プレイ中のゲーム(2003年上半期)

 


過去のプレイ中のゲームデータ

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全年齢対象  


18歳推奨


18歳禁止  ロケットの夏 夏日  なつかげ  妹汁 妹でいこう!

         Toon ぎりギリLOVE 先生だ〜いすき いもうと観察日記

         SEXFRIEND 〜セックスフレンド〜 スノーラディッシュバケーション!

         ガンガン生射ち!〜お兄ちゃん、ボク、××しちゃうっ〜

         ALMA 〜ずっとそばに・・・〜


ALMA 〜ずっとそばに・・・〜 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP BONBEE!)

プレイ開始 2003−06−08
プレイ終了 2003−06−14

主人公、十崎 巧巳(とざき たくみ 名前変更不可)は、とある学園の二年生。勉強は全然ダメだが、割といい顔立ちと、意外なスポーツの才能を持っているためか、本人の知らないところで女の子にもてる男である。幼なじみ&親友の織部 裕貴(おりべ ゆうき)や、数年来のつきあいである九条 楓(くじょう かえで)ら男友達と楽しく毎日を過ごす巧巳ではあるが、実は彼には悲しくつらい過去が。三年前にあった交通事故により、両親を一瞬のうちに失い、自らも瀕死の重傷を負っている。そのときのトラウマであろうか、幾たびも同じ夢・・・「病院の変わらぬ天井を見上げ、夜明けを待つ自分」を見続ける。そんな彼をそばでかいがいしく世話をする、明るくかわいい、そしてちょっとブラコンが入った妹の十崎 由衣(とざき ゆい)や、二人の幼なじみでお隣さん、何かと主人公兄妹を気にかけてくれる御月 香苗(みつき かなえ) 中学校からの腐れ縁で、香苗の親友、ポニテが可愛いもポニテのお約束で乱暴な女の子(笑)バキ 朝宮 梗(あさみや きょう) 妹、由衣の親友で、おとなしくてちょっとどじッ娘(笑) 神社で巫女さんをやっている四堂 鈴(しどう すず)ら女の子達の存在が、沙希の男友達同様どれほど彼の力になっていることか・・・ そして、裕貴の香苗への、また楓の由衣への秘めた想い。由衣や香苗、そして梗の巧巳に対する秘めた想い。仲のいい男女グループの中にも、切ない思いが交差する・・・

そんなある日、妙に口調が古風で風変わりな転校生「荒良木 円」(あららぎ まどか)が主人公達の前に現れる。巧巳には覚えがないにも関わらず、円の方は巧巳のことを知っている雰囲気。彼女の登場によって巧巳の内部にあるモノが少しずつ変わっていく。思い出せない懐かしい想い、思い出してはならない悲しい想い・・・巧巳の思いは何処に・・・

 

本作は、BONBEE!の第三作目に当たる作品ですね。前作「Ribbon2」からはもう4年も経過しているようですが。(^^; ってそれ以前に、私このゲーム持っているのに、まだ積んだままだなあ。(苦笑) 絵が可愛いこともあったのですが、実妹である由衣ちゃんのエンドもしっかりあるという話を聞き、妹erとしてはプレイしなければ嘘であろうということで、早速プレイ(笑) まあソフ倫の規定がある限り、由衣ちゃんとのえちぃしーんが無いのは分かってはいましたけどね?ただ萌え萌えな展開があると噂では聞いてますので・・・

本作は、ビジュアルアーツのシステムを使ってますので(BONBEE!はビジュアルアーツの1レーベル)操作そのものはビジュアルアーツの作品をさんざやった身には慣れたモンですね。(笑) 既読MSGスキップ機能は勿論搭載されてますし、そればかりかバックスキップ機能も音声付きで搭載。マウスのホイールにも対応してますし、システム上での不満な点はありませんね。セーブ&ロードは随時行えますし、セーブデータには簡便なコメントも付けられます。特に女の子のシナリオに乗った場合は、その女の子の名前も記されますんで、名場面集を作るに当たり多少の目安にはなるのではないでしょうか。さすがに自分でコメントを付けられるわけではないのが残念と言えば残念ですが。

オマケはCG集と音楽集、シーンリプレイと、CGをコンプした時に見られるオマケシナリオ。もっともこちらのオマケシナリオはあまり期待しない方がいいかと・・・余りにもおバカなお話なんで(^^; 因みにシーンリプレイで評価できるのは、OPアニメを収録していると言うこと。OPアニメはMPEG等ムービーファイルではなく、プログラムで動かしているのですな。画質の良いアニメーションを楽しめるという力の入った作りなもので。 

BGMはPCM音源による演奏。F−ACE(ふぇいす)氏が担当されていますね。曲の出来は及第点、と言ったところでしょうか。突出した出来ではないものの、雰囲気を盛り上げる良い曲作りをしていると思います。もう少し出来が良ければ絶賛する所なんですけどね〜。

本作のOPテーマ、及び挿入歌は、お馴染みI'veのKOTOKOさんによる歌。作詞:魁 作曲:F−ACE 編曲:I'veと、安心ブランドのI'veも関わっているだけあってなかなか琴線に触れる曲になってます。ただエンディングテーマだけがないのはいただけませんね。(^^; エンディングテーマを作る予算を使い果たしているのかしらん・・・

CGは、漫画家、的良みらん氏原画。私はこの方のまんがは知らないのですが絵的には割に好みですね。(笑) ドろりと言うほどのろりな絵じゃないですが、そこはかとないろりのかほりが漂う可愛いイラスト。ただ願わくばもう少し妹の由衣ちゃんを胸ちっちゃく描いて欲しかったかな?バキバキバキ ・・・まあ、ぺったんなキャラならしっかり鈴ちゃんがその役になっているけど(笑)バキ 

本作は、男も含め、メインキャラはフルボイス。これは評価できますね。声優さんの演技力にも問題なし。ただ楓役の声優さんの演技で、楓の普段のクールなしゃべりの時は実にいい雰囲気なのに、激している時の声が今ひとつ迫力がなかったのは残念と言えば残念かも。(^^;

えっちしーん。本作は純愛系のシナリオだけに、正直えっちしーんは薄いですね。そちらの方を期待すると肩すかしを食らうことは間違いないでしょう。ただ一つ例外的に、梗ちゃんだけは、えっちしーんが二つ用意されており(他のキャラは一つのみ)その一つがちょっちマニアックだったりするんで、まるっきり薄いとも言えないかな(笑) ま、えろげ〜でありながら、えっちが薄いと言うのは本来は問題なのでしょうが、本作は切ない系のゲームとしての出来が良いので目をつぶりましょう。(お

さて、シナリオ。このゲームを始めた時、どっかで見たようなシーンだと思う人はきっと多数派でありましょう。(お 身も蓋もない言い方をしてしまえば、○NE+Kan○n、そしてそれに君が望む○遠のテイストを組み合わせたってトコなんですよね。(^^; プレイヤーが同じようなシナリオ展開のものを許せないタイプの方の場合、本作に対する評価は正直低いものであろうと思います。もっともそのまんまネタを使っている訳では勿論無く、色々とアレンジしたり捻ったりと工夫を凝らしたシナリオですので、プレイして心に染みいるものは必ずあると思われます。 何と行ってもギャグのキレは良い。プレイして大笑いするところがホントに多く、裕貴がほとんど漫才の相方であるが、クールな楓も、そのクールさ故に逆にギャグとなると言うお約束なパターンも。(笑) そして本作の本来の姿、切ない系のゲームとしての本領もしっかり発揮。後半、主人公は、自らの重大な秘密により危機的な状況に陥るにもかかわらず、女の子達にそれを知らせることが出来ないが故の悲劇がぽんぽんと。(^^; ハッキリ言って、そのシーンは、切ないを通り越し、「痛い」シナリオでしたね。特に妹の由衣シナリオに於いてその傾向が顕著。プレイしていてほんっっっとに心が痛みました。激痛ものと言っても差し支えないくらい。ええ。(^^; この様に切ない系としての出来には文句付けようがないと言えます。

しかしながら、問題点も決して少なからず存在。まずは本作はビジュアルアーツの伝統か、物語に主人公の身の上に絡んでファンタジーの要素が入っているのですが、その部分に突入する部分が余りに唐突すぎ。一応伏線を張ってはいるのですが、二重の伏線となっているために、初めてプレイの時にファンタジーの要素の存在に気づいたのなら、その人は間違いなく天才でしょうな。(^^; 後、ハッピーエンドに持っていく展開が説明不足故もあって少々強引に感じます。ひねりが足りないためにオチが読めてしまうんですよね。他にも梗シナリオにおいて、梗と主人公が結ばれた時、今日の親友であり、また幼い頃からずっと主人公のことが好きだった香苗の琴が以後話に出てこないというのは、ギャルゲーのお約束と割り切るにはちょっとアレじゃないですか?(^^; こういった不満な点が存在するのもまた事実であり。

しかしながら、切ない系、泣きゲーとしての出来は良く、特に香苗トゥルーシナリオの完成度の高さと、その心の打ちようは、あたし的には評価が高いですね。梗シナリオでの、梗の主人公への想いの不撓不屈ぶりには、そこまで激しく愛される主人公が思わず羨ましくなったりしましたし(笑) ナニよりも、BONBEE!が、ぴー描写を出来ないにも関わらず実妹にこだわった理由を、エンディングで由衣に語らせた時の爽快さはなかなかのものですぞ(笑) 細かい不満はあれども、こういった部分が本作を、私のお勧めゲームのレベルまでひきあげたようです。(笑) プレイ前はそれ程注目はしてなかった作品でありましたが、意外な拾いものとなりました。

 

さて、ちょっと本作について思ったこと。どうも本作は今の時代から10〜20年位前の日本を描写しているような。主人公が乗っているバイク「KATANA」って、ちょうどそのくらいにSUZUKIがリリースし、ヒットした車種なんですよね。巧巳と楓が裕貴との待ち合わせで、待ち合わせ時間に大幅に遅れてくる裕貴に連絡の術が無く待ちぼうけを喰らわされるなんて展開も、今なら携帯で一発連絡でしょ?それが誰も携帯を持っている風でもないとなると。プレイしていて懐かしさを感じたりしました。バイクが大好きだったあの頃の自分も思いだして・・・ね。

 

さて、以下はキャラ別感想でも。 ネタバレ含むモンで、未プレイもしくはネタバレを避けたい方はこの先を読み進めないでくださいね〜

 

 

朝宮 梗

陸上部の走り高跳びのエース。っつーても彼女一人だけだけど。(ぉぃ 私は陸上の琴は良く知らないけど、走り高跳びってあまり人気がない種目らしい。(^^; ギャルげでのポニテの女の子のお約束通り、よく言えば元気いっぱい、悪く言えば乱暴娘。(笑)バキ 主人公ともども良く殴られる裕貴など、何度もお花畑を見ているからシャレにならない攻撃を加えてる(笑) これまたポニテの女の子のお約束通り、素直になると無茶苦茶可愛いと言う点もしっかり該当(爆笑) 主人公と恋人同士となった後は、二人っきりになると甘えてくるあたり、彼女の本来の姿が見えていると思っても良いんじゃないでしょうか。

梗と香苗は親友同士。香苗が主人公のことをずっと想っている琴は百も承知。だから主人公に引かれる自分の気持ちを隠し通して行かねばならないと言う折角の設定を持っていながら、主人公とほとんど弾みで結ばれてしまった後、意図的に梗がよそよそしく振る舞うと言う行動だけで終わらせてしまったのは実に勿体ないですね。(^^; 主人公に一度抱いて貰って、後は主人公の想いを諦めるつもりだったと言う悲しい気持がシナリオ上で空回りしてしまっています。ここはやはり、香苗と梗の葛藤や、その後の和解までしっかり描くべきではないですかねえ。まあそこまでやってしまうと、シナリオが膨大な量になってしまうため、敢えて「ぎゃるげのお約束その壱、ヒロインが確定したら他のヒロインとの繋がりが無くなる(ぉ )に甘えたのかも知れませんけど。(ぉぃ

主人公が実は生き霊であるという事情を知ってしまうことにより、世界の修正力の力で主人公が現世から切り離され、主人公とは逢えない状態に陥ってしまう。その結果、梗は主人公が三年前に既に死んでいると言うことになっている別の世界、言うなればパラレルワールドに迷い込んだようなものであり、ナニがなんだか分からない状態でパニックになりながら、必死に主人公を捜す彼女の姿は痛々しいなんでモンじゃないです。(^^; 他のヒロインは事情を知っているか、さもなくば生き返る直前まで知らされずにいて、とりあえずは主人公と一緒にいられたのとは対照的。そう言った意味で、一番可哀想な目に遭っているヒロインと言えるのではないかなと。(^^;

時の修正力に頑として屈せず、ひたすら主人公を忘れることなく捜し求める梗。女の子にここまで好かれたら男冥利に尽きると言うものでしょう。(/_;)  梗が時の修正力に抵抗し、主人公のことを覚えているが故に、現世に留まっていられる反面、梗が主人公の正体を知るが故に、時の修正力の影響により主人公が完全に復活することの妨げとなるアンビバレンツ。梗から主人公の記憶を消すと同時に、主人公の復活の儀式を円が行うという綱渡り的な賭け。この賭に勝っても、主人公の方はともかく、梗の方は主人公のことはもう覚えておらず、完全に赤の他人となってしまうと言うやるせなさ。梗は言う。例え主人公のことを忘れたとしても、また再び遭うことが叶えば、再び主人公に一目惚れすると。本当は逢えなかったはずの二人が運命的な出会いで、二人が恋に落ちたのだから、この出会いは宿命だと。実にロマンチックな考えです。私は好きだけど。(/_;)(笑) だから私は、エピローグで、0から再びやり直す梗と主人公の恋物語・・・と言う、ハッピーエンドではあっても切ないストーリーになるんだと思っていたのですが・・・甘かった(笑) しっかり梗、主人公のこと思い出しちゃんだもの。(爆笑) 復活した後、必ず主人公の方から梗に声をかけると言う約束を果たすのが遅れた主人公にパンチかます当たり、やっぱりポニテの女の子です。(大爆笑)

まぁね。時の修正力にあれほど抵抗して主人公のことを忘れずにいた梗ですもの。例え円の術で主人公のことを記憶から消されたとしても、彼女の魂の中に主人公がいる限り、魂の想いから記憶の方に逆に書き出されるのは必然だったのでしょう。梗の主人公への想いの激しさをよく描写しきった名シナリオであると思いますね。私にとって本作品に於いて、香苗トゥルーシナリオとまったく同レベルで好きになったシナリオでした。

 

四堂 鈴

主人公の後輩。主人公の妹、由衣の親友。おっとりとした感じの、やや引っ込み思案な女の子という外見にそぐわず、実は結構運動神経が良いらしい。(笑) 由衣とソフトボールのバッテリーを組むんだからねえ。(笑) 本作の中では、一番胸がぺったんということもあり、外見では一番好きな女の子であったりします(笑)バキバキバキ ・・・まあそれはジョークとして(ぉぃ 照れた時、完熟トマトみたいに真っ赤になる立ち絵シーンがえらい可愛いです。(笑) 実家が神社で、巫女さんやってますので、ろりろりな巫女さん萌え〜な方なら彼女を自信を持って推薦致します。(笑)バキ

彼女は霊感を持っており、また円の術は、彼女の一族に伝えられていると言う琴になっているため、主人公が実は幽体であると言う事情を良く知っており、それが故に主人公の「正体を知られて、主人公がこの世から消えてしまわないようにするため、想い人との交流を避けねばならない」というジレンマからは無縁なんですな。このジレンマこそが本作の大きなテーマの一つと思う私にとっては、彼女のシナリオは外伝的な位置づけというイメージがあります。(^^; 他の女の子のシナリオでは、主人公が自分の正体に気づいた後、血を吐くような辛い切ない思いをしているというのに、鈴シナリオではギャグ一杯のお祓い助手顛末記ですからねえ。(^-^;(笑) ウサギとかキツネとか、外見可愛い動物が、実は言葉が分かってくると結構えげつないセリフを吐いてきており、そんないたいけな動物たちに大人げなく喧嘩ふっかける主人公には大笑いさせて貰いましたが。(笑)

まあ他の女の子のシナリオではえらい痛い想いをさせられてましたから、彼女のシナリオで一息付けた・・・と言えなくもないです。(^^;  ネコ化した由衣ちゃんがメチャ可愛かったし(笑)バキ  それにしても女の子はやっぱり可愛いものには目がないようで。鈴ちゃんは掛け値なしに可愛いので、由衣ちゃんなど「あの娘は私のもの☆」なんて言うくらいで。 ちょこっと不埒な想いで、「実妹とその親友がレズ関係であり、格好いい兄が二人ともお嫁さんにする」と言う展開が欲しかったな・・・と思ったりバキゲシドカ

鈴ちゃんには、四堂 隆臣(しどう たかおみ)と言う兄がいる、彼は鈴ちゃんに対し、実妹への禁断の想いを抱いており、その弱みの部分を鈴ちゃんが誤って解き放ってしまった鬼につけ込まれ、取り憑かれてしまっている。妹erを自称する私としては、とても捨て置けない設定なのであるが、残念ながら彼の活躍が少ないために余り感情移入できずに終わりましたね。(^^; 自分を異性として愛してくれている兄に対する戸惑いや、兄を危機に追いやった自分の軽率な行動に対する後悔と兄に対する詫びの気持ちをもう少し描写出来ていればお勧めシナリオになったのですが・・・。

 

荒良木 円

三年前の事故で、本来は死んでいたはずの主人公をこの世に繋ぎ止め、千日の時の流れの中で主人公の復活を図ろうとした女性。その正体は数百年前に主人公の前世で恋に落ちたキツネの変化。人として長き時を生きてはいるものの、本来は妖(あやかし)であるために、愛する人と同じ時を過ごすことが出来ない。考えるまでもなく可哀想な女の子ですな。(/_;) 事実、鬼に取り込まれた主人公の前世を、やむを得ないとは言えその手にかけてしまっており、その後何度も転生する主人公と出会って来ているとはいうものの、その転生のなか何度彼女のことを覚えていたのであろうか・・・。自分は片時とも忘れたことはないのに、相手は自分のことを覚えているとは限らない。梗シナリオで主人公が味わうはずだったその切なさを、円は数百年もの間味わってきたんですから。

彼女のシナリオに於いて、なぜ彼女が主人公を助けようとするのか、その理由が明らかになります。まあプレイしていて大体想像は付いていましたが。(笑) ただ、人と妖の間の想い故に、円はまた主人公の元から姿を消さねばならなかったわけで。円にとって主人公は、彼女の思い人と魂は同一のものでも、人格は別ですから。円はこれからもずっと、主人公の転生を見守っていくのでしょうな。その身が朽ち果てるまで。主人公がこれからの転生で何度彼女のことを覚えているのであろうか・・・そう考えればすっきりとしたハッピーエンドには成り得なかったのが悲しいですよね。(/_;) 

鈴シナリオもそうでしたが、彼女のシナリオも雰囲気的に外伝ぽいですね。設定からしてトゥルーヒロインとなっても不思議はないのですが・・・実に残念。(^^;

 

 

十崎 由衣

主人公の実妹。ええ。実妹デスとも。ソフトハウスのHPでも念入りに実妹であることを明記しています。ソフ倫の規定を遵守するかぎり、実妹とのえちぃは描写できないため、彼女のシナリオはないものだと思っていたのですが、先行者(ぉ からの情報により彼女のシナリオも存在する琴を知り、急遽プレイすることとなったのは前述の通り。(笑) 実際実妹であるが故に、S○Xは勿論、ペッ○ィングも無ければKISSすらもありません。唯一のえっちしーんと言えば、由衣ちゃんのひとりえっち。それも主人公の妄想の中でです。(お KISSやひとりえっちくらいはいいんじゃないかと思ったのですが、実はこれ、実の兄妹の恋愛に対するメーカー側のこだわり故のようです。そのこだわりを是とするか非とするかで、このシナリオを受け入れられるかどうかが決まるんじゃないかなと。

由衣ちゃんは某シスプリのように、お兄ちゃんらぶらぶ〜☆な態度を分かりやすい形では示してないですね。プレイして見ている限り、ごく普通の兄妹の交流であるように思います。本当に主人公のことを異性としてみてるのかな〜と思われがちなんですが、ただシーンの端々で、主人公のことを気にかけていることがよく分かるわけで。寝相の悪い主人公のために、深夜主人公の部屋に入って、ずれたフトンをかけ直してあげたりとか。兄のために料理を振る舞ってあげたりとか。そうやって甲斐甲斐しく兄の世話を焼く彼女の姿に、兄への秘めた想いが込められている・・・と見る私は妄想が過ぎますかね?(お えっちしーんこそないけど、「妹とのタンデム(バイクの二人乗り)で、妹の胸が背中に押しつけられて妹に女を感じてしまい焦る主人公とか(笑)」そうだよね〜、由衣ちゃんの言うとおり、妹の胸だって、他の女の子の胸と変わることがないんだから。(大爆笑)他にも、お昼に由衣ちゃんが調理実習で作ったものをお互いに食べさせ合い「あ〜ん攻撃」・・・よ〜もそんな危ないこと学校内でやる気になるなあこの兄妹と思いましたし(笑)  妹シナリオのお約束な、 一緒にお買い物に行った時の、恋人同士に見えると主人公に言われて喜ぶ由衣ちゃんとか、  「バスタオル姿でその辺うろうろ」「お風呂場でどっきり」極めつけは「怖いから一緒におねんね」とかとか(大爆笑) 一緒におねんねした翌朝、その姿を幼なじみの香苗に見られてしまい、兄妹の禁断の関係と誤解され修羅場となるシーンや、いい歳をしていながら実妹と一緒に寝ることに対する罪悪感を、超無理矢理な屁理屈で正当化しようとする主人公の葛藤など激しく笑えましたね〜(笑) えっちしーんこそないものの、かような萌え萌えしーんのオンパレードであり、由衣ちゃんシナリオが、準トゥルーシナリオであることは私が断言致します。(ぉぃ 

由衣ちゃんは実兄である主人公のことを、ずっと前から兄としてだけではなく異性として好きだったようです。三年前の交通事故により、両親をあっさりと失っており、今また最愛の兄を失おうとしていたあの時、兄を失えばひとりぼっちになってしまうと言う悲しみから、円に(当時円とは分かってないが)願ったわけですね。兄への想いを代償として、即ち兄への禁断の想いを諦めることで兄の命を救って欲しいと。諦めることは完全には出来ないにしても、兄が他の女の子と仲良くなっていけば、少なくともその想いを昇華させていくことは可能だったでしょうね。兄が幸せになっていくのを傍目で見ていくことで、兄の想いを応援していくことで。そうすることで彼女の捧げた想いも報われたのですから。他の女の子とのシナリオでは、そう言うところがよく見えています。 そして由衣ちゃんシナリオでは・・・兄である主人公は彼女を作ろうともせず、ひたすら由衣ちゃんを構うことになります。そんな主人公に、由衣ちゃんが想いを募らせるのは当然のことで。報われるはずのない想い、報われてはいけない想いを兄に向けていることを悟られまいとしつつも、でもその想いを成就させたいと思う激しい葛藤。一緒のお買い物の時、楓に相談して購入した香水を付ける由衣ちゃん。女の子として異性に自分をアピールする香水を、兄と一緒の時に付けると言うその意味。禁断の想いをもはや隠し通すことが出来なくなった由衣ちゃん。ただその香水が、主人公の悪気のない一言「楓が相手なら、由衣が他の男のものになるのを許せる」を誘い出す原因になったのはどうにもやるせないですな。主人公が悪いことを行った訳じゃないだけになおのこと。由衣ちゃんは主人公といつまでも一緒にいたいわけであり、他の男の元に行くことなど考えもしないのだから。その想いを口に出すと言うことは、兄に対する想いを伝えたも同然。彼女の真意が兄に伝わっているわけではないにせよ。そしてそれが、円との契約違反となり、その代償として由衣の命を奪われる琴に繋がり、その切っ掛けがあのバイク事故となったという話の展開には唸らされましたね。

バイク事故では、主人公はかすり傷一つ無いのに、由衣ちゃんは失明するという有様。主人公でなくとも事故に繋がった自分の軽率な行動に激しい後悔を感じるでしょうな。バイクにせよ車にせよ、自分以外の人を乗せると言うことは、その人の人生を預かる行為に等しい。だから運転は慎重に行わなければならないのに、運転に悪い意味で慣れてしまい、その緊張が解けていた主人公。悔やんでも悔やみきれないでしょう。由衣ちゃんを密かに思い、由衣ちゃんの主人公への想いを良く知る楓の非難が、プレイヤーでもある私には怖かったです。(汗 これ程主人公に感情移入できるシーンってなかなかないのであ。(^^; なによりも吐血せんばかりに痛かったのが、主人公が生き霊であると言う自分の正体を知ってしまい、物理的干渉力を失い、由衣ちゃんに触れることが出来なくなる展開。自分の正体を知られると、世界の修復力の影響で主人公は消滅、彼は三年前に死んだことになってしまう。故に彼は自分の正体を誰にも明かせない。由衣ちゃんには自分の状況を伝えるなどとんでもない。失明していて、不安を覚える由衣ちゃんの心を落ち着かせるには、主人公が彼女の手を握ることしかあり得ないのに、その手を握ってあげることが、物理的干渉力を失った主人公には出来ないと言う悲しみ。「お兄ちゃん、手、握って・・・」と悲しそうに何度もおねだりする由衣ちゃんの手を握れない主人公のもどかしさ、その気持の共有をプレイヤーである私もしっかりとしてしまったが故に痛いなんてモンじゃありませんでしたよええ。(/_;)  そんな主人公の葛藤の理由を知らぬまでも、何か理由があるのだろうと察して、代わりに手を握ってあげる楓・・・あんたは漢だよ。(/_;) 男気に惚れると言うヤツでしょうな。主人公じゃないが、もし私に妹がいたのなら、確かに楓になら渡せるかも知れない・・・。無論妹の気持ちが少しでも私にもあるならぜえええええええええええええええええったいダメだけど。(ぉぃ

主人公の願いは、妹、由衣の幸せ。由衣の願いは兄、主人公の幸せ。三年前由衣は自らの想いを捨ててでも、主人公が生きていけることを願い、そして今、主人公は自らの命を引き替えに由衣を救うことを円に願う。お互いがお互いを想う気持が奇跡を生み、二人は無事生還する。この展開は望むところとは言え、奇跡が起こる要因について分かりやすい明文での説明がないため、強引に奇跡でけりを付けたと感じさせられたのは大きな欠点ですね。(^^; 「おぬしを助けたいと思ったのは、なにも由衣だけではない」と言う円のセリフから、おそらく円が何らかを代償にして主人公の生命を救ったのだと推察されるのですがね。何を代償にしたのかが分からないもので。(^^;

エピローグで、義理の兄妹ではなく、実の兄妹であって良かったと言い切る由衣ちゃん。そして大事なことは心だと。これらのセリフから主人公と由衣ちゃんが兄妹であって、かつ恋人同士である琴を示唆されているわけですな。ただお互いハッキリと「好きだ」とは言わないままの恋人同士。兄妹間だから言ってはいけない言葉ゆえに、なおの琴聞きたかったセリフでもある。(笑) でもこういう遠回しの告白もあるのだなと勉強になったゆ〜ちゃん☆でありました。(笑)

 

 

御月 香苗

本作のトゥルーヒロイン。主人公の幼なじみ。とても優しい娘で将来の夢は保母さんになること。託児所でバイトをしており、彼女のシナリオでは主人公がバイクでお迎えに上がっている。(笑) で、いきなり苦言だが、彼女以外のシナリオに乗る場合、出迎えに行く/行かないと言う選択肢が出るのだが、行かないなら行かないでキチンとした理由付けして欲しかった。(お  主人公のことは幼い頃からずっと好きで、幼なじみのお約束とは言え、主人公とは結婚の約束までしている仲。(/_;)(笑) これまたお約束だが、そのことを主人公は綺麗さっぱり忘れているという。(滅 後で思い出すけど。(^^; 

