■北北東に針路を取れ(1)・上野〜釧路篇■
(取材協力 炉ばた煉瓦・敬称略)

2001年 8月 6日(月)〜8日(水)

旅に出たい。列車に乗りたい。でも、ちょっと予算が足りない。(*_*)

鬱々とした気分を紛らわすために久しぶりにパチンコを打ちに行ったら、悪戦苦闘の末
起死回生の末、執念のドル箱5段積みに成功!(笑)
気が付くとすっかり日が暮れておりましたが、慌てて帰宅、荷造りをして
営業終了間際のみどりの窓口で切符を買い、一路、上野駅を目指します。

さ〜て、どこへ行こうかな? ^^*)

余談ですが、遊び人の筆者の旅費を工面してくれたパチンコ台の機種は「CR必殺仕事人」でした。有り難う!主水さん(笑)


道標
−みちしるべ−

2001年8月6日(月)
駅名 発着時間 便名 列車
番号
コメント
上野駅 22:23 はくつる 11 およそ一年ぶりの寝台列車の乗車に浮かれる心を隠せません。(^ー^*)

2001年8月7日(火)
駅名 発着時間 便名 列車
番号
コメント
青森駅 08:17 はくつる 11 今回は、ぐるり北海道フリーきっぷ利用の為、北海道まで途中下車はできません。
青森駅 08:25 臨時快速
海峡1号
6121 これから、いよいよ青函トンネルを越え、JR北海道のエリアに入ります。
函館駅 11:10 同上 同上 到着後、次の列車の発車までに一度改札口を出て帰り(復路)の列車の予約を行います。
函館駅 11:30 スーパー
北斗7号
5007D 残念ながら禁煙指定席の確保は断念、自由席に乗り込みます。^^;;)
札幌駅 14:43 同上 同上 また改札を出て次の列車の指定席と本日の宿の確保を試みますが全て満杯。
取りあえずホームに戻ります。
札幌駅 15:47 スーパー
とかち
37D 入線していたスーパーとかちちゃんの自由席に乗って行けるトコまで進むことにします。
帯広駅 18:16 同上 同上 到着後、一度改札口を出て、宿と次の列車の予約を行い、一安心。
軽く?晩御飯も頂きます。^^;;)
帯広駅 19:40 スーパー
おおぞら9号
4009D 実際には左記定刻より6分遅れて入線。出発後、怒濤の追い上げで遅れを挽回します。^^)
釧路駅 21:07 同上 同上 最終的には左記定刻よりも3分遅れて到着。宿に荷物を置き、ネオン街に繰り出します。(笑)

2001年8月8日(水)
駅名 発着時間 便名 列車
番号
コメント
釧路駅 06:54 くしろ湿原
ノロッコ2号
9342 ホテルの部屋の空調設備のスイッチは切ってあるのに、ちょっと肌寒いです。
厚着に着替えて駅に向かいます。
釧路湿原駅 07:19 同上 同上 車掌さんから展望台が有ると聞いて、思わず途中下車してみます。
釧路湿原駅 08:22 くしろ湿原
ノロッコ1号
9341 展望台での眺めを堪能し、折り返して来たノロッコ号ちゃんで釧路に戻ります。
釧路駅 08:56 同上 同上 駅に戻ると偶然、友人と遭遇。朝御飯を食べるべく和商市場に向かいます。
和商市場 11:00 徒歩 殆ど衝動買いで北の海の幸を大量購入。我を取り戻したところで勝手丼をいただきます。^^)


乗る

    今回は、ぐるり北海道フリーきっぷを使いました。その便利さ、強力さは後々、実感する事になります。^^)
    尚、今回の旅程は、臨時列車や運転区間を延長した臨時運行便を多用していますので、ご利用の際には十分ご注意下さいね。^^;;)

  1. 寝台特急 はくつるちゃん(JR東日本

    上野〜青森間を結ぶ寝台列車です。
    1964年、急行「北上」の格上を機にデビューし、今日まで存続している数少ない定期運行でレジャー色の無い純粋な寝台列車です。
    出発が遅かったので、時間的に寝台列車の選択の余地が他にありませんでした。更に上段ベッドとはじめて尽くしでドキドキです。^^;;)
    22:08頃に上野駅15番線ホームに滑り込んで来た客車は、お世辞にも良い状態とは言えませんがボロイもの好きな
    ワビサビに理解の深い日本人に生まれて本当に良かったと思ったのは、このときが最初ではないでしょうか? ^^;;)
    尚、はつくるは、車内販売も自動販売機も無いので、事前におちゃけとペットボトルのお茶を買って乗り込んだのは言うまでもありません。

    【 一年ぶりの寝台列車です。 】 【 発車を待つ、はくつるちゃんです。】 【 なんと24系25型客車の初号機です。 】
    少し早めに上野駅に着きました。^^) かつては集団就職で賑わったのでしょうか? なんと1号客車です。

