過去のおしらせ

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 1999.12.23

 青空文庫に「国貞えがく」のテキストが登録されました。



 1999.12.21

 先の質問にあった未上演の戯曲のうち、「沈鐘」は大正時代に松井須摩子が藝術座で演じたことがあったという記述が岩波版全集の月報14の「鏡花ものという演目(下) 戸板康二」に見つかりました。Noahさんの情報です。感謝します。

 随風堂縦書文庫というところで「高野聖」と「外科室」の縦書きテキストを見つけました。オリジナルは青空文庫のテキストであることが明記してあります。青空文庫のエキスパンド・ブック版ですでに縦書き表示は実現されているわけですが、エキスパンド・ブックを持ってないひとにはお奨めかもしれません。



 1999.12.11

 玉三郎の『海神別荘』公演のおしらせです。

 平成12年3月3日(金)〜3月28日(火) 於・日生劇場

 配役 坂東玉三郎・美女
     市川新之助・公子
     片岡秀太郎・女房/坂東弥十郎・博士/上村吉弥・侍女/
     市川左團次・沖の僧都

玉三郎または日生劇場のページをご覧ください。(真矢さんの情報でした。)



 1999.12.9

 質問が舞い込んできました。わかる方、までメールください。

 1978年の資料によると、鏡花の戯曲のうち

「隅田の橋姫」「愛火」「沈鐘」「公孫樹下」「鳥笛」「多神教」「お忍び」

が未上演のようです。これらのうち、その後上演されたものはありますか? あれば上演時期と劇団名を教えてください。回答をいただければ私経由で質問者のかたにメールしますが、同時にここにも公開して、情報の共有をはかりたいと思います。



 1999.12.4

 NIKKEIのサイトに[演劇] 花組芝居「泉鏡花の天守物語」という紹介記事が出ています。( Noah さんの情報です。)すでに私の鏡花リンクでも簡単に紹介していましたが、来年1月に花組次回公演として予定されています。チケットは現在前売り中。



 1999.12.1

 旧仮名遣い文学全集の端本で読む鏡花というページができました。

 最近は鏡花を旧かなで読むには岩波の全集や選集などにたよるしかありませんが、旧仮名表記を採用している古い文学全集の鏡花集というものがあります。このページには、古本屋で端本として安く手に入れることができるこれら書目が写真入りでリストアップしてあります。大変な優れもので、解説も適切です。作者の ritornel さんに感謝いたします。



 1999.11.28

 画像を追加。泉鏡花自筆年譜に鏡花像を、雑誌特集の『鏡花夢幻帖』『泉鏡花幻想文学誌』『特集 泉鏡花 怪奇と幻想』『泉鏡花・魔界の精神史』『泉鏡花』『特集 泉鏡花』『泉鏡花 妖美と幻想の魔術師』に各誌の表紙写真を載せました。



 1999.11.17

 11月14日、金沢市の鏡花生家跡に泉鏡花記念館がオープンしました。



 1999.11.13

 朗読の幸田弘子(67)が、千代田区の紀尾井小ホールで「幸田弘子の会」初日公演。取り上げられるのは樋口一葉「わかれ道」と、今回初の泉鏡花「化鳥」。
 11日の日刊スポーツ速報より、Noahさんの情報です。

 12月14日(火)に五木寛之氏による講演「泉鏡花 その原郷」があります。場所は東京のJTアートホール「アフィニス」です。詳しくはこちらをごらんください。



 1999.11.11

  九ツ谺というページにプレーンテキストを縦書き表示で読めるようにするジャヴァ・アプレット「茂吉君」が公開されました。現在のところ、私がインプットした鏡花の「高野聖」「眉かくしの霊」「春昼」「春昼後刻」のテキストが縦読みできるようになっています。横書きとはまた雰囲気が違って不思議な感じです。ぜひいちどご覧ください。あと、鏡花の色というページも面白い試みです。

 遅ればせで恐縮ですが、青空文庫に「義血侠血」が入りました。



 1999.11.4

 あしゅけという出来たばかりのHPに鏡花の「伯爵の釵」の脚本がアップされました。鏡花専門のページではありませんが、作者の折原さんはもちろん鏡花ファンなので、皆さんごひいきに。それにしても面白い試みですね。あなたも鏡花をあなた流の漫画や写真やシナリオにしてみませんか。喜んでリンクさせていただきますよ(笑)。

 毎月ふたりの作家を追加していく「ほら貝」の作家事典泉鏡花の項目が入りました。内容は良質です。

 以上ふたつのページは私の鏡花リンクに追加しています。



 1999.10.28

 EBOOK の年会費の免除措置が今月で終了する予定でしたが、1年延長されることになりました。来年の10月まで、鏡花をはじめ、岡本かの子、有島武郎、石川啄木、寺田寅彦、正岡子規、菊地寛、太宰治、夢野久作、宮沢賢治、森鴎外、それに芥川や漱石の著作権切れテキストがこれまでどおり無料でダウンロードできます。入会手続きが必要ですが、会費の1000円は免除されます。



