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▲関東・小田急のムーバスの出会い
ムーバスの7号路線として、武蔵境駅北口・三鷹駅北口を回る循環系統が、小田急バス武蔵境営業所の担当で2007年3月31日に開設されました。今回はルートの大半が三鷹市内になることから、ムーバスでは初めて武蔵野市、三鷹市の共同運行という形に。初日に行われた出発式典も、両市の市長が出席しました。
▲三鷹駅北口でのテープカット。
右から2人おいて清原三鷹市長、邑上武蔵野市長、2人おいて尾淵小田急バス社長
あいさつに立った三鷹市の清原慶子市長は、「以前から共同運行を持ちかけていたところ、昨年9月、武蔵野市から具体的な提案があり、調印にこぎ着けた。(JR中央線の)北側の市民にとって長年の願いがかなった」と感慨深そうな表情。武蔵野市の邑上守正市長も「境、上連雀の交通空白地域がこれで解消する。三鷹市と力を合わせて運営していきたい」と応じていました。続いて恒例のテープカットと花束贈呈などが行われましたが、三鷹駅北口には余裕をもってセレモニーができるような空間はなく、道路上を行き交う一般車両を気にしながらの慌ただしい出発式となりました。
▲試乗用に駆り出された「みたかシティバス」C112号車
続いて来賓らのルート試乗となりますが、C137号車のポンチョ1台だけでは当然納まるはずもなく、境西循環のC126号車、さらには三鷹市コミュニティバス(赤とんぼバス)のC112号車も初めて三鷹駅北口に乗り入れました。「ムーバス」の字幕を掲げた赤とんぼバスは史上初と思われますが、三鷹市が運行に加わっていることの象徴という見方もできそうです。
▲ムーバス路線を快走するC112号車の車内(上連雀1丁目)
それでは早速、営業第一便に乗ってみましょう。きょうは武蔵境駅発12時ちょうどの便から営業開始(初日は運賃無料)で、筆者は超満員のポンチョを避け、赤とんぼバスC112号車に乗車。今後よほどのことがない限り、このルートで赤とんぼバスが客扱いすることはないでしょう。何度も乗ったことのある車で、生まれ故郷の見慣れた路地を回っていくのが、こんなに新鮮な印象を与えるものかと驚きました。
▲本家ムーバスC126号車を追いかける(上連雀1丁目)
バスは武蔵境駅を出発すると、境1丁目交差点を右折して堀合新道に入ります。そのまま直進すれば三鷹駅北口に出ますが、そこはさすがムーバス、堀合遊歩道のところから狭い路地に分け入り、住宅街にはこまめに停留所が設けられています。三鷹駅北口への進入は、跨線橋、堀合地下道前を通過してけやき橋交差点をいったん北へ直進、電器店の角を右折して中央通りから南進しロータリーへ向かいます。
三鷹駅を出ると、堀合交差点の先、かつて筆者が住んでいたアパート付近の路地を右折。今度は上連雀1丁目の北部に分け入ります。この辺も三鷹、武蔵境両駅から中途半端な距離で、歩くと結構かかるのに昔から交通空白地帯だった所です。
▲武蔵境駅に到着、営業所に引き揚げるC126号車とC112号車
相変わらず満員で遅延気味のC137号車を尻目に、C126号車とわがC112号車のペアは順調にルートを回って武蔵境駅北口に戻りました。増発車は来賓試乗を含め1周半でお役ご免となり、営業所へ回送されましたが、2便以降も混雑が続いていた現状を見ると、もう一回りぐらいしても良かったのかなと思います。
ともあれ、コミュニティバスの共同運行は両市にとって初めての試み。特に三鷹市にはムーバスのノウハウを吸収する絶好のチャンスであり、伸び悩んでいる赤とんぼバス各系統の改善に生かしてほしいと思います。
=以上 撮影はすべて2007年3月31日