    荷物を上段ベッドに置いたら、通路に降りて窓枠に缶ビールを置き、折り畳みの椅子を引き出し発車の時を待ちます。
    22:23 ドアが閉じ、ガタンと緩やかに汽車が滑り出すのを見計らって、缶をプシュッと開けて静かにカンパイです。
    窓から見える景色が何よりのおつまみです。日暮里駅のホームには会社帰りの人がたくさんおります。
    いつもの通勤風景ですが、今夜の私は車上の人です。
    流れる景色を眺めていたら、眠くなってきたので再び折り畳みの梯子を登りベッドに戻ります。おやすみなさーい。

    【 桜の園かな?(笑) 】 【 さあ、出発です。 】 【 荷物を置いて通路でまどろみます。 】 【 おやすみなさい。 】
    11号車は女性専用車両です。 ガタンと音がすると出発です。 ビールのつまみは
    車窓です。(笑)
    上段で寝るのははじめてです。

    翌朝、6:00過ぎに目覚めると、一面、田園風景が続きます。既に盛岡駅は通過しているみたいです。
    6:30 二戸、6:44 三戸、6:59 八戸と順調に北上し、遠くには山々が見えていますが、気づくと高架線が併走しています。

    「なんだ、(東北)新幹線か。・・・え???」

    そうなんです。実は工事中の青森新幹線(?)ですが、ここまで出来上がっているとは思いませんでした。^^;;)
    更に、7:16 三沢駅に到着すると、在来線ホームのすぐ隣に新幹線用の新しい駅舎の工事も着手されていたのです。
    この はくつるちゃんや特急・はつかりちゃんなどの在来特急も残りわずかな運命なのかも知れないと思うと少し切なくなりました。

    【 こんな所に隠し部屋が(笑) 】 【 朝です。 】 【 着々と青森新幹線が作られています。 】 【 新しい駅舎もできつつあります。 】
    上段通路側に棚が有ります。 目覚めると
    もう青森県内です。
    え?無いはずの高架線が・・・ 新幹線用の駅舎もできつつあります。

    ひょっとして、今回の乗車がはくつるちゃんとの今生の別れかも知れないと思うとより一層愛着が沸いてきます。
    ぼーっと窓を眺め続けていると7:38 野辺地、そして終点・青森には8:17着と定刻通り、走り続けてくれました。

    「陸奥(みちのく)までの案内有り難う、おつかれさま。」

    またね、と言える自信も無く、後ろ髪を引かれる想いですが、更なる目的地を目指し、次なる列車の待つホームに向かう事にします。

  2. 快速 海峡ちゃん(JR東日本JR北海道

    本州最北端・青森駅と北海道の玄関口・函館駅を結ぶ4両編成の快速電車です。
    一昨年(99年2月)、
    津軽海峡を目前にし歌まで唄いながらも渡れず、ずっと心残りにしていた青函トンネルを越える日を迎えたのか
    と思うと感慨深いものがあります。
    残念ながら指定席券を確保しなかったので、機関車に近い1号車・自由席の前から2列目に荷物を置いて発車まで暫し
    ホームから列車の撮影を行います。

    【 念願の海峡ちゃんに遂に乗れます。 】 【 はぅ、遂に海をくぐります。 】 【 ノビノビカーペットカーも連結されています。 】 【 楽しそうな雰囲気ですね。 】
    EF79 21ちゃんです。 ワクワクせずにはいられません。 夜は、はまなすちゃんとして運行されます。 アットホームな雰囲気です。

    すっかりお子さま向けにお色直しされた機関車・EF79ちゃんですが運転席の下には「青函」の文字板が掲げられています。
    森と館、近くて遠い二つの街を身近に結ぶ為の工事は昭和39年に始まり昭和63年3月の正式開業に至るまで実に24年の歳月と
    34名の尊い犠牲抜きに語る事はできません。そんな先人達の血と汗と涙の結晶を快速・海峡で、じっくりと噛みしめる事が出来るとは
    北斗星に乗り遅れた怪我の功名とは言え、不思議な巡り合わせを感じずにはいられません。

    【 50系客車ですね。 】 【 連結部分近くに小さな寝台が(笑) 】 【 1号車内部です。 】 【 青函トンネルゲージです。 】
    1号車自由席に乗り込みます。 ベビーベッドがあるので
    お母さんも安心です。^^)
    一番前の機関車側の
    座席を確保します。(笑)
    コレを眺めていたいのです。(笑)

