、感慨はあるのかも。
それとも、もともと僕が過去に執着しない性質なのか……。
それは、冬の引越しのお楽しみといったところです。


つらづら書いていたら、なんともチラシの裏な電気ストーブになりましたが、
ここでの真の主張はただひとつ。

雪窓紅茶店のカウンターにある住所が
「東京都北区の都会のエアポケットのような小さな町」
のままなのは、ここまできたら単なる意地で直してないだけだ、ということです。

……決して、今まで直し忘れて気づいてなかったわけじゃ、ないんですってば。



ゆずゆずり−2009.04.11 (Sat)
湘南ライナー号での爆睡のあいまあいまに、『ゆずゆずり』/東 直子 を読む。
「柚」という文字の入った名前の土地に仮住まいする、イチ・サツキ・ナナ・シワスの日々。
半ばエッセイのような、物語のようなといったたたずまいで、淡々とすすむ。
日常の風景の描写が、地味でいてすこし鮮やか。

しかしながら、もっとも共感してしまったのが以下の文なのは、我ながらいかがなものかと。

<以下引用>

羽毛枕がやわらかい。羽毛布団もやわらかい。毛布があたたかい。
使い慣れた寝具は、つくづく安心する。
 〜 中略 〜
冬の喜びのほとんどは、眠りにあると言っても過言ではないと思う。

<引用おわり>

……布団を発明した人は、ノーベル平和賞に値するというのが、僕の持論です。





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