過去のおしらせ

HOME 98.3-4 98.5-6 98.7-10 98.11-99.2 99.3-6 99.7-12 2000.1-6 2000.7-12 2001.1-


 1999.6.21

 「龍潭譚」のテキストを見つけました。去年の春にはアップされていたようです。鏡花のテキストは探せばまだまだ見つかりそうな予感。

 鏡花とは関係ないのですが、『文学部唯野教授』を読むという文章を附録として追加しました。去年「○△□帖」に書いたものが少々好評だったので加筆して転載しています。筒井康隆は鏡花文学賞の受賞者だから、まったく無関係というわけでもありませんが。



 1999.6.16

 電子本販売のEBOOK のサイトで著作権切れの無料テキストをたくさん見つけました。泉鏡花の作品は、「雛がたり」「国貞えがく」「三尺角」「高野聖」「山吹」「天守物語」「縁結び」「歌行燈」「湯島の境内」がそろっています。ファイル形式は HTML とテキストの両タイプです。

 ダウンロードするには、会員登録をしなければなりませんが、今年の10月31日までは1000円の年会費が免除されます。登録フォームを見て入会するかどうか見当してみてください。もちろん退会も自由とのことです。

 無料のテキストがふえて、私のトップページの構成がとっちらかってきました。なんとかしなければ(笑)。



 1999.6.9

 しばらく前に私のページのミラーサイトみたいなものを作りました。ある検索ロボットが、……って gooですけど、私のページに来るのを忘れるようになったので、その対策です。でも実はみせかけのミラーにすぎません(笑)。なにほどの効果があるか、しばらく様子をみてみます。

 こちらからリンクしても意味がないのでアンカーはつけずに URLだけ書いておきます。

  http://member.nifty.ne.jp/antiant/



 1999.6.1

 インターネットラジオというサイトに行くと佐藤慶の朗読で「高野聖」を聞くことができます。最初から通して聞くのもよいし、各章ごとに分割されているので好きな章だけ繰り返し聞いてみるのもよいでしょう。Noahさんの情報です。

 Real Player G2というバージョンのインストールが必要ですが、「高野聖」を聞くにはさらにアップトゥデートを求められる場合があります。その時は素直に指示に従ってクリックしてください。2 分前後でダウンロードして更新完了です。

 他には「草枕」や「蜘蛛の糸」などがあります。



 1999.5.17

 あらたな英訳「高野聖」を見つけました。翻訳者は宇野みれさんです。まだ冒頭と末尾に目を通しただけですが、厳密さより読みやすさに重点を置いた自由な訳という印象を持ちました。

 同時に鏡花リンクの方も更新しました。

 最近アクセスが増えています。ここひと月ほどの間 Yahooから私のページの登録が消えていたのですが、先週復活したのがどうやら原因のようです。なぜ消えてなぜ復活したのか、Yahoo からとくに連絡もないため詳しい事情は不明です。3月に登録アドレスを別の URL に変更する手続きをしたので、おそらくその時にエラーを引き起こしたものと思われます。まあ、そういったことはほとんどの皆さんには関係のないことですが、古くからのご贔屓筋にはあるいはご不審もあろうかと思い、あえて贅言を加える次第です。



 1999.5.3

 奢霸都館より生田耕作の『鏡花本今昔』が刊行されました。600 部限定です。付録としてご子息の生田敦夫氏の「『鏡花本今昔』余話」が収録されています。貝塚英樹さんの情報です。

 以下に、今から3ヶ月前に京都の NOAH さんからいただいた刊行前のテキストを引用します。本当は全文紹介したいのですが……。 NOAH さんは直接敦夫氏ご本人から初版の鏡花本を見せてもらったそうで、以下のテキストもその時にいただいたとのことです。うらやましい(笑)。

生田耕作「鏡花本今昔」

 鏡花の(花柳もの)がいかに馬鹿にされ、それに代って(怪奇幻想もの)が若者のあいだでいかにもてはやされ、映画化され劇化されて人気を博そうとも、われわれにとっての鏡花は、どこにそんなに惚れ込んでいるのかと尋かれれば、いまも依然としてお蔦ちからの新派的世界であり、(幻想坊や)(怪奇坊や)たちの間でいちばん人気が高いとか聞く「春昼」や「草迷宮」など、怪奇幻想ものの一部は、鏡花先生にとってはなはだ無礼な発言ながら(先生、なにとぞご容赦下さい!)、まったくもって荒唐無稽、何度再読を試みても、いつも中途で白けてしまい、最後まで読みおおせたためしがないのである。

生田敦夫「『鏡花本今昔』後日譚」

「僕の鏡花本をすべて、敦夫に譲り渡そうと思うんやけど、明日来られへんか?」
「えっ・・・」
 その後の私の返事は云うまでもないだろう。もちろん、無条件のプレゼントではない。管理と、更なる蒐集という付帯条什付き、つまり、私は父の鏡花コレクションの管理責任者に任命された訳である。
 また何とも大変な荷物を背負わされたことだろう。しかし、素晴らしいお荷物。私はその晩、書庫の一角を整理し、鏡花本をお迎えする準備を済ませた。


 1999.4.28

 泉鏡花の華に埋もれるというページを見つけました。「外科室」「星あかり」「夜叉ヶ池」「天守物語」の感想を読むことができます。

 あと、共立女子大の学生さんの泉鏡花ページに鏡花の参考文献リストがあります。

 私もそろそろ「星あかり」のテキストを終わらせねば。あんな短いものになかなか集中できずにいるのです。



 1999.4.16

 新潮社のページに「高野聖」があります。なにをいまさら……(笑)。同ウェブにて連載されたあと、去年の 9月に一括登録されたもののようです。いちおうその存在は知っていたのですが、新潮社だから有料だろうと思い込んでいたため、覗きに行ったことがなかったのでした。思い込みはトシの証拠か?