    おっと停車時間が短いので客車も見ておきましょう。
    臨時快速・海峡1号ちゃんは4両編成で基本的に50系客車から構成されています。
    尚、2号車も自由席(禁煙)でなんと一面カーペット張りの「のびのびカーペットカー」です。
    実は、夜は同じ車両で、寝台急行はまなすちゃんとして運行され、きっぷと急行券と指定券(\250-)だけの格安料金の為
    なかなか乗れない人気列車なのですが、日中は、こうして自由に利用出来るのがいいですね。^^)

    【 海面下156mを進みます。 】 【 真冬なら川端康成先生の世界ですね。(笑) 】 【 五稜郭は手中をおさめたぞ。(ウソ) 】
    いつもより深く潜っておりまーす。 トンネルを抜けると、そこは北の大地でした。 函館は目前です。

    一通り撮影も終わり1号車に戻ると、8:25 定刻通りに青森駅を出発しました。
    次の駅(?)ですぐに停車したかと思うと 「貨物列車通過の為、待ち合わせます。」 との車内放送と共にとてつもなく長い編成の
    貨物列車が数分かけて駆け抜けていきました。関東地域のとても短い編成の貨物に見慣れた筆者に驚きと喜びをもたらしてくれました。
    なぜなら鉄道輸送が第一線として健在だからです。
    途中、美しい鳥居の神社(?)を進行方向左手に眺め、蟹田8:57着、次に通過する中小国駅から遂にJR北海道のエリア内に入ります。
    やけに警笛が鳴り響くと思ったら小さなトンネルが幾重にも続き、沿線の公園から数本の望遠レンズに見送られながら本州を後にします。
    車窓が漆黒の闇に包まれると、急勾配がはじまり、車内頭上の青函トンネルゲージ(?)が着々と点灯し位置と深度を伝えてくれます。
    軟弱な地盤が入り乱れ、初期は出水事故が絶えず一進一退を繰り返していた本坑(トンネル)を列車はもの凄い速度で突き進みます。
    電光掲示板の深度も増してゆき、海面下150m付近に達した所で竜飛海底駅を差し掛かりました。
    トンネルの暗さに慣れた眼には、ここだけまばゆく感じます。そして眼を凝らすとトンネルに対し直交する小さな通路が多数確認出来ます。
    ここは吉岡海底駅同様、本坑に先駆けて掘る先進導坑(パイロットトンネル)と交差する点で、緊急避難ルートとしての機能を兼ねています。
    一日数本の列車が沈黙の駅に停車し、ゾーン539カードを予め購入すれば見学可能ですが、この海峡1号は、残念ながら通過します。
    列車は更に進み竜飛口から約24km離れた所で最深部・海面下240メートルの世界に到達しましたが、間隔の麻痺した筆者には
    電光掲示板の数値だけが手がかりです。ここから緩やかに上昇し竜飛口から約40kmの地点・吉岡海底駅を通過
    間もなく全長53.85km、ほぼ1時間の海底の旅を終え列車は、再び地上の光を見ることができました。
    期せずして韃靼海峡(だったんかいきょう=間宮海峡)とほぼ同じ距離を渡った我々は、小さな”てふてふ”と言う事になるのでしょうか?
    その後、”てふてふ”は、北海道の”夏”を追い求め、函館まで飛び続けるのでありました。^^)

  3. スーパー北斗ちゃん(JR北海道

    さて海峡ちゃんで、はーるばる函館に辿り着きましたが、一度、改札口を出て北海道から上野に帰る列車の予約と
    これから乗る列車の指定席の予約を試みましたが、あいにく次の列車のみ満席の為、指定席の乗車を断念、再び、ホームに戻りました。

    次の列車ことスーパー北斗ちゃんは、函館と札幌を最短2時間59分で結ぶディーゼル特急です。最高速度は、なんと130km/hです。
    1994年JR北海道初の振り子式車両・キハ281系ちゃんと共にデビュー、98年からは改良版のキハ283系ちゃんと共に運行されています。
    残念ながらホームに戻った時には、めぼしい駅弁が売り切れていたので、缶ビールとチェイサー(笑)だけ買って
    6号車・禁煙自由席に乗り込み、運良く窓側の座席を確保できました。^^)

    【 はじめての新型ディーゼル特急です。 】 【 真冬なら川端康成先生の世界ですね。(笑) 】 【 今日も朝からビールが旨い! 】 【 反対ホームには北斗ちゃんが。 】
    今回のスーパー北斗ちゃんは
    新型のキハ283系ちゃんです。
    指定席が満席の為
    自由席へ。
    大沼公園付近の展望は格別です。 8月なのに紫陽花が咲いています。

