過去のおしらせ

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 2000.6.28

 表紙ページからリンクしていた渡部直己の講義『「千鳥川」 近接の原理』は、『小説家予備校』ページそのものが消滅したため削除いたしました。
 http://www.fsinet.or.jp/~asyl/yobi2.htm
「千鳥川」についての読みは渡部の著書『泉鏡花論 幻影の杼機』(河出書房新社)で展開されています。興味のあるかたは一読をお薦めします。

 なおこの評論を読むにはテクスト理論の予備知識が必要になりますが、最近小さくてとても読みやすい書物が夏目書房から刊行されました。土田知則の『間テクスト性の戦略』(256p \1900)です。間テクスト性については作品の影響関係論とか出典探しとかと混同されることが時としてあるようなので、このような誤解を避けるためにも有益な本です。



 2000.6.23

 波津彬子のマンガ『鏡花夢幻』が白泉社文庫に入りました(\550)。「天守物語」「夜叉ヶ池」「海神別荘」を原作にほぼ忠実にマンガ化した作品集です。作者による鏡花文学散歩の他、昨年11月に開館した『泉鏡花記念館』の紹介が今回新たに追加されています。解説は人形師のジュサブロー、鏡花文学についての解説は妹尾真祈。



 2000.6.13

 いまいちばん活きのいい鏡花サイトである鏡の花では鏡花の電子テキストが続々公開中です。『きぬ/\川(女仙後記)』『酸漿(ほゝづき)』『凱旋祭』『二世の契』『紫陽花』と『蓑谷』が全編登録され、『草迷宮』が一日一章のペースで進行しています。
 また『泉鏡花全作品一覧表』というものも作成されています。岩波版鏡花全集のデータをもとに、とても見やすく整理されている秀作です。とくに単行本(初版)や文庫本への収録状況が判るようになっているところは大変ありがたい親切設計です。



 2000.5.22

 6月19・20日、松坂慶子さんがみずから企画・構成・主演する朗読劇「天守物語」をサントリーホールにて公演の予定。睦月さんからの情報で、ニュースソースは下記。
  http://www.sponichi.co.jp/entertainment/kiji/2000/05/20/08.html


 私的文学の小部屋という鏡花ページが開設されました。書き手の「はな」さんは泉鏡花を卒論のテーマに選んだ学生さんですので、とくに大学で鏡花の作品講読を選択している方々は必見です。掲示板・チャットもあります。



 2000.5.19

 昨年11月にオープンした泉鏡花記念館のホームページが開設されています。

 面目ない話ですが、今ごろになって Yahoo! に泉鏡花を話題にする掲示板があることに気づきました。半年前のオープンだったようです。Yahoo!で泉鏡花を検索しても、この掲示板はヒットしなかったと思いますが、これ、かなり変なことですね。

 この掲示板の書き込みに、別の鏡花(と川端)の掲示板も紹介されていました。こちらには古書の書影が多数紹介されています。古書蒐集が趣味の人向けですが、鬼のように重いです。



 2000.5.12

 鈴木朱花さんが主宰する虚飾の庭というページに

 「『春昼・春昼後刻』論〜「△□○」は何を意味するのか〜」
 「『草迷宮』の結末をめぐって」

という二論文が公開されています( Noah さんの情報です)。これからも研究者諸氏の論文がこうした形で公開されることを切望します。

 私の表紙ページの手毬ですが、Windows2000(RC2)では動きがせわし過ぎることに気がつきましたので、この OS では表示しないようしました。他の OS で同じようなことがありましたら、遠慮なくお知らせください。



 2000.4.12

 人形作家・写真家の石塚公昭さんが個人HPを公開されました。泉鏡花や江戸川乱歩などの文人人形やそのオイルプリント写真でつとに知られる石塚さんの独特な世界をお楽しみください。

