7中総→三、参院選・都議選方針=選挙革命?

総選挙後の中間選挙162自治体議席占有率−4.1%・得票数−17.5%

3月までの大量連続減紙を隠蔽→4月のみ拡大成果H+119・N+3039

 

(宮地作成)

 〔目次〕

   1、7中総→三、参議院選挙・都議選方針=抽象的で、新鮮味なし

   2、具体的数量データ2つのみ−総選挙後の中間選挙結果、党勢拡大4月結果(表1〜8)

      1、総選挙後5カ月間の中間選挙結果−議席占有率−4.1%・得票数−17.5%

      2、党勢拡大4月結果のみ、3月までの大量連続減紙を隠蔽・沈黙(表4〜8)

   3、2月6中総のわずか3カ月後の7中総招集理由=全面惨敗予想恐怖とあせり(表9、10)

      〔理由1〕、特別な画期的新方針・常幹体制劇的変更・政党間力関係重大変化→有無?

      〔理由2〕、6中総・総選挙ペテン総括への批判沸騰・評判悪さ→総括スルーの7中総

      〔理由3〕、都議選・参院選で全面惨敗すると予想恐怖→大変な事態発生のあせり・怯え

       1、東京都議選全面惨敗恐怖のシミュレーション=当選1人・得票数・得票率激減?

       2、参院選改選3→3人目落選・得票数・得票率とも全面惨敗恐怖=当選2人のみ?

 

 〔関連ファイル〕        健一MENUに戻る

    志位和夫『7中総→三、参議院選挙・都議選方針』5月8日

       総選挙後の中間選挙162自治体−議席占有率−4.1%・得票数−17.5%

       3月までの大量連続減紙を隠蔽・沈黙→4月のみ拡大成果H+119・N+3039

    (総選挙結果)

    『6中総−総選挙総括+参院選目標・方針』

       全面惨敗認めず→参院選惨敗危機意識なし・マンネリ目標・新鮮味なし

    『日本共産党の総選挙結果6回分データ』議席−1、得票数−125.4万票

       得票率−0.91%供託金没収額8億3100万円、没収者率80.1%

    (参院選結果)

    『共産党の参院選結果5回分データ分析』議席−1・得票−84万票・得票率−1.70%

    MF生『10年参院選−共産党の都道府県別成績』得票数・率とも各地で大幅後退

    『供託金の26億8400万円国庫垂れ流し政党』供託金支援基金納入拒否党員58%

    『不破「科学の目」講座と参院選惨敗原因の責任転嫁』

    参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売

    共産党『2中総志位報告1』参院選総括 『報告2』党建設・選挙方針

    (都議選結果)

    『都議選4回結果と衆院選・参院選結果の比較』

    読売都議選 朝日都議選

 

 1、7中総→三、参議院選挙・都議選方針=抽象的で、新鮮味なし

 

 志位報告の参議院選挙・都議選方針は、6中総と比べ、新鮮味がまるでない。日本語として、「選挙革命」「指導的同志」を新たに唱えた。しかし、その中身がない。

 

 ()、「選挙革命」とは、インターネットを活用した選挙活動を指すと思われる。高齢党員にインターネットをやらせるつもりだ。しかし、それに対応できる新たな高齢党員に作り替えることは間に合わない。しかも、その体制について「ネット推進チーム」以外に沈黙している。「選挙革命」という名付けにたいし、具体性に欠ける。

 

 ()、「指導的同志」とは、従来からの支部指導部=LC・Leader lassのことであろう。後半で、「指導的同志」と9回も叫んでいる。支部LC以外に、支部に入れとし、地区委員も含めているようである。新たに唱える意図が不明である。

 

 ()、「綱領的政治指導」とも主張している。これも、抽象的で説得力がない。

 

 

 2、具体的数量データ2つのみ−総選挙後の中間選挙結果、党勢拡大4月結果(表1〜8)

 〔小目次〕

   1、総選挙後5カ月間の中間選挙結果−議席占有率−4.1%・得票数−17.5%

   2、党勢拡大4月結果のみ、3月までの大量連続減紙を隠蔽・沈黙

 