香苗ちゃんは主人公のことはずっと好きでいたが、主人公の気持ちはハッキリせぬまま。そんな曖昧な関係に業を煮やすは主人公の親友&香苗と同様幼なじみの裕貴。彼も幼なじみの香苗をずっと好いていたが、香苗が主人公のことをずっと好きだったことを知っているために、自分の気持ちを隠していたわけで。彼の異様な女性遍歴もその辺に理由があるとすれば罪深い存在だよなあ。主人公も香苗も。(^^;  自業自得とは言え、裕貴ってあちこちに水子が付いてる有様だし。(ぉ 主人公が香苗を幼なじみとしてしか見てないならオレは・・・と思うのは当然のことでしょうな。香苗の気持ちを知っている梗が、主人公の尻を引っぱたいて香苗に自分の気持ちを伝えさせる当たり、主人公のヘタレぶりが際だつわけですが(笑) この一連の話の流れが、キャラ達の普段では見られない様々な一面が見えるわけで。普段へらへらしている裕貴が、実は中身は以外にしっかりしていること、そして怒ると怖いこと(お 梗シナリオを見た後なら分かる、梗のお節介が実は梗自身の主人公への気持ちに整理を付ける琴への助けとなっていること等。結局今回の騒動が、主人公と香苗をくっつけるための裕貴一世一代のお芝居だったというオチとなってるわけですが、残念ながら私の目はごまかせなかったよ・・・(ぉ>裕貴 恋人同士となった二人は、どうも他のメンツの観察の対象になっているようで(笑) 臭いセリフを吐いた主人公、みんなから冷やかされているのには大笑い。(笑) まあ周囲をあれほどやきもきさせたんだから、これくらいの罰は仕方がないかと。(うひゃ。

幸せの絶頂にいながら、主人公のバイク単独事故によって暗転。奇跡的にかすり傷一つない彼だが、その入院先のとある病室で、ひたすら眠り続けるもう一人の自分を見つけてしまう。眠り続ける自分は紛れもない彼自身の肉体。いまいる自分は円の術により、本来三年前の事故により死んでいたはずの自分の魂をこの世に繋ぎ止められているかりそめの体。いわば生き霊。その事実を知ってしまったが故に、物理的干渉力を失う主人公。完全復活の儀式までの後4日を、香苗も含む誰にも知られてはいけないという主人公。4日くらい楽勝だろうと思えば、タイミングが悪く主人公と円の関係を怪しむ香苗という、予想外の展開が。(^^; なんつ〜設定と、なんつ〜痛い展開じゃと初プレイの時思いましたね。(^^; 円と自分は何でもないと言う琴を分かって貰いたいのに、分かって貰うためには彼女に触れなければならず、それは物理的干渉力を失っている主人公には出来ない相談。プレイヤーの私も派手に、もどかしい想いさせられました。(^^;  ハッキリさせてくれない主人公にキレて道路に飛び出し、車にひかれそうになる香苗を無我夢中で抱きしめ助ける主人公。物理的干渉力を失っているのになぜ・・・と奇跡の存在を思わせるも、香苗もまた幼い頃に事故で命を失いかけ、円の術により・・・と言う、主人公と同じ身の上だったというもっとタチの悪い現実。主人公が香苗の正体を知っているが故に、最悪の場合、主人公の復活が香苗の消滅に繋がると言う、更に更にタチの悪い現実。どこまで主人公を苦しめるんだとシナリオさんのアレぶりには良い意味でも悪い意味でも感嘆しました。(お しかしここまで引っ張っておきながら、円の咒を主人公と香苗半分こにして、両方の復活を図ると言う解決策が上手く行って・・・と言う展開では、折角の設定を生かし切れぬまま終わっていると感じずにはいられませんでした。(^^; 確かに術が失敗すれば、香苗も主人公も転生すらままならず、時の間を二人で永遠に彷徨う恐れもあったわけで、一か八かの大ばくちだった・・・と言う危機感があったことは認めますが、この手のゲームの場合、今までの経験上そっちの方に行く可能性は低いため、沙希が見えてしまうと言う問題点があるのよね〜(^^; こちらの方の香苗シナリオでは、残念ながら心を強く打つシナリオ・・・とまでは行かなかったです。 

そう言えば、主人公が実は生き霊であったと言う設定が唐突すぎるイメージを与えたのも、伏線を二重にかけたせいと言えるかも。主人公が夢を見る、事故の時の車にひかれる直前のシーンが、自分の事故の琴だと思っていたのが、実は香苗が幼い頃にあった事故で、その余りの衝撃に耐えきれなかった主人公が自らの記憶を封印したものであったのね。折角の伏線が、かえって唐突さをあおってしまったのでは・・・。(^^;

んで次はトゥルーシナリオね。

 

カナエ(香苗トゥルーシナリオ)

香苗ちゃんのシナリオをクリアすると出現する別ルート。香苗シナリオでは、幽体の香苗の肉体についての言及が無かったわけですが、このカナエシナリオで謎解きがされていますね。ふとしたことで主人公と知り合いになったカナエ。彼女は感情を喪失しており、また無痛症という痛みを感じない病に冒されている。医者にも原因不明であったが、カナエに感情を取り戻させてやろうとする主人公の尽力により、少しずつカナエは症状が良くなっていく。これなら単なるハッピーエンドな訳ですが、実はカナエは香苗と魂を同じくするものであり、主人公達の前にいる香苗は、主人公と同様カナエから幽体となって分離し、物理的干渉力を持った生き霊と言える存在で、カナエは魂が抜けた器の存在なのですな。だから器のカナエが感情を取り戻せば即ち、幽体の香苗の方はどんどん感情や感覚を失われていくわけで・・・カナエが元気になってくれるのは嬉しいが、その代償として香苗が壊れていく・・・と言うのはあまりな展開。主人公ならずともそのアンビバレンツに苦しむことでしょう。(^^; 香苗シナリオの時とは違い、咒を半分ずつ主人公と香苗にかけるか、それとも自分だけにかけるか激しく悩む主人公という展開。失敗して消滅するのが自分だけならいくらでもチャレンジするでしょうが、香苗を巻き込むとなると・・・悩むは当然でしょうが、感情をほとんど無くしかけている香苗が、それでも一生懸命自分の気持ちを伝えようと主人公に後ろから抱きつくシーン・・・白状しますと泣けました。(/_;) カナエシナリオって泣けるシーンてんこ盛りなんだよね。カナエが少しずつ感情を取り戻していく所とか。こういった香苗の健気さとか。 そう言う香苗の健気さに後押しされ、咒を二人にかけることを決断する主人公。この展開いいです。

円の処置は成功するも、目覚めたのは主人公のみで香苗は目を覚まさない。香苗の中で、香苗とカナエの意識の整理が追いつかないから・・・と言うのが原因らしいが、目覚めぬ恋人を一生懸命待つ展開って、まさに君永のテイストですよね。(/_;) アレの主人公孝之とは違い、こっちの主人公巧巳はヘタレじゃないけど。主人公が目覚めた世界は、3年間を全てリセットされ、主人公達が三年間過ごしていたことは無かったことに。自分が過ごしていた世界とは似て非なる世界に放り出された主人公であるが、思い人の香苗さえいてくれれば、その世界も満更ではないでしょう。リセットされた三年間を一生懸命過ごしながら、毎日香苗を見舞う主人公が、また香苗を病院から連れだし、想い出の公園に。そんな彼を描写する挿入歌「ずっとそばに・・・」実に良いタイミングで泣けてくるゆ〜ちゃん☆でした。(/_;) 香苗とカナエの記憶がようやく整理が付き、主人公の胸の中で目覚める香苗。香苗、そしてカナエとして自分の気持ちを伝える香苗。いあ〜正真正銘、納得のいけるハッピーエンドでありました。奇跡にただ甘えるでなく、自分達にかかる試練にうち勝ち、幸せを求める二人・・・と言う展開ですからね。強引なハッピーエンドという欠点は少なくともこのシナリオにはないと考えます。私が本作を「ハマリ」に登録しようと思ったのが、妹、由衣シナリオとこのシナリオだったくらいで。惜しむらくはこの力を他の娘のシナリオに発揮できなかったことですか。(^^; 


ガンガン生射ち!〜お兄ちゃん、ボク、××しちゃうっ〜(PCゲーム Windows98/ME/2000/XP Acme)

プレイ開始 2003−05−25
プレイ終了 2003−05−25

主人公は、教え子の「白鳥 真美」(しらとり まみ)の親が持つ海沿いの別宅を利用して夏休みを楽しむことに。一緒に近所に住む、主人公を「お兄ちゃん」と呼んで慕う「森河 早苗」(もりかわ さなえ)を連れて。真美と早苗は今回で初対面なのであるが、幸いなことに二人はすぐにうち解け仲良く。(笑) 実は真美には秘めた決心が。この夏に好きな主人公に処女を捧げようと言う。自分の秘めた性欲を親の目の届かぬこの家で主人公にぶつけ、首尾よく結ばれる二人。しかしある時、二人が交わっているところを、早苗に見られてしまう。早苗も又、主人公のことが好きであり、主人公の恋人になるためには、主人公に処女を捧げなければならないと真美に唆され、まだ性のなんたるかを知らないまま、その小さな体を主人公に捧げる早苗。 こうして主人公は流されるまま二人の少女と関係を持つ。危険日だろうがなんだろうが、妊娠させてはまずい相手に対する避妊いっさい無しの生中出しの背徳の快楽の虜になって・・・

本作品は、Acmeの処女作ですね。仲魔から教えられて本作の存在を知りました。(笑) 紹介時、ゲーム内容がタイトルそのまんまの直球ど真ん中な、ある意味潔い(笑)作品の為、プレイすることと致しました。特に鬼畜で名高い某氏の強いプッシュもあったこともあり。(お その後「純真無垢な処女に妊娠強要!」という、あまりにも女性蔑視の過激な内容に、タイトル名が一部変更になったと言うオチが。もっともタイトルだけ変えても、中身は一緒と言うことなので、あんまり意味のない自粛のような気がするのはあたしだけではないでしょう。(ぉ

本作のユーザーインターフェイス・・・必要最低限度のものしか装備されてませんね。(^^; MSGスキップ機能すらなく、無論バックスキップ機能も無し。セーブ&ロードは随時行えますが、タイトルを付けるなどの機能は無し。まあ後述の理由で、スキップ機能が無くともそれ程プレイに支障がないと言ってしまえばそれまでなんですが。(^^; オマケはBGM集とCG集。残念ながらシーンリプレイはありません。CGのほとんどがえっち関連と言うところで分かるように、えっちしーんてんこ盛りのゲームなので、シーンリプレイは是非欲しかったですね。 値段が安く、また初リリースという点を考慮するにしても、上記のユーザーインターフェイス上の問題や、後、特段エフェクトとかを多用する訳でもない、DirectXも使わぬごく普通のアドベンチャーゲームであるにもかかわらず、Athlon1600+を乗せる私のメインマシンですら、システムがなにげに重く感じるのは、明らかにプログラムを書いた人の力量の問題ですね。(^^; なにげに「秋桜の空に」を想起させられましたが、まああれとは違い、特段派手な不具合があったわけではないので比べられては不本意かも知れませんけど。(ぉひ

BGMは今となっては珍しいCD−DA音源による演奏。出来は悪くないです。少なくともシーンをサポートするだけの力を持つBGMであると考えます。曲にキチンとタイトルを付けるなどの配慮があれば、音楽に対する気配りもしていると言うアピールになってもっとよかったのでは?と思います。

CG・・・可愛い、ろり系のイラスト(笑) ただ残念ながら塗りの単調な軽い絵ですね。重めの絵が好みの私としてはちょっと不満かな? 女の子がろり系であるため、胸がぺったん、メリハリのない体型の絵となってしまうわけですが、こちらは私の好みにジャストフィットなので無問題バキバキバキ  それにしても・・・海に泳ぎに行くのに、真美ちゃんが胸のぽっちが露わな、布地の極薄い競泳用水着、早苗ちゃんがすくぅるみじゅぎ・・・。プレイヤーには有り難い格好だけど(笑) 実際に二人を引率(ぉする立場になったら全力で止めるだろうな。(^^;(笑)

本作は、真美、早苗の二人のみフルボイス。声優さんの演技はとても上手です。ただ残念ながら、えっちシーンで明らかに使い回しと分かる声が余りに多すぎ、気分が萎えることがしばしばあり。(^^; 予算の問題でやむなくこの様にせざるを得なかっのだと思われますが、それであればフルボイスにはせず、ポイントを絞った当てレコにしたほうがよかったのではないでしょうか。

本作はシナリオ重視の作品ではなく、如何に(外見)年端もいかぬ少女を妊娠させる危険を厭わずガンガン中出しをやるか!と言うゲームなので、えっちがメインですね。(笑) 危険日に中出しされると知って、中に出すのは止めて!と泣き叫ぶ女の子に中出しする鬼畜行動。自分の子孫を残そうという本能と、女の子を制服・・・もとい、征服しようとする欲望の混ざったこの闇の衝動・・・しかもその対象が、贔屓目に見て(外見)CHU!学生、ヘタするとShow学生な、えっちの知識もロクに知らない女の子・・・男なら妄想の中で何度もヤった琴ではないでしょうか?(ぉぃぉぃ それをゲームの中で実現できているわけで、孕まし願望ある方なら、デフォでプレイすべき作品と言えるのでは?(笑)

親の言うとおりにお稽古ごとやら勉強やらできつきつの生活を送らされるストレスが爆発寸前の真美ちゃん。親の目が届かぬ場所に行けて、そのストレス解消に主人公とえっち三昧の日々を送るわけですが、余りのえっちに対する欲求がストレートすぎて、セックス依存症に堕ちたのごとくの言動。主人公ばかりか真美ちゃんまで、危険日ですら中出しえっちを要求し、妊娠の危険をも顧みなくなる等、ほとんど電波入った状態。まともな男なら引いてしまいがちでしょうな。(笑) しまいには「妊娠したら中絶すればいい」などとあっさりという有様。このセリフには「快楽ばかり追求せず中出ししても妊娠せずにする済む方法をとらんかいこの色ぼけ娘があ!」と感じてしまった私は一般人なのさ。(ぉぃ

一つ残念なのは、早苗ちゃんはえっちのなんたるかを知らない、ホントに(外見)幼い女の子なのに、なぜに「危険日」という言葉知ってるのでしょうねえ。危険日に中出しされると知って泣き叫ぶ幼女という、病んだ設定を持ってくるのなら、もうちょっと早苗ちゃんのキャラ設定を練っておくべきではないかな〜と。(ぉぃ

沙希に述べたように、制服・・・もとい、征服&孕まし願望がある方ならば、デフォでプレイしてしかるべき作品なのですが、それ程そう言う属性がない方には、ゲームの中に不満な点が多すぎる故にお勧めできませんねえ。(^^; 作りが同人ゲームと大差ないですし・・・(汗 その象徴が、「僅か2時間程度でフルコンプできてしまう内容の薄さ」ですね。ゲームCHU!に選択肢が登場する部分があるのですが、その選択肢のかなりが「ひとつしかない」もので意味のないものだったり、分岐点が見え見えすぎて、ちょっとゲームをヤリ混んでる人なら、あっという間にクリアできてしまう程の難易度が低すぎ。その意味で「ハマリゲーム」に登録するレベルにはほど遠い出来であったのですが、コンセプトそのものは悪くありません。次回作からの精進に期待したいところですねえ。


スノーラディッシュ・バケーション!! (PCゲーム Windows98/ME/XP オーバーフロー)

プレイ開始 2003−04−29
プレイ終了 2003−05−02

とある雪国にあるドライブイン「スノーラディッシュ」 そこの看板娘の伊能 神楽(いのう かぐら)は、もてはらしょー(模手原商科大学(ぉ )の四年生。彼女は塾の先生をしている「」(とまる)を「お兄さん」と呼んで慕っている。そんな彼と一度だけえっちすることが出来て有頂天になる神楽であるが、その直後、止は姿をくらます。たった一度のえっちで妊娠してしまった神楽だったが、お腹の子の父親が止であることをひたすら隠し、子供を産むことを決心。そんな彼女に回りの大人達も説得を諦め、そんなこんなで一年が経過し、神楽は大きなお腹に。ある日、スノーラディッシュに、神楽の母である萌葱(もえぎ)の妹、浅葱(あさぎ)が泊まりに来ることに。 神楽から見れば叔母の浅葱と同行してきたのは、彼女の大学での友人「沢越 巴」(さわごえ ともえ) そして・・・神楽のお腹の中の子どもの父、止。お兄さんが自分の元に戻ってきたと喜ぶ神楽であるが、実際の所は止は神楽とのえっちは一回限りの情事のつもりであり、二度と神楽に会うつもりはなかったのだ。そのことを隠し通しきれなくなった彼は開き直り、神楽とのえっちは遊びであったこと、姿をくらましたのは、止が神楽と同年代の女の子ともえっちをやりまくっており、そのことが父兄にばれそうになったからだということ、だから神楽とは結婚するつもりは毛頭無いこと、それどころか、とある金持ちの娘である巴と政略結婚をするつもりであると神楽の前で宣言する止。 ・・・正直、止、外道きわまる人間なのだが、でもそんな彼であっても、神楽は止のことが好き。そこで神楽は止に勝負を申し出る。止が二泊三日のスノーラディッシュでの滞在の中で、女の子全員とえっちが出来たら止の勝ちで、神楽とは結婚しない。また神楽が止をえっちで満足させることが出来たら、止は神楽と結婚すると。そんな勝負のさなかに、神楽の友人で、やはり止の事が大好きな間 初花(はざま はつか)や、スノーラディッシュをときどき手伝ってくれる鷹司 ありす(たかつかさ ありす)らが飛んで火に入る夏の虫状態。 果たして、神楽は首尾よく止のハートを射止めることが出来るのであろうか・・・

 

本作品は、女の子を孕ませる、もしくは妊婦とえっちしまくるゲーム「ら〜じPONPON」でブレイクした「オーバーフロー」のイベント及び通販限定販売のゲームでございます。ら〜じPONPONや、その後リリースした「ピュアメール」で、どう見てもCHU!学生、キャラによってはノ|\学生としか見えぬキャラとのぴーを描くなど、ソフ倫の規定をおちょくっているとしか思えぬゲームを輩出してきたこのソフトハウスですが(笑)、もっとやばい展開のゲームを作ったと言うことなので、購入したはいいものの、同時期にでた「君が望む永遠」「家族計画」などの大作の那美に押し流され積んでいたところ、03年初頭、エイプリルフール企画と言うことで限定販売された「サマーラディッシュ・バケーション!!」を購入したことを切っ掛けとして、このゲームを発掘、プレイすることと相成りました。

ユーザーインターフェイスは、2500円の廉価版ではありますが、最低限度のモノは用意してます。既読MSGのスキップ機能は無論、MSGのバックスキップ機能も音声リピート付きで搭載。セーブ&ロードは随時可能、場所は20カ所ありますね。正直プレイに試行錯誤を要求されるゲームのため、少な目に感じますね。(^^; ら〜じPONPONで見られた、妊婦の大きなお腹を小さく表示するヌルい機能はありませんが(お アンダーヘアの表示/非表示は、キャラ別に設定可能。(笑) デフォルトだと神楽や初花が非表示で、その他のあだるつな女性が表示になっているのが、神楽や初花がいくつであるかが暗示される罠(爆笑)
本作の最大の難点と言うべき事。それはオマケがまったくないということ。(爆 この手のゲームではお馴染みの、音楽集、CG集、シーンリプレイすべてありません。2500円であることを考慮してもちっと困りモンですねえ。もっともシーンリプレイの代わりとして、えっちしーんに入ると自動的にセーブされる機能はあり、しかも自動的にコメントも付けられるので、まったくシーンリプレイが無いというわけではないのですがね。

BGMはPCM音声による演奏。曲自体は非常に良い出来であり、十二分に合格点をクリアしているのですが、如何せん曲数が少ない。(^^; まあこれはお手軽ソフトである故の事でしょうが。

CGは・・・歴代のオーバーフローの絵師さんとは雰囲気が異なりますね。なにげにPia3のイラストに似ているのは気のせいというモノでしょう。(笑) 神楽ちゃんが雰囲気的に、ともm(以下自粛)なのもね。(ぉひ このゲームには、そのPiaシリーズ同様に、店の制服を三種類のうちから一つ選べるんですが、三つのうちの二つが余りにマニアックすぎ(爆笑) 一般人を自認する私としては、ごくありふれた制服(それでも派手だが(笑))選択しておきました。(笑) ただせっかくの制服選択機能だというのに、肝心のその制服を着た姿、イベントCGでああまり見られないんですわ。(爆 立ちCGとかで表示されるくらいね。これは残念なことだと思う。次回作のサマーラディッシュの方は大分改善されているようでありますが。

本作は女の子はフルボイス。有名な声優さんを使っているようで演技力は文句なし。神楽ちゃんや初花ちゃんの舌っ足らずなしゃべりも秀逸(笑) どうぞ思う存分声聞いて煩悩を発露してください。(笑)バキ

えっちしーん・・・このゲームは、えっちがはじめての女の子が多いため、必然的にえっちは初心者向けのえっちとなります。よって過激なプレイの描写はなく、濃いえっちを希望する人には物足りなさを感じるでしょうね。しかし。しか〜し! このゲームのえっちしーんは、えっちの種類を語るモンじゃないのですなあ。えっちする男女の年齢やら立場やらなにやらが問題なわけで。詳細は後述。(お

このゲームは基本的には場所選択型アドベンチャーゲーム。主人公が女の子、伊能神楽であり、止とあちこちで出会うことで彼の心をGETする・・・と言う形を取るんで、主人公を止に「寝取らせる」琴が出来ればハッピーエンド、逆に神楽以外の女の子を寝取られ、あげく時間制限をオーバーするとバッドエンドという、ちまたで言う「寝取られゲー」です。名うての女たらしの止は、放っておくとスノーラディッシュ内の女の子を片っ端から口説き落とし、えっちに及ぶという(笑) しかもえっちした女の子は100%らPONになると。(爆 だから他の女の子とのえっちを見るのは比較的簡単だったりするんですが、神楽を止とくっつけるのは至難の業。なにせ他の女性の居場所はしっかりMAPに表示されても、止は表示されないため、止がどこかを必死で探しまくらねばならないのですから。(^^; しかもそれだけではダメで、とある条件を満たさないといけないという。(^^; 正直へたれげえまあな私には荷が重すぎるため、あっさりと攻略のお世話になってしまったという悲しい現実が。(ぉひ 

そんなこんなで、本作はシナリオ性はそれ程強くないのですが、神楽ちゃんの一途さはプレイで伝わってくるでしょうね。(/_;) 外道以外の何者でもない「止」にあれほどの思いを寄せるあたりが何とも。バッドエンドの時の止への思いが伝わらなかった時の切なさは、プレイした人なら分かって貰えるモノと思います。(/_;) どっちかっつ〜と止みたいな外道なヤツには、止ボコられエンドこそがふさわしいように思えますがね。(笑) 

さて、本作のでんじゃらすな2ポイント。まずはソフ倫が描写禁止と規定するいくつかの中で、一番でかい規制の一つ、18歳未満の性的描写。一応本作のぱっけに、登場人物が全て18歳以上であることは明記してますし、もてはらしょーと言う、一見小学校に思える学校が実はしょーが商科大学の略であること、本作でしばしば会話の中で出てくる「ちっちゃい」という言葉が年齢をさすものではなく、単に体の大きさを指すモノである等々、とにかく18歳未満のキャラはいないよ〜んと何度も明記してはいますけどね? 神楽ちゃんや初花ちゃんの体型、しゃべり、大学生なのに塾に行くと言う設定、神楽ちゃんに子どもが出来たと聞いた時の周囲の反応etcetc・・・これの・・・これのど〜こが「大学生」やねん!あたし的感覚にはど〜みたってノ|\学生以外のナニモンでもないわい(大爆笑) こんなちっちゃい(オーバーフロー的には体、あたし的には年齢)女の子達をらPONにしまくる止がまず鬼畜であることは疑いのない事実でありましょう。(お

さて、もう一つのポイント。ソフ倫が嫌がる描写の一つがあるのですが・・・こちらはネタバレが入ってしまうためここでは書かず後述しますが、もう一つと言えば美奈にもなにげに分かるんじゃないかと思う。(^^; こういう琴をする止が鬼畜と言う言葉でも未だ生ぬるいと思うわけであり。まあある意味「止」は神であるが故に、こういう行動に出るのかも知れませんけど。(ぉひ

因みに本作をプレイすることで、本作がら〜じPONPONの10〜20数年前の話であり、らPONの歩やゆかりの隠された危ない関係が明らかになるようです。もっともハッキリそう明記している訳ではないため、らPONの作品になんらの悪影響が行かないようにしている当たり、オーバーフローの知能犯ぶりが際だちますね。(笑)

通販&イベント販売と言うこともあってか、オーバーフローの毒々しい部分がもっとも露骨に出ているゲーム・・・と言う印象が残る本作。モラリストを自認する面々には余りにも嫌悪感をあおりかねないインモラルな作品であるため、万人にお勧めできる作品とはとうてい申し上げられません。しかしながら、私を含む、オーバーフロー調がえらく水にあうと思える崩壊者達にはデフォでプレイすべき作品だと思いますね。(笑) 値段の制限もあるでしょうが、シナリオ重視の私にははまる・・・とまではいかなかったため、ハマリゲームには登録こそしませんけどね。(笑)

 

さてと、次はネタバレ付きの感想でも。今回はキャラ別にはわけません。ネタバレ回避したい方は読み進めないでね〜 

  

 

 

ゲームをプレイしていくと様々な事実が明らかになるわけで。例えば主人公、神楽の母、萌葱が実はずっと前から止と関係を持っており、神楽の弟、歩の実の父が止と言うこと。それだけなら、歩が腹違いの弟ということもあるのでそれ程驚愕すべき事柄じゃないのだけど、萌葱が関係を持った男性というのが、彼女の性格と、彼女のセリフから、どうも止一人だけみたいで。と言うことは・・・神楽の父親も止である可能性大。(汗 神楽は実の父親の子を孕んだことになるわけですな〜(大汗 こっから沙希が「さすがオーバーフロー!」と思えることなのですが、神楽のお腹の父親が「止」であると、母の萌葱が知っても、別段驚くでもなく、それどころか、止の認知を貰った歩とは違って、神楽の場合は戸籍での父親の欄が空白だから、止との結婚になんら支障がないと説明する有様。(^^; こういう説明をするあたり、止と神楽の間には親子関係があるってことを暗示しておるようなモンじゃないか。そう明言している訳じゃないけどさ。(笑) そしてあげくに、萌葱が娘の神楽に、止を巡るライバルと明るく言うときたもんだ。萌葱さん〜あんたちっとは神楽と止の関係を止めんかい〜(/_;)(笑) 禁断の愛の葛藤もナニもあったモンじゃ無いなあ(^^;(笑) まあ、神楽ハッピーエンド以外のエンドで、萌葱さんが、止に対し自分とお腹の娘(無論止の娘)が一緒にお相手すると明るく言い切る当たり、彼女らには近親相姦に対するタブーがないことは明らかなんだけどね。(^^; 因みに萌葱さんが言うように、止の認知を受けてない神楽が、止と結婚届を出せば受理されるのは間違いないけど、仮に止が、神楽が実の娘であることを公言していて、その状態で婚姻届を出そうとした場合、受理されるかどうかは妖しいと思う。(ぉ また、神楽の娘の父が、神楽の実父である止であることが明らかであっても、止は神楽の娘に対して認知をすることは可能。認知については法律上の制限がないからねえ。(^^; ンな琴するやつ、実際の世の中にはいないと、この文を読んでいる人は思うだろうけど、残念ながら実際にいるんだな〜、実の娘をらPONにしたあげく、その子を認知したという外道な父親は(お 法律を勉強した人なら知っている大きな事件の関係者なんだけど(おお

他にもあさぎの娘のゆかり(ら〜じPONPONのキャラ)が、どうも止の子どもらしく、その同じ止の息子である歩とは、戸籍上では従兄弟であっても、実際は腹違いの兄妹であるとか、初花の亡父が、かつてもっと小さかった初花にえっちの手ほどき(流石に挿入は無し)をしており、初花が性的にかなり開発されていたとか、あげくもし生きていれば、実父から赤ちゃんの種(お をプレゼントされていたらしい(爆 とか、とにかく禁断の血縁関係な男女が(^^; さすが、オーバーフローの最新作「妹でいこう!」で、麻由夏に「好きだったら兄妹でも親子でも結婚しても良いんだよ・・・」と言わせるだけありますな。いあ、恐れ入りましたm(_ _)m(お>オーバーフロー