 鏡花花鏡では現在『尼ヶ紅』がテキスト化の真最中です。第十章まで登録されていますが、完成を望むひとは製作者の方にメールを出すよーに。



 2000.3.29

 日生劇場の『海神別荘』公演終了にともない、特集ページは 3月31日限りで閉鎖になります。ご愛顧、ありがとうございました。とはいえ実際は入り口を消し去るだけで、ページそのものは当面のあいだ孤島として当サイトに残存する予定です。海神別荘を内包する水の球体の運動を見て、ほっとされる方もいらっしゃるそうなので……。



 2000.3.20

 表紙ページに金色の手毬をあしらってみました。表示するには、ネスケもIEもバージョン4が少なくとも必要です。この球体は鏡花の『草迷宮』に出てくる手毬をイメージしています。寂しいかもしれませんが、毬の数は一箇だけです。百箇でも千箇でも出そうと思えば出せるのですが、母様の思い出にまつわる手毬は一箇でなければなりません。あしからず。

 ネットスケープの場合、http://www2s.biglobe.ne.jp/~ant/ssi.cgiを私の表紙ページとして使っていただければ、うまく手毬が表示されるようです。

 JavaScriptはここのおせわになりました。



 2000.3.12

 『蛇 −水の幻影・泉鏡花の誘いと畏れ−』と題された講演録が秦恒平氏のサイトで公開されています。蛇に対しては終始アンビバレンツなものを持ち続けた泉鏡花の文学を、蛇の問題を幾度も作品に取り上げてきた作家秦恒平氏が見事な手さばきで分析しています。「蛇くひ」「高野聖」「海神別荘」「南地心中」など多くの作品に顕れる鏡花の蛇のシンボリズムに興味のある方はぜひお読みください。



 2000.3.10

 須永朝彦・坂東玉三郎両氏による『対談 玉三郎・舞台の夢』がネット公開されました。原著は1984年 7月新書館発行、現在は第1章と第2章が掲載されており、今後第5章まで順次公開予定となっています。第2章では「鏡花幻想」と題して「天守物語」や「日本橋」「山吹」から「恋女房」「稽古扇」まで、鏡花芝居が満遍なく語られていきます。「海神別荘」もちょっとだけ出てきます。



 2000.3.7

 日生劇場『海神別荘』の観劇報告が香沢真矢さんの Mayazine にアップされました。その日のうちに書き上げられたもので、舞台の香気をきりりとした文章がいかんなく現わしてみごとです。(『幻想文学』最新号に、同じ真矢さんの赤江瀑論が載りました。諸君、書店に急ぐべし。)

 『海神別荘』においでのお方はパンフレットにご注目を。『泉鏡花を読む』のURL とともに、なにやら見覚えの手すさび(紋切型鏡花事典)が。いえ、私はまだパンフを手にしていませんが。



 2000.2.13

 玉三郎の『海神別荘』公演の 2度目のおしらせです。

 3月3日(金)〜3月28日(火) 於・日生劇場

 配役 坂東玉三郎・美女
     市川新之助・公子
     片岡秀太郎・女房
     坂東弥十郎・博士
     上村吉弥・侍女
     市川左團次・沖の僧都

 詳しくは玉三郎または日生劇場のページをご覧ください。



 2000.2.10

 『泉鏡花の外字フォント』を更新。Windows 95の外字のインストール方法を追加しました。すみません、Win98 やNTとはやりかたが違うことを今日まで把握していませんでした。

 Windows 専用の『鏡の花』の別館『鏡花花鏡』はMac でも読むことができる汎用サイトですが、現在「薬草取」「風流蝶花形」「葛飾砂子」「通夜物語」「妖僧記」が登録されています。



 2000.2.6

 従吾所好『ウェブ逍遥』 2月 1日分に鏡花外字フォントをめぐる好エッセイを見つけました。一文は
 「鏡花の美しい文章にいつまでも不粋な下駄の跡を残してはいけない。」
と結ばれています。下駄の跡とは欠字を示す "〓" 記号のこと。思わず膝をたたきました。