 1、総選挙後5カ月間の中間選挙結果−議席占有率−4.1%・得票数−17.5%

 

 志位は、7中総において、総選挙後5カ月間の中間選挙結果を報告した。

 「総選挙後、162自治体で中間地方選挙がたたかわれ、わが党は245人が立候補217人が当選しました。その全体では、議席占有率が8・06%から7・65%となり、前回選挙比での得票は82・5%となりました

 

 これは、2012年12月総選挙後のわずか5カ月間において、()議席占有率8・06%→7・65%=−4.1%激減したことを示す。志位は、さらに、4年前の前回中間選挙比で得票数82・5%と、−17.5%も激減したデータを告白した。

 

 この数値は、総選挙の全面惨敗傾向が、その後5カ月間も、続いている事実を証明する連続惨敗データである。

 

    『日本共産党の総選挙結果6回分データ』議席−1、得票数−125.4万票

       得票率−0.91%供託金没収額8億3100万円、没収者率80.1%

 

 東京都議選結果は、国政選挙に連動し、首都の有権者投票行動として、国政選挙並みの位置づけをする必要が生まれている。都議選を合わせた日本共産党の選挙11連続惨敗データは何を示すのか。3つの選挙種類が異なるが、ここでは時系列データにした。種類ごとのデータは、それぞれの別ファイルにある。()増減同種選挙の比較である。

 

(表1) 衆院選・参院選・都議選11連続惨敗データ

総選挙後5カ月間の中間選挙で議席・得票数とも激減

種類

議席

得票数・万

得票率・%

備考

増減

増減

増減

得票数の真相

00

衆院選

2620

6

663

47

11.23

1.32

01

都議選

2615

11

74.8

5.5

15.63

5.7

01

参院選

155

10

432.9

386.6

7.91

6.69

03

衆院選

209

11

459

204

7.76

3.47

04

参院選

54

1

436.3

3.4

7.80

0.11

実質数万票減

05

都議選

1513

2

68.0

6.7

15.57

0.06

05

衆院選

99

±0

492

33

7.25

0.51

実質30.1万票減

07

参院選

53

2

440.8

4.5

7.48

0.32

実質17.7万票減

09

都議選

138

5

70.7

2.7

12.56

3.01

実質13.2万票減

09

衆院選

99

±0

494.4

2.4

7.03

0.22

実質15.5万票減

10

参院選

43

1

356.3

84.4

6.10

1.38

12

衆院選

98

1

368.9

125.4

6.13

0.90

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13

中間選挙

議席

4.1

 

17.5

 

 

総選挙後5カ月間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13

都議選

8

 

 

 

 

 

 

13

参院選

3(2)

(1)

得票数・投票率は比例代表。参院選半数改選議席→当選議席

7中総報告−総選挙後5カ月間の中間選挙で、議席・得票数とも激減

 

 このデータを見ると、2000年以降、東京都議選だけでなく、衆院選、参院選においても、日本共産党は、衆院選2回の±0議席を除いて、議席と、得票率をすべて減らしている。総選挙・参院選・都議選の得票数増加5回は、投票率アップによるもので、実質的には、()備考欄のように5回とも得票数を減らしている。実質的得票数減少5回データを合わせれば、得票数も11回連続惨敗政党になった。

 

 東京都議選の議席結果は、どうだったのか

 19→14→13→26→15→13→8となっていた。議席変動が激しいが、1997年議席26ピークである。以後、3連続惨敗をしている。1997年以降の12年間、衆院選は3連続惨敗、参院選も3連続惨敗だった。国政選挙は、得票率も合わせ、6連続全面惨敗中である。

 

(表2) 09年東京都議選結果−40選挙区・定数127

投票率

議席

得票数

得票率

立候補

議席

増減

得票数

増減

得票率

増減

1997

40.80

26

13

803376

21.33

44

2001

50.08

15

11

748085

55291

15.63

5.7

44

2005

43.99

13

2

680200

67865

15.57

0.06

43

2009

54.49

8

5

707602

+27402

12.56

3.01

40

2013

 

減る

 

減る

 

減る

 

42

 