これだけ近親相姦な男女を連続的に出されると、そう言うのに嫌悪感を感じる人には、本作は辛いわな〜。(^^; まあオーバーフローのゲームはどれもカルト入っているから、このソフトハウスのゲームを買う以上、これくらいの琴で嫌悪感示すことはないかな?(笑)バキ


SEXFRIEND 〜セックスフレンド〜 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP ストーンヘッズ/CODEPINK)

プレイ開始 2003−04−09
プレイ終了 2003−04−21

主人公、高辺 智宏(たかべ ともひろ 名前変更可能)は、尽生学園2年。普段軽口をたたき合う程度のつきあいだった早瀬 美奈(はやせ みな)が、とある男性とと別れ話をこじらせているのを見てしまう。その場の勢いで早瀬を助け出すことになった智宏。その後の早瀬の『あのさ……エッチしない?』 の言葉に引かれ、SEXしてしまう。一年の時からのつきあいであったが、それとは全く違う姿と、初めて知った女の甘やかな体の魔力に虜となってしまう智宏(笑) 特段好きでもない相手なのに、毎日のように体を重ねる二人。こういうのを「セックスフレンド」というのであろう。美奈だけではなく、自称美人保健教諭の、実はとぉ〜っても淫乱で、男子生徒喰いまくり、トラブルを涼やかに起こす妙子先生や、尽生学園1年の図書委員で、普段は物静かな女の子なのだが、図書室の平穏を乱すものには分厚い本である「家庭の医学」で容赦なく天誅を下すちょっと怖い所がある「野々宮 華緒梨」(ののみや かおり)らも主人公達に関わってくる。
夏休み前の一ヶ月間、智宏と美奈、妙子、華緒梨らの関係はどのような展開をみせるのか・・・

 

本作は、ストーンヘッズの別ブランド「CODEPINK」の第一作目。同じく別ブランド「PIL」のコンセプトであるSMにこだわらぬエロスの全てを追求するためのブランドなのだそうだ。(笑) MAID iN HEAVEN 〜愛という名の欲望〜のスタッフである、原画兼ディレクターのキリヤマ太一氏と、シナリオライターまるちゃんこと丸谷秀人氏を中心とするブランドですね。なモンで、発売前から結構注目を浴びていたようです。ようです・・・と言うのは、タイトルがあれなモンで、どうせセフレとえっち三昧のゲームであろうと推察され、しかも早瀬美奈ちゃんの体つきは、私の少し苦手なナイスバディ系のため、食指が動かなかったんですよね。(笑) 体型で言うならカオリンの方がずっと萌えるんですけど(笑)バキ

 しかしながら先行者(ぉの仲魔のレポにより、なかなか奥の深いゲームであると知らされ、美奈ちゃんのCVも「PureMail」の「奈川 碧」役でファンになったダイナマイト亜美さんであることも手伝い(笑)プレイする気になりました。まだ他にも積みゲあるってのに・・・(お んで、プレイして納得。絶賛されるわけですね。確かにセフレシナリオでは笑えるギャグを交えて、えっちに溺れていく主人公と早瀬美奈ちゃんを描き、セックスシミュレーションゲームそれ自体が、又魅力的な抜きゲーとなっており、それだけでも十分買いな出来なのですが、純愛シナリオになった時の早瀬美奈ちゃんの変貌ぶりが滅茶苦茶可愛いのね。(/_;)(笑) 
単なるセフレの関係だけで終わらせたくないのに、様々な事情と感情がじゃまをして素直になれぬ、主人公と早瀬美奈ちゃんの不器用な恋愛描写がまた良い。これだけキャラに感情移入出来るゲームを、失礼ながらストーンヘッズが出してくるとは思いませんでした。(笑)バキバキバキ

ユーザーインターフェイスは出来不出来のバラツキが。(汗 MSGスキップ機能は既読未読を選択でき、MSGバックスキップも可能。ただ聞いたばかりの音声のリピート再生は出来ますが、過去の分は無理。最近は音声も再生できるバックスキップがあるので、この機能を搭載して欲しかったですね。魅力的な声優さん使って居るんだし。後これは私の環境だけかも知れませんが、スキップするとBGMが止まるのね。セックスシミュレーションの部分では、早瀬美奈ちゃんのえっちでの盛り上がりぶりはBGMの変化を見るしかないため、これはきつい。(^^;
セーブはゲーム世界での一日の終わりでしか出来ず、(ロードは随時可能)正直プレイしづらい部分があります。セーブ場所にコメントを付けることが出来るメリットはあるんですけどね。(^^; 
で、本作の最大の不満点は、オマケの部分にあり。なんとえっちしーんは自動では登録されず、自分で登録していくしかないと言う。(汗 確かにセックスシミュレーションの部分は、えっちの種類(愛撫や挿入)のレベルによってCGや早瀬美奈ちゃんのセリフが少しずつ変わっていく複雑さ、特にえっちの組み合わせによって、別の展開が見えてくると言う(例えば、美奈にオナニーさせた後、自分でもオナニーをやると、美奈が覗き込んでくるわけですが、それを止めるように言うと「私の観たクセに〜と美奈が反応を返すとか)凝った設定ゆえに、簡単に回想シーンを設定できないと言う事情は分かるのですが、強制or固定イベントくらいは登録してもよかったんじゃないかなと思うわけであり。(^^; まあ結局えっちしーん名場面集を自分で作る根性がいると言うことですね。セーブ箇所も160カ所と膨大な数ありますし。(お

BGMはPCMによる演奏。BGMの出来は標準的ですね。突出した出来ではないのですが、雰囲気盛り上げるだけの力は有しています。特に何か別の作業の時のBGMに使おうと思うほどの出来ではないですが。(^^; 

CGは前述の通り、キリヤマ太一氏による絵。このゲームの絵って、鉛筆で描写したイラストに絵の具で色を付けたような独特のCGなんですよね。結構変わったタイプのため、人によっては違和感を感じる部分もあるかも。私はとりたてて問題はなかったですが、早瀬美奈ちゃんの、えっち慣れした女の子と言うイメージに合わぬ、シンプルな真っ白いぱんちゅをや、陰毛が全く描写されぬつるつの股間をこのCGで見せつけられると、妙な興奮を覚えたりしているんで、その意味ではこのCGにはまっているのかも。(笑) 絵はいわゆる「ろり系」ではないのですが、私好みの可愛らしい絵。(笑) 華緒梨ちゃんのぺったんな胸の描写には感涙の嵐(爆笑)バキ

本作は女の子はフルボイス。サブキャラもしっかり喋ります。演技はハッキリ言って上手い人達が揃っているので、不満な点はありません。特に主役の早瀬ちゃんはダイナマイト亜美さんのあの甘い声なモンで、彼女のファンならそれだけでも「買い」ですな。えっちの時の喘ぎ声や、主人公から暴行を受けるダークシナリオでの悲鳴はその方面の方にもオススメ出来る演技じゃないかなと。(ぉい

えっちしーん。本作はメーカーの表記によれば「学園性活シミュレーション」なゲームなので、基本的にはセックスシミュレーションがメインとも思われます。なモンで、えっちしーん数はお腹一杯と言えるほどあり。(笑) 主人公はえっちの初心者で、早瀬美奈ちゃんはえっち慣れしていると言う設定なので、えっちは美奈ちゃんが主導する形をとります。最初の頃の主人公はろくな性技もしらず、単純に愛撫&挿入しているだけですが、慣れて行くに連れ様々なテクや体位を覚えていく訳で。えっちで美奈ちゃんを満足させられないと、バッドエンドになってしまいますし、また上手にえっちの選択をしないと、新しい技(ぉ も覚えませんので、えっちの展開が単純になる危険も。このゲームは、タイトルとゲームシステムに似合わず実はシナリオ部分が濃い出来となって居るため、美奈ちゃんとの「萌え」の部分を追求すると、本来のセックスシミュレーションの部分がじゃまに感じてしまうと言うう逆転現象に私は悩まされました。(^^;
えっちの中には、すくうるみじゅぎやら、ぶるまあやら、3Pやらと色々なものがありますので、そのスジの使徒にも十分アピールする力有り。後、展開によっては陵辱展開もあり。ちーっと痛々しい展開なモンで、正直オススメしがたいのですが(偽善者) これを観ないと早瀬美奈ちゃんの本当の姿が分からない部分もあるんで、闇の属性無い人でも我慢して観て欲しいですね。一度闇に堕ちても、奇跡的生還を成し遂げることも可能ですんで。(ぉひ

 

さてとシナリオ。このゲームは夏休み前の約1ヶ月間を描写してますので、正直長丁場な展開となります。ゲーム中でのえっちや選択肢を選ぶことによって、純愛シナリオやセフレシナリオ、陵辱シナリオとに分岐され、トゥルーエンドやハッピーエンド、陵辱バッドエンド、バッドエンド等になるわけで。中にはらPONエンド(ぉ もあったりするんで、孕ませ願望ある人には嬉しいんじゃないかな?(ぉ  正直条件厳しすぎて、攻略チャート頼みになりそうですが(爆 他にも妙子エンドや華緒梨エンドなど別の女の子とのエンドもありますが、プレイした感じではオマケのイメージが強いですね。(^^; 番外編みたいな感覚でいればいいでしょうか。

本作が単なるセックスシミュレーションゲームに留まらない理由は、それぞれのシナリオでの主人公と早瀬美奈ちゃんの心理描写が秀逸だという点。セフレシナリオだとえっちに溺れる二人をコミカルに描写していますし、純愛シナリオだと・・・ハッキリ言いましょう。早瀬たん(笑)の描写に超萌えでした。(笑) 単なるセフレの関係から、互いを想う関係になりつつも、早瀬と主人公のそれぞれの思惑や事情により、素直に「好きだ」と言えない切ない状況。体では繋がっていても、心は繋がっているとは言えぬ現在の状況に激しく切ない思いを抱きながらも、それを埋めようと藻掻き、体を求め合う二人。既にえっちしている関係でありながら、主人公と心が通い合うようになると、焼き餅は焼くわ言っていることが支離滅裂になるわと処女もかくやと思えるほど初々しい反応を見せてくる早瀬たん・・・いやもう脱帽です。プレイ前はこんなにも彼女に萌え萌え〜になるとは思いませんでしたね。なにせ私の彼女に対する前評判は「淫乱娘」でしたから。(^^;バキ そんな彼女に魂を引き込まれ、結局徹夜までして本作をプレイするほどのめり込んでしまいました。(笑)

目を覆わんばかりの凄惨な陵辱シーンが続く陵辱シナリオも、実は結構オススメな部分だったり。(汗 と言うのも、このシナリオでは早瀬美奈ちゃんの健気なシーンがよく見えてくるので。彼女の心の奥底に沈めている昏き過去も一部明らかになりますし・・・。とある人物の奸計に嵌り、闇に取り込まれた主人公の描写が痛すぎるのがアレですが・・・(汗

早瀬美奈ちゃんの過去については、それを解くカギがあちこちのシナリオにばらまかれて居るんですよね。実は本作、エンドはトゥルー、ハッピー、バッドetcと分類されてはいても、そこに至るルートは一本道ではありません。様々なエピソードを見せるパラレルワールド的なシナリオを経てそこに至ると言う作り方をされているため、それらを見ようと必死に為らざるを得ないのですな。その為前述の通り、本来のセックスシミュレーションの部分はそっちのけに、エピソード発掘に狂奔すると言う逆転現象に陥るという状況に追い込まれたゆ〜ちゃん☆でありました。(^^;(笑) 

一本のゲームで、純愛ストーリーと、調教(被調教?)ゲームを楽しめるお得なゲームなのでしょうが、正直シナリオを堪能したい時は、セックスシミュレーションの部分が煩わしく感じてしまったのも事実なんですよね。(^^; そしてそうして手に入れたカギを全て使っても、早瀬美奈ちゃんの過去は朧気に浮き上がって来るのみ。だから余計ハッキリさせようとプレイに狂奔させられる私。 結局私ってもしかしてなんだかんだ言いつつもソフトハウスの戦略にハマって居るんじゃないだろうか。(^^;(笑) でもまあそれだけハマるゲームだと言うことで。

オマケの部分等で不満な点はあれど、セックスシミュレーションゲームと恋愛シナリオの両方を高いレベルで作り上げた稀有なゲーム。本作に対する私の評価はその点に尽きます。ハマリゲームに登録するだけの価値は十分ありました。(笑) と言うわけで登録〜☆

 

さて、以下はキャラ別(シナリオ別)感想。モロネタバレなんで、気にされる方は読まぬように願います。

  

 

妙子先生

実は華緒梨ちゃんの姉だったり。(^^; 自称美人保健教師。優しく理知的なまなざしで生徒達を見守っている理想的な保健教師……の、ように見えるとプレイ中しばしば主人公が言っているのだが、確かに「見える」だけで、実際は彼女のやることは魔族そのものですな。(汗 外見は自称だけではなく、客観的にも美女なんですがねえ。 そう言えば魔族と言えば、下っ端のはともかく、高位魔族というのは外見おぞましい姿じゃないそうですな。むしろ美形なんだそうで。その美しさで人を籠絡するんだそうですが、まあ考えてみれば堕天使ルシファーは、元「天使」だそうだし、綺麗で当然なのかも。 妙子先生は、その美しい姿で恐ろしいことをさらっと言ってのけたり、あまつさえ恐ろしいこともやってのける。実の妹をディルドーでレイプするわ、美奈ちゃんを乱暴するよう主人公をけしかけるわ、美奈ちゃんの後ろの穴のバージン奪うわと、ハッキリ言って少々の闇属性持っているに過ぎぬ私ごときでは引かざるを得なかったですねえ。余りの鬼畜ぶりに。(^^;(笑)  とりあえず一番最初にクリアしようと努力したのですが、どうしても美奈セフレエンドに流れちゃいまして・・・これも運命と彼女のクリアはさくっと諦めた根性無しのゆ〜ちゃん☆でございましたバキバキバキ

 

野々宮 華緒梨

図書委員を務める一年生の女の子。主人公からすれば後輩か。普段は物静かな女の子だけど、図書室の平穏を乱すものには容赦なく「家庭の医学」で天誅を下すこあい女の子(笑) メガネっ娘でろりフェイス、ぺったんな胸と私の琴線に触れまくりの女の子なんですが、残念ながら「あの」妙子先生の妹だけあって、放出する電波の強さは半端なモンじゃありません。(^^; とにかく思いこみが激しく、人の話全然聞かないし(笑) 因みに彼女と姉の妙子先生、セリフの部分に昔の小説みたいにやたら漢字を使いまくるんですな。こういうところはやっぱり姉妹だから・・・と言うより、妙子先生の調教(ぉ の賜物なんでしょうなあ。(汗

まあ多少(かなり)問題有りげな女の子ではありますが、だけど良い娘なんですよねえ。主人公、高辺と早瀬美奈ちゃんの間の好感度が高い状態で、彼女との三角関係に陥ると、美奈たんと派手な子供の喧嘩繰り広げるんですが(笑) だけど結果として高辺と美奈ちゃんの関係をハッキリさせるように仕向けて居るんですね。そして彼女は振られてしまうわけですが。(/_;) ホントは好きあっているクセに、どうしても素直になることが出来ぬ高辺&美奈。端から見てもそのあまりの不器用さにイライラしていたモンですが、それをハッキリさせるための生け贄に彼女が選ばれるのはちょっと悲しすぎましたね。(/_;)

思いこみが激しいと言う難点はあれ、それを気にさえしなければスキになった高辺に対する献身ぶりは健気なものを感じることでしょう。(/_;) お弁当のエピソードが端的な証左ですな。

しかし華緒梨ちゃん・・・ホントに妙子先生のいいオモチャになってるのねえ。(^^; 彼女のシナリオに乗ると、妙子先生を巻き込んだ3Pの展開に持ち込めるすが、あこがれの姉妹丼なのに、その割には萌えられなかったり。(^^; 姉が妹をレイプ同様に襲っているのが萎える理由になっているんで、もちっとほのぼのとした姉妹丼の展開には・・・妙子先生の性格の関係で無理かそれは。(^^;バキ

 

早瀬 美奈

本作のトゥルーヒロイン。主人公とは一年の頃からのつきあいで、性格は明るく活発。勉強はあまりやっている風でもないのに、300人中50位に居るほどの頭の良さを誇り、しかも88−61−88のナイスバディでメチャ可愛い顔の持ち主のため、男子生徒からの人気は高い。こんな彼女のどこに過去数人の男達と関係を持つほどの淫乱さが潜んでいるのか・・・と思わされますな。(^^; 彼女とひたすらえっちしまくり、快楽に溺れるセフレシナリオにおいては、彼女の淫乱ぶりが際だつ、ノリの軽いギャグ&えっちなシナリオで、軽い気持で楽しめるわけですが、その段階ではそれ程彼女に対する感情移入はしなかったんですよね。何せあたしは独占欲が強いため、誰とでも寝る女の子は好きじゃないんで。(ぉ 

彼女のそう言う素行故に、「誰とでも寝る女」というイメージが付きまとうも、本当の彼女の姿は、愛情に飢えた、傷つきやすい純粋な女の子。けっして誰とでも寝られるような尻軽女じゃないんですな。えっちは確かに好きだけど。(^^; 回りの男や、あろう事か主人公の心ない言葉「誰とでも寝る女」に傷つきながらも、飄々とした態度をとる健気な女の子。(/_;) 彼女のそんな姿を見た時、プレイを始める前の彼女に対するマイナスイメージはどこぞの宇宙の果てに飛んでいってしましましたわ。心の繋がりより、体の繋がりが沙希になってしまった高辺と早瀬。なまじ体が繋がってしまっているが故に、心まで求めて相手に嫌がられ、離れてしまうよりは、いっそセフレのままでも・・・と易きに流れる二人の気持ちは痛いほどよく分かりますね。セフレの関係で満足していると口で言いながら、それとは裏腹に相手にとって、自分が唯一の存在でいたいと、互いに心を求めて止まぬ二人。傍目で見てほんっっっっっっと歯がゆくてなりませんでした。(^^;(笑) 淫乱と思われていた早瀬は、実は今現在体を許しているのは高辺のみだと言うのに、高辺はと言うと、妙子先生、場合によっては華緒梨ちゃんにまで手を出す有様。他の女の子とえっちしてしまった後の、早瀬の隠しきれない嫉妬心による嫌みやらなにやら、頭のいい彼女らしからぬ支離滅裂な言動。ええ。彼女のそんな所に萌えまくりましたとも。(笑) 早瀬と高辺の好感度が高い段階で、華緒梨ちゃんと三角関係に陥った時の、早瀬の嫉妬が絡むが故の華緒梨ちゃんとの子供じみたバトルが三角関係スキーな身には嬉しいなんてモンじゃなかったです。(笑)

セフレシナリオではそれ程クローズアップされない早瀬の過去。ハッピー系のシナリオではその辺がかなり明らかになっていますな。また彼女を陵辱するダークな展開では、彼女の余りに痛すぎる過去が朧気に見えてきます。早瀬とのえっち後の彼女の昔話や、何気ない日常でのせりふ、そして蕪皿の過去を語るシーンや、悪夢に苛まれる早瀬の話を総合するに、早瀬は事故で亡くなった双子の兄とはただならぬ仲であった琴が示唆されていますね。推察でしかないわけですが、どうもその兄というのが問題多過ぎなキャラクターだったようで、だけどそんな兄に対して愛憎混じる複雑すぎる感情をもつ早瀬の気持ちがまた痛いほどプレイヤーである私に伝わってきました。(/_;) 彼女が過去に付き合ってきた男達が、みな似たような性格の持ち主だったと言う点、まさに過去のトラウマに囚われているいい証左だと私は思っています。暴力的な父親を持った娘は、長じて男性と付き合うようになると、なぜか似たような暴力的な彼氏を選ぶことが多いそうな。そう言う彼氏と付き合っても不幸にならない琴で、過去の忌まわしい記憶を重ね書きしてしまいたいと考える潜在意識が成せる業なんだそうですが。 因みに彼女がアナルSEXを当初激しく嫌がる理由に、こうした過去のトラウマがあったわけですが、そう言う重たい経験があるならば、もう少しアナルSEXに至るまでの経過を難しくしてもよかったんじゃないかなと思いますね。せっかくの設定が余りに勿体ない。(^^;

攻略頼みになってしまった早瀬らPONエンド。らPONに出来たうれしさ(ぉぃぉぃ はともかく、エンディングがあっさりとしすぎているのは残念ですね。(^^; 早瀬の「私はどうするか決めているけど、君はどうする?」という言葉。やはり早瀬は堕胎するんだろうか。それとも子供を産むのだろうか。その続きを是非知りたいと思うゆ〜ちゃん☆でございました・・・

あちこちで聞いた「あんなのいらない!」と拒否反応。美奈陵辱ダークシナリオに対する反応ね。私はと言うとちょっと違うんだよね。確かに見ていて痛々しいシーンだったけど、早瀬と絶縁されるバッドエンドの方はともかく、ハッピーに戻れるシナリオの方は、トゥルーシナリオと同じくらい気に入っていたりするんですわ。(^^; 妙子先生にそそのかされた為とは言え、早瀬を失いたくないが為に、早瀬が望んでいるものと信じて行った辱め、陵辱、そして奴隷化への調教。早瀬に「そんなの君は望んでいない」と看破されるだけあって、いわゆるそう言うサディストになり切れてない主人公の痛々しさ。 いつか真っ当に戻ると信じ、主人公の責めに健気に耐える早瀬の優しさには涙モンでした。ハイ。(/_;) 早瀬は親もロクに戻らぬ大きすぎる家に独りぼっちで住んでいるわけで。それがどれ程寂しく辛い生活であったか。そんな家に高辺によってボロボロにされた身で戻る。それがどれ程辛い琴であったか。高辺が早瀬の本当の気持ちに気付き、己の犯した過ちを悟った時、その時の早瀬がかけた優しい言葉。泣けました。ええ。(/_;)あんな酷いことをした高辺をそれでも許せた早瀬の優しさが身に染みたんですなあきっと・・・(ほろり と言うわけで、ゆ〜ちゃん☆的にはオススメだったりするダークシナリオでし。けっして私が闇の使徒であるという祥子であありません。(お

風俗とか、いわゆるセフレ同士のSEXというのは、モラリストの面々に言わせれば、即ち「イミテーション」なんだそうな。まあ世の中イミテーションだろうが何だろうが、性欲処理出来れば何でも良いと言う人は少なからずいるわけですから、彼らの言い分が必ずしも通らないのが残念な琴なんですけど、体の繋がりが沙希になってしまった早瀬と高辺、互いを好きになれば成る程えっちが心地よくなる事実。相手が気持ちよくなってくれれば自分も嬉しく、そして気持ちがいい。それを二人の関係の中で知っていく・・・と言う展開を見せつけられるにつれ、シナリオライターさんの力量に感服させられましたね。体の繋がりが沙希になってしまった男女が織りなす純愛ストーリー。堪能させていただきました。(笑)


いもうと観察日記 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP Triangle)

プレイ開始 2003−03−31
プレイ終了 2003−04−05

 

主人公、巫女神 秀治(みこがみ ひではる 名前変更不可)には、巫女神 華鈴(みこがみ かりん 以下カリンと表記)と言う、超ブラコン娘でお兄ちゃんべったり、もう年齢的にずいぶんと大きくなったはずなのに、甘えん坊で子どものようにじゃれついてくる可愛い妹が居る。実はカリンとは血が繋がってないことが最近発覚したのだが(カリンは未だ知らない模様)、長いこと兄妹とやってきたこともあり、実の兄妹となんら変わらぬ関係である。いや、あった・・・と言うべきか。全てはあの時から変わってしまった。
秀治とカリンは、最近親の建てた新築の家に引越した。秀治が引越荷物を押入に収納している最中、自室の押入の壁がキチンと建て付けられておらず、僅かな隙間が開いていることが発覚。押入の向こうは妹、カリンの部屋。ヒソカに覗き見てみると、なんとカリンは秀治が隠し忘れたエロ本をオカズにオナニーを始めてしまう所を目撃してしまう。それまでは可愛い妹としてしか見ていなかったカリンに女を感じてしまう秀治。とは言うものの、義理とは言え妹に対して自分の男の本能を向ける琴には罪悪感を禁じ得ないため、性教育と称して、様々なえっちグッズを妹の目に付く場所に置いておき、それを使ってオナニーさせることで、妹の性感を高め、しいては自分の欲求をも満足させようと画策する姑息な秀治であった。(笑)
問題はえっちグッズの入手法であるが、秀治には心当たりがあった。年下の男の子とのえっちが大好きで、、ちょっとサドっ気味のある保健医の川原 麻耶(かわはら まや)と、秀治の元彼女(と秀治は昔思っていたが、実際はセックスフレンドに過ぎなった。そのことに気付き傷心の秀治が別れを切り出した過去があり)で、外見ろりにも関わらず、性に対しては奔放な天虎 柚巴(あまこ ゆずは)の二人である。 かくして彼女らから色々なグッズを譲り受け、それをカリンに使わせオナニーに耽らせることで彼女の性感を高めようと画策する秀治。 性のことをほとんど知らぬいたいけな妹と、その妹を性的に成長させようと企むヘンタイ兄貴の行く先は・・・(笑)

 

本作は、当時としてはやばすぎる幼い外見の女の子を登場させ、一躍ヒーローになった(笑)え〜んじぇる!で有名なTriangleの作品ですね。(笑) 妹の部屋にえっちグッズを置いておき、それを妹が使ってオナニーに耽り、そのシーンを兄が観察すると言う壊れた設定が非常に気に入ったため、購入に至りました。(笑) え〜んじぇる!も、バカゲーでしたが、本作も決して引けを取りませぬ。 自分の部屋に兄が置いたとしか思えないえっちぐっずが三つも置いてあったら普通意図的なものと察しないか?(笑) 
で、いきなりですが不具合報告。(ぉ インストールを始めると、Discを交換した後に「間違ったボリューム云々」というエラーを吐いてインストールプログラムが途中で終了してしまうトラブルが発生。結局何度もインストールを繰り返すことにより、最終的にはインストールは成功したのでありますが、冷や汗をかきましたね。(^^;

本作のユーザーインターフェイスは満足な点と、不満な点が共存。(ぉ まずはMSGスキップ機能ですが、既読のみスキップと、既読未読問わずにスキップとを設定で選べる仕様になっています。ただ問題なのは、未読判定が厳密ではなく、読んだ覚えのないテキストをすっ飛ばしてしまうことがしばしばあり、安心して使えないと言う。(^^; ただ救いなのは、バックログ確認が可能であり、しかも声つきなのと、CGも一緒にバックスキップさせることが出来る点でしょうか。うっかり飛ばしたシーンや、何度も繰り返し見てみたいシーンを手軽に楽しめるようになってます。ただこの機能のために少し操作が重めになっている点もあるようで。(^^; 
セーブ&ロードは、選択肢が出ている時以外はいつでも可能。セーブ数は、HDDの容量が許す限りいくつでも可能。あとでサムネイル形式でセーブした場所が記録されるため、どの部分のセーブデータなのかは一目瞭然ですね。オマケはCG集、えっちシーンリプレイ BGM集、そしてエンド確認。欲しいものは一通りありますが、えっちシーンリプレイは、絵付きでお願いしたかったかなと。まあタイトルで大体分かるんですけどね。 それよりももっと一大事なのは、「えっちシーンリプレイの、コンボオナニーシーンは自分でアイテム選択」と言うこと。確かにこのやり方でも楽しめるわけですが、 プレイ終わった後暫くしてからのリプレイでは、組み合わせ忘れている可能性もあると思うんですがね。(^^; 出来れば選択一つで見られるようにして欲しかったかと。

BGMはPCMによるもの。出来は概ね満足なレベル。突出した出来ではないですけど、シーンを良く表現している曲だと思います。一番のお気に入りは「Winter Has Come −harmonica Ver.− 」ですね。ただ苦言。BGMの音の大きさが小さいのと、女の子の声がまた更に小さいため、セリフが聞き取りにくいです。PCの側と、私が繋いでいるAVシステムの方で調整すればいいのですが、このゲームに合わせてあるのを忘れて他のゲームやCDプレイヤーなどの音楽ソースを聞いたときに余りの大音量に驚くことがしばしば。(爆