    函館を出て”C”の字を描く様に大沼公園を突き進み、右手に美しい駒ヶ岳(?)、左手にマガジン国定公園に指定されている
    大沼の湖沼群と絵に描いた様な景観が続き、気分爽快でビールも進みます。^^;;)
    最初のビールを飲み終えるとちょうどお昼過ぎ、12:05 森駅に到着、ドアが開くと共にホームにモーレツダッシュをかけます。
    その理由は、わずかな停車時間に有名な いかめし を調達する為です。
    ちょうど売り子さんがこちらに背を向け、気づいてくれなかったのですが、駅員さんの機転で無事、購入。
    更にほんのちょっとですが発車時間も調整して頂いたみたいです。駅員さんに大感謝です。^^**)
    念願の いかめしを食べ終わり内浦湾を眺めていると車内販売のおねーさんが来たので、ビールと駅弁の追加を滞り無く完了。
    見も心も満たされると12:23 八雲駅にて特急・北斗8号(キハ183系)ちゃんとすれ違うので、思わず写真を撮りましたが
    ホームは8月なのに鮮やかな紫陽花が咲いているではないですか。この独特の季節感が北の大地の厳しさをほのかに伝えてくれました。
    (あとで、たっぷりと味わう事になるのですが・・・苦笑。)
    早朝から目覚めたせいか、いい塩梅でほろ酔いになったせいか、長万部でお目当ての駅弁が変えず落胆したせいか(笑)
    この後の記憶が曖昧になりつつ、札幌駅に無事、到着、更に東に向けて次の列車に乗り換えます。^^)

  4. スーパーとかちちゃん(JR北海道

    札幌駅で再び外に出て、みどりの窓口等で次に乗る列車、最終日に札幌に戻る列車、本日の宿の予約を試みますが
    札幌に戻る列車のみ確保し、次の列車、スーパーとかちちゃんの待つホームに向かいます。

    1991年7月、特急おおぞらちゃんからの暖簾分けとして誕生した札幌と帯広を結ぶ特急です。(とかちちゃんは1990年9月に誕生)
    今年(2001年)7月のダイヤ改正で従来の1日1往復から2往復に拡大し、高速化と利便性の向上が図られています。^^)
    本来ならスーパーおおぞらで一気に行きたい所ですが、次の便まで2時間近くあるので、少しでも距離を稼いでおこうと思い選びました。

    【 同じ車両が続きます。手抜きじゃないですよ。 】 【 やはり禁煙車両がいいですもんね。 】 【 またも自由席です。手抜きじゃないですよ。(笑) 】 【 しむかっぷ駅です。 】
    スーパーとかちちゃんも
    新型のキハ283系ちゃんです。
    指定席が満席の為
    またも自由席へ。
    今回もなんとか
    座る事が出来ました。^^)
    日暮れと共に雲行きがあやしくなります。

  5. スーパーおおぞらちゃん(JR北海道

    スーパーとかちちゃんで帯広駅に着きましたがホームが大変狭く居場所も無いため、ひとまず改札口を出てみどりの窓口を訪れ
    やっと、次の列車の指定券と本日の宿を確保できました。これで本日の目的地・釧路に安心して進む事ができるというものです。^^;;)
    軽く晩御飯を済ませた後で、再び1番線ホームに戻り、本日(8/7)最後の列車、スーパーおおぞらちゃんを待ち受けます。

    スーパーおおぞらちゃんは、札幌と釧路を結ぶ特急です。
    1997年3月に最新鋭のキハ283系ちゃんの投入と共に運行を開始、更に2001年7月のダイヤ改正で
    283系ちゃん20両を新製・投入し、全てをスーパーおおぞら化し、3時間台で札幌と道東を結ぶ事が出来る様になりました。

    【 日は沈みましたが更に東を目指します。 】 【 帯広〜釧路間は指定席に空きが有るみたいです。 】 【 粋な計らいに感激しました。 】 【 とりあえず本日の鉄道の旅は、ここまでです。 】
    準備は万端(?)さあホームに向かいましょう。 やっと指定席に乗れます。 車掌室には
    小さな笹が。^^*)
    遂に釧路駅にたどり着きました。^^;;)

    すっかり日も暮れて窓からは街の灯りしか見えず、ぼーっとしていたところ

    「本日、8月7日は、北海道内の多くの場所で七夕の日にあたります。
    当列車車掌室に笹を飾らせて頂きました。どうぞ、お楽しみ下さい。」

    こういう心憎い演出が嬉しいですね。浴衣ギャルもいないかな〜?と思って必死に探したのは、ちょっとだけナイショです。(ウソ^^;;)
    北海道を横断するキハ283系ちゃんの3連コンボもようやく幕を閉じ、一路、宿に向かう筆者なのでありました。

  6. くしろ湿原ノロッコ号ちゃん(JR北海道

    釧路と塘路を約1時間でゆっくり結ぶ季節限定のイベント列車です。(2001年は7/1(日)〜9/30(日)の間、毎日運行されています。)
    初代(H1年5月〜H5年2月)、二代目(H5年4月〜H10年5月)に続いて、H10年7月から現在の三代目の車両で運行されています。
    この列車の特筆すべき点は、プッシュプル方式という特殊な運転方式を採用している事です。