 09年選挙における得票数27402票増加は、投票率43.99%→54.49%と、投票率10.5%アップによる有効投票総数の大幅増加を原因とするものである。実質的には、差引で、13万2110票をも減らした選挙結果だった。

 

    ブログ『都議選全政党議席予測』5月15日改定共産党立候補40→当選1議席

 

 参院選結果はどうだったのか

(表3) 議席・得票数・得票率と比例代表増減

年度

議席

得票数

得票率

選挙区

比例代表

選挙区

比例代表

選挙区

比例代表

増減

増減

増減

1998

7

8

875.9

819.5

15.66

14.60

2001

1

4

-4

536.3

432.9

386.6

9.87

7.91

6.69

04

0

4

-4

552.0

436.3

3.4

9.84

7.80

0.11

07

0

3

-1

516.4

440.8

4.5

8.70

7.48

0.32

10

0

3

-1

405.6

356.3

84.4

7.29

6.10

1.38

13

(0)

(2)

減る

 

減る

減る

 

減る

減る

議席増減は、改選数=6年前比例代表当選数にたいする増減

比例代表投票率は、07年58.63%→10年57.92%で、−0.71%微減

 

 選挙区・比例代表の合計当選議席は、15→5→4→3→3と減り続けている。参議院議席非改選との合計は9→7→6に減った

 

 これで、日本共産党は、この12年間に、国政選挙8連続惨敗をした。()2000年6月総選挙、()01年参院選、→(3)04年参院選、()03年11月総選挙、()07年の参院選、()09年総選挙、()10年参院選、()12年12月総選挙における連続敗北・後退である。東京都議選3回敗北を合わせれば、選挙11連続惨敗政党になった。

 

    参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売

    『日本共産党の総選挙結果6回分データ』

      議席−1、得票数−125.4万票、得票率−0.91%

      125万4727票減ったのにたいし、12万5603票増えたという前代未聞の詭弁

 

 2013年参院選比例代表結果はどうなるか。私の予想は次である。()議席−1()得票数減る()得票率減る。その根拠の一つとして、東京都議選前後の衆院選・参院選結果と都議選とは、同じ減少傾向が見られるからである。それは、赤旗HNの大量減紙続発傾向と連動している。

 

 2、党勢拡大4月結果のみ、3月までの大量連続減紙を隠蔽・沈黙

 

 志位は、7中総において、党勢拡大4月結果のみを報告した。

 「4月度の経験では、党員拡大を国民に「溶け込み結びつく力」の根幹として、何があっても中断してはならない活動であることを、中央の反省もこめて訴えるなかで、全党的に662人の新たな同志を迎え、読者拡大でも、「しんぶん赤旗」日刊紙119人、日曜版で3039人の増勢をかちとりました

 

 ところが、彼は3月までの大量連続減紙データ沈黙・隠蔽した。それらのデータはどうなっているのか。

 

 30年間、09年都議選後4年間における大量連続減紙傾向 (表4〜8)

 

 宮本・不破・志位らは、1980年ピーク以降、赤旗部数増減の長期データを発表したことが一度もなく、隠蔽している。せいぜい、前回国政選挙比か前回党大会比しか言わない。それらは、でなく、すべて減っている。もちろん、その間の年間データ公表したこともなかった

 

 1980年以降、30年間で、HN355万部−145.4万部=209.6万部・59.0%読者が、日本共産党を支持できない誤った路線・党内犯罪体質の閉鎖的独善的政党であるとして大量離脱してきた。

 

(表4) 30年間連続減紙政党=読者大量離脱政党

80

82

85

87

90

94

97

00.9

04・1

061

10.1

大会

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

HN

355

339

317.7

317.5

286

250

230

199

173

164

145.4

内H

54

50

40

35

(30)

(28)

(25)

内N

232

200

190

164

(143)

(136)

(120.4)

増減

16

21.3

0.2

31.5

36

20

31

-26

-9

-18.6

累計

 