CGは斉藤なつき氏によるもの。ハッキリ言って可愛いCGをお描きになられますな。(笑) 基本的にろりっぽい絵と言えばそれまでですが、そんなにろりろりしている訳じゃないので、よほどのあだるつ絵好きでもない限りは万人に受け入れられやすいのではないでしょうかね〜。 それにしてもカリンって、絵からして「こいぬ」を連想するキャラだね〜。(笑) 女王様になっても「可愛い」というイメージ強いし(爆笑) エンディングで見せる、川岸?で寝ころぶ主人公と、その横で腰を下ろしてハーモニカを吹くかリンちゃんを描写したラフ絵調のCGにこの「Winter Has Come −harmonica Ver.− 」を聴くとなかなか心に響くものがあったりします。

本作は女の子のみフルボイス。声優さんの演技は上手な部類。カリン役の「桃華ちゃん」さんの演技は、幼げなカリンちゃんのしゃべりをキチンと表現できていて実によろしい(笑) 牛乳を、幼児みたいに「にゅ〜にゅ〜」と言いながら主人公にすり寄ってくるカリンちゃんに、あたしゃどうせよと?(笑) 他の女の子達の演技もいいのですが、残念ながら脇役であるため登場シーンが少なく、萌え・・・とまでには至らなかったのが残念。(^^;

本作はシナリオと呼べるものは殆ど無く、えっちシーン、とりわけカリンちゃんのオナニーシーンを中心とした描写となるため、シナリオではなく、えっちしーんの感想となりますね。(笑)
まあ勿論、えっちシーン以外にも見所はあります。何気ない毎日のカリンちゃんとの生活の中の描写の中に、萌え心をくすぐる部分が多々ありますし。(笑) その中で分かるのが、カリンちゃんが本当に年齢に合わず幼いと言うこと。(爆笑) もう推定高校生にもなるというのに、プロレスごっこをやってじゃれつくわ、雨に濡れたからと言って兄が入っているお風呂に乱入するわ、兄離れしてないから、兄と自分以外の女性が仲良くしているところを見て嫉妬するわと妹erの萌え心くすぐりまくり。(笑) ただこの「幼い」という部分が、時には別の意味での萌え心をくすぐってくれないと言う難点も。(^^; つまりはカリンちゃんってば、精神的に幼すぎるため、兄妹間でのえっち・・・と言う禁断の関係に全然悩まないのですな。(^^; えっちの翌日の、いつもと変わらぬカリンちゃんの態度も、カリンちゃんにとってはえっちもプロレスごっこをやってじゃれつくレベルと同一レベルでしかないことの証左のようで。(^^; 私としては、えっちの翌日は「恥ずかしくて兄の顔をマトモに見られないカリンちゃん」と言うシチュエーションが欲しかったんですけどねぇ。(/_;)(笑) とはいうものの、初めのうちは無邪気に兄にじゃれついてたカリンちゃんも、性的に開発されて来るに連れ、兄を異性として意識し始め、恥じらいを持って接してくるようになります。その変化は私にとっても望むところで。(笑)

さて、いよいよ本命、えっちシーン(お このゲームは、テキスト主体で、使い回しの背景絵のノーマルオナニーから、イベント絵付きのコンボオナニー、そして、欲求不満度がMAXになったときに発動する夜這い&兄とのえっちシーン。他、学校、デパート内での兄とのえっちシーンや、兄と脇役キャラとのえっちシーンに分類されます。カリンを性的に開発するための器具それぞれを単独に使った時の見られるノーマルオナニーは、簡単に見られますが、イベント絵付きのコンボオナニーシーンは、特定の器具を使い込んでいて、かつ、2つ、もしくは3つ以上の異種の器具を用意しておかないと発動しません。また、夜這い&兄とのえっちシーンのシチュエーションは、直前のオナニーシーン、及び、調教器具によってつく、カリンちゃんの「ノーマル属性」「フェラ属性」「挿入属性」など属性によって様々な変化を見せるため、ゲーム性の高さを引き上げています。正直これらを見るのを極めるのはなかなか難しいのではないかと。(^^; まあ筋金入りのげえまあなれば、難易度高ければ高いほど燃えるんでしょうが(笑)

コスチュームオナニー(めいど&女王様他)、し〜し〜オナニー、バイブ利用オナニー、後ろの穴・・・等々実に多彩なオナニーシーンを誇る本作であり、かつ、オナニーでは処理しきれなくなった体の火照りを覚え、えっちな自分を兄に嫌われるのでは・・・と恐れる部分と、焼け付くようなえっちの衝動による体の火照りを沈めたい欲求の板挟みになって泣きべそをかきながら兄の元に飛び込んでいくカリンちゃん・・・と言う超萌えなシチュエーションなど、オカズには事欠かぬこと請け合いなのですが(笑) エンドが三つしか無いというはいただけませんね。(^^; これだけ多彩なえっちシーンがあるわけですから、それに伴う様々なエンドが合ってしかるべき・・・だと思うのですが。(^^; 琴に残念なのが、柚巴、麻耶と言う折角魅力満載な女の子を出しておきながら、彼女らとのえっちシーンが少なく、彼女らとのエンドもない琴。(^^; まあ主人公が妹一筋と言うこともあるんでしょうけど、どうせなら「3人ともお嫁さん」な展開が欲しかったかな(笑)バキ 「女の子同士」という展開を一つ作ってくれたんだしそのついでにさぁ〜(笑)バキバキ
せっかくの日常生活の萌えな展開の描写も、数が少ないためにプレイが進むと何度も同じシーンが登場してくることで新鮮みを失いますし、また調教も回が進むとルーティンワークと化す危険も。(^^; 正直私もプレイが煮詰まってきてしまい、途中で(ごにょごにょ)するズルをやってコンプしていたりして・・・(ぉぃ こういう作りの甘いところが非常に残念に思います。

妹を直接抱くことで性的に調教するのではなく、オナニー器具をさりげに妹の部屋に置いておき、それを妹がこっそりと使いオナニーに耽ることで、間接的に調教していく・・・と言う斬新なゲームを作り出したことは称賛に値しますが、エンド数の少なさ、ゲストキャラの魅力を生かし切れない所、オマケシーンの痒いところに手が届かぬ不親切さなど、様々な難点がこのゲームの完成度を低めているのも又事実。(^^; 正直万人にお勧めできるゲームであるとは言いかねますが、少なくとも妹erなれば、このゲームをプレイして損した気分になることはないでしょう。(笑) ハマリゲームには登録しませんが、妹erにはデフォ・・・と言う評価を、私、ゆ〜ちゃん☆は下します。(笑)


先生だ〜いすき (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP SCORE)

プレイ開始 2003−03−16
プレイ終了 2003−03−24

 

主人公、桐島 和也(きりしま かずや 名前変更可能)は、学校を卒業したは良いものの、教師として採用してくれる学校が見つからず。このままでは亡き両親が遺してくれた形見同然の遺産に手を付けなければ生きていけなくなる状況。そんな彼を見かねて彼の叔母が、自分が理事長を務める聖カタリナ学院に誘いを入れる。生活の場として小鳩寮の部屋をあてがわれたわけであるが、ここの寮生はみな「訳あり」の者ばかり。その「訳あり」の寮生はどんな子達かと言うと・・・家庭の経済的な理由から奨学生としてこの寮に住む御影 葵(みかげ あおい) 両親と兄を自己で失い、天涯孤独となった双子の姉妹 西園寺 由比(さいおんじ ゆい)&西園寺 智世(さいおんじ ともよ) ドイツ人と日本人とのハーフで、小鳩寮の寮長を務める紫ノ宮 美月(しのみや みつき)の娘 紫ノ宮 月夜(しのみや つきよ) 和也は教師として、また同じ寮に住む仲間として、彼女らから尊敬され、そして「大好きな先生」として好かれることが出来るのだろうか・・・・

 

本作は新生ブランド「SCORE」(スコア)の処女作に当たります。SCOREはどうやらTacticsの別ブランドのようで。第一回目がいきなり超ろり系と言うことは、その方面でいくつもりなのでしょうかねえ。(笑) ろりと鬼畜を高レベルで両立する某氏の強い勧めもあり、購入することと相成りました。ボクのろり度はそんなに高くはないんですがねえ・・・(ぉ

ユーザーインターフェイスは概ね満足です。既読MSGはありますし、バックスキップ機能も搭載。声も鳴らせます。セーブ&ロードは随時行え、セーブ箇所は60カ所。タイトルは児童^h^h自動で付けられ、かつサムネイル形式でセーブした場所を表示してくれますのでどこの部分のセーブデータかは一目瞭然。ただEnterキーで文章送りが出来ないのは残念ですね。この点だけが不満だったりします。(^^; なお現在自分が攻略上どこの場所にいるかをツリー形式で表示されますので攻略は非常に楽かと。元々うあきプレイさえしなければねらった娘のシナリオに乗れる(ひとり例外有り)訳なので、難易度はそれ程高いわけではないのですが。(笑) オマケはCG集、音楽集、えっちシーンリプレイを搭載。この辺はデフォですな。

BGMはPCMによる演奏。メーカーの言によると「LCSE」なる圧縮技術を使っているそうですね。ただそれはいいのですが、私の環境ではDirectXとサウンドカードとの相性が出てしまい、CPUパワーは十分あるにもかかわらず音飛びが激しい有様。(^^; 説明書に記載のやり方で回避は出来ましたが(っつ〜かこの手の問題が起こった時にデフォで行う対処法(ぉ )新技術故の問題もあるようです。で、BGMの中身は割と良い出来かと。雰囲気と良くマッチした曲ですし、またちっちゃい(背が(笑))女の子が活躍する作品だけに、軽快かつほのぼのとした感じの曲が多いですね。(笑)

CG。原画は片桐雛太、八葉香南の両氏によるもの。問答無用で(笑)可愛いキャラを描いてくださいますが、いかんせんど〜贔屓目に見ても外見は/|\学生。(笑) 特にメインヒロインとおぼしき葵ちゃんはT学年。(お かの「はじ**」シリーズをも上回るろりぶりでございます。(笑) こういう女の子とぴーざーがーするというのは、かな〜り引いてしまうものがあるんじゃないかなと。かくいう私もそうでございます。(ぉ 

本作は女の子&男の子のみフルボイス。大人の男は喋りません。(ぉ つ〜か主人公以外出てきません。(おお 声優さんはとらハで有名な人たち、例えば岩城 由奈・北斗南・長崎みなみ等であるため、演技で不満を持つことはないでしょう。(笑) 存分にろりな声を楽しんでください。(笑)バキ

えっちシーン・・・パッケで「泣きゲーではなく、抜きゲー」とうたっているだけあって、えっちシーン満載でございます。(笑) (因みにパッケの方で、抜きゲーってナニと聞かれて慌てる智世ちゃんには笑った(笑)ほ、ホントに知らないよ!って慌てるあたりが、知っているという何よりの証左(大爆笑)) ただちっちゃい(体が(ぉ )女の子とのえっちのため、あまり過激なえっちシーンはありません。まずは局部愛撫などのいたずら系えっちから始まり、すまたぁをやったり(笑) とちっちゃい(くどいようだが背が(笑))女の子とやるえっちがメインとなります。勿論本番もありますし、中だし、外だしは思うがママ。(笑) 初めはえっちのことを全く知らない女の子が、えっちの快楽を覚えていき、どんどん堕ちていく展開など、その筋には堪えられぬ魅力があろうかと思います。(笑) ただ惜しむらくは、4人の女の子のえっちシーンの展開、そしてシナリオの展開が似通ってるのですな。パターン化しているような部分もあるので、えっちシーンへの新鮮さを失っていく部分があるのは否定できないかも。(^^;

さてシナリオ。本作は抜きゲーであるとソフトハウスが明記するように、本作は年端もいかぬ少女(ほんっとにくどいようだが外見が(ぉ )といろ〜んなえっちを楽しむ為の作品です。とは言いながらも、シナリオもキチンと最小限度は準備しています。女の子達の切ない境遇、主人公に心惹かれていく過程、女の子と肉体的に結ばれるもそれについて罪悪感に悩む主人公。手を抜かずきちっと表現してるのは評価できますね。結ばれた後は怒濤のごとくのえっち三昧というのも美味しい展開かも。(笑)バキ しかしプレイしていて「ホントにええんかい?(^^;と思うことしばしば。主人公が、学校で教える教科が「こくご」「しゃかい」「りか」 でもって、寮生達が就寝する時間は午後8:30(^^; これらの指し示す意味は・・・?(ぉぃぉぃ まあ女の子達は「生徒」ではなく、「学生」だそうなんで。ずいぶんと幼げな外見の「学生」が居たモンですな〜(笑) 

年端もいかぬ(推定年齢による)娘と、それも教え子とえっちする鬼畜な主人公であるが、自分のペドぶりに自己嫌悪しつつも、彼女らへの思いを押さえられぬ主人公。根は冒頭で見せたとおり真面目な男なのであり。だから母娘丼等という鬼畜な展開は無かったのかも知れませんが、だけど「女の子二人ともお嫁さん」という別の鬼畜シナリオはあるわけで。(笑)なれば、母娘丼もやって欲しかったと思う私は鬼畜でしょうか?(/_;)バキバキバキ

本作については多くを語る必要はないですね。ろりならプレイは必須。(爆笑) ただし、非ろりな使徒には、正直プレイは厳しいかと。(^^; まあ最近は、ろりがものすごく増殖しているモンで、そう言う使徒は少数派になって居るんじゃないかと勝手に思っているゆ〜ちゃん☆でございますが。(ぉい んでわたしゃ僅かながらも、ろりの属性があるモンで、ハマリゲームに登録と相成りました。(笑)

 

さて、以下はキャラ別感想でも。ネタバレあるんで、気にされる方は読み進めないでね〜

 

紫ノ宮 美月

聖カタリナ学院付属の寮「小鳩寮」のシスター兼ドクター兼寮長。(笑) ドイツ人、シュバルツと結婚し、一人娘月夜を生むも、シュバルツとは死に別れ未亡人となる。しっかりしていそうで、実は天然ボケな女性。(笑) どう見ても20代の女性にしか見えないんですが、一体いくつの時に月夜ちゃんを生んだんでしょうなあ。(うひ 他の4人娘達とは違い、一番恋の障害が少なそうで、実は一番障害があったという罠。(お 夫が亡くなってまだ数年しか経っておらず、主人公に惹かれる自分を自覚するも、亡き夫への思いを断ち切れないジレンマ。主人公はシュバルツと似た雰囲気を持っているらしく、彼との交流によって亡き夫のことを思い出され、尚更そのジレンマが強まるのでしょうね。加えて愛娘「月夜」ちゃんが、再婚に反対すると。ファザコン以外の何者でもない彼女にしてみれば、母親の再婚相手が例え自分が好きな先生とあっても、亡き父への想いが残っている以上、子ども故の潔癖性もあいまって許せるはずもありませんね。(^^; しかし美月さんと主人公、「めぞん一刻」の響子さんと五代君の関係と類似してますな。主人公は別に尻に敷かれている訳じゃないけど(笑) 亡き夫に思いを残している女性に求婚することは、思い人の女性の心の中にある亡き夫ごと受け止めるしかないと言うことがね。最後のCGで描写された、シュバルツの墓の前で、美月と月夜を抱き留めた主人公の姿は凛々しく、実に立派でありましたな。 なかなか感動的なシナリオであったと思います。 えちぃは薄目ですけどね。(笑)

 

紫ノ宮 月夜

寮長、美月の一人娘。日本人とドイツ人とのハーフであり、金髪碧眼が実に美しい少女。(/_;) 見に似合わず大人びた雰囲気を醸しだし、あまり感情を表に出すことが無く、また口数も少ない為、最初の頃の主人公は彼女を苦手としていたが(笑) 実は寂しがり屋で、恐がりで、甘えん坊と言う彼女の本当の姿を見いだすに連れ、どんどん心惹かれていったようだ。(笑) また月夜ちゃんの方も、父親と雰囲気がよく似ている主人公に、亡き父の面影を重ね、いつしか恋を覚えていくと言う、年少の少女が大人の男性に心惹かれる王道パターンを行っていますね。禁断の恋人同士となったとき、月夜ちゃんが主人公を「パパ」と呼ぶわけですが、この「パパ」って、愛人さんの言う「パパ」ではなく、父親としての「パパ」なんですよね。ほとんど実の父娘同士のイケナイ関係のノリなモンで、プレイしていてちょっとムズムズしてきたのは私だけじゃないと思うな。(^^;(笑) 母親の美月さんも、主人公の雰囲気がシュバルツに似ていたことが、心惹かれる理由の一つとなっているわけであり。流石に母娘だけあって、男性の好みも似るのでありましょうが、なれば母娘丼を期待してた私って無茶な願いをしているとは思えないんだけどな〜(/_;)(笑)バキバキバキ

 

御影 葵

本作のメインヒロイン。家庭の経済的事情により小鳩寮に弟の「薫」(かおる)と共に入寮している女の子。実に天真爛漫な女の子。(笑) 彼女のテーマ曲に「ハムスター」という文字がありますが、そのとおりハムスターの方なチョコチョコ感が何とも言えない可愛らしさを煽っています。(笑) ただこの娘、本作の中では一番年少のようで。(^^; 言葉のしゃべりetcから推察するに、どうひいき目に見ても、推定ノ|\学T学年。ヘタすれば要地演じ。(げふ 胸は全く膨らんでいないし。(^^;;;(笑) こういう女の子とぴーざーがーするのは、人としての理性を疑われてしまいそうなので、正直引きまくりでありました。(建前モード) 

でもこの娘ホントに良い娘なんだよねえ。(/_;) 弟の薫がいじめられていると知って、姉として色々と主人公と一緒に考えてあげたり。すぐ手が出る性格+美月さんも真っ青な天然ボケのお陰で、薫クンも苦労が耐えないようだけど。それでもおねーちゃんに健気に付いていこうとするんだよねえ。(^^; 小さい子って、姉とか兄とかには絶対服従みたいだねえ。(ほろり

こんなにちっちゃい(くどいようだが背が)のに、えちぃはけっこバリエーション多し(笑) すまたぁあり、ソフトボール部のユニフォームによるコスチュームえっちあり、ひとりえっちからふたりエッチへの連続技有りとそれこそなんでもありのような。(ぉ まさにこの作品の体現となっているのかも。(笑)バキ

 

西園寺 由比西園寺 智世

なんで一緒に紹介するかというと、この娘達は単独のエンドはあくまでもグッドエンド扱いであり、トゥルーではないんだよね。つまり姉妹丼「二人ともお嫁さん」エンドこそがトゥルーシナリオだったりするわけで。(爆笑) 

活発で表情が豊かで、スポーツが得意で弓道部に所属、しかも勉強も出来るまさに天才肌、そして子ネコのような女の子、由比ちゃん。リボンがまるで「ねこみみ」のような動きを見せるモンで、萌えること萌えること(爆笑) そして大人しくて引っ込み思案、クラブは家庭部に所属し、家事全般をそつなくこなす智世ちゃん。リボンが長めのためうさみみを連想。感情の変化によってピンと立ったりたれたりと、こちらも又萌え萌えな描写(爆笑) 一目見た時の二人は性格も好みも趣味も、そして髪型やリボンの形など、全く同じと思えるところがない、とても双子姉妹とは思えぬ差異を見せる二人ですが、寂しがり屋の甘えっ娘という点では、全く同じ。語尾に「〜モン」と付けるクセがあるところも同じ。まさに双子な訳ですな。(/_;)(笑) 心を開くと、主人公を「お兄ちゃん」と呼んでくれるため、妹erとしての萌え心もしっかりくすぐってくれる二人でございます。(笑)

両親と兄を交通事故によって奪われ、お互いだけが唯一の肉親となった西園寺双子姉妹。でもお互いに両親や兄の愛情を取り合ってきた確執もあったわけであり、その葛藤や反発の描きぶりは見事なものがあったりします。大好きだった兄の雰囲気を持つ主人公に、兄のイメージを重ね、そしてドンドン惹かれていく二人。たったひとり遺された肉親に対する欠けがたい愛情と、愛情を取り合い、奪い合う憎しみの心。アンビバレンツ。いあ〜見事なモンす。

個別シナリオの方は、他の女の子のシナリオ同様、満足度は高いっす。(笑) 智世シナリオでは、由比ちゃんがかな〜り可哀想な立場になっちゃうんですけどね。(^^; えっちシーンでは、他の女の子もそうなんだけど、智世ちゃん達の方は「主人公が自分とのえっちで満足」することを何よりも喜びとしてする傾向が強いんですよね。全くもって健気な娘達っす。(/_;)で、ちょっと残念だったのは、姉妹丼エンドがトゥルーシナリオという位置づけでありながら、えっちしーんは数が少ないんですよね。個別シナリオの方がずっと豊富です。(^^; まあ姉妹丼エンドは、個別シナリオを二人分こなした後、二人とも同時一緒に喰っちゃう・・・と言う展開なのでしょうけどね。(笑) でもそれはそれとして、「二人ともお嫁さん」としてイチャイチャするところをもっと見せて欲しかったなり。(^^;


ぎりギリLOVE(PCゲーム Windows98/ME/2000/XP 林組)

プレイ開始 2003−03−01
プレイ終了 2003−03−05

 

主人公、日下部 昌人(くさかべ まさと)は、若くしてロボット工学の博士号を持ち、日本の大学で講師をすることに。彼は幼い頃に幼なじみの女の子と喧嘩し和解できぬまま、その娘を交通事故で失うという大きな衝撃から逃れるようにアメリカに入学、想うところがあり寝食を忘れてロボット工学に没頭してきた甲斐があってのことである。5年ぶりに帰国すると、父親の再婚により兄妹となった義妹の日下部 七海(くさかべ ななみ)とその母日下部 涼子(くさかべ りょうこ)と再会する。久方ぶりの再会に互いに喜ぶ三人であるが、5年の歳月が、互いの成熟した部分を再確認することとなり、単なる親兄妹の親愛さだけではない部分を感じていることを否定できない三人であった。

帰国してそうそう、幼い頃に面識のあった女の子で、現在は昌人の教え子となっている波原 瑠璃子(なみはら るりこ) ストーカーのごとく付きまとい、主人公に包丁を突きつけ交際を迫ってくる皆川 理恵(みなかわ りえ) 自称ロボットの「」(ひいらぎ) そして死んだはずの幼なじみの女の子・・・なんの違和感もないように、幼い頃のように昌人にじゃれついてくる「結城 香奈」(ゆうき かな)。彼女らもまた昌人に関わりを持って来て、否応なく昌人は三角関係の当事者となっていく・・・(笑)

 

本作は、あの「お約束LOVE」を処女作とする「林組」がリリースするゲームですね。プレイしようと思った切っ掛けは、様々な組み合わせの女の子二人との三角関係に翻弄される主人公という美味しすぎるシチュエーションを楽しみたいと思ったからであり。しかもメチャ可愛い義妹と、メチャ若く見える義母と母娘丼が出来る!なんて聞かされたらプレイしない理由を探すのが難しかったという。(笑)バキ

ユーザーインターフェイスは実に親切設計。強制スキップは勿論、既読スキップを搭載し、バックログ確認もOK。しかもボイスをならすことも出来ます。セーブ箇所は全部で30あり、随時行えます。しかもセーブした場所もサムネイル形式のCGで表示されるモンで、実に分かりやすい設定ですね。 オマケは音楽集とCG集、シーンリプレイ。ただシーンリプレイは、全ての部分を網羅しているわけではなく、例えば一人えっちシーンは無いんですよね。(^^; この辺は残念ですね。
後、このゲームのウリの一つ、三角関係となって女の子達から同時に詰め寄られる「ぎりギリバトル」(笑)。ほぼ同時に左右から二人の女の子から質問を受けるので、慣れないと幻惑されて選択するどころではなくなります。私も最初のうちはオロオロしていまい、見事ゲームオーバーでした。(笑) これはなかなか笑えるシステムですね。(笑)

BGMはPCMによる演奏。シーンの雰囲気を良く表現している良作と思います。因みにゲーム画面をよく見ると、左上の方に現在流れているBGMのタイトルが光電管方式で右から左に流れるように表示されているんですね。こういう凝った表現はなかなか良いですね。(笑) OP曲、エンディング曲はI've作曲のKOTOKO氏の歌によるものなので、実に私好みの曲でした。(笑)

CG。原画は大泉だいさく氏。ろりっぽくて可愛い女の子を描いてくれます(笑)。 七海ちゃんなんか、とても大学生とは思えないし(爆笑)。まあ七海ちゃんは精神的にも幼い・・・と言う設定ありますが。だけど私のようにちょこっとろり好みなメンツには嬉しいCGかなと。(笑)

本作は男も含めフルボイスです。これはいいですね。男だけサイレントでは、ゲームプレイでもちょっと違和感を感じるゆ〜ちゃん☆なんで。で、起用している声優さんは有名人いますな〜。長崎みなみさんや歌織さんとか。演技はホントに上手なんで、えっちの時の喘ぎ声も右脇腹の浪漫を擽ってくれました。(笑)バキ

えっちしーん。本作は純愛系のゲームですから、ハードなえっちシーンはありません。(笑) とは言え、いわゆるシチュエーション系のえっちには富んでいるので(笑) いたずら系のえっちとか、一人えっちシーン、秘部露出やら一人えっち鑑賞おねだりやら、放尿シーン披露やら母娘丼やら、とにかく右脇腹の浪漫回路を光速回転させるネタに事欠きません。(爆笑) えっちの面で期待しても損のない作りですね。(笑)

さてシナリオ。本作はプロローグ部分での主人公の行動により、三角関係となる女の子二人の組み合わせが決定し、本編でのストーリー展開自体が、三角関係となる女の子二人の組み合わせによってシナリオが全く変わります。キャラクターのプロフィールも変化するケースもあり、ちょっと違和感を感じることも。まあ致命的なものではありませんし、そもそも「パラレルワールド」だと思えばいいわけで。色々なシナリオを楽しめると言うことで、なかなか読み応えがありますね。一つ一つのシナリオもそれ程長くはなく、気楽に楽しめるゲームです。
ストーリーは基本的にはギャグですが、それぞれの女の子に切ない事情があったりしますので、シリアスな展開も存在します。特にメインヒロインと思われる香奈ちゃんのシナリオは特にシリアスモードが多いですね。彼女の場合は、その存在自体が切なすぎる事情な為に、プレイしていてやるせなく思うこともありました。(/_;) 切ない系が好きな人にも受け入れられるんじゃないでしょうか。

ただ非常に残念だったのは、物語中盤であれほど三角関係のトラブルを描いておきながら、どちらか一方の女の子を選択するシナリオに乗った途端、選ばれなかった女の子が一気に影が薄くなると言う、いわゆるぎゃるげ〜の「お約束」になってしまった琴ですね。もう少し選ばれなかった女の子の方へのフォローのシーンを出して欲しかったです。
主人公は若くしてロボット工学の権威となっていますが、その設定をゲーム中で完全に生かしているとは言い難いですね。そもそも主人公がロボット工学に夢中になったのも、自分がその学問が好きだからと言う理由だけではなく、幼くして死んだ香奈の琴もあったはず。しかしながら彼のロボット工学博士という設定と、香奈の死というトラウマが、女の子達のシナリオとリンクし切れてないように思えます。無論香奈シナリオや、柊との関わりでそう言う設定に絡めているわけですから、まったく生かせてないわけではないですが。設定を生かし切れぬ詰めの甘さが残念ですね。(^^;
それと期待していた母娘丼シナリオ、このシナリオだけまるで別のゲームみたいな展開。クライマックスがまるで鬼畜調教系だし。そのシーンに遭遇した時は目が点になりました(^^; また七海ちゃんはともかくも、涼子さんがまるで別人。(^^; アレじゃ色ボケした人妻みたいじゃないか〜(汗 僕が萌えた涼子さんじゃないやい!(お
ゆ〜ちゃん☆的に致命傷だったのが、香奈vs七海という、本作のトゥルーシナリオとも思えるシナリオでの香奈Endの描写があんまりすぎて、私には受けいられられなかったところですね。(^^; 一応ハッピーエンド扱いにはなっていますが、あたしにはどう見てもバッドエンドとしか思えませんでした。バッドエンドという形で、あのストーリーを用意してくれたのであれば、別に良かったのですけどね・・・。 