    つまり上り・釧路→塘路は普通にディーゼル機関車DE10ちゃんが客車を牽引しますが、下り・塘路→釧路はなんと客車から
    DE10ちゃんを遠隔操作でバック運転させるという事です。似た様な運転方式というと今は無き、
    旧・信越本線 横川〜軽井沢で見られた
    EF63ちゃん+189系ちゃんの協調運転方式くらいでしょうか?(碓氷峠を通る時だけEF63から189系を遠隔操作していたのです。)

    【 遂にノロッコちゃんとご対面です。 】 【 扇風機を回す必要の無い程の涼しさです。 】 【 珍しいプッシュプル方式です。 】 【 オクハテとは珍しいですよね。 】
    一夜明けて、ノロッコ号ちゃんとご対面です。 1両(1号車)だけ原型に近い(?)
    50系客車が連結されています。
    この奥に
    運転席があります。
    見慣れない車両型式です。

    編成は、全4両で1号車が原型に近い50系客車(自由席)、あとの2、3、4号車は窓の大きな展望車で座席も木製に交換されています。
    そして最後尾の4号車にプッシュプル用の運転席がありますが、車両型式が”オクハテ510-1”と、とても風変わりな車両ですね。
    (オ=客車の重さ/ク=運転台/ハ=普通車/テ=?)
    お薦めは、進行方向(釧路→塘路)左手の窓側です。アベックさんなら座席番号13A,B,C,D〜17A,Bのベンチなどは如何でしょうか? ^^)

    【 運転席です。 】 【 新旧水門揃い踏みです。 】 【 また、後でね。 】 【 なんと鍵がかかっていて中に入れませんでした。 】
    ここから機関車を
    遠隔操作します。
    新旧・岩保木水門です。 気の向くまま釧路湿原駅で途中下車します。 釧路湿原駅です。風情がありますね。

    今回は、3号車(指定席)に乗車します。なんと「ぐるり北海道フリーきっぷ」は、イベント列車の指定券も無料で発券してくれるのです。^^*)
    車内には、スタンプ台と車内販売コーナーがありますが早朝の為、車内販売コーナーは営業していません。^^;;)
    気温が13℃前後とかなり肌寒いので、薄手の上着を羽織って出発に備えます。
    6:54 釧路駅を発車、東釧路駅、遠矢駅を通過、釧路湿原が見えたかと思うと、お待ちかねのノロッコターイムです♪(笑)
    左手に見える大小2つの水門は岩保木(いわぼっき)水門で、新旧釧路川の分岐点となっています。
    小さな木造の(?)水門は、昭和初期に建てられ、戦後閉じられたまま、また大きなコンクリート製(?)の門は近年建設されたそうですが
    こちらも「開かずの門」だそうです。
    釧路川に限らず、蛇行した流れを水門などでまっすぐに変える工事は行われていますが、直線的な流れは生物に住み難い環境で
    孤立した蛇行の流れは、川底にヘドロが溜まり、更に水はけが悪くなるそうです。「やはり野に置け蓮華草」という事でしょうか?
    標津川では、本来の状態に極めて近い状態に戻す”復元”作業が検討されているそうです。

    車掌さんからの情報で、終点 塘路駅まで行くのを断念して、釧路湿原駅で下車し少し歩いてみる事にしました。


見る

  1. 釧路湿原(細岡展望台)

    車掌さんから釧路湿原を眺めるなら、釧路湿原駅で下車した方が良いとの有力な情報を得た取材班(約一名)は
    くしろ湿原ノロッコ号ちゃんの全線制覇を断念。裏付け調査を敢行したのであった。(笑)

    ログハウス風味の駅舎の目前が心臓破りの坂となっており、途中、毒蛇や原住民の襲撃をからくもかわし
    歌の上手な双子の姉妹の操る巨大な蛾の協力を得て、アスファルトに舗装された林道に辿り着けば、もう、そこは魅惑のパラダイス
    道東の財宝を手中に収める事に成功したのだ。

    と冗談はさておき、細岡展望台からの眺望を楽しむ事にします。生憎のお天気で霞んでおりますが、樹海やうねる釧路川は圧巻です。
    余談ですが、細岡展望台の手前にある”展望広場”は、小さいですが眺めもよく、屋根付きの休憩所もあるので密かにお薦めです。^ー^*)
    また釧路湿原駅から展望台のルートですが、上記以外に緩やかな迂回路もあるので、是非ご利用下さいね。