 鏡花外字はその後、『葛飾砂子』をカバーしました。「丸サ」とか「山一」とかの記号がご愛敬。



 2000.2.3

 「星あかり」のテキストを登録しました。外字は 1文字だけですが、外字対応版もあります。底本は大隈図書館で昔コピーした春陽堂版鏡花全集です。



 2000.2.1

 従吾所好の書庫に、『歌行燈』『五大力』の外字利用テキストが入りました。私の外字フォントをご覧になり、すすんで対応してくださったわけです。外字はかなり微妙な問題を含むフォントとなりますので、あくまでも私的な運用の範囲に収めるつもりでいますが、このように快く受け入れていただけたことに感動を覚えました。

 泉鏡花の外字フォントはその後も増加しています。『国貞えがく』と『義血侠血』をカバーできているはずです。

 今日は『泉鏡花を読む』の誕生日。 2年前のこの日、朝目が醒めた時は自分がその日のうちにページを立ち上げることになるのを知らなかったほどで、まあ、それくらい適当な始まりかたをしてしまったサイトにしては、 2年間もよく持ったなというのがいつわらない感想です。もちろん、みなさまのおかげです。これからもどうぞよろしく。



 2000.1.28

 催し物のおしらせ。(睦月さんの情報です、ありがとうございます。)

●古石場亭 泉鏡花の世界

 ◆2000年 2月12日  開演: 12:30 演: 13:00
 全席自由 1000円(60歳以上・江東シネマ倶楽部会員 800円 当日 200円増)
 問合せ・申込み/古石場文化センター TEL 03(5620)0224
 〒135-0045 江東区古石場2-13-2
 朗読「葛飾砂子」 女優 入江若葉(入江たか子さんの娘さん)
 映画「滝の白糸」 監督 溝口健二 出演 入江たか子

 ◆2000年 2月 5日   14:00〜15:30  大研修室 無料
 「上演された鏡花作品〜泉鏡花と父・水上瀧太郎〜」
 講師:歌舞伎研究家 阿部優蔵

 ◆2000年 2月 1日〜 3月 5日 企画展「泉鏡花と深川」展示ロビー
 鏡花作品に描かれた深川の紹介や鏡花作品を原作とした演劇の上演写真、
 ポスターなどを展示。


 花組芝居公演の観劇記事はその後もアップされています。おはぎさんの花組芝居『天守物語』や大原薫さんの花組芝居 2000『泉鏡花の天守物語』などです。



 2000.1.26

 鏡花のテキストのために外字フォントを作りました。 泉鏡花の外字フォントというページを新設していますので、ぜひご覧下さい。残念ながら Windows専用となりますが、Mac のかたも参考になると思います。



 2000.1.23

 あしゅけさんが自分のHPに花組芝居『天守物語』の私的感想という記事を書いていらっしゃいます。芝居にたいする愛と眼力が感じられる力作です。

 『鏡の花』ではその後、Mac ユーザーに配慮したページも作られつつあります。大変な作業になると思いますが、期待しています。

 さて、私ですが、いま外字フォント作りにはまっております。詳しくは ○△□帖をご覧下さい。



 2000.1.9

 新派の花道というサイトができました。鏡花の新派ものが好きなかたはぜひどうぞ。「通夜物語」についてという力作がありますし、鏡花ゆかりの湯島天神案内を読むことができます。

 『鏡の花』ではその後も「五の君」や「通夜物語(一章)」「照葉狂言(一章)」などが続々とアップされています。Windows ユーザーはどうぞ。

 新たなサイトの誕生にともない、それにつながる私のトップページの構成にも少し手を加えました。



 2000.1.4

 年末に『鏡の花』というサイトが生まれました。鏡花の作品を、とくに文庫本未収録のものに配慮しつつ公開していくことになるそうです。現在のところ「風流蝶花形」が縦書き( Windows版)で読めるようになっています。

 ページ作者はすでにかなりの鏡花作品をテキスト化しておられる方です。これからの展開が大いに期待されますし、個人的に幾度も公開を要請してきましただけに大歓迎です。






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