しかしながら、それぞれの女の子の昌人に対する恋心の描写はさすがと思います。瑠璃子ちゃんの素直になった時の告白シーンや、涼子さんのモラルと愛の狭間の苦しみ、香奈ちゃんの葛藤、理恵ちゃんの思いこみ(お そして何より、義妹の七海ちゃんの兄である昌人への想い。七海ちゃんの昌人への愛情表現が子どもっぽく、それがろり属性を持つ私の琴線に触れている・・・と言う点は否定できないにせよ(ぉ 兄妹の禁断の愛のお約束「一緒におねんね」「一緒にお風呂」を恥ずかしがりながらもやってのけた七海ちゃんの描写には萌え心が〜(笑) しかも、七海ちゃんのえっちおねだりの過激ぶりにはぼか〜もぉぼか〜もぉ!!!!!!バキバキバキ

シナリオ部分には難があったとは言え、三角関係を描写するギャグシーンはなかなかのモノです。特に妹erの琴線を鷲掴みにする七海ちゃんと言う存在。妹萌えのメンツならば是非プレイして欲しいと思える逸品ですね。(笑) 

 

さて、次はキャラ別感想でも。ネタバレ満載なので気にされる方は読み進めないでね〜

 

  

 

皆川 理恵

思いこみ超激しいストーカー娘。人の話を全然聞かず、自分の考えにひたすら没頭する当たり、紛れもなくストーカーの資質ありますね。主人公への求愛に包丁突きつけると言う行動で、私さくっと引きました。(^^;(笑) 正直今の大人になった彼女より、少年時代に出会った時の彼女の方が可愛いと思ったことは言ってはいけないことでしょうか。(/_;)バキ 過去未来教(きのうあしたきょう)というなにげに妖しげな新興宗教に入っているし、彼女に惹かれていく主人公・・・と言うシチュエーションにはちょっとついていけませんでした。(^^;

 

波原 瑠璃子

昌人の教え子。生意気で口が悪く、しかもタカビ〜。コミケやらコスプレに命をかける(ぉオタク娘。特にコスプレを極めるが為にとは言え「柊」というロボットになりきると言うのは、なかなか出来るモンじゃないと思います。(笑) 正直彼女のようなタカビ〜系は苦手だったりしますが、主人公に対しては素直になれず、「柊」という別のキャラクターになりきった時に、主人公への想いを素直に言える・・・と言う展開は、なかなか萌えh燃えるものがありました。(笑) 本当の瑠璃子の顔は、「柊」の時に見せてくれたわけで、一種のじゃじゃ馬馴らしってトコっすかね。(お  

研究&検査と称して、柊(瑠璃子)にエッチなことをする昌人の図。正直に言って羨ましい!と思いましたね。(笑) もっと触って欲しいとおねだりする柊には右脇腹の浪漫が・・・(爆笑) 某擬人萌えな方なら、「なぜこの娘は擬人じゃないんだ〜」と月に吠えるモノと思われます。(笑)バキバキバキ

 

日下部 涼子

昌人の父親の再婚相手。昌人の義母。おしとやかでとても優しい女性ですな。正直「可愛い」というイメージが強いため、義母というイメージの女性じゃないんですが。(笑) でも娘の七海が大学生な訳ですから、彼女の年齢は少な目に見ても30代後半なんですよね。だけどどう見ても20台にしか見えません。(笑) 七海とは親子というより、姉妹でございます。(お そのお陰で感情移入がしやすいという。(笑)バキ もっとも彼女、看護師さんなんですよね。(^^; 身近に看護師がいるモンで、ちょっと萌え度がアレかも・・・(お

彼女のシナリオは全部で2つ。vs香奈と、vs七海。ヲレ的トゥルーシナリオはvs七海の方であろうと目星をつけ、沙希にvs香奈シナリオをヤってみました。義理とは言え、昌人の母である自分が、息子である昌人に恋心を持ってしまうと言う罪悪感に悩み苦しむ涼子さん・・・と言う展開は、実に禁断の愛の王道をいくものでありましたね。またその一方で、ウブな小娘のような照れ顔や行動を昌人に示す涼子さんは超萌えな存在でありました。(笑) 昌人に浣腸をして貰った涼子さんのシーンは、その手の属性ある使徒には堪えられぬものとなったでありましょう。(笑)

ただシナリオの点ではいくつも ? な所がありました。(^^; 涼子さんが淫乱であると言う根も葉もない噂や、涼子さんが一人えっちしている時の写真を沙耶ちゃんによって昌人にもたらされた訳ですが、噂の方はともかく、沙耶ちゃんいつのまに涼子さんの写真を?と言う疑問に結局答えてくれなかったし。(^^; それとこれが一番重要な点なのですが、主人公の父親と涼子さんはいまだ婚姻関係にあるわけで。ただ単に主人公の父親は仕事で家に帰ってこないだけで。(お なのに昌人も涼子さんも父親(夫)のことを放置で惚れた腫れたと大騒ぎってのは余りにも変じゃありませんか?(^^; 昌人にとっては実の父の嫁に横恋慕であり、涼子さんにとっては、義理とは言え息子に恋愛感情を持ってしまうことに対する夫への裏切りへの罪悪感に、それぞれが苛まれる・・・と言う展開があるはずなのに・・・。あげくエピローグでは昌人は涼子さんに求婚し、涼子さんもそれに応え(たであろう。あの流れなら)たとあっては「いったいなんじゃそら(^^;」の世界である。因みに実世界では一度義理でも親子関係にあった男女は、離婚or離縁などで親子でなくなったとしても、結婚できないと言う法律上の制限がある。と言うことは、ぎりギリLOVEの世界は、重婚&母子婚がOKという世界になるなあ・・・(おおお

で、vs七海シナリオでは・・・涼子さん別人のよう。(^^;(笑) ここでも旦那を裏切っているという罪悪感を全く感じてないし、まあそれは置くとしても(ぉひ! 娘の思い人を取っちゃうと言う罪悪感も無しに、盛りのついたメスねこみたいに娘と一人の男を取り合う淫乱母という描写は正直ショックでかかったですわ。(/_;) まあvs七海シナリオでの涼子エンドが、いわゆる「牝奴隷」としての扱いを昌人から受けると言うのは背徳感バリバリで良いとは思いますが(笑)バキバキバキ

 

結城 香奈

主人公の幼なじみ。そして本作のトゥルーヒロイン。年下のクセに妙に大人ぶって世話を焼きたがる世話焼き女房タイプなのを推定小学生の頃からやるとは流石だなと思う。(笑) 昌人が喜んでくれたから、ひたすらクッキーを作っていくと言うのは、昌人にとっては有り難迷惑だったであろうね。私は甘いもの好きだから一向に平気だけど(ぉひ。子ども故の配慮のない言葉で香奈を傷つけ喧嘩となり、仲直りをしようとした矢先に香奈が交通事故にあって還らぬ人となる・・・なんて、子どもじゃなくても耐えられる状況じゃありませんね。(^^; 昌人の心の傷は相当なものでありましょう。

だからこそ、死んだ・・・と言うのがまるで悪い冗談であったかのような元気な姿で主人公の前に現れた時は、主人公のみならずプレイヤーの私もホッとしたモンです。なんらかの奇跡が起きたのであろうと思ったですし。それが香奈の従姉妹「沙耶」ちゃんの演技によるものであったと知らされた時は、やはり主人公と同じ衝撃と失望感を感じましたね。このあたりの感情移入のしやすさ、主人公の気持ちとの一体感は見事なものです。沙耶ちゃんの演技(vs瑠璃子シナリオ)、もしくは多重人格となった沙耶の中の「香奈」(vs涼子シナリオ)ではなく、沙耶ちゃん本来の人格に対して主人公が好きなのだ・・・と言う流れにもっと厚みがあれば言うことはなかったですね。

問題はvs七海シナリオでの香奈エンド。心を病んだ沙耶ちゃんは結局自分が香奈であると思いこんでいる時に最も心が安定していまう。これは「沙耶」の死と一緒じゃありません?(^^; 香奈から沙耶ちゃんを取り戻せなかった主人公・・・と言うバッドエンドにしか見えなかったですね。(/_;) 正直こいつはきつかった・・・。まだvs七海シナリオでの七海エンドに入った途端、香奈ちゃん(沙耶ちゃん)は放置モードだし。こんな放っておけない女の子放置して二人だけで幸せにならないでくれ〜と絶叫したゆ〜ちゃん☆がいたのは秘密です。(/_;)

 

日下部 七海

主人公、昌人の義妹。そして本作のもう一人のトゥルーヒロイン。外見がろりろりなので相当下の年齢に見えるのだが、実はこれでも大学生。(^^; 引っ込み思案で人見知りが激しく、特に男性に対してはなかなかなじめない。そんな彼女故、子どもの頃初めて昌人に出会った時も、なかなかうち解けてくれなかったが、いじめにあった彼女を助けるというお約束(笑)な琴があって以来、心を開いてくれるばかりか、どこに行くにもずっと一緒な程、兄ベッタリの妹となる。(笑) こういう設定、反則と言っていいほど我ら妹erにとって、特にろり度が高いメンツには超萌えな存在であります。(笑) だって彼女の行動パターン、どう見てもどう考えても仮にも大学生の女の子のやる琴じゃありません。(笑) 登下校の時は、兄の腕を取り、腕に抱きつきながらだし、知らない男の人が前に現れると、兄の背中の陰に隠れてしまう。寂しいからと兄のベッドに潜り込む、子どもの頃を懐かしんで、久方ぶりに一緒のお風呂に入り、昌人の目には成長した妹のアソコが・・・。兄のベッドの上で激しくひとりえっちなんかもやったり(vs理恵シナリオ)、vs涼子シナリオではなんと子どものお医者さんごっこのノリで、自分の秘部を兄に見せるわ触ってとおねだりして誘惑するわ、七海ちゃんがひとりえっちしているところを兄に見ていてとおねだりするわ、夜トイレに行くのが怖いからと、一緒にトイレに行ってくれとおねだりする(大爆笑) しかも中まで一緒に付いてきてくれとおねだり・・・。贅沢は言いません。こんな妹、一人で良いから私にも分けてくれ〜(絶叫) 妹萌えの要素怒濤のごとく見せつけられたら、とてもじゃないが右脇腹の浪漫回路がショートするのを抑え切れませんわ(/_;)(笑) 2002年を代表する妹キャラの中でもトップ争いをすると言いきっても良いですよ。ええ。(笑)


Toon (PCゲーム Windows98/Me/2000/XP Teatime)

プレイ開始 2003−02−19
プレイ終了 2003−02−19

 

主人公、『望月 祐』は夏休み前にあった事故のせいで学校を長期間休みを取る羽目となり、その埋め合わせとして夏休みの補習を受けていた。そんな彼の前になぜか三人の女の子が彼の元に現れる。祐に淡い想いを寄せる『瀬野 まなえ』 祐のことを想いながらもまなえの親友としてその恋を応援している『星川 千夏』 祐達が通う学校の保健室の先生『薬師寺 葉子』。彼女たちとの一夏の恋が始まろうとしている・・・

 

本作は、ろり系3Dゲームを輩出してきたTeatimeの第5作目に当たる作品です。過去4作に対する評価はなかなか厳しいものがあったため、今までは正直手を出しかねていたところがあったのですが、キャラクターデザインに「あの」村上水軍氏を起用。また、トゥーンレンダリングなる3D描写技術を投入した作品ということなので、地雷覚悟(笑)で購入することにいたしました。(笑)

ユーザーインターフェイスは必要最低限度のものしか用意されていませんね。(^^; MSGスキップ機能はありますが、既読、未読問わずのスキップなので、正直使いづらいです。セーブ箇所は11カ所。これも決して多い方とは言えませぬ。もっともこの作品、1プレイがスキップ機能を使わずとも20分ほどで終わってしまうような作品なので、それほど場所がいらないということもありましょうが。(^^; ただセーブの場所でタイトルが自動で付いてくるため、どの部分のセーブデータなのか一目瞭然なのは評価できる点でしょうか。欲を言えば自分でもつけられたらもっと良かったですが。なお、このゲームは、えっちの行為や体位をいろいろと選択でき、どういう形でのえっちをするかは自由自在。プレイ中に選んだえっちしーんを「回想」という形で記録でき、後でリプレイを楽しむことができます。言ってしまえばえっちしーんの自分の好きな形でのカスタマイズが可能と言うことでしょうか。 これをクリア後、「おまけ」で楽しむことがで切るようになります。他、「おまけ」では一度見たCGやムービーをギャラリー形式で見ることも可能。

BGMはPCM音声による演奏。出来は悪くはないですが、曲数少なすぎ。感動を盛り上げるよな曲とかそういったものはありません。正直音楽の部分を評価するのはつらいところがあります。おまけで音楽集が無いのもその辺が理由でしょうな。(^^;。

CG。このゲームのウリである村上水軍氏のキャラデザイン。トゥーンレンダリングの影響か、村上水軍氏の面影のあるTeatime絵といったところでしょうか。Teatimeの絵って私好みの絵なのでそれは別にいいのですが、立ち絵での絵の陰影がほとんど無い、平板な色塗りは大減点。(^^; イベント絵の方は、それなりに美麗なイラストとなっているのでそっちの方が評価できるのですが。えっちしーんのアニメーションもトゥーンレンダリングとは裏腹な平板な塗りが散見するところも大減点。(^^; Teatimeにもいろいろと事情はあろうかと思いますが、えっちのムービーで手抜きがあっては、このゲームの存在意義が・・・(汗

本作は、女の子はフルボイス。もっとも三人しかいませんけど。(お 他に、イベントムービーで主人公もしゃべりますね。なんかキーの高い声だと思ったら・・・もしかして、声優さんの「中瀬 ゆき」さんって、女の人じゃ?(笑) 演技力の評価は・・・しゃべるシーンがそれほど多いわけではないため難しいのですが、悪くないと思いますね。一人ちょっとぎこちない演技の方がいらっしゃるようですが、それほど致命的ではありませぬ。

さて、本作はシナリオと言える部分はほとんどありません。3Dなえっちしーんを楽しむことに主眼を置かれたゲームですね。従ってそちらの方の評価をすることとなるのですが・・・いろいろな部分で期待を裏切られる作りとなっていましたね。(汗 まず3D描写なのですが、今までのこのソフトハウスがリリースしたゲームは3Dムービーはすべてプログラムでやっていたように思います。事実ビデオカードにもそれなりの3D性能を要求していましたし、CPUもパワーを要求されましたから。ところが本作ではCPUのほうはともかく、ビデオカードの方には特段の言及がないんですよ。おかしいなと思ったら、ムービーをMPEG1で描写しているし。(爆 まあトゥーンレンダリングの3D描写をプログラムでするには、かなりの3D性能を持つビデオカードが必須(もしかするとGeForceシリーズ必須とか)なのは想像がつきますので、ユーザーを絞り込むことはさけたいと言うことで、MPEGにしたのでしょうが。しかも困ったことに今まで使っていたCODEC「indeo」がWindowsXP SP1適用済み版からは無償では入っていないという状況になり、これを使えないとあってはね。(^^; まあMPEGムービーとは言っても、画質はそんなに悪くもなく、我慢できる範疇ではありましたが。 もっとも期待を裏切られたのは、やはりえっちしーんのムービーの不出来にです。トゥーンレンダリングを導入したえっちしーんといいながら、前述の通り色塗りが平板なえっちしーんがあまりにも多い。しかもこちらが肝心なのですが、えっちしーんのムービーの長さが短すぎ。短いムービーを不自然なタイミングでリピートさせているモンだから、右脇腹の浪漫回路が回りかけたところで、回す力を断ち切られたような不完全燃焼な気分にさせられました。車で言えばエンジンが掛かりかけたところで、セルモーターを駆動するバッテリーが上がった・・・ってなところっすかね。(^^; いくらえっちしーんが100もある!とパッケで力説しようと、一つのムービーが短いのでは何にも意味がないような。しかもゲームのCDは一妹だけ。他はプレミアムディスクだしね。これは単なる手抜きなのか、それともトゥーンレンダリングなる技術に多額のお金が必要だったためにこうならざるを得なかったのかは分かりませんが、いずれにせよ一番のウリの部分がこれではこのゲームに好感を持つのは難しいでしょう。(^^;

ただ、ムービーの全部が全部悪い訳じゃないっす。OPムービーとゲーム中のイベントムービーは秀逸と言っていい出来。村上水軍氏の魅力があふれるトゥーンレンダリングなムービーに仕上がっています。しかも女の子たちの設定も私好み。瀬野まなえちゃんは、3サイズ70−56−76(AAカップ)とスレンダーな体型が何とも言えず(笑)バキ 星川千夏ちゃんも76−58−83(Aカップ)と実に魅惑的な体型(笑)バキ えっちしーんも手に余る小さなムネを愛撫するところなど、Lな使徒には堪えられぬ魅力がありましょう。(笑) このクォリティでえっちしーんのムービーをきちんと表現していればな〜(涙

村上水軍氏の起用による、かわいい女の子と、トゥーンレンダリングなる技術の投入と、折角の素材のすばらしさを調理の段階で全部台無しになった悲しい作品・・・本作に対する私の評価はそういうところですね。(^^; 正直裏切られたような、怒りに似た感情の赴くまま、中古ゲームとして売り払ってしまいましたが、私よりも許容度が高い人なら、中古でGET・・・それも大幅に値引きされたのをGETする分にはいいんじゃないかなと。沙希ほど述べたように、OPムービーとイベントムービー、そしてイベント絵は秀逸なんで。


妹でいこう! (PCゲーム Windows98/ME/XP オーバーフロー)

プレイ開始 2003−02−01
プレイ終了 2003−02−13

主人公、吉住 久志(よしずみ ひさし 名前変更可 ただし変更すると名前を女の子が声で呼んでくれません)は、ごく普通の少年。数年前に母親を亡くし、父親は仕事が忙しく、家に帰ってこないことも珍しくなく、一人住まいとそれほど変わらぬ日々を過ごしている。 そんな日々も突然の宇宙人の母娘の登場により終わりを告げる。自らを久志の妹と名乗る「マユカ」後、「吉住麻由夏」とその母「セイカ」 後、「吉住 星夏」が、学校から帰宅すると久志を待っており、なぜか父親は彼女らを娘と妻として受け入れていると言う事実。実は父親は二人から宇宙人のオーバーテクノロジーの産物「洗脳銃」によって洗脳されており、久志もその後を追うはずだったのだが、彼の機転?により、逆に母娘を洗脳、二人を自分と血の繋がった妹と母という設定で思いこませる琴に成功。これを皮切りに、宇宙人によってさらわれた時、コールドスリープ状態で置かれ、それから目覚めた時に久志を自らの実兄と信じ込んでいる、久志の大叔母「吉住 冬乃」(よしずみ ふゆの) 大昔の拠点防衛兵器の稼働により取り込まれた霊的存在が実体化、生ける兵器として蘇った少女「種村 秋帆」(たねむら あきほ)らが、久志を兄と慕って同居することに。ちょっと前までは一人住まいも同様だった久志の周りの環境が、大家族と大変身。(笑) 他にも久志の悪友「芳原 郁子」(よしはら いくこ)、その親友で学園のマドンナ、久志も密かに憧れている「倉橋 美織」(くらはし みおり) そしてその妹で、病弱故に病院と家を言ったり来たりしている「倉橋 春瑠」(くらはし はるる) 久志の幼なじみで、久志をすっかりおもちゃにしている(笑) 「鰐垣 リコ」(わにがき りこ)ら美少女達が久志に関わってくる。

久志のちょっと(かなり)変わった日常が、今、始まる・・・(笑)

 

本作品は、ら〜じPONPON、ピュアメールでその名を馳せた「オーバーフロー」の第四作目にあたる作品です。(第三作目 スノーラディッシュバケーション」は通販専用) カルトなゲーム内容と、ソフ倫の規制をおちょくるかのようなゲーム描写(笑)で有名なソフトハウスであり(笑) デフォ買いともいえる状況でこの作品をGET致しました。(笑) プレイしてみるとオーバーフローらしい毒の部分が殆ど無く、言ってしまえばオーバーフローラしからぬ作品でありましたが、妹萌えのツボを押さえた秀作であり、一発で気に入ったという。(笑)

ユーザーインターフェイスはほぼ満足。既読MSGのスキップは勿論、バックスキップも声つきで可能。一度選んだ選択肢を色違いで表示するので、攻略に便利ですし、キャラごとに音声をON/OFF出来たり、またアンダーヘア表示/非表示切り替えもあり。(ぉ 私?私は勿論非表示です。(ぉひ 特許出願中という、声の音程を変えずに話すスピードを変える機能もあったりします。もっともこの機能、最大二倍までスピードを変える琴が出来るんですが、二倍にすると声がかすれてしまい余り使い勝手が良くないですね。(^^; と言う訳で私はこの機能は使っていません。セーブ箇所は全部で32。十分な量と思いますが、残念ながらセーブデータのタイトルを変えることが出来なく、セーブした日時とゲーム時間が記録されるのみであり、どの部分のセーブデータなのかはロードしないと分からないです。この辺が画竜点睛を欠いておりますね。(^^; オマケは音楽集とCG集、そしてシーンリプレイ。まあ一般的な作りですね。(笑)

BGMはPCMによる演奏。突出した出来とは言えませんが、満足出来るレベルに仕上がっていると思います。作業中のBGMにしたくなる曲もちらほらありましたし。因みに私の一番のお気に入りBGMは「麻由夏」のテーマ。(笑) ウルトラマンのノリな「かづき」のテーマも好きですが(笑) 

CG。原画は西E田氏。激しい萌えを誘う絵ではないですが、可愛らしい絵であることには違いないです。(笑) あだるつ過ぎる訳でもなく、ろり過ぎる訳でもなく。バランス取れた画風だと思いますねえ。(笑) イベント絵のクォリティは勿論、立ち絵のクォリティもなかなか。面白いのは、立ち絵からハートマークやら星マーク、青筋なんかがアニメーション表示しているところでしょうか。イベントCGでも口パクもあるなど、リキ入っているのがよく分かります。女の子の立ち絵も、萌えを誘うポーズが多く、プレイしていて実に楽しいですわ。(笑)

本作は、メインヒロインは全てフルボイス。声優さんは実力派揃いと言うこともあってか、演技にケチのつける部分はありません(笑) 学園のマドンナ、美織ちゃんのCVが、君永の水月という当たり、気づいてちょこっと笑ってしまいましたけどね。(笑) ユマちゃんのにゃーにゃー声もなかなか可愛い(笑) 声で萌えると言うことがよく分かる声優陣でありました。(うひ

えっちしーん。本作は基本的に純愛モノのため、過激なえっちシーンと言うモノは存在しません。従って陵辱、調教というシチュエーションとも無縁でございます。(ぉ ・・・あ、主人公が「襲われる」シーンならあるか。某キャラで(ぉひ 。勿論純愛が基本なゲームでありますので、姉妹丼、母娘丼、等という鬼畜なシナリオもございません。(/_;)バキバキバキ と言うわけで3Pも無ければ、ましてや「妹たちみんなお嫁さん」等という超羨ましい設定などあろうはずもありません。(/_;)(笑)バキバキバキバキ(しつこい
まあ萌えたキャラとえっちできると言う楽しみを十分堪能できる位の描写濃さはありますのでその辺は心配しなくても良いですが(笑) えっちを主目的として本作をプレイする人がもし居たとしたら肩すかしを食らうかも。(笑) 因みに「妹でいこう!」というタイトルから、兄妹の禁断の愛を堪能できるかというと・・・これも実はそれ程期待できないんですな〜(苦笑) と言うのも、本作では、義理or実の妹というのは存在しませんので。麻由夏は洗脳で主人公と実の兄妹だと思っていますが、麻由夏の故郷の星では親子or兄妹の近親結婚OKなんで、全然禁断になってないし(笑) 秋帆及び春瑠は兄貴分、妹分であって兄妹ではないし。唯一主人公と血の繋がりがあるのが冬乃ちゃん。主人公から見れば大叔母(祖父の妹)。直系尊属ではないため、一応法律的には結婚できる相手ですな。(お (大叔母は四親等。 因みにソフ倫の規定では血縁のある三親等以内の近親者とのぴーを描写できない) もっとも冬乃ちゃんの方は、主人公を実の兄と思って恋人のように慕っているため、禁断の愛を感じている訳ですが(笑) 

さて、シナリオ。本作は基本的にはお馬鹿なノリのギャグストーリーなんですが、それはあくまでも共通シナリオの部分であって、それぞれの女の子のシナリオに入ってくると、うって変わってシリアスな展開となってきます。ちまたで「オーバーフロー版家族計画」なる言葉が流行っているとおり、偽りから始まった家族がいつの間にか、その構成員にとって無くてはならぬ存在となる・・・と言う、家族の絆をテーマに据えた作品でもありますので、私のようにこの手のテーマを好む方には堪えられぬ魅力になっていますね。もっともサブキャラであるエナ、ユマ、リコについてはお笑いがメインなお話ですがね。(笑) かづきは天才にありがちな能力の不均衡と、そして組織に頼り切りな実体という、組織人間の悲哀を語ってますし。残念なのが郁子。流れ的に完全に美織シナリオのオマケ的シナリオになっています。(^^;

基本的に「家族」をテーマに据えた感動的シナリオでありますが、ヒロインたる女の子達の萌え度の高さも尋常じゃありません。(笑) とにかく妹萌えのツボをとことんついたキャラ設定をされているので、素直に兄である主人公を好いてくれる妹たちに萌えること萌えること。それぞれの妹たちには、我が儘、引っ込み思案、乱暴などなど欠点と言える部分はあるのですが、それは嫌みに感じることはなく、むしろキャラを栄えさせるアクセントになっているあたりが見事。実際に妹が居る方々からは、「こんな出来すぎな妹なんて現実にいね〜よ!!(T^T)q」なんて絶叫が聞こえてきそうですが、妹erたる私は聞こえないフリをしておきます。(爆笑)

シナリオにケチのつけようのない作品・・・と言う訳では勿論無く、残念に思える部分が多々ありますね。(^^; サブキャラのシナリオにはいると、妹たちの琴が無かったようなことにされてしまうようなシナリオ展開になってしまう部分があるのがもっとも残念な部分ですね。折角「妹でいこう!」というテーマを与えられているのですから、それに準じたシナリオを作るのがスジではないでしょうか? また秋帆の設定に代表されるように、キャラシナリオごとに設定に食い違いがあるというのはどういうものかなとも。主人公が星夏とともにあることは認められるのに、なぜ麻由夏とともにあることを認められないのか。その辺に納得のいく説明を成されなかったことも残念。おそらくこれはシナリオライターが複数、それも「ちよれん」のソフトハウス所属のライターが参加している琴による副産物なんでしょうね。(^^; 色々な色のシナリオを楽しめる・・・と言う利点は確かにありましたが、こういう欠点を埋めきれなかったのですな。
後、これは必ずしも悪いことであるという訳ではないですが、前述の通り、本作品は「オーバーフローらしからぬ作品」なんですね。ら〜じPONPONの全員らPONという鬼畜技を披露した、女ったらしの歩や、ピュアメールの、幼い頃に親から虐待されたことがトラウマとなり、負のオーラ派手にまき散らし、引きこもり寸前の主人公「緒方 圭」らが見せる「毒」の部分が、「吉住久志」にはまったく見あたらず、いわゆる「いいお兄ちゃん」を完璧に演じきる好青年であることが原因なのでしょうが。(笑) 私もオーバーフロー節を楽しみにしている部分があったために、この点では肩すかし食らいましたね。(笑)

まあ不満に思うことはあれど、妹萌えにどっぷり浸かれた作品であるのは紛れもない事実。この事実故にハマリゲームに登録する価値がある作品でした。(笑) 妹萌えを自認する方ならば、デフォでプレイして欲しい名作であると考えます。(笑)

 

さて、恒例キャラ別感想でも。ネタバレあるんで気にする方は読み進めないでね〜

 

鰐垣 リコ

主人公の年上の幼なじみ。主人公曰く、リコに弄ばれたあげく捨てられたらしいが、リコにはリコの言い分ありましたな。 確かにヤりたいだけのがっついた態度でえっちに臨まれたら、リコでなくとも面白くはないでしょうな。(笑) バミューダトライアングルから生きて脱出できるほどのバイタリティを誇り、冒険家を自称するだけある体術の持ち主であり、力ですら主人公はリコに及ばない。そんなこんなでリコのおもちゃにされる主人公が哀れで哀れで・・・(/_;)(爆笑) わたしはどっちかっつーと屈服させたい方(笑)バキなので、彼女のシナリオにはあまり感情移入出来ませんでしたが、ただ洗脳銃で主人公を兄と思わされた時「おにいたま」と呼んだ時は萌え・・・たかな?(節操なし