 今は漱石の『三四郎』が連載中です。他の連載のバックナンバーも見ることができます。



 1999.4.9

 MyLinks を少しだけ手入れ。ルネ・マグリットとレオノール・フィニのアドレスがいつの間にか変わっていたため修正し、ついでにフィニの別のサイトを追加しました。

 ごめんなさい、鏡花とは関係ないですね。そのかわりと言っては何ですが、京都大学電子図書館の樋口一葉小説集でもご覧になってください。初出のものを底本に HTML と PDFで文書化されています。



 1999.3.29

 「天守物語」の公演がらみで坂東玉三郎のページにインタビューと対談記事が公開されています。

 それと私の友達が歌舞伎座で「天守物語」を見た感想をここに書いています。時間がたつとこちらに移されるはずです。これは捨てないで残しとくよーに>真矢さん。



 1999.3.22

 物語要素事典というものを見つけました。多くの物語の中で繰り返し現れるテーマが、洋の東西を問わず採集されています。大作です。人形や自己像幻視のような鏡花的キーワードを調べるのにも便利です。MyLinks からリンクしましたのでご利用ください。

 ところで、歌舞伎座で坂東玉三郎の「天守物語」が公演中のようですね。「天守物語」はこのところよく取り上げられるので、私の鏡花リンクでも関連のページがいちばん多くなってしまいました。



 1999.3.18

 なんと、「高野聖」の英訳がみつかりました。オレゴン大学のStephen W. Kohl 教授による翻訳です。Html版で116 ページにもなります。印刷してじっくり読みたい(眺めたい?)ひとは、PDF 版も用意されています。他に 13 ページにわたる鏡花紹介や、英訳された鏡花作品のリストなどがあります。

 翻訳者の Kohl さんに感謝します。



 1999.3.13

 鏡花の作品を次々にテキスト化されている京都の Noah さんより「葛飾砂子」のテキストを頂きました。まだ校正が完了してないとのことなので、公開は未定のようです。すでにかなりの作品を電子化されつつある Noah さんですが、興味をお持ちの方は私にメールをください。なんとかします(意味不明)。

 私の方は、「星あかり」という短い作品を入力しようと考えています。ただ、まだいつ始めるとも決めてないので、あまり期待はしないでください。既に私がテキスト化した分の新字新かなへの書き換えについては、暫く見合わせることにします。新字新かなは青空文庫にお任せしたほうがよいかもしれません。

 鏡花リンクにいくつか新しいページを追加しました。とくに阿笠湖南さんのページでは「日本橋」や「草迷宮」などの作品紹介をまとめて見ることができます。



 1999.3.11

 あるページで鏡花の年譜を見つけました。あきれたことに、これが私のところの「泉鏡花自筆年譜」をほとんどそのまま盗用したものでした。鏡花が書かなかった晩年の部分を私が補足した文章まで無断でコピーしています。ひとつだけでは収まらないらしく金沢市の鏡花ページをパクったページもありました。

 すぐにメールを出して削除を要請したので、すでに問題のページは存在しません。同処には「鈴木いづみ」についてのページもあったのですが、今は削除されています。これも同様にあやしい文書だったのでしょうか。ひとが苦心して書いた文書を盗み、盗んだだけでは足らずに「バナー広告」を貼り付ける。こんなことがよくできるものです。

 この人からは今にいたるも謝罪のメールは届いておりませんが、私にもまだ「なさけ」があるので、アドレスは書かないでおきます。とにかく鏡花にオマージュを捧げるのに労を惜しんじゃいけませんね。



 1999.3.8

 たまには Yahoo! を覗いてみるものですね。鏡花を偏愛される鷹守諫也さんの『鏡花常用者の告白』というページを見つけたので、鏡花リンクに追加しました。「菎蒻本」「第二菎蒻本」「茸の舞姫」「月夜遊女」の作品紹介があります。プロの作家の方だけあって読みやすい文章です。

 『古有樂幽幻堂』さんの「鏡花堂」はしばらく前に復活しましたが、 3月下旬には移転するそうです。再開は 6月の予定とのこと。そんなわけで「鏡花堂」へのリンクは鏡花リンクに移し、アクセス不能となった時点で削除するつもりです。まだ覗いてない人は今のうちです。



 1999.3.3

 ひと月遅れの今更な情報でもうしわけないのですが、青空文庫に「高野聖」が登録されました。HTML版やエキスバンドブック版、それにルビありルビなし2種類のテキスト版がそろっています。すべて新字新かな表記です。大変な手間がかかったに違いありません。労作に敬意を表します。








Return