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店主−Circle Information−イベントとは?


統計的(?)に見ると、どうもイベントで本を手に取ってくださった方が

後でこのHPに寄ってくださる場合よりも、雪窓紅茶店からこちらの

お店に足を伸ばしてくださる方のほうが思ったよりも多いみたいなので、

ここで「イベントって何?」という方向けに、店主の独断と偏見に基いて(笑)

ちょっと説明をばしてみようかと思います。


→「店主」に戻る

◆ * ◇ * ◆


◆イベントって何?
ここで言う「イベント」を、もう少し細かく言うと「同人誌・自主制作本の即売会」となります。
個人・グループが自費で手作りもしくは印刷した本を展示・販売する催し、わかりやすく言えば、本のフリーマーケットみたいな催しです。


売っている本のジャンルも、アニメやゲーム、音楽や演劇のファンブックや二次創作、オリジナルのコミックや漫画、アダルトやボーイズラブ(笑)、ペットの本や旅行記、最近では本以外にもポストカードや音楽CD、アクセサリーや鉱石(!)までと、フリーマーケットなみに様々なものが存在します。

比率的には、もともとのイベントの成り立ち・歴史から、アニメのパロディが多かったですが……、最近ではゲームにその座を譲りつつある気もします。


イベント自体も、全てのジャンルをひっくるめた大型イベントから、特定のジャンルのみを集めた専門のイベントまで、またいろいろな性格のものが開催されています。
(さすがにZabadakオンリーのイベントにはお目にかかったことはないですが・笑)


また本のデザインも、コンビニでコピーして作った本から、印刷屋さんで綺麗にフルカラーで印刷したもの、手作りで装丁に凝ったものなどなど。
(たまに、いったいどうやったらここまで手作りで作れるんだ……とため息をつくものもあります・笑)

中身も、本当に数ページしかないかわいい本から、大河長編もの、複数の人で原稿を持ち寄ってつくったものなど、本当に様々です。

いわば、本を作る人の数だけ、それぞれの性格をもった本がある、といった感じです。


だから、本を作る側だけでなく、本を探して買う側も、それなりに大変。
でも、だからこそ自分のお気に入りの本に出逢えた時はすっごく嬉しいです。
同時に、その時は本の作り手もまたすっごく嬉しかったりします。


◆雪森古書店のジャンルは?
では、先程例を挙げた様々な本のジャンルの中で、「雪森古書店」が作っている本はどんなジャンルに属するかというと、「創作」もしくは「オリジナル創作」というジャンルにあたります。

「創作」ジャンルとは、ゲーム・アニメ等のキャラクターや世界に基づいて二次的に独自の物語を生み出すのではなく、全くの書き手自身が生み出したオリジナルの世界・人物をもとに物語を作るジャンルを指します。

いわば、頭の中で思いついたおはなしをそのまま書いたら、この「創作」ジャンルになります(ほんとかいな・笑)。

広義では、自分の日々の生活から生まれたペットの本や旅行記など、またオリジナルの創作物である音楽CDやアクセサリなども、もちろん「創作」に含まれます。


「雪森古書店」のつくるおはなしは、Zabadakや遊佐未森さんの音楽から頂いたイメージをお借りしてはいますが、おはなしの世界・人物は全て私の頭の中で生まれたものであるため、一応はやっぱり「創作」ジャンルのおはなし、となります。

なので、「雪森古書店」は主に「創作」ジャンルを主体としたイベントに、多く参加しています。


実際にどんな創作イベントがあるかは、→こちらへ……


◆HPと本作りに関する独断と偏見(1)
ここからは、かなり個人的な独断と偏見が入ってます(笑)

HPと同人の活動、同じくらいの時期に始めて、のんびりながら今に至るまで続けてきているのですが、個人的な印象としてHPと本作りって似ているような印象があります。


HP(本)を作る側は、自分の好きなジャンルや、自分の想像の中で生み出された創作物を、トップ(表紙)をはじめとして、見せるためのデザイン(装丁)を工夫しながら、HP(本)という一つの作品を作ってゆきます。