 

水沢 かづき

地球自衛隊(通称 地自隊)のメンバーの一人。ワシノ隊長とか、キリシマ隊長という言葉がPONPON出てきます(笑)ので、ら〜じPONPONのあの組織のメンバーであることは間違いないでしょうな。(笑) 天才なんだけど大ボケと言う、非常にバランスの悪いキャラというのが笑いを誘います。(笑) また天才とはいっても、それは学問に対してのことであり、一般社会常識に疎い部分があり、社会の構成員としての自信がない・・・というのは、現実の天才少年少女にありがちな琴であり、彼女の又その例外じゃなかった訳ですな。彼女の組織に対する過剰な自信と言うのが、組織に対する過剰な依存の裏返し・・・と言う描写は切なくも見事に感じました。だけど地自隊が全滅って・・・あのキリシマ隊長がそう簡単にへこたれるとは思わないんだけどね。(ぉ
ここまで宇宙人達と接点がある彼女なのに、麻由夏ら妹たちとあまり接点のないエピローグというのがちょっと残念でした。(^^;

 

芳原 郁子

主人公、久志の漫才の相方(笑)バキ 仲がいいのだか悪いのだか分からぬ関係ですが、お約束の実は初めてあった時からずっと・・・のヒロイン。個人的にこういう関係の男女って好きなモンでキチンとしたシナリオで見せて欲しかったですが、残念ながら美織シナリオからの分岐でしかありません。(^-^; お陰でこのシナリオでは、久志は結構外道なトコが見えましたね。美織と一線を越えておきながら、郁子にもちょっかいを出すという(笑) 雰囲気に流されていた部分もあろうですが、この節操無しはらPONの歩を想起させられます。(うひ
因みに郁子ちゃんって、そばかすが結構チャーミングだったり(笑) ロングで見る立ち絵ではそれ程分からなかったですが、イベントCGで見せられると、その可愛らしさがよく分かります。(笑) お気に入りのCGは、ラストで見られる久志と一緒のお弁当のヤツですね。このイラストの郁子ちゃんがメチャ可愛いんですよ〜
これだけキャラの魅力があるだけに、彼女のちゃんとしたシナリオが見たかったですね。はい。(^^;

エナ

星夏と麻由夏を追ってきた反乱軍側の宇宙人の司令官。どこで仕入れた情報かは知らないが、地球人に対する誤った知識や歪んだ知識に振り回され奇特な行動を取る。例えばガラス窓の電話ボックスで素っ裸になって着替えたり(笑) 私なら凝視するぞ(爆笑)パンツ穿かないでミニスカな制服着用するから、転んだ時美しい場所をご披露してくれたりと(大爆笑)サービス精神旺盛であるのは間違いないでしょう(意図的誤解(笑))バキバキバキ 知識もさることながら、銀河で最強レベルのドジ&大ボケであるため、ストーリーの随所で笑いを提供してくれました。(笑) ただ、同時に二つの事柄を処理できず、目先の課題に本来の仕事を忘れて熱中する彼女を笑うことは出来なかったな。(^^; そう言う彼女ってなんか私自身と被るモンで。(汗 
双子の妹「ニナ」の方は至極真っ当なキャラクターだけに、母親の腹の中で美味しい部分はみんなニナに取られちゃったんだろうなあ・・・と変な同情も感じたり。(ぉぃ 因みにこの二人、これでも反乱軍の中では「穏健派」にあたるんだそうな。てこた、本星ではかなり非道な政治を行っているんだなと推測されますわな。(^^;

こんなドジ娘も、彼女のシナリオにはいると、彼女の切ない事情が明らかに。エナ達の家庭には後継者が居ないため、エナが性転換によって男となり家を継ぐ運命なんだそうな。そう言うそんな役割を姉である彼女が引き受ける当たり、またそう言う姉を気遣うニナ。エナが陵辱されたと勘違いしたニナがバーサクモードになる所からも、姉妹仲は悪くはないようで(/_;)こういうところでも優しい「妹」がいたんだなと妙に感心。(笑) にしてもえちぃシーンで「ふたなり」を見せつけられるとは思わなかった(笑) 久志も初めは驚いていたけど事の途中で妙にはまっているようだし。(うひ そう言うのが好きな人には堪えられぬキャラと言えますわね〜(笑)

麻由夏達妹らとの絡みも絶妙、サブキャラにしては十分に濃いシナリオだったと思いますが、ラストが尻切れトンボに感じさせられたのは減点。(^^; 盛り上がっている最中に話を切られてしまったような感覚だモンで。これさえなければサブキャラ最強のシナリオだと褒められたんですが・・・

 

倉橋 美織

主人公、久志のクラスメート。学園一のアイドルであり、郁子の無二の親友。美奈からこれだけ好かれているのも関わらず、本人はそのことにちっとも気づいて無いという、ちょっと天然はいった女の子(笑) これだけモテるのだから付き合っている男の子が居ても不思議はないのだが、なぜか一人もおらず学園七不思議の一つとまで言われ居る(ぉぃ。
正直プレイしていて、妹erを自認している私であるというのに、妹たちを差し置いて彼女に強力な引力を感じたのは間違いないです。(/_;)バキ 彼女の行動からしても久志のことが好きなのは疑いの余地がなかったし、ヒロイン属性が強い私にとって、妹たち以外のメインヒロインとして彼女がトゥルーヒロインぽい雰囲気バリバリ出してましたからね〜。なんとか彼女から「お兄ちゃん」と呼んで貰いたかったのは否定できぬ事実でありました。(/_;)(笑)

彼女のシナリオも又、テーマは「家族」。ただ彼女の家庭は既に冷え切っており、崩壊寸前の家庭を彼女が必死に自分を犠牲にしてでも守ろうとする姿が痛々しかったですね。(/_;) しかもそこまでしても崩壊をくい止められなかったばかりか、好きな主人公とも別れなければならないとは・・・母親を一人で生活させるのは可哀想だからって。ここまで娘に気を遣わせる親ってのは一体なんじゃいと、両親、特に美織ちゃんの父親に膝詰談判したくなったのは隠しようもない事実でございます。(こら しかし彼女のように、自分を犠牲にしてでも他人に尽くすタイプの女の子というのは、危なっかしくてとても目が離せるもんじゃありませんね。(^-^;; 場合によってはその性格は欠点とさえされてしまいそうで怖い・・・。

オーバーフローと言えばらPON。で、その栄えあるらPON少女に美織ちゃんが選ばれたとは嬉しかったですわ(笑)バキ ただ結婚してからのらPONだったのが残念かな?在学CHU!でのそれならもっと萌えられたんですが・・・バキバキバキ(鬼畜

美織ちゃんのシナリオは、それを単独で評価する限り一押しと言っていい出来だと思います。ただ「妹でいこう!」という作品の中での評価となると・・・テーマに添い切れていない部分がありますね。(^^; いあ、春瑠と言う妹と美織の関わりで「妹」のテーマはキチンと語っているのですが、麻由夏、冬乃、秋帆の三人の女の子達との関わりが希薄だったのでね。(^^;;
そう言う部分での、シナリオに期待で一杯あった部分が多々あっただけに、肩すかしモロ食らった気分。(/_;)

 

吉住 星夏

麻由夏の母。そして、彼女らの星での元女王。反乱が無ければ、彼女らが地球に来ることはなかった訳であり。登場した頃から、外見ほのぼのとしていて、とても元女王だとは思えない女性でしたが、話進むに連れて目線が主婦のそれそのものとなっており、なお元女王だとは思えなくなったり。(爆笑) そんな彼女であっても、物事を決める重大な局面においては、元指導者としての威厳が出てくる当たりはさすがですな。彼女のシナリオで、久志の父が秋帆を養女に出そうとした時に彼を一喝したその勢いもそうだったし。(^^; 人はその外面だけで判断してはいけないと言う良い教訓だと言うことでしょう。(ぉぃ

彼女は久志によって逆に洗脳され、久志とは「実の母と息子」と思いこんでおり。そう言うシチュエーションで、久志から愛の告白をされればそりゃあ戸惑いもあるでしょうな。(^^; 久志の方は、当たり前だが血の繋がりのある親子じゃないと知っているので、近親相姦のタブー感はないのですが。ただ星夏の側の気持ちの思いを馳せて、私はプレイしていてムズムズしてきたのは紛れもない事実です。(^^; 正直私には母親属性は無いモンで。(汗 

ユマによって洗脳が解け、久志とは親子ではないと分かっても、嘘から始まったはずの家族という絆・・・その居心地の良さを捨てたくないが故に、家族という絆を得て喜んでいる、麻由夏や冬乃、秋帆らの生活の場を壊したくないが故に久志の思いを拒絶する星夏。それはそれで久志を息子としてではなく、一人の男として愛しているが故に激しい心の痛みを感じずにいられないと言うのに。実際は親子でも何でも無いというのに、肉親を好きになった男女の苦しみを味わう羽目になるとは皮肉以外の何ものでもないでしょうな。(^^; 反乱軍との和解が成立し、地球を退去せねばならぬ星夏。守っていかねばならぬ家庭をどのみち捨てねばならない状況に追い込まれ、それでも久志からあくまでも星夏についていくと言う言葉を得、ようやく自分の気持ちに素直になることを許された星夏。久志の思いを受け入れた時の彼女のセリフには不覚にも目が潤みました。(/_;)(笑) 私に母親属性が少しでもあれば、彼女のシナリオを一押しにしていたかも知れないほどの秀作だったと思います。特にエピローグで、異星の地とは言え、妹たちとその後も一緒に住めているというオチに安心感を覚えたこともありますけどね。他の女の子とのエンドの場合、妹たちとのお別れを描写される琴が多かったからなおのこと。(/_;)

蛇足ながら、どうも星夏って見かけ通り若いようですな。美織シナリオで、パペッティアの儀式を行った時は未だ小さい頃だった・・・と言うセリフがありますから(笑) 異星人達は子どもを機械で育てると言うことだし、採卵させ出来ればいくら歳が幼くても良いわけですしね〜(笑)

 

倉橋 春瑠

美織の妹。幼い頃か病気のためにびょいんと家をいったり来たり・・・と言う生活を送ってきたせいもあって、ちっと我が儘な部分があるが、それが寂しさの裏返しであることは一目瞭然の為、全然鼻につかないですな。(笑) 因みに推定ノ|\学六年生。(笑) こういう年齢で、えっちの事に妙に詳しかったり、割に激しいひとりえっちを病室でやったり。右脇腹の浪漫にきゅぴーんと響いたじゃないか(爆笑)バキ こういうやばい橋をさらっと渡る当たり、オーバーフロー節は健在なんだな〜と思わせられますね。(笑)
因みに、いしししし〜な彼女の笑い方、仕草、シチュエーション・・・激しいデジャヴ−に襲われるなと思ったら・・・ピュアメの関端リンちゃんに被るんじゃないか!(大爆笑)。お兄ちゃんの久志を取り合って、麻由夏ととっくみあいの喧嘩する当たり、リンちゃんと藍ちゃんの組み合わせも思い浮かべるし。(笑) ピュアメ知っている人には笑える設定ですな。(笑)

春瑠ちゃんが入院している病院って、らPONのあの病院と一緒なのね。(笑) 「スマタで妊娠するわけないだろ!」という医者の怒鳴り声が聞こえたそうだから(大爆笑) でも、その後美織ちゃんが「スマタってなあに?」と無邪気に聞いてくるシーン・・・ごめんなさい白状します。右脇腹の浪漫が光速回転致しました。(/_;)(大爆笑) 鬼畜系のゲームだったら遠慮無く羞恥プレイに持っていったものを・・・バキバキバキ

彼女のシナリオにはいると、春瑠ちゃんの切ない事情が明らかに。春瑠を気遣う姉の美織と、春瑠との悲しい気持ちの行き違い。理屈の上では美織ちゃんの言い分の方が正しいんだよね。例え40%しかない手術の成功率でも、元気がある今のうちに手術を受けた方がずっといい。放っておけばいずれ待っているのは死。それなら少しでも可能性があった方がいいに決まっているから。だけど春瑠にしてみれば手術に失敗すればそこで自分の命は終わり。手術を受けなければいずれ死ぬにせよ、少なくともその死は今ではない。今この瞬間を生きていたいが為の、愚かと言うには余りにも切ない選択。大の大人でも迷う選択ではないでしょうか。まして好きな人がいてようやくその気持ちが伝わった、幸せの絶頂である今とあってはね。ましてまだ幼い彼女には・・・余りに重すぎる選択でしょう。

美織ちゃんもまた、久志のことが好きだった訳で。当然姉妹で一人の男を巡る争いになりますな。そんなにドロドロした展開にはなっていませんが、それでもそう言うシチュエーションになったのは、本作品では珍しいですね。こういう展開の場合、よそのゲームだと「姉妹丼」という鬼畜モードがあったわけですが(お 本作は純愛系のためそう言うのはないですね。残念と言えば残念でございますが、まあしかたがないでしょうな・・・ガス

主人公の家族。春瑠にしてみればなんの血縁もない人たち。でも主人公の家族も一部を除いては全くの赤の他人の集まり。そんなみんなが、春瑠を受け入れひとつの「家族」という形で結ばれる。こういう展開を何より好む私にしてみれば、まさに至福の時でしたね。(/_;) 本作品でのシナリオの中では、上位を争うシナリオであったと、私ゆ〜ちゃん☆は思います。

 

種村 秋帆

大昔の拠点防衛兵器の稼働により取り込まれた霊的存在が実体化、生ける兵器として蘇った少女。登場していきなりジャーの飯をかっくらう大飯喰らいの女の子だが、拠点防衛兵器というのは伊達ではなく、宇宙艦隊の半分をレーザーで沈めると言う凄まじい破壊力を誇っている。(笑) そこまで至るまでの話がこれまたお馬鹿で笑えましたけどね。(爆笑)
蘇る前のことは記憶が曖昧で良く覚えてないらしいが、毎日が楽しいこともあってか、あまり過去のことで悩んでいるようなフシがない。少なくとも他の女の子のシナリオや、秋帆シナリオの初めのうちは。

秋帆ちゃんのこのゲームに置ける位置づけでの最大の難点は、シナリオによって彼女の設定が変わってくると言うところですね。(^^; 他の女の子のシナリオでは、秋帆ちゃんがエネルギー不足によりその姿を維持できなくなる・・・つまり再び死の世界に逝かねばならないと言う設定はないのに、彼女のシナリオではいきなりそう言うヘヴィな設定持ち込むんですもの。その余りのギャップにかなり戸惑いを感じました。秋帆ちゃんの生前?の親友「高須賀きのみ」(たかすが きのみ)の、秋帆を拒絶しようとする不可解な行動も、エンディングで一応キチンと説明はしているものの、それくらいで彼女を拒絶するのか?(^^;と思ってしまう点も大減点。 致命傷だったのが、拠点防衛兵器という存在でありながら、反乱軍側の接点が、秋帆シナリオに入った途端ぷっつりと途絶えてしまっているところか。無理矢理切ない系のシナリオにさせられている・・・と感じたのは私だけでしょうかね。(^^; きのみが、秋帆が死んだ後蘇った・・・と言う久志の言葉を否定したところから、秋帆が実は死んだわけではなく、生き霊として取り込まれただけ・・・というのも、Kanonのあゆシナリオを知っている人にしてみれば沙希が読める展開ですし、そもそも生き霊というなら、秋帆の本当の両親はどうすんだ!と言う気持ちも。(^^; ご両親だって秋帆が目を覚ますのを一日千秋の思いで待っているでしょうに・・・。その娘が別の家庭の所に転がり込み、主人公達の妹で〜すなんていきなりやられたら私が父親なら憤死するぞ?(^^; どうにもシナリオ間の摺り合わせが上手く行ってないところから始まってシナリオのボロが次々と出てきてしまっているような・・・(汗

ただ、別のゲームで単独でこのシナリオを見せられたのであれば、それなりの評価を与えることが出来たと思います。例えKanonのあゆあゆシナリオの焼き直しと言われようが(ぉ 短い人生を一生懸命生きようと藻掻く彼女の姿勢、そして少しでも良い思い出を与えてやりたいと切実に思う妹たち(秋帆から見れば姉貴分達)とのギクシャクしながらも切なく気高い心の交流。「生前」幼い頃から慕っていた主人公と思いを通じることが出来た喜び、それを制服の第二ボタンに象徴させたストーリー。展開が分かっていようがいまいが、心を打つシナリオであったことは間違いないです。「秋帆」というキャラクターが私好みの女の子でもあるということからも、彼女のシナリオが文句多いものであったというのは痛恨の極みですね。(^^;

 

吉住 冬乃

主人公の祖父の妹。主人公から見れば大叔母。本来なら妹どころか無茶苦茶年上の存在のはずなのだが、麻由夏に従属生物として引き渡すために調査隊に拉致され、コールドスリープしているところ時間の流れの歪みによって時間が大幅に流れてしまい、結局長い時の間眠ってしまっていたために未来の日本に放り出されてしまうと言う悲劇の少女。相当なブラコン少女だったようで、久志が祖父と生き写しだったことから、彼を兄として認識、そして生前の祖父に対して向けていた、兄妹の枠を越えた愛情を久志に向けることになる。(笑) 引っ込み思案で人見知りが激しく、誰とでも仲良く出来るタイプの女の子ではないため、なお兄の後ろをチョコチョコとついてくるタイプの妹になってしまったんだろうなあ。(^^;(笑)

冬乃の兄に対する思いというのは、思春期の女の子に良くある、父親や兄に対する擬似的な恋愛感情のそれなんでしょうね。それが祥子に、久志が冬乃の体を求めた時、久志の行動に驚きを見せていたし。兄妹で本当の恋人同士にはなれないが、一緒に暮らすことだけで冬乃は幸せだったのでしょう。もともと兄のことが好きだった冬乃だから、久志のその行動を拒絶しようはずもないですが(笑) 世間知らずのお嬢様故に、兄妹の恋愛のタブーの強さを知らない冬乃。 彼女からは背徳感というものが余り感じられなかったのはちょこっと残念かも。(笑)バキ(鬼畜

久志と冬乃。この二人の設定を聞かされた時、冬乃シナリオは相当痛い展開だろうなあと想像できました。だって冬乃が好きなのは主人公の祖父。主人公に向けているその好意は、自分を通して祖父に対して向けられているわけだから。どんなに主人公が冬乃を好きでも、冬乃は「久志」を好きになってくれている訳じゃないから。(汗 案の定、この状況に主人公に焦燥感を覚えてきているし。(^^; 冬乃に久志が兄であると思いこませたのは別に騙そうとかの悪意があってのことではない。目覚めた直後の冬乃に真実を伝えようものなら、最愛の兄がもう既にこの世のものでは無いという悲しみで自害していたのは間違いないだろうから、あの時の久志の判断は間違いではなかったわけで。でも、そうは言っても、それを口実に冬乃に自分を見ていて貰いたくて、嫌われるのが怖くて、本当のことを言い出せなかった・・・と言う弱みが久志にはあるわけで。冬乃は冬乃で、自分が好きなのは本当の兄の方なのか、それとも自分の前に居る兄の孫たる久志なのか・・・一体どちらなのか・・・と言う戸惑いが、事実を知った時にあったでしょうな。予想はしていても、こういう痛い展開を目の当たりにされると、やっぱきついモンがあります。(/_;) 真実を知らされた後の、冬乃の久志を見る冷たい眼差しや、目を合わせようとしない冬乃の行動・・・プレイしていてプレイヤーである私の心臓に氷の矢が何本も刺さってきた気分です。(ぐふ

結局冬乃は、自分が本当に好きなのはどちらなのかを見極める。本当の兄は、冬乃を妹として可愛がっていたであろうし、冬乃もそんな兄に妹として甘えた。だが久志は妹として、そして一人の女の子として冬乃を愛し、冬乃も久志とは、兄として、そして一人の男性として久志を愛した・・・冷静に彼女の気持ちを再確認すればそう言うことなんでしょう。その冬乃の気持ちを表に出させるために、麻由夏が健気な行動を・・・。(/_;) 本当は久志を自分の恋人として、ずっと一緒にいたいであろうに・・・でも久志の気持ちが冬乃にあることを認め、同じく家族として大事な冬乃の幸せを思って敢えてああいう行動をとった麻由夏・・・。正直、、麻由夏のあまりの健気さに泣けてきましたねえ。(/_;) 「妹でいこう!」のシナリオ部分では、あたしはダントツにこの冬乃シナリオを推します。はい。(/_;) 冬乃の兄に対する気持ちと、麻由夏の兄と冬乃に対する気持ちの切なさと健気さに・・・

 

吉住 麻由夏

宇宙から降ってきた宇宙人妹(笑) 星夏の娘。 元は異星の国の王族だったが、反乱が起こり、その連中の手から女王の星夏とともに地球に逃れてきた。潜伏沙希として久志の家を選び、久志やその父を洗脳銃で洗脳、自分たちを実の家族と思わせようとしたのだが、持ち前のおマヌケさから逆に久志の返り討ちにあい、久志に彼の実妹と思いこまされた琴から騒動が始まった。(笑) こういう話の展開からして、本作のトゥルーヒロインであると思われますな。話がスタートしていきなりのえっちしーんがあるところと言い(笑)(B までだけど) ただ、近親結婚のタブーを「迷信」と言い捨てる彼女のセリフにはのけぞりましたな。(^^;(笑) 「兄妹でも親子でも、ホントに好きになったのなら結婚しても良いんだよ」というセリフにも(笑) それらのセリフに「背徳感のかけらもないじゃんか〜」と絶叫したのは秘密です。(爆笑)

プレイする前に、オーバーフローのHPで色々と情報集めしており、その中で麻由夏の性格の設定もあったのですが、彼女の性格、当初からは大幅に変更されていますね。変更前は兄を兄とも思わないようなトコがある・・・とされていたと記憶していますが、実際の彼女は少し高飛車で我が儘だけど、それは王女として育てられたが故であり、本当は他者を思いやる優しい娘。奴隷として連れてきた冬乃を、久志にたしなめられ、自分と対等の姉妹として扱うようになると言うのがその顕著な祥子。誰とでもすぐ仲良くなれ、しかも好かれると言う、そんな可愛い妹が主人公である久志に洗脳銃の効果も合ってかベタ惚れ。そんな彼女にわたしが一発で虜になったとしても、無理無きことではないでしょうか。(笑)

一番萌えている女の子は後・・・と言うあたし的ルールに則り、彼女を一番最後(正確にはクリア順の問題から弐番目だけど)に持ってきたわけですが、他の女の子のシナリオで、さんざ彼女の健気さを見せつけられてきただけに、彼女の攻略をやった時は、ホントに幸せ一杯でしたな。(笑) これで彼女の気持ちに素直に応えることが出来ると・・・。スタートの段階で、この二人の関係が洗脳銃による「嘘から始まった家族」であると言うことを失念して・・・(爆

星夏シナリオで主人公が述べているように、主人公は家族に大なり小なり嘘をついている。例外は秋帆くらいで。最たるものが冬乃に対する「自分が兄である」という嘘と、麻由夏に対する「麻由夏が実兄である久志に恋している妹」という洗脳による嘘。前者は止むに止まれぬ事情だったが、後者は明らかに自分の気持ちが入っている。初めてあった時から気づかぬウチに一目惚れであったがために、地球を守るという大義名分に便乗し、麻由夏を自分に恋させた嘘。その嘘が久志を苦しめる。麻由夏が自分に寄せてくれる好意が、本来の麻由夏の気持ちから来るものじゃないから。だから久志の友人「一条謙吾」の麻由夏へのアプローチを止めさせる琴が出来ない切なさ。謙吾が麻由夏にアプローチを掛けた時、麻由夏がそれを久志に止めて欲しかったのは、麻由夏の仕草を見れば一目瞭然だったし、また謙吾とデーとしようとする麻由夏を久志に止めて欲しいと言う、麻由夏の思いも見えすぎるくらい見えていたもんで、プレイしていてホントに痛かったですわ。はい。(/_;) 

嘘をつき続けることへの罪悪感に苛まれ、疲れ果てた久志は全てを告白。洗脳銃の設定をクリアすることで。だけどすでに洗脳はユマによって解除されていた。洗脳は解除されていた上で、その上で麻由夏は久志のことを好きでいるわけで。始まりは確かに嘘だった、だけど久志が麻由夏を妹として、そして女の子として大事にしてくれたと言う事実の積み重ねが、嘘を本当にしたと言うことなんでしょうね。それがユマにも解けない洗脳・・・「久志に恋をした麻由夏」だったのですな。実際は麻由夏が言うように、嘘をついた久志を嫌いになる可能性だってあったわけで。ユマによって洗脳が解けた時、久志の行動によって不信感を感じたそうだから。(^^; その意味で久志は運が良い方であったと思うべきでしょうな。(^^; ここまでの一連のシナリオは見事であり、ケチのつける余地など無いと、ゆ〜ちゃん☆は思います。麻由夏の体を張った告白に目が潤んだくらいで。(/_;)(笑)

ただこの後の展開には言いたいことも。やっとの思いで本当の意味で兄妹&恋人同士になれた久志と麻由夏。でも反乱軍と王族派の間の和平案に、麻由夏達の地球からの退去という条文が。その退去の時には久志も連れていけない・・・ということ。 この部分がまず私の中で引っかかりました。沙希にクリアした星夏シナリオでは、久志は一緒に郁子とが許されたのに、なぜ麻由夏の時は認められないのか。その理由を明記してくれてないのですな。(^^; 切ないシナリオにするためにわざわざそう言う設定にしたのでは?と思ってしまったので、ちと熱が冷めてしまった訳で。(汗 その後の、残された短い時間を、久志と麻由夏で精一杯過ごすと言う、健気な二人の行動は文句なく感動的でありました。一度は分かれた後は恋人同士である琴をやめようと約束する二人だが、久志の悪あがきで、双方がコールドスリープすることで未来に希望を託すと言う展開に。実際は麻由夏の強引技で銀連の加盟星系の力を借りて反乱軍を掃討すると言う手により、未来まで待たなくても良くなった・・・というオチになるわけですが。(笑) お互いに悪あがきをやって、突破口を開く・・・と言うこの展開は私は好きです。(笑) ただ、ちょっと安直な展開に思えた・・と言うのも又事実で。(^^; 外国からの援軍を期待する・・・というのは、為政者や戦略家なら当然考えることでしょう。麻由夏が考えるまで双方の指導者がそのことに気づかなかった・・・というのは、ちょっと考えられませんからねえ。(^^; それに秩序回復のために外国の力を借りると、その後の報酬も考えなければいかんよ・・・その辺は分かっているのかな?(笑)>次期女王麻由夏様 まあ、借りた金を十倍にして返す・・・なんていいながら、インフレで物価を100倍にするから実際は1/10のお金を返すのと一緒なんて言うお姫様だからいいの・・・かな。(^^;(笑)

蛇足: 因みに兄妹婚を禁止しているのは、大日本帝国憲法でも、日本国憲法でもありません。日本国憲法では結婚関係の分はと言うと・・・

第24条
婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。

としか記述されておりません。どこにも兄妹で結婚してはいけないと書かれてませんよ(笑) それに憲法はそんな簡単に改正できませんて(笑) 条件厳しくて戦後から一度も改正されてないのだから(お>久志君
それと、兄妹の結婚を禁止しているのは憲法ではなく民法ね。民法734条にて規定されてます。だから法律改定をやれば、兄妹でも結婚できるようになるわけですが・・・(お

まあ、オーバーフローワールドでは、憲法で規定されているのかも知れませんが(笑) リアル世界では違うと言うことで(笑)

 

ユマ

星夏と麻由夏ら王族の近衛師団長。見た目はどう見てもねこ娘にしか見えないのだが、恐ろしいほどの戦闘力の持ち主・・・らしい。ゲームCHU!であ一度も闘っているところを見せて貰ってないので。(^^; むしろ犬にしっぽかまれて泣きながら逃げているシーンの方が彼女らしくていいんじゃないかなと。(^^;(笑)バキ