 1999.10.17

 10月11日の北國新聞によると鏡花の能楽論「芸術と修養」が、北陸大の小林輝冶教授所蔵の資料から見つかったそうです。その主旨は、聞いて意味がわからないような「謡い」を戒めるものです。
 《確認された論文は大正五年十一月に東京小石川の新修養社から出されている雑誌「新修養」に掲載されていた。「芸術と修養」のテーマで鏡花は能楽を取り上げ、四百字詰原稿用紙約五枚分に相当する約二千字で論じている。まず「謡曲の文句を聞き取り得、又、その意味を解することの出来る様に謡ふ、謡手は果たして何人あるであろうか」と問い「謡曲の真価はその、節にあるのではなく、その文句、その意味に在る」といい、謡手が主人公に見えるほどになれ、それが修養だと説く。》
 他に台湾の雑誌に掲載の「娘時代の身だしなみ」(明治四十四年)も新発見と見られています。

 この情報は13日に睦月さんからいただきました。報告が遅れましたことをお詫びします。北國新聞のサイトで13日朝までは記事を読むことができましたが、すでに差し替えられています。残念ながら記事の保存はされてないようです。記事の全文をお望みの方はメールください。



 1999.9.23

 アスキーが出しているパソコン誌の11月号の付録CDROM に約500の文学作品が収録されるそうです。配給元はかの青空文庫です。泉鏡花も収録されますが、現在サイトに登録されている「高野聖」「外科室」「夜行巡査」の3作品になると思われます。とにかく77編の芥川をはじめ、著作権切れの文学作品が多数収められるのはオイシイ話ですね。Noahさんからの情報です。

 そういえばEBOOK 鏡花作品が年会費免除で読めるのは10月まででした。こちらは「雛がたり」「国貞えがく」「三尺角」「高野聖」「山吹」「天守物語」「縁結び」「歌行燈」「湯島の境内」が登録されています。(アスキーのCDROM とは関係のない話です、念のため。)



 1999.9.12

 青空文庫「夜行巡査」が登録されました。



 1999.9.7

 今日は泉鏡花の命日です。没後60年が過ぎたわけですね。鏡花の愛した市井の暮らしぶりが、時にうらやましく思われる今日このごろですが、墓の彼方の鏡花は私たちの時代をどのように見るでしょうか。近年とりあげられることの多い「天守物語」では、ラストシーンで獅子頭の作り手の工匠が人間界に哄笑をあびせます。それとおなじ笑いが向こう側の世界から聞こえてくるような気がするのは私の空耳でしょうか。鏡花の墓を見ながら、静かに耳を傾けてみるのもよいかもしれません。



 1999.9.5

 昨夜、アクセス数が 10000回を突破しました。ご来訪いただいた皆さんに厚くお礼もうしあげます。

 先の新刊案内の訂正です。

 『幻想文学論序説』
 ツヴェタン・トドロフ 三好郁郎訳 文庫 288p \1000
 創元ライブラリ L ト-1-1 東京創元社 4-488-07027-2

 発売時期がひと月ずれて 9月下旬になりました。頁数と値段も変わっています。



 1999.8.8

 昨日の新刊案内の続報です。和泉書院のHPによると、次の書目が 7月下旬刊行予定とのこと。絶版だった有精堂版の新装復刊と思われます。

 『論集 泉鏡花 第一集』(新装版) 泉鏡花研究会編 \6000
 『論集 泉鏡花 第二集』(新装版) 泉鏡花研究会編 \6000



 1999.8.7

 書店でもらえるパンフレット「これから出る本」を見ていたら、8月下旬刊行予定として、次の書物が目にとまりました。

 『論集 泉鏡花 第三集』 泉鏡花研究会編 A5 226p \5000
 八篇の論考に詳細な参考文献目録を収める
 和泉書院 4-87088-995-1

 『幻想文学論序説』 ツヴェタン・トドロフ 三好郁郎訳 文庫 272p \960
 構造主義的手法で幻想文学の本質に迫る名著
 創元ライブラリ 東京創元社 4-488-07027-2

 トドロフの本は『幻想文学 構造と機能』(朝日出版社 1975 )の文庫化と思われます。



 1999.8.5

 紀伊國屋ウェブの「私の読書術」に美輪明宏氏のエッセイ美輪明宏と泉鏡花に代表される耽美派の作品が掲載されています。みつけてくださったMayazineの主宰者は、いまや私のページにとって心強いリボンの騎士のような存在です(笑)。



 1999.7.28

 なんとなく「○△□帖」を再開しました。雑記帖です。



 1999.7.7

 文学芸術系ウェブ・マガジンのMayazineに鏡花の「瓜の涙」についてのエッセイが掲載されました。フランス文学をよく読んでいる人が書いたものだけあって、読みは的確で良質です。加えて歌舞伎の方面にも明るい方なので、鏡花はうってつけと思われます。気長に読むように(笑)>真矢さん。

 同処にはすでに坂東玉三郎の「天守物語」歌舞伎座公演の観劇報告も収められています。あわせてご覧ください。






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