    【 駅前からいきなり急な坂が。 】 【 頂上は、まだ先です。 】 【 ちょっと寄り道。 】 【 どうよ?(笑) 】
    駅前がいきなり
    登山口(?)です。
    木漏れ日を浴びながら
    展望台を目指します。
    途中の公園(?)からも
    釧路湿原を一望できます。
    霧で山脈が霞んでいるのが残念です。

食べる

  1. いかめし(駅弁・森駅)

  2. うにいくら弁当(駅弁・函館駅・車内販売)

    詳しくは、駅弁(北海道地区)コーナーをご覧下さいね。

  3. (ご参考)特製もりそば弁当(駅弁・長万部駅)

    列車の到着にあわせて、そばを茹でてくれるお弁当です。(\600-)
    長万部駅でスーパー北斗ちゃんに積み込み、車内販売もしていますが、すぐ売り切れてしまうので(涙)予約しておくと良いでしょう。

  4. メロンゼリー(スーパーとかち車内販売・他)

    メロンの風味いっぱいのゼリーです。冷えた状態で車内販売しているのが嬉しいですね。(\230-くらい)

    【 ヒエヒエで美味しいです。】
    冷えた状態で販売しているのが嬉しいですね。^^*)

  5. 豚丼(帯広)

    十勝といえば豚丼が有名ですが、今回は某てんぷら屋さんグループの専門店”豚丼”さんで豚丼をいただきました。
    脂が乗って、ふわっと柔らかい豚肉を甘辛のタレにくぐらせ炭火でじっくりと焼き、ご飯に乗せたシンプルのものですが美味しいです。
    またタレの甘辛さがしつこくならない様にお肉の表面にスパイスをまぶしてあります。
    お腹の具合にあわせて普通(豚肉4枚入 \850-)、特(6枚入 \1,100-)、ハーフ(2枚入 \590-)とボリュームを変えられるのも嬉しいですね。

    【 駅ビルエスタの飲食街の入口に有ります。】 【 ぶた丼ぶひ(笑) 】
    駅ビル・エスタの
    飲食街の入口にあります。
    普通盛りのぶた丼ぶひ^^;;)

    店名豚丼
    住所帯広駅ビル・エスタ西館1F
    電話24−9822

  6. 炉ばた 煉瓦(釧路)

    8/7(火) スーパーおおぞらちゃんで釧路に着いて、すぐ宿にチェックイン、部屋に荷物をを置き、ネオン輝く繁華街に繰り出してみました。
    今回はガイドブックの中から気になったお店「炉ばた 煉瓦」(本店)に迷わず直行です。
    昭和30年代に釧路で最初に炉端焼きの居酒屋をはじめた老舗「炉ばた」の姉妹店です。
    明治末期に建てられた赤煉瓦の倉庫(元は本山商店の塩、穀物倉庫)を改装して、約2年前にオープン、お店の鮮度もピッチピチです。(笑)

    店舗入口の大きな冷蔵コーナーには小さな釧路港の如く、新鮮な魚介類が所狭しと陳列されており
    お魚(肴)好きの筆者の理性を見事にはじき飛ばしました。(笑)

    【 炭火でじっくり焼きます。】 【 念願の北海シマエビです。】 【 生タコのお刺身です。】
    海の幸をつまみに一杯呑みます。^^**) はじめて北海シマエビを食べます。^^) 日替わりの生タコのお刺身です。

    お店に着いたのが遅かったので(21:40過ぎ)、おちゃけと肴を一気に注文したらたった一人で大きなテーブルを埋め尽くしてしまいました。
    順を追ってご説明しましょう。
    まずは定番とも言える、帆立(1個\380-)。殻付きの大きな貝柱に圧倒されます。
    続いて、生の北寄貝(ほっきがい・殻付き・1個\350-)炭火で程良く炙ると甘みが増し、殻に溜まったスープが絶品です。
    貝シリーズ第三弾は、大好物のカキ(1個\180-)。熱が通ると共に固く閉ざした殻が静かに口を開けてくるのが待ち遠しいです。^^;;)
    食べるのに夢中で、焼くのに手こずっていたら、店員さんが長箸とハサミで絶妙のタイミングで手際よく調理してくれたので助かりました。
    そして肴ですが、関東では高級珍味で縁遠い氷下魚(こまい)がなんと5匹で\300-!嬉しさに涙が出てきそうです。
    更に道東に来たら忘れちゃいけない、北海シマエビ(ボイル・\450-)も、もれなく頂きます。
    残念ながら禁漁期間なのでボイルですが独特の爽やかで濃厚な甘みにおちゃけも進みます。
    お口直しに生タコの刺身(\580-)を食べつつ、おちゃけもお代わりを注文、ほろ酔い加減になった所で迂闊にも箸を落としたのですが、
    すかさず代わりのお箸を持って来てくれたので感激しました。付かず、離れず、さりげない店員さんの配慮が嬉しいですね。