HP(本)を見る側は、数多あるHP(本)の中から、リンクページやウェブリング(イベントのカタログ)などを参考にしながら、実際にHPを見に行って(イベントで本を手に取って)自分のお気に入りを探します。

まずトップページ(表紙)を見て、そのまま素通りしてしまう方もいれば、その雰囲気やいろいろな要因に興味を持って、ページを閲覧する(頁をめくってくれる)方もいて。

一度だけ見にくるきりの方もいれば、更新するたび(新刊を出すたび)に見に来てくれる方もいたりして。

そして、掲示板やチャット上でおはなししたり(イベントで直接おはなししたり)、電子メールで(お手紙で、最近はメールも多い)感想を頂いたりと、作り手と読み手の間でコミュニケーションが生まれることもあったり……。


括弧内は、HP作りを本作りに置き換えた場合。

……ほら、似てませんか?(笑)
(ちなみに、負の面でも似たところがあったりもしますが、ここでは割愛・笑)

ちょっと独断の論である感はあるでしょうが(笑)、実際、同人活動をされている方はHPも運営されている率がかなり高いのは、創作としての基本的な性格が似てるところがあるのでは、と思います。



◆HPと本作りに関する独断と偏見(2)
1じゃあ、HPと本作りでは異なる所はないのか、というと、もちろん性格上大きく異なる点がいくつかあります。

一つは、HPはリアルタイム性が強く恒常的であるのに対して、本作りは時が限られているということ。

HPの場合は、更新の頻度・タイミングは個々のHPに依存します。
毎日日記のようにきちんと更新するHPもあれば、某雪窓紅茶店みたいに(笑)ぐーたらで全然更新しないHPもあります。
また、掲示板等を通じたコミュニケーションも常にリアルタイムで行われます。


それに対して、本作りの場合は、基本的に新しい本が作られるのはイベントの時。
いわば、イベントというタイミングで、あらゆるHPが一斉に更新されるのと一緒です(笑)。
そして、逆に更新されたコンテンツを手にできるのはイベントの時だけで。
(さらに、ここに「完売」という要素が加わります・笑)

なので、日常的なHPに比べると、限定的な時間軸の中で開かれるイベントは、どちらかというと「お祭り」の性格も持っています。


もう一つは、HPは形を持たない「コンテンツ」の閲覧であるのに対し、イベントでは「本」という形ある物を、作り手に代価を支払ってやりとりを行う、ということ。

実際には、HPだって、見に来てくれる方は「時間」という代価を支払って来てくださっているのだから、作り手はその「時間」に見合うものを作ろうとする心と、見に来てくれる方のことを考える心を持って作る必要があります。

だけど、本作りでは「時間」に加えてより直接的な「金銭」という代価が生じます。
そのため、作り手は「時間」と「金銭」にみあう、「本」というものを提供するためにより真剣になる必要がありますし、逆に買い手は、自分の手に取っている「本」が果たして支払う代価に見合うものであるかを、より真剣に見定める必要があります。


だからこそ、よりシビアだし、もしもお気に入りの本に出逢えた時、お客さんに本を気に入ってもらえた時は、より格別の喜びがあるのです。


◆おしまいに。
……とまあ、独断と偏見に基づいて長々と説明してきましたが(笑)。

イベントによっては人混みがすごかったり、独特の雰囲気もある(笑)ので気押される面もあるかもしれませんが(笑)、HPだけでなく、創作された「本」に興味がある方は、
ものは試しで(怖いもの見たさで?)イベントに足を運んでみると面白いかもしれません……。

……もしかしたら、お気に入りの本に出逢えるかも。

……その際には、雪森古書店にも足を伸ばして頂けると、店主は大喜びです。
(って、もしかして宣伝か、これ・笑)