16

37.3

37.5

69

105

125

156

182

191

209.6

1980年とは、東欧・ソ連の経済停滞・人権侵害犯罪情報で、ヨーロッパ共産党全体が

党員数・読者数・国政選挙結果で全面後退開始→日本共産党も同じく、赤旗ピーク終了

1990年とは、89年〜91年東欧・ソ連10カ国と前衛党のいっせい崩壊中→減紙数激増

 

 (表5)は、2012年10月共産党5中総〜10月末結果のデータである

 

(表5) 15カ月連続党勢拡大運動の増減結果データ

13カ月連続「大運動」+延長8・9月結果+再延長10月末結果

年月

10年1月

党大会

718

志位公表

15カ月結果

5中総公表

9月末

実質数

10月末結果

赤旗公表

党大会

後の増減

10月末

実質数

日刊紙

25

1541

223500

598

27098

222902

日曜版

120.4

2813

1041460

2129

164669

1039331

HN合計

145.4

130

4354

1264960

2727

-191767

1262233

党大会後の増減数は、12年7月18日志位公表〜12年10月末実質数

 

 (表6)は、2012年1月〜12月末までの赤旗「日本共産党の活動ページ」公表の毎月末HN差引データである。赤旗は、()毎月末の拡大数・()減紙数を公表したことがなく、()差引数のみである。具体的部数に沈黙し「後退」としただけの月もある。減紙は、赤字のみ−記号を付けない。拡大数はにした。

 

(表6) 12年1月〜12月末までの赤旗公表毎月HN差引データ

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

年差引

日刊紙

後退

後退

2123

20

79

1036

1431

532

259

598

1276

5725

 

日曜版

後退

後退

8865

1369

397

4557

8314

1026

701

2129

5188

28760

 

HN

後退

後退

10988

1389

476

5593

9745

1558

960

2727

6464

34485

27051

11月拡大数は総選挙直前の「1カ月間期間限定読者」→12月大量減紙

志位は、6中総において、2012年度の年間差引減紙数を3万部と報告

 

(表7) 13年1月〜6月末までの赤旗公表毎月HN差引データ

1

2

3

4

4月末計

5

6

7

8

9

10

11

12

日刊紙

1896

364

1145

119

3286

 

 

 

 

 

 

 

 

日曜版

10390

2906

7958

3039

19605

 

 

 

 

 

 

 

 

HN

12286

3270

9103

3158

22891

 

 

 

 

 

 

 

 

13年4月1日申請−日刊紙23万2000部との党中央秘密情報漏えい?

 

 09年7月12日都議選と10年1月第25回大会における赤旗部数は6カ月間差がある。それをほぼ同じとして推計する。

 党大会後〜13年6月23日の東京都議選2カ月前=4月末まで、3年6カ月間ある。その間、どれだけ赤旗HNが減ったのか。

 

 ()10年1月〜12年10月末までに19万1767部減紙()12年11・12月差引2万8021部減紙()13年1〜4月末2万2891部減紙3年6カ月間HN合計24万2679部減紙

 

    (党員数のウソ)=31.8万人でなく→12年8月3日秘密報告の実質党員数21万5922人

 

(表8) 党員数・党費収入・機関紙収入増減の12年間比較

総務省報告数値の機関紙収入だけは2001年の数値

期間

党費納入党員数

年間党費収入

機関紙部数

年間機関紙収入

東京都委部数

2000年・第22

266871

13.2

199.0

291.7

54.1

201210

215921

7.7

126.2

199.4

34.3

減少数・減収額

50950

5.5

72.8

92.3

19.8

減少率・減収率

19.1

41.6

36.5

31.6

36.5

党員納入党員数は毎月平均、年間党費収入・年間機関紙収入は億円

党員納入党員数・機関紙部数12年数値は、12年10月末の赤旗公表数値

年間党員収入・機関紙収入は、12年11月30日総務省政治資金報告書数値

 

 2000年党内犯罪・党内民主主義抑圧の不破規約と2004年時代錯誤不破綱領は、12年間で共産党員数・赤旗部数・党財政を()のように、全面破壊=衰弱死させてきた。

 

 13年2月9日6中総において、志位は、東京都議選・参院選までの「党勢拡大大運動」と目標を提起しなかった。09年参院選時からの「減紙部数回復」を指令しただけだった。その理由と思惑は何か?