    シメにイクラ・ウニ丼(小・\1,500-)を豪快にかっこめば、夜の釧路制覇は完了です。海の男にまた一歩近づいた様な気がします。(笑)

    ちなみにおちゃけですが、北海道の誇る地酒、男山の冷酒・煉瓦(\630-)、と釧路の地酒・福司(300ml \620-)を頂きました。
    他にも大きなボトルでお酒の品揃えがあるので、グループでいろいろ注文すると良いと思います。

    帯広で山の幸、釧路で海の幸を堪能し、エネルギーみなぎる筆者は明日に備え、まっすぐ宿に戻る事に致しました。
    寝坊しなればいいのですが・・・^^;;)

    【 うにいくら丼です。】 【 閉店後に撮影しました。^^;) 】 【 地図と店舗外観です。】
    シメといえば、コレですよね?(笑) 高い天井に
    安らぎを感じます。
    お店の外観と場所です。

    店名炉ばた 煉瓦
    営業時間11:00〜14:00/17:00〜23:00
    (料理/お酒ラストオーダー22:00/22:30)
    08:00〜17:30(錦町工場直売店)
    住所〒085-0016
    北海道釧路市錦町3丁目5番3号
    全日空ホテルと釧路フィッシャーマンズワーフMOOの近く。
    電話0154−32−3233(煉瓦)/3234(直売店)
    備考全130席
    入口にお土産コーナー(=錦町工場直売店?)が有ります。

  7. 勝手丼(釧路・和商市場)

    美味しいお魚をお腹いっぱい食べたい! そんな 野望 夢をかなえてくれる素敵などんぶりです。^^)

    まずは和商市場内のお店でご飯を買って(小\120-/中\240-/大\300-・税込)あとは場内を歩きながら
    好きな具を買って勝手に乗せまくるという、なんとも豪快なドンブリです。^^;;)
    ちなみに今回の”勝手丼ゆうスペシャル”は、大ライス、ウニ(\1,800-を友人と割り勘)、鮭、生秋刀魚、イクラ、クジラ赤身、ボタンエビで
    しめて\2500-くらいです。(ご参考までに標準的なお値段は\1,000-〜\1,500-くらいです。)
    筆者が欲張り過ぎてちょっと高くつきましたが、仲間数人と割り勘で具を買うともっと安くなると思います。^^;;)

    【 勝手丼ゆうスペシャルです。(笑) 】
    お好きな具をご飯の上にどうぞ。^^*)

泊まる

  1. ビジネスホテル(釧路)

    2泊目(8/7)ですが、釧路で泊まるつもりで、札幌駅の旅行センターにて提携ホテルに予約を試みるも失敗。
    仕方がないので、帯広に移動後、乗り換え時間にJR(大型)時刻表の巻末にあるビジネスホテルに連絡を取り
    なんとか予約し、無事、現地でチェックインできましたが、21:00過ぎに私の手続きが終わり次第、フロントを締めてしまい
    その直後に予約無しでフロントに来たお客さんは泊まる事ができませんでした。

    釧路に限らず地方のホテルは、営業時間が短い模様なので、予約は日中お早めにしておいた方が良いと思います。^^;;)


お買い物

  1. 和商市場

    道東一の漁港・釧路港に水揚げされた魚介類や海産物、果ては、漬け物、お土産、お総菜まで扱う、品揃えの豊富な市場です。
    JR釧路駅から徒歩2〜3分でアクセスできるので、待ち合わせ時間などを利用してお買い物してみてはいかがでしょうか?
    また遠方の方には、FAXやインターネットでの通信販売もありますので、お好きな食材を取り寄せてみても良いかと思います。

    【 駅から歩いてすぐです。 】 【 たくさんのお店があります。 】
    和商市場外観です。 朝から活気に満ちあふれています。

    店名和商市場
    住所〒085-0018
    北海道釧路市黒金町13の25
    電話0154−22−3226
    営業時間8:00〜18:00
    (日曜日定休。但し8、12月は不定休です。)
    ホームページhttp://www.sphere.ad.jp/washo/

  2. ホッケの干物(釧路・和商市場・相原商店?)

    和商市場の中のお店をいろいろ見て回りましたが、格安のホッケを見つけました。なんと1枚\100-なんです。^^)
    値札に”キズモノ”と書いてあり、筆者みたいですが(笑)、見たところ、品質には何の問題も無いので喜んで購入しました。^^*)

    店名相原商店
    住所〒085-0018
    北海道釧路市黒金町13 和商市場
    電話0154−25−3971/3979
    ホームページhttp://www.sphere.ad.jp/washo/shop/ai/ai.html

  3. 塩うにの瓶詰め(釧路・和商市場・海一酒井商店本店?)