ユマ達一族は、星夏達の星の従属生物であり、彼女らには絶対服従。ユマシナリオに於いては、億単位の同胞を主のために犠牲にしており、それも従属生物として当然のことと言い切る当たり、奴隷としての洗脳度合いが如何に強いものか分かるというものですな。(^-^; 地球人も一歩間違えばああなっていたと言うわけで。(お それにしても・・・前述でわたしは、本作を「オーバーフローらしからぬ作品」と言ってはおりましたが、こと春瑠とユマのシナリオにおいてはその例外ですね。春瑠はソフ倫コードギリギリのラインをダンスしているシナリオならば、ユマはオーバーフローの毒のある部分。ま〜さかユマが自分と久志の妹たち3億を生け贄にするとはおもわなんだ。(^^; 未だ見ぬ妹たちが3億も散った琴を知って久志が悲鳴を上げておりましたが、その悲鳴は私のものでもありましたぞ。(汗 毒もきわまる・・・(汗汗

ラストで久志とユマの娘達がい〜〜〜〜〜ぱい出た時はのけぞりましたが、まあ・・・いいなじゃいすか?娘は多い方が楽しいだろうし。(笑)名前覚えるのも大変でしょうが。(お

ただユマシナリオって、ほとんどオマケ的なシナリオですな。ユマに久志が心惹かれた・・・と言う部分の描写も無しに、いきなり好きになったと言われてもねえ。(^^; それに麻由夏達が久志を自宅に置いたまま自分たちだけ避難する・・・と言うことをするだろうかという疑問も。いくら近衛師団長の避難要請があったとは言え。まあオマケと割り切ってプレイするべきなのでしょうが、割に可愛いと思って見ていただけに、もうちょっとユマの活躍の場が欲しかったなと思うゆ〜ちゃん☆でありました。(笑)


妹汁 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP アトリエかぐや)

プレイ開始 2003−01−12
プレイ終了 2003−01−18

考古学者の父を持つ主人公「小日向 晶」(こひなた あきら)。父親の再婚を機会に、一緒に暮らすことを頼まれる。一人暮らしの気楽さを満喫している主人公であるが、父の再婚相手の「小日向 幸恵」(こひなた ゆきえ)から、三人の娘が「お兄ちゃんが出来る」と喜んでいると聞かされ、いやいやながらも同居を承諾する。嫌々ながらの同居であったのだが、新たに妹となった三人の娘の可愛らしさにまんざらでもない主人公(笑) しかしその幸せもそう長くは続かなかった。家族が増えたため家を新たに調達した父であるが、その引越の作業を晶に任せっきり。父の荷物の中に妖しげな箱を見つけ、よせばいいのに好奇心に負け開けてしまい、それによって呪いが晶に降りかかってしまう。彼の拙い考古学の知識では、どのような呪いかは分からないが、とにかく呪いを解くには、「少女の愛液」を瓶に集めるしかないらしい。しかし少女の愛液を集めると言っても、自慢じゃないが彼には彼女は居ない。ふてくされて汁集めを放っておくと、次から次へと晶の身にトラブルが巻き起こる。つまりはどうあっても汁集めはやらないといけないようで・・・。こうして晶は覚悟を決め、妹たちの愛液を集めることにする。身近な少女というと彼女らしかないので。(ぉ 覚悟を決めて集めようとすると、トラブル続きだった先日とはうってかわって、愛液を集めるために好都合なトラブルが妹たちの身に巻き起こる。どうやら呪いは、愛液を集めようとしない者に対しては制裁を、集めようとする者に対してはえっちな液の採取に好都合な状況を作り出すようになっているらしい。
こうして、晶と妹たちの背徳的な関係が幕を開ける・・(ぉ

 

本作は、鬼畜ゲームでは知らぬ人はいないと思われる(ぉ スタジオかぐやの作品です。 絵は好みなのですが 基本的に鬼畜が苦手な私(ぉひ なので今までプレイしないで居ました。そんな時、妹er御用達〜なタイトルの本作のリリース。内容を見ると、妹たちに悪さをする鬼畜系なのがちょこっと気にはなりましたが(ぉ? これを買わなきゃ漢じゃない(ぉぉとばかりに購入、プレイに至りました。(笑) 

ユーザーインターフェイスは上出来の部類ですね。MSGスキップ機能はもとより、バックスキップ機能も搭載。しかもボイス付き。ほぼ無限大にバックできるのも凄いですな。セーブファイルは全部で30。セーブした場所をCGでサムネイル化しているので、どこのセーブデータなのか一目瞭然なのが嬉しいです。(笑) おまけは音楽集、CG集、えっちしーんリプレイで、CG集、及びえっちしーんリプレイは回収率が明記されているので、どのシーンを見てないかが分かる仕様となっています。とりたてて不満な点は無いですな。(笑)

BGMはPCMによる演奏。出来はなかなか秀逸です。シーンに良くあった曲であることは勿論、ギャグシーンの曲のノリの良さ、幸せ系のシーンではしっとりとした曲と、琴線に触れる出来です。ただ一つ苦言を言わせて貰いますと、曲にタイトルを付けず、単なるBGMナンバーだけというのは余りに手を抜きすぎでは。(^^; せっかくのイイ曲が名無しでは興ざめも甚だしいというものです。(^^;

CG。原画はchoco chip氏、及びSin-Go氏。ろり入った、とても可愛いCGを描いてくれてますね。(笑) 私が購入をさくっと決めた要因がこの可愛らしいCGだったりします。(笑) 立ち絵は基本的に萌えを巻き起こすポーズで、また肉質感溢れるイラスト。イベントCGも綺麗でえちぃなイラスト。文句付け所無いですな。(笑) ろりがちょこっと苦手な人も、義理のママさんがあだるつな体躯しているので、そちらを楽しみにプレイしてみて欲しいっすな(爆笑

本作品は、主人公除くフルボイス。ただし特殊条件に置いて主人公も喋ります。どういう条件かは・・・プレイしてのお楽しみ。(笑) 長崎みなみさん、北都南さん、海原エレナさん等実力派ぞろいの声優陣。演技に不満があろうはずもなく、存分に萌えることが出来まっせ〜☆

えっちし〜ん・・・本作のメイン要素でございますので、濃さ、ボリュームともに及第点。(笑) 愛液を集めると言うシチュエーションのため、覗き、トラブルに乗じてのボディタッチ、寝ている時のいたずら、野外エッチ、レズから3Pへの連続技、母娘レズから3Pへの連続技等々、様々なバリエーション。一つのえっちし〜んが長く克明に描写されているので、濃厚な描写が好きな使徒には満足できるのではないでしょうか。ただ「長すぎ」「くどい」という評価を与えたプレイヤーもおられますので、なかなか微妙なところと言えるかも知れませんね。
因みに・・・勿論ありますよ・・・(にやりん)3姉妹全員お嫁さん(爆笑)姉妹仲が妖しいくらいに良い三人なので、割に簡単に入れるシナリオです。(笑) えっちし〜んが長いので、ハーレムエンドこそ正義な使徒にも、十分満足できると思いますね。(笑)

因みに、三姉妹は全員処女。初めは痛がっていても、そのうち・・・な黄金パターンは健在なので安心してください。(笑)

本作は、タイトルを見ると想像付くように、えっち三昧のバカゲーですので、正直シナリオと言えるような部分はありません。(^^; ですので、切ない系のシナリオとか、時間を超えた壮大な設定のシナリオとか、千年を越える時代を超えた愛とか、そう言う感動系のシナリオを望む方にはオススメとは言い難い作品でございます。(笑)
本作の展開は、愛液採取のための妹へのいたずら→妹とのえっち→より濃い妹たちとのえっちの展開で話が進みます。えっちの種類は多種多様で、えっちゲーとしての面目躍如。キャラによっては、し〜し〜とか、ふ○○○などの特殊イベントなんかもあったりするんで、そ〜ゆ〜のが好きな人には堪えられぬ魅力があります。(笑)
終盤の方で、妹と主人公「晶」との恋愛ストーリーらしき話も出てきます。ただボリューム的にはそんなに多いものではないため、素直に妹とのえっちを楽しむのが吉かも知れません。

妹er、ろりの使徒、いずれか、もしくは両方の属性ある使徒は文句なしに買うべき作品です。(笑) 当然私にとっては「ハマリゲーム」に登録の作品です。(笑)

 

さて、次はキャラ別感想など。ネタバレありますので注意願います。

 

 

小日向 菜々 (こひなた なな)

三姉妹の末娘。毎日ハイテンションで行動派な女の子。(笑) 主人公、晶を「兄ぃ」(あにぃ)と呼ぶ。運動が得意なのだが、水泳だけが幼児時代のトラウマから出来ない・・・と言う意外な弱点も。晶も汁集めをしなければならないとは言え、一生懸命泳げるようになろうと努力している彼女に、お尻なでなでするのは正直鬼畜だと思う(お。でも「さわっても良いけど、特訓中にはしないで!」という言葉貰えるとはウハウハですな。実社会でそう言う言葉貰ったらそっこ〜で(以下自主規制 奔放な行動とは裏腹に、意外に兄のことを気にかけてると言うギャップもなかなかいいですな。(笑)
彼女の表シナリオは、大瓶の力でえっちになってしまって、その相手に躍起となる晶・・・と言う流れ。もともとえっちの時に「おま○こ」を連発するような娘だったのに、これ以上えっちになってど〜すると思うけど(笑) で、裏シナリオは・・・おまたせ、母娘丼(爆笑) プロローグ部分で、菜々ちゃんと母親の幸恵さんの微妙な関係を聞かされていただけに、これはもしかして・・・と思っていたけど大正解。大瓶の力でえっちな気持ちになっているとは言え、実の母娘が体を求め合っているところに、晶が入り込んでいくと言う、母娘レズから3Pに移行という一番美味しいパターンですモン。右脇腹の浪漫が超光速回転致しました。(笑) 表シナリオより、こちらの方が超オススメですな。(笑)

 

小日向  未卯 (こひなた みう)

三姉妹の次女。恥ずかしがり屋で内向的。でもお兄さん思いで健気な彼女。なんげに「痕」の楓ちゃんを連想してしまったのは私だけでしょうか?バキ 次女なんだけど、末娘の菜々よりも幼く見え、実際菜々ちゃんも未卯ちゃんを妹みたいに接しているし。(爆笑) ろりな使徒には彼女の方に萌えるのではないですかね〜(笑) 主人公、晶を「お兄さん」と呼ぶ。まりもが大好きで、名前まで付ける程。私も北海道生まれの北海道育ちだから、まりもは見たことあるけど、そんなに愛らしいですかねえ。(^^; まあそれはともかく、ちょっと普通の人とはずれている部分があり、天然入った女の子だけど、そんなトコが萌えでもあるですな〜☆。

彼女の場合、表シナリオも裏シナリオも、キャラが影響してかかなりな変化球。(^^; 表シナリオは、彼女の願望が叶って、本物のねこみみ&しっぽがついた少女となる。見た時に私の琴線ぎゅーーーーーーーーっと鷲掴みとなったのは、隠しようもない事実です。(/_;)(笑) 晶もこんな可愛い女の子とえっちできるなんざ、幸せモンである。(きっぱり
対するに裏シナリオ、なんと「ふたなり」になってしまう未卯ちゃん。(^^; 突然あんなのが生えたら、未卯ちゃんじゃなくとも狼狽しますわな。主人公に弄くられるわ、菜々ちゃんと絡むわと濃いえっちの連続。残念ながら菜々ちゃんとの絡みは、フェラ○オ止まりで、未卯ちゃんX菜々ちゃんな展開はなく個人的には残念です。(/_;)バキ もう一つ物足りなかったのは、なぜ未卯ちゃんが「ふたなり」となったのか、その辺の理由付けが曖昧なこと。表シナリオのねこみみ&しっぽ少女は彼女が願ったことが叶ったわけだけど、裏シナリオのふたなり変化は、彼女や主人公が別に願った琴じゃないし。その辺の理由付けもしっかりやっていれば良かったように思いますね。

 

小日向 結希(こひなた ゆき)

三姉妹の長女。おしとやかで明るい女の子。ちょこっとドジなのが玉に瑕だけど、そんなところが又可愛いので許す!(笑) 三姉妹の仲では一番「普通」と感じる女の子ですね。キャラ的なイメージは一番おとなしめに見えるちょっと損な役所かも知れませんが、実を言えば私が一番萌えたのは彼女だったりします。私を知る人は多分信じないだろうけど。(/_;) 怒るとちょっと怖いトコも、かえって可愛らしく思えるから不思議。(笑) 胸が小さいことを気にしているようであるが、私にとっては「それくらいがちょうどいい」のであって、表シナリオの時おっきく鳴って欲しくはなかった・・・(ぐは

彼女の表シナリオは、瓶の力によって体があだるつな体型になる。曰く、胸が大きくなり、お尻も然り。お尻はともかく、胸はおっきく鳴って欲しくなかったのは前述の通り。(/_;) それは置くとしても、体型がいきなり変わって、今までの下着が全く着られなくなった故仕方ないとは言え、ノーブラノーパンで良く街中歩かせる気になったなあ。(^^; 深夜の露出プレイならいざ知らず、独占欲強い私には、妹の裸は私だけのもの!とばかりに、見せたくないから多分やらないと思う。(お

裏シナリオは、彼女の親友「須藤 梓」(すどう あずさ)とのレズから3Pへの連続技(笑) 菜々ちゃんの母娘丼と同じくらい萌えましたね。(笑) なにせ梓ちゃんの結城ちゃんを籠絡するテク凄すぎ。(笑) 女の子同士で絡み合った後、仕上げを晶が・・・と言う、この手の「二人ともお嫁さん」な展開は、私の望むところですからね〜(笑) スタジオかぐやって、えっちの描写が濃いと言うのを、三人の妹たちの主に裏シナリオで知ることとなった、ゆ〜ちゃん☆だったり。(笑)

  

ハーレムエンド

三姉妹全員お嫁さんな、漢の夢を表すこのシナリオ、意外に簡単に入れるトコがまず驚き。しかも三人の処女をいっぺんにいただく展開の鬼畜ぶりは、やはり鬼畜で有名なアトリエかぐやだなあと妙に納得。(^^; だけどプレイ中には「ぐあああ、せっかくの処女をなんちゅうもったいね〜喰い方するんじゃ〜」と叫んだのも又事実。(お 言っても詮無いこととは言え、もっと味わって喰いたかったなあと。(/_;)バキ しかしえっち盛りの妹を一度に三人・・・晶クン、体持つのかしら・・・(笑)

 

呪いエンド

三人の妹との誰かと、寝ている時のいたずら&妹汁採取で失敗した場合、なんと呪いで晶は女の子に。女の子になった途端ボイスが付いて、しかも立ちCGもつくなんて・・・しかもボイスも姿もメチャ可愛いんだもんなあ(笑) 正直、晶クンを男にしておくのは勿体ないとつくづく感じました。(笑) しかも女の子になっても、妹たち三人からから恋人として好かれているし。(大爆笑) 単なるバッドエンドではなく、もう一つのハッピーエンドとしての扱いなのか、このシナリオ結構長いです。つまりはもう一つのハーレムエンドな訳でしょうが、個人的にはこちらのハーレムエンドの方が好きだったり。(笑)バキ 何のかんの言っても、えっち出来る女の子が一人増えるわけだし〜バキバキバキ


なつかげ(PCゲーム Windows98/ME/2000/XP さくらねこ)

プレイ開始 2003−01−08
プレイ終了 2003−01−11

夏休みのひと時、主人公は妹とともに別荘へと遊びに行くことを計画する。たびたび長期海外出張を繰り返す両親のかわりに日々の家事をこなす妹の気分転換にでもなればと思っての計画だった。だがシスコンとしての自覚無い主人公のその計画を知った周りの友人達は、主人公が間違いを起こす前に止めることはもちろん、そのシスコンを憂い、妹以外のことに気を向かせられる絶好の機会・・・即ち、早い話、自分の方にも顔を向けてくれ〜という琴音(笑) かくして、主人公と、誰の目にも明らかに激しいブラコン娘(笑)である妹の浅香 美稀(あさか みき)、主人公の幼なじみの女の子で、幼い頃からずっと主人公を見つめてきた結城 奈緒(ゆうき なお) 同じく幼なじみで、奈緒の姉であり、主人公の姉的存在・・・つ〜か、女王様的存在つ〜かといった所の結城 沙耶香(ゆうき さやか) そして別荘の近くにある神社の娘で巫女さんの式守 紗空(しきもり さら) 同じく主人公の別荘の近くにひときわ大きく存在している別荘の住人で、はかなげな存在の伏見宮 樹奈(ふしみのみや じゅな)ら女の子達とのひと夏の思い出の時が始まる・・・

 

本作は「さくらねこ」の第二作目に当たる作品です。「主人公と妹の自覚せぬシスコン&ブラコン」と言うシチュエーションに惹かれてついついGETしてしまいました。(笑)バキ 成る程。「自覚せぬ」とは言い得て妙。ふたりとも、もう推定高校生であるにもかかわらず、一緒の部屋で寝る琴をおかしいとも思っていないくらい。(笑) なかなか期待できそうな作品と考え、プレイを進めました・・・。

さて、いきなりですが私の環境では不具合発生。(^^; AthlonXP1600+ Matrox G400 OSがWindows2000でのこの環境で、プレイに支障が出るほどの致命的な不具合ではないですが
1)フルスクリーンで動作が急に重くなる
2)DirectSoundの不具合か、音声が出るとBGMが音飛び激しい

以上二点の問題発生。これらはメーカーのHPで対処法示されているのですが、見た限りでは昔からよく使うアレな対処法なので、根本的な解決に繋がってないような。(^-^; こういうのにぶち当たったのは久方ぶりだなあ・・・(汗

ユーザーインターフェイスは・・・正直不満多いですね。必要最低限度のものしか用意されてません。(^^; MSGスキップ機能はあれど、既読未読無判定型であり、正直使いづらいです。(^^; MSG速度の調整も出来ませんし、最近ではごく普通に付けられるようになったMSGバックスキップ機能も無し。セーブ&ロードは随時行え、かつ数は30個ほど。数的には微妙なところですが、このゲームは難易度がかなり高い部類なので、それを考えれば少ないかも。(^^; また、セーブデータのタイトルを付けられるわけではなく、単にセーブした日時が記されるだけのため、どのセーブデータなのかロードしないと分からないと言う。(^^; ただキーボードによる操作はきちんと行えますし、おまけも音楽、CG集、えっちしーんリプレイと一通り揃っては居ますので、致命的なものというわけではないですね。

音楽はPCMによる演奏です。で、曲が既存のクラシック曲のようで。確かにこの方法だとお手軽&著作権の問題もないためコスト的に安く上がるでしょうが、既に知っている曲も多いため、新鮮みに欠けると言う問題があると思います。(^^; また、私のクラシック曲に対する好み&思い入れの問題なのですが、シーンに合ってない(えっちしーんにそれが典型)と感じることも多く、このやり方はあまりお勧めできないと思います。(^^;

CG。原画は田島 直(たじま なお) 氏。絵はなかなか可愛らしいものがあります。特に萌えを強調するような絵作りはしてないようですが、必要にして十分なクォリティじゃないかなと(笑) ただ立ち絵は固定で、セリフ横に表示される顔CGで感情を示すこのやり方はちょっと戴けないかも。(^^; 

本作は、メインキャラのみフルボイス。演技は美奈上手ですね。個人的には、美稀ちゃんと紗空ちゃんの声優さんが一押しかな?(笑) 因みに主人公の悪友杉下 登也(すぎした とうや)も喋るんですな。んでその理由が・・・(以下沈黙

えっちし〜ん・・・純愛系のゲームにしては、わりに濃いめのシーンが多かったり。(笑) 気分が開放的になる夏と言うこともあるでしょうが、えっちする場所のほとんどが野外(一部神社内(ぉひ)と、普通に室内でのえちぃがほとんどありませぬ(笑) 従って体位も後ろからとか騎乗とかそう言うのが多いし(笑) 因みに一人を除いてはみんな処女。一シナリオに2〜3つのえっちしーんがあるため、最初は痛がっていてもそのうち・・・そして、女の子達の方からおねだりと言う美味しいパターンです。(笑) 因みにヒロインの一人はらPONエンド。歳が歳だけに萌えますね〜(爆笑)バキバキバキ 因みにバッドエンドにもえっちしーんがある場合があるのですが、その相手はふたり。一人は見るからに熟女といった女性。もう一人は、ど〜みてもノ|\学生位の女の子。(笑) 主人公を「お兄たま〜」と呼ぶくらいの女の子とのえっちですぞ?L系の使徒には堪えられぬ魅力がありますな。(うひ

さて、シナリオ。本作は序盤と中盤で女の子達と楽しく別荘での生活を過ごすシーンを描写し、終盤でようやくそれぞれの女の子達のシナリオに分岐していく形式をとります。共通シナリオが大部分を占めているため、正直言ってシナリオのボリュームは少ないですね。(^^; 攻略ルートが分かっていて、かつ、スキップ機能を用いれば、その気になれば2〜3時間でコンプできてしまいます。さすがにこの薄さはちょっと・・・。(^-^; ただ、本作の難易度は正直えらい高いです。一つでも選択肢間違うとあっという間にバッドエンドだったり、よくてグッドエンドだったり。(^^; 余りに高いためか、ソフトハウスでも全員分ではないですが攻略を載せていたりします。(笑) その意味では、ボリューム薄いシナリオでもそこそこ楽しめるわけでありますが。 とはいうものの、終盤で怒濤のごとくシナリオが進んでいく為に、女の子と主人公との心の交流を十分に描写できているとは思えませぬ。正直私には感情移入が妨げられる要因となりました。(^^; 特に主人公への想いより、妹への愛情の方が強いように思える沙耶香さんのシナリオでは、主人公からの愛を受け入れるシーンが唐突に感じたり。(^^; また、実の兄(と思っている)と禁断の愛を成就させた美稀ちゃんが、その禁断の愛故に悩むシーンがあっても、その具体的な描写が一つだけで、後は言葉だけで悩んでいる・・・と描写して居るのみ。これではせっかくの兄妹ものの醍醐味が薄れると言うモンです。(ぉひ ネタは良いのに実に勿体ない作りです・・・。

プログラムの熟成度が低いこと、シナリオが薄いことが、本作をお勧めとは言えぬ所以となっていますが、ただ初回限定版についているおまけCDドラマ。こいつは実はお勧めだったり。(笑) ゲームをプレイした後でないと分かりにくいネタですが、ゲームをプレイした方であれば笑えること必定。正直ゲーム本編より出来が良いのではないですかねえ。(^-^; とまあそう言うわけで、妹erな方、巫女さん属性ある人なればプレイしても良いんじゃないでしょうか。少なくともCDドラマでは笑えますし。(笑)


夏日 (PCゲーム Windows98/ME/2000/XP すたじお緑茶)

プレイ開始 2003−01−03
プレイ終了 2003−01−05

主人公「周防 柊一」(すおう しゅういち)は、一ヶ月前に東京から物語の田舎に引っ越してきた少年。事故によってバスケットの夢をたたれ、また恋人にも裏切られ、父親の不貞が原因による両親の離婚のトリプルパンチを受けている為もあってか、無気力さ丸出しの、けだるい雰囲気を醸し出している。隣に住んでいる幼なじみの「葛木 恵」(かつらぎ めぐみ)と自覚せぬ漫才コンビを作るくらいの気力は残っているようだが。(笑) そんなある時、主人公は一人の少女と出会う。彼女の名は「ちや」 本名は「井辻 千夜」(いつじ ちや)。外見や肉体的にはなんら変わるところはないが、いわゆる「知的障害者」であり、知能は幼児並み。言葉も上手く話すことも出来ない。彼女は恵の友人であり、また道ばたで、ちやが主人公と同じ学校の下級生に虐められているのを助けたことが縁で知り合うこととなった。最初はどう付き合っていくものかと戸惑いを禁じ得なかった主人公であり、また人見知りの激しいちやも、主人公の出す雰囲気が怖い(笑)こともあってなかなか馴染んでくれなかったのであるが、ちやは主人公に虐めから助けられたことから急速に親しんでいく。そして主人公も、ちやの無垢さに少しずつ惹かれ始めていく。 そんなある時、東京からかつての恋人「高瀬 明日菜」(たかせ あすな)が主人公を追いかけてやってきた。主人公はもう別れたつもりであったのだが、彼女の方には別の言い分があったようだ。

かくして、主人公にとって終生忘れ得ぬひと夏の物語が始まる・・・

 

本作品は、「すたじお緑茶」の第二作目にあたる作品ですね。因みに「なつび」ではなく、「かじつ」と読むようです。(^^; 心身障害者をヒロインに据えた作品は、私の知る限りでは本作が始めてであり、また先行者(ぉ のレビューを見てもなかなかの評価を得られていますので、プレイをしてみようと思いました。正直、知的障害者をヒロインとしたゲームであると言うことでその作り方が難しいと思われたのですが、少なくとも私がプレイした感覚では、差別を助長するでなく、また妙に美化するでなく、真面目に取り組んだ作品であると思います。

ユーザーインターフェイスは、まず満足の出来る出来。既読MSGスキップやバックスキップは搭載。スキップ速度が少し遅いのが気になりましたが、致命的ではないですね。セーブ&ロードは随時行え、またセーブ箇所も60カ所もあり、しかもサムネイル形式でセーブした場所のイラストもあるため、どの部分のセーブデータか一目瞭然。おまけもCG集と音楽集、えっちシーンリプレイと標準的に装備。(笑) 目立った不満はないですね。

音楽はCD−DAによる演奏。音楽は良い出来です。のどかな田舎の雰囲気を良く出している曲ですね。ただ私の環境だけなのかも知れませんが、ヘッドフォンでは音の位相がなんか変で、聴きづらい曲です。(^^; ひょっとしてスピーカー仕様?(^^; 一番好きな曲はpure love。なんのかんの言っても、ピアノソロ曲が好きなようです<あたし

CG。原画は村正たてお氏。顔がちょっと横に広い、少しくせのあるイラストを描かれてますね。 ただ可愛いイラストだから気にはなりません。(笑) 三人のヒロインのうち、ろり体型は「ちや」のみで、後は標準とナイスバディ系なので、ろり系好きにはちょいと物足りないかも知れません。バキ

本作は、ヒロインのみフルボイス。サブキャラは女性も含め喋りません。演技は実に上手ですね。特にちや役の声優さん、綾川りのさんは、片言のセリフでその感情を表現しなければならなかったわけですし、三人の中では一番大変ではなかったでしょうか?

