小田急バス私設ファンクラブ・実録シリーズ

一周10分、でも車内は盛況

=ムーバス境西循環線試乗記=

 2000年11月の境南循環(東西)に続き、小田急バス担当のムーバス路線第2弾として、武蔵境駅北口を発着点とする境西循環線が2004年11月27日に開業しました。公式ホームページでは初日に式典を開催するため11時05分発から運行する旨の記述があり、筆者は午前10時半ごろ武蔵境駅に到着しましたが、境南循環のときよりは地味なものになっていました。ムーバスも7路線目となると、それほど騒がれないようです。

 既にデモ運転をしていた新車C125号車が帰ってきました。転回場所がないため、駅を目前にしていったん横道に入り、ビルを一周して降車ポールに横付けします。

 乗車ポールでは、125号車を待つ人々が徐々に増えてきました。

 発車1分前。座席がだいたい埋まるぐらいの人数でした。

 定刻に出発したムーバスは、JR中央線にほぼ並行する一方通行路を、境5丁目の西部図書館までまっすぐ走ります。交通空白地帯をカバーするムーバスの思想はここでも貫かれています。

 西部図書館から境5丁目にかけて多数の乗車があり、車内は混み合ってきました。初日のご祝儀ということを差し引いても、都営アパートなどから安定した利用が見込めるのではないかと思われました。

 境21系統(亜細亜大学南門経由の方)とほぼ同じルートを通って、一周10分の旅は終了。駅に到着すると、中扉から降りる人々を、ムーバス独特の可動式ステップがサポートしていました。

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