    ホッケを買っただけでは物足りないので更に場内を歩いていたら所、塩ウニの瓶詰めを見つけました。(\700-くらい)

    ゆうこれくださーい。
    店員さんA塩だけで添加物が無いから、美味しいよ。
    ゆうお土産にいいですよね。
    店員さんB私も食べ頃よ。(注:おばあちゃんです。)
    ゆう(店員さんAに向かって)クール宅急便で塩ウニと一緒に送っておいて。
    一同大爆笑
    ゆう・・・あと、消費税もおまけしてね。
    店員さんAにーちゃん、買い物上手だねえ。よし分かった。いいよ。
    店員さんCあー店長に言ってやろ。(笑)

    というワケで(?)帰宅したら新鮮な状態で古ギャルが届いていました。(笑・大ウソ)

    店名海一酒井商店本店
    住所〒085-0018
    北海道釧路市黒金町13 和商市場
    電話0154−22−4163
    ホームページhttp://www.sphere.ad.jp/washo/shop/sakai/sakai.html

  4. カニの内子(釧路・和商市場・木村鮮魚店?)

    カニの卵巣(?)が瓶詰めされて、なんと\300-(くらい)!独特の潮味がお酒のつまみに最高です。^^)

    店名木村鮮魚店
    住所〒085-0018
    北海道釧路市黒金町13 和商市場
    電話0154−24−8885
    ホームページhttp://www.sphere.ad.jp/washo/shop/kimu/kimura.html

  5. いくら醤油漬け(釧路・和商市場・田村商店/柿田商店ほか)

    珍味系のおつまみを調達していますがイクラも、もちろん忘れる筈がありません。
    いくつか試食して、柿田商店さんと田村商店さん(80g \650-・税別)で購入しました。
    お店ごとに微妙に醤油の味付けが違うので、お好きなお店のものを選んでみては如何でしょうか? ^^)
    <後日談>実家に送りましたが、姪っ子に柿田商店さんのイクラを一瓶ペロっと食べられてしまいました。
    味にうるさい姪が嬉しそうな顔をしていたので、きっと美味しかったのでしょう。トホホ(涙)

    店名柿田商店
    住所〒085-0018
    北海道釧路市黒金町13丁目25 和商市場
    電話0154−23−5431
    ホームページhttp://www.sphere.ad.jp/washo/shop/ai/ai.html

  6. ししゃも(釧路・和商市場・田村商店)

    珍味系の小さな買い物ばかりで、クール宅急便で送る箱が埋めきれないので鮮魚類のお土産を調達しようと思ったら目の前に
    金色の魚が飛び込んできました。テレビや北海道出身の人からの話に聞いていた本物の ししゃも です。

    「オスとメスそれぞれ味が違って、美味しいよ。」

    とのお店のおばちゃんの売り文句に引き寄せられ、購入しました。(オス/メス各一串\1,400-・税別)

  7. 生鮭(時知らず・釧路・和商市場・田村商店)

    北海道といえば、やはり鮭ははずせませんよね。
    鮭といってもいろいろ種類(状態??)があるみたいで、今回は「時知らず」を選んでみました。
    どうやら「たまご(イクラ)を持たない雌鮭」の事らしく、「脂がのっておいしいよ。」とお店のおばちゃんが勧めていました。
    1匹まるごとだと予算的に厳しいので、半身に切り分けて購入致しました。
    帰宅後、クール宅急便で届いた梱包を開けたら、半身を約12切にスライスしてくれていたのが嬉しかったです。(甘塩・\4,100-・税別)

  8. 冷凍 天然ホタテの貝柱(釧路・和商市場・田村商店)

    天然のホタテを冷凍したものですが、LLサイズとあるだけに貝柱がアワビ以上の大きさを誇っています。
    1kgパックもありますが、食べきれないので今回は、半分の500gパッケージを購入しました。(\1,900-・税別)
    後日、帰宅後、解凍しましたが、食べやすくするために1つの貝柱を3〜4に切り分けて盛りつけたのが下の写真です。
    一緒に盛りつけた鮭と鮪の刺身(これは北海道で買ったものではありません。)と比べて頂ければ、大きさがお分かりになるでしょうか?

    【 盛りつけ例です。 】
    1つの貝柱を3〜4分割してもこの大きさです。

    店名丸栄 田村商店
    住所〒085-0018
    北海道釧路市黒金町13 和商市場
    電話0154−23−8056
    ホームページhttp://www.sphere.ad.jp/washo/shop/tm/tm.html


更に東を目指し 北北東に針路を取れ(2)(3)に続きます。乞うご期待!

参考文献
たびてつ友の会 第9巻(会報64、65)プロジェクトX(1)/ウッドノート(2)/
THE JR Hokkaido(August No.162, 2001)/じゃらんガイドブックシリーズ109・ウェルカム北海道 春・夏編

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