えっちし〜んは、主人公が初めてではないと言うこともあるでしょうが、純愛ものにしては少々濃いめ。(笑) 特に元恋人の明日菜ちゃんなんか、一人で三つもあるし。(爆笑) 恵ちゃんは二つ、そして、ちやちゃんは一つ。恵ちゃんは普通な初体験と、えっちに溺れたえっちしーん。(笑) ちやちゃんは・・・(謎汗) まあいずれにせよ、純愛系のゲームですので、えっちしーんにはそれ程期待はして無かったですが、思わぬ拾いものをした・・・と言う気分ですね(笑)。

シナリオ。本作は平たく言えば都会で心身共にボロボロに傷ついた主人公が、両親が離婚した琴を切っ掛けに母親の実家のある田舎に行く・・・と言う名目を持って逃げ出し、そしてその沙希で癒されていく過程を描いていく作品ですね。ただ話の展開はそれ程重いモノではなく、ギャグやジョーク、漫才が満載の面白い雰囲気で話は進んでいます。ポイントポイントで主人公の傷に触れて話が重くなったりはしますが。それだけであれば、過去にも様々な作品がこの手のテーマを語っていますが、やはり本作品に特徴的なのは、その癒しとなった少女が、心身障害者であった点です。本作品はヒロインが三人居ますが、やはりトゥルーヒロインは、心身障害者である「ちや」であることはプレイしていて強く感じました。後、それに準じると感じたのが、彼が心を閉ざすきっかけを作った張本人の一人、明日菜ですね。恵シナリオは・・・このふたりのインパクトの強さに少々かすみがちで、アナザーストーリー的なイメージがありました。キャラクター的には、私は彼女が一番好きなんで、なんか残念な気が。(^^; まあそんなこんなで、ソフトハウス側の一倍言いたかったことが、ちや、と、明日菜のシナリオで全て語られているように思える本作では、ヒロインは3人だけに絞るというのは賢明な判断だったと思います。

ただ、コンプに2日しか掛からないと言う、ボリュームの薄さはやはり無視し得ない部分がありますね。(^^; 三人の共通シナリオ部分がかなり多く、スキップ機能を使うことであっさりと終わってしまうと言うのが、その理由だったりするのですが。
どちらかというと短編に近いシナリオではありますが、それでも、シナリオさんが言いたいことは全て語るだけのボリュームはあったとは思います。ただ、主人公がこの田舎に来た理由というのが、ちやシナリオのクライマックスまで伏せられているというのは問題では?主人公は左腕を交通事故で日常生活レベルでしか使えなくなった、そしてその事故というのが自転車に乗っていた時・・・と言う事情が、プレイヤーに全く知らされぬままにいきなりゲーム中の選択肢に「自転車に乗れるか、乗れないか」と出てくる等というのは、いくらなんでも説明不足だと思います。(^^; プレイヤーが主人公に感情移入するためには、主人公の境遇というのをプレイを通じて熟知させるのはまずは当たり前と思うのですが・・・。主人公の心の傷の大きさを、ちやの「あの事件」の後に、負け犬の告白みたいなやり方でプレイヤーに知らされるってのは、余りに主人公が惨め過ぎるようにも思います。(/_;) この説明不足感は、ヒロインの一人、恵にも言える琴で、彼女の過剰な「嫌われたくない」というその感情の描写に今ひとつ感があったために、そのシナリオ後半の彼女の豹変ぶりに納得がいかなかったり。(^^; ふてぶてしい外面とは裏腹の、傷つきやすく寂しがり屋の女の子であることを、プレイの過程で少しずつプレイヤーに知らせていく明日菜シナリオと、そして、ちやに対する愛情と愛欲の板挟みに苦しむ主人公の描写が見事な、ちやシナリオの二つの完成度は高いのですが・・・。

ハマリゲームに登録するには、後少し届かなかった本作ですが、しかしながら、他者に勧めるだけの価値は十二分にある作品であるとは感じました。すたじお緑茶の今後に期待したいところですね。

それではネタバレ付きキャラ別感想でも。ネタバレあるので、回避したい方は読み進めないでね〜

 

高瀬 明日菜

柊一の元彼女。柊一が田舎町に引っ越してくる直前に、彼女の浮気がきっかけで、二人は別れた・・・はずだった。だが、夏休みを利用して、柊一を追って、彼の住むこの田舎町にやってきた。 彼をドツボに落とし込んだ原因の一つを作った女の子。 正直に言いますと、プレイ前のデモ見た時、及びプレイ初期の彼女に対する私の評価は最低でしたね。特に彼女のセリフ、「浮気したつもりはないんだけどね。ただ寝ただけ」。世間一般ではそれを「浮気」っちゅーんじゃこのクソアマぁ!」と罵声を浴びせたのは内緒です。(笑) 私はこう見えても、道徳観念は古い方に属するため、愛情のない、快楽を求めるだけのえっちを不特定の人とヤる女の子は嫌いなんで。(ぉひ しかも琴もあろうに、主人公が自転車での交通事故にあって入院している時に・・・ですからね。こんな仕打ちを受けてながら、よく主人公が、少なくとも友達としてのつきあいを続けていられると思ったものです。でもプレイし続け、彼女の本質が少しずつ見えて来るに連れ、彼女のことをドンドン好きになってきましたね。結局彼女は、愛情に飢えた女の子で、でもそれを外に出すのがイヤで、強い女の子のフリをしていただけの娘だったわけで。彼女言う台詞「柊一が私についた嘘なら、見破る自身はある。だけど、柊一が自分自身についてついた嘘は分からない」。 嘘に嘘を重ねて、どこまでが本当でどこまでが嘘なのか、自分でも分からなくなった、オオカミ少女の明日菜。柊一に嫌われるのが怖くて、本当のことを言っても、冗談で誤魔化してしまう明日菜。こういう不器用な男女のラブストーリーは見るのが好きなゆ〜ちゃん☆なので。(/_;)
私が心底ホッとしたのが、柊一が恵と寝たと、恵から嘘を吹き込まれた時の明日菜が激しいショックを受けたことでしょうか。彼女が自分で言ったように、愛情のないえっちが普通・・・ならば、別段驚くことではないはず。だけど大好きな人が、自分以外の他の異性とえっちして欲しくないと言う、その気持ちが彼女にあったこと。それが何よりも嬉しかったですね。自分のやったことを、相手がやって返したことで、ようやく自分がどれ程酷いことをしたか分かる・・・。自分がやられたことを相手にやられて初めて気づく、子どもの未熟さでありますが、気づいただけ立派であると思いますのでね。ちょうど明日菜と、彼女の両親との間がギクシャクしていて、とても人恋しい時に主人公が入院してしまい、独りぼっちにされてしまった寂しさの余り、他の男と寝てしまった彼女。そこまでしても、主人公から得られた充足感を得られるわけもなく、逆にその行動で主人公から嫌われてしまった明日菜。自分の愚かさが呼び込んだ自業自得とはいえ、そう切って捨てるのも可哀想だったわけであり。 恵シナリオでは、自分が悪役になって、主人公と恵の橋渡しをするところと言い、ホントは良い娘でございます。(/_;)

 

葛木 恵

柊一の家のお隣さん。因みに柊一に「お隣さん」と呼ばれるのを非常に嫌う。(笑) で、ちやの友達。 柊一の幼なじみであり(ただし再会するまでは、柊一は彼女のことを忘れていた)幼い頃のことは、おきまりの女の子の方は覚えていても、男の子の方は忘れている・・・と言う黄金パターンである。(笑) クラブ活動は天文部と写真部と家庭科部と民俗研究会に所属。ちょっと考えればこの掛け持ちぶりは無茶なのが分かるのだが、この掛け持ちが彼女の性格のキーワードになっているとは不覚にも気づかなかったす。(^^;

私は幼なじみ属性どっぷりついているため、プレイ前の彼女への好感度は一番高かったのですが、後半で評価を明日菜ちゃんに抜かれてしまい、結局三人のヒロイン中最下位に。(^-^; 主人公同様、彼女も自分の気持ちに素直じゃない割に、分かりやすい性格をしているために、彼女ねらい以外の時に、彼女に素っ気なくする選択肢を選ばなければならないのが正直辛かったす。これは、明日菜ちゃんの本当の姿を知った後、恵ちゃんや、ちやちゃんのシナリオで、明日菜ちゃんにそっけない選択肢を選ぶ時も一緒でしたけどね。(^^; で、元々主人公のことを子どもの頃から好きだった彼女なので、あっという間に結ばれたふたりなのですが、その後が最悪。何故か恵ちゃんは普通の友達で居ようとするし。バッドシナリオに直行かと焦ったではないですか。(爆 結局この行動は、仲良くなった明日菜ちゃんに「嫌われたくない」という感情と、主人公と「特別」になると自分から離れてしまうのではないかと言う思いこみから来る恐怖からきたものだったわけですが、恵ちゃんが人から「嫌われる」という琴を極端に恐れる・・・と言う性癖があることを、今ひとつプレイヤーである私に伝わってこなかったため、これらの一連の行動が奇異にしか思えなかったわけであり。折角人からの頼み事を断れない・・・と言う性格を「クラブ四つ掛け持ち」というところで伏線を引いておきながら、今ひとつそれを生かしてないように思えました。あたし的に一番残念だったシナリオでした。

 

井辻 千夜

通称「ちや」。本作のメインーヒロイン。知能が幼児並みしかない知的障害者であるが、感情表現は非常に豊かで、その表裏のない行動と無邪気さが、おそらく世の中の人々に失望していた主人公の心をつかんで離さなかったものと思われます。ちやは本来十代後半(推定)でありますが、年齢にそぐわない幼い外見をしているために、行動が子どもっぽくとも違和感を感じないわけで。その意味で私たちプレイヤーも救われているような気がするのは穿った見方でしょうか。(汗
ちやは心身障害者ではありますが、彼女を虐めていた悪童達は別にして、回りの人たちがきちんと一人の人間として尊重する態度を取っているのには感心しました。彼女の保護者であるお祖母さんも、「ちやが選んだ」人と言うことで、ちやの意志を尊重し、主人公との交際を認める手紙を出したところと言い。

ただ、一人の人間として尊重するとは言っても、彼女とえっちすると言うことに関しては話が別なわけで。(^^; 知能が幼児程度しかない彼女に、えっちに対する同意が果たして有効かどうかが問題でしょうから。えっちの琴を知らない女の子に、えっちしていいかと聞いて、良いと言われたからと言って、それが本当の意味での同意にはならないと言うのは、「大人の常識」なんで。主人公もその辺をわきまえぬほど子どもではないが、ちやに対し愛情が深まれば深まるほどに、愛欲もまた増大、その愛欲を抑えるのに必死になるわけで。この辺の主人公の葛藤が、えらい感情移入できる私っていったい何なのかな〜と自問自答してみたりします。(爆 結局主人公は、ちやに対して確認を取らぬまま、無理矢理えっちしてしまい、彼女を怯えさせ、傷つけてしまう。恵ちゃんの主人公への罵倒は至極もっともであるが、主人公の吐露する本心にも理があると思える私ってやはり彼に対して甘いのかな?(爆 それにしてもこのときの主人公の事情の告白って余りに悲しすぎ。事故によりバスケの夢を砕かれ、恋人には裏切られ、クラブの友人にはレギュラーを取られるわ事故にあったことを喜ばれるわ、挙げ句の果てに父親からは捨てられるわ。告白のタイミングが最悪であり、負け犬の言い訳みたいに聞こえたのがホントにアレですけど、だけどよくこれだけの不幸を一気に与えられて、それでもその程度の変わり様で済みましたな。その点は私は彼を褒めてやりたいね。(^-^; そして、人から裏切られることの辛さを良く知ってるはずの彼が、ちやを裏切ってしまった・・・と言う自責の念がありながら、それでも、彼女への想いを止められなかった・・・と言う主人公。彼を「ヘタレ」と取るか否かはプレイヤー次第でしょうね。私はヘタレとは思いませんけどねえ・・・。

クライマックス、ちやが拙い言葉で一生懸命、主人公への想いを告げたシーン・・・正直に告白しましょう。泣けました。(/_;) ちやの琴を思っている・・・と考えていた主人公ですが、結局主人公も彼女を一人の人間してはきちんと見きれてなかったったと言うことですね。ちやに対して、自分の想いをきちんと伝え、分かって貰う努力をせずに、その結果無理矢理になってしまったのだ・・・と言うことも分かります。いあ。本当に良いシナリオでした。恵ちゃんとも関係が修復できたこともなによりだったし。(笑) 冗談でも二号さんはまずいでしょうが(ぉ だけどちょこっとだけそう言う妄想、主人公と一緒に考えてしまった私っていったい・・(お


ロケットの夏 (PCゲーム Windows98/ME TerraLunar)

 

プレイ開始 2003−01−01
プレイ終了 2003−01−03

物語の舞台は、我々の世界とはちょっと似て非なる世界。第二次世界大戦真っ盛り、宇宙からのファーストコンタクトがあり、地球が異星連合体の一員となるべく、世界大戦を終結させる。異星人との交流の中で、地球の宇宙技術は飛躍的に向上し、毎日のようにロケットが宇宙に打ち上げられる宇宙時代の黄金期を迎える。だが、異星人との交流がもたらす、様々な軋轢のために、地球はいつか鎖国政策を採り、地球に滞在していた異星人達は強制退去処分に。後にロケッティア達が「シャットダウン」と呼ぶ政策である。人々はロケットで宇宙に出ることは禁じられ、唯一の例外が学生や教職員達が「学術目的」という名目で打ち上げられるロケットのみ。人々は、かつては、宇宙を自由に往来していた時代があったことも忘れかけている、そんな時代・・・。

主人公「真幌 高志」(まほろ たかし)は、かつて幼い頃「ロケットの天才少年」と言われたほどの少年。だが、シャットダウン政策によってロケットの夢を砕かれ、またロケット制作中の事故によって宇宙への夢に挫折し、毎日を怠惰に過ごしている。そんなある日、かつての彼を想起させる程にロケットに熱い情熱を持つ女の子「夏海 千星」(なつみ ちせ)が彼の前に現れる。知識がいまいち伴わない、傍目で見れば暴走しているとしか思えぬロケットマニアぶりに、最初のウチは反発していた主人公であるが、幼なじみの、異星人とのハーフの女の子「香奈城 歩」(かなしろ あゆむ)や、ふとしたことがきっかけで知り合いとなった、異星「サヴォア星」の王女様「セレン・アンジェニュー」とその護衛剣士「ベルチア・へリアー」、そしてアンドロイド教師「はるひ」らと、なりゆきでロケット制作に関わっていくうちに、かつて持っていたロケットに対する情熱を少しずつ取り戻していく。

千星が目指す、無謀とも思える夢。それは「50マイルズオーヴァー」(FMO)と呼ばれる、自作有人ロケット大会に参加すること。誰がどう考えても無謀と思えるこの計画を、主人公達はどのようにして叶えていくのか。そして主人公と、サークルのメンバーとなった女の子達との心の交流はどのような未来を作り上げていくのか・・・

 

本作は、TerraLunarの第二作目に当たる作品です。このソフトハウスは「しすたぁエンジェル」を処女作とするソフトハウスで、かの作品がなかかの秀作であり、また、宇宙ものの好きな友人のプッシュがあったこともあってプレイする気になりました。(笑) プレイしてみて成る程と納得。宇宙ものが好きな人には堪えられぬ魅力がある作品です。ロケットづくりに対する情熱や、ロケットに対する郷愁、そして、宇宙ものが好きなメンツの拘りにもおそらく対応できるであろうしっかりとした設定の数々。 またその他にも、一度失った情熱に再び灯をともす・・・と言う、言ってみれば青春モノのノリがあったりするのも、私の琴線に触れているところ多かったです。(笑)

ユーザーインターフェイスは、私が直前にプレイした「しすたぁエンジェル」と全く同じ不満が。(^-^; シナリオ送りがキーボードでは出来ないと言う問題や、セーブファイルが14と少ないこと、おまけにえっちシーンリプレイがないことなど、全く代わらないと言っても良いかなと。(^^; 数少ない違いは、MSGを小出しにする・・・と言うシステムを改善したところか。MSG送りでミスすることはなくなりました。他にもセーブが選択肢が出た場所でも出来るようになったこと。以後の作品で改善してくれると助かりますね。(^^;

音楽はPCMによる演奏。出来は及第点ですね。シーンごとの雰囲気を盛り上げる良いBGMとなっていると思います。ただ今ひとつ特徴らしい特徴の無い曲とも言えるため、あんまり私の琴線に触れることがありませんでした。(^^; 決して悪くはない曲なのですが・・・。

CG。キャラ原案はりつべ氏、原画はキミヲ氏によるもの。特に「萌え」を強調するような絵ではなく、どちらかというとおとなしめの絵ですね。少なくとも立ち絵の方ではそれ程キャラに対し右脇腹の浪漫を回転させるほどの魅力はないです。ただ流石にイベントCGでは可愛いシーンが満載です。(笑) 歩やセレンと言う、ろり系キャラクターもいますので、そちら系を好む方ならきっと満足できる出来でしょう。(笑)バキ

本作品で残念に思ったのは、キャラボイスがないこと。前作「しすたぁエンジェル」では、秀逸な声優さんの演技で萌えさせて貰ったため、その方面で楽しめなかったのが(^^;。でもまあ、ノベル・・・と言うことで、敢えて入れなかったのでしょうね。声無しであることが致命的な欠点というわけではないです。

えっちしーんは・・・まあこういう作品ですから、そう言うのを求めるのは酷かなと(笑) 至って普通の軽めのえっちしーんが各キャラごとに一つずつあります。ただ、ろりキャラも喰える・・・と言うのは一つのウリになるかも。(笑)バキ

さてシナリオ。本作品は、話の序盤及び中盤が、クラブ活動に熱中する学生の生活を描写し、終盤に各々の女の子達との触れ合いを描写すると言う形式を取ります。従って序盤及び中盤は共通シナリオが多く、それらをスキップすることであっという間にクリアできてしまうと言うボリュームの少なさが気になりますね。(^^; また共通シナリオが多いと言うことは、必然的にそれぞれの女の子達との心の交流の描写も薄くなってしまい、とりわけ、「はるひ先生」や「異星人組のふたりの女の子」と主人公が恋に落ちる描写が弱いように思えました。幼なじみの歩やボーイ・ミーツ・ガールを地でいく千星のシナリオでは、それ程気にはならないんですが。(^^; やはりメインヒロインと言うことで、リキの入り方が違いましたかねえ。他のお三方のシナリオも十分の濃さはあるのですが・・・。

後、本当に残念だったのが、「ロケット作り」をテーマに据えている作品でありながら、実際にロケットを打ち上げた、つまり、初志貫徹出来たシナリオが、はるひシナリオと千星シナリオのみで、後は別のテーマにスライドしてしまったところですか。(^^; 私は本作に、「いくら他者に無謀呼ばわりされようとバカにされようと、一時は希望を失いつつあっても、幾多の困難を乗り越え、ついに念願成就させる・・・)という、言ってしまえば青春ドラマのノリを期待していたところ大なため、この点本当に残念でした。例え目的を果たせなくとも、せめて彼らがやってきたロケット作りが、何らかの形でも女の子達のシナリオに関わってくれれば良かったのですが、はるひシナリオと千星シナリオ以外では、ほとんど関わりが無くなっているのが・・・特に、メインヒロインの一人「歩」のシナリオでもその傾向があったのが無念。

しかしながら、その点以外では十分感動できるシナリオであったことは認めます。逝ってしまった人たちへの思いや、互いの身を案じるが故の別れなど、切ない綴りによって目が潤むことしばしば。特に歩シナリオでは泣けたプレイヤーは多かったのではないでしょうか。泣きゲーとしての要素のみならず、私が一番好きな、まさに本作のメインテーマとも言えよう千星シナリオのように、幾多の困難を乗り越え、トラブルを回避し、目的に邁進していくシナリオに胸を躍らせたシナリオがあったわけで。ハマリゲームに登録こそ致しませんが、それに近しい出来のゲームであったと、わたくし、ゆ〜ちゃん☆は評価いたします。

 

さて、以下はキャラ別ネタバレ付き感想。ネタバレを嫌う方は読み進めぬように願います。

 

はるひ

主人公の担任の女性教師アンドロイド。20年前に学校に採用された教師ロボットの一人で人間と見分けがつかない外見を持つ。元々は非常に綺麗な女性なのに、生徒に無用の刺激を与えぬ為なのか、非常におばんくさい服装や髪型をしているのですな。(^^; アンドロイドと言うことで表情が乏しく、正直主人公ほどに萌え心をくすぐられる琴とがなかった為、私自身の彼女に対する感情移入にちょいと手こずりましたね。(^^; はるひは、「しすたぁエンジェル」のメムとは違ってロボット的な部分が強いわけですので、私のような察しの悪い人にでも分かるように、彼女の内面にある人間らしさ・・・と言うのをもっと分かりやすく表現できれば良かったように思えます。特に、主人公のはるひへの想いはともかく、はるひが主人公に想いを寄せていく部分の描写が弱かったように思えるわけで。(^^;

エピローグでは、彼女は主人公の想いを受け入れるんですよね。ただ、彼女の持つ寿命はおそらくは数年。限られた時間内での恋人同士であるわけで。「しすたぁエンジェル」のメムの様に、技術の向上で延長できるのかどうか・・・その辺を明らかにしてないため、考えようによっては切ないエンドであると思いますね。(^^;

ベルチア・へリアー

セレンの護衛として地球にやって来た女の子。剣の腕は優秀なのに、何故か標的を外すことが多く、「当たらずのベルチア」という不本意なあだ名を貰っている。そんなベルチアなのに護衛役として抜擢してくれたセレンに恩義を感じ、忠実な家臣として生きていたのにもかかわらず、意図せず逆賊となってしまった・・・というのは、運命の皮肉以外の何者でもないですな。(^^; 剣の道一筋で生きてきただけに、恋愛ごとにはテンで疎い朴念仁であり、主人公とのぎこちない恋人関係はお約束ではありますが見ていて楽しいものがありました。(笑) 無骨な軍服を脱いで、普通の女の子の服を着ると、メチャ可愛いと言う王道もしっかりやってくれているし。(爆笑) いあ〜実際ホントに可愛かったす。(笑) デート慣れしていない主人公が歯がゆく思えたくらい。(お 剣士としての自分と、一人の女の子としての自分、挟み撃ちににあって揺れる心の描写も、王道ではありますが良くできていると思います。

因みに逆賊となった叔父との一騎打ちの後、暗殺されたかと思えば実は・・・というのは流石に予想外だったかも。痛いシナリオで終わるのか・・・と心配したじゃないか。(/_;)(笑) 

 

セレン・アンジェニュー

サヴォア星の第三王位継承権を持つ王女。お家騒動を避けるため、ベルチアと共に地球に亡命してきている。異星連合体ですらその原理が不明である、重力を操る「スフィア」と言うパーツの性能を最大限に発揮させられる「歌い人」であることが発覚し、王位継承権が繰り上がることから命をねらわれることとなる。外見はちんまい、我が儘なお姫様であるが、その本質は人を思いやる優しい心の持ち主。それが故に人を統べるだけの器量があると言える。因みにサヴォア星人はネコ属のようで(笑) ねこみみはないが、行動パターンがネコっぽいのと、可愛いしっぽがあり、しっぽをいじられると体の力が抜ける模様。(笑) 因みに、どう見ても12歳前後の彼女とのえちぃしーんはやばいよね・・・(ぉ(偽善者モード

年端もいかぬ幼い王女と、異星の一市井の少年との恋。それを描ききるには本作品の長さではちょいと足りなかった模様。(^^; 心を通わせたと思えば、母星のクーデター騒ぎであっという間に引き裂かれたふたり。エピローグ部分での主人公が乗るロケットが故障し、宇宙を彷徨う所での再会シーンはは感動的ではあったのですが、そこまでの話の展開が早すぎ、置いてきぼりを食らったような気分があります。(^^;

 

夏海 千星

有人ロケット大会出場に執念を燃やす女の子。最後のロケッティアとも言われるほどのテストパイロット、故、西沢少佐を父に持つ彼女は、父の憧れから有名校のロケット部に所属するも、他の部員達との考え方の違いが原因で、主人公の通う学園へ転校してきた。主人公の学校にロケット部が無いと知るや、新規で作ってしまおうとするほどのバイタリティの持ち主。(笑) 主人公が失ったロケットへの情熱を再び燃やすようになったのは、ひとえに彼女との出会いがあってこそであり、本作のメインシナリオであることは疑いの余地はない。全シナリオ中で、ロケットの制作過程を一番細やかに描写していたのは、千星シナリオであったし、学生、それも高校生(推定)では分不相応であると思われるFMO最大の階級「アルバトロス級」に参加しようとすること自体が無茶であるが、発想の転換、旧ロケット部の先輩の協力、そしてなにより、本人達の熱意によって、一つ一つ不可能を可能にしていくという青春ドラマの王道を行く彼女のシナリオが、私が一番好きなシナリオであります。(笑) 
クライマックスで地球主義者達の妨害により、打ち上げが絶望視された時、ロケットを愛する全世界の全ての仲間達の協力によって、打ち上げを強行したそのシーンが感動的であった琴は勿論、打ち上げ間もなく、ロケットの下部スラスターの故障でダメかと主人公が思った時、千星のひらめきで機体を90度回転させ側部スラスターをもって代用する・・・と言う、とっさの柔軟性の発揮等々、感動して何度も繰り返し見たシーンでありました。(/_;) いあもうこのシーンは凄い。爆撃機から切り離された時のロケット推力30%の時のロケットの爆音、フルパワー時の爆音の挿入タイミングがぴったりで、打ち上げの時の絵は止め絵であるにもかかわらず、まるで動いている絵のような思いをしました。宇宙ものの描写としては文句のない出来であり、単なる18禁ゲーにしておくのはホントに勿体ないと思ったくらいです。

もし不満があるとすれば、千星と母親とのロケットに対する対立の和解の部分が唐突さを否めぬ所くらいでしょうか。夫である西沢少佐を、ロケット事故で失ってから、ロケットに対する感情がネガティブになるのは仕方がないにせよ、夫への想いを取り違えていた彼女が、その間違いに気づくまでの描写があれば完璧であったでしょうね。(^^; 

私にとって千星ちゃんは、キャラ的萌え度はそれ程高い訳ではないのですが、彼女の想い、行動、全てが私の心に響きました。 不可能を可能にしていく、そんなバイタリティを羨ましく想ってるのかも知れない(笑)<あたし

香奈城 歩

異星人の母と地球人の父を持つハーフ。 主人公とは幼なじみで「おにいちゃん」と呼び慕っている(笑) 異星人との混血であることを示すエルフ耳が彼女のコンプレックスの象徴であり、いつも耳を髪で隠している。体が弱いと言うこともあってか引っ込み思案でよく悪童に虐められている。(/_;) こういう妹的存在の女の子だと、兄貴的立場としては放っておけるはずがないよなあ。(/;) 因みに、本作品の5人のヒロインのウチ、私が一番好きなのは歩ちゃんだったりします。だって見るからに守ってあげたい妹的キャラだし。(/_;)(笑)

彼女のシナリオは、5人のヒロインの中では一番考えさせられ、やるせなく、切なく、そして痛いシナリオでありますね。異星人とのハーフと言うことで、幼い頃から回りの人々から白眼視され、小さな胸をどれ程痛めていた琴か・・・(/_;) 主人公との初めての出会いが、主人公の打ち上げるロケットモデルの打ち上げと、強制退去される母が乗るロケット打ち上げと被ると言う表現が秀逸。風で帽子が飛ばされ、異星人の象徴のエルフ耳が見えたことで一瞬見せた主人公の驚きの表情が、幼い歩ちゃんの心をどれ程傷つけたことか、そしてその残酷さにいち早く気付き、タダひたすら謝るしかない主人公の気持ちがいかなるものか、幼い頃の回想シーンでここまで心を打ったのも久方ぶりであります。(/_;) 歩ちゃんを守っていきたい・・・と切に願う主人公にシンクロ率400%を示したのも。(/_;)(笑) 幼なじみから恋人同士への変化を象徴するえっちしーんで、もう少し幼なじみ同士故の照れを見せて欲しいなとも思いましたが、まあそれは贅沢かも知れませんね。(笑)

異星連合体でも「星殺し」として恐れられている、治療法が確立してないウィルスによる病。歩ちゃんも発病し隔離され、しかも知らない間に別の病院に移され、会うことも出来ない。写された病院というのが、治療の甲斐無く死を待つだけの患者が行く所ときき、絶望に駆られ、魅力感に苛まれる主人公。緩慢な死を迎えるしかない、絶望の中に浸っている地球が、かろうじてワクチンの生産に間に合い、ありったけのロケットでワクチンが地球に運ばれて来るシーン。宇宙港に多数着陸するロケットの噴煙でもたらされる「ロケットの夏」。ゲームタイトルの持つ、千星シナリオとは又違う「ロケットの夏」の意味を見せてくれました。歩達、彼女らのようなハーフが地球を救うカギとなった琴、彼女が無事であったことを知った時、正直、涙なしでは見られなかったすね。(/_;) 千星シナリオとは別の感動を見せて貰えたのは事実です。(/_;)

ただ非常に残念だったこと、それは、「ロケット制作」という部分が、このシナリオではいつの間にか扱いが矮小化してしまったこと。勿論主人公が歩ちゃんと約束したのが、「いつか自分の作ったロケットで、歩ちゃんの母親に会いに行こう」というものだから、FMOの為に作られたロケットでは約束を果たすことは出来ないわけだし、そう拘ることもないのでしょうが、千星やセレン、ベルチア達といった仲間達との繋がりがぷっつりと切れてしまっているのは事実であり。(^^; 仲間達と一緒にアイディアを出し合い、協力しあって不可能を可能にしていく展開を見せて貰っていただけに、それらをキャンセルして舞台を大きくしているような気がしてなりませんでした。なんらかの形で千星達ら仲間達の絆を見せてくれ、欲を言えば、彼らが作ろうと一生懸命だったあのFMO参加目指したロケットを何かの形で登場させてくれれば言うことは無かったです・・・(/_;)


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