 

 13年5月8日7中総においても、「党勢拡大大運動」と目標を提起しなかった抽象的に、「党員拡大・読者拡大」を訴えただけだった。もっとも、(表5)の5中総報告のように、13カ月連続「大運動」+延長8・9月結果=15カ月連続党勢拡大運動の増減結果データを見れば、都議選・参院選前2カ月半で、「党勢拡大大運動」を決定しても、大量減紙で出るだけという予想をつけたかもしれない。

 

 2011年7月〜2012年9月=15カ月間連続という前代未聞の長期間「党勢拡大大運動」結果は、H−1541・N−2813・HN合計−4354惨憺たる大量連続減紙を惹き起こしただけだった。党費納入党員21.5万人中、忠誠派党員約8万人を除く13.5万党員は、賽の河原の石積み拡大運動にうんざりし、党勢拡大サボタージュ党員に転化したからである。

 

 

 3、2月6中総のわずか3カ月後の7中総招集理由=全面惨敗予想恐怖とあせり(表9、10)

 

 13年2月9日6中総から、13年5月8日7中総までは、わずか3カ月間しか経っていない。従来、このほどの短期間内で中央委員会総会を再招集した例はないきわめて異様である。その理由は何か。

 

 〔小目次〕

   〔理由1〕、特別な画期的新方針・常幹体制劇的な人事変更・政党間力関係に重大な変化→有無?

   〔理由2〕、6中総・総選挙ペテン総括への批判沸騰・評判悪さ→総括スルーの抽象的7中総への党首逃亡

   〔理由3〕、都議選・参院選で全面惨敗するとの予想恐怖→大変な事態発生のあせり・怯え

 

 〔理由1〕、特別な画期的新方針・常幹体制劇的な人事変更・政党間力関係に重大な変化→有無?

 

 1、特別な画期的新方針を出す必要に迫られたか。志位・7中総報告は、そんな画期的新方針はない。新鮮味もない。日本語だけは新たに3つを加えた。()意味不明の「綱領的政治指導」唱えた。()中身がない「選挙革命」スローガンを提起した。()支部LC=Leader lassや地区委員の呼び名を「指導的同志」に訳語変更し、それを連呼9回しただけ。

 

 2、常任幹部会体制に劇的な人事変更があったか。それもまったくない。7中総に都議選候補者40人→後42人・参院選比例代表候補者5人・参院選選挙区候補者46人を傍聴参加させ、全候補者が、選挙・党勢拡大の先頭に立てと指令し、義務づけた。

 

 3、政治情勢・政党間力関係に重大な変化が生まれたか。6中総後の3カ月間で、そんな兆候はない。

 

 〔理由2〕、6中総・総選挙ペテン総括への批判沸騰・評判悪さ→総括スルーの抽象的7中総への党首逃亡

 

 6中総の総選挙総括内容・レベルはペテンそのものだった。それにたいし、党内外から批判が沸騰した。そのペテン総括の評判は、国政選挙結果総括史上最低にまで落ちた。

 

    『6中総−総選挙総括+参院選目標・方針』

       全面惨敗認めず→参院選惨敗危機意識なし・マンネリ目標・新鮮味なし

    『日本共産党の総選挙結果6回分データ』議席−1、得票数−125.4万票

       得票率−0.91%供託金没収額8億3100万円、没収者率80.1%

 

 なかでも、広原盛明による共産党の6中総決定批判が有名になった。彼は次のように共産党総括の批判をした。下記広原盛明(リベラル21)のアンダーラインをクリックすれば、その全文が出る。

 

 広原盛明さん(元京都府立大学学長)の革新政党の不振と衰退は目を覆うばかりだ、 総選挙の総括なき敗北は政党消滅への道に通じる」という論攷をご紹介させていただきましたが、 広原さんはその後もこの問題についてさらに論究を深めています。以下は、左記の観点からの広原さんの共産党の6中総決定批判(期待するがゆえの批判)とその共産党、社民党、すなわち革新政党と革新市民を含む広範な護憲勢力が結集する「護憲第3極=反ファッシズム統一戦線」形成の提起です。

 

共産党は政策でなく政党イメージで総選挙に負けた、選挙は“政治空間”であると同時に“社会空間”なのだ、革新政党の不振と衰退は目を覆うばかりだ(9)(リベラル21 2013.03.07

現在の情勢を“大局的”につかむということはどういうことか、それは当面する情勢を軽視(無視)することにつながらないか、革新政党の不振と衰退は目を覆うばかりだ(10)(リベラル21 2013.03.09

護憲第3極の形成のためには、“国共合作”を目指すくらいの方針大転換が必要だ、革新政党の不振と衰退は目を覆うばかりだ(11)(リベラル21 2013.03.11

 

    『4・14神戸護憲集会と共産党の拒否・不参加問題』

      参加要請→共産党拒否・不参加回答→再要請→共産党黙殺

      共産党・志位和夫の対応−自主孤立・国民運動分裂政党

    ブログ・みずき『広原盛明−共産党の6中総決定批判』

    google『4月14日神戸・護憲集会』

    Looper『神戸討論集会の報告(3)参加者150人、広原報告内容も

 

 共産党・志位和夫は、参加要請→共産党拒否・不参加回答→再要請→共産党黙殺をした。そして、党内外からの批判を無視した。

 

 7中総の性質・目的とは何か。それは、6中総・総選挙総括にたいする党内外批判沸騰・評判の悪さから目を逸らし→総括スルーの抽象的7中総への党首逃亡の党内犯罪行動と規定できる。

 

 〔理由3〕、都議選・参院選で全面惨敗するとの予想恐怖→大変な事態発生のあせり・怯え

 

 〔小目次〕

   1、東京都議選全面惨敗という恐怖のシミュレーション=当選1人・得票数・得票率激減?

   2、参院選改選3→3人目落選・得票数・得票率とも全面惨敗という恐怖のシミュレーション=当選2人のみ?

 

 特別の変化がないのなら、6中総決定で済むはずである。考えられるのは、志位・市田・不破ら3人独裁者が、このままでは、都議選・参院選で全面惨敗するのではないかとの予想恐怖にとりつかれた。あせりが高じて、全党にもう一度はっぱをかけなければ、大変な事態になると怯えた

 

 大変な事態とは、いろいろ想定できる。想定外思考を排し、志位和夫による最大の激甚災害規模をシミュレーションしてみる。

 

 1、東京都議選全面惨敗という恐怖のシミュレーション=当選1人・得票数・得票率激減?

 

 都議選は42人立候補決定をした。何人当選させられるか。共産党当選1議席とする予測ブログも現れた。

 

(表9)東京都議選05年結果と09年結果データ比較

定数4以上14選挙区の当落、得票数−大敗北

05年当落、得票数

09年当落、得票数

13年当落、得票数

定数

選挙区

当落

得票数

当落

得票数

順位

当選位置

当落

得票数

当選位置

8

大田1

19929

23603

7

最下位1

 

 

 

大田2

15838

16430

 

 

立候補×

 

世田谷

25499

28386

7

最下位1

 

 

 

6

杉並

18924

22100

5

最下位1

 

 

 

練馬

30927

28575

 

 

 

 

 

足立

34539

34130

6

最下位

 

 

 

5

板橋

31340

35455

4

最下位1

 

 

 

江戸川

26453

30448

 

 

 

 

八王子

31316

30927

4

最下位1

 

 

 

4

新宿

20888

20870

3

最下位1

 

 

 

江東

25671

28838

3

最下位1

 

 

 

品川

18593

21740

 

 

 

 

 

中野

19607

19279

 

 

 

 

 

24745

26962

 

 

 

 

 

葛飾

24620

23574

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14

11

368889

8

391319

 

 

 

 

 

14

得票率14.3

14

得票率9.39

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

候補

43

得票率15.6

40

得票率12.56

 

 

2

 

 

4人区以上得票率14.3%→9.39%に激減4.9%も減った結果としての惨敗

09年立候補40人全体の得票率15.6%→12.56%に激減3.04%も減った

09年当選8人順位−最下位1人+最下位の1上7人→13年順位・当落予想?

 

    ブログ『都議選全政党議席予測』5月15日改定共産党立候補40→当選1議席

 

 ブログ予測=共産党当選1議席をどう考えるか。09年結果から、当選1議席とは、大田区05年・09年2人立候補・1人落選→13年1人立候補に絞った大田区と思われる。他7選挙区は09年当選位置最下位1人+最下位の1上6人から見て、大田区以外7人全滅=全員落選という予測を立てることもできる。

 

 2、参院選改選3→3人目落選・得票数・得票率とも全面惨敗という恐怖のシミュレーション=当選2人のみ?

 

 参院選比例代表候補者5人+選挙区候補者46人にした。何人を当選させることができるか。選挙情勢と党勢力激減によって、改選3議席→当選2人の危険性が高まった。

 

 2013年7月参院選の議席は、選挙結果データに基づく最大の激甚災害シミュレーションである。それは、国政選挙において、議席が連続して減るとする予想である。ただし、減るかどうかは、参院選比例代表3人目の順位次第である。

 

(表10) 参院選得票率・当選順位下落データと2013年当落予想

比例代表得票率

比例代表定数48中−当選順位と落選

得票率

増減

1人目

2人目

3人目

4人目

01

7.91

6.69

8

20

32

45

04

7.80

0.11

9

22

35

47

07

7.48

0.32

10

23

36

49以下落選

10

6.10

1.38

13

28

43

60位で落選

13

減る

減る

下がる

下がる

下がる→落選

49以下落選

 

 最大の問題は、2013年参院選における3人目の順位である。定数48中、2010年は43位だった。13年に、43位→49位以下へと順位が6下がるかどうか。49位以下になれば、改選議席3→当選2議席に減る

 

 このままでは、大変な事態に陥る私・志位は、()2010年1月第25回大会において、党員数40.6万人と報告した。()それは、あまりにウソっぽいので、31.8万人に減らした。しかし、()都道府県委員長会議で秘密報告したように、党費納入党員は21.5万人しかいない。

 

 彼ら21.5万人も、()忠誠派赤色新興宗教信者約8万人以外の大部分13.5万人は、賽の河原の石積み拡大運動へのボイコット党員に転化した。今度、彼らは、6中総をペテン総括だとし怒りをまき散らしだした。そこから、党勢拡大運動ボイコットだけでなく、都議選・参院選活動への不参加・ボイコット党員に転じる危険性が急増している。

 

 このままでは、()都議選立候補者42人中、41人が落選する。()参院選比例代表立候補者5人中、3人が落選する。()沖縄以外の参院選選挙区立候補者46人中、まさに全員が落選する。党首の私はどうしたらいいのか。どうすればいいんだ!

 

以上  健一MENUに戻る

 〔関連ファイル〕

    志位和夫『7中総→三、参議院選挙・都議選方針』5月8日

       総選挙後の中間選挙162自治体−議席占有率−4.1%・得票数−17.5%

       3月までの大量連続減紙を隠蔽・沈黙→4月のみ拡大成果H+119・N+3039

    (総選挙結果)

    『6中総−総選挙総括+参院選目標・方針』

       全面惨敗認めず→参院選惨敗危機意識なし・マンネリ目標・新鮮味なし

    『日本共産党の総選挙結果6回分データ』議席−1、得票数−125.4万票

       得票率−0.91%供託金没収額8億3100万円、没収者率80.1%

    (参院選結果)

    『共産党の参院選結果5回分データ分析』議席−1・得票−84万票・得票率−1.70%

    MF生『10年参院選−共産党の都道府県別成績』得票数・率とも各地で大幅後退

    『供託金の26億8400万円国庫垂れ流し政党』供託金支援基金納入拒否党員58%

    『不破「科学の目」講座と参院選惨敗原因の責任転嫁』

    参院選10年結果 総務省 朝日 読売 東京 07年結果 総務省 朝日 読売

    共産党『2中総志位報告1』参院選総括 『報告2』党建設・選挙方針

    (都議選結果)

    『都議選4回結果と衆院選・参院選結果の比較』

    読売都議選 朝日都議選